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ロックレバーは、右手でも左手でも操作できるよう、着脱式スリーブの両側に設置されています。 (図7を参照)
ステップ3. 回 転 サ イ ド プ レ ー ト( C)を 引 き 寄 せ ま す 。 回転サイドプレートを引き寄せたら、ロックレバー(G)を放しても構いません。 カム
(L)が 完 全 に 開 き ま す 。 (図8を参照)
ステップ4. ハ ン ド ル( D)を直立するまで回します。 これで、ケーブルにスリーブを取り付 ける時に、カム(L)が 邪 魔 に な ら な く な り ま す 。 (図9を参照)
ステップ5. スリーブを立てて持ち、持ち上 げながら、スリーブの側 面 にあるスロットにケーブル(A)を は め 込 み ま す 。 ケーブル がスリーブ
の溝部に収まるようにします。 ハ ン ド ル( D)、回 転 サ イ ド プ レ ー ト( C)、ロ ッ ク レ バ ー( G)を放して、ケーブルにスリーブをロッ
クします。 使用前に、ロックレバー(G)がロック位置に入っていることを確認します(図10を参照)
3.4 LAD-SAF
™
垂直親綱用 X2着脱式スリーブをハーネスに接続する:
;; ス リ ー ブ の カ ラ ビ ナ( 図 2、J)を、はしご昇降用に指定されたフルハーネスのフロントDリ ン グ( 図 1、G)に 接 続 し ま す 。 Dリングは、使用者の重
心に重なるよう、身体中央の胸骨付近に取り付けられています。
;; 必ず、スリーブに付属のカラビナを使用してください。 他 のコ ネクタ等で代 用しな いでください 。
;; 他の接続 具を使ったり、ラ ン ヤ ー ド 、チ ェ ー ン 、リ ン ク 、U字形金具などの器具を、スリーブに付属のカラビナと組み合わせたりしないでくださ
い。
;; スリーブとフルハーネスは、スリーブをケーブルに取り付ける前または取り付けた後に接続します。
;; 接続するときは、カラビナゲートが完全に閉じてロックされていることを確認してください。
;; スリーブをケーブルとの間で着脱するときは、二次的な墜落防止用製品(例:ランヤード)を使用してください。 スリーブをケーブルに確実に
接続してから、二次的な墜落防止用製品を外してください。
; Lad-Saf
™
垂直親綱用 X2着脱式スリーブを、ワークポジショニング用器具として使用しないでください。 必要に応じて、適切なワークポジ
ショニング用器具を使用してください。
;; 昇降中にスリーブの操作を行うと、作業者が墜落する危険性が生じます。
登 る 場 合: 梯子を登る際は、常に(手足で)3点支持を維持しながら登ります。 LAD-SAF
™
垂直親綱用 X2着脱式スリーブは作業者に追従します。
ケーブルを引っ張ると、ケーブルガイド(図 1、D)からすぐに外 れます。 ケーブルガイドを通 過している間や、スリーブがロックしたときは、スリーブを操作
したり、ケーブルから取り外したりしないでください。
降 りる 場 合: 梯子を降りる際は、常に(手足で)3点支持を維持しながら降ります。 LAD-SAF
™
垂直親綱用 X2着脱式スリーブは、作業者が降りる際
の「ガイド」として機能します。 降りる際に通常の姿勢が崩れると(例:背側に大きく傾斜しながら、あるいは足元を探りながらジグザグに降りる)、ス リ
ーブがケーブルをロックする場合があります。 スリーブがロックした場合は、少しだけ上に登ってスリーブのロックを解除してから、梯子を降り続けま
す。 ケーブルガイドを通 過するごとに、キャリアケーブルをケーブルガイドに挟 み 込 みます。 ケーブルガイドを通過している間や、スリーブがロックした
ときは、スリーブを操作したり、ケーブルから取り外したりしないでください。
昇降し終えたら、次の手順に従ってください(図2を 参 照 )。
ステップ1. ロ ッ ク レ バ ー( G)を回して、スリーブをケーブルから取り外します。
ステップ2. サ イ ド プ レ ー ト を 引 き 寄 せ 、ハ ン ド ル( D)が直立するまで回します。
ステップ3. スリーブをケーブルから取り外し、適 切 に保 管します。
4.0 トレーニング
4.1 トレーニング: 本製品の使用者および購入者は、本製品の正しい保守と使用(本書に記載)について、トレーニングを受ける必要があります。 本製品
の使用方法、操作特性、使用制限、不適切な使用による影響を十分に理解することは、本製品の使用者と購入者の責任です。
ステップ1. スリーブを指 定 のケーブルに 取り付 けます。 フロ ント Dリング付きのフルハーネスを用意し、Lad-Saf
™
垂直親綱用 X2着脱
式スリーブに取り付 けます。
ステップ2. 梯子を約0.9 m登ります。 昇降用梯子に手足の両方が触れている状態で、座る動作をしながら膝をすばやく曲げて墜落と
同じ状態にし、スリーブを作動させます。
ステップ3. スリーブがロックされたら、梯子を上に登ってスリーブのロックを解除します。 ステップ 2と3を数回繰り返して、スリーブの操
作に慣れるようにします。
ステップ4. 構造物から地面に降り、(ハーネスと)スリーブの接続を解除します。 ケーブルからスリーブを取り外します。
5.0 検査
5.1 頻 度:
次のガイドラインで記載された部品については、図2を 参 照してくだ さい 。
• 毎回ご使用になる前に: フルハ ー ネス、Lad-Saf
™
垂直親綱用 X2着脱s式スリーブ、Lad-Saf™ 垂直親綱シリーズの設置状態、構造を目視で
検 査します。 セ ク ション 5.3または5.4に記載のガイドラインを参考に、接続する前に可能な限りシステムを確認します。 シ ス テ ム ラ ベ ル( セ ク シ
ョン 8)を 確 認 し て 、1年以内に検査が実施されていることを確認します。 システムの状態に不安がある場合は、使用しないでください。
• 正式な定期検査: Lad-Saf
™
垂直親綱用 X2着脱式スリーブ、Lad-Saf
™
垂直親綱シリーズの設置状態と構造は、1年に1回以上、またはシス
テムが設置されている構造物の指定の検査基準に従って、使用者以外の適任者が正式な検査を実施してください。 検査の詳細については、セ
クション 5.3および5.4を 参 照 してくだ さい 。 本書の巻末に検査結果を記入します。
• 墜落の発生後: Lad-Saf
™
垂直親シリーズの使用中に墜落が発生した場合は、使用者以外の適任者がシステム全体の正式な検査を実施する
よう にしてくだ さい 。 Lad-Safシステムの検査中は、別の墜落防止システムを使用する必要があります。 セク ション 5.3、5.4、5.5を 参 照 してく
ださい。 本書の巻末にある検査・保守記録に、検査結果を記入します。
5.2 検査により、危険な状態や欠陥状態があることが明らかになった場合は、Lad-Saf
™
垂直親綱用 X2着脱式スリーブまたはLad-Saf
™
垂直親綱シ
リーズの使用を中止してください。 修理について指定のサービスセンターにお問い合わせいただくか、スリーブを廃棄してください。 指定外の業者
による修理は行わないでください。 本書の検査・保守記録に、検査結果を記入します。
5.3 検 査 ガイドライン -LAD-SAF™ 垂直親綱用着脱式スリーブ: 次のガイドラインで記載された部品については、図2を 参 照 してくださ い 。
• ハンドル、ショックアブソーバー、墜落インジケーター(D)に曲がり、亀裂、変形がないか検査します。 すべての締結部材がしっかり取り付けられて
いること。 ハンドルとカムが、自在かつスムーズに操作できること。 スプリングが固定され、ハンドルを引き下げる十分な強度があること。
ハンドル、ショックアブソーバー、墜落インジケーターは、墜落防止機能が作動すると変形します。 図18に 、ハ ン ド ル 、シ ョ ッ ク ア ブ ソ ー バ ー 、墜 落
インジケーターの例を示します。墜落防止機能の作動履歴がない状態は(A)、ハンドルとショックアブソーバーの墜落防止機能が作動して変形