Wacker Neuson MS54 ユーザーマニュアル

  • Wacker Neuson MS 54 バイブレーションランマーのオペレーターマニュアルの内容を読み込みました。この機械の使用方法、安全対策、メンテナンス方法、トラブルシューティングに関する質問にお答えできます。例えば、燃料の種類、吊り上げ方法、定期メンテナンス項目などについて詳しく説明できます。
  • 燃料はどのような種類を使用すればよいですか?
    ランマーの吊り上げ方法を教えてください。
    定期メンテナンスにはどのような項目がありますか?
オペレーター マニュアル
バイブレーションランマー
MS 54
5200018217 01 0314
5200018216
7
JP
著作権表示
© 著作権は 2014 Wacker Neuson Production Americas LLC に属します。
本マニュアルの情報を無断で使用 ( 複製、販売を含む ) することを禁じます。
本機械の当初購入者は本出版物を複製することができます。それ以外のいかなる場
合も Wacker Neuson Production Americas LLC から書面による事前の許可を受ける
ことなく複製することを禁じます
Wacker Neuson Production Americas LLC から許可を得ずに行われたいかなる複
や販売も有効な著作権に対する侵害とみなします。違反者は法的に罰せられます。
商標
本マニュアルに記載されるすべての商標は該当各社が所有するものです。
製造会社
Wacker Neuson Production Americas LLC
N92W15000 Anthony Avenue
Menomonee Falls, WI 53051 U.S.A.
Tel:(262) 255-0500 · Fax:(262) 255-0550 · Tel:(800) 770-0957
www.wackerneuson.com
オリジナル イ
ンストラク
ション
本オペレーターマニュアルがオリジナルの指示書です。オペレーターマニュアルの
原語はアメリカ英語です。
MS 54 はじめに
wc_tx003653jp_FM10.fm 3
はじめに
この取扱説明書を保管してください — このマニュアルには、下の機種に関する
重要な指示が記載されています。重要な指示は Wacker Neuson Production
Americas LLC が明記したものであり、機械を設置、操作、メンテナンスする
に従わなければなりません。
機械の識別
型番、商品番号、改訂番号、シリアル番号が記載されたネームプレートが機械に
付いています。ネームプレートの位置は、上の図に示されています。
シリアル番号
(S/N)
今後の参照のため、下記のスペースにシリアル番号を控えてください。機械のパー
ツを注文、または保守を依頼するときに、このシリアル番号が必要になります。
本機械に関す
る文書
本文書ではこれ以降、Wacker Neuson Production Americas LLCWacker
Neuson と記載します。
機械と一緒にこのオペレーター マニュアルのコピーを保管してください。
機械に付属する別冊のパーツブックを使用して交換部品を注文してください。
不足している文書がある場合、Wacker Neuson に問い合わせて、または
www.wackerneuson.com から注文してください。
部品の注文または保守に関する情報を尋ねる際は、機種番号、商品番号、改訂
番号、およびシリアル番号を準備し、担当者に伝えてください。
機械 商品番号
MS 54 5200013518
wc_gr011780
シリアル番号:
はじめに MS 54
4
wc_tx003653jp_FM10.fm
本マニュアル
に記載されて
いる情報
本マニュアルは、上記の Wacker Neuson 機種を安全に操作し、保守するための
情報と手順を説明します。自身の安全と怪我の危険性を減らすために、本マ
ニュアルに書かれているすべての指示をよく読み、理解し、守してください。
Wacker Neuson は、事前に通知することなく、機械の性能を改善し、安全基
準を高めるために技術的な改良を加える権利を保有します。
本マニュアルに書かれている情報は、出版される前までに製造された機械に基
づいています。Wacker Neuson は、事前に通知することなく情報の一部を変
更する権利を保有します。
本マニュアルに記載されているイラスト、パーツ、手順は、Wacker Neuson
の工場が取り付けた構成部品を参照しています。お住まいの地域の要件によっ
て、機械が異なることがあります。
メーカーによる
認可
本マニュアルには、
認可された
パーツ、付属品、および改造に関する記述が含ま
れています。以下の定義が適用されます :
認可されたパーツおよび付属品とは、Wacker Neuson が製造または提供す
ものをいいます。
認可された改造とは、認可された Wacker Neusonサービスセンターが
Wacker Neuson の指示書に従って行う改造をいいます。
認可されていないパーツ、付属品、および改造とは、認可されている基準に満
たないものをいいます。
認可されていないパーツ、付属品、または改造は以下の原因となる恐れがあります :
作業場でオペレーターや他の人物が重症を負う危険性
保障の対象とならない機会への恒久的な損傷
認可された / されていないパーツ、付属品、または改造に関する質問がある場合
は、お近くの Wacker Neuson ディーラーまですぐにお問い合わせください。
目次
MS 54
wc_bo5200018217_01_FM10TOC.fm
5
はじめに 3
1 安全に関する情報 7
1.1 本マニュアルで使用されるシグナルワード ........................................ 7
1.2 機械の詳細と使用目的 ......................................................................... 8
1.3 機械を操作する際の安全に関するガイドライン ................................. 9
1.4 機械を吊り上げる際の安全に関するガイドライン ........................... 10
1.5 保守時の安全対策 .............................................................................. 11
1.6 内燃機関の使用時におけるオペレーターの安全対策 ........................ 13
2 ラベル 14
2.1 ラベル位置 ......................................................................................... 14
2.2 ラベルの意味 ..................................................................................... 15
3 吊り上げと輸送 17
3.1 ランマーの吊り上げ .......................................................................... 17
3.2 ランマーの輸送 ................................................................................. 18
4 操作 19
4.1 初めて機械を使用するための準備 ..................................................... 19
4.2 推奨する燃料 ..................................................................................... 19
4.3 機械の燃料補給 ................................................................................. 20
4.4 オペレーターの位置 .......................................................................... 21
4.5 使用する前に ..................................................................................... 21
4.6 ランマーの始動、操作、停止 ............................................................ 22
4.7 緊急停止の手順 ................................................................................. 24
4.8 オプション機器 ................................................................................. 24
5 メンテナンス 25
5.1 定期メンテナンススケジュール ........................................................ 25
5.2 エアフィルター部品の保守 ............................................................... 26
5.3 燃料ラインとフィッティングの点検 ................................................. 27
5.4 転圧板ハードウェアのメンテナンス ................................................. 27
5.5 ランマーの点検 ................................................................................. 28
5.6 エンジン冷却フィンの掃除 ............................................................... 29
5.7 スパークプラグの掃除と点検 ............................................................ 30
5.8 エンジンオイルの確認と交換 ............................................................ 31
目次
MS 54
wc_bo5200018217_01_FM10TOC.fm
6
5.9 ラミングシステムオイルの確認と交換 ..............................................33
5.10 燃料フィルターの点検と掃除 ............................................................35
5.11 長期保管 .............................................................................................36
5.12 ランマーの解体 / 廃棄 .....................................................................37
6 トラブルシューティング 38
7 技術データ 39
7.1 エンジン .............................................................................................39
7.2 音の測定 .............................................................................................40
7.3 振動の測定 .........................................................................................40
7.4 サイズ ................................................................................................41
wc_si000854jp_FM10.fm
7
MS 54 安全に関する情報
1 安全に関する情報
1.1 本マニュアルで使用されるシグナルワード
本マニュアルには、危険、警告、注意、
通知
、注というシグナルワードが使
されています。 怪我や機器の損傷、不適切な保守が行われる可能性を減らすため
に、シグナルワードに従わなければなりません。
注意事項 :
安全性を警告する記号として使用されない「注意」は、避けられな
かった場合、財産に影響を与える状況を示しています。
注記 :
注には、手順での重要な追加情報が記載されています
これは安全性を警告する記号です。この記号は、個人が受ける可能性のある危険
について警告しています。
この記号の後に書かれているすべての安全に関するメッセージに従ってください。
危険
「危険」は、避けられなかった場合、死に至る、または重症を負う危険な状況を示
しています。
死に至る、または重症を負う危険性を避けるために、この記号の後に書かれて
いるすべての安全に関するメッセージに従ってください。
警告
「警告」は、避けられなかった場合、死に至る、または重症を負う可能性のある危
険な状況を示しています。
死に至る、または重症を負う可能性を避けるために、この記号の後に書かれて
いるすべての安全に関するメッセージに従ってください。
注意
「注意」は、避けられなかった場合、軽傷や中度の傷害を受ける危険な状況を示し
ています。
軽傷や中度の傷害を負わないように、この記号の後に書かれているすべての安
全に関するメッセージに従ってください。
wc_si000854jp_FM10.fm
8
安全に関する情報 MS 54
1.2 機械の詳細と使用目的
この機械はバイブレーションランマーです。Wacker Neuson ランマーは、ガソリ
ンまたはディーゼルエンジン、クラッチ、燃料タンク、バネ付きラミングシステ
ム、ラミングシュー、ハンドルで構成されています。エンジンの動力はラミングシ
ステムからラミングシューに伝わることで、地面を固める衝撃力を作り出します。
オペレーターは、ハンドルを使用して機械の後方から機械を動かし、制御します。
機械は、限定された区域で、粘着性のある粒状の混合土壌を固めるために使用さ
れます。
この機械は、上記の使用目的のみのために設計され、作られています。他の目的
で機械を使用すると、機械が恒久的な損傷を受けたり、オペレーターやその場に
いる他の人物が重症を負う危険性があります。誤使用による機械の損傷は保証の
対象となりません。
以下に誤使用の例を提示します :
機械をはしご、土台、作業面として使用する
人や機器を運んだり輸送するために機械を使用する
機械をハンマーとして、またはその他の解体作業に使用する
機械を他の機械に取り付け
工場の仕様範囲外で機械を操作する
機械やオペレーターマニュアルに記載された警告に反した方法で機械を操作する
この機械は、最新のグローバル安全基準に則って設計され、作られています。この
機械は、出来る限り実際に起こりうる危険性を減らし、保護ガードを設置し、ラベ
ルを貼ることでオペレーターの安全性を高めるよう、入念に設計されています。し
かし、安全保護対策を講じても残るリスクがあります。そうしたリスクを残留リス
クといいます。この機械では、以下のような危険性にさらされる可能性があります :
エンジンから出る熱、騒音、排気ガス、一酸化炭素
不適切に燃料補給されたことから生じる火災の危険性
燃料と燃料から出るガス
不適切に機械を吊り上げたり操作したために受けた傷
オペレーター自身と他の人を守るために、本マニュアルに書かれている安全に関
する情報をよく読み、理解してから機械を操作してください。
wc_si000854jp_FM10.fm
9
MS 54 安全に関する情報
1.3 機械を操作するための安全ガイドライン
オペレーターの
トレーニング
機械を操作する前に以下を行ってください :
機械に付属するすべてのマニュアルに書かれた操作指示を読み、理解してくだ
さい。
すべての制御装置と安全装置の場所およびその適切な使用方法を把握してくだ
さい。
必要な場合、追加のトレーニングについて Wacker Neuson までお問い合わせ
ください。
ランマーを操作する際は以下に注意してください :
適切な訓練を受けていない人物が機械を操作しないようにしてください。機械
を操作する人物は、潜在リスクとそれに関連する危険性を把握していなければ
なりません。
オペレーター
の資格
訓練を受けた人物のみが機械を始動させ、操作し、停止させることができます。
オペレーターは以下の条件も満たさなければなりません :
機械を適切に使用する方法の指導を受けていること。
必要な安全装置を把握していること。
以下の人物を機械に近づけないでください :
子ども
アルコールや薬物中毒者
使用場所
使用場所にご注意ください。
資格のない人物や子ども、ペットを機械に近づけないでください。
機械の使用場所 / 作業場所にある他の機器やそうした場所にいる人物の位置と
動きの変化に注意してください。
使用場所にご注意ください。
可燃物、燃料、可燃性の蒸気のある場所で機械を操作しないでください。
安全装置、制御
装置、付属品
以下の場合のみ機械を操作してください :
すべての安全装置と安全ガードが適切に設置され、正常に使用できる状態にある。
すべての制御装置が正常に稼働している。
オペレーターマニュアルの指示通りに機械が正しくセットアップされている。
機械が手入れされている。
機械のラベルが読み取れる。
機械を安全に操作するために以下に注意してください :
安全装置または安全ガードが不足していたり、無効な場合、機械を操作しない
でください。
安全装置を改造したり無効にしないでください。
Wacker Neuson が承認する付属品や装着品のみ使用してください。
wc_si000854jp_FM10.fm
10
安全に関する情報 MS 54
安全作業の心得
ランマーを操作する際は以下に注意してください :
ランマーの可動部に注意してください。ランマーの可動部に手、足、衣服のだ
ぶついた部分を近づけないようにしてください。
穴、傾斜、溝または踏み台の縁の近くで作業している時は、ランマーが誤って
転倒したり、落ちないように操作してください。
ランマーを操作する際は以下に注意してください :
修理が必要なランマーは操作しないでください。
操作を制御する装置を改造したり、無効にしないでください。
エンジンをかけたままランマーから離れないでください。
この機械の作動液は飲み込まないでください。機械の型式によって異なります
が、作動液には水、湿潤剤、燃料(ガソリン、ディーゼル、灯油、プロパン、
または天然ガス)、オイル、クーラント、油圧油、熱伝導流体(プロピレン・
グリコールと添加剤)バッテリー酸、潤滑剤が含まれている場合があります
個人用保護具
(PPE)
機械を操作する際は、以下の個人用保護具 (PPE) を着用してください :
動きを妨げない体にフィットした作業服
サイドシールド付き保護眼
聴覚保護具
安全靴
使用後
ランマーが作動していないときは、常にエンジンを止めてください。
ランマーを操作していないときは、燃料バルブを閉じてください。
操作していない時に、ランマーがひっくり返ったり、転がり落ちたり、滑った
り、倒れたりしないように十分に注意してください。
使用時以外は適切に保管してください。ランマーは、子供の手の届かない、清
潔で乾燥した場所に保管してください。
1.4 機械を吊り上げる際の安全ガイドライン
機械を吊り上げる際は以下に注意してください :
スリング、チェーン、フック、スロープ、ジャック、フォークリフト、クレー
ン、ホイスト、その他の吊り上げ装置が安全に取り付けられ、機械を安全に吊
り上げ、保持できる可搬重量を備えていることを確認してください。機械の重
量については、
技術データ
のセクションを参照してください
機械を吊り上げる際は、周囲にいる人物に十分注意してください。
オペレーターマニュアルに記載された吊り上げポイントと固定位置のみ使用し
てください。
機械の輸送に使用する車が機械を安全に輸送するのに必要な積載量とプラット
フォームサイズを備えていることを確認してください
怪我の危険性を減らすために、以下に注意してくださ :
機械を吊り上げている間や動かしている間は機械の下に立たないでください。
機械を吊り上げている間や動かしている間は機械に乗らないでください。
wc_si000854jp_FM10.fm
11
MS 54 安全に関する情報
1.5 保守時の安全対策
保守トレーニ
ング
機械の保守やメンテナンスを行う前に以下を行ってくださ :
機械に付属するすべてのマニュアルに書かれた指示を読み、理解してください。
すべての制御装置と安全装置の場所およびその適切な使用方法を把握してください。
訓練を受けた人物のみが、トラブルシューティングや機械で生じている問題の
修理を行ってください。
必要な場合、追加のトレーニングについて Wacker Neuson までお問い合わせ
ください。
機械の保守やメンテナンスを行う際は、以下に注意してください :
適切な訓練を受けていない人物が機械の保守やメンテナンスを行わないように
してください。機械の保守やメンテナンスを行う人物は、関連する潜在リスク
や危険性を把握していなければなりません。
注意事項
機械の保守やメンテナンスを行う際は、以下の注意事項に従ってください。
機械の保守を行う前に、保守手順を読み、理解してください。
機械を操作する前にすべての調整と修理を終わらしてください。既知の問題や
欠陥のある機械を操作しないでください。
資格のある技術者がすべての修理と調整を行わなければなりません。
機械を止めてからメンテナンスや修理を行ってください。
機械の可動部に注意してください。機械の可動部に手、足、衣服のだぶついた
部分を近づけないようにしてください。
修理やメンテナンス手順を終えてから安全装置と安全ガードを取り付けてください。
機械の改造
機械の保守とメンテナンスを行う際は以下に注意してください :
Wacker Neuson が承認した付属品 / 装着品のみ使用してください。
機械の保守とメンテナンスを行う際は以下に注意してください :
安全装置を無効にしないでください。
Wacker Neuson から書面で許可を得ることなく機械を改造しないでください。
パーツとラベ
ルの交換
摩耗または損傷した部品は交換してください。
紛失したラベルや読み取れないラベルはすべて交換してください。
電気部品を交換する際は、元の部品と同じ定格と性能の部品を使用してください。
Wacker Neuson 製交換用部品、または寸法、種類、強度および素材などのす
べての仕様が元の部品と一致する部品のみ使用してください。
wc_si000854jp_FM10.fm
12
安全に関する情報 MS 54
掃除
機械の掃除と保守を行う際は以下に注意してください :
機械の手入れを行い、葉っぱ、紙、カートンなどの屑が残っていないようにし
てください。
ラベルは常に読み取れる状態にしてください。
機械を掃除する際は以下に注意してください :
機械が動いているときに機械を掃除しないでください
ガソリン、その他の燃料、または可燃性の溶剤を使用して機械を掃除しないで
ください。燃料や溶剤から煙が出ている場合、爆発する恐れがあります。
個人用保護具
(PPE)
本機械の保守やメンテナンスを行う際は、以下の個人用保護具 (PPE) を着用して
ください :
動きを妨げない体にフィットした作業服
サイドシールド付き保護眼
聴覚保護具
安全靴
また、機械の保守やメンテナンスを行う前に以下を行ってください :
長い髪は後ろで束ねる。
装身具 ( 指輪を含む ) をすべて外す。
安全整備の心得
エンジンの回転数は変更しないでください。エンジン
技術データ
で指定され
た回転数でのみ作動させてください。
エアクリーナーを外した状態で機械の操作をしないでください。
整備に取りかかる前にスパークプラグを外して、誤って始動することがないよ
うにしてください。
エンジンがフラッド状態でスパークプラグを外したままクランクしないでくださ
い。シリンダに溜まっている燃料が、スパークプラグの開口部から吹き出します。
エンジンがフラッド状態か、ガソリンの匂いがする場合は、スパークのテスト
はしないでください。飛び散った火花によってガソリンの蒸気が発火する可能
性があります。
wc_si000854jp_FM10.fm
13
MS 54 安全に関する情報
1.6 内燃エンジン使用時のオペレータの安全対策
稼働時の安全
対策
エンジンを動かす際は以下に注意してください :
排気管の周囲に可燃性の物を置かないでください。
燃料ラインと燃料タンクに漏れや亀裂がないことを確認してからエンジンを始
動してください。燃料が漏れていたり、燃料ラインが緩んでいる場合は機械を
動かさないでください。
エンジンを動かす際は以下に注意してください :
機械の操作中に喫煙しないでください。
火花が散る場所や直火の近くでエンジンを動かさないでください。
エンジンが動いているとき、あるいはエンジンを止めた直後にエンジンやマフ
ラーを触らないでください。
燃料タンクの蓋が緩んでいたり、外れている場合、機械を操作しないでください。
燃料漏れがある場合や燃料の臭いが残っている場合はエンジンを始動しないで
ください。燃料が漏れた場所から機械を遠ざけ、指導する前に機械を拭いてく
ださい。
燃料補給時の
安全対策
エンジンに給油する際は以下に注意してください :
燃料がこぼれた場合は素早く拭き取ってください。
よく換気された場所で燃料タンクにオイルを補給してください。
補給した後に燃料タンクの蓋を締めてください。
喫煙しないでください。
エンジンが熱いまたは動いているときに給油しないでください。
火花が散る場所や直火の近くでエンジンに給油しないでください。
適切な道具 ( えば、燃料ホースや漏斗など ) を使って給油してください。
機械がプラスチックベッドライナー付きのトラック内に置かれている場合、燃
料補給を行わないでください。静電気で、燃料または燃料ガスが発火すること
があります。
警告
内燃エンジンには、機械の操作時または燃料補給時に注意しなければならない特
別な危険があります。警告や安全基準に従わなかった場合、重症を負う、または
死に至る危険があります。
エンジンの取扱説明書と以下の安全ガイドラインに書かれている警告に関する
指示を読み、その指示に従ってください。
危険
エンジンから出る排気ガスには、猛毒の一酸化炭素が含まれています。一酸化炭
素にさらされると数分で死に至ります。
換気扇やホースなどの装置で十分な換気が行われていない場合、トンネルなど
の壁に囲まれた場所で決して機械を動かさないでください
wc_si000855jp_FM10.fm
14
ラベル MS 54
2 ラベル
2.1 ラベル位置
A
B
D
E
F
G
H
C
J
wc_gr011781
wc_si000855jp_FM10.fm
15
MS 54 ラベル
2.2 ラベルの意味
A
以下の手順を実行し、機械を始動させます :
1. エンジン ON/OFF
ン/オスイッチを回し、
ON
オンにセットします。
2. チョークを閉めます。
3. エンジンがスタートするまでスターターロープを
引っ張ります。
4. エンジンが暖まるようにチョークを開きます。
以下の手順を実行し、機械を止めます :
1.
エンジンスイッチを回し、
OFF
オフ
の位置にセッ
トします。
警告
聴力低下のリスクを減らすため、この機械を操作す
る際は必ず聴覚保護具を装着してください。
オペレーターマニュアルをお読みください。
危険
窒息の危険性
エンジンから一酸化炭素が排出されます。
換気扇やホースなどの装置を使って十分換気が行わ
れているいない場合は、室内や囲まれた場所でこの
機械を使用しないでください。
この機械に火花の散るもの、炎を出しているもの、
燃えているものを近づけないでください。
エンジンを止めてから燃料を補給してください。
B
チョーク:
O = 開く
l = 閉じる
C
警告
バネが内蔵されています。カバーをゆっくり外し、バ
ネが飛び出さないようにしてください。
正しい分解手順については、修理マニュアルを参照し
てください。
D
db(A) での保障された音響パワーレベル
4
4
3
3
2
2
1
1
1
1
180925
wc_si000855jp_FM10.fm
16
ラベル MS 54
E
濾したきれいなガソリン燃料のみ使用します。
F
この機械は、1つ以上の特許を取得している可能性が
あります。
G
タートル = アイド / 遅いエンジン速度
ラビット = フル / 速いエンジン速度
H
バルブを閉じます
J
ランマーの吊り上げ
適切な吊り上げ具 ( フック、スリング、および / また
はチェーン ) の付いた適切な吊り上げ装置 ( クレーン
まはたホイスト ) を使用してランマーを吊り上げてく
ださい。
U.S.PAT.Nos.: 5720250, 5890834, 5934825, U.S.PAT.Nos.: 5720250, 5890834, 5934825,
6000879, 6390034, 6394697, 7303356, 7475665,6000879, 6390034, 6394697, 7303356, 7475665,
7498932, 7896575 OTHER U.S. AND FOREIGN 7498932, 7896575 OTHER U.S. AND FOREIGN
PATENTS PENDINGPATENTS PENDING
RAMMER/PLATE 159113RAMMER/PLATE 159113
90 kg 90 kg
(200 LBS)(200 LBS)
52000156475200015647
wc_tx003654jp_FM10.fm
17
MS 54 吊り上げと輸送
3 吊り上げと輸送
3.1 ランマーの吊り上げ
要件
ランマーの重量を支えることができる吊り上げ装置(クレーンまたはホイス
ト)(ランマーの ID レートを参照)
ランマーの重量を支えることができる吊り上げ具(フック、スリング、チェーン)
エンジンが停止し、手で触れる温度まで冷めていること
手順
以下の手順で、ランマーを吊り上げます。
1. センター リフティング ポイント (a) に吊り上げ具を取り付けます。
2. ランマーを少し吊り上げ、すべてしっかりと接続されていることを確認します。
3. 引き続き必要な高さまで吊り上げます。
a
b
wc_gr011783
警告
粉砕の危険性ガイドハンドル (b) を使用してランマーを吊り上げないでください。
センター リフティング ポイントのみを使用してランマーを吊り上げてください。
wc_tx003654jp_FM10.fm
18
吊り上げと輸送 MS 54
3.2 ランマーの輸送
概要
ランマーは、作業場所の状態や移動距離に応じて、車両で輸送または手で運ぶこ
とができます。
注意事項 :
ランマーをけん引しないでください。
要件
エンジンが停止し、手で触れる温度まで冷めているこ
吊り上げ装置と吊り上げ具
燃料タンクを空にすること(水平移動する場合)
車両での輸送
以下の手順で、ランマーを車両に載せて輸送します。
1. ランマーを吊り上げ、輸送用車両に載せます。
ランマーの吊り上げ
」を参照
してください。
2. ランマーを直立させた状態でしっかりと車両に固定し、ひっくり返ったり、倒
れたり、転がったりしないようにします。
直立させた状態で固定できない場合は、
a.
燃料タンクから燃料を抜いて、キャップ
(a)
から燃料が漏れないようにします。
b.図で示されている通りにランマーを倒し、(b)(c) 2 所で車両を縛り
ます。
警告
吊り上げ時の怪我の危険性ランマーは非常に重いため、機械を使わずに持ち上げ
ることはできません。
ランマーの吊り上げ
」で説明した適切な吊り上げ装置と工具なしでランマ
を持ち上げたり運ぶことは試みないでください。
b
c
a
wc_gr011784
wc_tx003655jp_FM10.fm
19
MS 54 操作
4 操作
4.1 初めて機械を使用するための準備
1. 解いた包装資材が機械に残っていないことを確認してください。
2. ランマーとその構成部品に損傷がないか確認します。目に見える損傷がある場
合、ランマーを動かさないでください。すぐにお近くの Wacker Neuson 販売
店にご連絡ください。
3. 機械に同梱されているすべての付属品を点検し、緩んだ部品や留め具がないこ
とを確認してください。
4. 取り付けられていない部品を取り付けてください。
5. 必要に応じて規定通りに燃料やエンジンオイルなどの液体を追加します。
6. 機械を作業場に移してください。
4.2 推奨する燃料
このエンジンは、自動車用無鉛ガソリンで作動するものとして認定されていま
す。新鮮で綺麗なガソリンのみ使用してください。水や泥が混じったガソリンは
燃料システムに損傷を与えます。
オキシジェ
ネート燃料の
使用
従来のガソリンの一部には、アルコールが混じっているものがあります。このガ
ソリンを総称してオキシジェネート燃料といいます。オキシジェネート燃料を使
用する場合、燃料が無鉛であり、最低限のオクタン要件を満たしていなければな
りません。
オキシジェネート燃料を使用する前に、燃料の成分を確認してください。州や省
によっては、燃料ポンプに成分情報を記載することが命じられています。
以下は、Wacker Neuson が認めている燃焼促進物質の割合です。
エタノール - ( チルまたはグレインアルコール ) 10% の含有量。最大 10%
のエタノールが混ざったガソリン ( 通常 E10 と呼ばれる ) を使用できます。
10% 以上のエタノールが混ざったガソリン (E15E20、または E85 など ) は
エンジンにダメージを与える可能性があるため使用できません。
気になる症状が動作に見られる場合、別のサービスステーションを試すか、別の
ブランドのガソリンに換えてください。
上記の燃料促進物質の割合を超えるオキシジェネート燃料を使用したために燃料
システムが損傷を受けたり、パフォーマンスに問題が生じた場合、保証の対象と
なりません。
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操作 MS 54
4.3 機械の燃料補給
要件
機械のシャットダウン
エンジンが冷めていること
機械を転圧板上に直立させること
新しくきれいな燃料を供給すること
手順
以下の手順で、機械に燃料を補給します。
1. 燃料タンクのキャップ (a) を外します。
2. 注ぎ口の首の下まで燃料を入れます。
3. 燃料キャップを閉めます。
結果
機械が燃料補給されました
警告
火災と火傷の危険性燃料とその蒸気は非常に引火性が高く危険です。
燃料補給中は、発火の原因となるものをすべて機械から遠ざけてください。
機械がプラスチックベッドライナー付きのトラック内に置かれている場合、燃
料を補給しないでください。静電気で、燃料または燃料ガスが発火することが
あります。
燃料補給は機械が屋外にあるときにのみ行ってください。
燃料がこぼれた場合は素早く拭き取ってください。
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注意
火災と健康上の危険性燃料は加熱すると膨張します。規定用量以上燃料が入った
タンクで燃料が膨張すると、こぼれたり漏れたりする恐れがあります。
タンクに燃料を注ぎすぎないようにしてください。
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