Tsubaki DCBL Driver Software ユーザーマニュアル

ブランド: Tsubaki

モデル: DCBL Driver Software

タイプ: ユーザーマニュアル

つばき

DC ブラシレスドライバ

「設定ツール：Tsubaki DC View」

取扱説明書

株式会社椿本チエイン

[UDR.00TSA-2]

三版(-2)：2023/10/01

目次 
初めに ...................................................................................................................................................................................................................................................... 1 
1 動作環境 ........................................................................................................................................................................................................................................... 1 
2 用意するもの .................................................................................................................................................................................................................................... 1 
3 接続 .................................................................................................................................................................................................................................................. 2 
3.1 RS-485 接続の注意事項 ............................................................................................................................................................................................................. 3 
3.2  USB 接続の注意事項 ............................................................................................................................................................................................................... 7 
インストール手順 .................................................................................................................................................................................................................................... 8 
1 「アプリ インストーラー」でのインストール方法 ....................................................................................................................................................................... 8 
2 「Power Shell」でのインストール方法（アプリ インストーラーでインストール出来なかった場合） ................................................................................... 10 
3 補足：Microsoft Edge WebView2 Runtime について .................................................................................................................................................................... 13 
アンインストール手順 .......................................................................................................................................................................................................................... 14 
操作説明 ................................................................................................................................................................................................................................................ 15 
1 起動方法 ......................................................................................................................................................................................................................................... 15 
2 起動画面（通信失敗） ................................................................................................................................................................................................................... 15 
3 通信設定画面 .................................................................................................................................................................................................................................. 16 
4 起動画面（通信成功） ................................................................................................................................................................................................................... 17 
5 機能選択 ......................................................................................................................................................................................................................................... 18 
6 リアルタイムモニタ機能 ............................................................................................................................................................................................................... 19 
7 パラメータ一覧機能 ....................................................................................................................................................................................................................... 20 
8 パラメータ一括編集機能 ............................................................................................................................................................................................................... 22 
8.1 外部ファイル保存機能 ............................................................................................................................................................................................................ 22 
8.2 内部設定 – 外部ファイルの設定比較・書き込み機能 .......................................................................................................................................................... 24 
9 試運転機能（ドライバソフトウェア Ver.1.2.0 以降対応） ......................................................................................................................................................... 26 
 
 
 
 
 
 
 
 

1 初めに

本取扱説明書は「設定ツール：Tsubaki DC View」（以降ソフトウェア）のインストール及び使用方法を説明するものです。

製品の取扱説明書とセットでご使用ください。

1.1 動作環境

本ソフトウェアバージョン

Ver.1.0.0.1 以上

Windows10 以降

CPU/メモリ

OS の推奨システム環境に依存する

ハードディスク容量

1GB 以上の空き容量

メモリ

2GB 以上

1.2 用意するもの

PC とDC ブラシレスドライバと接続するためには、ソフトウェアの他に弊社オプション品、市販品を別途用意する必要があります。

なお、市販品については弊社で動作確認がとれているものの型番を例示していますが、品質や動作の保証をするものではありません。

不具合等については、それぞれの製品の購入元までお問い合わせください。

番号

OP 品or 市販品

名称

型番

➀

オプション

通信ケーブル

DCCS0005 or DCCS0010 or DCCS0020

➁

市販品

RS-485 変換器

USB-RS485-WE-1800-BT 相当品

➂

市販品

USB ケーブル

MPA-AMB10BK 相当品

接続方法によって必要品の種類は違います。

RS-485 接続の場合： ➀と➁

USB 接続の場合： ➂

※どちらの接続方法においても PC でデバイスを認識するための VCP ドライバをインストールする必要があります。

詳細は「1.3.1 RS-485 接続の注意事項」もしくは「1.3.2 USB 接続の注意事項」を参照してください。

1.3 接続

接続は USB又は RS-485 を使用します。

詳細は「DC ブラシレスドライバ取扱説明書」を参照ください。

RS-485 で接続する場合、USB とRS-485 の変換器（コンバータ）が必要です。

注意

●ドライバに電源を供給した状態で USB 又は RS-485 通信ケーブルを抜かないようにしてください

USB接続

RS-485接続

➀＋➁

➂

1.3.1 RS-485 接続の注意事項

RS-485 で接続する場合、別途変換器を用意する必要があります。

変換器はオプション品の通信用ケーブルと接続して使用してください。

変換器形番例：USB-RS485-WE-1800-BT 相当品

※より安定した通信を実現するためには絶縁タイプの変換器が推奨です。

形番例：REX-USB70

通信用ケーブル形番：

通信ケーブルと変換器の配線図 ※USB-RS485-WE-1800-BT 使用例

変換器

USB-RS485-WE-1800-BT

黒

黄

赤

橙

緑

茶

茶白

橙

緑

橙白

緑白

通信ケーブル

DCCS00XX

接続

ブ

ラ

シ

レ

ス

ド

ラ

イ

バ

形番

L（長さ）

DCCS0005

0.5m

DCCS0010

1.0m

DCCS0020

2.0m

初めて DC ブラシレスドライバと変換器を接続する場合、VCP ドライバをインストールする必要があります。

VCP ドライバは変換器によって異なるため、購入した変換器の VCP ドライバを確認の上、インストールしてください。

以下は USB-RS485-WE-1800-BT を用いる場合のインストール手順です。

① 次の手順で VCP ドライバの要否の確認をします。

② 通信ケーブルと変換器を PC とDC ブラシレスドライバそれぞれに接続し、ドライバの電源を投入します。

③ スタートメニューを右クリックし、デバイスマネージャーを起動します。

右クリック

クリック

④ デバイスマネージャーの「ポート」を確認します。

⑤ 上右画面のように「USB Serial Port（COMｘ）」の表示がある場合は、以下の手順は不要です（VCP ドライバ導入済みです）。

⑥ 上中央画面のように「USB Serial Port」の表示がなく不明な USB デバイスといった表示がある場合は、PC がDC ブラシレスドライバを認識してい

ないため、VCP ドライバのインストールが必要です。

⑦ 下記リンク先にアクセスします。

https://ftdichip.com/drivers/vcp-drivers/

⑧ お使いの PC のOS に合わせて VCP ドライバファイルをダウンロードしてください。「setup executable」をクリックすることで実行ファイルをダウ

ンロードすることができます。

例：Windows 向け

⑨ ダウンロードした Zip ファイルを展開し、Setup.exe ファイルを実行します。

⑩ 「デバイスドライバのインストールウィザードの完了」画面が表示されたらインストール完了です。

⑪ 変更を有効にするために、PC を再起動してください。

⑫ 再起動後、デバイスマネージャーを起動し、「USB Serial Port（COMｘ）」が表示されていれば VCP ドライバのインストール成功です。

クリック

1.3.2 USB 接続の注意事項

USB 接続であれば、別途 RS-485 変換器を用意する必要はなく、PC をDC ブラシレスドライバと接続することができます。

ただし、RS-485 での通信と比較してノイズ等の使用環境による影響を受けやすいという特性があり、より安定して通信を行いたい場合は変換器を用

いて RS-485 で接続するようにしてください。

USB での通信は比較的ノイズの影響を受けにくい環境で、パラメータの設定をする時のみ使用するようにしてください。

また、以下のような場合での USB 接続は、不具合や破損の原因となりますのでお控えください。

注意

●モータが動作しているとき

●工場等のノイズの影響を受けやすい環境での使用

●RS-485 とUSB での同時通信

例： PLC とDC ブラシレスドライバ間を RS-485 で、DC ブラシレスドライバと PC 間を USB で接続して同時に通信を行う

※USB ケーブルはオプション対応しておりません。別途 USB MicroB 相当品を用意してください。

形番例：MPA-AMB10BK

初めて DC ブラシレスドライバと USB 接続する際は 1.2.1 項と同様に VCP ドライバをインストールする必要があります。

USB 接続する際の VCP ドライバは、変換器：USB-RS485-WE-1800-BT のものと同様であるため、1.2.1 項を参照してインストールしてください。

2 インストール手順

ソフトウェアのインストールは以下手順に従ってください。

2.1 「アプリインストーラー」でのインストール方法

① スタートメニューから「Microsoft Store」を起動し、「アプリインストーラー」がインストールされていることを確認します。

未実施である場合はインストールしてください。

② ダウンロードしたデータファイル（zip 形式）を任意の場所に展開します。

③ 展開したデータフォルダにある「TsubakiDCView_~_x64.msix」ファイルをダブルクリックし実行します。（～はバージョン番号）

インストール済みであることを確認

ダブルクリック

④ 「インストール」をクリックし、インストールを実行します。

⑤ インストールが完了するとソフトウェアが起動します。

クリック

チェック

2.2 「Power Shell」でのインストール方法（アプリインストーラーでインストール出来なかった場合）

「アプリインストーラー」でインストール出来なかった場合は、以下の手順でインストールしてください。

① PC を開発者モードに切り替えます（本操作前に開発者モードがオンになっている場合は①～⑤の工程は不要です）

② スタートメニューからの「設定」クリックします。

③ 設定メニューから「更新とセキュリティ」をクリックします。 ※Windows11 の場合「プライバシーとセキュリティ」

④ 「開発者向け」タブをクリックします。

クリック

⑤ 開発者モードをオンにします。

⑥ 設定ウインドウを閉じ、ダウンロードしたデータファイル（zip 形式）を任意の場所に展開します。

⑦ 展開したデータフォルダにある「Install.ps1」を右クリックし、「PowerShell で実行」を選択します。

クリック

⑧ PowerShell が起動して下記画面表示を確認後、Enter キーを押します。

（PC の設定によって本画面が表示されずに⑨に進む場合があります）

⑨ 「Y」を入力して Enter キーを押します。

⑩ 下の画面が表示されたらインストール完了です。

2.3 補足：Microsoft Edge WebView2 Runtime について

PC に「Microsoft Edge WebView2 Runtime」（ Windows11 標準機能）がインストールされていない場合、インストール後にソフトウェアを起動すると以下のような

画面が表示されます。

インターネットに接続した状態で赤枠をクリックするとダウンロードページに移動します。

インストールを実行し、完了後にソフトウェアを終了してください。

ソフトウェアを再度起動すると正常な画面が表示されます。

※上画面が表示される場合であっても、後に自動で「Microsoft Edge WebView2 Runtime」のインストールされる場合があります。

その場合はインストールの開始前に既にインストールされていることが表示されるため、インストールを中断してソフトウェアを再起動してください。

クリック

3 アンインストール手順

本ソフトウェアの更新版を入手した場合、本アンインストール作業を行って古いバージョンを削除した後、新しいバージョンのインストールを行ってください。

①スタートメニューの「設定」をクリックします。

②「アプリ」をクリックします。

③表示されるアプリの中から本ツールを選択し、「アンインストール」をクリックします。

クリック

4 操作説明

4.1 起動方法

スタートメニューから本ツールをクリックします。

4.2 起動画面（通信失敗）

起動後、下記画面が表示された場合「通信設定」をクリック後、4.3 項をご参照ください。

起動後、4.4 項の画面が表示された場合、4.3 項の操作は不要です。

クリック

4.3 通信設定画面

① COMｘと表示されているボックスをクリックし、ドライバ接続されているポートを選択します。（COMｘの確認方法は 1.3.1 項を参照してください）

② 「ボーレート」と「スレーブアドレス」を本体設定に合わせて設定します。（本体設定の詳細は「DC ブラシレスドライバ取扱説明書」を参照してください）

③ 「設定更新」をクリックします。

④ 数秒間「通信確認中」と表示されます。

⑤ 「通信確立」の表示に切り替わったら通信設定完了です。

⑥ 4.5 項に進みます。

①クリック

②入力

③クリック

4.4 起動画面（通信成功）

起動時、下記画面が表示された場合、通信設定が完了しているのでそのまま 4.5 項に進みます。

4.5 機能選択

使用する機能を選択します。

① リアルタイムモニタ機能を使用する場合、「リアルタイムモニタ」をクリックし、4.6 項に進みます。

② 本ツール画面からパラメータの読み書きを行う場合、「パラメータ一覧」をクリックし、4.7 項に進みます。

③ 外部ファイルを用いて、パラメータの一括書込みを行う、あるいは現在のパラメータ設定を外部ファイルに書き出す、もしくは外部ファイルと現在の設定の

差分を比較して読み出す場合は「パラメータ一括編集」をクリックし、4.8 項に進みます。

④ 本ソフトウェアからモータを動かしたい場合は「試運転」をクリックし、4.9 項に進みます。

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