ようこそ
このたびは新しいCintelスキャナーをお買い求めいただき誠にありがとうございます。
Cintelは、リアルタイムでフィルムをスキャンするので、動作や停止を頻繁に繰り返す従来のスキャナ
ーと比較し、はるかに早く転送できます。しかし、
Cintel
はテレシネではありません。また、フィルムをビ
デ オ に 変 換 す る の で は な く 、フ ィ ル ム を Thunderbolt 3またはPCIeを 介 し て 、直 接 DaVinci Resolve
に取り込 むことをご 理 解いただくことが 重 要です。
DaVinci
Resolve
では、取り込んだフィルムを編集
でつ なぎ 合 わせ 、カラ ー グレ ー ディング、リフレ ーム 、ノイズ 除 去 、オー ディオの 抽 出 などができます。
DaVinci Resolveはハードウェアをはるかに上回るレベルの機能を多数搭載しているため、DaVinci
Resolveを使うCintel Scannerは、テレシネと比較すると一層クリエイティブなコントロールが可能で
す 。加 え て 、CintelはDaVinci Resolveシステムとホストコンピューター のGPUやeGPUを使用するの
で、スキャナー自体にかさばる高額な電子部品を取り付ける必要はありません。
これによりCintelは小型で軽量となっているだけでなく、精密フィルム操作コンポーネント、オプティク
ス、高輝度の拡散光源、センサー、内蔵カメラなど、スキャナーにさらなる価値をもたらす要素が組み
込まれているので高品質のフィルムスキャンが可能となっています。
スキャンのワークフローはシンプルです。フィルムを標 準またはハイダイナミックレンジで、中間 RAW
ファイルにスキャンし、タイムラインでフィルムをつなぎ合わせ、ノイズ除去やカラーグレーディング
やリフレームを行います。その後 、
DaVinci
Resolve
のデリバーページからお好きなフォーマットでフ
ァイルをレンダーできます。
また、ワークフロー 改 善のためにアクセサリも作りました。オプションの
Audio
and
KeyKode
Reader
は、光 学または 磁 気オーディオをリアルタイムより早くスキャンでき、KeyKodeの情報をDaVinci
Resolveのクリップに直接読み込めます。また、スキャナーをダウンストリームのオーディオシステム
と同 期させることも可 能です。
サ ードパ ー ティのフィルム 修 復ソフトウェアを 使 用の 際 には 、
DPX
フレ ーム にレンダー する 必 要 が ある
場合があります。また、編集ソフトウェアで使うために、DNXかProResにレンダーすることも可 能です。フ
ィルムをデジタルで映写したい場合は、デジタルシネマパッケージ・ファイルのレンダリングもできます。
Cintel
は
DaVinci
Resolve
と一 緒に使 用するようにデザインされているので、優 れたパワーと品 質を誇っ
ています。このマニュアルを注意深くお読みいただき、Cintelの使い方を覚えていただければと思います。
CintelはDaVinci Resolveの機能を使用するので、DaVinci Resolveのマニュアルとチュートリアルも
併せてご確認ください。ユーザーの方々が作った
DaVinci
Resolve
の チ ュ ー ト リ ア ル ビ デ オ や 、サ ー ド
パーティが行うトレーニングもありますので、これらをご利 用いただきDaVinci Resolveシステムを最
大限にお使いいただければと思います。
グ ラ ン ト・ペ テ ィ
Blackmagic Design CEO