Extron ISS 408 ユーザーマニュアル

68-575-01 Rev.A

09 04

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5

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クイックスタート - 1

クイックスタート－ Integration Seamless Switcher

設置と接続

手順 1

ISS 108 または ISS 408 の電源と、接続されて

いる各種外部装置の電源を切ります。安全性を

考慮して、電源コードも抜いておきます。

手順 2

必要に応じて、本製品内にオプションの DVI

出力カードを取り付けます。取り付け方法の

詳細については、第 7 章『メンテナンスと設定

変更』を参照してください。

手順 3

本製品の底部に 4 つのゴム製パッドを貼ります。

ラックマウントする場合は、パッドを貼らずに

ラックに取り付けます。

手順 4

コンピュータやビデオ装置からの RGB 信号、

コンポーネントビデオ信号、 S- ビデオ信号、

またはコンポジットビデオ信号を入力コネクタ

に接続します（メスの BNC 入力コネクタが

8 系統用意されています）。

手順 5

スイッチャーにステレオ

音声の入力ケーブルを配

線します。音声入力用とし

て、バランスあるいは

アンバランスのステレオ

またはモノ対応の 3.5mm

ミニ 5 ピンターミナル

ブロックが装着されてい

ます。対応するターミナル

プラグはスイッチャーに

同梱されています。

手順 6

RGB ディスプレイをプレビュー

とプログラム出力のメス BNC

またはミニ D-Sub 15 ピンコネク

タに接続します。図に従って各

映像フォーマットに対応する

コネクタに接続します。

2 つの出力コネクタには、同じ映像と

同期信号が出力されます。

手順 7

オプションの DVI 出力カードが

取り付けられている場合は、 DVI

対応のディスプレイをプログラム

出力の DVI コネクタに接続します。

手順 8

スイッチャーにステレオ音声出力ケーブルを

接続します。各出力には、非増幅のラインレベル

音声を出力する 3.5mm のミニ 5 ピンターミナル

ブロックが用意されています。このコネクタに

選択した音声が出力されます。ステレオアンプ

やアンプ付きスピーカなどのステレオ装置を

接続します。

コネクタのスリーブは、必ずグランド

に接地してください。スリーブを負側

端子（−）に接続すると、音声出力回路

を破損します。

手順 9

制御システムまたはホストコンピュータを

RS-232 コネクタに接続します。

BLACK

1

2

3

4

5

67

8

VIDEO

CUT

DISSOLVE

1

2

3

4

5

6

7

8

AUDIO

MUTE

COLOR/

TINT

BRT/

CONT

SIZE

CENTER

FILTER

ADJUST

MENU

ISS 408

INTEGRATION SEAMLESS SWITCHER

Ring

6

00

600

R

G

B

H/HV

R

GBHV

Video

RGBS

Video

V

R

G

B

H/H

V

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8

24

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9

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1

6

クイックスタート - 2

クイックスタート－ Integration Seamless Switcher （続き）

手順 10

必要に応じて WA N や LAN ハブ、制御システム、

またはホストコンピュータからのイーサネット

ケーブルを RJ-45 コネクタに差し込みます。

• イーサネットネットワークへ接続する場合

は、ストレートケーブルを使用します。

• コンピュータあるいは他の制御システム

へ直接接続する場合は、クロスオーバー

ケーブルを使用します。

手順 11

スイッチャーと入出力装置を AC 電源に接続し、

入出力装置の電源を入れます。 AC 電源には必ず

接地線付きを使用してください。

設定と操作

入力を設定する

1.

MENU ボタンを押し、次に NEXT ボタンを

押します。

2. 設定する入力のボタンを押します

（設定する入力を選択します）。

3. ADJUST つまみを回して、入力映像の

種類を選択します。

4. ADJUST つまみを回して、入力音声の

ゲインまたは減衰レベルを選択します。

5. 必要に応じて他の入力ボタンを押し、その

入力の設定作業を行います。

6. MENU、 MENU、 MENU、 MENU、 NEXT

ボタンの順に押して、デフォルト表示サイクル

に戻ります。

出力を設定する

1. MENU ボタンを 2 度押し、次に

を押します。

2. ADJUST つまみを回して、出力レートを

選択します。

3. ADJUST つまみを回して、出力周波数を

選択します。

4. NEXT ボタンを押します。

5. ADJUST つまみを回して、出力映像の同

期フォーマット（RGBHV または RGBS）を

選択します。

6. ADJUST つまみを回して、同期の極性を

選択します。

7.

MENU

、

MENU

、

MENU

、

押して、デフォルト表示サイクルに戻ります。

プレビュー出力を選択し、プログラム

出力にルーティングする

必要に応じて

VIDEO

/

AUDIO

ボタンを押して、

ルーティングする映像および/ または音声を選択

します。ルーティング可能な映像入力には緑の

LED、音声入力には赤の LED が点灯しています。

プレビュー出力にルーティングする映像および

/

または音声入力のボタンを押します。プレビュー

出力用に選択した入力には緑の

LED

（映像用）、

および

/

または赤の

LED

（

音声用）が点滅してい

ます。

プレビュー出力をプログラム出力に切り替える

には、

CUT

（カット）または

DISSOLVE

（ディゾルブ）ボタンを押します。

CUT

ボタンを

押すと、直ちに出力に切り替えられます。

また

DISSOLVE

ボタンを押すと、ディゾルブ

エフェクトを伴って切り替えられます。

ディゾルブエフェクトの持続時間は、自由に設定

できます。プレビュー出力用に選択している入力

には、緑の

LED

（映像用）および

/

または赤の

LED

（

音声用）が常灯しています。

Auto Image™

特定の入力にオートイメージングを適用するに

は、 LCD 画面に

Auto Image Input #n

（n: 選択

している入力）というメッセージが表示される

まで、その入力ボタンを押し続けます。その

メッセージが表示されてから入力ボタンを放し、

また再び入力ボタンを押して放します。

Integration Seamless Switcher

・

I

第

一章はじめに......................................................................................................................... 1-1

本取扱説明書について

............................................................................................................ 1-2

スイッチャーについて

............................................................................................................ 1-3

特徴

................................................................................................................................................ 1-4

第二章設置について

............................................................................................................... 2-1

スイッチャーの設置

................................................................................................................. 2-2

卓上設置

............................................................................................................................. 2-2

ラック取り付け

................................................................................................................. 2-2

ケーブル配線とリアパネル図

......................................................................................... 2-3

入力の接続

......................................................................................................................... 2-3

出力の接続（標準）

........................................................................................................... 2-4

出力の接続（オプション）

............................................................................................... 2-5

イーサネット接続

............................................................................................................. 2-6

ケーブルと

RJ-45

コネクタの配線

............................................................................2-6

ネットワークケーブルを選択する

................................................................ 2-6

ネットワークケーブルを配線する

................................................................ 2-7

RS-232

接続

........................................................................................................................ 2-8

設定 .................................................................................................................................. 2-8

第三章操作について ............................................................................................................... 3-1

フロントパネルの操作ボタンとインジケータ

................................................................ 3-2

ブラック

/

ミュート、入力の選択、およびカット

/

ディゾルブのコントロール

... 3-2

画質調整とメニューシステム

......................................................................................... 3-3

フロントパネルの操作

............................................................................................................ 3-4

電源投入時について

......................................................................................................... 3-4

選択した入力をプログラム出力に切り替える

............................................................. 3-5

ユーザー

プリセットを呼び出す

.................................................................................... 3-6

画像サイズと位置をオートイメージングする

............................................................. 3-7

メニューシステムについて

............................................................................................. 3-7

Video & Audio Configuration

（映像

&

音声設定）メニュー

..................................3-8

Input Configuration

（入力設定）サブメニュー

............................................ 3-9

Output Configuration

（出力設定）メニュー

............................................................. 3-9

Output Resolution

（出力解像度）サブメニュー

......................................... 3-10

Sync Type and Polarity

（同期の種類と極性）サブメニュー

.................... 3-10

Advanced Configuration

（高度な設定）メニュー

.................................................. 3-11

Dissolve Speed

（ディゾルブスピード）サブメニュー

............................. 3-12

Test Pattern

（テストパターン）サブメニュー

........................................... 3-12

Blue Only Mode

（ブルーオンリーモード）および

Edge Smoothing

（エッジスムージング）サブメニュー

........................................................ 3-12

Preview Blanking

（プレビューブランキング）および

Program Blanking

（プログラムブランキング）サブメニュー

................................................ 3-12

RGB Delay

（

RGB

信号

-

遅延）サブメニュー

.......................................... 3-13

II Integration Seamless Switcher ・目次

Auto Imaging

（オートイメージング）および

Auto Memories

（オートメモリー）サブメニュー

................................................................3-13

Enhanced Mode

（エンハンスドモード）サブメニュー

............................3-13

Pixel Phase

（ピクセル位相）サブメニュー

................................................3-13

Preview Switch Mode

（プレビュー切り替えモード）サブメニュー

.......3-14

PAL Film Mode

（

PAL

フィルムモード）

サブメニュー

...........................3-14

Reset

（リセット）

サブメニュー

...................................................................3-14

User Presets

（ユーザープリセット）メニュー

......................................................3-15

Save Preview Preset

（プレビュープリセットの保存）サブメニュー

......3-15

Erase Preview Presets

（プレビュープリセットの消去）サブメニュー

...3-16

Exit

（終了）

メニュー

................................................................................................3-16

画質の調整

.......................................................................................................................3-16

フロントパネルのセキュリティロック（

Executive

モード）

....................................3-18

IP

情報

...............................................................................................................................3-19

映像の調整

.................................................................................................................................3-20

DVD

ソースを設定する

..................................................................................................3-21

音声の調整

.................................................................................................................................3-21

トラブルシューティング

......................................................................................................3-21

一般的なチェック

...........................................................................................................3-22

特定の問題

.......................................................................................................................3-22

第四章プログラミングガイド ...........................................................................................4-1

RS-232 制御

.................................................................................................................................4-2

イーサネット制御

......................................................................................................................4-2

イーサネット接続

.............................................................................................................4-3

デフォルトアドレス

.........................................................................................................4-3

シンボル

.......................................................................................................................................4-4

スイッチャー発行のメッセージ

...........................................................................................4-5

電源の投入

.........................................................................................................................4-5

入力の選択

.........................................................................................................................4-5

動作中（カットとディゾルブ）

.......................................................................................4-5

停止（

stay

）

モードでカットまたはディゾルブする

..............................................4-5

交換（

Swap

）モードでカットまたはディゾルブする

...........................................4-6

入力と出力映像の種類

.....................................................................................................4-6

画像の調整

.........................................................................................................................4-7

RGB

信号の遅延とディゾルブスピード

........................................................................4-8

テストパターン

.................................................................................................................4-8

音声のゲイン

.....................................................................................................................4-8

出力映像と音声のミュート

.............................................................................................4-8

プレビュー切り替えモード

............................................................................................ 4-9

PAL

フィルム

モード

........................................................................................................4-9

自動調整

.............................................................................................................................4-9

ホストからスイッチャーへのコマンド送信

...................................................................4-10

スイッチャーのエラーメッセージ

.....................................................................................4-10

Integration Seamless Switcher ・目次 III

コマンド / レスポンス表

....................................................................................................... 4-10

SIS

コマンドのコマンド

/

レスポンス表

............................................................... 4-11

IP SIS

コマンドのコマンド

/

レスポンス表

........................................................... 4-21

特別な機能を持つ

SIS

コマンドのコマンド

/

レスポンス表

.............................. 4-22

高度な命令セット

コマンドのコマンド

/

レスポンス表

..................................... 4-24

第五章スイッチャーのソフトウェア............................................................................ 5-1

Windows 版コントロールソフトウェア

............................................................................. 5-2

ISS/ISM Control Program

をインストールする

.............................................................. 5-2

イーサネット経由による操作

......................................................................................... 5-2

イーサネットプロトコルの設定

............................................................................... 5-2

コントロールプログラムを使用する

............................................................................. 5-3

ヘルプを使用する

............................................................................................................. 5-6

Button Label Generator （ボタンラベル作成ソフトウェア）

.......................................... 5-6

Button-Label Generator

をインストールする

.................................................................. 5-6

Button-Label Generator

を使用する

.................................................................................. 5-7

第六章イーサネット経由での操作................................................................................. 6-1

起動（Control）ページのロード

........................................................................................... 6-2

Control （コントロール）ページ

........................................................................................... 6-4

入力の選択やルーティング

............................................................................................. 6-4

RGB

信号の遅延時間またはディゾルブスピードの変更

............................................ 6-5

無映像と音声のミュート

................................................................................................. 6-5

出力のフリーズ

................................................................................................................. 6-5

テストパターンの出力

..................................................................................................... 6-6

入力周波数の確認

............................................................................................................. 6-6

ブルースクリーン

............................................................................................................. 6-6

フロントパネルのセキュリティロック（

Executive

モード）

...................................... 6-6

System Configuration （システム設定）ページ

................................................................. 6-7

Administration

（管理）フィールド

................................................................................. 6-7

ISS IP Settings

（

ISS IP

設定）フィールド

...................................................................... 6-8

ISS IP Address

（

ISS IP

アドレス）ボックス

............................................................ 6-8

ISS Name

（

ISS

名）ボックス

.................................................................................... 6-8

Hardware Address

（ハードウェアアドレス）フィールド

...................................... 6-8

File Management （ファイル管理）ページ

......................................................................... 6-9

I/O Configuration （I/O 設定）ページ

................................................................................. 6-10

入力の設定

....................................................................................................................... 6-10

出力の解像度、レート、同期フォーマット、極性

...................................................6-11

出力の解像度

............................................................................................................. 6-12

出力のレート

............................................................................................................. 6-12

出力のフォーマット

................................................................................................. 6-13

出力の極性

.................................................................................................................6-13

IV Integration Seamless Switcher ・目次

第七章メンテナンスと設定変更 ......................................................................................7-1

スイッチャー内部へのアクセス

.........................................................................................7-12

ファームウェアのアップデート

.........................................................................................7-14

DVI 出力カードの取り付け

..................................................................................................7-15

付録 A イーサネット接続....................................................................................................A-1

イーサネットネットワーク

...................................................................................................A-2

イーサネット接続

............................................................................................................A-2

デフォルトアドレス

........................................................................................................A-2

Ping

を使用してスイッチャーの

IP

アドレスを決定する

.....................................A-3

Ping

を使用して

Web

の

IP

アドレスを決定する

...................................................A-3

Telnet

接続

.........................................................................................................................A-3

Telnet

使用上のヒント

................................................................................................A-4

Open

コマンド

..................................................................................................A-4

拡張文字と

Esc

キー

........................................................................................A-5

ローカルエコー

...............................................................................................A-5

キャリッジリターンと改行の設定

...............................................................A-5

接続の切断

.......................................................................................................A-5

ヘルプ

...............................................................................................................A-5

終了

...................................................................................................................A-5

付録 B リファレンス.............................................................................................................. B-1

仕様

............................................................................................................................................... B-2

製品番号

......................................................................................................................................B-5

同梱製品およびアクセサリ

............................................................................................B-5

オプションのアクセサリ

................................................................................................ B-5

ケーブル

............................................................................................................................ B-6

バルクケーブル

........................................................................................................... B-6

各種コネクタ

............................................................................................................... B-6

カット済みケーブル

................................................................................................... B-7

入力ボタンラベル

..................................................................................................................... B-7

Integration Seamless Switcher

第

一

章

はじめに

本取扱説明書について

スイッチャーについて

特徴

はじめに

1-2 Integration Seamless Switcher ・はじめに

本取扱説明書について

本書では、インテグレーション

シームレス

スイッチャー

ISS 108

および

ISS 408

の

設置と設定方法、さらに操作方法の詳細について説明します。

ISS 108

と

ISS 408

の違いは出力の解像度と入力周波数だけで、機能と操作方法は

同じです。本書では、「スイッチャー」と「

ISS

」という用語を

ISS 108

および

ISS 408

の両方を指す意味で使用しています。どちらかのモデルについて説明する

場合には、モデル名を区別して記載します。

•

第

1

章では、スイッチャーの機能について説明します。

•

第

2

章では、スイッチャーの設置方法について説明します。

•

第

3

章では、スイッチャーの操作方法と各機能の使用方法について説明します。

•

第

4

章では、

RS-232

による外部制御について説明します。

•

第

5

章では、コントロールソフトウェアについて説明します。

•

第

6

章では、イーサネット接続したインターネットブラウザを使用した

スイッチャーの操作方法について説明します。

•

第

7

章では、スイッチャーのメンテナンスと各種設定の変更方法について説明

します。

•

付録

A

では、インターネットプロトコル

− IP

（イーサネットおよび

Telnet

）の

詳細について解説します。

•

付録

B

では、スイッチャーの仕様とアクセサリ等の製品番号を一覧します。

Integration Seamless Switcher ・はじめに 1-3

スイッチャーについて

Extron ISS 108

および

ISS 408

は、

8

入力の映像と音声のシームレススイッチャーで

す。一般的な

ISS 408

の使用例を図

1-1

に示します。スイッチャーはコンピュータ

からの

RGB

信号やコンポーネントビデオ信号、

S-

ビデオ信号、コンポジット

ビデオ信号入力に対応しており、各入力からの信号をスケーリングして出力します。

各入力は、カットまたはディゾルブしてシームレスに切り替えられます。

各映像入力の仕様は個別に設定でき、異なる映像フォーマットに対応しています。

RGBHV

や

RGBS

、

RGsB

映像を、またはコンポーネントビデオ信号や

S-

ビデオ

信号、コンポジットビデオ信号入力をビデオプロジェクタやプラズマディスプレイ

に出力できます。

ISS

は、プログラム出力とプレビュー出力の

2

つの映像信号の出力ができます。

プログラム出力とは、一般の視聴者が見る映像です。プレビュー出力とは、

プログラム出力に変換される前に操作者がプレビューする出力です。

スイッチャーの

8

系統の入力は

BNC

コネクタで構成されており、各入力はすべて

の映像信号フォーマットに対応しています。

ISS 408

は各入力信号を

34

種類の出力

解像度にスケーリングし、

ISS 108

は

20

種類の出力解像度にスケーリングします。

両モデルともスケーリングされた映像を

RGBHV

または

RGBS

にてプログラム

出力とプレビュー出力にルーティングします。それぞれの出力は、

BNC

コネクタと

ミニ

D-Sub 15

ピンコネクタで構成されています。出力解像度とレートのいくつかに

は、

Extron

の特許技術である

Accu-RATE Frame Lock™

（

AFL™

）が含まれています。

これは、出力フレームレートを入力フレームレートにロックし、入力レートと出力

レートが異なる場合に発生する問題を解決します。また

ISS 408

は

HDTV

（

720p

と

1080p

、

1080p

）の出力にも対応しています。

図 1-1 標準的な ISS 408 Integration Seamless Switcher の使用例

Extron

ISS 408

RS-23

2

VCR

1

2

3

4

5

6

7

8

100

-

240

50/60 Hz

1.2A MAX.

R

1

G

B

H/HV

R

2

G

B

H/HV

R

3

G

B

H/HV

R

INPUTS

4

G

B

H/HV

R

5

G

B

H/HV

R

6

G

B

H/HV

R

7

G

B

H/HV

R

8

G

B

H/HV

R

PROGRAM

OUTPUTS

PROGRAM

PREVIEW

RS-232

DVI OUT

G

B

H/HV

V

R

PREVIEW

G

B

H/HV

V

ETHERNET

LINK

ACT

Extron

RGB 109xi

LAN/WAN

/

Internet

はじめに

1-4 Integration Seamless Switcher ・はじめに

スイッチャーのステレオ音声の入出力端子には、ミニ

5

ピンターミナルブロック

コネクタが取り付けられています。音声もシームレス

（

クロスフェード）に切り

替えられます。

ISS 408 のアップスケーリング機能では、低解像度の映像入力のライン数と水平・

垂直の同期タイミングをディスプレイのネイティブ解像度と一致するように変換

します。従って、スケーリングされていない入力よりも歪みのない明るい映像に

なります。

ISS 408 のダウンスケーリング機能では、 1600 x 1200 のコンピュータ解像度（100

kHz までの水平レートと 120 Hz までの垂直レート）の映像入力をディスプレイの

ネイティブ解像度に一致するように変換します。

また、テストパターンが内蔵されているため、モニターまたはプロジェクタの

セットアップが簡単にできます。スイッチャーは EIA 規格 3U サイズです。

電源は 100VAC から 240VAC、 50/60 Hz に対応しており、世界中で使用できます。

電源の容量は 60 ワットです。

特徴

入力

映像入力：スイッチャーには個別に設定できる 8 系統のビデオ入力があり、各入力

は BNC コネクタで構成されています。 RGB 信号と HDTV コンポーネント

ビデオ信号（ISS 408 の場合）、コンポーネントビデオ信号、 S- ビデオ信号、

コンポジットビデオ信号に対応しています。

音声入力：スイッチャーには 8 系統の音声入力があり、各入力はミニ 5 ピン

ターミナルブロックで構成されています。バランスまたはアンバランス

ステレオまたはモノラル音声に対応しています。

出力

標準映像出力：スイッチャーは、スケーリングされた映像信号をプログラム出力と

プレビュー出力に RGBHV または RGBS で出力します。各出力には 2 系統の

出力（BNC コネクタとミニ D-Sub 15 ピンコネクタ）が用意されています。

オプションの映像出力：オプションの DVI 出力カードを装着した場合、シングル

ループの DVI-D をプログラム出力画像として出力できます。DVI 出力の水平

解像度は 1024 または 1280 ピクセルに限定されています。垂直解像度は選択

した垂直解像度になります。

音声出力：スイッチャーの音声出力はミニ 5 ピンターミナルブロックになって

おり、バランスあるいはアンバランスのステレオまたはモノラル音声を

ラインレベルで出力します。

Accu-RATE Frame Lock (AFL) ：映像信号をスケーリングするときに発生するフレーム

レートの変換問題を解決する Extron の特許技術です。映像の入力と出力の

リフレッシュレートが異なる場合は、 2 つのレートが交互に交差することが

あります。その結果、ディスプレイ上でグリッチが発生したり、または画像

がフリーズします。 AFL は、出力フレームレートを入力フレームレートに

ロックすることでこの問題を解決します。

Dynamic Motion Interpolation™ （DMI™）：この映像処理技術は、動きを予測して補償

する方式です。動画コンテンツと静止画コンテンツを異なるアルゴリズムで

処理して高品質の画像を出力します。

Integration Seamless Switcher ・はじめに 1-5

NTSC 用 3 ： 2 プルダウン検出と PAL 用 2 ： 2 フィルム検出：この特許申請中の最新

フィルムモード処理技術は、フィルムから作成された映像ソースのディテール

やシャープネスを最大限に高めます。フィルムを NTSC の映像に変換する

場合、フィルムのフレームレートを映像のフレームレートに一致させる必要

があります。これは 3 ： 2 プルダウン処理と呼ばれます。フィルムからの映像

を従来のノンインターレース方式で処理すると、画像のジャギーやその他の

問題が発生します。 ISS のフィルムモード処理技術では、最初にフィルム

からの信号を自動的に認識します。次に、 3 ： 2 プルダウン処理で変換された

ビデオに映像処理アルゴリズムを適用して最適化します。その結果輪郭が

シャープになり、ディテールが明確な画像が得られます。

PAL のフィルムソースの映像にも同様な処理方法が適用されます。

音声の連動と非連動：音声は、対応する映像入力信号に連動または非連動で切り替え

られます。音声の連動非連動は、フロントパネルまたはリモート操作（R-232

またはイーサネット経由）で行えます。

音声のゲイン：各入力の音声ゲインは、フロントパネルまたは RS-232 やイーサネット

経由のリモートで −24dB から +9dB まで設定できます。

音声のクロスフェード：入力の切り替え中に適用する

トランジション（移行

）方法です。

切り替えられる入力の音声レベルを徐々に下げ、同時に切り替えていく

新しい入力の音声レベルを徐々に上げます。

イーサネットポート：イーサネット LAN への接続用です。LAN またはインターネット

に接続されているコンピュータからスイッチャーを操作できます。

クワッド標準映像デコーダ：スイッチャーにはクワッドデコーダが内蔵されているので、

NTSC 3.58 や NTSC 4.43、 PAL、 SECAM を入力できます。

トランジション（移行）：プレビュー出力からプログラム出力へ切り替える際、映像が

移行する方法を制御します。 CUT ボタンを押すと、プレビュー出力とプログ

ラム出力が瞬時に切り替わります。 DISSOLVE ボタンを押すと、ディゾルブ

しながら切り替わります。

テストパターン：スイッチャーには各種テストパターンが内蔵されています。モニター

またはプロジェクタをセットアップする際に便利です。

ブルーモード：スイッチャーは「青」信号のみを出力できるます。プロジェクタや

モニターを校正する際に便利です。

Triple-Action Switching™ （RGB 信号の遅延）（プレビュー出力のみ）： RGB 信号の

遅延は、 RGB 信号をミュートしてスイッチャーが新しい同期にロックする

までの間、プレビュー画面をブランクにします。 RGB 信号と同期信号間の

遅延時間は最高 5 秒までで、フロントパネルや SIS、 Windows プログラム

から調整できます。

オートメモリー： 8 系統の入力は、それぞれの入力周波数に合わせて 16 のオート

リコールメモリーに対応しています。サイジングやセンタリング、ディテール、

コントラスト、ブライトネスなどに関する情報を保存できます。

Auto Image™ ：オートイメージング機能は、選択した入力画像がディスプレイ画面上に

正しく表示されるように、入力信号のサイズと位置を自動的に調整します。

また必要に応じて、この機能を手動で適用したり、各新しい入力画像のサイ

ズと位置を自動的に調整するようにも設定できます。

アスペクトレシオメモリー：各入力には 3 つのユーザーメモリーが用意されており、

カラーやティント（色相）、コントラスト、ブライトネス、ディテール、

サイジング、センタリングなどの設定を保存、および呼び出しができます。

フリーズモード（SIS と Windows プログラム制御の場合のみ）：プログラムまたは

プレビューに出力されている画像をフリーズできます。

ラックマウント可能：スイッチャーは、 EIA 規格の 19 インチ標準ラックに取り付け

られます。サイズは 3U になります。

はじめに

Integration Seamless Switcher

第

二

章

設置について

スイッチャーの設置

ケーブル配線とリアパネル図

設定

設置について

2-2 Integration Seamless Switcher ・設置について

スイッチャーの設置

卓上設置

卓上に設置する場合は、

同梱されている

4

個のゴム製脚パッド（粘着テープ付き）を

スイッチャー底部の

4

隅に貼り付けてください。

ラック取り付け

スイッチャーをラックに取り付ける場合は、スイッチャーの両端をそれぞれ 2 本の

ネジを使ってラックに取り付けます（図 2-1）。

図 2-1 スイッチャーの取り付け

BLACK

1

2

3

4

5

6

7

8

VIDEO

CUT

DISSOLVE

1

2

3

4

5

6

7

8

AUDIO

MUTE

COLOR/

TINT

BRT/

CONT

SIZE

CENTER

FILTER

ADJUST

MENU

ISS 408

INTEGRATION SEAMLESS SWITCHER

Integration Seamless Switcher ・設置について 2-3

ケーブル配線とリアパネル図

すべてのコネクタはリアパネルに配置されています（図 2-2）。

図 2-2 ISS 408 リアパネルのコネクタ

入力の接続

AC 電源コネクタ：このコネクタに付属の電源コードを差し込みます。接続す

る AC 電源は 100V から 240VAC、 50 または 60 Hz です。

映像入力コネクタ：コンピュータまたは RGB 信号、コンポーネントビデオ信

号、 S- ビデオ信号、コンポジットビデオ信号入力を BNC コネクタ（メス）に

接続します。図 2-3 に映像フォーマットごとの接続方法を示します。

図 2-3 各入力映像フォーマットの接続

100

-

240

50/60 Hz

1.2A MAX.

12

H/HV

V

3

H/HV

V

INPUTS

4

H/HV

V

5

H/HV

V

6

H/HV

V

7

H/HV

V

R/R-Y

8

G/Y

VID

B/C

B-Y

R/R-Y

G/Y

VID

B/C

B-Y

R/R-Y

G/Y

VID

B/C

B-Y

R/R-Y

G/Y

VID

B/C

B-Y

R/R-Y

G/Y

VID

B/C

B-Y

R/R-Y

G/Y

VID

B/C

B-Y

R/R-Y

G/Y

VID

B/C

B-Y

R/R-Y

G/Y

VID

B/C

B-Y

H/HV

V

PROGRAM

OUTPUTS

PROGRAM

PREVIEW

RS-232

DVI OUT

PREVIEW

2345678

H/HV

V

1

R

G

B

H/HV

V

R

G

B

H/HV

V

ETHERNET

L

IN

K

A

C

T

1 6 7 9

2

10

8

3

4 5

1

2

H/HV

R

GBHV RGsB S-RGBS

RGBcvS

V

H/HV

V

H/HV

V

H/HV

V

H/H

V

R/R-

Y

G/Y

VID

B/C

B-Y

R/R-Y

G/Y

VID

B/C

B-Y

R/R-Y

G/Y

VID

B/C

B-Y

R/R-Y

G/Y

VID

B/C

B-Y

R/R-Y

G/Y

VID

B/C

B-Y

3

バランスまたはアンバランスのステレオまたはモノラル

音声の入力を 3.5 ミリのミニ 5 ピンターミナルブロックに

接続します。コネクタはスイッチャーに同梱されています。

各入力の種類と、インピーダンスレベルごとのコネクタ

配線方法を図 2-4 に示します。高インピーダンスとは、

一般に 800 オーム以上を指します。

音声コネクタ：

設置について

2-4 Integration Seamless Switcher ・設置について

図 2-4 音声入力用ミニ 5 ピンターミナルブロックの配線

従来のコネクタで音声ケーブルを接続する場合は、図 2-5 を参照して

ください。RCA タイプのモノラル音声コネクタは、信号用のセンター

ピンと接地用の外装スリーブで構成されています。ステレオ音声のミニ

プラグは 2 つの絶縁リングで 3 つに分離されており、ピンの先端から 2

つの部分は左右の信号用、根元の金属部分は接地用です。図 2-4 のミニ

5 ピンターミナルブロックにも、左右の信号用とグランド用の線が付き

ます。

図 2-5 一般的な音声接続用コネクタ

各入力の音声レベルは、フロントパネルからまたはイーサネットや RS-232

接続によるリモートで個別に設定できます。各入力の音声レベルを調整する

ことで各入力の出力レベルのばらつきを最小限にします。詳細については、

第 3 章『操作について』、第 4 章『プログラミングガイド』、第 5 章

『スイッチャーのソフトウェア』、第 6 章『イーサネット経由での操作』を

参照してください。

出力の接続（標準）

プログラム映像用出力は 2 セットあり、BNC コネクタとミニ D-Sub 15

ピンコネクタで構成されています。各出力は同一の映像を出力します。

プレビュー映像出力も同様です。

プログラム出力用のコネクタは、プログラムモニターまたはプロジェクタへ

映像を出力します。プレビュー出力用のコネクタは、ローカルモニターへ映像

を出力します。

プレビュー映像出力とプログラム映像出力用 BNC コネクタ：

RGB ディスプレイからの信号線をメスの BNC コネクタに接続します。映像

フォーマットごとの接続方法を図 2-6 に示します。

)

NOTE

(+)

( )

(

-

)

(+)

( )

NOTE

4

5

4

5

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Extron ISS 408 ユーザーマニュアル

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