EVC-VI EN54

Electro-Voice EVC-VI EN54 インストールガイド

  • Electro-Voice EVC 1122-VIBTEN54とEVC 1122-VIWTEN54の設置マニュアルについてご質問にお答えします。このマニュアルでは、均一なサウンドカバレージを実現するこれらのスピーカーの設置方法、電気接続、安全に関する情報などが詳しく説明されています。どのようなご質問でもお気軽にお尋ねください!
  • EVC-1122-VIラウドスピーカーの設置に適した高さは?
    EVC-1122-VIラウドスピーカーの電気接続方法は?
    EVC-1122-VIラウドスピーカーの吊り下げ方法について教えてください。
EVC Variable‑Intensity Loudspeakers
EVC‑1122‑VIBTEN54 | EVC‑1122‑VIWTEN54
ja
設置マニュアル
EVC Variable-Intensity Loudspeakers 目次 | ja 3
Electro-Voice 設置マニュアル 2019-10 | 04 | F.01U.378.116
目次
1
安全性 4
2
はじめに 5
3
EVC-1122-VIラウドスピーカーの設置計画と狙い 7
4
設置 8
4.1 ツール リスト 8
4.2 設置のための、EVCラウドスピーカーの準備 8
4.2.1 開梱と検査 8
4.2.2 梱包内容 8
4.2.3 推奨される設置前の手順 8
4.3 設置アクセサリの取り扱い 9
4.3.1 U-ブラケットでの設置 9
4.3.2 索具による設置 10
5
リギング構造の強度評価と安全因子 12
6
電気接続 15
6.1 接続 15
7
TK-150トランスフォーマー 18
8
テクニカル データ 19
9
EN54-24 テクニカル情報 21
9.1 レファレンス ポイント 22
4
ja | 安全性 EVC Variable-Intensity Loudspeakers
2019-10 | 04 | F.01U.378.116 設置マニュアル Electro-Voice
1 安全性
本マニュアルでは、注意を促す必要がある場合、以下の記号と表記を使用しています。
危険!
高レベルの危険:製品内の「危険電圧」など、差し迫った危険な状況を示します。 指示に従わなか
った場合は、感電、重度の怪我、または死亡事故に至るおそれがあります。
!
警告!
警告:この記号は「死亡や重傷を負うおそれがある内容」を示しています。 指示に従わなかった場
合は、軽度または中程度の傷害を負う危険があります。
!
注意!
注意:この記号は「傷害を負うことや財産の損害が発生するおそれがある内容」を示しています。
指示に従わなかった場合は、物的損害を被ったり、本機が損傷したりする危険があります。
注記!
この記号は、ユーザーの安全または所有物の保護に直接的または間接的に関係のある情報または企業
ポリシーを示してします。
手順については、設置マニュアルを参照してください。
EVC Variable-Intensity Loudspeakers はじめに | ja
5
Electro-Voice 設置マニュアル 2019-10 | 04 | F.01U.378.116
2 はじめに
EVC-1122-VI 可変強度ラウド スピーカー
EVC-1122-VC 可変強度ラウド スピーカーは、一定の長方形の聴衆が座るエリアを、サウンドのクオ
リティや、レベルの最小限の変化も感じさせずに、均等にカバーできる、ユニークな複合導波管を装
備した、双方向のデザインです。
EVC-1122-VI の高周波の部分は、長いスローと短いスローをひとつのアコースティック デバイスでひ
とつにする特別なウェーブガイドに直接つながっている、ひとつのインチの、ピュア チタニウム
ドームのコンプレッション ドライバからできています。低音域については、低歪み、高効率、ハイ
サウンド プレッシャー レベルでの、最高の明瞭度を実現するため、最高のコンピュータ制御の最適
化機能を使って開発された、ハイ アウトプット ウーハーを使用しています。パッシブ クロスオーバ
ーは、改良された、オクターブごとに24 dBより急なスロープを使い、大事なボーカル レンジにも、
改良されたデフィニションと共に、スムースな軸外のレスポンスを可能にしています。
EVC-1122-VI の筐体は、15-mm のベニヤ板で構成され、改良された耐久性のある EV コート仕上げ
になっています。ラウド スピーカーは、オプションのU-ブラケットのアタッチメント ポイントだけ
ではなく、M10サスペンション ポイントと共に、デザインされています。EVC シリーズのラウドス
ピーカーは、10 AWG までのワイア ゲージに接続できます。
全周波数での定指向性 変化する強度
設置を念頭においてデザインされた、最も新しいラウドスピーカー システムは、全周波数での定指向
性のアプローチに基づいています。それらは、低周波のウーハーから高周波の部分まで、一貫したス
ムースな移行を行うようデザインされています。全周波数での定指向システムは、通常、対称の垂直
のカバレージ パターンと、継続した水平のカバレージを併せ持っています。シングル、あるいは複数
の全周波数に基づいて作られているラウドスピーカーは、高音質の音響システムに、広く使用されて
います。多くの装置が素晴らしいパフォーマンスをする一方で、ひとつマイナスな点は、SPL はその
質の幅がぶれる、つまり前方から後方へ、そして左側から右側へと、音質が変わることにあります。
前から後ろへのぶれは、スピーカーを後ろに傾ける、あるいは少し遅らせたスピーカーを足すことで
最小化することができますが、こうした手直しは、しばしばすぐにわかるようなエコーや、ダイナミ
ックなレンジの減少、そして音質の低下という結果を招きます。というのも、反響音が大きくなりす
ぎるためです。
EVC-1122-VI は、これらの欠点を、広い幅のカバレージ アングルを作り、ひとつのラウドスピーカー
からの狭い角度での遠い距離からの音を作り出すことで、カバーすることができます。12インチのウ
ーハーは、すべての席に一定のレベルの音を届けるために、自然なオフ アクシスのロール オフのド
ライバーを使用することで、真ん中の音が聴衆の一番後ろの席に届くようになっています。そしてユ
ニークで、非対称的なウェーブガイドが、ひとつのデバイスで聴衆をくまなくカバーするように、シ
ョート スローそしてロング スローのホーンのコンビネーションに取って代わります。結果、音のカ
バレージは、用意された長方形の聴衆の席にまんべんなく届き、より繊細な音の強弱が、より遠い距
離に届きにくいSPLに代わって、部屋の後ろまで伝わります。これによりカバーされるエリアのサイ
ズは、ラウドスピーカーが設置されている高さ、そしてそれが向いている角度によって異なってきま
す。ひとつのスピーカーでの解決方法は、材料費の軽減や作業時間を短縮する一方で、より質の高い
音を、まんべんなく届けることを可能にします。
要約すると、EVC-1122-VI の主な強みは:
長方形のカバレージパターン
従来のウェーブガイドは、フロアに楕円形のパターンを届けます。
VI ホーンは、長方形のパターンに音を届けるため、部屋の隅々にまで音を行き渡らせます。さら
に音響に投資する必要は、ありません。
SPL でさえ、前から後ろまでをカバーします
VIウェーブガイドのユニークで、特許もとった、
輝かしいストラクチャーは、部屋中に均等なサウンド レベルを届けるため、後ろの席で耳が疲
れることも、前の席で耳が痛くなることもありません。
よりクリアな音
VI ウェーブガイドは、フロア プランいっぱいにサウンドを届け、均一の直接的
SPLと、反響するフィールドにならないよう制御します。これにより、ほとんどのアプリケー
ションで、6 dB の、中から高周波の明瞭さを向上させます。
6
ja | はじめに EVC Variable-Intensity Loudspeakers
2019-10 | 04 | F.01U.378.116 設置マニュアル Electro-Voice
ひとつのスピーカーで、ふたつの役割
VIのテクノロジーで、ロングスローとショートスローの間
にラウドスピーカーで起こる気に障る障害を減少させました。私たちはまた、ふたつのスピーカ
ーをひとつにすることで、パワー アンプリファイアを確保して、パワーをコントロールし、電
気抵抗をマッチさせる必要をなくしました。
ボックスによってセーブされた手間
多様なインテンシティ システムは、より容易に、そして他
の競合するいかなる製品よりも短い時間で、サウンドを届けます。加えて、エイミングやリポジ
ショニングが、これまでより少ない時間で行えます。これにより、あなたの節約にもつながりま
す。
選択可能な仕上げと色
EVC-1122-VIラウドスピーカーは、タフなEVC コーティングで仕上げてあります。他のEVCモデルと
は異なり、様々な強さの耐気候構造バージョンのスピーカーはありません。他のすべてのEVCシステ
ムのように、EVC-1122-VIには、黒と白の 2 種類があります。
最新のユーザーマニュアルについては、www.electrovoice.com の製品関連情報を参照してくださ
い。
EVC Variable-Intensity Loudspeakers EVC-1122-VIラウドスピーカーの設置計画と狙い | ja
7
Electro-Voice 設置マニュアル 2019-10 | 04 | F.01U.378.116
3 EVC-1122-VIラウドスピーカーの設置計画と狙い
EVC-1122-VIの素晴らしく均等なカバレージは、単にユニークで、合成されたウェーブガイドのため
だけではなく、角度を持ったウーハーのマウンティングと、ウーハーとスピーカー、そしてエンクロ
ージャの設定によるものです。スピーカーは、ウェーブガイドを底に、そしてウーハーが前を向いて
設置されるようにデザインされています。これにより、正しい位置に設置された場合、格子の部分
は、床から角度を持った全面までをもカバーすることになります。ラウドスピーカーが正しく設置さ
れていることを目視で確認するもうひとつのインディケータは、EVのロゴが、ウーハーの前の格子に
アタッチされていて、真正面から見た場合、ラウドスピーカーの前面にあることです。スピーカーの
最も大きい長方形の面は、上を向きます。ウェーブガイドは回転できないため、ラウドスピーカーは
上記のように設置された場合にのみ、その特徴となるカバレージを発揮します。
ラウドスピーカーによりカバーされる長方形のエリアのサイズは、ラウドスピーカー裏面の底から測
って、それが設置されている高さによって異なってきます。水平方向のカバレージのパターンは、設
置した高さの約2倍の幅を保ち、垂直方向のスローは、設置された高さの約3倍となります。ラウドス
ピーカーのすぐ前のフロア部分には、カバレージが減少する小さなエリアがありますが、それによ
り、プレゼンターやミュージシャンが位置する場所での、フィードバック無しでの最高のゲインをよ
り良くすることができます。フルカバレージは、設置された高さの10分の6の距離のところから始ま
ります。これらの統合されたカバレージの測定値は、シンプルに321というルールに要約するこ
とができますが、これにより、プロジェクトの計画段階でカバレージを予測することを容易にしま
す。
ラウドスピーカーの角度を調整することで、音が垂直方向に届く距離を、伸ばしたり、縮めたりする
ことができます。その際、その音の届く範囲は、前後両方の領域で、角度によって左右されますの
で、注意してください。新たな垂直方向のカバレージの限界は、以下の平均化によって定義されま
す:
垂直方向のカバレージの始まり=タンジェント(31.0° ± 傾きの角度) x 設置の高さ
垂直方向のカバレージの限界=タンジェント(71.6° ± 傾きの角度) x 設置の高さ
これらの数値は、三角関数を計算できる科学的な計算機を使用すれば、容易に算出することができま
す。傾きの角度は、度数で入力しなければなりませんが、設置の高さは、英語で入力しても、メトリ
ック単位を使っても結構です。垂直方向の角度は、聴衆のいる場所の垂直方向のカバレージには、具
体的な影響はまったく与えません。
図3.1:
設置の高さ、および角度によって決まる、カバレージの範囲
8
ja | 設置 EVC Variable-Intensity Loudspeakers
2019-10 | 04 | F.01U.378.116 設置マニュアル Electro-Voice
4 設置
!
警告!
このスピーカーには水滴や水しぶきがかからないようにしてください。また、スピーカーの上には花
瓶など液体が入った物を置かないでください。
!
警告!
安全ケーブルは、索具のひとつに、常に接続しておいてください。
4.1 ツール リスト
システムを設置するために準備しておく必要があるツールは:
3/16-inch (5 mm)の平らなマイナスドライバー
6 mmの六角レンチ
フィリップスの#2スクリュードライバー
4.2 設置のための、EVCラウドスピーカーの準備
4.2.1 開梱と検査
パッケージを注意深く開き、ラウドスピーカーを取り出します。ラウドスピーカーの筐体に、輸送中
の損傷がないかどうか検査します。それぞれのラウドスピーカーは、完全な状態でお客様の元に届け
られるよう、工場出荷前に綿密に検査され、テストされています。ラウドスピーカーに損傷を発見し
た場合は、ただちに運送業者に連絡してください。輸送中の損害の補償を請求できるのは、受取人で
あるお客様だけです。運送業者による検査のために、段ボール箱と梱包材料はすべて保管しておいて
ください。
ラウドスピーカーに外見上損傷がない場合でも、段ボール箱と梱包材料は保管しておくことをお勧め
します。
ラウドスピーカーを輸送する際には、必ず元の箱と梱包材料を使用してください。メーカーによる元
の梱包とまったく同じ方法でラウドスピーカーを梱包することで、輸送中の損傷に対する最大限の保
護を保証できます。
4.2.2 梱包内容
購入日と出荷日が記載された送り状は安全な場所に保管しておいてください。
4.2.3 推奨される設置前の手順
音響システムについては、設置する前に事前確認、準備を行うことで、設置現場での作業時間を短縮
できます。EVは、次のステップを踏むことを推奨します:
1. 店内ですべてのラウドスピーカーを開梱します。
2. モデル番号が正しいことを確認します。
3. ラウドスピーカー全体の状態を確認します。
4. ラウドスピーカーのインプットの継続性を確認します。
設置現場でラウドスピーカーが接続された後、パワー アンプリファイアーに接続された、それぞれの
ケーブルに対して、すべてが正常に継続して動作するか確認してください。
EVC Variable-Intensity Loudspeakers 設置 | ja
9
Electro-Voice 設置マニュアル 2019-10 | 04 | F.01U.378.116
4.3 設置アクセサリの取り扱い
!
警告!
このラウドスピーカーを吊り下げる前に、マニュアルと、すべての安全のインストラクションを読
み、よく理解してください。吊り下げと設置にあたっては、資格を持った人員が行ってください。関
係する、地元のすべての法律や規則に従ってください。不正確、あるいは不適切は吊り下げは、関係
者および観客の負傷や、場合によっては死亡も引き起こします。スピーカーの吊り下げを行う前に、
ラウドスピーカーならびに関連のハードウェアに、損傷や、ダメージのサインがないか、十分に検査
を行ってください。スピーカーを吊り下げる場合、すべてのコンポーネントを、最低年 1 回、あるい
は現地の法律や規則に準じ、点検してください。もしいずれかの部品が損傷していたり、その疑いが
ある、あるいは正常に機能するか、そしてその安全性に少しでも疑いがある場合は、直ちにそれらの
使用を取りやめてください。壁または天井、あるいはすべてのアタッチメントが、頭上で吊り下げら
れるスピーカーの荷重に耐えるかどうかの確認することは、機材を設置する人の責任となります。
Electro-Voice 製ではないハードウェアを使って吊り下げを行う際は、Electro-Voice社は、その責
任を負いません。Electro-Voice社は、製品の不正な使用、設置、あるいは操作に伴う損害や、人的
被害の責任を負うものではありません。
4.3.1 U-ブラケットでの設置
!
注意!
設置者は、壁の構造に合った適切な取付具を判断し、それを使用する責任があります。
この警告に従わない場合、製品の損傷や、関係者に怪我が生じる可能性があります。
EVC-1122-VIは、アクセサリーのUブラケットで、壁や天井に設置することができます。ブラケット
は、容易に角度を調整し、設置後に正しい角度からぶれることを防ぐために、重力の中心点として、
同じ 軸上でラウドスピーカーの側面にアタッチすることができます。
図4.1:
垂直に設置された、EVC U ブラケット
EVC U ブラケット EVC ラウドスピーカー モデル
EVC-UB3は、シングルのEVC-1122-VIシステム
を、壁や天井に設置するための、オプションのU
ブラケットです。
黒と白の 2 色からお選びいただけます。
EVC-UB3-BLK
EVC-UB3-WHT
EVC-UB3は、EVC-1122-VIモデルにフィットしま
す。
EVC-1122-VIB
EVC-1122-VIW
EVC-1122-VIBTEN54
EVC-1122-VIWTEN54
.4.1:
EVC Uブラケットの設置モデル
詳細については、EVC-UB3アジャスタブル Uマウント マウンティング ブラケット設置説明書
(F.01U.349.928) を参照してください。
10
ja | 設置 EVC Variable-Intensity Loudspeakers
2019-10 | 04 | F.01U.378.116 設置マニュアル Electro-Voice
4.3.2 索具による設置
EVC-1122-VI はまた、ラウドスピーカーの上部に同封されている3つのインサート ポイントから吊り
下げることができます。安全ケーブルは、索具のひとつに、常に接続しておいてください。
EVCラウドスピーカーは、個別に設置されるようにデザインされています。EVCラウドスピーカーを
他のラウドスピーカーに接続することによって、クラスターを作るための、製造業者が認可したアク
セサリーはありません。
図4.2:
安全ケーブルを含め、EVCシステムを吊り下げる
アイボルト アクセサリー キット
EVCラウドスピーカーは、アイボルトと一緒には出荷されていません。スピーカーを吊り下げるため
には、別売りのアイボルト キット アクセサリーを注文する必要があります。
EBK-M10-3パック:オプショナル アイボルト キット、3つのM10ショルダー アイボルトと3
のフェンダー ウォッシャブルと、アイボルトが、フルレンジのEVCスピーカーを吊り下げるため
に必要となります。詳細については、EBK-M10アイボルト アタッチメント キット設置説明書
(F.01U.303.870) を参照してください。
アイボルトの取り付け
!
注意!
システムを吊り下げるために、アイボルトをEVCエンクロージャーの横に設置してはいけません。
この警告に従わない場合、製品の損傷や怪我が生じる可能性があります。
図4.3:
上から吊るすためにエンクロージャーの横に、間違って設置されたアイボルト
ユーザーによって使用されるすべてのハードウェアは、ラウド スピーカー システムを頭上に吊り下
げるのに適しているか、認可を受ける必要があります。
アイボルトを取り付けるには、次の手順に従います。
EVC Variable-Intensity Loudspeakers 設置 | ja
11
Electro-Voice 設置マニュアル 2019-10 | 04 | F.01U.378.116
1.
3つのM10 フラットヘッドボルト(A)
を、同封物の最上部にあるフライ ポイントからはずしま
す。
A
2.
フェンダー ウォッシャーのついたアイボルト
を、ネジ式のアタッチメントの中に、フェンダー
ウォッシャーが、同封物に触れるまでねじ込んでください。
アイボルト
キットのなかに同封されているウォッシャーなしで、アイボルトをインストールし
ないでください。
3. 指で
アイボルト
を正しい位置に配置されるまで、締め付けます.
(最大で
1
回転)。
4.
安全ケーブル
をインストールしてください。
引っ張る面に向けられたアイボルト
!
注意!
アイボルトは完全に固定され、引っ張る面に向いている必要があります。筐体にかかる負荷を分散さ
せるため、必ずアイボルトのキットに同封されたフェンダー ワッシャを使用してください。
レンチやスクリュードライバなどのツールでアイボルトを必要以上に固く締め付けすぎると、システ
ムの故障や怪我につながる可能性があります。
図4.4:
引っ張る面に向いて、正しい方向に、ウォシャーと十分に固定されているアイボルト(左は正しい例、右は誤
りの例)
12
ja | リギング構造の強度評価と安全因子 EVC Variable-Intensity Loudspeakers
2019-10 | 04 | F.01U.378.116 設置マニュアル Electro-Voice
5 リギング構造の強度評価と安全因子
使用荷重制限と安全因子の定義
EVC のリギング コンポーネントとラウドスピーカー システム全体の構造の評価は、各パーツがどの
程度の負荷で故障するかを調べたテストに基づいています。メーカーは、通常、WLL(使用荷重制限)
や極限破壊強度として、あるいは破断強度として、機械的コンポーネントやシステムの構造強度を提
示しています。そして、Electro-Voice は、ラウドスピーカーシステムの構造強度評価を、WLLとし
て表示します。WLL評価は、械的コンポーネントやシステムに適用可能な最大負荷を表します。
!
警告!
Electro-Voice スピーカーの限度または最大推奨荷重を超えないようにしてください。
この警告に従わない場合、死傷者が出る可能性があります。
本マニュアルで述べるリギング構造とラウドスピーカーのWLLは、安全因子の10:1、つまり通常、
Electro-Voiceで定義される最低8:1の安全ファクターを超えるものとなります。安全係数は、極限破
壊強度をWLL(使用荷重制限で割った比率)で分割された割合として定義されます。ここでの極限破壊
強度とは一部構造が機能しなくなる負荷を指します。たとえば、部品に100 lb(45.4 kg)WLL(使用
荷重制限)がある場合、安全係数 10:1 により、8,000 lb(453.6 kg)以上の負荷がかからない限り、構
造上の機能を維持できることになります。ただし、ユーザーはこの部品に 100 lb(45.4 kg)を超える
負荷を与えることはできません。安全係数の目的は、WLL(使用荷重の制限値)で安全領域を確保し、
通常使用における動的荷重や摩耗に対応することにあります。
使用荷重制限および安全係数に関する注意
メーカーが定義するところのリギングコンポーネントの使用荷重制限(WLL)には必ず従ってくださ
い。他社メーカーのリギングコンポーネントの使用荷重は、10:1 以外のWLL(使用荷重制限)で定め
られている場合があります。たとえば、リギングメーカーの中では、安全係数 5:1 が一般的です。こ
れは規制当局の多くが安全係数 5:1 を要求しているためです。
条例で定められた安全係数EV 5:1 の地域で、ラウドスピーカー システムを設置する場合であって
も、Electro-Voice は、ラウドスピーカーの使用荷重制限に従い、安全係数 10:1 を維持するように求
めています。
地方条例によっては 10:1 を超える安全係数が定められている場合がある点に注意してください。そ
のような状況下では、Electro-Voice は、ラウドスピーカー設置の全プロセスにおいて、地方条例で
定められているよりも高い安全係数を維持するように求めています。すべてのラウドスピーカーが、
適用される連邦、州、地方のあらゆる安全規制に従って設置されていることを確認することは、ユー
ザーの責任です。
アイボルトに関する推奨手順
アイボルトは、適切なM10接続ポイントと併用することで、それぞれのラウドスピーカーの頭上吊り
下げに使用することができます。吊り下げに使用するケーブルが、常にまっすぐした状態で、引っ張
った面から30°以内で(左の図)、また引っ張った面に対して15°以内で(右の図)ぶら下がるよう
に、形を作っておくことをおすすめします。
EVC Variable-Intensity Loudspeakers リギング構造の強度評価と安全因子 | ja
13
Electro-Voice 設置マニュアル 2019-10 | 04 | F.01U.378.116
それぞれのアイボルトの吊り下げの際の角度の制限
30°
90°
30°
90°
15°
15°
A
B
C
D
A
B
図5.1:
引っ張りの面に沿って(左)また引っ張りの面に対して(右)の、吊り下げのラインの角度制限
A 90°以上(使用してはいけません)
B 主たるラインの吊り下げの角度は、から 30°をおすすめします。
C すべてのアプリケーションには、±15°
D 15°以上(使用してはいけません)
吊り下げのラインの角度
アイボルトの吊り下げを行う場合の、特定のアイボルトの角度や重量制限については、および
それぞ
れのアイボルトの吊り下げの際の角度の制限
,
ページ
13 を参照してください。これらの制限値は、
いかなる場合にも超えてはいけません。安全因子が10:1以上であることを要する場合には、それぞれ
のアイボルトの角度制限は、
それぞれのアイボルトの吊り下げの際の角度の制限
,
ページ
13で示さ
れているものよりも、低くても結構です。
M10アイボルトとEVCラウドスピーカーの使用荷重制限
モデル それぞれのポイントにおける
WLL (10:1)
スピーカー WLL(10:1)
EVC-1122-VITEN54 55lb 55lb
.5.2:
M10アイボルトとEVCラウドスピーカーのWLL(使用荷重制限)
吊り下げのラインは、
引っ張る面に向けられたアイボルト
,
ページ
11で示されているように、常にア
イボルトに沿っていることを確認してください。この角度を維持するために、必要であれば、設置に
際してアイボルトを調整してください。
アイボルトの吊り下げの際の制限角度
60º
MAX
60º
MAX
図5.2:
すべてのアイボルトの吊り下げのラインの角度制限(個別の場合は左、ブライドルの場合は右)
14
ja | リギング構造の強度評価と安全因子 EVC Variable-Intensity Loudspeakers
2019-10 | 04 | F.01U.378.116 設置マニュアル Electro-Voice
左から右へ、すべてのアイボルトの吊り下げの際の角度
吊り下げられたすべてのアイボルトのクラスターは、垂直から±5°以内でなければなりません。
MAX
図5.3:
すべてのアイボルトの吊り下げの左から右への角度制限(イラストでは、違いを示すため誇張されて描かれて
います。)
EVC Variable-Intensity Loudspeakers 電気接続 | ja
15
Electro-Voice 設置マニュアル 2019-10 | 04 | F.01U.378.116
6 電気接続
6.1 接続
すべてのEVCフルレンジシステムはパッシブですが、これはつまり内部のクロスオーバー/イクオラ
イザーネットワークが、ウーハーには低周波を、コンプレッションドライバー/ウェーブガイドコン
ビネーションには高周波を伝達するということです。加えて、ネットワークは周波数のレスポンスと
それぞれのドライバーを、全体としてのラウドスピーカーの周波数のレスポンスが全体としてフラッ
トであることが重要です。EVCのフル レンジのラウドスピーカーには、バイ アンプのオプションはあ
りません。
16
ja | 電気接続 EVC Variable-Intensity Loudspeakers
2019-10 | 04 | F.01U.378.116 設置マニュアル Electro-Voice
70.7V
LINE
37.5W
75W
150W
COM
100V
LINE
75W
150W
DON'T
USE
COM
Parallel Connectors
INPUT
TIGHTEN ALL
UNUSED
CONNECTOR
SCREWS
WARNING
EYEBOLTS MUST BE
FULLY SEATED AND
ORIENTED IN THE
PLANE OF PULL AS
SHOWN. ALWAYS
USE WASHERS TO
DISTRIBUTE SUS-
PENSION LOADS.
INCORRECT
CORRECT
! WARNING !
READ AND FULLY UNDERSTAND
THE MANUAL AND ALL SAFETY
INSTRUCTIONS BEFORE
ATTEMPTING TO SUSPEND THIS
LOUDSPEAKER.
SUSPENSION AND INSTALLATION MUST
BE CARRIED OUT BY QUALIFIED
PROFESSIONALS. FOLLOW ALL
APPLICABLE LOCAL LAWS AND
REGULATIONS.
EVC Variable-Intensity Loudspeakers 電気接続 | ja
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Electro-Voice 設置マニュアル 2019-10 | 04 | F.01U.378.116
図6.1:
EVC-1122-VI 可変強度ラウド スピーカー のリア パネル
ラウドスピーカーをパワー ソースに接続する
には、次の手順に従います。
1.
インプットラインをCOMインプットターミナル
に接続します。
2.
希望するワットに対応する(+)インプットラインのターミナル
を、70.7 V あるいは100 V コラム
に接続します。
ひとつ以上のスピーカーをコネクトする場合は、4つのターミナルのそれぞれのグループが電気的に
並行に接続され、それに対応する4つのターミナルも接続してください。これらのふたつのコラムの
ワット数は、指定されたボルテージの3つのトランスフォーマータップスで使用できるワット数を表
示しています。
ワイヤリング カバーのグランド ナットは、直径6ミリから12ミリのケーブル ジャケット用にデザイ
ンされています。この範囲内でのジャケットの直径のワイヤリングのみを使用してください。
注記!
ワイヤリングの設置は、技術者が行ってください。
オプショナル スピーカーの手順
EVC ラウドスピーカーが所定の位置に設置されたら、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)は、通
常、室内での周波数のレスポンスを調整するために使われます。加えて、DSPは、EVC-1122-
VITEN54を、その稼働範囲より下の周波数から守る高域のフィルタをプロバイドするために使われま
す。それを行わなかった場合、システムが可動範囲のハイレベルのシグナルに接すると、低周波のド
ライバーに損傷を与える可能性があります。EVC-1122-VITEN54のインフラソニックな保護のために
すすめられるハイパスのフィルタの周波数は:
モデル 推奨されるハイパス周波数(最小限の場合):
EVC-1122-
VITEN54
50 Hz, 4
番目
の順位のハイパス(24dB/オクターブ)
.6.3:
EVC-1122-VITEN54システムのインフラソニックな保護のために推奨されるハイパスのフィルタの周波数
推奨されるハイパスフィルターは、スタンド アローンのDSPラウドスピーカーのコントローラー、あ
るいはDSP対応可能なアンプリファイアーのプロセシング セクションで使用できます。ダイナコード
社のLシリーズ、そしてCシリーズのアンプリファイアは、モデルならではのラウドスピーカーのパフ
ォーマンスを最大化するプロセシングが行えるため、EVCラウドスピーカーとの使用が推奨されてい
ます。EVCラウドスピーカーのセッティングは、どのIRIS-Netコンパティブルデジタルシグナルプロ
セッサでもご使用いただけます。
注記!
プリセットされたEVC1122-VI(FR)FIR v1.0.SPSは、www.electrovoice.comからダウンロードして
ご使用いただけ、EN54インスタレーションでの使用が認可されています。
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ja | TK-150トランスフォーマー EVC Variable-Intensity Loudspeakers
2019-10 | 04 | F.01U.378.116 設置マニュアル Electro-Voice
7 TK-150トランスフォーマー
ハイ パス フィルタの必須事項:
!
注意!
規定のハイ パス フィルターを使用しなかった場合、アンプを損傷する可能性があります。
TK-150オーディオ トランスフォーマーは、アンプリファイアーのインプットのシグナル チェーンに
挿入される、Butterworth 24 dB/オクターブのハイ パス フィルターと共に使用するようデザインさ
れています。フルレンジモデルでは、フィルターコーナーの周波数は、50 Hzにセットしてくださ
い。このフィルターは、オートマチックサチュレーションコンペンセーション(ASC)の機能ととも
に、低周波でトランスフォーマーサチュレーションによって引き起こされる損傷からアンプリファイ
アーを防護し、アンプリファイアーの決められたパワーまでの、おなじ70Vあるいは100Vのラインア
ップで使用されるトランスフォーマーを何台でも作動させることができます。同時に、ASCサーキッ
トは、ラウドスピーカーの現在のレベルに定められているレベルまでインクリメンタルフィルタリン
グを加えることで、システムの低周波のエクステンションを守ることができます。
注記!
4つのターミナルのそれぞれのグループは、それの真向かいにある4つのターミナルのグループと、並
行に電気的に接続されています。
これらのふたつのコラムのワット数は、指定されたボルテージの3つのトランスフォーマータップス
で使用できるワット数を表示しています。
70V 100V Z マイク数
トランスフォーマー:(スタンダード
50Hz BW24 ハイパス)
37.5W 75W 130 Ω
75W 150W 65 Ω
150W 使用しないでくだ
さい。
33 Ω
.7.4:
トランスフォーマー レーティングとタップ
!
注意!
このトランスフォーマーは、それがインストールされているラウドスピーカーだけに影響を及ぼしま
す。
不適切な接続は、トランスフォーマーや、接続されているラウドスピーカーや、ドライビング アン
プリファイアーや、これらのいくつかに損傷を与える恐れがあります。
!
注意!
追加のシステムをデイジー チェーンする際は、次に接続するワイヤは、インプット ワイヤの反対側
にあるターミナルだけに接続してください。
そのため、不適切な接続は、トランスフォーマーや、接続されているラウドスピーカーや、ドライビ
ング アンプリファイアーや、これらのいくつかに損傷を与える恐れがあります。
注記!
ラトルをふせぐため、すべての使用されていないコネクタ スクルーを締めてください。
EVC Variable-Intensity Loudspeakers テクニカル データ | ja
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Electro-Voice 設置マニュアル 2019-10 | 04 | F.01U.378.116
8 テクニカル データ
周波数反応 (-3 dB)
1, 3
: 70 Hz - 20 kHz
周波数レンジ(-10 dB
1, 3
: 50 Hz - 25 kHz
推奨ハイパス周波数: 50 Hz
パッシブ クロスオーバー周波数: 1.6 kHz
軸感度
1
79 dB (1 W/4 m)
MAX SPL: 100.5 dB
1
パワーの処理
2
: 150 W (継続)600 W (ピーク)
LF トランスデューサー: EVS-12M
HF トランスデューサー: DH-3
入力コネクタ: デュアル 4ピン 10 AWG フェニックス/ユーロ
ロック スクリュー ターミナル
仕上げ: 15-mm ベニヤ板(EV コーティング)
グリル: 18 GA パウダーコート スチール (回転可能なロゴ
つき)
環境仕様: 室内のみ
吊り下げ: (8) M10 吊り下げポイント
: 黒または白
寸法 (高さ x x 奥行) 528 mm x 411 mm x 648 mm
20.78 インチ x 16.18 インチ x 25.50 インチ)
本体重量: 24.1 kg53.1 lb
梱包重量: 26.8 kg59.1 lb
1
フルスペース測定。
2
規格 EN‑54 に適合
推奨されたプリセットに基づき
3
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ja | テクニカル データ EVC Variable-Intensity Loudspeakers
2019-10 | 04 | F.01U.378.116 設置マニュアル Electro-Voice
寸法:
69°
63°
276.6 mm
[10.89 in]
411.0 mm
[16.18 in]
527.8 mm
[20.78 in]
647.6 mm
[25.50 in]
202.0 mm
[7.95 in]
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