ULTRA-DI DI600P
BEHRINGER ULTRA-DI DI600P のお買い上げ、誠にありがとうござい
ます。DI600P は高性能パッシヴ DI ボックスで す。
◊ 本ドキュメント最後に記載されている安全に関するご注
意も合わせてお読みください。
ステージでもスタジオでも、ある特定の信号を直接ミキサー
に接 続する方法はないものでしょうか。確かにこの方法は便
利 で す が 、セットアップの で 技 術 的 な問 題も発 生してしまい
ま す 。例 え ば 、キ ー ボ ー ド に バ ラ ン ス 型 出 力 が 装 備 さ れ て い る
ことは稀ですし、ギターは高インピーダンス信号となっている
ため、直接ミキサーに接続することは出来ません。
この DI600P を使えば、アンバランス型の高インピーダンス信
号を直接使用することが出来るため、信号を直接ミキサーに
流し込むことが 可能となるわけ で す。
1. コントロールパネル
(1)
(3)
(4)
(5)
(6)
(2)
図 1: 上 面部
(1) 信号接続にはこの INPUT (6.3 mm TS) 端 子を 使 用します。
(2) 出力端子 (6.3 mm TS) です。これはアンバランス型のパラ
レル出力端 子となっています。バックラインもしくはモニ
ターアンプの入力端子と接続してください。(1) および (2)
の 端 子 は 、共 に パ ラ レ ル 接 続 と な って い る た め 、OUTPUT
端子は INPUT 信号 の入 力端 子およびアンバランス型 ダイ
レクト出力端子として使用可能です。後者で使用する場
合は、出力端子をモニターアンプの入力端子と接続するこ
とが 出 来ます。
(3) OUTPUT (XLR): バランス型のマイクレベル出力です。接続
の際は、高品質のバランス型マイクケーブルを使用してく
ださい。
(4) この GND LIFT (グラウンドリフト) スイッチを使うと、入力
と出力の接地を完全に切り離すことが出来ます。機器が
どのように DI600P に接続されているかによって、GND LIFT
を 使ってハ ムノイズまたは ル ープノイズ を 除 去することが
できま す。GND LIFT スイッチが LIFT の 位置にある場合、
接地は中断されます。
(5) この INST/AMP アッテネーションスイッチを使うと、
DI600P の操作レベルを高インピーダンスマイクまたは
ギター (INST) の低レベル信号から、ギターアンプのス
ピーカー 端 子 (AMP) まで 一気に増加させることが出来
ます (-30 dB)。
(6) FILTER スイッ チ:7.5 kHz (-3 dB)
(7) シ リ ア ル ナ ンバ ー:DI600P のシリアルナンバーは 本 機の部
に 表 示されています。
2. 使用例
2.1 楽器信号の接続
Input
Output
Instrument Input Microphone Input
Out
図 2: ギター DI ボックス ギターアンプ / ミキサー
上図には DI ボックスの標準的な使用方法が示されています。
アンプへの信号は何の処理も施されません。信号はそのまま
取り出され、アンプへルートされます。低インピーダンスの
バランス型信号はミキサーのマイク入力端子へと送り込まれ
ます。この接続方法は、高い信号レベルを持つ低周波信号を
直線的に処理できるマイクがほとんど存在しないことから特
にベースギターとの 接 続に有 利となるでしょう。エフェクトを
使用する場合は、PA システム およびレコー ディング で モ ニタ
ーできるようこの DI600P をエフェクト機器の後に接続して下
さい。
2.2 スピーカー出力からの信号の取り出し
In
-30 dB!
- (black/negative)
+ (red/positive)
Out
図 3: パ ワーアン プ 出 力 へ の 接 続
たった一つのスピーカー出力しか利用できない状態にあって
も、スピーカー出力から直接信号を取り出す必要がある場合
に は 、こ の DI600P の -30 dB ス イッ チ を 利 用 す る こ と で 、負 荷 超
による DI600P の損傷を気にする必要なく、ミキサーをアンプ
出力 (3,000 W / 4 Ohm) に接 続 することが 可能となります。
◊ チューブアンプを使 用している場合は、スピーカーやこ
れと同様の抵抗を OUTPUT (6.3 mm TS) 出力へ接続してく
ださい。