Dell PowerVault 132T LTO/SDLT (Tape Library) ユーザーガイド

  • こんにちは!Dell PowerVaultテープドライブとライブラリの性能に関するドキュメントを読み終えました。RAID構成、ハードドライブ、SCSI/SAN構成、テープブロックサイズ、バッファサイズ、ドライバーとファームウェアの更新、メディアの管理など、最適なパフォーマンスを得るための重要な要素について解説されています。このデバイスに関するご質問があれば、お気軽にお尋ねください!
  • 最適なテープブロックサイズは?
    バックアップソフトウェアのバッファサイズはどうすればいいですか?
    テープドライブのパフォーマンスを検証するにはどうすればいいですか?
    ハードドライブとテープドライブは別々のコントローラーに接続するべきですか?
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Dell™ PowerVault™ システム
テープドライブとライブラリの
パフォーマンスに関する考慮事項
____________________
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2005 6
目次 103
目次
はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 105
ホストのバックアップに関する一般的な考慮事項
. . . . . . . . . . 105
テープドライブとデータに関する考慮事項
. . . . . . . . . . . 105
ハードドライブと RAID アレイの構成
. . . . . . . . . . . . . . 107
テープライブラリで複数のドライブを使用する際のパフォー
マンスに関する一般的な考慮事項
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . 113
SCSI 構成
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 113
SAN 構成
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 114
テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項 105
はじめに
最近はテープドライブの転送速度が向上したため、ホストサーバーとテープドライブが同
じ速度でデータを処理できるかどうかを判断する際に、
RAID
Redundant Array of
Inexpensive [
または
Independent] Disks
)構成やハードドライブの仕様などのホスト側の
多くの要因を考慮する必要があります。ホストサーバーからテープドライブへのスルー
プットを制限する可能性のある一般的な設定と属性については、「ホストのバックアップに
関する一般的な考慮事項」で説明します。
テープライブラリに複数のドライブが設置されているため、複数のテープドライブの潜在
的なスループットに対応するには、ホストの帯域幅を増す必要があります。マルチドライ
ブユニットの潜在的なファイバー制限、および推奨するケーブル設定については、「テープ
ライブラリでマルチドライブを使用する際のパフォーマンスに関する一般的な考慮事項」
で説明します。
ホストのバックアップに関する一般的な考慮事項
本項に挙げる考慮事項は、
SCSI
とストレージエリアネットワーク(
SAN
)の両方のテープ
バックアップ構成に適用されます。
テープドライブとデータに関する考慮事項
パフォーマンスの評価では、次の問題を検討する必要があります。
SCSI
コマンドからのオーバーヘッド。
SCSI
バスに対するコマンドのオーバーヘッドは、ど
SCSI
デバイスに対しても理論上の最高転送速度の達成を妨げる要因になります。この
オーバーヘッドの原因はテープバックアップソフトウェアではありません。ソフトウェア
は、データがテープに書き込まれる速度を測定するだけです。たとえば、ドライブがデー
タを
80 MB/
で処理していても、データ書き込みの速度は
77 MB/
秒でしかないかもし
れません。バックアップソフトウェアが報告する速度は後者です。
テープのブロックサイズ。
ほとんどのテープドライブにとって最適なのは、
64 Kb
のブ
ロックサイズです。ただし、サイズが大きくなってもパフォーマンスは向上しないものの、
一部のバックアップアプリケーションではユーザーがブロックサイズを変更することがで
きます。使用するブロックサイズが
64 Kb
に満たないと、実際にパフォーマンスの低下を
招くことがあります。テープデバイスのブロックサイズを調節する手順については、バッ
クアップソフトウェアの『ユーザーズガイド』を参照してください。
バックアップソフトウェアのバッファサイズ。
バックアップのパフォーマンスを最適にす
るには、バックアップソフトウェアのバッファは可能なかぎり大きくすべきです。一部の
アプリケーションではユーザーがバッファサイズを変更できるため、ドライブとの間でや
り取りされるデータの流れを一定に保つのに役立ち、小さなファイルの場合は特に転送速
度が大幅に向上します。バッファが大きいほど多くのデータを保持でき、ディスクがデー
タの検索に費やす時間が短縮できますが、その反面、メモリと
CPU
のパフォーマンスに影
響を与える場合があります。詳細については、テープバックアップアプリケーションの
『ユーザーズガイド』を参照してください。
106 テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項
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ドライバおよびファームウェア。
SCSI
またはファイバーコントローラとテープドライブに
最新のドライバとファームウェアがインストールされていることを常に確認してください。
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から該当する
Dell PowerVault
テープ製品用の最新のドライバと
ファームウェアをダウンロードします。
テープドライブとハードドライブを別々のホストバスアダプタ(
HBA
)の別々のコント
ローラ(内蔵または外付け)に取り付けます。
コントローラの性能によっても多少左右さ
れますが、テープドライブの
HBA
とハードドライブの
HBA
を別々にして最大のスルー
プットを確保しておくことが最善です。オンボードのデュアルモード
SCSI/RAID
コント
ローラは、ほとんどが
1
つのプロセッサを共有するため、これらのコントローラは
RAID
アレイとテープドライブの間で帯域幅を分け合う必要があります。そのため、
1
つのコント
ローラがハードディスクとテープドライブの間の読み取り
/
書き込みを処理するだけでな
く、必要なパリティ情報を計算してハードドライブに書き込んでいます。
RAID
アレイとパ
リティバイトの詳細については、「ハードウェア
RAID
構成に関する考慮事項」を参照して
ください。
ドライブヘッドの汚れ、または古いメディア。
テープドライブヘッドが汚れていたり、メ
ディアが古かったりすると、エラーが高くなり、その結果、読み取り
/
書き込みの速度が
低下する場合があり、ドライブがテープ上のブロックの書きえや読み取りをみるた
びに、パフォーマンスが低下します。読み取り
/
書き込みのエラーが一定のしきいに達す
ると、ドライブは常、クリーニンを要します。ドライブヘッドのクリーニンは、
時か、または定的にうことが要です。
メディアが古くなったり使いすぎたりすると、不良ブロックが発生する可能性が高くなり
ます。
LTO
メディアの標準的な寿命は、テープ全体の読み取り
/
書き込みで
75
です。
スピードマッチング。
最近の
LTO
ドライブは、ドライブに送り込まれるデータの速度の低
下が、縮されていないデータの最大転送速度の
2
分の
1
までなら、速度を一させま
す(スードマッチン。データがドライブに送り込まれる速度がスードマッチン
下限を下ると、ドライブは停止して、バッファが満たされるのをち、し、バッ
ファへの書き込みをみる必要があります(この動作は「バックッチン」とばれて
います)
たとえば、
Dell PowerVault 110T
LTO2
および
LTO3
)テープドライブが
LTO-3
メディア
に書き込みをう際には、スードマッチンの下限は
30 MB/
秒です。ホストサーバーが
データを送り込速度が
20 MB/
秒なら、ドライブはバッファが満たされるのをつ間、
「バックッチ」します。この場合、有なスループットは
20 MB/
満のとなります
(おそらく、
15 MB/
秒に近い
テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項 107
テープドライブのパフォーマンスの確認
テープドライブの製造元が、スループットの確認に使用できるパフォーマンス断モード
をドライブにみ込んでいる場合もあります。
PowerVault 110T LTO-2
および
LTO-3
(ファームウェア
53
XX
またはそれ以降)には、断モード「
F
」が提供されており、ドラ
イブとメディアに対して読み取り
/
書き込みのパフォーマンステストをすばやくうことが
できます。パフォーマンステストの結果がドライブの定最高速度から
6%
れた場
合、テストは失敗してエラーメッセージが表示されます。テストが常に終了した場合、
エラーメッセージは表示されません。断モード「
F
」の詳細については、テープドライブ
の『ユーザーズマニュアル』を参照してください。
注意: 診断モード「F」を実行するには、診断テストの一部として、安全に上書きできるメ
ディアが必要です。重要なデータが保存されているメディアは使用しないでください。診断
テストに使用するメディアに保存されているデータは、すべて失われます。
ハードドライブと RAID アレイの構成
ハードドライブとディスクアレイ(内蔵および外付け)のいくつかの属性は、バックアッ
プまたは復元のパフォーマンスに影響する場合があります。それらの属性、およびバック
アップと復元の速度を最適にするための推奨される構成については、下の項で説明し
ます。テープドライブの持可能なスループットがディスクアレイの持可能なスルー
プットを上る場合、テープドライブのークパフォーマンスは実しません。
ハードドライブの構成に関する一般的な考慮事項
異なる
LUN
上のデータとオペレーティングシステム(
OS
論理ユニット番号
LUN
上のデータを
OS
LUN
とは別にバックアップすれば、ハードドライブが
OS
動作
バックアップの動作の間でアクセスとオーバーヘッドを分みます。そのために
は、
1
つのハードドライブまたはディスクアレイに
OS
れ、バックアップするデータは
理的に別のハードドライブまたはディスクアレイにれる必要があります。
108 テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項
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1-1 シングルチャネルの帯域幅対 2 チャネルの帯域幅
ハードドライブのパフォーマンス
テープドライブはデータの書き込みを連続してうように設計されており、バックッチ
発生しないようにドライブの動作連続的にうには、データの送り込みを一定速
度にする必要があります。方、ハードドライブはランダムアクセスデバイスです。した
がって、データがドライブ上で分している場合、ハードドライブは時々、テープドライ
ブに連続データを送り込ために苦労することがあります。そのため、ドライブはデータ
の小さなブロックをけなければなりません。
テープドライブに送り込まれるデータのスループットに大きな影響を与えるハードドライ
ブの属性が、ほかにもあります。
回転速度。
RPM
1
分間あたりの転数)で表示されるハードドライブの転速度は、
ドライブのプラッターアセンブリが
1
分間に何回転できるかを測定したものです。
この転速度は、ランダムアクセスの数と連続的な転送速度の両方に直接影響します。
転速度が速いほど、ドライブはデータに速くアクセスできます。
ランダムアクセスタイムまたはシークタイム。
リ秒で表示されるシークタイムは、
ドライブのヘッドがディスク上のデータを検するのに要する時間です。ハードディスク
のシークタイムは、読み取り
/
書き込みヘッドがプラッターの面上のトラック間を移動
るのに要する時間を測定したものです。ハードディスクはランダムアクセスデバイスであ
るため、データは事実上、ディスクのどのセクターにでも格納できます。そのデータへの
アクセスに要する時間がいほど、ドライブの全体的なスループットはくなります。
ハードドライブに小さなファイルが多数格納されている場合、この属性は常に要です。
単一の共有 LUN 別々の LUN
バックアップデー
タと OS を格納した
単一の LUN
OS LUN
SCSI または RAID
コントローラ
テープドライブ
バックアップ
データの LUN
SCSI または RAID
コントローラ
テープドライブ
テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項 109
ファイルが小さいほど、ドライブはファイルをディスクとの間で読み取り
/
書き込みするた
めの「シーク」が多くなります。したがって、多くの小さなファイルを転送する際には、
ディスクの読み取り
/
書き込みが常にくなりがちです。
順次的
/
持続的転送速度
STR
STR
は、ドライブが実際にそのプラッターからデータを読
み込んだり、プラッターにデータを書き込んだりする速度を測定したものです。バック
アップされるデータが
1
つの大きな連続したファイルである場合、持的なスループット
はドライブの最大
STR
に近くなります。ただし、実環境においてはデータの削除と書き込
みがされるため、データはプラッターのあちこちに在しています。ハードドラ
イブのデフラうと、速度をそのドライブの最大
STR
に近けることができます。
バッファ(キャッシュ)
バッファとは、直前に書き込みや保行われたデータを保持し
ておく、ドライブ上のメモリ容量のことです。バッファが大きいほど、保持できるデータ
は多くなり、ディスク上のデータをシークする時間が短縮されます。
ハードウェア RAID 構成に関する考慮事項
RAID の概要
本項では、通常の
RAID
構成の概要を示し、
RAID
構成がバックアップと復元の速度に与える
影響について説明します。
RAID
アレイとは、単一のストレージシステムまたは
LUN
として
動作する一組のハードディスクのことです。理論上、各ハードドライブのチャネルを通じて
一度にデータを転送できるため、全体のスループットは、アレイ内のドライブの総数の倍数
から、以下の各項で説明するオーバーヘッドと冗長性を差し引いたものになります。
RAID
構成の場合は、インタフェースの速度が要になります。ドライブはインタフェー
スの帯域幅を共有しているからです。たとえば、シンルの
Ultra160
ドライブ
1
では、
最高速度は
40 MB/
秒です。したがって、同一のドライブタイプで構成されるディスク
5
RAID 0
アレイは、
200 MB/
秒で読み取り
/
書き込みができるはです。ただし、
Ultra160
のインタフェースはアレイの最大速度を
160 MB/
秒に限定します。
外付けディスクアレイは、
SAN
の場合は特に、キャッシュメモリが豊富搭載され、
I/O
フォーマンスが大幅に向上している場合があります。このキャッシュにより、アレイに書
き込む動作のパフォーマンスが大幅に向上し、頻繁にアクセスするデータを格納すること
で読み取りのパフォーマンスも向上します。テープのパフォーマンスに対する影響に関し
ては、キャッシュにより、アレイにデータを復元したり、アレイからデータをバックアッ
プしたりする際の
RAID
の制限のほとんどがされます。ただし、キャッシュを搭載した
外付けアレイからのバックアップ動作には、依然として
RAID
構成の制限による影響が
られる場合があります。依然としてディスクから読み込まなければならないデータがある
ためです。
110 テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項
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RAID 0
RAID 0
では、
2
台以上のディスクを合して、
1
つの
LUN
のように
1
つの仮想ドライブを
成する(一般に「ストライ」とばれています)ことができます。ストライ
ばれるのは、データが一度に
1
のディスクにではなく、アレイのすべてのディ
スクにまたがって書き込まれるためです。したがってスループットは、
1
のハードディス
クに対して
1
つのチネルではなく、
n
のチネル(
n
=
アレイのハードドライブの数)
に分されます。そのため、読み取り
/
書き込みのパフォーマンスは向上しますが、フォー
ルトトレランスは実しません。
1-2
は、
RAID 0
構成の
4
のハードドライブをしたものです。データは
4
のハード
ドライブすべてにストライ(分)され、アレイとの間の読み取り
/
書き込みのチ
ネルが
4
つになっています。
1-2 RAID 0 構成の例
SCSI または RAID
コントローラ
テープドライブ
D1
D5
D9
D13
D17
D2
D6
D10
D14
D18
D3
D7
D11
D15
D19
D4
D8
D12
D16
D20
ハードド
ライブ 1
ハードド
ライブ 2
ハードド
ライブ 3
ハードド
ライブ 4
D = データバイト
テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項 111
RAID 1
RAID 1
では、データが
2
つのディスクにまたがって
2
度同時に書き込まれます(ラー
リン」ともばれます)
1
のドライブに障害発生した場合、システムはデータを
うことなく、もう一方のドライブへのえをいます。テープドライブのバックアッ
は、プライマリドライブから読み込ため、
RAID 1
のアレイからの読み取り速度はシ
ルドライブの場合とほ同じです。ただし、
RAID 1
のアレイに書き込テープドライ
ブからの復元パフォーマンスは、プライマリディスクおよびラーディスクへの書き込み
行われるエラーチェックおよび訂正
ECC
)のために低下する場合があります。このパ
フォーマンス低下のな原因は、ラーリンが多くの場合
CPU
または
RAID
コントロー
ラ上で行われることにあります。したがって、新しい
RAID
コントローラは、プロセッサ
が新しくて性能もれているため、速い場合が多いとえます。
1-3 RAID 1 構成の例
D1
D2
D3
D4
D5
M1
M2
M3
M4
M5
テープドライブ
SCSI または RAID
コントローラ
書き込み専用読み取り / 書き込み
読み取り / 書き込み
ハードド
ライブ 1
ハードド
ライブ 2
D = データバイト
M = ミラーリングされたバイト
112 テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項
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RAID 5
RAID 5
アレイでは、データはバイトレルでディスクアレイにまたがってストライ
され、エラー訂正データまたはパリティデータも、ディスクアレイにまたがってストライ
されます。
RAID 5
アレイは、ランダム読み取りに常にれたパフォーマンスを
します。この読み取りパフォーマンスは一般に、アレイのディスク数が増えるにつれ
て向上します。大きなディスクアレイの場合、読み取りパフォーマンスは実際に、
RAID 0
のアレイのパフォーマンスを上ることがあります。データが追加ドライブに分される
からです。また、常の読み取りにはパリティ情報は要です。
テープから
RAID 5
アレイへの復元常に少ない場合が多くなります。パリティ情報を計
算して書き込ための付加的なオーバーヘッドが発生するためです。
1-4 RAID 5 構成の例
P1
D4
D7
D10
D13
D1
P2
D8
D11
D14
D2
D5
P3
D12
D15
D3
D6
D9
P4
D16
SCSI または RAID
コントローラ
テープドライブ
読み取り / 書き込み
読み取り / 書き込み
D = データバイト
ハードド
ライブ 1
ハードド
ライブ 2
ハードド
ライブ 3
ハードド
ライブ 4
P = パリティバイト
テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項 113
論として、
RAID 0
は読み取り
/
書き込みのパフォーマンスにとっては合的に最適な構
成である場合が多いとえますが、冗長性は提供しません。
RAID 1
では、アレイに書き込
まれるすべてのデータがラーリンされ、読み取りもシンルディスクから行われるた
め、合的にパフォーマンスは最低です。
RAID 5
は読み取りのパフォーマンスにはれて
いるものの、書き込みのパフォーマンスは標準的です。ただし、アレイにディスクを追加
するとパフォーマンスが向上します。
RAID
キャッシメモリが豊富搭載されたエンク
ロージャ内にある場合、復元動作中のパフォーマンスの制軽減されます。バックアッ
動作はそれでも
RAID
構成の制けます。また、アレイの特性は、「ハードドライブ
のパフォーマンス」にされているハードドライブの具体的な特性によって左右されると
依然として大きいとえます。
テープライブラリで複数のドライブを使用する際のパ
フォーマンスに関する一般的な考慮事項
テープライブラリなどのデータのバックアップに複数のテープドライブを同時に使用する
場合は、ハードウェア構成に関して考慮すべき側面がほかにもあります。ハードウェアと
ケーブル接続をセットアップする際に、パフォーマンスを考慮した単純な方を用いるこ
とで、付加的なスループットのボトルネックを限定することが可能です。
SCSI 構成
テープライブラリに提供されている最新の高性能テープドライブは、
SCSI
インタフェース
標準
Ultra160
仕様をサートします。したがって、
SCSI
用するバックアップサー
バーが最大のパフォーマンスをるには、
Ultra160
上のデータ速度をサートする
HBA
がインストールされている必要があります。この要を満たす
SCSI HBA
がインストールさ
れていると、テープドライブは
SCSI
バス上で
160 MB/
秒の速度でホストと通信できま
す。テープドライブの速度と比較して
SCSI
バスのデータ速度が速いほど、デバイスのパ
フォーマンスを犠牲にせに、複数のデバイスを同じバスに接続できます。ただし、これ
には限度があります。
Ultra160
バスのデータ速度である
160 MB/
秒は、バスに接続されるすべてのデバイスに
とって可能な最大のデータスループット速度です。したがって、シンルテープドライブ
ではバスの帯域幅すべてを使いることができません。ななら、テープとの間で読み取
/
書き込みができる速度は
80 MB/
秒(ネイティブ)までに限られるからです。ただし、
複数のテープドライブのそれれが最大のネイティブパフォーマンスで動作している場合
は、テープドライブをみ合せて、バスが提供している
160 MB/
秒の速度をフルに
することができます。これ以降に同じバスに追加のドライブを接続すると、数が増える
とにドライブの平均パフォーマンスが低下します。
したがって、テープライブラリで最大のパフォーマンスをるには、
SCSI
バスに接続
るテープドライブは
2
までとすることをおめします。詳細および説明については、
「推奨するケーブル設定」を参照してください。
Ultra160
上をサートする
SCSI HBA
使用する必要がありますが、
Ultra320 HBA
にアップレードしても、テープドライブの仕
様が
Ultra160
であれば、パフォーマンスはそれ上向上しません。
114 テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項
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SAN 構成
ファイバーチネル(
FC
)は多くの
SCSI
よりもれています。ま
SCSI
距離制限
克服されており(
LVD SCSI
では
12 m
なのに対して、短
2 Gb FC
リンクでは
300 m
、データの転送速度も高速です。
SCSI
のようなバスースのアーテクチではな
く、シリアルネットワークプロトコルとして、
FC
SAN
の実にとって最適なプロトコル
ともなっており、データストレージリソースの合を可能にしています。また、
FC
各接
は送リンクと受信リンクで構成され、全二重動作が可能になっています。このため、
データを方向に同時送できます。したがって、シンルの
FC
接続によるバックアップ
動作中に、通信交代にソースとテープとの間でデータの読み取り
/
書き込みをうこ
とができ、接続の帯域幅は事実上倍加します。
1-5
を参照してください。
1-5 ファイバーチャネルリンクの図
テープライブラリを
SAN
で構成しても、パフォーマンスに影響を与えるさままな要因が
あります。たとえば、
FC
リンクの速度、ソースとテープライブラリの間のデータフロー、
外付けストレージアレイのパフォーマンスの限などです。ソリューションの全体的な
セットアップと理について理していれば、これらの要因の多くは回避することができ
ます。
SAN
では
FC
プロトコルによっていデータ帯域幅が提供されているものの、
FC
リンクに
よってパフォーマンスが制限されるような状況けるには、テープドライブに対して適
慮が必要です。
2
ット(
Gb
)による
FC
リンクのデータ転送速度は、
200 MB/
秒です(すなち、送リンクと受信リンクでそれ
200 MB/
秒)。したがって、複数の
テープドライブを同一リンクで操作しようとすると、リンクの帯域幅をえる場合があ
ります。ホストがレガシーの
1 Gb
アダプタで動作している場合、
2
のドライブにデータ
をバックアップするだけでパフォーマンスが大幅に限定される可能性があります。
したがって、
2 Gb
のリンク上で
3
台以上のテープドライブを同時に使用する場合は、
のリンクにるのではなく、バックアップをいくつかの接続に分する必要があるかもし
れません。このような場合に、
SAN
ソリューションのトロジを理しておくと役に立ち
ます。バックアップ動作中にソースから読み取られ、テープに書き込まれるデータパスを
追跡しておけば、理者がボトルネックの可能性を認するのに役立ちます。らかのボ
トルネックが確認された場合は、構成に応じて対じることができます。たとえば、
複数のドライブを一度に操作する必要のあるバックアップソリューションの場合は、テー
プハードウェアを別々のファブリックに分すると、接続の分によってパフォーマンス
が向上する可能性があります。
1-6
を参照してください。
ホスト
ファイバー
チャネル
デバイス
送信
受信
受信
送信
2 Gb = 200 MB/
2 Gb = 200 MB/
テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項 115
1-6 テープライブラリへのデータフロー:シングルと分割の比較
同時に、外付けの
FC
ディスクアレイから読み取られるデータにボトルネックが在する場
合は、
EMC
®
PowerPath
®
などの
I/O
理ソフトウェアを追加のファブリック接続と共に使
用すれば、データが自動的に複数のパスに負荷され、パスフェイルオーバーをじて
可用性が増します。
1-7
を参照してください。の左側は、すべてのデータが一のリ
ンクをるように制されている
SAN
ディスクアレイをしたものです。この場合、テー
プハードウェアへのデータフローをくするボトルネックができます。右側は、データ転
送を
2
つのリンクに分することで、負荷によってアレイからの
I/O
帯域幅が
2
なる仕みをしたものです。
ホスト
ファイバーチャ
ネル スイッチ
ファイバーチャ
ネル ディスクアレイ
ファイバーチャ
ネル スイッチ
ファイバーチャ
ネル スイッチ
ホスト
ファイバーチャネル
ディスクアレイ
テープライブラリ
テープライブラリ
116 テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項
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1-7 ボトルネックの発生したデータフローと負荷分散されたディスクアレイの比較
最後に、
SAN
上の
FC
ディスクアレイでも、「ハードドライブと
RAID
アレイの構成」で説
明したものと同様のパフォーマンスの制事項が発生する場合があります。したがって、
ディスクアレイのパフォーマンス特性を善することも、
SAN
でのバックアップ速度に対
して直接的な効果があります。
ライブラリファイバーチャネルブリッジを利用した SAN 構成
一部のテープライブラリは、ファイバーチネルブリッジモジュールを経由して
SAN
できます。このモジュールは
SCSI
プロトコルと
FC
プロトコルの間のブリッジとして
能し、ほとんどのネイティブ
FC
ライブラリでは用できない付加的な理、セュリ
ティ、および操作機能を提供します。これらの能の詳細については、使用のテープラ
イブラリ用のファイバーチネルブリッジに属の『ユーザーズガイド』を参照してくだ
さい。
テープライブラリの構成によっては、ファイバーチネルブリッジモジュールがボトル
ネックとなり、テープドライブのパフォーマンスの低下を招くことがあります。これは、
SCSI
FC
通信をブリッジするのに必要なファイバーチネルブリッジモジュールの処理
では、一部のマルチドライブ構成によって提供されるデータスループットの全体を満
たすことができないためです。こうした制があるものの、ほとんどのデータバックアッ
プソリューションでは、ファイバーチネルブリッジモジュールがテープパフォーマンス
における要な制限要因となることはありません。用バックアップサーバーでは、デー
タを複数のテープドライブに送ることで、ホストでの制悪化することがよくあります。
この結果平均ドライブパフォーマンスは、ファイバーチネルブリッジモジュールが制
要因となる場合よりもさらに低下します。
テープライブラリ
ファイバーチャネル
ディスクアレイ
ファイバーチャ
ネル スイッチ
ファイバーチャ
ネル スイッチ
ホスト
ホスト
ファイバーチャ
ネル スイッチ
ファイバーチャネル
ディスクアレイ
ファイバーチャ
ネル スイッチ
テープライブラリ
テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項 117
推奨するケーブル設定
ホストへの SCSI ケーブル接続
6
台までのテープドライブを備えたテープライブラリ
テープライブラリをホストに
SCSI
接続する場合は、シンルバスに
3
台以上のドライブを
接続しないでください。
SCSI
バスがスループットの最大阻害しないようにするには、
5
または
6
のテープドライブをえたライブラリには、追加
SCSI
コントローラが必
要です。
1-8 6 台までのテープドライブを備えたライブラリの SCSI ケーブル接続
2
台までのテープドライブを備えたテープライブラリ
完全に設定されたドライブ
2
のテープライブラリのドライブを同一の
SCSI
バス上のホ
ストにケーブル接続し、バックアップパフォーマンスの大幅な低下を招かないようにする
ことは可能です。シン
SCSI
バスに
2
のドライブを接続した場合のバックアップ速度
は、別々のバスに
2
のドライブを接続した場合のバックアップ速度に匹敵します。
ライブラリとホストを接
続する SCSI ケーブル
ライブラリとホストを
接続する SCSI ケーブル
ドライブとライブラリ
コントローラを接続す
SCSI ケーブル
ターミネータ
ターミネータ
118 テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項
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ただし、バックアップアプリケーションの検証機能を有にするお様は、
2
のドライブ
2
つの
SCSI
バスに分することで、検パフォーマンスを向上することが可能です。
そうすれば、検パフォーマンスは最大
25%
向上します。
1-9 2 台までのテープドライブを備えたライブラリの SCSI ケーブル接続
ファイバーチャネルブリッジへのドライブのケーブル接続
1-10
から
1-17
までは、ファイバーチネルをしてテープのパフォーマンスを最適
するために、ファイバーチネルブリッジモジュールを用いて最大
6
のドライブを
たテープライブラリを構成する方したものです。
ターミネータ
テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項 119
1-10 テープドライブが 1 台の場合のファイバーチャネルブリッジのケーブル接続
ライブラリ SCSI
インタフェース
SCSI 1
ターミネータ
ドライブ 1
120 テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項
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1-11 テープドライブが 2 台の場合のファイバーチャネルブリッジのケーブル接続
ライブラリ SCSI
インタフェース
SCSI 1
SCSI 2
ターミネータ
ターミネータ
ドライブ 1
ドライブ 2
テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項 121
1-12 テープドライブが 3 台の場合のファイバーチャネルブリッジのケーブル接続
ライブラリ SCSI
インタフェース
SCSI 1
SCSI 2
ターミネータ
ターミネータ
ドライブ 1
ドライブ 2
ドライブ 3
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