NEUTRON はじめに
概要
この「スタートアップガイド」で
は、Neutron アナログシンセサ
イザー の セ ットアップ 方 法と、
機能についての簡潔な解説を掲
載しています。
接続
お使いのシステムの、Neutron
の接続方法については、10 ペー
ジから記載されている接 続 例を
ご参照ください。
ソフトウェアセットアップ
NEUTRON は USB クラスコンプラ
イアントの MIDI 機器ですので、
ドライバーのインストールは不
要で す。
ハードウェアセットアップ
システムの 接 続をすべて済 ませ
ます。背面パネルの MIDI スイッ
チを 使 用し、システムにおける
NEUTRON の固有 MIDI チャンネル
を 設 定 し ま す 。外 部 MIDIキーボ
ードを直接、NEUTRON の 5 ピン
DIN 式 MIDI 入 力 、ま た は USB MIDI
入 力 に 接 続 し ま す 。付 属 の 電 源
アダプターを必ずご使 用いただ
き、NEUTRON を電 源に接続しま
す。サウンドシステムの電源が入
って い な い ことを 確 認 してくだ
さい。それから背面パネルの電
源スイッチをオンにします。
オシレーター部
各 オシ レー ター はチューン
コントロール を装 備えてお
り、8/16/32 の各モードでは +/-1
オ ク タ ー ブ の 範 囲 で 、レ ン ジ LED
がすべて点灯している時には
0.7 Hz ~ 50 kHz 超の範囲で調節
可 能 です。
オシレー ターミックス (OSC MIX)
コントロールでは 、2 つのオシ
レーターをブレンドし、より倍
音 豊 かな サウンドを創 造 でき
ます。
各オシレーターのシェイプ
(SHAPE)コントロール を調 節し
て 、そ れ ぞ れ 異 な る 波 形 を 選 択
します。
「P.WIDTH」は 、最 初 の 2 つの波
形、トーンモジュレーション
(TONE MOD) および スクエア波に
影 響します。
オシレーターシンク(OSC SYNC) 有
効 時 、オ シ レ ー タ ー 1 は、MIDI
ノ ー ト を ト ラ ッ ク し 、オ シ レ ー タ
ー 2 のピリオドをリセットする
リファレンスを供給します。
パラフォニック (PARAPHONIC) ス
イッチを有効にすると、同時に
複数の MIDI 信号をプレイした
時、2 つのオシレーターはそれ
ぞれ独立したピッチになりま
す 。ノ ー ト を 1 つだけプレイし
た場合は、両オシレーターは同
じピッチとなりま す。
ノイズ ( NOISE) コントロールは 、
フィル ター に ホワ イトノイズ を
加えます。サウンドに異なるテ
クスチュアを付加したい時に使
用します。ノイズ (Noise) はパー
カ ッ シ ブ な サ ウ ン ド や 、面 白 い
エフェクト効 果 の 作 成 にも 使 用
できます。
VCA バイアス (VCA Bias) は VCAの
制御に使用します。 エンベロー
プをトリガーすることなく、VCA
を「開く」ことができ (例: MIDI
ノ ー ト な ど ) 、オ ー デ ィ オ を 継 続
的 に 鳴らすことが 可 能 で す。
フィルター 部
NEUTRON は 3 種 類のモードを
持つ 12 dB フィル ター を 備 えて
います: ハイパスフィルター、
バ ン ド パ ス フ ィ ル タ ー 、そ し て ロ
ーパスフィルターで、レゾナンス
コントロールが付いています。
モ ー ド ボ タ ン を 押 す と 、各 フ ィ
ルターモードが順 番に切り替わ
りま す。
周波数 (FREQ) コントロールで
フィルターのカットオフ周波
数を設定します。 初期設定
では、LFO はフィルターデプス
(FILTER DEPTH) コントロ ール 経 由
で配線されています。これによ
り、LFOでフィルター周波数を変
化させることが で きます。
VCF には、パッチベイ (VCF 2) か
らアクセス可 能 な 第 2出力があ
りま す。VCF 2 の モ ー ド は 、選 択
する VCF モ ードによって 決 定 さ
れます。
その関係性は以下の通りです:
Mode = , VCF2 =
Mode = , VCF2 =
Mode = , VCF2 =
こ れ に よ っ て 、フ ィ ル タ ー モ ー
ド を 付 加 で き ま す 。例 を あ げ る
と 、フ ィ ル タ ー モ ー ド が VCF1 と
VCF 2 加算_になっている時、VCF1
と VCF2 を加算した出力を OD IN
に 配 線 す る こ と で 、ノ ッ チ フ ィ ル
ターを作ることが可能です。
キートラック (KEY TRACK)
は、VCF にキーボードトラッキン
グを適用します。直近に受信し
た MIDI ノートによってフィル タ
ーカットオフ周波数を決定しま
す。ベースカットオフ周波数は、
周波数 (FREQ) コントロールで設
定 さ れ 、演 奏 す る ノ ー ト に よ っ
て、MIDI ノートがカットオ フ周
波 数 を 増 加 し ま す 。さ ら に 、レ
ゾナンスコントロール を上げる
と、フィルターをオシレーター
のようにプレイできます。
LFO 部
NEUTRON LFO の周波数範囲は
0.01Hz ~ 10kHz で す 。こ れ に よ
り、LFO を 使 用して低 周 波モジ
ュレーションをオーディオレー
トモ ジュレ ーション にアップ で
きます。
シェイプ (Shape) コントロール
は LFO 波形 のタイプを設 定しま
す。LFO 波 形 の 選 択 時 、コ ン ト
ロ ー ル は 固 定 タ イ プ か 、波 形 の
ブ レンド を 選 択 する よう 設 定 で
きます。
キーシンク (KEY SYNC) 有効時に
MIDI ノートを受 信 すると、LFO は
リトリガ ーさ れ ま す。
DELAY SECTION (ディレイ) 部
NEUTRON は 、印 象 的 な ア ナ ロ グ
バ ケ ットブ リ ゲ ー ドディレ イ を
備えています。24ms ~ 640msまで
の ディレ イタイム が 設 定 で きま
す。コーラスエフェクトは、LFO
を ディレ イタイム (DELAY TIME) 入
力 に 適 用 し 、シ ョ ー ト デ ィ レ イ
タイムを 変 調 さ せ て作 成 で き
ます。
OVERDRIVE
(オーバードライブ) 部
オ ー バ ー ド ラ イ ブ 部 で 、サ ウ ン
ド に 微 か な 温 か み か ら 、激 し い
ディストーションまで 付 加 でき
ま す 。ド ラ イ ブ コ ン ト ロ ー ル を 右
に回すと、ディストーションの量
を 増 加 し ま す 。ト ー ン コ ン ト ロ ー
ルでオーバードライブサウンド
のシェイプを調節します。 ドラ
イブ (DRIVE) レベルが増大した
ら 、レ ベ ル (LEVEL) コントロール
を 利 用 す る こ と で 、ド ラ イ ブ や
音色に影響することなく、シン
セサイザーの音 量を下げること
が できま す。
ENVELOPE SECTION
(エンベロープ) 部
NEUTRON には 2 つの ADSR-Attack
(アタック)、Decay(ディケイ ) 、
Sustain (サステイン)、Release
(リリース) エンベロープがあ
ります。どちらのエンベロープ
も、E.GATE ½ 入力の使用時以外
は、MIDI ノートの 受 信 によって
トリガーされ ます。
エ ン ベ ロ ープ 1 (ENVELOPE 1) は
デ フォルトで は VCA CV にルーテ
ィングされています。この設定
では、MIDI ノートが 演 奏される
と信 号 が ユ ニットを パ ス ス ル ー
し 、ノ ー ト が 演 奏 さ れ て い な い
時は VCA が 閉じま す。
エ ン ベ ロ ープ 2 (ENVELOPE 2) は
デフォルトで、エンベロープデ
プス (ENV DEPTH)を経由し VCF
に ル ーティングさ れていま
す。MIDI ノ ー ト 演 奏 時 に 、フ ィ ル
タースウィープ を 作 成 する の に
使 用できます。
SAMPLE AND HOLD
(サンプルア ンドホールド)
サンプルアンドホールド 機 能
は、入力信号のサンプルを使用
してラン ダムで 段 階 的 な 波 形 を
生 成 し ま す 。サ ン プ ル レ ー ト は
レート (RATE) コントロールまた
は SH CLOCK (SH クロック) 入力に
よって 管 理します。
グライド (GLIDE) コントロール
は変化のレートを制限し、サン
プル 値 をス ムーズ に変 化させ
ます。
ポルタメントおよびス ル ー
ポ ル タメントタイム (PORTA TIME)
とは、2 つの MIDI ノート間の 変
化 に か か る 時 間 で す 。こ の 機 能
により、サウンドに快く音楽的
な スラ イドを 付 加 で きま す。
スルー(SLEW) リ ミ ッ タ ー は 、信
号の変化のレートを制限するの
に使用します。 例えば、外部シ
ーケンサーから生 成したピッチ
CV にポ ルタメントを付 加 するの
に使 用できま す。
ATTENUATORS アッテネーター
アッテネーター1 (ATTENUATOR 1)
は追加の VCA で、Att1 CV コント
ロールまたはアッテネーター1
前面パネルコントロール (43) に
よ り 、入 力 信 号 の 大 き さ を 低 減
するのに使 用できます。
アッテネーター 2 の 出 力 は 、デ
フォルトでアッテネ ー ター 1 入
力に ル ー ティングさ れて いま
す 。ア サ イ ナ ブ ル 出 力 は デ フ ォ
ル ト で 、ア ッ テ ネ ー タ ー 1 CV に
ルーティングされています。
アッテネーター 2 (ATTENUATOR
2- アッテネーター 2 コントロー
ル (44) に よ り 、信 号 の 大 き さ を
低 減します。
バイポーラー (BIPOLAR) LFO 出力
は 、デ フ ォ ル ト で ア ッ テ ネ ー タ
ー 2 にル ー ティングされてい
ます。
アッテネーター 2 出 力 は 、デ フ
ォルトで P.WI DT H 1 および P.WIDT H
出力コントロール にもルーティ
ングされています。
EURORACK (ユーロラック)
NEUTRON シ ン セ サ イ ザ ー は 、工
場 出 荷 時 の シャー シを 外して、
標準 Eurorack ケ ー ス( 売 )に 設
置 す る こ と も 可 能 で す 。マ ニ ュ
アルに記 載の詳細をご 参 照く
ださい。
NEUTRON ソフトウェアのアッ
プデート
NEUTRON DFU (デバイスファー
ムウェア アップグレード) ア
ッ プ デ ー タ ー は 、ウ ェ ブ サ イ ト
musictri.be よりダウンロードい
ただけます。アップデートに付
属 のリリ ースノート に掲 載 さ れ
ている手順にしたがってくだ
さい。
ステップ 3: はじめに
12 13
クイックス タ ートガ イド
NEUTRON