IFM PN2090 取扱説明書

取扱説明書

圧力センサ

PN2090

PN2091

11420488 / 01 09 / 2023

JPJP

2

1 はじめに ��3

1.1 表記の説明 ��3

2 安全の為の注意 ��4

3 製品の用途 ��5

3.1 アプリケーション ��5

4 機能��5

4.1 動作モード ��6

4.2 通信・パラメータ設定・診断機能 ��7

4.3 出力機能 ��7

4.4 アナログ機能 ��8

4�5 IO-Link ��9

4.5.1 概要 ��9

4.5.2 IO-Link通信専用の機能 �� 10

5 取付��10

6 電気接続 ��11

7 操作部と表示部 ��12

8 メニュー ��13

8.1 メニュー構成：メインメニュー ��13

8.2 各メニューの機能 ��14

8.2.1 メニューレベル1の機能 ��14

8.2.2 メニューレベル2の機能 ��14

9 パラメータ設定 ��15

9.1 基本設定 ��15

9.2 動作モードの決定（オプション） ��17

9.3 表示の設定（オプション）��18

9.4 出力信号の設定��18

9.4.1 出力機能の設定 ��18

9.4.2 ヒステリシスのスイッチング範囲の設定 �� 19

9.4.3 ウィンドウのスイッチング範囲の設定 ��19

9.4.4 アナログ値のスケーリング ��19

9.5 ユーザー設定（オプション） ��20

9.5.1 スイッチング出力のディレー時間の設定 �� 20

3

JP

9.5.2 スイッチング出力の出力ロジックの設定 �� 20

9.5.3 スイッチング信号のダンピング設定 ��21

9.5.4 アナログ出力のダンピング設定 ��21

9.5.5 ゼロ点調整 ��21

9.5.6 工場出荷時設定リセット ��21

9.5.7 表示色の設定 ��22

9.5.8 パラメータ表示の色の変化 ��23

9.6 診断機能 ��25

9.6.1 システム圧の最小値/最大値の表示 ��25

9.6.2 過負荷カウンタの表示 ��26

10 操作��26

10.1 パラメータ設定の表示 ��26

10.2 自己診断 / エラー表示 ��26

11 技術データ ��28

11.1 設定範囲 ��28

11.1.1 動作モード2の設定範囲 ��28

11.1.2 動作モード3の設定範囲 ��28

12 工場出荷時設定 ��29

1 はじめに

1�1 表記の説明

► 操作指示

>操作に対する反応・結果

[…] 設定ボタン、表示等

→ 参照

警告・注意事項

誤動作や障害のおそれあり

重要事項

補足情報や知っておきたい情報等

4

2 安全の為の注意

• この取扱説書に記載されているデバイスはシステムに組込んで使用するサブコ

ンポーネントです。

- システム製造者は、システムの安全性についての責任を負います。

- システム製造者は、法令および規定の要求事項に従ってリスクアセスメント

を実施し、製品に関する説明文書を作成してシステムを操作する使用者に提

供する義務があります。この取扱説明書には、操作を行う使用者および該当

する場合はシステム製造者が認可する保守サービス担当者に対するあらゆる

必要な情報および安全な使用方法が記載されています。

• 製品のご使用前に必ずこの取扱説明書をよく読み、製品を使用する間は保管し

てください。

• 製品がアプリケーションと環境条件に必ず適合していることを確認してくだ

さい。

• 製品は所定の目的にのみ使用してください。 (→製品の用途)

• 製品は検出可能な適合する媒体のみに使用してください。 (→ 技術データ)

• 使用上の注意や技術事項に従わない場合は、ケガや物的損害をもたらす恐れが

あります。

• 製品の不正改造または不適切な使用は保証の対象外となり、弊社はいかなる場

合でも一切責任を負いません。

• 製品の設置、配線工事、設定、プログラミング、構築、操作およびメンテナン

スは、必ず法的に認定された有資格者が行ってください。

• 製品およびケーブルが損傷しないよう保護し、注意してお取り扱いください。

• 圧力が2.5 MPaを超える気体のアプリケーションでセンサを使用する場合

は、3.1章の**) でマークされたデバイスに関する注意事項に必ず従ってくださ

い。

5

JP

3 製品の用途

本センサは機械および設備機器のシステム圧を監視します。

3�1 アプリケーション

圧力の種類：ゲージ圧

定格圧力と破裂圧力について → データシート

最大許容圧力を超える静的・動的な加圧を防ぎ、適切な保護対策を行っ

てください。

規定の破壊圧力を絶対に超えないでください。

破壊圧力を一瞬でも超過すると機器が壊れるおそれがあります。注意：

けがのおそれ

本機器は真空耐圧仕様です。

欧州圧力機器指令 (PED)：

本機器は欧州圧力機器指令に適合しています。PED流体グループ2用に

SEP (健全なエンジニアリングの実践) に従って製造されています。流体

グループ1の媒体に使用する場合はお問い合わせください。

4 機能

• 現在のシステム圧を表示します。

• 動作モードとパラメータ設定に応じた信号を出力します。

• IO-Link通信によりプロセスデータを伝送します。

• 完全双方向通信に対応しています。

これにより次の機能が可能です。

- リモート表示：現在のシステム圧の検出と表示

- リモートパラメータ設定：現在のパラメータ設定の検出と変更

- IO-Linkによるパラメータ設定(→ 4.5)

6

4�1 動作モード

動作モード2

機能工場出荷時の動作モード

アプリケーション標準アプリケーション

IODDデバイス名 PN2090の工場出荷時設定の例/ (CMPT = 2)：

IODDファイルは弊社ウェブサイトwww.ifm.comの対象製品ペー

ジの「ドキュメントとダウンロード」から入手可能です。

動作モード3

機能 IO-Linkプロセス値およびパラメータの高分解能動作（デバイス

固有情報：動作モードのIODDファイルを参照）。

メニューの[ou1]および[ou2]は [OFF]の設定により切替可能です

(→ 9.4.1)。

IO-Linkの標準コマンドで点滅動作が可能です(→ 4.5.2)。

この動作モードはデバイスステータスがBAの製品で利

用できます。デバイスステータスについては、センサ本

体のラベルをご覧ください。

BA xxxx

PNxxxx

アプリケーション IO-Linkによる拡張制御

セットポイントおよびリセットポイントの粒度の詳細設定

IODDデバイス名 PN2090ステータスBの高分解能動作の例/ (CMPT=3)：

IODDファイルは弊社ウェブサイトwww.ifm.comの対象製品ペー

ジの「ドキュメントとダウンロード」から入手可能です。

動作モードのマニュアル選択(→ 9.1) 、IO-Linkによる動作モードの選択→

取扱説明書の補足資料：弊社ウェブサイトwww.ifm.comの取扱説明書: 補

足の「動作モードの選択」

7

JP

4�2 通信・パラメータ設定・診断機能

OUT1 (pin 4) • システム圧上限のスイッチング信号

• IO-Link通信

OUT2 (pin 2) • システム圧上限のスイッチング信号

• アナログ信号 4～20 mA / 0～10 V

4�3 出力機能

スイッチングの設定範囲(SPx、rPx) の上限や下限を超えると、OUTxの出力が切

り替わります。切替可能な出力機能は次の通りです。

• ヒステリシス / ノーマルオープン：[ou1/ou2] = [Hno]（→ 図1）

• ヒステリシス / ノーマルクローズ：[ou1/ou2] = [Hnc]（→ 図1）

設定ポイント(SPx)を決定してからリセットポイント(rPx) を設定します。

SPxを変更してもヒステリシスの設定は変わりません。

• ウィンドウ / ノーマルオープン：[ou1/ou2] = [Fno]（→ 図2）

• ウィンドウ / ノーマルクローズ：[ou1/ou2] = [Fnc]（→ 図2）

FHxとFLxの差がウィンドウの範囲となります。FHx = 上限値、FLx = 下限値























FH

FL

1 2

P = システム圧、HY = ヒステリシス、FE = ウィンドウ

ウィンドウ範囲は、セットポイントとリセットポイントのヒステリシスが

測定範囲の 0.25 %に設定されます。

8

4�4 アナログ機能

OUT2はアナログ出力です。:

• [ou2] は、測定範囲を4～20 mA ([ou2] = [I]) または0～10 V ([ou2] = [U]) に設定

します。

• アナログスタートポイント[ASP2] は、測定値を4 mAまたは0 Vの出力信号に

設定します。

• アナログエンドポイント[AEP2] は、測定値を20 mAまたは10 Vの出力信号に

設定します。

[ASP2]と[AEP2]間の最小値 = 測定範囲の20 %

電圧出力0～10 V：

工場出荷時設定測定範囲のスケーリング時



























P =

MEW =

ASP =

AEP =

システム圧

測定範囲の最大値

アナログスタートポイント

[ASP2]

アナログエンドポイント [AEP2]

出力信号の測定範囲は0～10 Vです。

その他については次の通りです。:

• システム圧が[AEP2]を超える場合：10～10.3 V

• NAMUR障害検出通知：11 V

9

JP

電流出力 4～20 mA

工場出荷時設定測定範囲のスケーリング時

























 



P =

MEW =

ASP =

AEP =

システム圧

測定範囲の最大値

アナログスタートポイント

[ASP2]

アナログエンドポイント [AEP2]

測定単位に対応する出力信号の範囲は4～20 mAになります。

その他の出力は次の通りです。:

• システム圧が[AEP2]を超える場合：20～20.5 mA

• システム圧が[ASP2]未満の場合：4～3.8 mA

• NAMUR障害検出通知：21.5 mA

4�5 IO-Link

4�5�1 概要

本センサは、IO-Linkモジュール(IO-Linkマスタ)との接続に必要なIO-Link通信イン

ターフェースを内蔵しています。

IO-Linkインターフェースにより、プロセスデータと診断データを直接読み取って

センサの動作中にパラメータを設定することができます。

また、USBケーブル接続によるポイント・ツー・ポイント通信も可能です。

本センサの設定(プロセスデータ構成・診断情報・パラメータのアドレス等)に必

要なIODDファイルと、IO-Link通信に必要なハードウェア・ソフトウェアについ

ての詳細は、弊社ウェブサイトwww.ifm.com をご覧ください。

10

4�5�2 IO-Link通信専用の機能

• HIPC：過負荷の発生回数(→ 9.6.2)

• HIPS：過負荷カウンタのしきい値(→ 9.6.2)

• 点滅：標準コマンドでプラント内に設置されたセンサの場所が特定できます。

このコマンドによりスイッチング状態のLEDが点滅して「IO-L」を表示しま

す。（動作モード[3]のみ）。

• アプリケーション固有タグ：自由定義のテキストをセンサに割り当てられま

す。

• ファンクションタグ：プラント内のセンサの機能を自由定義のテキストにより

記述します。（動作モード[3]のみ）。

• ロケーションタグ：プラント内のセンサの場所を自由定義のテキストにより記

述します。（動作モード[3]のみ）。

デバイス記述情報の詳細は、弊社ウェブサイトwww.ifm.comのIODDファイル

(PDF)をご覧ください。

5 取付

センサの取付け / 取外しの前に：システム内に圧力がないことを確認して

ください。

► センサをG¼プロセス接続に挿し込みます。

► しっかりと締付けます。推奨トルク：

圧力範囲 (単位: MPa) 締付トルク(Nm)

-0.1～40 25～35

パッキン潤滑油・シール・許容圧力により異なる

センサの接続は345°回転させることができます。

エンドストッパを振り切らないように注意してください。

11

JP

6 電気接続

配線作業は、必ず法的に認定された有資格者が行ってください。

電子機器の取付は、国内または海外の規格に従ってください。

供給電源：SELV 、PELVによる

► 電源を切ります。

► 次の通りに配線します。

芯線色

43

2 1

BN

WH

BK

BU

4

1

3

2OUT2

L+

L

OUT1

BK 黒

BN 茶

BU 青

WH 白

OUT1：スイッチング出力またはIO-Link

OUT2：スイッチング出力またはアナログ

出力

芯線色はDIN EN 60947-5-2による

配線例

2 x pnp 2 x npn

L

L+

3

4

2

1

BU

BK

WH

BN

2: OUT2

4: OUT1 L

L+

3

4

2

1

BU

BK

WH

BN

2: OUT2

4: OUT1

1 x pnp / 1 x アナログ 1 x npn / 1 x アナログ

L

L+

3

4

2

1

BU

BK

WH

BN

2: OUT2

4: OUT1 L

L+

3

4

2

1

BU

BK

WH

BN

2: OUT2

4: OUT1

12

7 操作部と表示部

321

9 10 11

4 5 6 7 8

12

1～8：表示LED

LED 1 OUT1のスイッチング状態（出力1のスイッチング時に点灯）

LED 8 OUT2のスイッチング状態（出力2のスイッチング時に点灯）

LED 2～7 測定単位設定に応じたシステム圧の表示

(センサ固有の表示)

9：[Enter]ボタン[●]

- パラメータの選択と値の決定

10～11：上矢印[▲]および下矢印[▼]キー

- パラメータ値の設定 (長押しでスクロール、短押しで増加)

12：4桁デジタル表示

- 現在のシステム圧の表示

- パラメータと値の表示

13

JP

8 メニュー

8�1 メニュー構成：メインメニュー

2

RUN

1

[FH1 ]のように

グレーの部分はそのパラメータを選択した場

合に設定できるメニューです。

14

8�2 各メニューの機能

8�2�1 メニューレベル1の機能

SPx / rPx ヒステリシス設定時にOUTxの出力を切り替えるシステム圧の上限値 / 下限値必

要条件：OUTxの設定が[Hno]または[Fnc]

FHx / FLx ウィンドウ設定時にOUTxの出力を切り替えるシステム圧の上限値 / 下限値必

要条件: OUTx の設定が[Fno]または[Fnc]

ASP2 システム圧のアナログスタートポイント：4 mA / 0 Vの時の測定値必要条件:

OUT2の設定が[I]または[U]

AEP2 システム圧のアナログエンドポイント：20 mA / 10 Vの時の測定値必要条件:

OUT2の設定が[I]または[U]

EF 拡張機能 / メニューレベル2を開く

8�2�2 メニューレベル2の機能

rES 工場出荷時リセット

ou1 OUT1 の出力機能:

• 圧力範囲のスイッチング信号: ヒステリシス[H ...]またはウィンドウ[F ..]、ノ

ーマルオープン[. no]またはノーマルクローズ[. nc]

• 出力のオフ[OFF] (動作モード[3]のみ)。

ou2 OUT2 の出力機能:

• 圧力範囲のスイッチング信号: ヒステリシス[H ...]またはウィンドウ[F ..]、ノ

ーマルオープン[. no]またはノーマルクローズ[. nc]

• 現在のシステム圧のアナログ信号: 4～20 mA [I]または 0～10 V [U]

• 出力のオフ[OFF] (動作モード[3]のみ)。

dS1 / dS2 OUT1 または OUT2のスイッチオンディレー

dr1 / dr2 OUT1 / OUT2 のスイッチオフディレー

Uni

システム圧の標準測定単位(表示):

[bar] / [MPA] / [PSI]

日本国内では計量法によりSI単位以外は使用できません。

初期設定：国内向け[uni]= [MPa]（単位固定）

　　　　：海外向け[uni]= [bar]（単位選択可能）

P-n 出力ロジック：PNP / NPN

Lo システム圧の最小値メモリ

Hi システム圧の最大値メモリ

dAP スイッチポイント / プロセスデータフローのダンピング(IO-Link通信)の表示

dAA アナログ出力のダンピング

必要条件: OUT2の設定が[I]または[U]

coF ゼロ点調整

coLr 測定範囲に割当てる「赤」および「緑」の色表示

cFH / cFL 表示色が切り替わる上限値 / 下限値。ウィンドウの表示色の範囲を次のパラメ

ータで設定することにより使用できます。表示色(coLr)のパラメータ: [r-cF]ま

たは[G-cF]

15

JP

diS 更新レートと表示方向

CMPT 動作モードの選択

9 パラメータ設定

パラメータの設定中は、センサは動作モードを継続します。新しい設定が完了す

るまでは、それ以前に設定されたパラメータにより監視を続けます。

9�1 基本設定

3つの操作ステップで各パラメータを設定します。

1パラメータの選択

► [●]を押してメニューに移動します。

► 設定したいパラメータが表示される

まで [▲]または[▼]を押し続けます。

2パラメータ値の設定

► [●]を押して選択したパラメータを変

更します。

► [▲]または[▼]を1秒間以上長押しし

ます。

> 1秒後: 設定値が変更されます。ボタ

ンを1回押すと増加し、長押しを続け

ると数値を連続して変更します。

数値は連続して[▲]で増加、[▼]で減少します。

3パラメータ値の決定

► [●]を短押しします。

> パラメータが再度表示されます。新

しい設定値が保存されます。

他のパラメータの設定

► 設定したいパラメータが表示されるまで [▲]または[▼]を押し続けます。

パラメータ設定の終了

► [▲]または[▼]を数回押す、または30秒間待機すると現在の測定値が表示されます。

> プロセス値表示に戻ります。

[C.Loc]は、IO-Link通信によるパラメータ設定が有効になっている場合に表

示され、操作が一時的にロックされます。

16

[S.Loc]は、センサがソフトウェアによりロックされている場合に表示され

ます。ロックの解除はパラメータ設定ソフトウェアのみから可能です。

• メニューレベル1からメニューレベル2への移行

► [●]を押してメニューを呼び出しま

す。

► 「EF」が表示されるまで [▼]を押し

続けます。

► [●]を押します。

> サブメニューの最初のパラメータが

表示されます。 (ここでは[rES]）

• ロック / ロック解除

意図しない設定変更を防ぐためにセンサを電子的にロックすることができま

す。

► センサを標準動作モードにします。

► [▲]+[▼]を同時に10秒間以上長押しし

ます。

> [Loc]が表示されます。

10 s

動作中: パラメータ値を変更すると [Loc]が表示されます。

ロックの解除：

► センサを標準動作モードにします。

► [▲]+[▼]を同時に10秒間以上長押しし

ます。

> [uLoc]が表示されます。

10 s

工場出荷時: ロックされていません。

17

JP

• タイムアウト:

パラメータ設定中に30秒間何も操作がない場合、値が変更されないままセンサは動作

モードに戻ります。

• 設定せずにパラメータ設定を終了する

設定せずにパラメータ設定を終了する

場合:

► [▲]+[▼]を同時に押します。

> メニューレベルへ戻ります。

• メニューレベルの終了

メニューレベルの終了:

► [▲]+[▼]を同時に押します。

> メニューレベル2からレベル1

または

レベル1から表示画面に変わります。

9�2 動作モードの決定（オプション）

► [CMPT]を選択して動作モードを設定します。

- [2] = 動作モード2

- [3] = 動作モード3

動作モードの機能は(→ 4.1)をご覧ください。

IO-Linkを使用する場合は動作モードに適合するIODDが必要です。

動作モードを変更するとすべてのパラメータは工場出荷時設定にリ

セットされます。

18

9�3 表示の設定（オプション）

► [uni]を選択して測定単位を決定します。：

- [bar]

- [MPA]

- [PSI]

日本国内では計量法によりSI単位以外は使用できません。

初期設定：国内向け[uni]= [MPa]（単位固定）

　　　　：海外向け[uni]= [bar]（単位選択可能）

► [diS] を選択して更新間隔と表示方向を設定します。

- [d1] : 測定値を50 msごとに更新

- [d2] : 測定値を200 msごとに更新

- [d3] : 測定値を600 msごとに更新

- [rd1]、[rd2]、[rd3] : d1・d2・d3の表示方向を180°回転

- [OFF] = 動作モードの表示オフいずれかのボタンを押すと現在の測定値

を30秒間表示します。

LEDはディスプレイOFF時も点灯します。

エラーメッセージはディスプレイOFF時も表示されます。

圧力の挙動が不安定な場合も [d1]では読取が可能です。対応するア

ルゴリズムが保存されます。

9�4 出力信号の設定

9�4�1 出力機能の設定

► [ou1]を選択して次の出力機能を設定します:

- [Hno] = ヒステリシス /ノーマルオープン

- [Hnc] = ヒステリシス /ノーマルクローズ

- [Fno] = ウィンドウ /ノーマルオープン

- [Fnc] = ウィンドウ /ノーマルクローズ

- [OFF] = 出力オフ

パラメータ[OFF]は動作モード3 ([CMPT] = [3])のみで設定が可能

です。

► [ou2]を選択して次の出力機能を設定します:

- [Hno] = ヒステリシス /ノーマルオープン

- [Hnc] = ヒステリシス /ノーマルクローズ

- [Fno] = ウィンドウ /ノーマルオープン

- [Fnc] = ウィンドウ /ノーマルクローズ

- [I] = 電流信号: 4～20 mA

- [U] = 電圧信号 0～10 V

- [OFF] = 出力オフ

パラメータ[OFF]の設定は動作モード3 ([CMPT] = [3])のみです。

19

JP

9�4�2 ヒステリシスのスイッチング範囲の設定

► [ou1] / [ou2]を必ず[Hno]または[Hnc]に設定します。

► [SPx]を選択して出力を切り替える上限値を設定します。

► [rPx]を選択して出力を切り替える下限値を設定します。

rPxの値はSPxより必ず小さくします。SPxより小さい値のみ設定が可能で

す。

9�4�3 ウィンドウのスイッチング範囲の設定

► [ou1] / [ou2] を必ず[Fno]または[Fnc]に設定します。

► [FHx]を選択して上限値を設定します。

► [FLx]を選択して下限値を設定します。

FLxの値はFHxより必ず小さくします。FHxの値より小さい値のみ設定が可

能です。

9�4�4 アナログ値のスケーリング

► [ASP2]を選択して4 mA / 0 Vの値を設定します。

► [AEP]を選択して20 mA / 10 Vの値を設定します。

ASP2とAEP2の間の最小値 = 測定範囲の20 %（スケーリング5倍）。

20

9�5 ユーザー設定（オプション）

9�5�1 スイッチング出力のディレー時間の設定

[dS1] / [dS2] = OUT1 / OUT2のスイッチオンディレー

[dr1] / [dr2] = OUT1 / OUT2のスイッチオフディレー

► [dS1]、[dS2]、[dr1]、[dr2] のいずれかを選択して、0～50秒の間で設定

します (0はディレー時間なし)。

AB

出力機能： A： B：

[Hno] / [Hnc] DS dr

FH

FL

ABC D

出力機能： A： B： C： D：

[Fno] / [Fnc] dS dr dS dr

P = システム圧SP = セットポイントrP = リセットポイントHY = ヒステリシスFE = ウィン

ドウ FH = 上限値FL = 下限値

本製品の[dSx] と[drx] のパラメータは、VDMA規格のガイドラインに厳密に従っ

て、セットポイントとリセットポイントに割り当てられています。

9�5�2 スイッチング出力の出力ロジックの設定

► [P-n]を選択して[PnP]または[nPn]に設定します。

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