Shodex ODP-50 4E (Asahipak), ODP-50 4B (Asahipak), ODP-50 4D (Asahipak) 取扱説明書

  • このチャットボットは、Shodex Asahipak ODP-50シリーズカラムの取扱説明書の内容を理解しています。カラムの仕様、使用方法、洗浄方法、保管方法など、この説明書に関するご質問にお答えします。pH範囲、使用可能な溶媒、試料調製方法、トラブルシューティングなど、お気軽にご質問ください。
  • カラムの洗浄方法は?
    溶離液の調製で注意すべき点は?
    カラムの保管方法は?
    試料調製で重要なことは?
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カラム取扱説明書
Shodex Asahipak ODP-50 4B, 4D, 4E
カラム性能を十分に発揮させ、安定して長期間ご利用いただくために、取扱説明書をよく読んでからお使いください。)
取り扱い上の注意 <重要
警告 分析に使用する溶媒や試薬は、製造元が発行する安全データシート(SDS)を確認し、
使用上の注意事項を順守してください。死亡または重傷を負う可能性があります。
有機溶媒や酸、アルカリなどの試薬を取り扱うは、直接人体に触れないよう保護メガネや手袋などの
保護具を着用してください。薬傷のおそがあります。
ご使用の前に
(1) 梱包状態、カラムの外観に異常がないか確認してください。
(2) カラム外箱とカラム本体に貼られているラベルシールに製品名、シリアルナンバー(Serial no.またS/N)が記
されていますので確認してください。
(3) 検査成績書(CERTIFICATE OF ANALYSIS)は、Shodex WEBサイトの検査成績書ダウンロードページに
アクセスし、ダウンロードしてください。ダウンロードにはシリアルナンバーの入力が必要です。
検査成績書ダウンロードURL https://www.shodex.com/download/
1. はじめに
このたびShodex製品をご購入いただき、ありがとうございます。
Shodex Asahipak ODP-50シリーズは、ポリマーゲルにオクタデシル(C18)基を結合させた逆相クロマトグラフィー
用カラムです。酸性からアルカリ性(pH2 ~ 13)での幅広いpH範囲での使用が可能で、水、緩衝100 %でも使用
可能です。
2. カラム各部の名称
Shodex WEBサイトを参照ください。
参照URL https://www.shodex.com/ja/da/07.html
3. カラムの仕様
製品コード 製品名 サイズ
(mm)
粒径
(μm)
炭素含有量
(%)
理論段数
(カラム 1本当たり)
内径
長さ
F6710023
Asahipak ODP-50 4B
4.6
50
5
17
2,500
以上
F7620004
Asahipak ODP-50 4D
4.6
150
5
17
9,000
以上
F7620003
Asahipak ODP-50 4E
4.6
250
5
17
14,000
以上
F6710022
Asahipak ODP-50G 4A
4.6
10
5
17
(ガードカラム)
オクタデシル基を化学結合したポリビニルアルコール系多孔質粒子
SUS-316
オシネジ型
No. 10-32 UNF
/
アセトニトリル
=35/65
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4. 使用可能条件
使用可能な溶媒は、以下の通りです。
(1) 水、メタノール、アセトニリルそれぞれ 100 %、および水とメタノールまたはアセトニトリルを任意の割合で混合した
溶媒の使用が可能です。芳香環を持つ物質では、メタノールを用いたときに顕著に理論段数が悪くなる可能性が
あります。そのような場合はアセトニトリルの使用をお勧めします。
(2) リン酸塩、酢酸塩、トリスなどの各種緩衝液および塩化ナトウム、塩化カリウム、硫酸ナリウムなどの各
塩が使用可能です。また、トリフルオロ酢、ギ酸、酢酸などの酸も使用可能です。
注意 使用条件を順守してください。使用可能範囲外での使用は、カラムを劣化させるおそれがあります。
緩衝液(または塩の水溶液)と有機溶媒の混合溶媒を使用する場合は、塩が析出しないとを確認して
ください。
塩化ナトリウムなど腐食性の高い塩を使用する場合は、分析終了後、装置やカラムに塩が残らないよう
洗い流してください。装置やカラムの金属部分が錆びるおそれがあります。
カラム圧力は、溶離液組成、流量、カラム温度によって変動します。溶離液の組成を変更する場合は、
使用可能最大圧力を超えないように流量やカラム温度を調整してください。
ステンレス鋼を腐食する塩酸は使用しないでください。
5. 溶離液の調製
(1) 気泡の発生を防ぐため、溶離液は十分に脱気してください。
(2) 微細なゴミや不溶物が混在すると、カラムの性能低下やクロマトグラムのノイズの原因となりますので、メンブラン
フィルタ(0.45 μm)で溶離液をろ過してください。
注意 水は、超純水製造装置で用時調製した水や開封直後の HPLC グレードの蒸留水を使用してください。
有機溶媒は、HPLC で問題無く使用できる品質が保証された HPLC グレードの使用をお勧めします
異なるグレードの有機溶媒を用いる場合は、分析に適した品質であることを確認してから使用して
ください。なお、開封後、長時間経過たものは使用しないでください。変性や吸湿、汚染などが起きて
いる可能性があります。
長期間保存した溶離液は使用しないでください。組成の変化などにより、溶出挙動の変化やカラムの
劣化につながるおそれがあります。
参考 オンラインで脱気が可能なデガッサの使用をお勧めします。
6. 試料の調製
(1) 試料の溶解および希釈には、できるだけ溶離液を用いてください。溶離液溶解しにくい場合は、可能な限り
溶離液組成に近づけるようにしてください。グラジエント溶出する場合は、初期溶離液を用いて試料調製することを
お勧めします。
(2) 子状物質(不溶性物質)の目詰まりによるカラムの劣化もしくは性能の低下を防ぐため、試料はあらかじ
メンブランフィル(0.45 μm)どでろ過してください
(3) 試料注入量はカラム 1あたり 20 μL 以下が目安です。
製品名 流量
(mL/min)
最大圧力
MPa/カラム) pH 範囲 温度範囲
()
常用
最大
Asahipak ODP-50 4B
0.4 ~ 0.6
1.5
5
2 ~ 13 4 ~ 60
Asahipak ODP-50 4D
0.5 ~ 0.8 15
Asahipak ODP-50 4E
Asahipak ODP-50G 4A
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注意 試料を溶離液と異なる溶媒で溶解させた場合、溶離液に不溶な成分が存在すると注入後に析出
してカラムを詰まらせるおそれがあります
試料濃度が高すぎたり、試料注入量が多すぎるとカラム本来の性能が十分に発揮できず、ピーク形状の
異常や分離不良、再現性の低下などにつながるおそがあります。そのような場合は、試料溶液の希釈
や注入量の減少を適宜行ってください。
参考 分析カラム保護のため、ガードカラムの使用をお勧めします。
7. カラムの使用方法
7-1. 流路の溶媒置換
カラムを装置に接続する前に装置の流路を十分に洗浄し、使用する溶離液で完全に置換してください。また、
インジェクタ流路(サンプルループ)もバルブを切り替えて洗浄し、置換してください。混和性または溶解性が低い
溶媒に置換する場合は、双方の溶媒と混和性または溶解性のある溶媒組成に置換してから使用する溶媒に置換して
ください。
注意 カラムに使用できない溶媒が流路に残っているとカラムを劣化させるおそれがあります。
溶離液の組成が大きく変わると、ポンプや配管に吸着していた汚れが剥がれ、カラムを劣化させる
おそれがあります
7-2. カラムの接続
(1) カラム本体に貼られているラベルシール認し、Flow 方向(へ溶離液が流れるようにカラムを装置に接
してください。ガードカラムを使用する場合は、ガードカラム、分析カラムの順に接続します。
(2) 配管とカラムのエンドフィッティングの間に空隙ができないように、配管をエンドフィッティングの奥に押し当てながら
オシネジで固定してください。空隙があると試料が拡散し、ピークの広がりの原因となります。
(3) 流量を常用流量の半分以に設定し、通液を開始してください。カラムを加温して使用する場合は、設定温度
になるまでは低流量のまま通液し、設定温度に達してから段階的に設定流量まで上げてください
警告 溶媒の液漏れがないか確認してください。漏電や腐食、薬傷の原因となります。
注意 カラムを装置に接続する時は、カラム内に気泡が入らないようにしてください。カラムを劣化させるおそれ
があります
カラム接続時、または通液を停止している状態から通液を開始する時は、常用流量の半分以下の流量
通液してください。急激な圧力上昇はカラムを劣化させるおそれがあります。
カラムを加温して使用した後は、流量を常用流量の半分以下に下げて通液を続け、カラム温度を室温に
戻してからポンプの通液を止めてください。カラム温度高いまま通液を止めると溶離液の温度が下がる
時に溶離液が収縮することでカラム内に空隙が発生し、カラムを劣化させるおそれがあります。
参考 使用可能最大圧力を超える使用を避けるため、ポンプのリミッタを設定することをお勧めします。
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7-3. 溶離液の置換
溶離液を置換する時は、常用流量の半分以下の流量でカラム体積の 3 ~ 5 倍量を通液してください。
(1) カラムに封入されている溶媒と置換する溶媒が混和するかどうかを確認してください。
(2) カラムに封入されている溶媒と混和性または溶解性が低い溶媒に置換する場合は、双方の溶媒と混和性または
溶解性のある溶媒組成に置換してから、使用する溶媒に置換してください。
(例) 高濃度の緩衝液(または塩の水溶液)から水/アセトニトリルに置換する時は、水を通液してか
/アセトニトリルに置換してください。
(3) グラジエント溶出を行う場合は、溶離液の組成変化に伴い、グラジエント溶出中にカラム圧力が使用可能最大圧力
を超えることがあります。使用可能最大圧力を超えないように流量やカラム温度を調整してください。
7-4. カラムの洗浄
流路系や試料不溶性物質または吸着性物質がカラム内蓄積することで溶出挙動や圧力変化が生じ
ことがあります。のような場は、カラムを洗浄することで改善できる可能性があります。
ガードカラムを使用している場合は、最初にガードカラムを外して再測定しください。これで改善する場合は
ガードカラムに原因がある可能性が高いため、ガードカラムを洗浄してください。
ガードカラムを外して改善が見られない場合はガードカラムと分析カラムの両方を洗浄してください。なお、ガード
カラムと分析カラムは連結せずに個別に洗浄してください。また、分析カラムを複数本連結して使用している場合は、
それぞれ 1本ずつ個別に洗浄してください。カラム洗浄時は、検出器は接続せず、洗浄液はカラム出口から直接廃液
容器で受け取るようにしてください。
カラムを洗浄しても改善しない場合は、新品カラムと交換してください。
【洗浄方法】
(1) 不溶性物質がカラムの入口に目詰まりた場合は、カラムを逆向きにつなぎ替え、溶離液を常用流量の半分以下
の流量で通液することにより取り除けることがあります。
(2) 吸着性物質の具体的な洗浄方法は下記の例を参考にしてください。カラム洗浄時は、カラムを逆向きにつな
替えてください。流量は 0.5 mL/min 以下ODP-50 4B 0.4 mL/min 以下)で行ってください。通液量はカラム
体積の 5 ~ 10 倍量が目安です。
(洗浄例 1 アルカリ洗浄) 酸性から中性条件での長期使用の場合
0.1 M 水酸化ナトリウム水溶/アセトニトリル= 80/20 を通液します。
(洗浄例 2 酸洗浄) アルカリ性から中性条件での長期使用の場合
50 mM ン酸水溶液/アセトニトリル= 90/10 を通液します。
(洗浄例 3 有機溶媒洗浄) 水溶媒比率の高い条件での長期使用の場合
/アセトニトリル= 20/80 を通液します。
注意 洗浄液のまま長時間封入するとカラムの劣化を早めるおそれがあります。カラム洗浄後は速やかに
溶離液に置換してください。
8. カラムの保管
出荷時封入液に置換した後、装置から外して両端属の栓で密栓し、温度変化の少ないところ(冷暗所)で保存
してください。溶離液の置換については、「7-3. 離液の置換」の項を参照してください。
注意 カラム内は絶対に乾燥させないでください。カラムを劣化させるおそれがあります。
9. カラムの検定方法
検定条件は、本製品CERTIFICATE OF ANALYSISに記載されていますので確認してください。Shodexでは、
理論段数の算出は、「半値幅法」を採用しております。また、ピーク対称性の指標には、非対称係数(FAS)を採用して
おります。詳細につきましてはShodex WEBサイトを参照ください。
参照URL https://www.shodex.com/ja/da/07.html
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注意 理論段数や FAS は試料条件や分析条件が異なると値が大きく変わります。出荷時のカラム性能と比較
する場合は、CERTIFICATE OF ANALYSIS に記載の試料条件および分析条件に揃えて測定して
ください。
10. その他の注意事項
(1) カラムのエンドフィッティングは、絶対に外さないでください。
(2) カラムには、叩く、落とすなどの強い衝撃を与えないでください。
(3) 各地方自治体が定める廃棄物の適正処理に従って廃棄処理を行ってください。
製品に関する情報や分析例は、Shodex WEB サイト(https://www.shodex.com/)を参照してください。その他、
ご不明な点は、購入した販売店または Shodex WEB サイトからお問い合わせください。
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