CKD FXシリーズ ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
取扱説明
製品をご使用になる前に、本取扱説明書を必ずお読みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
本取扱説明書は必要なときにすぐ取出して読めるように、大切に保管してください
SM-A58840
ドレンセパレー
FX シリーズ
SM-A58840 はじめに
i 2021-10-28
はじめに
このたびは、当社ドレンセパレータ「FX シリ-ズ」をお買求めいただきまして、誠にありがとうございます。本
取扱説明書は本製品の性能を十分に発揮させるために、取付、使用方法などの基本的な事項を記載したもの
です。よくお読みいただき、正しくご使用ください。
なお、本取扱説明書は紛失しないように、大切に保管してください。
本取扱説明書に記載の仕様、外観は、将来予告なく変更することがあります。
本製品を使用するにあたって、材料や配管、電気、機構などを含めた空気圧機器についての基礎的な
知識を持った人を対象にしています。知識を持たない人や十分な訓練を受けていない人が選定、使用
して引起こした事故に関しては、当社は責任を負いません。
お客様によって使用される用途は多種多様にわたるため、当社ではそれらのすべてを把握することがで
きません。用途、用法によっては流体、配管、その他の条件により性能が発揮できない場合や事故に
ながる場合があります。用途、用法にあわせてお客様の責任で、製品の仕様の確認、使用方法の決定
を行ってください。
SM-A58840 安全にご使用いただくために
ii 2021-10-28
安全にご使用いただくために
本製品を使用した装置を設計、製作する場合は、安全な装置を製作する義務があります。そのためには、装
の機械機構と、空気圧制御回路または水制御回路、これらを電気制御するシステムの安全性が確保できるこ
とを確認してください。
装置の設計、管理などに関する安全性については、団体規格、法規などを必ずお守りください。
ISO 4414JIS B 8370JFPS 2008(各規格の最新版)
高圧ガス保安法や労働安全衛生法、その他の安全規則、団体規格、法規など
当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定、使用、取扱い、保全管理を適切に行うことが重要で
す。
装置の安全性確保のために、本取扱説明書に記載の警告、注意事項を必ずお守りください。
本製品にはさまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって事故につながる場合があ
ます。そのようなことがないためにも、
必ず本取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえでご使用ください。
注意事項は危害、損害の大きさと発生の可能性の程度を明示するために、「危険」「警告」「注意」の 3に区
分されています。
危険 誤った取扱いをすると、人が死亡する、または重傷を負う危険が差迫って発生す
ることが想定されるもの。
警告 誤った取扱いをすると、人が死亡する、または重傷を負う可能性が想定されるも
の。
注意 誤った取扱いをすると、人が傷害を負う、または物的損害が発生する可能性が想
定されるもの
なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性があります。
いずれも重要な内容を記載しているため、必ずお守りください。
その他、一般的な注意事項や使用上のヒントを以下のアイコンで記載しています。
一般的な注意事項や使用上のヒントを表します。
SM-A58840 安全にご使用いただくために
iii 2021-10-28
製品に関する注意事
警告
取扱いは十分な知識と経験を持った人が行う。
本製品は、一般産業機械用装置・部品として設計、製造されたものです。
製品の仕様範囲内での使用を守る。
製品固有の仕様外での使用はできません。また、製品の改造や追加工は絶対に行わないでください。
本製品は一般産業機械用装置・部品での使用を適用範囲としているため、屋外、次に示すような条件・
環境で使用する場合には適用外とさせていただきます。
(ご採用に際し当社にご相談いただき、当社製品の仕様をご了解いただいた場合は適用になります。た
だし、その場合でも、万一の故障に備えて危険を回避する安全対策をとってください)
原子力や鉄道、航空、船舶、車両、医療機械、飲料・食品などに直接触れる機器や用途での使用。
娯楽機器や緊急遮断回路、プレス機械、ブレーキ回路、安全対策用など、安全性が要求される用途
での使用。
人や財産への大きな影響が予想され、特に安全が要求される用途での使用。
安全を確認するまでは、本製品の取扱い、配管・機器の取外しを絶対に行わない。
機械、装置の点検や整備は、本製品が関わるすべてのシステムの安全が確保されていることを確認
してから行ってください。また、エネルギー源である供給空気や供給水、該当する設備の電源を OFF
にし、システム内の圧縮空気、流体は排出し、水漏れ、漏電に注意してください。
運転停止時も、高温部や充電部が存在する可能性があるため、本製品の取扱い、配管・機器の取外
しは注意して行ってください
空気圧機器を使用した機械、装置を起動または再起動する前に、飛出し防止処置などによりシステ
ムの安全性が確保されているか確認してください。
SM-A58840 目次
iv 2021-10-28
目次
はじめに .............................................................................................................................. i
安全にご使用いただくために ............................................................................................... ii
製品に関する注意事項 .................................................................................................... iii
目次 ................................................................................................................................... iv
1. 製品概要 ..................................................................................................................... 1
1.1 形番表示 .............................................................................................................. 1
1.1.1 単体 ................................................................................................................ 1
1.1.2 消耗および交換部品 ....................................................................................... 2
1.2 仕様 ..................................................................................................................... 3
1.2.1 仕様 ................................................................................................................ 3
1.2.2 オプション質量表 ............................................................................................. 3
2. 取付け ......................................................................................................................... 4
2.1 設置環境 .............................................................................................................. 4
2.2 開梱 ..................................................................................................................... 6
2.3 取付方法 .............................................................................................................. 6
2.4 配管方法 .............................................................................................................. 6
3. 使用方法 ................................................................................................................... 10
4. 保守、点検................................................................................................................. 11
4.1 日常点検 ............................................................................................................ 12
4.2 定期点検 ............................................................................................................ 12
4.3 ドレン排出方法 ................................................................................................... 13
4.4 メンテナンス方法 ................................................................................................ 14
5. トラブルシューティング ............................................................................................... 15
5.1 トラブルの原因と処置方法 .................................................................................. 15
6. 保証規定 ................................................................................................................... 16
6.1 保証条件 ............................................................................................................ 16
6.2 保証期間 ............................................................................................................ 16
SM-A58840 1. 製品概要
1 2021-10-28
1. 製品概
1.1 形番表示
1.1.1 単体
()機種形番
()接続口径 ()配管ねじ種類
内容 接続口径
機種選定 記号 内容
FX1004
FX1011
FX1037
無記号
Rc ねじ
FX1004 8 N NPT ねじ
FX1011 10 G G ねじ
FX1037 15
20
25
()オプション ()アタッチメント(添付)
ドレン
排出
無記号
手動ドレンコック付
(メタルボウル時は 1/8 めねじのみ) 無記号
添付なし
C 手動コック付(メタルボウルの場合のみ選択) A8W
1/4 配管アダプタセット
F 手動付オートドレン(NO タイプ:無加圧時排出有) A10W
3/8 配管アダプタセット
F1 手動付オートドレン(NC タイプ:無加圧時排出無) A15W
1/2 配管アダプタセット
ボウル
材質
無記号
ポリカーボネイトボウル A20W
3/4 配管アダプタセット
Z ナイロンボウル A25W
1配管アダプタセット
M メタルボウル A32W
1 1/4 管アダプタセット
M1 メタルボウル、手動ドレンコック付 BW C 形ブラケット
流れ
方向
無記号
標準流れ(左→右)
X 逆流れ(右→左)
形番選定にあたっての注意事項は、カタログを参照してください。
SM-A58840 1. 製品概要
2 2021-10-28
1.1.2 消耗および交換部品
ボウルガード
FX1004 FX1011 FX1037
手動コック付 PC ボウル組立 F3000-W-BOWL-GUARD F4000-W-BOWL-GUARD F4000-W-BOWL-GUARD
手動コック付 PA ボウル組立 F3000-W-BOWL-GUARD-Z F4000-W-BOWL-GUARD-Z F4000-W-BOWL-GUARD-Z
ボウル組立
FX1004 FX1011 FX1037
手動コック付 PC ボウル組立 F3000-W-BOWL F4000-W-BOWL F4000-W-BOWL
手動コック付 PA ボウル組立 F3000-W-BOWL-Z F4000-W-BOWL-Z F4000-W-BOWL-Z
手動ペットコック付
メタルボウル組立 F3000-W-BOWL-M F4000-W-BOWL-M F4000-W-BOWL-M
Rc1/8 めねじ付
メタルボウル組立 FX1004-W-BOWL-M FX1011-W-BOWL-M FX1011-W-BOWL-M
手動コック付
メタルボウル組立 F3000-W-BOWL-M1 F4000-W-BOWL-M1 F4000-W-BOWL-M1
NO オートドレン付
PC ボウル組立 F3000-W-BOWL-F F4000-W-BOWL-F F8000-W-BOWL-FF
NO オートドレン付
PA ボウル組立 F3000-W-BOWL-FZ F4000-W-BOWL-FZ F8000-W-BOWL-FFZ
NO オートドレン付
メタルボウル組立 F3000-W-BOWL-FM F4000-W-BOWL-FM F8000-W-BOWL-FFM
NO オートドレン付
メタルボウル組立 F3000-W-BOWL-FM1
F4000-W-BOWL-FM1
F8000-W-BOWL-FFM1
NC オートドレン付
PC ボウル組立 M3000-W-BOWL-F1 M4000-W-BOWL-F1 F8000-W-BOWL-FF1
NC オートドレン付
PA ボウル組立 M3000-W-BOWL-F1Z
M4000-W-BOWL-F1Z
F8000-W-BOWL-FF1Z
NC オートドレン付
メタルボウル組立 M3000-W-BOWL-F1M
M4000-W-BOWL-F1M
F8000-W-BOWL-FF1M
NC オートドレン付
メタルボウル組立 M3000-W-BOWL-F1M1
M4000-W-BOWL-F1M1
F8000-W-BOWL-FF1M1
)ポリカーボネイトは PC、ナイロンPA と表記します。
SM-A58840 1. 製品概要
3 2021-10-28
単位:kg
1.2 仕様
1.2.1 仕様
形番
F
X1004
F
X1011
F
X1037
使用流体 圧縮空気
使用圧力 MPa 0.11.0 3
耐圧力 MPa
1.5
周囲温度・流体温度 560
水滴分離率 % 99 2
最大処理流量 1 L/min(ANR)
5
50
1
800
6
100
接続口径 RcNPTG 1/43/8 1/43/81/2 3/41
質量 kg
0
.3
0
.5
1
.2
1:入り口圧0.7MPa 時です。
2:最大処理流量における水滴の分離率です。(化した水滴(蒸気)は分離できません)
3:オートドレン付”F1”場合、オートドレンの最低作動圧は、0.15MPa です。
1.2.2 オプション質量表
記号 ドレン排出 ボウル材質
C
F
F
1
M
F
X1004
0
0
.02
0
.02
0
.1
F
X1011
0
0
.02
0
.02
0
.1
F
X1037
0
0
.02
0
.02
0
.1
※標準装備品の質量に加算してください。
SM-A58840 2. 取付け
4 2021-10-28
2. 取付け
2.1 設置環境
警告
合成油や有機溶剤、化学薬品、切削油、ねじロック剤、漏れ検知液、熱水などの雰囲気、またはこれらが
付着する場所では使用しない。
プラスチックボウルの材質はポリカーボネートのため、劣化の原因になります。
化学薬品が圧縮空気中に含まれている場合の使用、化学薬品が雰囲気中に存在したり、付着する場所
での使用は避ける。
上記の環境で使用するとプラスチックボウルが破損し、事故の原因になとがあります。
やむを得ず上記の環境で使用する場合は、オプションのメタルボウルを使用してください。
プラスチックボウルの耐薬品性の詳細については、“プラスチックの耐薬品性”を参照してください。
注意
周囲環境について、下記の注意事項を守る。
紫外線が直接照射される場所では使用しないでください。
直射日光を避けて設置してください。
振動、衝撃の影響を受ける場所への設置は避けてください
水潤滑方式のコンプレッサ回路の場合、塩素系物質などが圧縮空気に混入しないようにする。
SM-A58840 2. 取付け
5 2021-10-28
下記の環境では使用しないでください。
周囲温度が 560℃の範囲にない
エアが凍結する
水滴、切削油が掛かる
多湿で温度変化により結露が発生す
潮風、海水の飛まつが掛か
腐食性ガス、液体、化学薬品の雰囲気がある
塵埃が多い
スパッタの雰囲気がある
直射日光や風雨、水が当たる
周囲に熱源があり、ふく射熱などが当たる
オゾンが発生する
振動・衝撃があ
プラスチックの耐薬品性
化学薬品
の種類
化学薬品
の分類 主な化学薬品 一般的な使用例 ポリカーボ
ネートボウル
ナイロン
ボウル
ナイロン
ボディ
無機薬品 塩酸、硫酸、フッ酸、リン酸、クロム酸など 金属の酸洗い液、酸性脱脂液
皮膜処理液など × × ×
アルカリ 力性ソーダ、力性カリ、消石灰、アンモニア水、
炭酸ソーダなどアルカリ物質
金属のアルカリ性脱脂液
水溶性切削油剤、漏れ検知剤
×
無機塩 硫化ソーダ、硝酸ソーダ、重クロム酸カリ
硫酸ソーダなど
×
有機薬品 芳香族
炭化水素
ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、
スチレンなど
塗料のシンナーに含
(ベンゼン、トルエン、キシレン)
× × ×
塩素化
脂肪族
炭化水素
塩化メチル、塩化エチレン、塩化メチレン、
塩化アセチレン、クロロホルム、トリクレン、
バークレン、四塩化炭
金属の有機溶剤系の洗浄液
(トリクレン、バークレン、
四塩化炭素など)
×
塩素化
芳香族
炭水化物
クロルベンゼン、ジクロルベンゼン、
六塩化ベンゼン(BHC)など
農薬
×
石油成分 ソルベントナフサ、ガソリン、灯油 ×
アルコール
メチルアルコール、エチルアルコール、
シクロヘキサノール、ベンジルアルコール
凍結防止剤として使
漏れ検知剤 × × ×
フェノール
石炭酸、クレゾール、ナフトールなど 消毒液 × × ×
エーテル メチルエーテル、メチルエチルエーテル、
エチルエーテル
ブレーキ油の添加剤 ×
ケトン アセトン、メチルエチルケトン、
シクロヘキサノン、アセトフェインなど
× × ×
カルボン酸
ギ酸、酢酸、ブチル酸、アクリル酸、シュウ酸、
フタル酸など
染色剤、シュウ酸はアルミの
処理剤
フタル酸は塗料の基材として
使用
漏れ検知剤として使
× × ×
エステル フタル酸ジメチル(DMP)、フタル酸ジエチル
(DEP)、フタルジブチ(DBP)、フタル酸
ジオクチル(DOP)
潤滑油、合成油、防せい油の
添付剤
合成樹脂の可塑剤として利用
×
オキシ酸 グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸
× × ×
ニトロ
化合物
ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロエチレン、
ニトロベンゼンなど
×
アミン メチルアミン、ジメチルアミン、エチルアミン、
アニリン、アセトアニリドなど
ブレーキ油の添加剤 × × ×
ニトリル アセトニトリル、アクリロニトリル、
ベンズニトリル、アセトイソニトリルなど
ニトリルゴムの原料 ×
○:使用可 ×:使用不可(プラスチックが破損します。)
SM-A58840 2. 取付け
6 2021-10-28
2.2 開梱
注意
配管実施寸前まで開封しない。
製品内部に異物が入り、故障、誤動作などの原因になります。
ご注文の製品形番と製品に表示されている形番が、同一であることを確認してください。
製品外部に損傷が無いことを確認してください。
2.3 取付方法
C形ブラケット(形番で選定した場合)
下図のようC形ブラケットを製品に取付けた後、配管を取付けてください。
2.4 配管方法
警告
ボディ、配管部に配管荷重またはトルクが加わらないようにする。
下図のような片持ち固定の配管は無理な力が掛かり、破損の原因になりやすいため避けてください。
<配管荷重トルク>
シリーズ名
FX1004 FX1011 FX1037
最大トルク
(Nm) 50 50 100
C形ブラケットの凸部と製品
の凹部を合わせて押込む。
SM-A58840 2. 取付け
7 2021-10-28
注意
使用する配管はフラッシング、洗浄を十分に行ってから接続する。
配管内にゴミ、異物が残っていると、製品の作動不良を起こす原因になります。
矢印で流れの方向を確認したうえで、正しく接続する。
配管や継手をねじ込むときに、異物が混入しないようにする。
配管や継手類をねじ込むときに、配管ねじの切粉やシール材が混入しないように注意してください。
配管内にゴミ、異物が残っていると、製品が性能低下を起こす原因になります。
配管接続時には適正トルクで締付ける。
ボディ、配管部に配管荷重による曲げモーメントを掛けない。
オートドレンのドレン配管は次の条件で行う。
作動不良の原因になるため、ドレン排出部配管は内径 φ5.7 以上、長さ 5m 以内とし、立ち上がり配管
は避けてください
ボウルに横荷重を掛けるような配管は避けてください。Rc1/4 めねじに継手などをねじ込む場合は、コ
クの六角形を固定してねじ込んでください。
SM-A58840 2. 取付け
8 2021-10-28
配管の清掃
配管の前には、配管内の異物、切削粉などを除去するため、エアブローを行って清掃してください。
シール
シールテープまたはシール剤は、ねじ部分の先端か2山以上内側の位置に付けます。配管のねじ部分よ
先端に出ていると、ねじ込みによってシールテープの切れ端やシール剤の残材が配管、機器の内部に入り込
み、故障の原因になります
シールテープを使用する場合は、ねじの方向と反対方向に巻付け、指先で押さえてねじに密着させてください
液状シール剤を使用する場合は、樹脂部品に付着しないように注意してください。樹脂部品が破損し、故障や
誤作動などの原因になります。また、めねじ側にはシール剤を塗布しないでください
シールテープ
固形
/
液状シール剤
適切
適切
不適切
不適切
2
山残す
配管ねじ込みトルク
配管するときは、ボディ、配管部に過度のトルクを加えないでください。
シリーズ名
FX1004 FX1011 FX1037
最大トルク
(Nm) 30 30 70
プラスチックボウルのドレン配管
プラスチックボウルのドレン配管接続部はタケノコニップルになっているため、チューブを直接取付けできます。
チューブの差込みはドレンコックが締まっていることを確認してから行います。
ボウルに横荷重を掛けるような配管は避けてください。
SM-A58840 2. 取付け
9 2021-10-28
オートドレン付きメタルボウルのドレン配管
ドレン排出口のめねじに継手などをねじ込む場合は、コックの六角形を固定してねじ込んでください
なお、オートドレン付きメタルボウルの場合、締付ジョイントでドレン配管すると手動操作ができなくなります。
SM-A58840 3. 使用方法
10 2021-10-28
3. 使用方
警告
製品の仕様範囲内で使用する。
医療関係、人命に関わる装置、回路には使用しない
この製品は産業用です。
注意
使用回路、使用流体を確認する。
固形物が混入した流体、仕様外の流体を流すと、作動不良を起こす原因になります。固形物が混入しな
いように、製品の一次側にフィルタを接続してください。
オートドレンの使用条件
<NO タイプオートドレン(無加圧時排出有):“F”、“FF”の場合>
コンプレッサは 0.75kW90l/min(ANR)}以上で使用してください。
圧力は 0.1MPa 以上で使用してください。(0.1MPa に上昇するまで初期発生ドレンとともにエ
パージします。)
<NC タイプオートドレン(加圧時排出無):“F1”、“FF1”の場合>
コンプレッサは 0.75kW 以下でも使用可能です。
圧力は 0.15MPa 以上で使用してください。
SM-A58840 4. 保守、点検
11 2021-10-28
4. 保守、点検
警告
メンテナンスは、供給圧力を止めて残圧が無いことを確認してから行う。
ドレンセパレータのプラスチックボウルのクラック、傷、その他の劣化を検出するために、半年に 1回以上
の定期点検を行う。
クラック、傷、その他の劣化が認められた場合は破損の原因になるため、新しいボウルまたはメタル
ウルに交換してください。
ドレンセパレータのプラスチックボウルと、ルブリケータの滴下窓の汚れを定期的に確認する。
汚れていたり、透明度が下がっている場合は、新しいボウル、滴下窓に交換するか、洗浄してください
洗浄する場合は、製品の破損を防ぐために、希釈した家庭用中性洗剤で汚れを落とした後、汚れと洗剤
を清水で洗い流してください
ドレンセパレータのドレンが上限より多くたまらないようにドレン抜きをする。
二次側にドレンが流入すると機器の作動不良の原因になります。
プラスチックボウルについては、ボウルガードに印字されている「ドレン上限」、「MAX LEVEL」以上たま
らないようにしてください。
ボウル組立を取外すときは圧縮空気を止め、ボウル内の圧力を完全に排出して残圧が無いことを確認し
てから行う。
注意
使用、メンテナンスは製品付属の取扱注意書を熟読し、内容を理解したうえで行う。
ボウルガードを外して使用しない。
万が一ボウルが破損したときに破片が飛び散り人身事故につながる場合があります。
製品を分解、改造しない。
メタルボウル(CM イプ) メタルボウル(M1 タイプ)
SM-A58840 4. 保守、点検
12 2021-10-28
4.1 日常点検
保守、点検は本取扱説明書を熟読し、内容を理解したうえで行ってください。
本製品を使用する前に、正常に作動することを確認してください。
4.2 定期点検
本製品を最適な状態で使用するために、定期点検を半年に 1回行ってください。
配管からの漏れが無いか点検することを推奨します。
SM-A58840 4. 保守、点検
13 2021-10-28
4.3 ドレン排出方法
ドレンの排
プラスチックボウル
コックを O方向に回すとドレンが排出され、S方向に回すとドレンの排出が止まります。
オートドレン付きの場合、ドレンがたまると自動で排出しますが、手動でも排出できます。
プラスチックボウルのドレンコックの最大締付トルクは 0.5Nmです
メタルボウル
ドレン排出口に Rc1/8 のねじがあります。
オートドレン付き
メタルボウル
ドレンがたまると自動で排出しますが、手動でも排出できます。
操作方法はプラスチックボウルと同じです。
締付ジョイントを配管する場合は、手動操作ができなくなることがあります。
手動排出
メタルボウル
コックを O方向に回すとドレンが排出され、S方向に回すとドレンの排出が止まります。
SM-A58840 4. 保守、点検
14 2021-10-28
4.4 メンテナンス方法
プラスチックボウルの取外し
メタルボウルの取外し
ラッチ
(押さえて回す。)
ラッチ
(押さえて回す。)
ラッチ
(押さえて回す。)
SM-A58840 5. トラブルシューティング
15 2021-10-28
5. ラブルシティング
5.1 トラルの原因と処置方法
本製品が目的どおりに作動しない場合は、下表に従って点検してください。
その他不明な点は、最寄りの当社営業所、代理店にご相談ください。
不具合現象 原因 処置方法
起動直後にドレンが出る
ドレンが上限位置を超えて
ドレンを排出する
(4.3 ドレン排出方法”参照)
最大処理流量を超えて使用
している 使用流量に合った機種に交換す
ドレンコックを開てもドレンを排出し
ない
ている 圧縮空気を止めてボウル組立を外し、ボウル内部を清
掃する
掃し不具合が善でければボル組
交換する
オートドレン付で、ドレンを自動排出し
い、また空気がドンポートから
漏れる
オートドレンが故障している、
またはごみが詰まっている
ボウル取付部から空気が漏れる
ボウルシール用 Oリングに傷
または異物付着があ
圧縮空気を止めてボウル組立を外し、Oリングを清
または新品に交換する
ボウルが破損してい 圧縮空気を止めてボウル組立を外し、ボウル組立を新
品に交換する
  • Page 1 1
  • Page 2 2
  • Page 3 3
  • Page 4 4
  • Page 5 5
  • Page 6 6
  • Page 7 7
  • Page 8 8
  • Page 9 9
  • Page 10 10
  • Page 11 11
  • Page 12 12
  • Page 13 13
  • Page 14 14
  • Page 15 15
  • Page 16 16
  • Page 17 17
  • Page 18 18
  • Page 19 19
  • Page 20 20
  • Page 21 21

CKD FXシリーズ ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル