12
パ ッ チ・モ ー ド
CTRL
パラメーター 設定値/説明
Env Mode
ループ波形を選んでいる場合、通常はキーを押している間は音が鳴り
続けます。キーを押していても自然に音を減衰させたいときは、設定を
「NOSUS」にします。
※ ワン・ショット波形を選んでいるときは、「SUST」を選んでも音は持
続しません。
NOSUS、SUST
メモ
5
ワン・ショット:減衰時間の短い音。ワン・ショット波形では、音の
立ち上がりから最後までをそのままの形で記憶しています。この中に
は打楽器音のようにこれ 1 つで完成された波形のものもありますが、
ピアノのハンマー音や、ギターのフレット・ノイズのような楽器のア
タック部の構成音なども数多く含まれています。
5
ループ:減衰時間の長いものや持続音など。ループ波形は、音色変
化の落ち着いた段階で波形の一部分を何度も繰り返し再生(ループ)
する波形です。この中にはピアノの弦の響く音や管の胴鳴りのような
構成音も数多く含まれています。
Rx Bender
トーンごとに、ピッチ・ベンド・メッセージを受信するか(ON)、受信し
ないか(OFF)を設定します。
OFF、ON
Rx Expression
トーンごとに、エクスプレッション・メッセージを受信するか(ON)、受
信しないか(OFF)を設定します。
OFF、ON
Rx Hold-1
トーンごとに、ホールド 1・メッセージを受信するか(ON)、受信しな
いか(OFF)を設定します。
※ Env Mode が「NOSUS」のときは無効です。
OFF、ON
Rx Pan Mode
トーンごとに、パン・メッセージの受信のしかたを選びます。
※ パン・メッセージを受信しない状態にすることはできません。
CONT パン・メッセージを受信するごとにパンを変えます。
K-ON
音を鳴らしたときにパンを変えます。発音中にパン・メッ
セージを受信しても、次にキーを押すまでパンは変わりま
せん。
Redamper Sw
キーを離したときから音が消えるまでの間にホールド 1 メッセージを受
信した場合、そのときに鳴っている音を持続させるかどうかをトーンご
とに切り替えます。持続させるときは「ON」にします。
この機能を使うときは、Rx Hold-1 も「ON」にしてください。ピアノ
などの音色では「ON」にすると効果的です。
OFF、ON
マトリックス・コントロール
外部 MIDI 機器からトーン・パラメーターを変えたいとき、通常はシステム・エ
クスクルーシブ・メッセージと呼ばれる JUNO-DS 特有の MIDI メッセージを送
信しなければなりません。しかし、システム・エクスクルーシブ・メッセージを使
うと、設定が煩雑になるだけではなく、転送するデータ量が多くなってしまいます。
そこで JUNO-DS では、トーン・パラメーターのうち代表的なものを、コントロー
ル・チェンジ・メッセージなどの MID メッセージで変更できるようになっています。
たとえば、ピッチ・ベンド・レバーを使って LFO の周期の速さを変えたり、鍵盤タッ
チによってフィルターを開閉したりなど、パッチの鳴らしかたをいろいろ変えるこ
とができます。
このように、MIDI メッセージを使ってトーン・パラメーターをリアルタイムに変
化させる機能を「マトリックス・コントロール」と呼びます。マトリックス・コントロー
ルは、1 つのパッチで 4 つまで使うことができます。
マトリックス・コントロールを使うときは、どの MIDI メッセージ(Source)で、
どのパラメーター(Dest)を、どれくらいコントロール(Sens)して、どのトー
ン(Switch)に効果をかけるのかを設定します。
MTRX CTRL1 〜 4
パラメーター 設定値/説明
Control 1 〜 4
Source
マトリックス・コントロールを使うとき、どの MIDI メッセージでトーン・
パラメーターを変えるかを設定します。
OFF マトリックス・コントロールを使いません。
CC01 〜 32、
33 〜 95
コントローラー・ナンバー 1 〜 32、33 〜 95
PITCH BEND ピッチ ・ ベ ンド
AFTERTOUCH アフタータッチ
SYS CTRL1 〜
SYS CTRL4
共通のマトリックス・コントロールとして使うときの
MIDI メッセージ
VELOCITY ベロシティー(鍵盤を弾く強さ)
KEY FOLLOW キーフォロー(C4 を 0 とするキーの位置)
※ VELOCITY、KEY FOLLOW は、ノート・メッセージに対応します。
TEMPO
シーケンサー・テンポまたは外部 MIDI シーケンサー
のテンポ
LFO1、2 LFO1、2
PITCH ENV ピッチ・エンベロープ
TVF ENV TVF エンベロープ
TVA ENV TVA エンベロープ
5
LFO 1 〜 TVA ENV は MIDI メッセージではありませんが、マトリックス・コントロール
として使うことができます。この場合、パッチを鳴らすことによってトーンの設定をリアル
タイムに変化させることができます。
5
JUNO-DS 全体で共通のコントローラーを使いたいときは、「SYS CTRL1」〜「SYS
CTRL4」を選びます。システム・コントロール 1 〜 4 として使う MIDI メッセージは、
Sys Ctrl 1 〜 4 Source で設定します(P.34)。
メモ
5
トーンごとに、ピッチ・ベンド、コントローラー・ナンバー 11(エクスプレッション)、コ
ントローラー・ナンバー 64(ホールド 1)を受信するかどうかを決めるパラメーターがあ
ります(P.12)。これらの設定が「ON」になっていると、その MIDI メッセージを受
信したときに、目的のパラメーターの設定を変えると同時にピッチ・ベンド/エクスプレッ
ション/ホールド 1 の設定も変わってしまいます。目的のパラメーターの設定だけを変え
たいときは「OFF」に設定してください。
5
パフォーマンスでは、MIDI チャンネルごとに特定の MIDI メッセージを受信するかどうか
を決めるパラメーターがあります(P.20)。マトリックス・コントロールの設定をしたパッ
チをパートに割り当てているときは、マトリックス・コントロールに使う MIDI メッセージ
が受信できる状態であることを確認してください。MIDI メッセージが受信できない状態
のときは、マトリックス・コントロールは動作しません。
Control Dest1
〜4
マトリックス・コントロールを使って、どのトーン・パラメーターをコント
ロールするかを設定します。コントロールできるパラメーターは以下の
とおりです。マトリックス・コントロールでパラメーターをコントロール
しないときは「OFF」にします。1 つのマトリックス・コントロールに 4
つまでのパラメーターを指定して、同時にコントロールできます。
OFF マトリックス・コントロールを使いません。
ピッチを変える
PCH ピッチを変えます。
フィルターを開閉する
CUT カットオフ周波数を変えます。
RES
カットオフ周波数付近の音の成分を強調して、音にク
セを付けます。
音量、パンを変える
LEV 音量を変えます。
PAN パンを変えます。
エフェクトのかかり具合を変える
DRY 原音の音量を変えます。
CHO コーラスのかかり具合を変えます。
REV リバーブのかかり具合を変えます。
LFO をかけて音にゆらぎを付ける
PIT-LFO1、2 ビブラート効果のかかり具合を変えます。
TVF-LFO1、2 ワウ効果のかかり具合を変えます。
TVA-LFO1、2 トレモロ効果のかかり具合を変えます。
PAN-LFO1、2 パンに LFO をかけるときのかかり具合を変えます。
LFO-RATE
LFO の周期の速さを変えます。LFO Rate が「音符」
のとき、速さは変わりません。
ピッチ・エンベロープを変える
PIT-ATK ピッチ・エンベロープの Env Time 1 を変えます。
PIT-DCY
ピッチ・エンベロープの Env Time 2、Env Time 3
を変えます。
PIT-REL ピッチ・エンベロープの Env Time 4 を変えます。
TVF エンベロープを変える
TVF-ATK TVF エンベロープの Env Time 1 を変えます。
TVF-DCY
TVF エンベロープの Env Time 2、Env Time 3 を
変えます。
TVF-REL ピッチ・エンベロープの Env Time 4 を変えます。
TVA エンベロープを変える
TVA-ATK TVA エンベロープの Env Time 1 を変えます。
TVA-DCY
TVA エンベロープの Env Time 2、Env Time 3 を
変えます。
TVA-REL TVA エンベロープの Env Time 4 を変えます。