Contec API-DIO(98/PC) 取扱説明書

タイプ
取扱説明書

Contec API-DIO(98/PC)は、デジタル入出力ボードやUSB製品用のWindowsドライバーです。従来のドライバー「API-DIO(98/PC)」から移行することを容易にするために設計されています。

新しいドライバーは、使いやすさと利便性を追求して設計されています。新規のOSやデバイスに対応しており、従来のドライバーでは対応できない場合があります。

Contec API-DIO(98/PC)は、デジタル入力、デジタル出力、割り込み、フィルタリングなどの機能を備えています。これらの機能は、製造業のオートメーション、データ収集、プロセス制御など、さまざまな用途に使用することができます。

たとえば、製造業のオートメーションでは、Contec API-DIO(98/PC)を使用して、センサーからの入力信号を読み取り、アクチュエーターを制御することができます。データ収集では、Contec API-DIO(98/PC)を使用して、温度、圧力、流量などのデータを収集

Contec API-DIO(98/PC)は、デジタル入出力ボードやUSB製品用のWindowsドライバーです。従来のドライバー「API-DIO(98/PC)」から移行することを容易にするために設計されています。

新しいドライバーは、使いやすさと利便性を追求して設計されています。新規のOSやデバイスに対応しており、従来のドライバーでは対応できない場合があります。

Contec API-DIO(98/PC)は、デジタル入力、デジタル出力、割り込み、フィルタリングなどの機能を備えています。これらの機能は、製造業のオートメーション、データ収集、プロセス制御など、さまざまな用途に使用することができます。

たとえば、製造業のオートメーションでは、Contec API-DIO(98/PC)を使用して、センサーからの入力信号を読み取り、アクチュエーターを制御することができます。データ収集では、Contec API-DIO(98/PC)を使用して、温度、圧力、流量などのデータを収集

デジタル⼊出⼒ボード/USB製品用
Windowsドライ 『API-DIO(WDM)』
従来ドライバ 『API-DIO(98/PC)』
からの移⾏ガイド
www.contec.com
2
1. はじめに
WDMドライバについて
98/PCドライバに対して「より使いやすく便利に」を目指したのがWDMドライバです。
お客様に当社製品をお使いいただくにあたってはWDMドライバの使用をお勧めします。
WDMドライバでは、新規OSや新規デバイスへの対応は⾏いますが、98/PCドライバでは
対応できない場合があります。
対応OS (2019年2月現在)
WDMドライバ
98/PCドライバ
対応デバイス製品(2019年2月現在)
WDMドライバ
PCI Expressボード、PCIボード、PCカード(CardBus)、
USBデバイス、Ethernetデバイス、Wirelessデバイス
98/PCドライバ
PCI Expressボード、PCIボード、PCカード(PCMCIA、CardBus)、
ISAボード
以降本書では、各ドライバを簡略化して下記で表記いたします。
・従来ドライバ(API-DIO(98/PC)) → 98/PCドライバ
・新ドライバ(API-DIO(WDM)) → WDMドライバ
本書は従来ドライバ(API-DIO(98/PC))から新ドライバ(API-DIO(WDM))への移⾏を
スムーズに⾏うための資料です。
なお、同じパソコン上で98/PCドライバとWDMドライバを同時に使用することはできません。
使用するドライバソフトを変更するには、それまで使用していたドライバソフトをアンインストー
ルする必要があります。
3
2. 98/PCドライバとWDMドライバの相違点
デバイスマネージャでの扱いの違い
98/PCドライバでは「多機能アダプタ」に分類されていましたが、WDMドライバでは
「CONTEC Devices」という新規カテゴリに分類されます。
ソフトウェアの初期設定の違い
98/PCドライバでは、「API-TOOLコンフィグレーション」にて使用するデバイスを登録し、
グループごとにデバイス名を設定していました。WDMドライバでは、デバイスマネージャから
デバイスを選択し、「プロパティ」の「共通設定」タブでデバイスごとにデバイス名を設定します。
※実装したボード名
が表示されます。
PIO-32/32L(PCI)H,
PI-64L(PCI)H,
PO-64L(PCI)H など
《98/PCドライバの場合》
《WDMドライバの場合》
《98/PCドライバの場合》
《WDMドライバの場合》
4
API関数の違い (Visual Basic の例で紹介しますが、他の⾔語でも同様です)
【初期化関数】
98/PCドライバではグループに複数デバイスを登録することが可能でしたが、考え方が
複雑になってしまう側面があり、WDMドライバではデバイスごとに管理する形をとっています。
(例)98/PCドライバ
DrvNo = 0
‘ ドライバ番号に⼊出⼒固定ボードを指定
GrpNo = 1 ‘ グループ番号を指定
Ret = DioOpen ( hDrv, DrvNo, GrpNo )
‘ もしくは
DeviceName = “DIO000” ‘ デバイス名を指定
Ret = DioOpenEx ( DeviceName, hDrv )
(例)WDMドライバ
DeviceName = “DIO000” ‘ デバイス名を指定
Ret = DioInit ( DeviceName , Id )
【終了関数】
関数名および引数に違いがありますが、機能的には相違ありません。
(例)98/PCドライバ
Ret = DioClose ( hDrv )
(例)WDMドライバ
Ret = DioExit ( Id )
項目 API-DIO(98/PC)ドライバ API-DIO(WDM)ドライバ
関数名 DioOpen
DioOpenEx
DioInit
関数の種類 グループ番号を指定する方法と、デバイス
を指定する方法の2種類があります。
1種類のみで、デバイス名を指定する
方法となります。
指定できる
デバイス数
API-TOOLで1つのグループに複数の
デバイスを登録することで、最大4つの
デバイスを1度に扱うことが可能です。
1度に扱えるのは1つのデバイスまでです。
初期化関数後の
デバイス指定方法
初期化関数実⾏後の引数に⼊ってくる
情報を、デバイスハンドルとして使用します。
初期化関数実⾏後の引数に⼊ってくる
情報を、デバイスIDとして使用します。
項目 API-DIO(98/PC)ドライバ API-DIO(WDM)ドライバ
関数名 DioClose DioExit
引数 デバイスハンドルで指定します。 デバイスIDで指定します。
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【デジタル⼊出⼒関数】(簡易⼊出⼒関数)
引数に違いがありますが、関数名および機能的には相違ありません。
(例)98/PCドライバ
PortNo = 0
‘ ポートNo.0を設定
Ret = DioInpByte ( hDrv , PortNo , Data ) ‘ ポートNo.0から⼊⼒
(例)WDMドライバ
PortNo = 0 ‘ ポートNo.0を設定
Ret = DioInpByte ( Id , PortNo , Data ) ‘ ポートNo.0から⼊⼒
項目 API-DIO(98/PC)ドライバ API-DIO(WDM)ドライバ
関数名 DioInpByte
DioOutByte
DioEchoBackByte
DioInpBit
DioOutBit
DioEchoBackBit
DioInpByte
DioOutByte
DioEchoBackByte
DioInpBit
DioOutBit
DioEchoBackBit
引数 デバイスハンドルで指定します。 デバイスIDで指定します。
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【デジタル⼊出⼒関数】(複数バイト(ビット)⼊出⼒関数)
関数名および引数に違いがありますが、機能的には相違ありません。
(例)98/PCドライバ
lpDInp.PortNum = 2
‘ ポート数2を設定
PortNo(0) = 0 ‘ ポートNo.0を設定
PortNo(1) = 1 ‘ ポートNo.1を設定
‘引数(構造体)に変数アドレスを渡す
lpDInp.InpPortNo = LpWord(PortNo(0))
lpDInp.Buf = LpByte(Data(0))
‘デジタル⼊⼒関数実⾏
Ret = DioInp ( hDrv, lpDInp ) ‘ ポートNo.0,1から⼊⼒
(例)WDMドライバ
PortNum = 2 ‘ ポート数2を設定
PortNo(0) = 0 ‘ ポートNo.0を設定
PortNo(1) = 1 ‘ ポートNo.1を設定
Ret = DioInpMultiByte ( Id , PortNo , PortNum , Data ) ‘ ポートNo.0,1から⼊⼒
項目 API-DIO(98/PC)ドライバ API-DIO(WDM)ドライバ
関数名 DioInp
DioOut
DioEchoBack
DioBitInp
DioBitOut
DioBitEchoBack
DioInpMultiByte
DioOutMultiByte
DioEchoBackMultiByte
DioInpMultiBit
DioOutMultiBit
DioEchoBackMultiBit
引数 デバイスハンドルで指定します。
⼊出⼒ポートなどの情報を構造体に
まとめて指定します。
デバイスIDで指定します。
⼊出⼒ポートなどの情報を各引数で
指定します。
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【デジタル⼊出⼒関数】(バックグラウンド⼊出⼒関数)
WDMドライバでは実装されていません。
WDMドライバでバックグラウンド⼊出⼒を⾏いたいときは、Windowsのシステムタイマや
当社製タイマドライバ(API-TIMER(WDM))をお使いください。
【割り込み機能関数】
WDMドライバでは割り込み機能をシンプルに集約しています。
【デジタルフィルタ関数】
関数名および引数に違いがありますが、機能的には相違ありません。
【8255搭載ボード専用関数】
関数名に違いがありますが、機能的には相違ありません。
項目 API-DIO(98/PC)ドライバ API-DIO(WDM)ドライバ
関数名 DioInpBack
DioOutBack
DioBitInpBack
DioBitOutBack
DioSts
×(該当する関数はありません)
項目 API-DIO(98/PC)ドライバ API-DIO(WDM)ドライバ
関数名 DioEvent
DioIntEnable
DioIntSence
DioEventEx
DioIntEnableEx
DioNotifyInterrupt
引数・機能 デバイスハンドルで指定します。
割り込み要因設定と禁止/許可を別関数で
用意しています。
割り込み発生イベントはウィンドウハンドルの
指定で受け取りが可能です。
デバイスIDで指定します。
割り込み要因設定と禁止/許可を
DioNotifyInterrupt関数に集約。
割り込み発生イベントはウィンドウハンドルが
指定できるほか、コールバック関数で受け取
りが可能です。
項目 API-DIO(98/PC)ドライバ API-DIO(WDM)ドライバ
関数名 DioSFilter DioSetDigitalFilter
引数 デバイスハンドルで指定します。 デバイスIDで指定します。
論理ビットの引数を省略しています。
項目 API-DIO(98/PC)ドライバ API-DIO(WDM)ドライバ
関数名 Dio8255Mode
DioGet8255Mode
DioSet8255Mode
DioGet8255Mode
引数 デバイスハンドルで指定します。 デバイスIDで指定します。
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【プロセスコントロール機能関数】
WDMドライバでは実装されていません。
【トリガ監視機能関数】
WDMドライバではトリガ監視機能をシンプルに集約しています。
【コード変換機能関数】
WDMドライバでは実装されていません。
【その他関数】
WDMドライバでは実装されていません。
項目 API-DIO(98/PC)ドライバ API-DIO(WDM)ドライバ
関数名 DioTrgSet
DioTrgStart
DioTrgSts
DioNotifyTrg
引数・機能 デバイスハンドルで指定します。
トリガ監視ビット設定と開始/停止を
別関数で用意しています。
トリガ発生イベントはウィンドウハンドルの
指定で受け取りが可能です。
デバイスIDで指定します。
トリガ監視ビット設定と開始/停止を
DioNotifyTrg関数に集約。
トリガ発生イベントはウィンドウハンドルが
指定できるほか、コールバック関数で受け取り
が可能です。
項目 API-DIO(98/PC)ドライバ API-DIO(WDM)ドライバ
関数名 DioInpBCD
DioOutBCD
DioNInpBCD
DioNOutBCD
×(該当する関数はありません)
項目 API-DIO(98/PC)ドライバ API-DIO(WDM)ドライバ
関数名 DioWait
DioWaitEx
DioUseMutex
LpByte
LpWord
LpDWord
×(該当する関数はありません)
項目 API-DIO(98/PC)ドライバ API-DIO(WDM)ドライバ
関数名 DioPtnSet
DioPtnStart
DioPtnSts
×(該当する関数はありません)
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3. ドライバ移⾏のステップ
「4.98/PCドライバのアンインストール」
を参照。
ドライバ移⾏のステップ
スタート
98/PCドライバが
残っている?
98/PCドライバ
アンインストール
お客様の
プログラムの移⾏
WDMドライバ
インストール
完了
98/PCドライバをご使用中のPC環境に、
WDMドライバを⼊れ替える場合は、
98/PCドライバのアンインストールが必要です。
YES
NO
「5.WDMドライバのインストール」を参照。
「6.プログラムの移⾏」を参照。
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4. 98/PCドライバのアンインストール
1.デバイスマネージャから登録されているデバイスを削除します。
「多機能アダプタ」(またはマルチファンクションアダプタ)登録のハードウェアを削除します。
※右クリックでポップアップメニューから[削除]を選択、またはDELキーで削除できます。
2.INFファイルを削除します。
INFファイルはWindowsフォルダの以下の場所にコピーが作成されます。
このファイルがあると、一旦デバイスを削除しても、⾃動的に再度そのドライバが
インストールされてしまいますので、削除します。
¥Windows¥Inf、または¥Winnt¥Inf フォルダ中にある以下のファイルから、
該当するファイルを削除します。
oem*.inf、oem*.pnf (*は任意の数字)
WindowsがINFファイルの名前を変更してコピーしまうため、ファイルの内容を確認して
削除してください。すべてのoem*.*ファイルを削除した場合は、再度ハードウェアの
インストール時にINFファイルが要求されます。(当社のハードウェアだけとは限りません)
ただし、ファイルがoem1.*しかない場合は、それが該当ファイルになるので削除してください。
INFファイルの確認方法
1).メモ帳(NOTEPAD.EXE)等でoem*.infファイルを開く
2).[version]セクションに以下の⽂字列があるか確認
Class=MultiFunction
provider=%CONTEC%
3).[strings]セクションに使用するハードウェアが記載されていることを確認
4).以上が確認できたらファイルを削除します。
3.Windowsをシャットダウンし、パソコンの電源を切ります。
4.パソコンの電源が切れてから、PCI Expressボードなどのハードウェアをパソコンから外します。
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5. WDMドライバのインストール
製品によってはドライバソフトを格納したCD/DVD等のメディアが添付していますが、
当社ホームページから最新バージョンをダウンロードして使用されることをお勧めします。
ご使用製品のページから「サポート・ダウンロード」→「ドライバ」にある
“Windows版⾼機能デジタル⼊出⼒ドライバ API-DIO(WDM) 開発環境(フルセット)”
をダウンロードしてください。
1.ダウンロードした圧縮ファイルを展開してください。
← 圧縮ファイル展開後のイメージ
2.開発環境をインストールしてください。
開発環境にはサンプルプログラムや、関数リファレンスなどが書かれたヘルプファイルがあります。
APIUSBP¥DIO¥Disk1¥setup.exe を実⾏してください。
画面の指示に沿って進めてください。
3.デバイスドライバをインストールしてください。
Windows10:INF¥WDM¥Dio_ForWin10¥Setup.exe を実⾏してください。
その他OS:INF¥WDM¥Dio¥Setup.exe を実⾏してください。
画面の指示に沿って進めてください。
下記ではホームページからダウンロードしたファイル(USBデバイス製品用ドライバソフトウェア)を
インストールする内容で記載いたします。
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4.OSを起動したままデバイスをプラグインします。
デバイスのプラグインにより、デバイスのインストールは⾃動的に⾏われます。
下記はDIO-1616LX-USBを例に説明します。
お使いの製品の解説書をご参照ください。
◆セルフパワー用の5VDC電源との接続
DIO-1616LX-USBをパソコン本体のUSBコネクタに接続する場合はバスパワーで
動作可能なので5VDC電源は必要ありません。
ただし当社USBデバイスに搭載しているハブ機能(USB Type A端子)を使用する
場合は、5VDC電源を接続して(セルフパワーで)使用する必要があります。
この場合、+5VDC⼊⼒端子を使用して5VDC電源と接続します。
オプションのACアダプタ[POA200-20-2]を使用する場合は、⼊⼒端子にそのまま
接続してください。
◆製品の接続
DIO-1616LX-USBをパソコンのUSBポ-トに接続してください。
当社USBデバイスに搭載しているUSBハブを介しての接続も可能です。
USBケーブルアタッチメントを取り付けると本体からUSBケーブルが抜けにくくなります。
DIO-1616LX-USB
USBケーブルアタッチメント
POA200-20-2
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5.デバイス名の確認と変更を⾏います。
各関数にアクセスするためには、“DIO000”などのデバイス名を使用します。
このデバイス名の確認や変更はデバイスマネージャから⾏います。
デバイス名の確認はいずれの権限でも可能ですが、デバイス名を変更するには
管理者権限が必要になります。
◆デバイス名の確認方法
デバイスマネージャを起動します。
ドライバを使用するハードウェアは全て、CONTEC Devicesツリーの下に登録されています。
デバイスツリーを開くと、デバイスに割り当てられているデバイス名が表示されます。
◆デバイス名の変更方法
デバイスマネージャを起動します。
デバイスツリーを開き、設定するハードウェアを選択して右クリックしてください。
ポップアップメニューから[プロパティ]をクリックします。
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デバイスのプロパティページが表示されます。デバイス名の設定は共通設定タブで⾏います。
デバイス名を⼊⼒して[OK]をクリックしてください。
複数のデバイスを使用する場合、デバイス名は重複しないように設定する必要があります。
デバイス名に使用できる⽂字列は、半角で最大256⽂字までです。
◆デバイスの簡易動作確認
診断プログラムを使用して、ハードウェアの簡易的な動作確認を⾏うことができます。
診断プログラムを起動するには、プロパティページで[診断]ボタンをクリックします。
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6. プログラムの移⾏
98/PCドライバとWDMドライバの関数対比表を下記に記します。
API-DIO(98/PC)ドライバ API-DIO(WDMドライバ
関数名 機能 関数名
《共通部》
DioOpen 初期化処理 DioInit
DioOpenEx 初期化処理(デバイス名) DioInit
DioClose 終了処理 DioExit
DioWait 指定時間の待ち時間処理 ×(該当関数無し) *1
DioWaitEx 指定時間の待ち時間処理(ms単位) ×(該当関数無し) *1
DioSFilter 指定グループのフィルタ処理 DioSetDIgitalFilter
DioUseMutex マルチプロセス時の排他処理 ×(該当関数無し) *2
《8255搭載ボード専用関数》
Dio8255Mode プログラマブルボードの8255モード設定 DioSet8255Mode
DioGet8255Mode プログラマブルボードの8255モード設定取得 DioGet8255Mode
《PIO-32D(PM)専用関数》
DioSetIoDirection PIO-32D(PM)(Dual)の⼊出⼒設定 ×(該当関数無し) *3
DioGetIoDirection PIO-32D(PM)(Dual)の⼊出⼒設定取得 ×(該当関数無し) *3
《基本機能関数》 デジタル⼊出⼒関数 (簡易⼊出⼒関数)
DioInpByte 指定ポートのデジタル⼊⼒処理 DioInpByte
DioOutByte 指定ポートのデジタル出⼒処理 DioOutByte
DioEchoBackByte 指定ポートのリードバックデータ⼊⼒処理 DioEchoBackByte
DioInpBit 指定ビットのデジタル⼊⼒処理 DioInpBit
DioOutBit 指定ビットのデジタル出⼒処理 DioOutBit
DioEchoBackBit 指定ビットのリードバックデータ⼊⼒処理 DioEchoBackBit
《基本機能関数》 デジタル⼊出⼒関数 (複数バイト(ビット)⼊出⼒関数)
DioInp 指定ポートのデジタル⼊⼒処理(複数バイト) DioInpMultiByte
DioOut 指定ポートのデジタル出⼒処理(複数バイト) DioOutMultiByte
DioEchoBack 指定ポートのリードバックデータ⼊⼒処理(複数バイト) DioEchoBackMultiByte
DioBitInp 指定ビットのデジタル⼊⼒処理(複数ビット) DioInpMultiBit
DioBitOut 指定ビットのデジタル出⼒処理(複数ビット) DioOutMultiBit
DioBitEchoBack 指定ビットのリードバックデータ⼊⼒処理(複数ビット) DioEchoBackMultiBit
*1 API-TIMER(WDM)を併用することで実現可能です。
*2 WDMドライバは標準でマルチプロセスに対応しているため必要ありません
*3 WDMドライバはPIO-32D(PM)に対応していません。
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(前ページからの続き)
API-DIO(98/PC)ドライバ API-DIO(WDMドライバ
関数名 機能 関数名
《基本機能関数》 デジタル⼊出⼒関数 (バックグラウンド⼊出⼒関数)
DioInpBack バックグラウンドでの指定ポートのデジタル⼊⼒処理 ×(該当関数無し)
DioOutBack バックグラウンドでの指定ポートのデジタル出⼒処理 ×(該当関数無し)
DioBitInpBack バックグラウンドでの指定ビットのデジタル⼊⼒処 ×(該当関数無し)
DioBitOutBack バックグラウンドでの指定ビットのデジタル出⼒処理 ×(該当関数無し)
DioSts 関数のバックグラウンドでの実⾏状態の取得 ×(該当関数無し)
DioStop バックグラウンドでのデジタル⼊出⼒処理の停止 ×(該当関数無し)
《基本機能関数》 割り込み機能関数
DioEvent 割り込みイベントの設定 DioNotifyInterrupt
DioIntEnable 割り込みイベント信号⼊⼒の禁止/許可の設定 DioNotifyInterrupt
DioIntSence 割り込みコントロールポートのステータスの取得 ×(該当関数無し) *4
DioEventEx 割り込みイベントの設定(拡張版) DioNotifyInterrupt
DioIntEnableEx 割り込みイベント信号⼊⼒の禁止/許可の設定(拡張版) DioNotifyInterrupt
《⾼機能関数》 プロセスコントロール機能関数
DioPtnSet プロセスパターンの設定 ×(該当関数無し)
DioPtnStart プロセスコントロール開始 ×(該当関数無し)
DioPtnSts プロセス開始時のステータスの取得 ×(該当関数無し)
《⾼機能関数》 トリガ監視機能関数
DioTrgSet トリガ監視ビットの設定 DioNotifyTrg *5
DioTrgStart トリガ開始 DioNotifyTrg *5
DioTrgSts トリガイベント発生時のステータスの取得 DioNotifyTrg *5
《⾼機能関数》 コード変換機能関数
DioInpBCD 指定ポートのデータをBCDコードに変換して⼊⼒ ×(該当関数無し)
DioOutBCD 指定ポートのデータをBCDコードに変換して出⼒ ×(該当関数無し)
DioNInpBCD 指定ポートのデータをBCDコードに変換して⼊⼒ (負論理) ×(該当関数無し)
DioNOutBCD 指定ポートのデータをBCDコードに変換して出⼒(負論理) ×(該当関数無し)
《その他》
LpByte 符号なしバイト変数のアドレス取得(Visual Basic) ×(該当関数無し) *6
LpWord 符号なしワード変数のアドレス取得(Visual Basic) ×(該当関数無し) *6
LpDWord 符号なしダブルワード変数のアドレス取得(Visual Basic) ×(該当関数無し) *6
*4 WDMドライバでは関数の仕様上、こちらに相当する関数は必要ありません
*5 WDMドライバのトリガ監視にはトリガ発生時に他のビットデータを⼊⼒する機能はありません。
*6 WDMドライバでは関数の仕様上、VBでもこちらに相当する関数を使用する必要はありません。
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6.1 ヘッダファイル、ライブラリファイルの準備
API関数ライブラリを使用するためには、作成したプロジェクトに、専用のライブラリや
ヘッダファイル等をリンクする必要があります。これらは⾔語によって方法が異なります。
なお、プロジェクトの作成方法は、ご使用の開発⾔語のオンラインヘルプ等をご参照ください。
◆Visual Basic .NET、6.0、5.0の場合
Visual Basicでプログラムを作成するには、プロジェクトファイルを作成し、
APIを呼び出すための宣⾔の⼊った標準モジュールをプロジェクトに追加して使用します。
標準モュールは、サンプルプログラムの場所にあります。
標準モジュール名 :CDIO.VB(Visual Basic .NET)
:CDIO.BAS(Visual Basic 6.0、5.0)
◆Visual C#.NETの場合
Visual C#でプログラムを作成するには、プロジェクトファイルを作成し、
APIを呼び出すための宣⾔の⼊ったクラスファイルをプロジェクトに追加して使用します。
クラスファイルは、サンプルプログラムの場所にあります。
クラスファイル名:CDIOCS.CS
◆Visual C++ .NET(MFC)、6.0、5.0の場合
VisualC++でプログラムを作成するには、プロジェクトファイルを作成し、コンパイルおよび
リンクによって、実⾏ファイルを作成します。
コンパイルを⾏うときは、アプリケーションプログラムに、C⾔語用ヘッダファイルをインクルードします。
また、リンクを⾏うときには、インポートライブラリをプロジェクトに追加して、リンクしてください。
ヘッダファイルとLIBファイルは、サンプルプログラムの場所にあります。
ヘッダファイル :CDIO.H
ライブラリ :CDIO.LIB
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6.2 WDMドライバの基本的なプログラミング
関数の使い方は開発環境インストール時にインストールされるヘルプファイルの
[関数リファレンス] に記載されていますのでご参照ください。
ここでは、基本的なプログラミングの流れを説明します。
(Visual Basic.NETの例で紹介しますが、他の⾔語でも同様です)
◆ドライバの初期化/終了とハンドル
API関数ライブラリでは、デバイスにアクセスするために、デバイスドライバを使用しています。
デバイスドライバを使用するには初期化を、使い終わったら終了処理を⾏います。
初期化を⾏うと対象のデバイスをあらわすID(ハンドル)が返りますので、以降の条件設定や
⼊出⼒などの関数では、このIDでデバイスを指定します。
複数のデバイスを使用する場合には、使用するデバイスごとに初期化を⾏います。
Visual Basic.NETでデジタル⼊出⼒ボードを使用する例
'Idはデバイスドライバのハンドルを取得します。
'これは他の関数を実⾏するときに必要ですので、グローバル変数として宣⾔します。
Dim Id As Short 'デバイスID(グローバル変数で宣⾔)
Dim Ret As Integer '戻り値
Dim InpBitData As Byte 'デジタル⼊⼒値を格納
'初期化
Ret = DioInit ( "DIO000", Id ) デバイス名”DIO000”のハンドル値がIdに返ります
'データ⼊⼒
Ret = DioInpBit ( Id, 0, InpBitData ) 'DioInitで取得したIdを指定します
'終了処理
Ret = DioExit ( Id ) ‘終了処理を⾏うデバイスのIdを指定します
※ここでは説明のために、 DioInit → DioInpBit → DioExit と記述していますが、
実際のアプリケーションで何度も⼊⼒や出⼒を⾏う場合、⼊出⼒の関数のみを繰り返し、
DioInit と DioExit は、使用開始時と終了時(通常はアプリケーションを終了するとき)に
それぞれ1度だけ実⾏します。
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◆複数のデバイスを使用する場合
複数のデバイスを使用する場合は、それぞれのデバイスに対して初期化を実⾏します。
その為、ハンドルを格納するグローバル変数を複数用意する必要があります。
Dim Id1 As Short
'デバイスID1
Dim Id2 As Short 'デバイスID2
Dim Ret As Integer '戻り値
Dim InpBitData1 As Byte 'デジタル⼊⼒値1を格納
Dim InpBitData2 As Byte 'デジタル⼊⼒値2を格納
'初期化
Ret = DioInit ( “DIO000”, Id1 ) ‘デバイス1を初期化
Ret = DioInit ( “DIO001”, Id2 ) ‘デバイス2を初期化
'データ⼊⼒
Ret = DioInpBit ( Id1, 0, InpBitData1 ) 'デバイス1の0ビット⼊⼒
Ret = DioInpBit ( Id2, 2, InpBitData2 ) 'デバイス2の2ビット⼊⼒
'終了処理
Ret =DioExit ( Id1 )
Ret =DioExit ( Id2 )
◆イベント通知
割り込みやトリガ検出などのイベントは、ウィンドウメッセージとしてアプリケーションに通知されます。
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6.3 98/PCからWDMドライバへの置換例
ここでは、98/PCからWDMドライバへのプログラムの置換について具体例をもって説明します。
※Visual Basicの例で紹介しますが、他の⾔語でも同様です
※98/PCドライバ側をVB6、WDMドライバ側をVisual Basic.NETとして記載しています
他の開発⾔語の場合はヘルプにて書式や変数の型などを確認の上、ご参考ください
◆VB6とVisual Basic.NETでのデータ型の違いについて
以下のように、型名とサイズが変更されていますので注意が必要です。
サイズ 値の範囲 VB6 VB.NET
16bit 整数型 -32,768 〜 32,767 Integer Short
32bit 整数型
-2,147,483,648
2,147,483,647
Long Integer
64bit 整数型
-9,223,372,036,854,775,808
9,223,372,036,854,775,807
- Long
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Contec API-DIO(98/PC) 取扱説明書

タイプ
取扱説明書

Contec API-DIO(98/PC)は、デジタル入出力ボードやUSB製品用のWindowsドライバーです。従来のドライバー「API-DIO(98/PC)」から移行することを容易にするために設計されています。

新しいドライバーは、使いやすさと利便性を追求して設計されています。新規のOSやデバイスに対応しており、従来のドライバーでは対応できない場合があります。

Contec API-DIO(98/PC)は、デジタル入力、デジタル出力、割り込み、フィルタリングなどの機能を備えています。これらの機能は、製造業のオートメーション、データ収集、プロセス制御など、さまざまな用途に使用することができます。

たとえば、製造業のオートメーションでは、Contec API-DIO(98/PC)を使用して、センサーからの入力信号を読み取り、アクチュエーターを制御することができます。データ収集では、Contec API-DIO(98/PC)を使用して、温度、圧力、流量などのデータを収集