1. 電源供給
コン デ ン サ ーマイクの 使 用 には +48 V のファンタム電源が必要です｡ 異常
のあるファンタム電源の使用に伴う B-5 の損傷には当社では一切の責任を
持ちません｡ ファンタム電源を投入する前に､ 再生機器をミュートに切り
替え､ それから B-5 をミキ サ ー のマイク入 力 に 接 続してください ｡ B-5 はファ
ンタム電源投入後､ 安定するまでに数秒間必要とします｡
2. 指向特性
B-5 にはカーディオイド型 ( ) と無志向型 ( ) の異なる指向特性をもつ
カプセルが 2 つ備えられています｡
カーディオイド型カプセルを使用すると､マイク前方部からの音声は非常に
強く拾われる一方､ マイク側面部からの音声は弱めに集音されます｡ その
ため､ カーディオイド型の指向特性を持つカプセルは､ アコースティック
楽器との使用に最適です｡ この指向特性は､ 様々な音源が存在するレコ
ーディング環境でも使用されることがしばしばあります｡ このカプセルは
マイクの側 部から入る音声信号を弱めに拾う特性を持つため､ 複数の音
源を効 的に分離させることができ､ これによってフィードバックを防ぐこ
とが 可能となります｡
このいわゆる「近接効果」はカーディオイド指向を持つマイクに典型的な
現象です｡ マイクと音源の距離に応じて､ 低周波数帯域のレベルが若干上
昇します｡ 距離が短いほど､ この効果が強まります｡ マイクの物理的位置
と角度を慎重に選ぶことで､ この近接効果を上手く利用し､ レコーディン
グに役立てることが出来ます｡ 感覚を掴むためにも､ 様々な位置にマイク
を設置する実験をしてみてください｡
この近接効果は 無志向型特性のマイクカプセルでは生じません｡ この指向
特性の強みは､ フラットで直線的な周波数レスポンスの実現にあります｡
この指向特性を使用すれば､ 拡散感のあるアンビエンスサウンドをレコー
ディング することが できます｡ 雰 囲 気のある自然なサウンドのレコー ディ
ングに最も適した指向特性といえます｡ この指向特性は､ 複数の音源 (複
数のヴォーカルパートなど）をレコーディングする際にも同様に使用する
ことが できます｡
V 1.0
B-5
Gold-Sputtered Diaphragm Studio Condenser Microphone
with 2 Interchangeable Capsules
3. ロ ーカットフィル ターおよびレ ベ ル カット (-10 dB)
B-5 には ポップノイズのような 低 音ノイズ をカットする切替 可能 なロー
カットフィルターが備えられています｡ スイッチを中央位置に切り替え
て ロ ー カ ットフィル ター を 起 動 させ てくだ さい ｡
極度に高い音圧レベルを伴う衝撃音声の集音の際には､ B-5 に備えら
れた切替可能なレベルカット機能が役に立ちます｡ スイッチを -10 dB
の位置に切り替えるとレベルカット機能が作動します｡
スイッチを最上位置に切り替えると､ 信号は一切処 理されずに通 過
します｡
4. マイクの 設 置 方 法
マイク をマイクスタンドに 正しく固 定 するた め には 固 定ネジ が 必 要 と
なります｡ マイクをスタンドに固定する前に､ まずこの固定ネジをスタ
ンドに締めてください｡
5. マイクカプセ ル の 交 換
B-5 は工場出荷時にカーディオイド型特性のマイクカプセルが組み込
まれています｡ カプセルを緩めるには､ マイクシャフトをしっかりと押
さえながらカプセルを反時計回りに廻してください｡
カプセルを組み込む際は､ カプセルとマイクシャフトの両方を慎重に
扱い､ ネジ止め部を破損しないように気をつけてください｡ いかなる
場合でも､ 力を入れ過ぎないよう気をつけてください｡
6. オーディオ接続
B-5 の接続には､ バランス型 XLR マイク ケ ーブル を 使 用してください ｡
ピン構成は以下のとおりです: Pin 1 = Shield, Pin 2 = + , Pin 3 = - ｡ B-5 のの
すべ ての 接 点 は 金 メッキ加 工 されてい るた め ､ ケーブル 側 にも 金 メッ
キコネクタの 使 用をお勧めします｡
7. 音量調整 / 基本音声の設定
ミキサーのマイクチャンネルに設けられたゲインコントローラーを､
ピーク LED がまったく点灯しないか､ ごくまれに点灯する程度に調整
します｡ マイクチャンネルの EQ コントローラーは最初の状態では中央
位 置 に設 定しておきます｡ ロ ーカットフィル ターおよび レ ベ ルカットは
オフにします｡ 好みの音声が発生するようにマイクを移動させます｡
また､ 音源に対して様々な角度に防音壁を設置することも理想の音声
の発生に役立つことでしょう｡ イコライザーやシグナルプロセッサー
は基本音声が希望の状態に調整されてから必要に応じて接続します｡
0 dB
-5 dB
-10 dB
-15 dB
-20 dB
-25 dB
-30 dB
180˚
150˚
120˚
90˚
60˚
30˚
210˚
240˚
270˚
300˚
330˚
0˚
250 Hz
500 Hz
1000 Hz
2000 Hz
4000 Hz
8000 Hz
16000 Hz
指向特性 (カー ディオイド)
周波数レスポ ンス (カーディオイド)
0 dB
-5 dB
-10 dB
-15 dB
-20 dB
-25 dB
-30 dB
180˚
150˚
120˚
90˚
60˚
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210˚
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270˚
300˚
330˚
0˚
250 Hz
500 Hz
1000 Hz
2000 Hz
4000 Hz
8000 Hz
16000 Hz
指向特性 (無志向型)
dB
20.0
10.0
-10.0
-20.0
50.0 100.0 1000.0 10k 15k 20k Hz
0.0
Low cut
周波数レスポ ンス (無志向型)
dB
20.0
10.0
-10.0
-20.0
50.0 100.0
Low cut
1000.0 10k 15k 20k Hz
0.0
法的放棄
ここに含まれる記述、写真、意見の全体または一部に依拠して、いかなる人が損害を生
じさせた場合にも、Music Tribe は一切の賠償責任を負いません。技術仕様、外観およびそ
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限定保証
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8. 技術仕様
コンバーター形式 コンデンサー､ 18 mm シングルダイヤフラム
基本特性
カーディオイド 音圧 傾 度 型
無志向型 音圧型
指向特性 1 x カー ディオイド
1 x 無志向型交換可能
コネクター バランス型 XLR コネクター (金 メッキ )
オープン サ ー キット 感 度 ( 1 kHz の時)：
カーディオイド -38 dBV (0 dBV = 1 V/Pa), 12.6 mV/Pa
無志向型 -40 dBV (0 dBV = 1 V/Pa), 10 mV/Pa
周波数レスポンス 20 Hz - 20 kHz
レ ベ ルカット -10 dB (切替可能)
ロ ーカットフィル タ ー： 6 dB/Oct. (150 Hz で切替可 能)
最大入力音圧 (1% THD @ 1 kHz) 140 dB (0 dB), 150 dB (-10 dB)
等価音圧 (IEC 651 による) 16 dB-A (カー ディオイド)
18 dB-A (無志向型)
S/N 比
カーディオイド 78 dB A-weighted
無志向型 76 dB A-weighted
定格 インピー ダンス 70 Ω
出力インピーダンス >1 k Ω
電源電圧 / ヒューズ
動作電圧 +48 V
消費電流 3 mA
寸法および重量
寸法 胴部 20 mm, 長さ 120 mm
重量 約 0,24 kg
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