音量を調節する
TD-30 全体の音量を調節します。
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かんたん操作ガイド
この製品を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」と「使用上のご注意」
(取扱説明書)をよくお読みください。また、この製品の優れた機能を十分ご理解いただく
ためにも、取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることが
できるよう、手元に置いてください。
© 2012 ローランド株式会社
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
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まずはセットアップをしよう!
このかんたん操作ガイドでは TD-30 の基本的な使い方を説明します。
その前に「TD-30 取扱説明書」の『セットアップ編』(P.35 〜 44)をお読みになり、TD-30 の
取り付け/接続/調整をしましょう。
ドラム・キットを選ぼう!
TD-30 には 100 種類のドラム・キットが入っていて、ボタンで簡単に切り替え
て鳴らすことができます。
音量を調節しよう!
TD-30 は全体の音量だけでなく、パッドごとの音量バランスもパネルから簡単に調節できます。
さまざまな演奏方法
取扱説明書の『セットアップ編』(P.35 〜 44)をお読みください
ドラム・キットとインストとは?
TD-30 では、各パッドに割り当てた音
(インスト)のセットを「ドラム・キット」
と呼びます。各パッドを叩いたときに鳴
る音色は「インスト」と呼びます。
インスト
ドラム・キット
ライブ演奏に最適な「キット・チェイン」
「キット・チェイン」は、お好みの順番でドラム・キットを呼び出すこ
とができる機能です。ライブ演奏に最適です。詳しくは取扱説明書の『ド
ラム・キットを順番に呼び出す』(P.51)をご覧ください。
パッドごとの音量バランスを調節する
グループ・フェーダーではパッドごとの音量バランスを調節します。
目盛りの「0」の位置に合わせてからバランスを調節すると良いでしょう。
パッド
ヘッド・ショット
打点位置による音色変化
特定のスネア音色では、ヘッドの中心からリム
部分にかけて叩いた位置に応じて自然な音色変
化が得られます。
ヘッド部を叩きます。
リム・ショット
リム・ショットのニュアンスによる音色変化
特定のスネア音色やタム音色では、リム・ショッ
トの微妙な叩きかたの違いによって音色のニュ
アンスが変化します。
ヘッド部とリム部を同時に叩きます。
クロス・スティック
奏法
クロス・スティック奏法で演奏するときは、ヘッ
ドに手を置かないようにしてください。
リム部のみ叩きます。
スネア音色では、リム・ショットとクロス・スティッ
クで音色を鳴らし分けることができます。
ヒント
クロス・スティック演奏をするときは、ドラム・キット画
面で[F5](XSTICK)ボタンを押して、図のような反転
表示にしてください。
※ 一部のスネア音色には、クロス・スティックに対応していないものがあります。
ブラシ奏法
ブラシでヘッドをこすります。
ブラシで演奏するときはドラム・キット
「19 Brushes」を選んでください。
※ ナイロン製のブラシを使用してください。
ハイハット
オープン/
クローズ
ハイハットのペダルを上下に動か
してハイハットを叩きます。
オープンからクローズまで音色が連続的に変化
します。
フット・クローズ(ペダルを踏み込んで鳴らす)
やフット・スプラッシュ(ペダルを踏み込んで
瞬時にオープンして鳴らす)も可能です。
プレッシャー
(VH-13、
VH-12)
クローズ状態からさらにペダルを
踏み込んでハイハットを叩きま
す。
踏み込む強さに応じて変化したクローズの音色
を鳴らすことができます。
ボウ・ショット
トップ・ハイハットの打面を叩き
ます。
ヘッド側の音色が鳴ります。
エッジ・ショット
図のエッジ・センサーの位置が叩かれたときに、
リム側の音色が鳴ります。
トップ・ハイハットのエッジ(端)
をスティックのショルダー部で叩
きます。
※ エッジを真横から叩いても正しく鳴りません。
※ トップ・ハイハットの裏側、およびボトム・ハイハットは叩かないでください。
シンバル
ボウ・ショット
打点位置による音色変化
特定のライド音色では、ボウ部の打点位
置に応じて音色のニュアンスが変化しま
す。
シンバルの打面を叩きます。
ヘッド側の音色が鳴ります。
エッジ・ショット
図のエッジ・センサーの位置が叩かれ
たときにリム側の音色が鳴ります。
エッジ(シンバルの端)をス
ティックのショルダー部で叩
きます。
ベル・ショット
(CY-15R、
CY-13R)
図のベル部が叩かれたときにリム側の音
色が鳴ります。
ベル部を叩きます。
スティックのショルダー部で、やや強く叩
いてください。
チョーク奏法
ローランド・ロゴ
図のエッジ・センサーの位置を手で
チョークしてください。センサーのな
い部分をチョークしても音は止まりま
せん。
シンバルを叩いた後にエッジ
付近を手でチョークする(つ
かむ)と音が止まります。
ポ
イ
ン
ト
を押す
を押して、ドラム・
キットを選ぶ
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ドラム・キット画面
[KIT]ボタンを押すと、ドラム・キット画面が表示されます。
ドラム・キット名などを確認することができます。
ドラム・キット番号 ドラム・キット名
エフェクトのオン/オフ
ファンクション・ボタン(F1 〜 F5)
取扱説明書の『ドラム・キットを選ぶ』(P.46)
取扱説明書の『各パッドの音量バランスを調節する』(P.28)
ヘッドホンの音量
音量
[MIX IN]つまみは、リア・パネルの
MIX IN 端子につないだ機器の音量を調
節します。
携帯音楽プレーヤーを MIX
IN 端子につなげば、お気に
入りの音楽を聴きながら、
ドラムを楽しむことができ
ます。
上のインジケーター
KICK キックの音量
SNARE スネアの音量
TOMS タムすべての音量
HI-HAT ハイハットの音量
CRASH クラッシュ・シンバルすべての音量
RIDE ライド・シンバルの音量
AUX
AUX 1 〜 4 端子につないだパッド全体の音量
AMBIENCE 残響音(アンビエンス)の量
下のインジケーター
AUX 1 〜 4
AUX 1 〜 4 端子につないだパッド個別の音量
CLICK クリック音の音量
PATTERN パターン再生の音量
USB SONG USB ソングの音量
AMBIENCE 残響音(アンビエンス)の量
[FADER]ボタンを押して、
フェーダーで何の音量を調
節するかを切り替えること
ができます。
フェーダー左側上下にある
インジケーターは、フェー
ダーが何を調節するかを示
します。
※ 一部のパッドでは下記の奏法(打点位置検出など)ができない場合があります。
パッドの対応については、取扱説明書の『パッドのタイプを指定する(BANK)』
(P.126)に記載されている表をご覧ください。
スネアのロール
シンバルのエッジ連打
新開発 V-Drums SuperNATURAL
サウンド・エンジン搭載 !
ダイナミクス、ハイハット・コントロールなどのパッド演奏をサウンドへ的確に反映します。これに
加え、連打やロールのようなドラム特有のサウンド・リアクションと、ドラムに適した残響音を再現
することにより、心地よい演奏フィールと自然で表現力豊かなサウンドが得られます。
演奏フィールとサウンド
打撃から発音までの高速レスポンスを実現し、ダイナミクスや打点位置に応じた音色変化の解像度も
さらに高くなりました。
スネア・ドラム
ヘッド・ショットからリム・ショットへのスムーズな音色
変化やスティックをリムにかける深さによる音色変化など、
スネア・ドラムでの繊細なテクニックにも対応しています。
クラッシュ・シンバル
パワフルな強打だけでなく、シンバルに軽く触れるような
演奏も可能。さらに、スウェル奏法のような連打では音が
自然でなめらかにつながります。
ライド・シンバル
叩く強さと打点位置により音色がさまざまに変化し、シン
バル特有の表情豊かなサウンドが得られます。
連打によるドラムのリアクション
ドラムを連打すると、直前の音の余韻が残り次の音へと影響し
ます。TD-30 はこのような連打時の楽器の振る舞いをモデリ
ングしています。これにより、プレス・ロール、フラム、パラ
ディドル、リム・ショットのフィル・インなど、よりナチュラ
ルなフィールで演奏できます。
ハイハット・コントロール
オープンからクローズへ無段階に変化し、ハーフ・オープンの
安定した演奏も可能になりました。また、ハイハットを少し開
いたスライト・オープン、クローズからさらにペダルを強く踏
み込んだプレス・ハイハットなど、繊細なコントロールが可能
です。フット・クローズ、フット・スプラッシュのようなペダ
ルでの演奏も的確に再現。ドラムの中で最も複雑な表現が求め
られるハイハットの演奏性能がさらに進化しました。
V ハイハット VH-13 では、モーション・センサーを改良し
ました。TD-30 の進化したトリガー・テクノロジーとの組み
合わせで、より自然なレスポンスが得られます。
SuperNATURAL とは ?
Behavior Modeling Technology により、従来の音源では難易度の高かった
「自然で豊かな表現」を可能にしたローランド独自の音色群です。
Behavior Modeling Technology とは ?
楽器そのもののモデリングに加え、奏法における各楽器独特の振る舞いをもモデリングすることにより、
リアルタイムに自然で豊かな表現を可能にする音源技術です。
アンビエンス・セクション
ドラマーが演奏しながら聴いているドラム音も、楽曲の中で聴こえるドラム音も、適度な残
響があることでより自然で音楽的なサウンドに仕上がります。TD-30 では、ドラムに理想的
な残響音を作り上げるために、DSP 資源を惜しみなく投入した新開発のアンビエンス・セク
ションを搭載しました。また、アンビエンス専用フェーダーにより、瞬時に最適なアンビエ
ンス量の調整が可能です。
オーバーヘッド・マイク
ドラム録音に不可欠なオーバーヘッド・マイク・サウンドを
足すことで、自然な音の広がりと音の艶が得られます。
ルーム・アンビエンス
部屋の種類、部屋のサイズ、ルーム・マイクのポジションな
どを自在にコントロールすることで、あらゆるレコーディン
グ・スタジオやコンサート・ホールの残響を再現できます。
リバーブ
ドラム用に最適化されたリバーブを搭載。キック、スネア、
タムの音のつながりや、楽曲の中でのドラム・サウンドの混
ざりをよくすることができます。
TD-30 はスネアの繊細なゴースト・ノートから最強打のフルショットまでの音色変化はもちろん、プレス・ロールやフラ
ムのような演奏もリアルに再現します。ヘッド・ショット/リム・ショット、スネアのクロス・スティック、シンバルのチョー
クといった各種奏法や、ハイハットのペダル・コントロールなど、ドラマーの演奏表現やニュアンスを忠実に反映します。