Vaisala MD30 ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル

Vaisala MD30 は、路面状態をリアルタイムで測定し、運転者に道路状況に関する重要な情報を提供するモバイル路面センサです。

路面状態センサのレンズのクリーニング、路面温度センサのクリーニング、大気温度湿度センサ用フィルターの交換などのメンテナンスを必要に応じて行う必要があります。

Vaisala MD30は、路面温度、大気温度、湿度、路面状態を測定し、そのデータを携帯電話に送信します。携帯電話の画面には、路面状態に関する情報が表示され、運転者は路面状況を把握することができます。

また、Vaisala MD30は、路面状況に関するリアルタイムのデータを収集し、道路管理者や研究機関に提供することができます。このデータは、道路の安全性向上や交通渋滞の緩和などに役立てることができます。

Vaisala MD30は、運転者や道路管理者に路面

Vaisala MD30 は、路面状態をリアルタイムで測定し、運転者に道路状況に関する重要な情報を提供するモバイル路面センサです。

路面状態センサのレンズのクリーニング、路面温度センサのクリーニング、大気温度湿度センサ用フィルターの交換などのメンテナンスを必要に応じて行う必要があります。

Vaisala MD30は、路面温度、大気温度、湿度、路面状態を測定し、そのデータを携帯電話に送信します。携帯電話の画面には、路面状態に関する情報が表示され、運転者は路面状況を把握することができます。

また、Vaisala MD30は、路面状況に関するリアルタイムのデータを収集し、道路管理者や研究機関に提供することができます。このデータは、道路の安全性向上や交通渋滞の緩和などに役立てることができます。

Vaisala MD30は、運転者や道路管理者に路面

MD30 のメンテナン
表 1 MD30 のメンテナンス
タスク 頻度
エラーメッセージの確認
路面状態センサのレンズのクリーニング 必要に応じて
路面温度センサのクリーニング 年 1 回
大気温度湿度センサ用フィルターの交換 年 1 回
路面状態センサのレンズのクリーニング
ガラ
ス用中性洗剤
1
2 3
1 路面状態センサ
2 レンズ
3 フード
レンズは日常的に使用前にクリーニングします。クリーニングはモバイルセンサを車両に取り付
けた
ままで行えます。
M212309JA-A
リファレンスガ
イド
メンテナンスとトラブルシューティング
ヴァイサラ MD30 モバイル路面センサ
発行元
ヴァイサラ株式会社
東京都千代田区神田神保町
1-105
神保町三井ビルディング 16
© Vaisala 2020
本カタログは著作権によっ保護されています。本カタログに掲載されている全てのロゴおよび製品
名は、ヴァイサラまたは関連会社の商標です。本カタログに記載されている情報の複製、譲渡、配布、
または保存は、固く禁じられています。技術的仕様を含め、全ての仕様は予告なく変更されることが
あります。
使用前および洗車後に路面状態センサを点検し、必要な場合はクリーニングします。使用状況に応
じて、路面状態センサをより頻繁に点検してください。クリーニング時には、泥、氷、および雪を
除去します。
1. フードを反時計回りに回し取り外します。
2. 路面状態センサのレンズにガラ用中性洗剤を塗布します。柔らかく糸くずの出ない布で拭
きます。
3. フードをクリーニングします。
4. フードを時計回りに回し、本体に取り付けます。
フードとセンサ本体のマークが揃っていることを確認します。
路面温度センサのクリーニング
綿棒
圧縮空気または空気ポン
ガラス用中性洗剤
1
1 路面温度センサ
路面温度センサは年 1 回、または使用状況に応じて、より頻繁にクリーニングします。
リファレンスガイド M212309JA-A
2
1. 路面温度センサを本体から取り外します。
2. 路面温度センサにガラス用中性洗剤を塗布します。綿棒をネジ部に挿入し、時計回りに回しま
す。綿棒をネジ部で反時計回りに回し取り出します。 必要に応じて、圧縮空気または空気
ポンプを使用します。
3. 路面温度センサを本体に取り付けます。
大気温度湿度センサ用フィルターの交換
Torx 10 ドライバー
1
2 3
1 大気温度湿度センサ
2 プロー本体
3 フィルター
フィルターが損傷または汚れている場合は交換します。
交換フィルターには O リングが付属していますが、O リングは使用しないでください
1. フィルターをプローブから慎重に取り外します。フィルターの根元部分を持ち、フィルターを
反時計回りに回し引き抜きます。
センサヘッドには触れないでください
注意
2. すぐに大気温度湿度センサに新しいフィルターを慎重に取り付けます。
フィルターを時計回りに回し、フィルターがまっすぐに入っおり、ネジ部と適切に噛み
合っていることを確認します。
リファレンスガイド M212309JA-A
3
MD30 のトラブルシューティング
表 2 モバイルセンサのステータス LED
LED ステータス
オレンジ色 電源オン
緑色(点灯) 起動中
緑色(点滅) 稼働中
赤色 システムがエラー状態で使用不可
表 3 トラブルシューティング
問題 推定原因 処置
設置と設定
携帯電話にデータが表示されな
い。
デバイスのペアリングに失敗し
ている、またはシステムに電力が
供給されていない
車用の充電アダプターと携帯電
話充電器が接続されていること
およびモバイルセンサと携帯電
話に電力が供給されていること
を確認します。
Bluetooth モジュールの LED が
赤色のままの場合は、ペアリング
をやり直します。
設置が検証され、モバイルセンサ
が路面タイプの校正をしている
が、モバイルセンサの指示値が不
正確なままである。
路面タイプの校正時に、路面が完
全に乾いていなかった
路面タイプの校正を再度行いま
す。ヴァイサラ MD30 モバイル
路面センサセットアップガイド
を参照してください
センサの使用場所の路面タイプ
が校正を行った場所の路面タイ
プと大きく異なる。
プレートの校正時に、プレートが
汚れており、乾いた状態ではな
かった。
プレートの調整を実施します。
ヴァイサラ MD30 モバイル路面
センサセットアップガイドを参
照してください
プレートの校正時に、プレートが
正しく配置されていなかった
校正が中断または失敗する。 クティブエラーが発生してい
る。
RoadAI で [Unit status] と
[Error status] の情報を確認し、
未解決のエラーに対処します。
乾いた路面が利用できない。 乾いた路面で路面タイプの校正
を行えるまで値を手動で設定す
るか、工場出荷時の設定を使用し
ます。
動作
システムがエラー状態(モバイル
センサの LED が赤色)である。
考えられる原因は複数ある。 モバイルセンサを再起動します。
エラーが解消されない場合は、
ラブルシューティングの詳細情
報につい以下の表を参照し
ください。
リファレンスガイド M212309JA-A
4
問題 推定原因 処置
携帯電話にデータが表示されな
い。
システムに電力が供給されてい
ない。
車用の充電アダプターと携帯電
話充電器が接続されていること
およびモバイルセンサと携帯電
話に電力が供給されていること
を確認します。
携帯電話でネットワークにデー
タがアップロードされない。
携帯電話のバッテリ残量が 85%
未満。
携帯電話を充電器に接続します。
ネットワーク接続がない。 場所を変更します。
携帯電話の SD カードが空。 データがサーバーにアップロー
ドされている
エラーに関する情報については、エラーメッセージを確認し、関連する手順に従っください
表 4 エラーメッセージ
ビット
1)
メッセージ 推定原因 処置
0 路面温度センサエラー ケーブルに緩み、損傷、また
は接続不良がある。
ケーブルおよびコネクタを
検します。
問題が解決しない場合、モバ
イルセンサを交換します。
1 大気温度エラー
2 相対湿度エラー
3 将来使用のため - -
4 レーザー状態エラー - モバイルセンサを再起動しま
す。
5 レーザー加熱エラー
6 過度の周辺光を検出 太陽光が路面からモバイルセ
ンサに反射している
車両を移動するか、モバイル
センサを配置しなおします。
7 受信器エラー モバイルセンサを再起動しま
す。
8 信号レベルが範囲外、ゲイン
調整の限度に到達
モバイルセンサの設置高さと
角度を確認します。
9 受信した信号に過度のノイ モバイルセンサが車両にしっ
かり取り付けられていること
を確認します。
10 光学計測データのタイムアウ
モバイルセンサを再起動しま
す。
11 入力電圧が低い 動作電圧が適切でない。 動作電圧を確認します。
12 入力電圧が高い
13 フラッシュ不具合ステータス - モバイルセンサを再起動しま
す。
14 内部温度が高すぎる モバイルセンサが過熱状態で
ある。
モバイルセンサを電源ケー
ルから切り離します。
15 基準ステータス:
0 = OK
1 = 無効または未設定
基準プレートを使用し設置
検証を行い、モバイルセンサ
を路面タイプに適合させま
す。
リファレンスガイド M212309JA-A
5
ビット
1)
メッセージ 推定原因 処置
16 工場校正ステータス:
0 = OK
1 = 未校正
モバイルセンサをヴァイサラ
に返送します。
17-31 将来使用のため
1) ビットは RoadAI ではなく、MD30 インターフェースの応答データメッセージに表示されます。
表 5 ステータス情報
ビット
1)
メッセージ 説明
0 計測の準備が未完了 0 = 準備完了
1 = 準備未完了
ビット 0 はユニットの起動時に
のみ設定されます。ユニットが
初めて完全稼働状態に達したと
きに、フラグが解消されます。計
測データが無効である可能性が
あります。
この状態が解消されない場合は、
エラービットを確認します。
1 基準設定が進行中 0 = 進行中でない
1 = 進行中
基準設定が開始されない場合は、
ステータス情報ビット 10~13 お
よびエラービットを確認します。
2 レーザー温度の変更が進行中 0 = 進行中でない
1 = 進行中
ユニットは稼働していますが
測データが無効である可能性が
あります。
レーザー温度の変更が完了する
まで待ちます。
この状態が解消されない場合は、
エラービットを確認します。
3 将来使用のため - -
4 レンズヒーター 0 = OK
1 = 作動していない
ヒーターが作動していない場合
は、レンズの汚れを確認します。
5 入力電圧の低下を検出 0 = 電圧が適切
1 = 電圧が低い
ユニットは稼働していますが
力電圧を確認します。
6 入力電圧の上昇を検出 0 = 電圧が適切
1 = 電圧が高い
7 内部温度の上昇を検出 0 = 温度が適切
1 = 温度が高い
ユニットが過熱状態の場合に、
初に表示される通知です。
8 温度の単位 0 = °C
1 = °F
9 膜厚の単位 0 = mm
1 = インチ
10 基準設定がレーザー温度の変更
によ中断
0 = いいえ
1 = はい
レーザー温度の変更が完了し
から、基準設定を再度行います。
リファレンスガイド M212309JA-A
6
ビット
1)
メッセージ 説明
11 基準設定がハードウェアエラー
によ中断。パラメーター
0x56 を確認
0 = いいえ
1 = はい
エラービットと、エラー原因を示
すパラメーター 0x56 を確認し
ます。
12 信号品質が低いため、基準設定の
値が未更新
0 = いいえ
1 = はい
路面タイプの変動が多すぎます。
より代表的な路面タイプを見つ
けてください
13 基準設定がクライアントによっ
て中断
0 = いいえ
1 = はい
14 信号レベルが低く、膜厚の結果が
不確か
0 = いいえ
1 = はい
ユニットは稼働していますが
測データが無効である可能性が
あります。
設置検証を行い、窓をクリーニン
グします。
15 - 31 将来使用のため -
1) ビットは RoadAI ではなく、MD30 インターフェースの応答データメッセージに表示されます。
リファレンスガイド M212309JA-A
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MD30 スペアパーツとアクセサリー
表 6 MD30 スペアパーツとアクセサリー
名前 注文コード
フード MDHOOD
MD30 用 HMP113 大気温度湿度センサ MD30HMPSP
大気温度湿度センサ用フィルター(5 個) MD30HMPFILTERSET
MT10 路面温度センサ MT10SP
取り付け用ブラケット MDBRACKET
センサ用電源ケーブル、8m MDCABLE8
HMP113 または MT10 の取り付け用ケーブル(車の側面用)、3m HMT120Z300
電気ジョイントコンパウンド 12475SP
乾燥基準プレート MDPLATE
シガーソケット分配器 260028
携帯電話用 USB 充電器 256824
携帯電話用 USB-C 充電ケーブル、3m 258180
携帯電話ホルダー 256791
携帯電話(SIM カードなし)
1)
メモリーカード、128GB 256826
携帯電話のカメラ用の偏光フィルター 258143
Bluetooth メディアボタン 256825
1) モデルの在庫について、ヴァイサラの販売担当者にお問い合わせください。
これらの事前注意、あるいは本説明の各所に記載されている警告に従わない場合、本製品の
設計上および製造上の安全基準、ならびに使用目的に違反することになります。ヴァイサラは、
これらの要件に対する顧客側の不適合については責任を負うことができません
警告
部品を代用品に交換したり、システムを改造したり、システムに不適切な部品を取り付けた
りしてはいけません。不適切な改良は、製品の損傷や誤作動の原因となる場合があります。
警告
労働安全に関する自治体の法規制に従っください
警告
リファレンスガイド M212309JA-A
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Vaisala MD30 ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル

Vaisala MD30 は、路面状態をリアルタイムで測定し、運転者に道路状況に関する重要な情報を提供するモバイル路面センサです。

路面状態センサのレンズのクリーニング、路面温度センサのクリーニング、大気温度湿度センサ用フィルターの交換などのメンテナンスを必要に応じて行う必要があります。

Vaisala MD30は、路面温度、大気温度、湿度、路面状態を測定し、そのデータを携帯電話に送信します。携帯電話の画面には、路面状態に関する情報が表示され、運転者は路面状況を把握することができます。

また、Vaisala MD30は、路面状況に関するリアルタイムのデータを収集し、道路管理者や研究機関に提供することができます。このデータは、道路の安全性向上や交通渋滞の緩和などに役立てることができます。

Vaisala MD30は、運転者や道路管理者に路面