Dell PowerVault MD3260 取扱説明書

  • こんにちは!Dell PowerVault MD3260シリーズストレージアレイとMD3060e拡張エンクロージャの導入ガイドの内容を理解しています。ハードウェアの接続方法、MD Storage Managerの使い方、冗長構成の設定など、このデバイスに関するご質問にお答えできますので、お気軽にお尋ねください。
  • PowerVault MD3060e拡張エンクロージャを追加するにはどうすればいいですか?
    MD Storage Managerとは何ですか?
    冗長構成と非冗長構成の違いは何ですか?
    サポートされるオペレーティングシステムは?
Dell PowerVault MD3260 シリーズストレージアレ
導入ガイド
メモ、注意、警告
メモ: コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。
注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その問題を回避するための方法を説明してい
ます。
警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。
© 2012 Dell Inc.
本書に使用されている商標Dell
Dell のロゴ、Dell Boomi
Dell Precision
OptiPlex
Latitude
PowerEdge
PowerVault
PowerConnect
OpenManage
EqualLogic
Compellent
KACE
FlexAddress
Force10
および Vostro
Dell Inc. の商標で
す。Intel
®
Pentium
®
Xeon
®
Core
®
および Celeron
®
は米国およびその他の国における Intel Corporation の登録商標です。
AMD
®
Advanced Micro Devices, Inc. の登録商標、AMD Opteron
AMD Phenom
および AMD Sempron
は同社の商標です。
Microsoft
®
Windows
®
Windows Server
®
Internet Explorer
®
MS-DOS
®
Windows Vista
®
および Active Directory
®
は米国お
よび / またはその他の国における Microsoft Corporation の商標または登録商標です。Red Hat
®
および Red Hat
®
Enterprise Linux
®
は米国および / またはその他の国における Red Hat, Inc. の登録商標です。Novell
®
および SUSE
®
は米国およ
びその他の国における Novell, Inc. の登録商標です。Oracle
®
Oracle Corporation またはその関連会社、もしくはその両者の
登録商標です。Citrix
®
Xen
®
XenServer
®
および XenMotion
®
は米国および / またはその他の国における Citrix Systems, Inc.
の登録商標または商標です。
VMware
®
Virtual SMP
®
vMotion
®
vCenter
®
および
vSphere
®
は米国またはその他の国におけ
VMware, Inc. の登録商標または商標です。
IBM
®
International Business Machines Corporation の登録商標です。
2012 - 08
Rev. A00
目次
メモ、注意、警告.......................................................................................................................2
1: はじめに...............................................................................................................................5
システム要件..........................................................................................................................................................5
管理ステーションの必要条件.......................................................................................................................5
ストレージアレイについて..................................................................................................................................5
2: ハードウェアの取り付け................................................................................................7
ストレージ構成の計画 .........................................................................................................................................7
ストレージアレイの接続 .....................................................................................................................................7
ストレージアレイのケーブル接続.....................................................................................................................7
冗長および非冗長構成...................................................................................................................................8
デュアルコントローラ構成...........................................................................................................................8
PowerVault MD3060e 拡張エンクロージャのケーブル接続............................................................................13
以前に構成された PowerVault MD3060e シリーズ拡張エンクロージャで拡張する............................13
新しい PowerVault MD3060e 拡張エンクロージャでの拡張....................................................................14
3: MD Storage Manager のインストール........................................................................17
ホストバスアダプタおよびドライバのインストール...................................................................................18
グラフィカルインストール(推奨)...............................................................................................................18
コンソールインストール ...................................................................................................................................19
サイレントインストール ...................................................................................................................................19
Windows でのサイレントインストール.....................................................................................................19
Linux でのサイレントインストール............................................................................................................19
PowerVault MD ストレージマネージャのアップグレード.............................................................................19
4: インストール後のタスク..............................................................................................21
ストレージアレイ検出の検証............................................................................................................................21
初期セットアップタスク.............................................................................................................................22
5: MD Storage Manager のアンインストール...............................................................23
Windows からの MD Storage Manager のアンインストール..........................................................................23
Microsoft Windows Server 2008 を除く Microsoft Windows オペレーティングシステムからの
MD Storage Manager のアンインストール.................................................................................................23
Windows Server 2008 GUI バージョンからの MD Storage Manager のアンインストール.....................23
Windows Server 2008 Core バージョンからの MD Storage Manager のアンインストール...................23
Linux からの MD Storage Manager のアンインストール.................................................................................24
6: 付録負荷バランシング............................................................................................25
Windows 負荷バランスポリシー........................................................................................................................25
サブセット付きラウンドロビン.......................................................................................................................25
Windows Server 2008 における負荷バランスポリシーの変更 ......................................................................25
サブセット付き最小のキューの深さ.........................................................................................................25
Windows Server 2008 のデバイスマネージャオプションを使用した負荷バランスポリシーの変更......26
Windows Server 2008 ディスクの管理オプションを使用した負荷バランスポリシーの変更...................26
Linux での負荷バランスポリシーの設定..........................................................................................................26
1
はじめに
本ガイドには、Dell PowerVault MD3260 ストレージアレイ導入に際しての情報が記載されています。導入に際
して、以下の手順があります。
ハードウェアの取り付け
Modular Disk Storage Manager MD Storage Manager)のインストール
初期システム設定
その他、システム要件、ストレージアレイの構成、ユーティリティに関する情報が記載されています。
メモ: 製品マニュアルの詳細については、support.jp.dell.com/manuals を参照してください。
管理者は、MD Storage Manager を使用して、ストレージアレイを最も使いやすい状態に設定し、監視するこ
とができます。PowerVault MD シリーズのリソースメディアに含まれる MD Storage Manager のバージョン
は、PowerVault MD3260 シリーズとその他の PowerVault MD Series ストレージアレイ両方の管理に使用するこ
とができます。MD Storage Manager は、Microsoft Windows および Linux の両オペレーティングシステムと互換
性があります。
システム要件
PowerVault MD3260 シリーズのハードウェアおよびソフトウェアの設置や設定を行う前に、対応オペレーティ
ングシステムがインストールされていること、および最小システム要件が満たされていることを確認します。
詳細については、support.dell.com/manuals でサポートマトリクスを参照してください。
管理ステーションの必要条件
管理ステーションは、MD Storage Manager を使用してネットワーク全体のストレージアレイを設定および管
理します。管理ステーションは、次の最小システム要件を満たしている必要があります。
Intel Pentium または同等のプロセッサ(1333 MHz 以上)、512 MB RAM1024 MB を推奨)。
1 GB のディスク空き容量。
画面解像度 1024x7681600 万色(1280x1024 32 ビット推奨)。
Microsoft WindowsRed Hat Enterprise Linux、または SUSE Linux Enterprise Server
メモ: オペレーティングシステムのインストールは、ネイティブまたはハイパーバイザーのゲス
ト構成が可能です。
メモ: サポートされるハイパーバイザーは、Microsoft Hyper-VCitrix XenServerおよび VMware
す。サポートされるバージョンについての詳細については、 support.dell.com/manuals でサポート
マトリクスを参照してください。
システム管理者またはそれと同等の権限。
ストレージアレイについて
RAID コントローラモジュールを通じてアクセスされる物理ディスクを含むエンクロージャをストレージア
レイと呼びます。ストレージアレイには、物理ディスク、RAID コントローラモジュール、ファン、および電
源装置などの様々なハードウェアコンポーネントが含まれます。
5
ストレージアレイに接続されている 1 台または複数のホストサーバーは、ストレージアレイ上のデータにア
クセスできます。どのパスが 1 つだけ失われても(ホストサーバーポートの障害などにより)、ストレージ
アレイに保存されているデータへのアクセスが全面的に失われることがないように、ホストとストレージア
レイの間に複数の物理パスを確立することも可能です。
ストレージアレイは、次で実行されている MD Storage Manager で管理されます。
ホストサーバーホストサーバーシステムでは、MD Storage Manager とストレージアレイは SAS
続を経由して管理リクエストとイベント情報を通信します。
管理ステーション管理ステーションでは、MD Storage Manager はストレージアレイ管理ポートへの
イーサネット接続、またはホストサーバーへのイーサネット接続を経由してストレージアレイと通信
します。イーサネット接続は SAS 接続を使って管理ステーションとストレージアレイの間で管理情
報をやりとりします。
MD Storage Manager を使用して、ストレージアレイ内の物理ディスクを構成し、ディスクグループと呼ばれ
る論理コンポーネントを作成します。次に、ディスクグループを仮想ディスクに分割します。ディスクグル
ープは、ストレージアレイの未設定容量内に作成されます。仮想ディスクは、ディスクグループの空き容量
に内に作成されます。
未設定容量は、ディスクグループにまだ割り当てられていない物理ディスクで構成されます。未設定の容量
を使用して仮想ディスクを作成すると、ディスクグループが自動的に作成されます。ディスクグループ内の
唯一の仮想ディスクが削除されると、そのディスクグループも削除されます。空き容量とは、仮想ディスク
に割り当てられていないディスクグループ内の容量です。
データは、RAID テクノロジを使用してストレージアレイ内の物理ディスクに書き込まれます。データがどん
な方法で物理ディスクに書き込まれるかは、RAID のレベルによって決まります。RAID のレベルが異なれば、
アクセスの容易さ、冗長性、容量のレベルが異なります。ストレージアレイ上の各ディスクグループと仮想
ディスクについて、特定の RAID レベルを設定できます。RAID の使用およびストレージソリューション内で
のデータ管理の詳細については、 support.dell.com/manuals で管理者ガイドを参照してください。
6
2
ハードウェアの取り付け
本ガイドを使用する前に、次の手順を確認するようにしてください。
Getting Started Guide
(はじめに)ストレージアレイに付属の
Getting Started Guide
(はじめ
に)には、システムの初期セットアップを設定するための情報が記載されています。
Dell PowerVault MD3260/3260i/3660i/3660f/3060e Storage Arrays Administrator's Guide
Dell PowerVault
MD3260/3260i/3660i/3660f/3060e ストレージアレイ管理者ガイド)管理者ガイドには、ストレージソリ
ューションについて、設定を始める前に知っておくべき重要な概念が記載されています。
support.dell.com/manuals で管理者ガイドを参照してください。
ストレージアレイに同梱されているラック取り付け手順には、ラックの取り付け方法が記載されてい
ます。
ストレージ構成の計画
ストレージアレイを設置する前に、次の点を検討してください。
データストレージのニーズと管理上の必要条件を評価します。
可用性の要求を計算します。
完全バックアップを毎週、差分バックアップを毎日行うなど、バックアップの頻度とレベルを決めま
す。
パスワード保護、およびエラーが発生した場合の電子メールアラート通知など、ストレージアレイの
オプションを検討します。
データ構成計画に従って、仮想ディスクとディスクグループの構成を設計します。たとえば、1 つの
仮想ディスクを在庫管理に、2 つ目を財務および税務情報に、3 つ目を顧客情報に使います。
障害の発生した物理ディスクと自動的に置き換わるホットスペアのためのスペースを設けるかどう
かを決めます。
ストレージアレイの接続
ストレージアレイは 2 台のホットスワップ可能な RAID コントローラモジュールで接続されています。RAID
コントローラモジュールは、RAID コントローラモジュール 0 および RAID コントローラモジュール 1 と認識さ
れます。
RAID コントローラモジュールには、ホストまたはノードへ FC 接続する 4 つの FC 入力(ホスト) ポートコ
ネクタがあります。また各 RAID コントローラには、イーサネット管理ポートおよび SAS 出力ポートコネク
タがあります。イーサネット管理ポートがあることで、専用の管理ステーション(サーバーまたはスタンド
アロンシステム)を取り付けることが可能になります。SAS 出力ポートでは、ストレージアレイをオプショ
ンの拡張エンクロージャに接続しストレージ容量を追加することができます。
メモ: ホストサーバーをストレージアレイの FC 入力ポートコネクタに接続する際は、サーバーのホスト
バスアダプタ(HBA)の出力ポートのすべてが使用可能です。
ストレージアレイのケーブル接続
ストレージアレイとホストサーバーは、次のようにケーブル接続できます。
シングルパスデータ構成シングルパス構成では、最大 8 つのホストを接続することができます。こ
れは冗長性のない構成です。
7
デュアルパスデータ構成デュアルパス構成では、最大 4 つのホストを接続することができます。
データ構成は、次の事柄を基本に選択してください。
必要なホスト数
必要なデータ冗長性レベル
冗長および非冗長構成
非冗長構成は、単一のホストからストレージアレイまでのパスをのみを提供する構成です。この種類の構成
は、重要でないデータストレージにのみ推奨されます。障害が発生したか取り外されたケーブル、障害が発
生した HBA、または 障害が発生したか取り外された RAID コントローラモジュールによるパスの障害は、ホ
ストが ストレージアレイのストレージにアクセスできなくなる原因になります。
冗長性は、個別のデータパスをホストとストレージアレイ間にインストールすることによって確立され、こ
のとき各パスはストレージアレイに設置されている 2 台の RAID コントローラモジュールのうちいずれか 1
つに設定されます。両方の RAID コントローラモジュールがストレージアレイ内のすべてのディスクにアク
セスできることから、冗長性により、パスに障害が発生した場合でも、ホストがデータにアクセスできない
という事態を回避できます。
デュアルコントローラ構成
次の図は、2 台または 4 台のホストを表しています。各ホストは、2 つの RAID コントローラモジュールに接
続されています。各ホストには冗長パスがあるため、1 つのパスを損失した場合でも、もう 1 つのパスでスト
レージアレイにアクセスすることができます。
1. 2 つのコントローラに接続された 2 台のホスト
8
2. 2 つのコントローラに接続された 4 台のホスト
9
3. 2 つのコントローラに接続された 4 台のホスト
次の図は、8 台のホストを示しています。各ホストは、1 つの RAID コントローラモジュールにのみ接続され
ています。この構成によって最大数のホストを接続できますが、冗長性はありません。
10
4. 2 つのコントローラに接続された 8 台のホスト
次の図は 2 つの RAID コントローラモジュールに接続された最大 4 つのクラスタノードを示しています。各
クラスタノードには冗長パスがあるため、1 つのパスを損失した場合でも、もう 1 つのパスでストレージアレ
イにアクセスすることができます。
11
5. 2 台のコントローラに接続された 4 つのクラスタノード
12
6. 2 台のコントローラに接続された 4 つのクラスタノード
PowerVault MD3060e 拡張エンクロージャのケーブル接続
PowerVault MD3060e 拡張エンクロージャを追加することにより、PowerVault MD3260 シリーズストレージアレ
イの容量を拡張することができます。物理ディスクのプールを、最大 2 つの拡張エンクロージャを使用する
ことにより、最大で 120 (プレミアム機能アクティベーションで有効にする場合は 180 台)の物理ディスク
を使用するよう拡張することができます。
以前に構成された PowerVault MD3060e シリーズ拡張エンクロージャで拡張する
拡張エンクロージャが Dell PowerEdge RAID コントローラ(PERC800 アダプタに直接接続されるように設定
されている場合に、この手順を使用してください。 PERC H800 アダプタ上で作成された仮想ディスクからの
データは、PowerVault MD3260 シリーズストレージアレイや PowerVault MD3260 シリーズストレージアレイに
接続されている PowerVault MD3060e シリーズ拡張エンクロージャに直接移行することはできません。
13
注意: 以前に PERC H800 アダプタに接続されていた PowerVault MD3060e シリーズ拡張エンクロージャが
PowerVault MD3260 シリーズストレージアレイの拡張エンクロージャとして使用される場合は、拡張エン
クロージャの物理ディスクは再度初期化され、データは損失します。拡張を行う前に、拡張エンクロー
ジャのすべてのデータをバックアップする必要があります。
PowerVault MD3060e シリーズ拡張エンクロージャがオンラインになると、ストレージアレイの一部としてア
クセスが可能になります。
以前に構成済みの PowerVault MD3060e シリーズ拡張エンクロージャを PowerVaultMD3260 シリーズストレー
ジアレイに接続するには、次の手順を実行します。
1.
拡張エンクロージャ上のすべてのデータのバックアップを取ります。
2. エンクロージャを PERC H800 コントローラに接続したままの状態で、拡張エンクロージャのファームウ
ェアを support.dell.com で最新バージョンにアップデートします。
Windows システムのユーザーは DUP.exe パッケージを参照してください。Linux カーネルについては
DUP.bin パッケージを参照してください。
3.
拡張エンクロージャを追加する前に、ストレージアレイソフトウェアがインストールされ、最新の状態
であることを確認します。
詳細については、support.dell.com/manuals サポートマトリクスを参照してください。
4. PowerVault MD シリーズのリソースメディアにあるソフトウェアとドライバのパッケージをインストー
ルします。
ソフトウェアのインストールについての詳細は、MD Storage Manager のインストール 」を参照してく
ださい。
5. Modular Disk Storage Manager を使用して、ストレージアレイ RAID コントローラモジュールのファームウ
ェアと NVSRAM support.dell.com で入手できる最新バージョンにアップデートします。
6. MD Storage Manager を起動します。
7. エンタープライズ管理ウィンドウEMW)で、ツール RAID コントローラモジュールファームウェア
のアップグレード とクリックします。
8. アレイに対するすべての I/O 処理を停止し、ストレージアレイに接続されているホストシステムの電源を
切ります。
9.
ストレージアレイの電源を切ります。
10.
影響を受けるシステム内にある拡張エンクロージャの電源を切ります。
11.
拡張エンクロージャをストレージアレイにケーブルで接続します。
12.
拡張エンクロージャの電源を入れます。
13. ストレージアレイの電源を入れ、ステータス LED が装置の準備ができたことを示すまで待ちます。
電源が入っている場合は、電源インジケータライトが緑色に点灯します。
要保守インジケータライトが 橙色に点灯した場合は、PowerVault Modular Disk Storage Manager
表示できるエラーがあることを示しています。
14.
ストレージアレイがオンラインで準備ができた状態になったら、接続されているすべてのホストシステ
ムの電源を入れます。
15. PowerVault MD3060e シリーズ拡張エンクロージャがストレージアレイの拡張エンクロージャであること
が確認されたら、 手順 1 でバックアップを行ったデータを復元します。
新しい PowerVault MD3060e 拡張エンクロージャでの拡張
新しい PowerVault MD3060e 拡張エンクロージャを PowerVault MD3260 シリーズストレージアレイに接続する
には、次の手順を実行してください。
1.
拡張エンクロージャを追加する前に、ストレージアレイソフトウェアがインストールされ、最新バージ
ョンであることを確認します。
14
詳細については、support.dell.com/manuals サポートマトリクスを参照してください。
2. PowerVault MD シリーズのリソースメディアにあるソフトウェアとドライバのパッケージをインストー
ルします。
ソフトウェアのインストールに関する詳細は、MD Storage Manager のインストール を参照してくだ
さい。
3. MD Storage Manager を使用して、RAID コントロールモジュールおよび NVSRAM のファームウェアを
support.dell.com で入手できる最新のものにアップデートします。
4. エンタープライズ管理ウィンドウEMW)で、ツール RAID コントローラモジュールファームウェア
のアップグレード
の順にクリックします。
5. ストレージアレイに対するすべての I/O 処理を停止し、ストレージアレイに接続されている対象となるホ
ストシステムの電源を切ります。
6.
ストレージアレイの電源を切ります。
7.
影響を受けるシステム内にある拡張エンクロージャの電源を切ります。
8.
拡張エンクロージャをストレージアレイにケーブルで接続します。
9. 拡張エンクロージャの電源を入れ、エンクロージャのステータス LED が青色になるまで待ちます。
10. ストレージアレイの電源を入れ、ステータス LED が装置の準備ができたことを示すまで待ちます。
電源が入っている場合は、電源インジケータライトが緑色に点灯します。
要保守インジケータライトが橙色に点灯した場合は、PowerVault Modular Disk Storage Manager
表示可能なエラーがあることを示しています。
11.
ストレージアレイがオンラインで準備完了状態になったら、接続されているすべてのホストシステムの
電源を入れます。
12. PowerVault MD Storage Manager を使用し、必要に応じて接続されているすべての拡張エンクロージャフ
ァームウェアをアップデートします。
13.
エンタープライズ管理ウィンドウで、アップデートしたいエンクロージャを選択して、アレイ管理ウィ
ンドウAMW)を起動します。
14. アップグレード EMM ファームウェア の順に選択します。
15. すべて選択 をクリックし、接続された拡張エンクロージャすべてを同時にアップデートします。
16. スタート をクリックします。
15
16
3
MD Storage Manager のインストール
Dell PowerVault MD シリーズのリソースメディアには、Linux および Microsoft Windows 両方のオペレーティン
グシステムのソフトウェアとドライバが含まれています。
メディアのルートには、ソフトウェアへの変更、アップデート、修正、パッチおよびその他 Linux および
Windows オペレーティングシステムに重要なデータに関する readme.txt ファイルが入っています。また、
readme.txt ファイルには、文書アクセスへの要件、メディアのソフトウェアバージョンに関する情報、および
ソフトウェアを実行するためのシステム要件が記載されています。
注意: MD Storage Manager によってアクティブに管理されている仮想ディスクのみに MD Storage
Manager をインストールしないでください。代わりに、SMagent および SMmonitor を実行しているロー
カルディスクに MD Storage Manager のインスタンスを最低 1 つインストールします。管理ソフトウェ
アを仮想ディスクにのみインストールすると、複数の物理ディスクやエンクロージャに障害が発生した
場合に、リカバリ情報へのアクセスが妨げられる場合があります。
Dell PowerVault システム用としてサポートされているハードウェアとソフトウェアの詳細については、
support.dell.com/manuals でサポートマトリックスを参照してください。
メモ: support.dell.com で入手可能な最新のアップデートをすべてインストールすることをお勧めします。
PowerVault MD3260 Series ストレージファームウェアインストーラは、コアソフトウェアおよびプロバイダを
含む機能を提供します。コアソフトウェア機能には、ホストベースのストレージエージェント、マルチパス
ドライバ、およびストレージアレイソリューションの設定、管理、監視に使用する MD Storage Manager アプ
リケーションがあります。プロバイダ機能には、Microsoft Virtual Disk ServiceVDS)のプロバイダおよび
Microsoft Volume Shadow-Copy ServiceVSS)フレームワークがあります。
メモ: Microsoft VDS および Microsoft VSS プロバイダの詳細については、support.dell.com/manuals で管理者
ガイドを参照してください。
メモ: Windows または Linux システムにソフトウェアをインストールするには、Administrator または root
権限が必要です。
メモ: DHCPDynamic Host Configuration Protocolを使用しない場合は、管理ステーションの初期設定を、
ストレージアレイと同じ物理サブネット上で行う必要があります。さらに、初期設定中にネットワーク
アダプタを最低 1 つストレージアレイのデフォルト管理ポート192.168.128.101 または 192.168.128.102
同じ IP サブネットで設定する必要があります。 初期設定の後、管理ポートは、MD Storage Manager を使
用して設定し、管理ステーションの IP アドレスを以前の設定に戻すことができます。
PowerVault MD シリーズのリソースメディアでは、次のインストールオプションが提供されています。
グラフィカルインストール(推奨)推奨されるインストール手順です。インストーラには、イン
ストールするコンポーネントを選択できるグラフィカルウィザード方式のインタフェースが表示さ
れます。
コンソールインストールサポートされている Linux プラットフォームへの X-Window 環境のインス
トールを希望しない Linux ユーザーには、このオプションをお勧めします。
サイレントインストールスクリプトインストールの作成を希望するユーザーには、このオプショ
ンをお勧めします。
17
ホストバスアダプタおよびドライバのインストール
1. ホストバスアダプタ(HBA)のインストール
2.
ケーブルを接続します。
3. HBA ドライバ、およびオペレーティングシステムの HBA パッチ / ホットフィックスをインストールしま
す。
4. 推奨 HBA 設定が適用されていることを確認してください。
グラフィカルインストール(推奨)
MD Storage Manager で、ストレージアレイを設定、管理、監視します。MD Storage Manager をインストール
するには、次の手順を行います。
1. PowerVault MD シリーズのリソースメディアをお使いのシステムに挿入するか、インストーライメージ
support.dell.com からダウンロードします。
オペレーティングシステムによって異なりますが、インストーラは自動的に起動することがあります。
インストーラが自動的に起動しない場合は、インストールメディアのルートディレクトリ
(またはダウ
ンロードしたインストーライメージ)に移動し、md_launcher.exe ファイルを実行します。Linux ベースの
システムでは、リソースメディアのルートに移動し、autorun ファイルを実行します。
メモ: Red Hat Enterprise Linux は、デフォルトではリソースメディアを –noexec のマウントオプシ
ョンでマウントするため実行可能ファイルを実行することができません。この設定を変更するに
は、リソースメディアのルートディレクトリで Readme ファイルを参照します。
2. MD Storage ソフトウェアのインストール を選択します。
3.
ライセンス契約を読み、それに合意します。
4. インストール設定 メニューから、次のインストールオプションのいずれかを選択します。
完全(推奨)— MD Storage Manager(クライアント)、ホストベースのストレージエージェン
ト、マルチパスドライバ、およびハードウェアプロバイダをインストールします。
ホストのみホストベースのストレージエージェントおよびマルチパスドライバをインストー
ルします。 MD Storage Manager のインストール」を参照してください。
管理管理ソフトウェアおよびハードウェアプロバイダをインストールします。
カスタム特定のコンポーネントを選択することができます。
5. このホストサーバー用のデータストレージとして機能するようにセットアップしている PowerVault MD
ストレージアレイのモデルを選択します。
6.
イベント監視サービスを、ホストサーバーの再起動時に自動で開始するか、手動で開始するかを選択し
ます。
メモ: このオプションは、Windows クライアントソフトウェアのインストールに限り適用可能です。
7. インストール先を確認して、インストール を選択します。
8.
インストールの完了後、プロンプトが表示されたらホストサーバーを再起動します。
9. MD Storage Manager を起動してアレイを検出します。
メモ: PowerVault MD ストレージアレイの管理ポートが接続されているネットワークで Dynamic Host
Configuration ProtocolDHCPが使用されていない場合、ストレージアレイを検出するために管理ス
テーションで IPv6 を有効にすることをお勧めします。
10.
必要に応じて、ストレージアレイと同時に購入したプレミアム機能を有効にします。プレミアム機能を
購入した場合は、ストレージアレイに同梱されているアクティベーションカードを参照してください。
18
メモ: MD Storage Manager インストーラが、必要なドライバ、ファームウェアおよびオペレーティン
グシステムのパッチまたはホットフィックスを自動的にインストールすることにより、ストレージ
アレイが動作します。これらのドライバおよびファームウェアは、support.dell.com からでも入手で
きます。また、特定のストレージアレイに必要な追加設定およびソフトウェアについては、
support.dell.com/manuals でサポートマトリックスを参照してください。
コンソールインストール
メモ: コンソールインストールは、グラフィカル環境を実行していない Linux システムにのみ適用されま
す。
リソースメディアのルートにある autorun スクリプトは、グラフィカル環境が実行されていない場合にこれを
検知し、インストーラをテキストベースモードで自動的に開始します。このモードでは、グラフィカルイン
ストールと同じオプションが選択できます。
サイレントインストール
Windows でのサイレントインストール
Windows システムでサイレントインストールを実行するには、次の手順に従います。
1. インストールメディアまたはイメージの windows フォルダにある custom_silent.properties ファイルを、
ストサーバー上の書き込み可能な場所にコピーします。
2. custom_silent.properties ファイルを修正し、使用する機能、モデル、およびインストールのオプションを
反映した後、ファイルを保存します。
3. custom_silent.properties ファイルがお使いの特定のインストールを反映するよう修正されたら、次のコマ
ンドを実行してサイレントインストールを開始します。
./mdss_install.bin –f <host_server_path>/custom_silent.properties
Linux でのサイレントインストール
Linux システムでサイレントインストールを実行するには、次の手順に従います。
メモ: Red Hat Enterprise Linux 6 オペレーティングシステムで、次のスクリプトをルートディレクトリから
実行し、必須パッケージをインストールします。
# md_prereq_install.sht
1. インストールメディアまたはイメージの windows フォルダにある custom_silent.properties ファイルを、
ストサーバー上の書き込み可能な場所にコピーします。
2. custom_silent.properties ファイルを修正し、使用する機能、モデル、およびインストールのオプションを
反映した後、ファイルを保存します。
3. custom_silent.properties ファイルを修正したら、次のコマンドを実行してインストールを開始します。
./mdss_install.bin –f <host_server_path>/custom_silent.properties
PowerVault MD ストレージマネージャのアップグレード
新しいバージョンの PowerVault MD Storage Manager へアップグレードするには、古いバージョンをアンイン
ストールしてから、MD Storage Manager のアンインストール を参照) MD Storage Manager のインスト
ール の指示に従い新しいバージョンをインストールします。
19
20
/