・ 本装置に過度の衝撃が加わる場所でのご使用はおやめくだ
さい。内部を破損、または正常な出力信号が得られないこ
とがあります。
・ 強力な磁気が発生するものは、測長ユニットから 10cm 以上
離してください。(5mT以下の磁界で使用してください。)
・ 防水型ではありませんので、直接水や油がかからないよう
に使用してください。
・ 出力ケーブル着脱の際は必ず公差判定ユニットの電源を
OFFにしてから行なってください。
・ 測定子を取付け /取外しする際には、付属の専用スパナを
ご使用ください。スピンドルに 0.1N・m以上のトルクが
加わらないようにご注意ください。故障の原因となります。
測定子ゆるみ防止のため、付随の呼び 2.5 のスプリングワッ
シャをはさむか、ねじロックのご使用をおすすめします。
(締付けトルク参考値:0.05~0.06N・m)
ステム
スピンドル
専用スパナ
スプリングワッシャ
測定子
図1
・ ケーブルは断線を防ぐため、適当な場所へ固定するように
してください。また、ケーブルを強く引いたり、無理に曲
げてのご使用は避けてください。(曲げ半径 50mm(内側 )
以上 )
・ 取付平行度は測定精度に影響します。測定面に対する直角
度あるいは走りに対する平行度は、0.02mm/14mm以内に
調整してください。
・ ステムを固定した後は、回転方向に力を加えないでくださ
い。故障の原因となります。
・ 本品はボール軸受を採用していますので、取付の際にステ
ムを強く締めすぎますと測定軸を傷つけ、動きを損なう恐
れがありますからご注意ください。
・ ステムは、図 2 のようにスリワリ部をねじで締め込むよう
に取付けてください。絶対に、φ 8mm 穴垂直方向にねじ
切りをしてステムを押しねじで締め込む取付けは、行なわ
ないでください。摺動不良や精度不良の原因となります。
・ 測長ユニットの取付けは必ずステム部をチャックするよう
にしてください。
・ 取付け側のホルダーは図 2 を参考に準備してください。
締付トルク:0.6 N・m
材質:SUS303
M3 14
DF812 : 18
8.5
1
φ 8G6 +0.014
+0.005
単位:mm
9
・ 測長ユニットの取付けには、必ず付属の締め付けナット、
ウェーブワッシャ、クランプスパナ、回り止めピンを用い
てください。( 図 3)
締め付け力については、ウェーブワッシャが完全に平に潰れ
る程度を目安としてください。
推奨締付け力 :0.6 ~ 1.0N・m
最大締付け力 :2.0N・m
回り止めピン
測長ユニット
取付板
締め付けナット
・ 取付け側のホルダーは図 4 を参考に準備してください。
φ9.7±0.15 mm
DF805SFシリーズ: 7~11 mm
DF812SFシリーズ: 9~11 mm
図4
・ キャリブレーションは 1 年毎に行なっていただくことを推
奨します。
・ 本装置は、スピンドル部に防塵ベローズが付いています。
ご使用の雰囲気中の有機溶剤やオゾンや紫外線などによっ
て、防塵ベローズが著しく劣化する場合があります。この
場合、防塵ベローズの定期的(6ヶ月~1年 )な交換をし
てください。
・ 測長ユニットは、ホースエルボを装着した後に固定してく
ださい。
・ 下記手順では、測長ユニットは L 型金具部を持って作業
してください。他の部分に力をかけないようにしてくださ
い。
1. キャップを取外します。
ップ L型金具部
専用スパ
2. ホースエルボを取付け、ホースエルボの位置を定めます。
(図 6 参照)
ホースエルボと測長ユニットの L 型金具部を手で押さえ
ながら、M5 ねじを専用スパナで締付けます。
専用スパナ
平行位置で締付け
ホースエルボ M5ねじ
ホースエルボ
ホースエルボ
L型金具部
3. φ 4mmチューブを取付けます。
φ4 mmチューブ
固定リング 固定リング
エアーチューブの先端は、水や油、粉塵のかからない場所に、
設置してください。
エアーチューブを取付けた後、図 8 のような空圧回路を構築
してください。
P
R A
スピードコントローラ
真空圧0.04~0.067 MPa
真空
エジェクタ
P
R
P V
A
電磁弁
レギュレータ
エアフィルタ
圧力源
ドライエアー
ミストセパレータ EXE
図8
DF805SLR/DF805SFLR/DF812SLR/DF812SFLR
エアー注入により、スピンドルが引き込まれる動作となります。
精 密レギュレ ータ
(SMC製IR2000相当)
ス ピ ード コ ント ロ ー ラ
空気圧
0.055±0.01 MPa
電磁弁
レギュレータ
ミ スト セ パ レ ー タ
エアフィル タ
圧力源
DF812SVR
ドライエアー
エアー注入により、スピンドルが押し出される動作となります。
非測定物の硬度、側長ユニットストローク内のどこで測定するかなどで、
圧力コントロールの調整が必要です。
スピンドルの押し出し速度が速い場合、ワークに触れた瞬間
に表示がエラーになることがあります。また過度の衝撃によ
り、ベアリング内部のボール保持器がずれ、測定長が減少す
ることがあります。この場合は、図 8 のようにスピードコン
トローラにてスピンドルの速度調整をしてください。
LED インジケータにより測長ユニットの動作状態を確認できます。
LED 点灯色 内容 対応方法
青点灯 電源 ON、正常動作中、原点検出済みです。 -
青点滅 電源 ON、原点待ち状態または原点検出
中です。
原点使用時はスピンドルが伸びきった状態で電源を投入し、1.5mm 以上スピ
ンドルを移動させてください。
原点位置付近にスピンドルが停止している状態で、電源を投入すると、原点
が検出できないか、原点がずれる可能性があります。
原点を使用しない場合は、公差判定ユニット側で原点使用設定を OFF にして
ください。
赤点滅 測長ユニットの信号レベルが異常です。 アラームとなる想定要因を排除した後、電源を再起動してください。
再起動後でも同様な状態が続く場合は測長ユニットか公差判定ユニットが故
障している可能性があります。
赤点灯 最大応答速度が超過、測長ユニットの信
号が異常、シリアル通信異常、外部ノイ
ズ等の影響で正常な動作ができていませ
ん。
消灯 電源 OFF 電源を投入しても同様な状態が続く場合は、測長ユニットか、公差判定ユニッ
トが故障している可能性があります。
LEDインジケータ