Beta 91A

Shure Beta 91A, BETA91A 取扱説明書

  • Shure BETA 91A 楽器用マイクロホンのユーザーマニュアルを読み込みました。このデバイスに関するご質問にお答えします。設置方法、使用方法、仕様、トラブルシューティングなど、マニュアルの内容についてご質問ください。
  • BETA 91Aはどこに設置するのが最適ですか?
    コンタースイッチは何のためにありますか?
    BETA 91Aにはどのような電源が必要です?
概要
ShureBeta91Aは、キックドラム、ピアノなどのトラ
ディショナル低周波楽器向けに設計されています。改
良したマイクロホンカプセルは、パワフルな低周波レ
スポンスを生むため重低音環境に最適化され、プリア
ンプとXLRコネクターを統合した新しいデザインによ
り、接続は簡単でステージでの配線も邪魔になりませ
ん。Beta91Aは、非常に高い音圧レベル(SPL)であ
っても、スタジオ品質のサウンドと優れたアタック感
やパンチ感を併せ持たせることができます。
特徴
• Shureの卓越した品質・耐久性・信頼性を備えたラ
イブパフォーマンス用マイクロホンの最高峰
• 均一なハーフカーディオイド特性(取り付け面より
上側)により、広いフィードバックマージンを確保
し、収音軸外の音を排除
• キックドラムや重低音楽器に最適な周波数特性
• 高SPL環境で使用できるワイドダイナミックレンジ
• 2ポジションのコンツアースイッチがアタックと明
瞭度を増強
• 一体型プリアンプとXLRコネクタが配線をすっきり
させ、素早く確実な設定が可能に
• ロープロファイル設計のため外付け取付金具は不要
• 磨耗や酷使に耐える、スチールグリルとダイカスト
合金製ボディ
性能
• 優れた低域再現力
• 非常に高いSPLハンドリング
• 高い出力レベル
• クロスオーバー歪みを発生しません
用途及び取り付け方法
ハーフカーディオイド指向特性
バウンダリーマイクロホンは、取り付け面より上側にカーディオイド特性を持ち
収音します。この面から60度以内に音源が入るようにしてください。
一般的な用途と配置方法が以下の表に記載されています。マイクロホンテクニックは個人の好みに大きく依存してお
り、「正しい」マイクロホンの位置があるわけではないということを知っておいてください。
コンツアースイッチ
マイクロホンの下にある2ポジションスイッチは、工具を使わずに低~中域レスポンスを選択的にフィルタリングす
ることができます。このフィルターを使用することで、重低音楽器のアタックや明瞭度が高まります。
使用時の原則
• マイクロホンを希望する音源に向けます。不要な音は
ゼロ
ポイントに来るようにします。
• 使用するマイクロホンをできるだけ少なくすることで、
ポテンシャルアコースティックゲイン
を増加させてフィー
ドバックを防止します。
•
3-1ルール
を守って、音源への距離の3倍以上各マイクロホン間の距離をとり、
フェーズキャンセル
を減らしま
す。
• マイクロホンは反射面からできるだけ離して設置し、
コムフィルタリング
を減少させます。
• 双指向性マイクロホンを使用する際は、マイクロホンの近くで演奏することで
近接効果
を活かして低減レスポンス
を増加させることができます。
• 必要以上のハンドリングを避けて、メカニカルノイズや振動を防止します。
• マイクロホングリルはいずれの部分も覆わないでください。マイクロホンの性能に悪影響を及ぼします。
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フラットな特性:ほとんどの用途で最も自然な音となります。
低~中域スクープ:この設定は、マイクロホンの周波数レスポンス
を調整し、低周波数で強力な「パンチ感」を、高周波数で十分な
アタックを生み出します。
EQ
EQ
マイクロホンの取付方法
長期間の設置には、Beta91Aマイクロホンの底面にある取り付け穴を使って取り付けます。
用途 マイクロホンの推奨配置 音質
キックドラム ドラムの内部、枕またはクッションなどの上、ビーター
ヘッドから25~152mm
豊かでナチュラルな音
コンツアースイッチ作動。ビーターヘッドから25~152
mm
シャープなアタック。最大の
ベース「パンチ」。
ピアノ 低音側のトレブル弦の上を覆う屋根の下面にマイクロホ
ンを取り付けます。屋根の高さやハンマーに対する位置
を変え、希望する音が得られるか試します。
明るく、バランスの取れた、
強めのアタック。優れた分
離。
ピアノフレームの内側、ピアノの曲線状の壁の頂点付近
にマイクロホンを垂直に取り付けます。
フル、ナチュラル。優れた分
離と最小限のハンマー&ダン
パーノイズ。
注:場所と室内音響がマイクロホンの音質に大きく影響します。用途に応じて全体的に最高の音が得られるよう、マ
イクロホンの配置と部屋の特性への対応を試してみる必要があります。
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使用電源
このマイクロホンにはファンタム電源が必要で、DC48Vの供給電圧(IEC-61938)が
最適です。ヘッドルームと感度は若干減少しますが、DC11Vまで低下しても動作させ
ることができます。
現在、大半のミキサーにはファンタム電源が付いています。バランスマイクロホンケ
ーブル:XLR-XLRまたはXLR-TRSケーブルを必ず使用してください。
仕様
付属品及びパーツ
付属のアクセサリー
カーディオイドカートリッジ RPM98A/C
交換パーツ
オプションのアクセサリー
カートリッジタイプ エレクトレットコンデンサー
指向特性 ハーフカーディオイド(設置表面上の半球がカー
ディオイド)
周波数特性 20~20,000Hz
出力インピーダンス
@ 1 kHz
146Ω
感度
開回路電圧,@1kHz,標準
–48.5 dBV/Pa
[1]
(3.8 mV)
最大SPL
1%THDで1kHz
[2]
2500Ω負荷 155dB
1000Ω負荷 151dB
S/N比
[3]
64.5dB
ダイナミックレンジ
@ 1 kHz
2500Ω負荷 125.5dB
1000Ω負荷 121.5dB
クリッピングレベル
20Hz~20kHz,1%THD
2500Ω負荷 12.5 dBV
1000Ω負荷 7.5 dBV
自己雑音
等価SPL,Aウェイト,標準
29.5 dB SPL-A
同相除去
20Hz~200kHz
≥55dB
周波数コンツアースイッチ アッテネーション7dB、中心周波数400kHz
コネクター プロオーディオ用3ピン(XLR)、オス、バランス
極性 ダイヤフラムへの正の圧力により、3番ピンに対し
て2番ピンに正電圧が生成される
使用電源 11~52 V DC
[4]
ファンタム電源(IEC-61938),5.4mA
質量 470g(16.6オンス)
[1]
1 Pa=94 dB SPL
[2]
入力信号を加えた時のマイクロホンプリアンプのTHDは、所定のSPLにおけるカートリッジ出
力と等価となります。
[3]
S/N比は、94dBSPLと自己雑音の等価SPLとの差となります。Aウェイト。
[4]
仕様はすべてDC48Vファンタム電源使用時における測定のものです。このマイクロホンはこ
れよりも低い電圧でも作動しますが、ヘッドルームと感度は若干減少します。
ジッパー付きキャリングバッグ 95A2314
7.6mケーブル C25E
認 証
CEマーキングに適格。欧州EMC指令2004/108/ECに適合。住宅(E1)および軽工業(E2)
環境に関し、EN55103-1:1996およびEN55103-2:1996の整合規格に対応。
適合宣言書は以下より入手可能です:
ヨーロッパ認定代理店:
Shure Europe GmbH
ヨーロッパ、中東、アフリカ地区本部:
部門:EMEA承認
Wannenacker Str. 28
D-74078 Heilbronn, Germany
Phone: +49 7131 72 14 0
Fax: +49 7131 72 14 14
Eメール:[email protected]
負荷インピーダンス
最大SPL、出力クリッピングレベル、及びダイナミックレンジは、マイクロホンを接
続するプリアンプの入力負荷インピーダンスにより異なります。Shureでは、最小で
も1000Ωの最小入力負荷インピーダンスを推奨しますが、現在のほとんどのマイクロ
ホンプリアンプがこの要件を満たします。これらの仕様については、インピーダンス
が高いほどパフォーマンスが上がります。
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