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ポジショニング
SM9は、ニアフィールドとミッドフィールドモニタリング用に設計されているため、リスニングポジションに向かって、
リスナーから1〜4メートルの間の距離に配置する必要があります。SM9は、コンソール上、または適切な台に配置するこ
とができます。いずれにしても、ツイーターの位置がリスナーの耳とほぼ同じ高さであることをお勧めします。
ドライバの実行
一般の新しいブランドのラウドスピーカーと同様、当該ドライバも一定期間内にいくつかの実行を必要とします。気候
環境などに適応するための設定に多少の時間を要する機械的な要素があるからです。この期間の長さは、ラウドスピー
カーの実行環境によって異なり、数週間かかる場合があります。最初の数時間は、スピーカーを激しく使用するのは避
けてください。ドライバの実行プロセスを早めるためには、大幅に低い周波数成分を持つプログラムにより、およそ20
時間ほど適度なレベルでスピーカーを動作させることをお勧めします。トランスデューサーが安定しはじめたら、最適
なパフォーマンスが得られます。
背面パネル(図 B、C、D、E):
ハイパスフィルタ:このポテンショメータは、ハイパスフィルタに相当します。SM9モニターの低い周波数の周波数応答を制限する機
能があります。「FULL RANGE」の位置は、ハイパスフィルタ(3ウェイモードでは30Hzから40kHz、双方向モードでは90Hzから20kHz
の帯域幅全体のモニター機能)を無効にする効果があります。他の3つのポジション(45Hz-60Hz-90Hz)のフィルタスロープは
12dB/octaveです。
LFシェルビング:このポテンショメータは、30Hzと250Hz (+/-3dB)の間の周波数レベルの線形調整を可能にします。
LF EQ:このポテンショメータは、低音レベルを調整することができます。中心周波数は50Hzであり、Q値は2です。補正は、+/-3dB
の区間で行われています。
LMF EQ:このポテンショメータは、ミッドバス周波数のレベルを調整することができます。中心周波数は160Hzであり、Q値は1です。
補正は、+/-3dBの区間で行われています。SM9モニタがミキシングデスク上に設置されている場合、この補正は非常に便利です。
この設定の有効化は、ミキシングデスクによって生成された反射を低減する効果があります。
MF EQ:このポテンショメータは、ミッドレンジ周波数のレベルを調整することができます。中心周波数は1kHzであり、Q値は0.6で
す。補正は、+/-3dBの区間で行われてます。
HFシェルビング:このポテンショメータは、4.5kHzと40kHz (+/-3dB)の間の周波数レベルの線形調整を可能にします。
XLRプラグ:このプラグの用途は、ミキシングデスク、サウンドカード、または線形性の低レベル信号を発信する機材からの低レベ
ルのオーディオ信号を受けるものです。接続されているソース(対称または非対称の出力ソース)によって、モニターの入力感度を
調整する必要があります。
入力感度:このスイッチは、接続されているソース(ミキシングデスク、サウンドカードなど)によって、モニターの入力感度を適応さ
せることができます。接続されたソースが不平衡出力を介してオーディオ信号を送信する場合は、モニターの入力感度を-10dBVに
設定する必要があります。オーディオ信号が平衡出力を介して送信されている場合、モニターの入力感度を+4 dBuに設定する必
要があります。
フロントパネル:
LEDの色(前面および側面 ステイタス ソリューション
赤色→緑色の点滅→緑色、 モードの切り替え 正常機能
緑色→緑色の点滅→赤色 スタンバイモード 正常機能
赤色 アクティブ·スタンバイ 正常機能
緑色 モニターが機能中 正常機能
緑色の点滅(2回/秒) 開始モード 正常機能
赤色/緑色の点滅 耐熱保護
10分待ってから、スタンバイボタンを
押してください。
赤色の点滅から点灯(機能) 表示のクリッピング/リミッターの有効化
LEDが緑色になるまで、音のレベルを
下げてください。
赤色の速い点滅(4回/秒)
欠陥電源装置(ステージのフィルタリン
グ)
お買い上げの販売店または代理店にお
問い合わせください。
赤色のゆっくりな点滅(1回/2秒) 欠陥電源装置(アンプ)
お買い上げの販売店または代理店にお
問い合わせください。
SM9
取扱説明書