6. 本体を、 上から見て正確に時計回りに 180 ° 回し
ます。 地墨ポイントを基準点の中心に合わせ、
右矩方向ビームの中心が最初のターゲット板 a
の垂直ラインに正確に当たるようにします。
7. 続いて左矩方向ビームのポイント (d4) をター
ゲット板 c にケガきます。
注意事項d2 と d4 間の水平距離の許容値は、 測定
距離 5 m で 3 mm 以下です。
注意事項d3 が d1 の右にある場合、 水平距離
d1-d3 と d2-d4 の合計は、 測定距離が 5 m の場
合最大で 3 mm まで許容されます。
注意事項d3 が d1 の左にある場合、 水平距離
d1-d3 と d2-d4 間の差は、 測定距離が 5 m の場合
最大で 3 mm まで許容されます。
7.3.5 水平ラインの曲がりのチェック
1. 本体を、 長さが 10 m 以上の室内の角部に設置し
ます。
注意事項床面は凹凸がなく水平でなければなりませ
ん。
2. すべてのレーザービームをオンにします。
3. ターゲット板を本体から最低 10 m 離して固定
し、 レーザービームの交点がターゲット板の中心
(d0) にくるようにし、 ターゲット板の垂直ライ
ンに鉛直ビームの中心を正確に合わせます。
4. 床に基準点とともに地墨ポイントの中心をケガきま
す。
5. 本体を、 上から見て時計回りに 45 ° 回します。
地墨ポイントビームを基準点の中心に合わせてくだ
さい。
6. 水平ラインがターゲット板の垂直ラインと交わる点
(d1) をターゲット板上にケガきます。
7. 本体を、 反時計回りに 90° 回します。 地墨ポイン
トビームを基準点の中心に合わせてください。
8. 水平ラインがターゲット板の垂直ラインと交わる点
(d2) をターゲット板上にケガきます。
9. 以下の垂直距離を測定します:d0-d1、 d0-d2、
d1-d2。
注意事項垂直距離の最大許容値は、 測定距離 10 m
で 5 mm 以下です。
7.3.6 垂直ラインのチェック
1. 本体を 2 m の高さのところに設置します。
2. 本体のスイッチをオンにします。
3. 本体から 2.5 m 離れた同じ高さ(2 m)の位置に最
初のターゲット板 T1(垂直) を置いて垂直レー
ザービームがターゲット板に当たるようにし、 こ
の位置にケガきます。
4. 続いて 2 枚目のターゲット板 T2 を最初のターゲッ
ト板の 2 m 下方に置いて垂直レーザービームが
ターゲット板に当たるようにし、 この位置にケガ
きます。
5. 試験構造部に対して反対側 (鏡像) にあたる位
置 2 を、 床面上のレーザーラインの本体から 5 m
離れた位置にケガきます。
6. 続いて本体を今ケガいた床面上の位置 2 に設置し
ます。 レーザービームとターゲット板 T1 および
T2 との位置を調整し、 ビームがターゲット板の中
心線近くに当たるようにします。
7. 各ターゲット板の間隔 D1 および D2 を確認し、
距離 (D = D1 - D2) を求めます。
注意事項ターゲット板は互いに平行位置にあり同一
の立ちにあることを確認してください。(水平精度
は測定エラーの原因となることがあります)
距離 D が 3 mm を超える場合、 本体をヒルティ
サービスセンターで調整する必要があります。
8 手入れと保守
8.1 清掃および乾燥
1. レンズの埃は吹き飛ばしてください。
2. 指でガラス部分に触れないでください。
3. 必ず汚れていない柔らかい布で清掃してくださ
い。 必要に応じてアルコールまたは少量の水で
湿してください。
注意事項プラスチック部分をいためる可能性があり
ますので、 他の液体は使用しないでください。
4. 本体を保管する場合は、保管温度を確認してくださ
い。 特に車内に保管する場合、 冬や夏の本体温度
に注意してください (‑ 25 °C ~ + 63 °C(- 13 ~
145 °F))。
8.2 保管
本体が濡れた場合はケースに入れないでください。 本
体、 本体ケース、 アクセサリーは清掃し、 乾燥させ
る必要があります (最高 63 °C/ 145 °F)。 本体は完
全に乾燥した状態で本体ケースに収納し、 乾燥した場所
で保管してください。
長期間保管した後や搬送後は、 使用前に本体の精度を
チェックしてください。
本体を長期間使用しない時は、 電池を抜き取ってくださ
い。 電池から流れ出た液体で、 本体に損傷を与える可
能性があります。
8.3 搬送
搬送や出荷の際は、 本体をヒルティの本体ケースか同等
の質のものに入れてください。
危険
搬送時は必ず電池/バッテリーパックを抜き取ってくだ
さい。
8.4 ヒルティ校正サービス
各種の規則に従った信頼性を保証するためには、 本体
の定期点検を第三者の校正機関に依頼されることをお
勧めします。
ヒルティ校正サービスはいつでもご利用できますが、
少なくとも年に一回のご利用をお勧めします。
ヒルティ校正サービスでは、 本体が点検日の時点で、
取扱説明書に記載されている製品仕様を満たしているこ
とが証明されます。
ja
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Printed: 11.04.2016 | Doc-Nr: PUB / 5071432 / 000 / 03