DX 351-CT

Hilti DX 351-CT 取扱説明書

  • こんにちは!Hilti DX 351-CTボルトセッターの取扱説明書の内容を読み終えました。この装置の使用方法、安全上の注意、メンテナンス方法、そしてトラブルシューティングなどについてご質問があれば、お気軽にお尋ねください。このマニュアルには、装置の部品説明、技術データ、使用方法、メンテナンス、トラブルシューティングなどが詳しく記載されています。
  • 適切なカートリッジは何ですか?
    使用できる基材は何ですか?
    安全に使用するための注意事項は?
オリジナル取扱説明書
DX 351‑CT 安全鋲打機
ご使用前にこの取扱説明書を必ずお読みくださ
い。
この取扱説明書は必ず本体と一緒に保管してくだ
さい。
他の人が使用する場合には、 本体と取扱説明書
を一緒にお渡しください。
目次
1 安全上の注意 84
2 一般的な注意 86
3 製品の説明 87
4消 87
5 製品仕様 88
6 ご使用前に 88
7 ご使用方法 89
8 手入れと保守 90
9 故障かな? と思った時 91
10 廃棄 95
11 本体に関するメーカー保証 95
12 EU 規格の準拠証明 (原本) 96
13 CIP 検査合格 96
14 使用者の健康と安全について 96
1 この数字は該当図を示しています。 図は二つ折り
の表紙の中にあります。 取扱説明書をお読みの際は、
これらのページを開いてください。
この取扱説明書で 「本体」 と呼ばれる工具は、 常に
DX 351‑CT グリップ付き安全鋲打機を指しています。
各部名称、 操作部/表示部名称 1
@
ピストンブレーキ (ファスナーガイドの部品)
;
細型スリーブ
=
ファスナーガイド
%
ピストンリターンスプリング
&
ブラックハウジング
(
トリガー
)
グリップ
+
空包装填口
§
空包抜き取り口
/
グリップカバー
:
通気溝
·
威力調整目盛り
$
威力調整つまみ
1 安全上の注意
1.1 基本的な安全注意事項
この取扱説明書の各項に記された安全注意事項の外に、
常に下記事項を守らなければなりません。
1.1.1 空包の使用
必ずヒルティ製の空包またはそれと同等の品質の空包
を使用してください
ヒルティ製工具で品質の劣る空包を使用すると、 未燃焼
粉末が堆積し、 それが突然に爆発して使用者およびそ
の周囲にいる人に重傷を負わせる危険があります。
包は、 以下のいずれかの最低条件を満たしていなければ
なりません
a) 空包メーカーは、 EU 規格 EN 16264 に準拠した試
験に合格したことを証明できなければなりません ある
いは
b) CE 適合マークの表示がなければなりません (2013
7 月以降、 EU 内では表示が義務化)
注意事項
安全鋲打機用のすべてのヒルティ製空包は、 EN 16264
に準拠した試験に合格しています。 EN 16264 格で
定められた試験は、 認定機関により実施される空包と工
具の規定の組合せによるシステム試験です。 工具
称、 認定機関の名称およびシステム試験番号は、 空包
の梱包に表示されています。
梱包例については下記も参照してください:
www.hilti.com/dx-cartridges
1.1.2 使用者に留意して頂くこと
本体の安全な使用についてのトレーニングを受けるまで
は、 決して本体を使用しないでください。 この件につ
いては、 ヒルティセールスアドバイザーにお尋ねくださ
い。
1.1.3 作業者に関する安全
a) DX ファスニング装置を使用の際には、 油断せず
に十分注意し、 常識をもった作業をおこなってく
ださい。 疲れている場合、 薬物、 医薬品服用お
びアルコール飲用による影響下にある場合には本体
を使用しないでください。 本体使用中の一瞬の不
意が重傷の原因となることがあります。
b) 不安定な姿勢はとらないでください。 足元を確かに
し、 常にバランスを保ちながら作業してください。
c) 本体の先端部を、 決して自分や周囲の人に向けな
でください。
d) 鋲打機の先端部を絶対に手や身体の他の部分 (ある
いは他の人) 押し付けないでください。
e) 作業中は、 作業関係者以外、 特に子供が近づかない
ようにしてください。
ja
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f) 本体を使用する際、 腕は軽く曲げた状態にしてくだ
さい 決して腕をピンと伸ばして突っ張らないよう
にしてください) 痛みあるいはその他の不快感を
感じた場合は、 直ちに使用を中止してください。
1.1.4 DX ファスニング装置の慎重な取扱いおよび使用
a) 用途に合った工具をご使用ください。 本体を本来
の目的以外には使用しないでください。 必ず、
示にしたがい、 不具合のない状態で使用してくださ
い。
b) 本体は必ず両手でグリップを掴んで確実に保持して
ください。 本体は、 エクステンションの保護されて
いないメタルバーに固定しないでください。 これ
は、 本体の機能障害の原因となることがあります
c) 本体は作業面に対して垂直に押し付けてください。
d) 空包やネイルを装填してある本体は、 決して放置し
ないようにしてください。
e) 清掃や修理、 点検をする時、 休憩に入る時、 ある
いは保管する時には、 必ず事前に空包およびネイル
を取り出してください。
f) 本体とアクセサリーに不具合がないか点検してくだ
さい。 本体を続けて使用する前に、 安全装置およ
びわずかな損耗のあるパーツについて、 作業に影響
を及ぼすことなく規定どおりの機能を発揮できるこ
とを確認する必要があります。 可動部分がスムーズ
に回転し、 動きに硬さがないか、 あるいはパーツ
に不具合がないか点検してください。 使用するパー
ツがしっかりと固定されて、 本体が支障なく作動す
るための条件が整っているか確認してください。
安全装置やパーツに不具合があり、 取扱説明書に解
決方法が明記されていない場合は、 弊社営業担当ま
たはヒルティ代理店販売店に適切な修理/交換
を依頼してください。
g) 打鋲する際には、 母材に対して本体を常に直角に
保つようにしてください。 それによりネイルが母
材からそれて打鋲されるのを防止できます
h) ファスナーは決して再使用してはなりません。
i) 打ち込まれたファスナーに再度打鋲し直すと、 ファ
スナーが折れたり、 噛むことがありますので止めて
ください。
j) 一度使用した穴に打鋲しないでください。 ただし、
ヒルティにより指定されている場合を除きます。
k) 常に、 母材の最小厚、 ファスニング距離および必要
な端部までの距離などのファスニングガイドライン
を遵守してください。
l) 可能な限り、 破片ガードを使用してください。
m) ァスナーガイドを手で引き戻さないでください。
場合によっては本体が打鋲可能状態になることがあ
ります。 打鋲可能状態になると、 身体部分に鋲が
打ち込まれる恐れがあります。
n) 本体が熱いうちは、 決して分解しないでください。
o) 各国の関連法律、 特に事故防止規定に注意してくだ
さい。
1.1.5 作業場の安全確保
a) 作業場の採光に十分配慮してください。
b) 本体を使用する場合は必ず作業場の通気を良くして
ください。
c) 打鋲にふさわしくない母材には、 決して打鋲し
ないでください。 溶接した鋼材や鋳物などの
固すぎる母材。 木材や石膏などの柔らかすぎる母
材。 ガラスやタイルなどの割れやすい母材。 その
他の打鋲にふさわしくない母材としては、 次のよう
なものがあります ガラス、 大理石、 プラスチッ
ク、 青銅、 真鍮、 銅、 自然石、 断熱材、 中空ブ
ロック、 化粧タイル、 薄い金属板 (< 4 mm) およ
び気泡コンクリート。 これらの母材に打鋲すると、
ファスナーが折れたり、 欠けたり、 貫通する恐れが
あります。
d) 本体は、 12 mm(1/2 インチ) 以上の防火層のあ
る母材では使用しないでください。 防火層のあ
る母材で本体を使用すると、 本体の機能障害の原
因となることがあります。
e) ファスナーを打鋲する前に、 作業場の後方に人が
ないことを確認してください。
f) 作業場の整理整頓に心がけてください。 事故の原
因となり得る危険物は作業区域から取り除いておい
てください。 作業場が整理整頓されていないと、
事故を引き起こすことがあります。
g) ハンドルとグリップは、 乾燥した清潔な状態に保
ち、 オイルやグリスの付着がないようにしてくださ
い。
h) 滑り止めのついた履き物を着用してください。
i) 周囲状況を考慮してください。 本体に雨や雪があた
らないようにしてください。 火災や爆発の恐れが
るような状況では、 本体を使用しないでください。
1.1.6 機械的な危険性に対する安全対策
a) 正しいファスナーガイド/ファスナーの組み合わ
せを選択してください。 組合せを間違えますと、
ファスニング品質に影響が及ぶだけでなく、 怪我を
負ったり、 本体が重大な損傷を受けることがあり
す。
b) 本体用として認可されたヒルティ純正のファスナー
のみを使用してください。
c) 摩耗あるいは損傷したピストンあるいはピストンブ
レーキは使用しないでください。 ピストンを改造し
ないでください。
1.1.7 熱の危険性に対する安全対策
a) 本体が過度に熱くなった場合には、 冷ましてくださ
い。
b) 本体がまだ冷めていないうちに作業を行う必要があ
る場合は、 必ず保護手袋を着用してください。
c) プラスチックの空包ストリップが溶け始めた場合
は、 本体を冷ましてください。
ja
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1.1.8 電気的な危険に対する安全対策
本体は黒いグリップ部分で保持し、 気の導通 (感
電) を回避してください。 本体およびエクステンショ
ンに不具合がないか定期的に点検してください
1.1.9 爆発の危険性
a) 本体用として許可されたヒルティ純正の空包のみ
を使用してください。
b) 空包ストリップは本体から慎重に取り外してくださ
い。
c) 空包を本体から無理に取り外そうとしないでくださ
い。
d) 使用しない空包は乾いた高い場所に施錠し、 子供の
手の届かない場所に保管してください。
1.1.10 個人保護用具
本体の使用中および修理中、 作業者および現場で直近
に居合わせる人々は保護メガネ、保護ヘルメット、 安全
靴および耳栓を着用しなければなりません。 作業者は
さらに保護手袋を着用しなければなりません
2 一般的な注意
2.1 安全に関する表示とその意味
危険
この表記は、 重傷あるいは死亡事故につながる危険性が
ある場合に注意を促すために使われます。
警告事項
この表記は、 重傷あるいは死亡事故につながる可能性が
ある場合に注意を促すために使われます。
注意
この表記は、 軽傷あるいは所持物の損傷が発生する可能
性がある場合に使われます。
注意事項
この表記は、 本製品を効率良く取り扱うための注意事項
や役に立つ情報を示す場合に使われます。
2.2 記号の説明と注意事項
警告表示
一般警告
事項
爆発
物に関す
る警告事項
高温に関す
る警告事項
義務表示
保護メガネ
を着用して
ください
保護ヘル
メットを着
用してくだ
さい
耳栓を着
用してくだ
さい
保護手
袋を着用し
てください
ご使用
前に取扱説
明書をお
読みくだ
さい
機種名 製造番号の表示箇所
機種名および製造番号は本体に貼られた銘板に表示され
ています。 当データを御自身の取扱説明書にメモ書き
しておき、 お問い合わせなどの必要な場合に引用してく
ださい。
機種名
製品世代 01
製造番号
ja
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3 製品の説明
3.1 正しい使用
ヒルティ DX 351‑CT は、 ファスナーをコンクリート、
鋼材、 その他の DX ファスニングに適した母材 (ファ
スニングテクノロジーマニュアルを参照) にネイルを打
鋲する安全鋲打機です。
当本体はピストン原理に基づいており、 作業者および
ファスニングの安全を確保しています。 ピストン動作お
よび空包の薬室への送りは、 生成されるガス圧により自
動で行われます。 このため、 長さ 37 mm までのネイ
ルを極めて迅速かつ経済的に打鋲することができます。
すべての火薬式安全鋲打機と同様、本体、 ファスナーガ
イド、グリップ、ファスナープログラムおよび空包プロ
グラムで 「技術的に一体化されたユニット」 を構成し
ています。 即ち、 本体用として特別に製造されたファ
スナーおよび空包、 あるいは同等の品質を持つ製品を使
用した場合に限り、 トラブルの心配のないファスニング
が保証されます。 この条件を守ることを前提として、
当社はファスニングに最適な鋲打機として当本体をお
勧めいたします。
本体はプロ仕様で製作されており、 本体の使用、
守、 修理を行うのは、 認定、 訓練された人のみに限り
ます。 これらの人は、 遭遇し得る危険に関する情報
を入手していなければなりません。 本体および付属品
の、 使用法を知らない者による誤使用、 あるいは規定
外使用は危険です。
怪我を防止するため、必ずヒルティ純正のファスナー、
空包、 付属品、 消耗品あるいは同等の品質を持つ製品
を使用してください。
本体の加工や改造はしないでください。
3.2 貫通および跳弾保護
DX 351‑CT はピストン原理により動作するので、
器として分類されていません。 ほとんどすべての余剰エ
ネルギーは、 本体内で失われます。
3.3 落下暴発防止装置
点火装置と接触圧ストロークの組合せにより、 本体を
落としても暴発することがないように、 落下暴発防止装
置を装備しています。 このため、 本体が固い地面に落
下して跳ね返っても点火することはありませんし、 どの
ような角度で当たっても点火の心配はありません。
3.4 トリガー安全装置
トリガーを引いただけでは打鋲動作が開始されないよ
うに、 トリガー安全装置を装備しています。 打鋲動作
を開始できるのは、 本体を完全に立てた状態で母材に押
し付けてグリップを押した場合だけです。
3.5 接触圧安全装置
接触圧安全装置は、 本体がしっかりと完全に母材に押
し付けられている場合にのみ打鋲動作が可能になること
を確実なものにします。 接触圧安全装置が装備されて
いるので、 打鋲動作を開始するには、 本体を 140 N
上の力で確実に押し付ける必要があります。
3.6 方向安全機構による突発的暴発防止装置
方向安全機構による突発的暴発防止装置は、 本体が水
平位置あるいは垂直位置において床面方向へ作動するこ
とを防止します。 本体を上に向けていると突発的に暴
発することがあります。
4消
注意事項
必ずしも、 以下の表に記載されている全製品が全ての国で入手可能なわけではありません。 入手可能な製品につい
てはヒルティサービスにお尋ねいただくか、 あるいはカタログでご確認ください。
安全鋲打機 DX 351‑CT
品名
ファスナー
グリップ
X‑PT CT‑351
基本ユニット
DX 351‑CT
標準ピストン
X‑P8‑351 CT X‑CW
ピストン DX 351
X‑P8S‑351 X‑CC、 X-HS、 X-U、 X-C
標準ファスナーガイド
X‑351‑F8CT X‑CW
DX 351 ファスナーガイド
X‑FG8S351 X‑CC、 X-HS、 X-U、 X-C
ME ファスナーガイド
X‑FG8ME‑351 X‑CC、 X-HS、 X-U、 X-C
保護キャップ
X‑351‑CT
標準アクセサリー
品名
本体ケース
DX 351‑CT
清掃キット
DX 351
ja
87
Printed: 17.04.2014 | Doc-Nr: PUB / 5069829 / 000 / 03
標準アクセサリー
品名
ヒルティスプレー
66 ML
追加アクセサリー 品名
エクステンション、 3 フィート
X‑PT CT‑351 3FT
エクステンション、 1 フィート
X‑PT CT‑351 1FT
ショルダーポーチ
X‑PT CT
空包タイプ 品名
強6.8/11M
中6.8/11M
6.8/11 M
5製
技術データは予告なく変更されることがあります。
製品の説明
重量 本体寸法 (長 x x 高)
DX 351‑CT 本体 (基本ユニット、
ピストン、 ファスナーガイド)
2.7 kg (5.95 ポンド)
545 mm X 55 mm X 164 mm
(21.4 インチ X 6.4 インチ X 2.1 イン
チ)
グリップ X‑PT CT‑351 0.9 kg (2 ポンド)
935mmx∅35.5mm(36.8イx
1.4 インチ)
エクステンション、 3 フィート
0.5 kg (1.2 ポンド)
915mmx∅30mm(36イ x
1.2 インチ)
エクステンション、 1 フィート
0.2 kg (0.5 ポンド)
288mmx∅30mm(12イ x
1.2 インチ)
DX 351‑CT 本体
接触圧ストローク
62 mm (2.4 インチ)
作動力
140… 320 N
作業温度/周囲温度
-15… +45°C (5° F ... 113° F)
6 ご使用前に
注意事項
ご使用前に取扱説明書をお読みください。
6.1 本体の点検
本体に空包ストリップが装填されていないことを確認し
てください。 本体に空包ストリップが装填されている場
合は、 これを引き出して取り外してください。
本体のすべての表面パーツに損傷がないか、 またすべて
の装置が支障なく作動するか確認してください。 パー
ツが損傷していたり、装置が正しく作動しない場合は、
本体を使用しないでください。 修理が必要な際は、
弊社営業担当またはヒルティ代理店 販売店にご連絡く
ださい。
ピストンとピストンブレーキが正しく取り付けられてい
るか、 また摩耗がないかを点検します。
ja
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Printed: 17.04.2014 | Doc-Nr: PUB / 5069829 / 000 / 03
7 ご使用方法
注意
ファスナーガイドは手のひらやその他の身体部分あるい
はネイルを使用して押し戻さないでください、 怪我をす
る危険があります。
警告事項
打鋲動作中に母材が破砕される可能性があります。 作業
者および現場で直近に居合わせる人々は保護メガネお
よび保護ヘルメットを着用してください。 破片が身体
の一部、 眼などを傷つけることもあります。
注意
ファスナーの打鋲は発射薬の点火によって行われま
す。 作業者および現場で直近に居合わせる人々は耳栓
を着用してください。 過剰な騒音で聴力の低下を招
く場合もあります。
警告事項
本体を身体部分 (手の平など) に押し付けると、
定に反して本体が打鋲可能状態になることがありま
す。 打鋲可能状態になると、 身体部分に鋲が打ち込ま
れる恐れがあります (ネイルまたはピストンによる怪我
の恐れ) 決して本体を身体部分に押し付けないでくだ
さい。
7.1 グリップの本体への取付け 2
注意
国別の法規あるいは特定の規定のない限り、 い天井に
届くようにグリップと本体の間に最大 3 個のエクステン
ション (3 フィートおよび/または 1 フィートエクス
テンション) を取り付けることができます。 全てのエ
クステンションの許容全長 (グリップを接続していな
い状態で) は、 9 フィート (3 m) です。
注意
グリップとエクステンションが正しく取り付けられてい
ることを確認してください。
グリップを後方から本体に取り付けます。
7.2 取扱い 34
注意
本体は黒いグリップ部分で保持し、 気の導通 (感
電) を回避してください。 本体およびエクステンショ
ンに不具合がないか定期的に点検してください
1. ファスナーを挿入します。
2. ハンドルの下側でストリップが完全に見えなくなる
まで、 空包ストリップを幅の細い方を先にしてハ
ンドルの下方から差し込みます。
注意事項部分的に使用済みの空包ストリップを装
填する場合は、 未使用の空包が薬室内に来るま
で、 空包ストリップを手で引き出します。
3. 調整つまみを押して回す動作により、本体威力を調
整します (1 = 最小威力、 2 = 中威力、 3 = 最大威
力) 作業は最小威力で開始してください。 ネイ
ルが十分に打鋲されないようなら、 威力を高めて
ください。
4. 本体を天井に対して直角の位置にして押し付けま
す。
5. グリップを天井方向へ押して打鋲を行います。
7.3 アタッチメントの交換 5
1. 空包ストリップを抜き取り口から引き出します。
2. ファスナーガイドをピストンガイドの上に強く押し
付けて、 続いてピストンガイドがロックされるま
でねじを時計方向に回します。
7.4 ファスニングガイドライン
注意事項
詳しい仕様情報は、 各国のヒルティ社から入手可能な技
術ガイドライン、 あるいは必要に応じて、 各国の技術
法規をご参照いただくようにお願いします。
7.4.1 空包が不発だった場合の手順
不発、 即ち空包が点火しなかった場合は、 常に次の手
順で作業を進めてください。
本体を 30 秒間作業面に押し付けたままにします。
それでも点火しない場合は、 本体を作業面から離しま
す。 その時、 決して自分や周りの人に本体を向けない
でください。
空包ストリップを手で空包 1 個分引き出します。
包ストリップの残りの空包を全部使い切ってください。
使用済の空包ストリップを本体から取り外し、 間違っ
て再使用されることのないように廃棄してください。
7.4.2 X‑CW に関する取り扱い注意事項 6
推奨ファスナーガイド X‑351‑F8CT
X‑CW ファスナーを他の DX351 ファスナーガイドとと
もに使用すると、 ファスニング品質が低下することがあ
ります (脱落率の上昇)
ファスナー X‑CW をファスナーガイドに挿入します。
ファスナーが正しく装着されたか確認します。 目視確
認において正し装着されていないものは全て交換しま
す。
母材 コンクリート
ファスナー X‑CW C27、 X‑CW C32、 X‑CW U22、
X‑CW U27
ja
89
Printed: 17.04.2014 | Doc-Nr: PUB / 5069829 / 000 / 03
ファスニング品質 ネイルヘッドが母材にスリーブを押
し付けること。
ネイルの突出 5 ...7 mm(0.2 インチ ...0.27 インチ)
7.4.3 X‑CC に関する取り扱い注意事項 7
推奨ファスナーガイド X‑FG8S351、 X‑FG8ME‑351
ファスナー X‑CC をファスナーガイドに挿入します。
ファスナーが正しく装着されたか確認します。 目視確
認において正し装着されていないものは全て交換しま
す。
母材 コンクリート
ファスナー:X‑CC C27、X‑CC27 C32、X‑CC27 U22、
X‑CC27 U27
ファスニング品質 ネイルヘッドが母材にクリップを押
し付けること。
ネイルの突出 5 ...7 mm(0.2 インチ ...0.27 インチ)
7.5 ピストンおよびピストンブレーキの交換 89
警告事項
本体に空包が装填されていないことを確認してくださ
い。 ファスナーガイド内にファスナーがあってはなり
ません。
注意
使用後は、 取り扱う部分が非常に熱くなっている可能
性があります。 本体が冷めていないうちに以下の作業
を行う必要がある場合は、 必ず保護手袋を着用してくだ
さい。
注意事項
正常でない打鋲が繰り返されると、 ピストンおよびピス
トンブレーキが摩耗します。 ピストンに破断が認めら
れる場合やピストンブレーキの合成ゴムが激しく摩耗し
ている場合は、 部品が寿命に達しています。
1. 空包ストリップを抜き取り口から引き出します。
2. ファスナーガイドのねじを外します。
3. ブラックハウジングを反時計方向に完全に 1 回転
(360°) させます。
これでピストンストッパーが外れます。
4. ピストンガイドからピストンを取り外し ファス
ナーガイドからピストンブレーキを取り外します。
注意事項ピストンがピストンガイドに引っかかる場
合は、 ピストンガイド全体を取り外す必要があり
ます 「清掃」 の項を参照してください)
5. これには、 薬室でピストンを突きます。
注意事項ピストンは研磨しないでください。 ピス
トンが短くなると本体を損傷します。
7.6 清掃  
警告事項
DX 本体の汚れには、 健康を損なう恐れのある物質が
含まれています。 清掃中に埃/汚れを吸い込まないで
ください。 食品に埃/汚れが付着しないようにしてく
ださい。 本体の清掃後には手を洗ってください。 本体
部品の手入れや保守/潤滑にグリスを使用しないでくだ
さい。 グリスを使用すると、 本体が正常に作動しなく
なることがあります。 ヒルティスプレーまたは同品質
の製品のみを使用してください。
1. 空包ストリップを抜き取り口から引き出します。
2. ブラックハウジングのねじを反時計方向に回して完
全に外します。
3. ピストンストッパーを解除するためにピストンガイ
ドを手のひらで押し戻します。
4. ブラックハウジングをピストンガイドから取り外し
ます。
5. ユニット全体を取り外します。
6. ピストンとファスナーガイドを清掃してください。
7. 空包送りシステムを清掃してください。
8. ピストンガイドの内側および外側 (ピストンガイ
ドの背面および前側部分) を清掃し、 外側をヒル
ティスプレーで潤滑してください。
9. 薬室内部とピストンガイド端部の威力調整穴を清
掃します。
10. ハウジングの内側を清掃し、 ヒルティスプレーを
軽く噴き付けます。
8 手入れと保守
注意
このタイプの工具を通常の作動条件下で使用した場合、
汚れが生じたり機能的に重要なパーツが磨耗すること
があります。 信頼性のある安全な作動のために、 定期
的な点検と手入れが欠かせません。 ヒルティは、 本体
の清掃、 ピストンおよびピストンブレーキの点検を、
集中的に使用する場合は少なくとも週に 1 回、 遅くと
3,000 発の打鋲後に実施することを推奨します。
警告事項
手入れと保守を行う前に、 本体から空包とネイルを取り
出してください。
注意
使用中に本体が熱くなることがあります。 手に火傷を
負う場合があります。 l手入れと保守作業を行う際は、
保護手袋を着用してください。 本体を冷ましてくださ
い。
8.1 本体の手入れ
定期的に、 少し湿した布で本体表面を拭いてください。
ja
90
Printed: 17.04.2014 | Doc-Nr: PUB / 5069829 / 000 / 03
注意事項
スプレーやスチームによる清掃は避けてください。 通気
溝が覆われた状態で本体を使用しないでください。 本体
内部に異物が入らないようにしてください。
8.2 保守
本体の全ての表面パーツに損傷がないか、 また全ての装
置が支障なく作動するか確認してください。 パーツが損
傷していたり、 装置が正しく作動しない場合は、 本体
を使用しないでください。 修理が必要な際は、 弊社営
業担当またはヒルティ代理店 販売店にご連絡くださ
い。
8.3 手入れと保守を行った後の点検
手入れ、保守の作業を済ませた後、 および空包を装填す
る前には、すべての安全装置が装着され、 正常に作動す
ることを確認してください。
9 故障かな? と思った時
警告事項
手入れと保守を行う前に、 本体から空包ストリップとファスナーを取り出してください。
症状 考えられる原因 処置
空包が送られない。
空包ストリップの損傷。 空包ストリップを交換する。
グリップの取扱いが正しくない。 クリップを正しく取り扱う。
以下の章を参照してください 7.2
扱い 34
燃えカスがこびり付いている。
空包マガジンガイドを清掃する。
本体の損傷。
ヒルティサービスセンターに連絡す
る。
ファスナーの打鋲が深すぎる 過剰エネルギー 空包推奨用に基づき、 威力設
を下げる、またはより低いエネルギー
の空包を使用する。
ネイルが短すぎる。
長めのネイルを使用する。
ファスナーの打鋲深さが十分で
ない
威力が小さすぎる。 包の奨適用に基づき、 威力設定
を上げる、 またはより強い空包を使
用する。
長すぎるネイルが選択されている。
許可されるなら短いファスナーを使
用する。
本体の汚れ。 本体を清掃する。
ピストンが折れている。 ピストンを交換する。
本体の損傷。
ヒルティサービスセンターに連絡す
る。
ja
91
Printed: 17.04.2014 | Doc-Nr: PUB / 5069829 / 000 / 03
症状 考えられる原因 処置
本体が押し付けられた状態のま
(圧を解除しても広がらな
い)
本体の汚れ。 本体を清掃する。
空包が発火しない。 本体を母付け
い。
本体を母材に完全に押し付ける。
空包ストリップが空。 空包ストリップを取り出し、新品を装
填する。
単独の空包の不良。
空包ストリップをさらに送って残り
の空包を処理する。
本体の故障、 または複数の空包の不
良。
ヒルティサービスセンターに連絡す
る。
本体の汚れが激しい。 本体を清掃する。
極めて大きな威力を必要とする 本体の汚れが激しい。 本体を清掃する。
ピストンガイドが引っかかった
本体の汚れが激しい。 本体を清掃する。
ピストンが損傷している。 ブラックハウジングを取り外す。
ピストンを点検し、 必要に応じて交
換する。
天井での防火層の突出。
防火層を取り外す。
根いると空包は正しく装着され
ているのに本体が作動しない
本体の汚れが激しい。 本体を清掃する。
グリップの取扱いが正しくない。 クリップを正しく取り扱う。
以下の章を参照してください 7.2
扱い 34
防火層のある母材。
天井での防火層の突出。
空包ストリップを取り出せない
本体の損傷、 または規定の打鋲数
超えたために過熱した。
本体を冷ます。
続いて空包ストリップを慎重に本体か
ら取り外す。
警告事項
空包をマガジンストリップあるいは本
体から無理矢理外さないでください。
ヒルティサービスセンターに連絡す
る。
本体の損傷。
ヒルティサービスセンターに連絡す
る。
ja
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Printed: 17.04.2014 | Doc-Nr: PUB / 5069829 / 000 / 03
症状 考えられる原因 処置
空包ストリップが溶けた
打鋲時に本体を長く押し付け続けた。 打鋲る前 本体をり長
し続けない。
規定の打鋲数を越えた。 最大打鋲数を守る。
空包を取り外す。
迅速に冷却して損傷を回避するため
に本体を取り外す。
空包が空包ストリップから外
れる
規定の打鋲数を越えた。
直ぐに作業を中止する。
空包ストリップを取り外す。
本体を冷ます。
本体を清掃し、 外れかけた空包を
り除く。
警告事項
空包をマガジンストリップあるいは本
体から無理矢理外さないでください。
打鋲深さが異なる
本体の汚れ。 本体を清掃する。
ピストンがピストンガイド内で
引っ掛かった
ピストンが損傷している。 ブラックハウジングを取り外す。
ピストンを点検し、 必要に応じて交
換する。
打鋲の際、 過剰エネルギーが鋼板に
かかった。
エネルギーを小さくする。
ファスナーなしで、 高いエネルギー
で打鋲した。
空打ちをしない。
ja
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症状 考えられる原因 処置
ネイルが曲がった
コンクリート内に硬いおよび/また
は大きな添加物がある。
許可されるなら短いファスナーを使
用する。
コンクリート面のすぐ下に鉄筋があ
る。
適用基準の高いネイルを使用する。
表面が硬い。
他のシステムを使用する。
コンクリートの剥離
高耐力コンクリート。 コンクリート
内に硬いおよび/または大きな添加
物がある。 いコンクリート。
エネルギーを調整する。
他のシステムを使用する。 例え
ば、 DX-Kwik。
ファスナーがコンクリートに十
分な深さで打鋲されない
威力が小さすぎる。
威力を強くするか、 あるいは空包強
度の強い空包を使用する。
適用基準を超えている (非常に硬
い母材)
強いファスナーを使用する。
ネイルが折れる
威力が小さすぎる。
威力を強くするか、 あるいは空包強
度の強い空包を使用する。
適用基準を超えている(非常に硬い母
材)
強いネイルを使用する。
ja
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Printed: 17.04.2014 | Doc-Nr: PUB / 5069829 / 000 / 03
症状 考えられる原因 処置
空包の喪失 本体が完全に押し付けられていない。 本体を作業面に完全に押し付け、トリ
ガーを引く。
ロッキングスリーブを外した
り締め付けたりするには強い力
が必要です。
ネジの汚 ネジを清掃してください。 ヒルティ
スプレーを軽く吹き付けて、布で拭い
ます。
10 廃棄
本体の大部分の部品はリサイクル可能です。 リサイクル前にそれぞれの部品は分別して回収されなければなりませ
ん。 多くの国でヒルティは、 本体や古い電動工具をリサイクルのために回収しています。 詳細については弊社営業
担当またはヒルティ代理店 販売店にお尋ねください
11 本体に関するメーカー保証
保証条件に関するご質問は、 最寄りのヒルティ代理店
販売店までお問い合わせください。
ja
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Printed: 17.04.2014 | Doc-Nr: PUB / 5069829 / 000 / 03
12 EU 規格の準拠証明(原本)
名称
安全鋲打機
機種名
DX 351‑CT
製品世代
01
設計年
2008
この製品は以下の基準と標準規格に適合していること
を保証します 2006/42/EG、 2011/65/EU.
Hilti Corporation Feldkircherstrasse 100
FL‑9494 Schaan
Norbert Wohlwend Tassilo Deinzer
Head of Quality & Processes
Management
Head of BU Direct Fastening
BU Direct Fastening BU Direct Fastening
04/2013 04/2013
技術資料
Hilti Entwicklungsgesellschaft mbH
Zulassung Elektrowerkzeuge
Hiltistrasse 6
86916 Kaufering
Deutschland
13 CIP 検査合格
ヒルティ DX 351 CT は工法システム 型式試験に合
格しております。 本体には PTB の承認済みである
とを示す四角マークと承認番号 S 817 が付されていま
す。 これにより、 ルティは当製品が認可された型
式のものであることを保証します。 万一本体使用中に受
許容できない欠陥 不備があることが判明した場
合には、 承認機 (PTB の責任者および CIP 事務局
に報告する義務が課せられています。
14 使用者の健康と安全について
14.1 騒音データ
空砲式安全鋲打機
タイプ
DX 351‑CT
モデル シリーズ
ゲージ
6.8/11
威力設定
3
用途 X‑U 27P8 を使用しての厚さ 0.75 mm の鋼板のコンク
リート (B35) へのファスニング
記載の音響指数測定値は、 E DIN EN 15895 に関する機械ガイドライン 2006/42/EG に準拠したものです。
サウンドパワーレベル、 L
WA、 1S
1
110 dB (A)
作業場における排出サウンドプレッシャーレベ
ル、 L
pA、 1s
2
97 dB (A)
排出ピークサウンドプレッシャーレベル、L
pC、 ピーク
3
127 dB(C)
1
± 2 dB(A)
2
± 2 dB(A)
3
±2dBC
ja
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運転および設置条件 ller-BBM GmbH の無反響検査室での E DIN EN 15895-1 に準拠したファスナー供給装置
の設置および運転。 検査室の環境条件は DIN EN ISO 3745 に相当します。
検査方法E DIN EN 15895、 DIN EN ISO 3745 および DIN EN ISO 11201 に準拠した反射面上の開放空間での閉じ
た測定面を用いた測定方法。
注記 測定された排出騒音とその測定不確実性は、 測定時に予想される音響指数の上限を示しています。
作業状況いかんで、 騒音放出値に増減が生じる可能性があります。
14.2 振動
2006/42/EC に準拠した合計振動値は 2.5 m/ 以下で
す。
使用者の健康と安全に関する詳細は、 ヒルティのイン
ターネットサイト 「www.hilti.com/hse」 でご確認くだ
さい。
ja
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Printed: 17.04.2014 | Doc-Nr: PUB / 5069829 / 000 / 03
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