Contec CPS-MM-LC 取扱説明書

  • こんにちは!株式会社コンテックのCONPROSYS CPS-MML-LC漏電監視拡張モジュールの製品ガイドに関するご質問にお答えします。この製品は、三相交流電源で駆動する設備の漏電を活線状態で監視する拡張モジュールで、FA工場や水処理施設など幅広い分野で使用可能です。本ガイドの内容に関するご質問、お気軽にお尋ねください!
  • このモジュールはどのような設備で使用できますか?
    測定できる漏電電流の範囲は?
    設置環境で注意すべき点は?
    ZCTユニットについて教えてください。
株式会社
コンテッ
〒555-0025
淀川
3-9-31
NA06188 (LYVY891) [09262018] 2018年9⽉制定
製品ガイド
http://www.contec.com
/
テクニカルサポートセンター
本製品および本書は著作権法によって保護されていますので無断で複写、複製、転載、改
変することは禁じられています。
E-mail:[email protected]ontec.com TEL:050-3736-7861
Measurement Module
CPS-MML-LC
このたびは、本製品をご購⼊いただきまして、ありがとうございます。
ご使⽤の前に同梱品リストで同梱品を確認してください。
万⼀、同梱品が⾜りない場合や破損している場合は、お買い求めの販売店、または
テクニカルサポートセンターにご連絡ください。
ご使⽤の前に必ず当社ホームページで公開している「リファレンスマニュアル」
お読みいただき、正しくご使⽤ください。また、各種ソフトウェアツールのダウン
ロードはホームページから⾏っていただきますようお願いいたします。
登録カードは、保証規定のアフターサービスを提供させていただく際に必要な記載
があります。必ずユーザー登録くださいますようお願いします。
本製品には以下のマニュアルがあります。ご使⽤の前に当社ホームページ-[ダウンロード]
から製品型式を⼊⼒し、ダウンロードしてお読みください。
説明書の名称 内容 ⼊⼿先
製品ガイド (本書) 本製品をご使⽤になる前に同梱品を確認、
注意いただくことについて説明していま
す。
製品に同梱 (印刷物)
リファレンスマニュアル
(ハードウェア編)
本製品の機能・設定などハードウェアに関
する説明をしています。
ダウンロード (PDF)
リファレンスマニュアル
(ソフトウェア編)
『CONPROSYS WEB Setting』の各機能を
説明しています。
ダウンロード (PDF)
ダウンロード
https://www.contec.com/jp/download/
1. 製品概要
本製品は、三相交流電源で駆動する設備の漏電を活線状態で監視する拡張モジュールです。
CONPROSYSシリーズのスタックタイプ・CPUモジュールに増設して使⽤します。
本製品は、FA⼯場や⽔処理施設のポンプ等幅広い分野で使⽤されている三相モーターや
インバータの絶縁劣化の早期発⾒に利⽤することが可能で、システムを⽌めることなく設
備の点検が可能です。
2. 同梱品
ご使⽤になる前に、次の同梱品がすべて揃っていることを確認してください。
本体…1 製品ガイド (本書)…1
登録カード&保証書…1
シリアルナンバーラベル
…1
4pinコネクタ…1 ZCTユニット…1
3. 安全にご使⽤いただくために
次の内容をご理解の上、本製品を安全にご使⽤ください。
本製品のフロント部にある注意マー は、マニュアルに記載の注意事項を必ず確認
する必要があることを⽰しています
取り扱い上の注意
危険
周囲に発⽕性、腐⾷性のガスがある場所で使⽤しないでください。爆発、⽕災、感電、故障の
原因となります。
通気孔などから異物(⾦属⽚、可燃物、液体等)が内部に⼊らないようにしてください。⽕災や
感電の原因となります。
不安定な場所への設置や不完全な取り付けはしないでください。落下事故の原因となりま
規定の電源電圧でご使⽤ください。規定外の電源電圧を供給されますと⽕災や感電の原因とな
ります。
本製品を当社指定以外の⽅法で使⽤した場合、保護機能が損なわれることがあります。
本製品は航空、宇宙、原⼦⼒、医療機器など⾼度な信頼性が必要な⽤途への使⽤を想定してい
ません。これらの⽤途には使⽤しないでください。
本製品を列⾞、⾃動⾞、防災防犯装置など安全性に関わる⽤途にご使⽤の場合、お買い求めの
販売店または当社テクニカルサポートセンターにご相談ください。
注意
本製品は屋内でご使⽤ください。
本製品をご使⽤の場合は、下記の要求を満⾜していることを確認してください。
・過電圧カテゴリ2
・汚染度2
・⾼度2000m以下
・測定箇所がAC300V(CAT III)以下、またはAC600V(CAT II)以下であること
各標⾼での製品の使⽤周囲温度は、以下の関係式を参考に設定してください。標⾼が⾼くなる
と気圧低下の影響で製品内部の放熱効果が減少し、製品寿命を短くしたり故障したりする要因
となります。
・周囲温度=60[℃]-0.005×標⾼[m]
例)2000mで使⽤する場合 60℃-(0.005×2000m)=50℃(周囲温度)
極端な⾼温下や低温下、または温度変化の激しい場所での使⽤および保管はしないでください。
・直射⽇光の当たる場所
・熱源の近く
極端に湿気の多い場所や、ほこりの多い場所での使⽤および保管はしないでください。内部に
⽔や液状のもの、導電性の塵が⼊った状態で使⽤すると⾮常に危険です。このような環境で使
⽤する時は、防塵構造の制御パネルなどに設置するようにしてください。
衝撃や振動の加わる場所での使⽤および保管は避けてください。
輸送される場合には、振動や衝撃が直接本製品に加わらないように⼗分対策してください。
(衝撃15G(11ms)以下)
規定の動作環境(温度、湿度、振動、衝撃)内で使⽤してください。
通気孔や排気⼝をふさぐような設置をしないでください。内部に熱がこもり、誤動作や故障の
原因となります。
強い磁界、電波を発⽣する機器の近くでの使⽤、保管は避けてください。まれに誤動作(停⽌、
リブート)することがあります。
薬品が発散している空気中や、薬品にふれる場所での使⽤および保管は避けてください。
各コネクタ、ケーブルの着脱の際には、必ずコントローラの電源ケーブルをコンセントから抜
いた状態にしてください。
本製品を改造しないでください。改造したものに対しては、当社は⼀切の責任を負いませ
故障や異常(異臭や過度の発熱)に気づいた場合は、コントローラの電源ケーブルをコンセント
から抜いて、お買い求めの販売店あるいは当社テクニカルサポートセンターにご相談ください。
周辺機器との接続ケーブルは、接地されたシールドケーブルを使⽤してください。
本製品の汚れは、柔らかい布に⽔または中性洗剤を含ませて軽く拭いてください。ベンジ
シンナーなど揮発性のものや薬品を⽤いて拭いたりしますと、塗装の剥離や変⾊の原因となり
ます。
ケーブルを接続する時は、コネクタ形状を確認の上、正しい向きで確実に⾏ってください。接
続後はコネクタの接合部に無理な⼒をかけないでください。本製品および接合部の破損や接続
不良の原因となります。
動作中に本製品の⾦属部または端⼦部に⼿を触れないでください。誤動作、故障の原因になり
ます。
濡れた⼿で本体やコネクタ等にさわらないでください。感電する可能性があります。
本製品は機能追加、品質向上のため予告なく仕様を変更する場合があります。継続的にご利⽤
いただく場合でも、必ず当社ホームページのマニュアルを読み、内容を確認してください。
過電流や過電圧(雷サージ等)の影響を受けるような場所で使⽤する際には、全ての進⼊経路
(信号線など)に対し適切なサージ保護デバイス(SPD)を選定し使⽤してください。SPDの選定
/導⼊/設置については、専⾨の業者で⾏ってください。
本製品を廃棄される場合、法律や市町村の条例に定める廃棄⽅法に従って、廃棄してください。
通電時は必ずエンドカバー(スタックタイプコントローラに添付)を装着してください。
誘導ノイズを防⽌するため製品への配線は、⾼電圧、⼤電流の動⼒線とは分離して配線してく
ださい。また、動⼒線との並⾏配線や同⼀配線を避けてください。
モーター回転周期が商⽤周波数または商⽤周波数の3倍⾼調波近辺では正確な測定値が出ない
可能性があります。
異容量V、⾮接地系電路での測定はできません。
貫通電線は、貫通可能な回路電圧、定格電流に適した材質、線径の絶縁電線を使⽤し、⾮絶縁
電線または導体(ブスバー)は使⽤しないでください。
ZCTユニットは外部磁界の影響を避けるため、1000A以上の⼤電流⺟線からは10cm以上離し
てください。
ZCTユニットには貫通電線の重量や外部からの⼒が加わらないように固定保持してください。
ZCTユニットを、ファンモーター、トランス、電磁スイッチなどの磁界を発⽣する機器の近く
に設置すると、測定精度に影響を及ぼす可能性があります。
モジュール本体からZCTユニットのケーブルを取り外す際は、ケーブルを持って引っ張ったり
しないでください。ケーブルが断線する原因となります。
ZCTユニットのケーブルには繰り返し屈曲、応⼒のかからない使い⽅をしてください。
ZCTユニットに設置している動⼒線が通電状態のときは、ZCTユニットケーブル端⼦を抜き差
ししないでください。
ZCTユニットを分解しないでください。故障の原因になります。
本製品の運⽤を理由とする損失、逸失利益などの請求につきましては、前項にかかわらず、い
かなる責任も負いかねますのであらかじめご了承ください。
4. 仕様
機能仕様 < 本体 >
項⽬ CPS-MM-LC
測定機能 漏洩電流測定、絶縁抵抗測定
測定⽅式 *1 Modes-IO
®
測定チャネル数 1チャネル
適⽤モーター種類 三相誘導電動機(三相モーター)
測定対象
電路
設備全体測定 三相Δ(3Φ3W1点接地)
三相Y(3Φ3W/4W中点接地)
インバータ出⼒部
測定
三相Δ(3Φ3W1点接地)、三相Y(3Φ3W/4W中点
接地)を電源とするインバータの三相出⼒部(モ
ーター)
定格⼊⼒電圧 *2 相電圧10VAC〜600VAC 50Hz/60Hz 三相
測定漏洩
電流範囲
設備全体測定 0.000mA〜999.999mA
インバータ出⼒部
測定
0.000mA〜99.999mA
絶縁抵抗出⼒範囲 0.000MΩ〜999.999MΩ ※Io=Ior の場合
測定時間 30秒
漏洩電流値
確度 *3
(25℃±2℃)
漏洩電流値Io ±(1% of reading + 300 digits)
絶縁抵抗分漏洩電流
値Ior
±(1% of reading + 10 digits + Io×0.005)
絶縁抵抗値
確度 *3*4
(25℃±2℃)
合成絶縁抵抗値R ±(10% of reading + 100 digits)
※Io=Ior の場合
絶縁仕様 バス絶縁
絶縁耐圧 *5 2200VAC
電圧測定コネクタ 2ピース7.62mmピッチ4pin端⼦台
適合線材 AWG24 - 12
LED Status(緑, ⾚)
電源電圧 24VDC ±10%
消費電流 0.1A (Max.)
外形⼨法 (mm)
25.2 (W)×94.7(D)×124.8(H)
(ただし、突起物を含まず)
質量 200g
設置⽅法 35mmDINレールに取り付け
設置環境 汚染度2
*1 測定⽅式にはタナシン電機株式会社の特許理論を⽤いています。
*2 CAT III 300V以下または、CAT II 600V以下の電路で使⽤すること。
*3 標準治具での調整時の値。
*4 10MΩ以上の絶縁抵抗値については確度保証外になります。
*5 電圧測定端⼦-スタックバス間。
機能仕様 < ZCTユニット >
項⽬ ZCTユニット
構造 貫通型
定格電圧 600VAC *6
貫通⽳径 φ25mm
絶縁耐圧 2200VAC
ケーブル⻑ 2.9m
コネクタ ZER-11V-S (相当品)
外形⼨法 (mm)
37.2(W)×74.5(D)×115.9(H)
(ただし、突起物を含まず)
質量 600g
設置⽅法 ねじ取り付け
*6 ZCTユニットに通すケーブルは絶縁ケーブルを使⽤すること。
設置環境条件
項⽬ CPS-MM-LC
使⽤周囲温度 -20 - +60
使⽤周囲湿度 10 - 90%RH(ただし、結露しないこと)
保存周囲温度 -20 - +60
保存周囲湿度 10 - 90%RH(ただし、結露しないこと)
浮遊粉塵 特にひどくないこと
腐⾷性ガス ないこと
耐ノイズ性 ラインノイ
信号ライン/±1kV(IEC61000-4-4 Level 3、EN61000-
4-4 Level 3)
静電耐久 接触/±4kV(IEC61000-4-2 Level 2、EN61000-4-2
Level 2)
気中/±8kV(IEC61000-4-2 Level 3、EN61000-4-2
Level 3)
耐振動性(本
体のみ) *8
掃引耐久 10 - 57Hz *7 /⽚振幅0.15mm、57 - 150Hz/2.0G
X、Y、Z⽅向40分(JIS C60068-2-6準拠、IEC60068-2-
6準拠)
耐衝撃性(本体のみ) *8 15G X、Y、Z⽅向11ms正弦半波
(JIS C 60068-2-27準拠、IEC 60068-2-27準拠)
標⾼ 2000m以下
汚染度 2
測定カテゴリ CAT III 300V / CAT II 600V
*7 オプション電源使⽤時:10 - 55Hz(詳細はオプション電源の取扱説明書を参照くだ
さい)
*8 ZCTユニットは振動、衝撃の多い場所では使⽤しないでください。誤動作や寿命低
下につながることがあります。
5. 外形⼨法
本体
ZCTユニット
25.2
124.8
(14)
(18)
φ
4
φ
4
(14)
(18)
[mm]
ロック時
開放時
ロック時
開放時
94.75.1
55115.9
100
4
74.5
37.2
[mm]
/