Dell PowerEdge 1955 ユーザーガイド

  • こんにちは!Dell PowerEdge 1955システムの情報更新文書の内容を理解しています。四核プロセッサのアップグレード方法、NICチーミングの設定、LinuxでのNICの列挙方法など、このデバイスに関するご質問にお答えします。
  • 四核プロセッサにアップグレードできますか?
    NICチーミングはどのように動作しますか?
    OSインストール時にモニタをどこに接続する必要がありますか?
    システム診断でNICはどのように表示されますか?
    LinuxでNICはどのように列挙されますか?
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Dell™ PowerEdge™ 1955 システム
アップデート情報
メモ、注意、警告
メモ: コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。
注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性があることを示し、その危険を回避するための方法を
説明しています。
警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。
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本書の内容は予告なく変更されることがあります。
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Microsoft Corporation の登録商標です。Intel および Xeon Intel Corporation の登録商標です。Red Hat Red Hat, Inc.
の登録商標です。SUSE Novell Inc. の登録商標です。
本書では、必要に応じて上記以外の商標や会社名が使用されている場合がありますが、これらの商標や会社名は、
一切 Dell Inc. に帰属するものではありません。
2007 3 P/N FD317 Rev. A04
アップデート情報 35
本書では、以下のトピックについて、お使いのシステムに関するアップデート情報を提供します。
クアッドコアプロセッサのアップグレード
NIC
のチーミングの制限
ファイバーチャネルパススルーモジュールのインジケータ
OS
インストール時のモニターの接続
NIC
アクティビティ
LED
サーバーモジュールの調整
サーバーモジュール基板の
DIP
スイッチの設定
コンソールリダイレクションの情報
Microsoft
®
Windows
®
2000 Advanced Server OS
の情報
システム診断プログラム
PCI
デバイスリストにおける
NIC
エントリ
Linux
による
NIC
の列挙
セットアップユーティリティのアップデート
クアッドコアプロセッサのアップグレード
ブレードのハンドルの内側に「
II
」のラベルがある場合、お使いのシステムは、クアッドコア
Intel
®
Xeon
®
5300
シリーズのプロセッサが利用可能になった段階で、そのシリーズのプロセッサ
にアップグレードできます。ただし、一部の制限があります。
入手可能なプロセッサと、お使いの
システムで可能なアップグレードオプションについては、
support.dell.com
を参照してください。
NIC のチーミングの制限
お使いのシステムの各サーバーモジュール(ブレード)には、内蔵
Broadcom
ギガビットイーサ
ネットポート
2
個が装備されているほか、オプションの
Broadcom
または
Intel
®
デュアルポートギ
ガビットイーサネットネットワークアダプタドーターカードがサポートされています。
お使いのシステムは、
Microsoft Windows OS
の環境で、以下の構成でネットワークチーミングを
サポートします。
2
個の内蔵
Broadcom
ギガビットイーサネットポートは、
Broadcom Advanced Server
Program
BASP
)ソフトウェアを使用してチーミングできます。
BASP
を使用して
2
個の内蔵
Broadcom
ギガビットイーサネットポートをオプションの
Broadcom デュアルポートギガビットイーサネットドーターカード
とチーミングすると、
ポートは合計で最大
4
個となります。
BASP
を使用して
2
つの別個のチームを作ることができます。最初のチームは、
2
個の内蔵
Broadcom
ギガビットイーサネットポートで構成されます。
2
番目のチームは、オプションの
Intel
ギガビットイーサネットドーターカードの
2
個のポートで構成されます。
オプションの
Intel
ギガビットイーサネットドーターカードの
2
個のポートは、
Intel
Advanced Network ServicesiANS)ソフトウェア
を使用してチーミングできます。
注意: お使いのシステムでは、iANS で作成した Intel ポートベースのチームと BASP で作成した 2 番目
Broadcom ポートベースのチームを同時に存在させることはできません。
36 アップデート情報
ファイバーチャネルパススルーモジュールのインジケータ
オプションのファイバーチャネルパススルーモジュール上に表示されるインジケータのパターンは、
サーバーモジュール(ブレード)に取り付けられているファイバーチャネルドーターカードによっ
て異なります。お使いのシステムで現在サポートされているカードは、
Dell 2342M
QME2462
および
Emulex LPe1105-M
です。これらのカードのステータスインジケータのパターンを
1-1
に示します。この表は『ハードウェアオーナーズマニュアル』の表
1-11
をアップデートしたも
のです。
OS インストール時のモニターの接続
注意: サーバーモジュールに OS をインストールする際に、お使いのシステムで Avocent Digital Access
KVM モジュールを使用している場合は、モニターはサーバーモジュールの前面パネルではなく、
KVM モジュールに接続する必要があります。
NIC アクティビティ LED
システムの前面パネルにある
NIC
アクティビティ
LED
は、ベースボード管理コントローラ(
BMC
のアクティビティが原因で、時々点灯することがあります。これはお使いのシステムでは正常な動
作です。
サーバーモジュールの調整
システムから電源ユニットまたはファンモジュールの
1
台を取り外すと、電源ユニットまたはファ
ンモジュールを取り付けるまで、システム内のすべてのサーバーモジュール(ブレード)の動作が
調整されます。この調整でプロセッサの負荷サイクルが変更され、サーバーモジュールの電力消費
が低減します。このために、ブレードのパフォーマンスは約
50%
低下します。ブレードの調整が
発生すると、エンクロージャのシステムイベントログ(
SEL
)に示されます。
電源ユニットモジュールまたはファンモジュールに障害が発生したにもかかわらず、取り外してい
ないと、システム構成に応じて、
1
台または複数のモジュールの動作か調整されます。詳細につい
ては、
Dell Remote Access/Modular Chassis
ユーザーズガイド』を参照してください。
1-1 ファイバーチャネルパススルーモジュールのインジケータ
インジケータ
のタイプ
インジケータ
コード
Dell 2342M
ドーターカード
QME2462
ドーターカード
Emulex LPe1105-M
ドーターカード
ファイバーチャ
ネルインジケータ
(緑色 / 黄色)
電源オフ 消灯 / 消灯 消灯 / 消灯 消灯 / 消灯
ファイバーチャ
ネルがオンライン
緑色 / 消灯 消灯 / 黄色 緑色 / 黄色の点滅
接続の同期が失
われました
消灯 / 黄色の
点滅
緑色の点滅 /
黄色の点滅
緑色の点滅 / 消灯
アップデート情報 37
サーバーモジュール基板の DIP スイッチ
1-1
に、サーバーモジュール基板のサーバーモジュール
DIP
スイッチのスイッチ設定をすべて示
します。スイッチ
3
6
は予備です。デフォルト値を変更しないでください。サーバーモジュール
基板上の
DIP
スイッチの位置については、システムの『インストール
&
トラブルシューティング』
の「
Switches and Connectors
(スイッチとコネクタ)を参照してください。
コンソールリダイレクションの情報
デジタルアクセス
KVM
dKVM
)は、一度に
1
台のサーバーモジュールにのみ接続できます。
dKVM
が、サーバーモジュールにある
KVM
ボタンを使って(または
dKVM
モジュールの
OSCAR
On-Screen Configuration and Reporting
)ユーザーインタフェースから)別のサーバーモジュー
ルに切り替えられると、他のリモートコンソールリダイレクションセッションの表示が、選択され
たサーバーモジュールに切り替わります。
1-2 サーバーモジュールの DIP スイッチの設定
DIP スイッチ 設定 説明
PWRD_EN
(スイッチ 1
(デフォルト) スイッチ 1 ON に設定するとパスワード機能が有効になります。
スイッチ 1 OFF に設定するとパスワード機能が無効になります。
NVRAM_CLR
(スイッチ 2
(デフォルト) イッチ 2 OFF に設定しておくと、NVRAM の設定がシステム起
動時にクリアされません。
スイッチ 2 ON に設定しておくと、NVRAM の設定が次回のシス
テム起動時にクリアされます。
スイッチ 3 予備。変更しないでください。
スイッチ 4 予備。変更しないでください。
スイッチ 5 予備。変更しないでください。
スイッチ 6 予備。変更しないでください。
ON OFF
38 アップデート情報
Microsoft Windows 2000 Advanced Server の情報
Dell Server Assistant
を使用して
Microsoft Windows 2000 Advanced Server OS
をインストール
し、システムを再起動すると、
Windows
のデバイスマネージャに最初はすべての内蔵
Broadcom
NIC
ポートが表示されない場合があります。また、デバイスマネージャに次のエラーメッセージが
表示される場合があります。
This device cannot find enough free resources that it can use.
この場合はシステムを再起動してください。詳細については、
Microsoft
のサポートサイト
support.microsoft.com
に記載されている技術情報の記事
KB918417
を参照してください。
システム診断プログラム
システム診断プログラムによって表示される
PCI
デバイスの一覧では、システムの内蔵
Broadcom NIC
ポートとオプションの
Broadcom
デュアルポートイーサネットドーターカードは、
Vendor 14E4 Product 16AC
として表示されます。ポートの機能には影響しません。
Linux による NIC の列挙
udev
カーネルデバイスマネージャを使用するバージョンの
Linux OS
では、
NIC
を列挙する順序が
devfs
デバイスマネージャを使用する旧バージョンの
Linux
とは異なる場合があります。システム
の機能は影響を受けませんが、
Red Hat
®
Enterprise Linux
(バージョン
4
)または
SUSE
®
Linux
Enterprise Server 9
を使用している場合は、
NIC
が逆から列挙されることがあります。すなわち、
NIC1
eth0
ではなく
eth1
として、
NIC2
eth1
ではなく
eth0
として設定される場合があり
ます。デバイスの既定の列挙順序を変更する方法、および詳細については、
http://linux.dell.com
White Papers
(ホワイトペーパー)のセクションを参照してください。
セットアップユーティリティのアップデート
セットアップユーティリティのアップデートは次のとおりです。
メイン画面
新しくなったセットアップユーティリティのメイン画面を
1-1
に示します。
1-2
では、セット
アップユーティリティのメイン画面の新しいオプションについて説明します。
アップデート情報 39
1-1 セットアップユーティリティのメイン画面
メモリ画面
Memory Information
(メモリ情報)画面の新しいオプションを
1-3
に示します。
1-3 セットアップユーティリティのメイン画面のオプション
オプション 説明
Boot Sequence Retry
(起動順序再試行)
(デフォルトは
Disabled(無効)
Boot Sequence Retry(起動順序再試行)機能の有効 / 無効を切り替えます。
Enabled(有効)に設定しておくと、前回の起動が失敗した場合、30 秒のタイ
ムアウト後に、システムは起動順序を再試行します。
1-4 Memory Information(メモリ情報)画面のオプション
オプション 説明
Low Power Mode
(節電モード)
(デフォルトは
Disabled
Low Power Mode(節電モード)の有効 / 無効を切り替えます。
Enabled(有効)に設定すると、メモリは節電のために低速で動作します。
Disabled(無効)に設定すると、メモリは最大速度で動作します。
40 アップデート情報
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