Roland OCTAPAD SPD-30 Version 2 取扱説明書

カテゴリー
楽器
タイプ
取扱説明書
“OCTAPAD”( オクタパッド ) の系譜
1985
ローランドは 8 つのパッドを装備した革新的な打楽器「OCTAPAD」
(PAD-8)を発売しました。従来の打楽器とまったく異なり、同時に 8 つのパッド
でドラムマシン(TR-909 など)やサンプラーを MIDI で演奏できる OCTAPAD は、
すぐに世界中のミュージシャンに広まり、単にドラムやパーカッションのサウンド
だけでなく、すべてのスタイルの音楽で使われるようになりました。
1988
、初代 OCTAPAD に、レイヤー機能や、ペダルによるコントロール
など、現代の OCTAPAD にも受け継がれている機能を追加した「OCTAPAD II」
(PAD-80)が発売されます。
1990 1998
初代 OCTAPAD OCTAPAD II は音源を内蔵せず、
TR-909 などのドラムマシンに接続して使用しましたが、1990 年に音源を内蔵
し単体で音を鳴らすことができる SPD-8 が登場しました。その後、1993 年にさ
らに多くのサウンドとエフェクターを内蔵した SPD-11、1998 年に大幅に音色
を強化した SPD-20 が登場し、SPD シリーズは着実な進化を遂げます。
2010
、21 世紀に新しい OCTAPAD(SPD-30)がカムバックしました。
オリジナルの OCTAPAD のデザインに回帰しながら、大型ディスプレイと使いや
すいユーザーインターフェース、最新鋭のサウンドとエフェクト、V ドラムで培っ
た先進のトリガー・テクノロジーを搭載しています。
この新しい OCTAPAD 最大の進化は「リアルタイムにあなたのひらめきを音にす
る」フレーズ・ループ機能を搭載したことです。
「複数の打楽器を同時に演奏するために、複数(8 つ)のパッドを持っていること」
これが四半世紀に渡る OCTAPAD の系譜です。
新しい OCTAPAD は、従来 2 本の手でしか同時に演奏できなかった 8 つのパッド
を、時間をループさせて演奏を重ねていくことで、OCTAPAD が本来持つ 8 つのパッ
ドのポテンシャルを最大限引き出します。
4
目次
電源を入れる. 6
概要編.
7
01.OCTAPAD の概要. 8
インスト(INST)とは ?.
8
キット(KIT)とは ?.
8
アンビエンス(AMBIENCE)と FX とは?.
9
フレーズ・ループ(PHRASE.LOOP)とは?.
9
エディットとデータの保存について.
9
02.各部の名称とはたらき. 10
トップ・パネル.
10
リア・パネル(機器の接続).
12
03.画面ツリー図と基本操作. 14
KIT 画面 .
14
QUICK.MENU 画面 .
15
MENU 画面.
16
PHRASE.LOOP 画面.
18
04.工場出荷時の状態に戻す.
. (FACTORY.RESET). 20
基本操作編.
21
01.キットを選ぶ. 22
[KIT]ボタン.
22
KIT.LIST.
22
FAVORITE.KITS(お気に入り).
22
キット・チェイン機能 .
22
フット・スイッチ.
22
02.インストを選ぶ(INST). 23
03.マルチ・エディット(MULTI.EDIT). 24
04.エフェクトを調節する(AMBIENCE FX). 25
アンビエンス(AMBIENCE).
25
FX.
25
05.フレーズ・ループを録音する.
. (PHRASE.LOOP). 26
ステップ 1:キットを選ぶ.
26
ステップ 2:録音前の設定をする.
26
ステップ 3:録音する.
27
やり直したい場合.
28
トラックの消去(ERASE).
28
録音の取り消し(UNDO).
28
フレーズのクリア(CLEAR.PHRASE).
28
フレーズを保存する(SAVE.PHRASE).
28
フレーズ・ループ・モードを抜ける.
28
応用編 1(キット).
30
キットを作成する. 30
インストの設定(INST).
30
インストとレイヤーの設定(INST-INST).
30
インストの鳴り方の設定(INST-EDIT).
31
ハイハットの鳴り方の設定(INST-HH.CTRL).
32
INST 画面の QUICK.MENU .
33
キット全体の設定(KIT.OTHERS).
34
キットの音量、テンポ、プロテクト.
(KIT.OTHERS-KIT).
34
キットが呼び出すフレーズの設定.
(KIT.OTHERS-PHRASE).
34
名前を付ける(NAME).
35
NAME パレットの QUICK.MENU.
35
キットやパッドをコピーする(COPY).
35
パッドをコピーする.
35
キットをコピーする.
36
パッドを入れ替える(PAD.EXCHANGE)........
36
キットの切り替え順を登録する(KIT.CHAIN). 37
キット・チェインを登録する(KIT.CHAIN).
37
KIT.CHAIN 画面の QUICK.MENU .
37
キット・チェインを切り替える .
38
エフェクト(FX)をかける. 39
FX を設定する(FX).
39
FX のタイプを切り替える(FX-TYPE).
39
FX のパラメーターをエディットする(FX-EDIT).
39
各パッドの FX センド量を設定する(FX-SEND).
40
FX 画面の QUICK.MENU.
40
FX をコピーする.
40
FX をつまみでコントロールする(FX.CONTROL).
41
アンビエンスの設定をする(AMBIENCE). 42
アンビエンスの設定をする.
(AMBIENCE-AMBIENCE).
42
イコライザーの設定をする(AMBIENCE-EQ).
42
リミッターの設定をする(AMBIENCE-LIMIT).
42
©2010 ローランド株式会社 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
OCTAPAD を正しくお使いいただくために、ご使用前に『安全上のご注意』(P72)と『使用上のご注意』(P73)をよくお読みください。.
また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、
手元に置いてください。
5
1 2 3
応用編 2(フレーズ・ループ).
43
フレーズを作る. 43
フレーズの小節、拍子、クリックの設定(SETUP).
43
[SET.LOOP]ボタンでループ・ポイントを.
設定する.
43
クォンタイズとテンポの設定(STANDBY).......
44
STANDBY 画面の QUICK.MENU.
44
パートのキットを切り替える(STANDBY).
44
フレーズを録音する(REC モード).
45
録音したフレーズに合わせて演奏する.
(PLAY モード).
45
REC PLAY 画面の QUICK.MENU .
45
フレーズを停止する(STOP).
45
フレーズを変化させる. 46
REC PLAY モードでできること...........
46
トラックをミュート(消音)する(MUTE).
46
トラックを消去する(ERASE).
47
次のループでの動作を予約する(NEXT).
47
各パートの音量を調節する(PART.LEVEL).
48
フレーズ・ループ・モードを抜ける.
48
フレーズの保存/読み込み . 49
フレーズを保存する(SAVE.PHRASE).
49
フレーズを読み込む(PHRASE.LIST).
50
PHRASE.LIST 画面の QUICK.MENU .
50
フレーズ・ループとクリック音の設定をする. 51
フレーズ・ループの設定をする.
(PHRASE.LOOP.SETUP).
51
クリック音の設定をする.
(PHRASE.LOOP.SETUP-CLICK).
51
応用編 3(その他の設定).
52
OCTAPAD 全体の設定をする(SYSTEM). 52
画面やイルミネーションなどの設定をする.
(SYSTEM-OPTIONS).
52
フット・スイッチや外部パッドの設定をする.
(SYSTEM-CONTROL).
53
フット・スイッチをつなぐ.
53
機器に関する情報を確認する(SYSTEM-INFO).
54
USB メモリーを使う. 55
USB メモリーをフォーマットする(USB-FORMAT).
55
USB メモリーにデータを保存する(USB-SAVE).
56
USB メモリーからデータを読み込む(USB-LOAD).
56
USB メモリーのデータを見る/削除する.
(USB-VIEW).
57
USB を使ってパソコンにつなぐ. 58
内蔵パッドの感度設定. 59
内蔵パッドの設定(PAD.SETTING-INTERNAL).
59
外部パッドやペダルの設定 . 60
外部パッドやペダルをつなぐ.
60
外部パッドの設定(PAD.SETTING-EXTERNAL).
60
外部パッドの種類を指定する(PAD.TYPE).
61
外部パッドの感度を設定する .
61
外部ハイハット・ペダルの設定.
.
(PAD.SETTING-HH.PEDAL).
62
VH-11 オフセットの調整.
62
MIDI に関する設定をする. 63
キットの MIDI 設定(KIT.MIDI).
63
KIT.MIDI 画面の QUICK.MENU .
64
システムの MIDI 設定(SYSTEM-MIDI).
65
V-LINK で映像をコントロールする. 66
V-LINK の設定をする(V-LINK.SETTINGS).
66
V-LINK をオン/オフする.
66
資料編.
67
エラー・メッセージ一覧. 68
主な仕様. 68
トラブル・シューティング . 69
スタンド(別売)に取り付ける. 69
MIDI インプリメンテーション・チャート. 70
安全上のご注意. 72
使用上のご注意. 73
索引 . 74
6
電源を入れる
意 !
正しく接続したら(P.12)必ず次の手順で電源を投入してください。手順を間違えると、誤動作をしたりア
ンプ内蔵スピーカー(以下「スピーカー」と記載)などが破損したりする恐れがあります。
1. OCTAPAD とスピーカーの音量を最小にします。
OCTAPAD の[PHONES]つまみと[MASTER]つまみを左いっ
ぱいに回します。
2.[POWER]ボタンを押します。
OCTAPAD は回路保護のため、電源をオンにしてからしばらくは動
作しません。
3. スピーカーの電源を入れます。
4. 音量を調節します。
OCTAPAD のパッドを叩いて音を聴きながら、[MASTER]つまみ
を徐々に右に回して、OCTAPAD とスピーカーの音量を調節します。
ヘッドホンの音量は[PHONES]つまみで調節します。
[MASTER]つまみは図のように 3 時方向あたりでちょうど良い音量になるよ
うに、スピーカー側で調節すると良いでしょう。さらに音を大きくしたいときに
は右へ、小さくしたいときには左へ回します。
電源のオフ
1. OCTAPAD とスピーカーの音量を最小にします。
2. スピーカーの電源を切ります。
3.[POWER]ボタンを、「See.you!」と表示されるまで押し続けます。
電源は必ず[POWER]ボタンで切りましょう !
意 !
OCTAPAD は電源オフ時にデータを自動保存します。AC アダプターや電源コードを抜いて電源を切
ると、データが保存されないばかりか、故障の原因になることがあります。
概要編
ようこそ OCTAPAD の世界へ。
この章では OCTAPAD の概念を説明します。電子楽器の操作に慣れている人も、慣れていない人も、
この章を読んでおくと時間を節約でき、よりスムーズに操作に慣れることができるでしょう。
8
01 OCTAPADの概要
インスト(INST)とは ?
OCTAPAD では、各パッドを叩いたときに鳴る音色を「インスト」
(Inst)と呼びます。
レイヤー(LAYER)とは?
1 つのパッドに 2 つのインスト(Inst.A、Inst.B)を割り当てるこ
とができます。
パッドを叩く強さと、各インストの音量の関係は「インスト・レイ
ヤー・タイプ」(Inst.Layer.Type)で設定することができます(P.
30)これにより、「パッドを弱く叩いたときはクローズドハイハッ
ト、強く叩いたときはオープン・ハイハットの音を切り替えて鳴ら
す」(P.33)「パッドを強く叩いたときは、スネアドラムのヘッド
の音に加えてリムの音を重ねて鳴らす」といった演奏をすることが
できます。
音量
パッドを.
叩く強さ
音量
パッドを.
叩く強さ
レイヤー・タイプ「FADE」の場合レイヤー・タイプ「SWITCH」の場合
キット(KIT)とは ?
8 つのパッドと、4 つの外部パッド(P.60)に割り当てたインスト
と設定のセットを「キット」(Kit)と呼びます。キットは[KIT]
ボタンで簡単に切り替えることができます。
キットの切り替え順を設定できるキットチェイン機能(P.37)
ライブのときに大変便利です。また、フェイバリット機能ではお気
に入りのキットを登録することもできます(P.22)
9
1 2 3
アンビエンス(AMBIENCE)と FX とは?
どちらもエフェクターのことです。
「アンビエンス」 OCTAPAD 全体にかかる空間系のエフェクターで、スタジオやホールなどの空間を再現します。
「FX」はキットごとにかけることのできる強力なエフェクターで、より過激な音作りをすることができます。
アンビエンスのイメージ FX のイメージ
マルチ・エフェクター
フレーズ・ループ(PHRASE LOOP)とは?
従来のレコーダーとは異なり「録音すること」が目的ではなく「リア
ルタイムでパフォーマンスすること」を目的とした新感覚のフレーズ
ループ機能です。演奏を重ねて録音することで、フレーズをどんどん
リアルタイムに変化させていくことができます。
1 つのフレーズには 3 つのパートがあり、それぞれ別のキットを同時
に鳴らすことができます。たとえば、パート 1 にアコースティック・
ドラムキットで 16 ビートのフレーズを録音し、パート 2 にラテン
パーカッション・キットでコンガのフレーズを録音して、パート 3
メロディック・パーカッション・キットでメロディーを演奏したりで
きます。つまりフレーズには OCTAPAD3 台分の表現力があるわけ
です。
エディットとデータの保存について
OCTAPAD はキットの設定を簡単にエディット(編集)できます。たとえば、各パッド
のチューニングやマフリング(音の余韻を短くする)や音量を調節したり、インストを変
更したり、エフェクト(FX)をかけたりできます。
エディットした内容はすべて自動的に OCTAPAD に保存されます。キットを工場出荷時
の設定に戻したいときは『04.工場出荷時の状態に戻す(FACTORY.RESET)(P20)
ご覧ください。キット単位で工場出荷時の設定に戻すこともできます。
OCTAPAD USB メモリー(別売)を接続すれば、OCTAPAD のすべての設定(または、
指定したキット個別の設定) USBメモリーにバックアップすることができます(P.56)
お気に入りのデータは必ずバックアップしておきましょう。
10
トップ・パネル
ディスプレイ、ボタン、つまみ
ファンクション・ボタン 1 3
ディスプレイの最下部に表示された機能を実行します。.
本書では、左から順に[ボタン 1][ボタン 2][ボタン 3]と呼びます。
ファンクションつまみ 1 3
ディスプレイのつまみアイコン に表示された機能を実行します。
本書では、左から順に[つまみ 1][つまみ 2][つまみ 3]と呼びます。
[MENU]ボタン 
P. 16
メイン・メニュー(MENU)画面を表示します。
[QUICK]ボタン 
P. 15
右上に アイコンが表示される画面では、画面ごとに最適なクイッ
ク・メニュー(QUICK.MENU)を表示します。
[BACK]ボタン
前の画面に戻ったり、操作をキャンセルしたりします。
ボタン 1 ボタン 2 ボタン 3
つまみ 1 つまみ 2 つまみ 3
[KIT]ボタン 
P. 22
キットを切り替えます。エディット中でもキット(KIT)画面に戻り
ます。
意 !
※.本書に掲載されている画面図は、製品の工場出荷設定(キット名、インスト名、エフェクト名など)と
一致していません。あらかじめご了承ください。
※.ディスプレイの表示に濃淡のムラが出る場合がありますが、故障ではありません。
『LCD.Contrast』(P52)を調整して、濃淡のムラが減る最適な値に調整してお使いください。
02 各部の名称とはたらき
11
1 2 3
パッド・エリア
パッド・ステータス・イルミネーション
暗いステージでもパッドの位置がわかるように点灯させることができ
ます。『Illumination』(P52)をご覧ください。
フレーズループ時は、パッドのステータス(ミュート(消音)イレー
ス(消去)など)を表示します。
パッド
スティックで叩いて演奏します。
※.パッド以外の部分を叩かないでください ! 故障の原因になります。
ボリュームと電源
[VOLUME PHONES]つまみ 
P. 6
ヘッドホンの音量を調節します。
[VOLUME MASTER]つまみ 
P. 6
OUTPUT 端子の音量を調節します。
[POWER]ボタン 
P. 6
電源をオン/オフします。
フレーズ・ループ・エリア 
P. 43
[STANDBY]ボタン 
P. 43
フレーズループモードに入ります。このボタンを押している間、セッ
トアップ画面が表示され、パッドで小節数などを設定できます。
[PLAY]/[REC][STOP])ボタン.
P. 45
フレーズループの録音(オーバーダブ)/再生モードを切り替えます。
[PLAY]/[REC]ボタンを同時に押すことでフレーズを停止します。
[MUTE]ボタン 
P. 46
このボタンを押しながらパッドを叩くことで、そのトラックをミュート(消音)/ミュート解除します。.
ミュートの状態は、ディスプレイとパッド・ステータス・イルミネーションに表示されます。
[ERASE]ボタン 
P. 47
このボタンを押しながらパッドを叩くことで、部分的にトラックをイレース(消去)します。消去開始タイミングで消去したいパッ
ドを叩き、さらに終了タイミングでもう一度叩きます。イレースの状態は、ディスプレイとパッドステータスイルミネーショ
ンに表示されます。
[FX.CTRL]ボタン 
P. 41
このボタンを押すと、つまみでエフェクトをコントロールする画面が表示されます。フレーズ・ループ録音時は、つまみの動き
を記録できます。
[SET.LOOP NEXT]ボタン 
P. 47
ボタン点滅時(SET.LOOP):ループ・ポイントをセットします(P.43).
ボタン点灯時(NEXT):次のループ先頭からの動作(MUTE PLAY REC STOP)を予約します(P.47)
[V-LINK]ボタン 
P. 66
映像機器をコントロールする V-LINK モードになります。.
[V-LINK]ボタンはフレーズ・ループ・モード以外でも動作します。
「PHRASE.LOOP」テンポ・インジケーター
テンポに同期して点滅します。システム設定『Tempo.Indicator』(P52)で消灯することもできます。
12
リア・パネル(機器の接続)
USB.MIDI 端子 
P. 58
OCTAPAD とパソコンを
USB ケーブルでつなぎま
す。パソコンのシーケン
サー・ソフト(DAW)で
OCTAPAD の演奏を MIDI
録音することができます。
USB.MEMORY 端子 
P. 55
USB メモリー(別売)を接続します。
OCTAPAD の設定を USB メモリー
にバックアップすることができます。
PHONES 端子
ヘッドホンをつなぎます。ヘッド
ホンをつないでも、OUTPUT
子からは音が出ます。
OUTPUT 端子
音を出力します。アンプ内蔵スピーカーや録
音機器などにつなぎます。
モノラルで出力するときは L MONO 端子
のみにつないでください。
MIX.IN 端子
外部オーディオ機器(携帯音楽プ
レーヤー、パソコン、CD プレーヤー
など)をつなぎます。この端子に
入力された音は、OUTPUT 端子と
PHONES 端子から出力されます。
DC.IN ジャック
付属の AC アダプターをつなぎます。
AC アダプターは、インジケーターのある面が上になるように
設置してください。AC アダプターをコンセントに接続すると、
インジケーターが点灯します。
AC アダプターのコードは図のようにコード・フックに固定し
てください。誤ってコードを引っ張ってしまっても、プラグ
が抜けて電源が切れてしまうことや、DC.IN ジャックに無理
な力が加わることを防ぐことができます。
意 !
• 他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞り、電源を切った状
態で行ってください。
• 抵抗入りの接続ケーブルを使用すると、MIX.IN 端子に接続した機器の音量が小さくなることがあります。このときは、抵
抗の入っていない接続ケーブル(ローランド:PCS シリーズなど)をご使用ください。
13
1 2 3
FOOT.SW 端子 
P. 53
フット・スイッチをつないで、さまざまなコントロールができます。
4/RIDE 3/HI-HAT 2/SNARE 1/KICK HH.CTRL
V シンバル.
(CY-12R/C など)
シンバル・パッド.
(CY-5 など)
V パッド.
(PD シリーズなど)
キック・トリガー・パッド.
(KD-8、KD-7 など)
ハイハット・コントロール・ペダル.
(FD-8、VH-11)
EXTERNAL.TRIGGER.INPUT 端子.
P. 60
1 4 の外部トリガー入力端子にパッドやペダルをつな
ぐことができます。上記は代表的な接続例で、たとえば
1/KICK 端子と 2/SNARE 端子にキック・ペダルを 2
接続しても構いません。接続には各パッドに付属のケーブ
ルをご使用ください。パッドやペダルはすべて別売です。
HH.CTRL 端子には FD-8、VH-11 互換のハイハット・
コントロール・ペダルをつなぐことができます。
盗難防止用ロック.
SECURITY.LOCK)
市販の盗難防止用セキュリティーワイヤー
などを接続することができます。.
http://www.kensington.com/
MIDI 端子 
P. 63
MIDI 機器を接続します。
パッドやペダルをつなごう !
OCTAPAD は別売のパッドやペダルをつなぐことができま
す。ハイハット・コントロール・ペダルやキック・ペダルを
つなげば、通常のドラム・キットと同様に両手両足を使った
奏法が可能になります。
以下はセットアップの例です。
スタンドの取り付け方法は『スタンド(別売)に取り付ける』(P69)をご覧ください。
14
03 画面ツリー図と基本操作
KIT画面
KIT 画面は OCTAPAD の電源投入後に表示される基本画面です。画面下のファンクション・ボタンやファンク
ション・つまみを使ってほかの画面に移動します、[BACK]ボタンを押すと KIT 画面に戻ることができます。
各画面について詳しくは、
P.
.に記載のページをご覧ください。
アイコンはファンクションつま
みで操作できます。
.アイコンはつまみを回すこと
で、リストがポップアップ表示され
ます。
クイック・メニューが有効な
ときに画面右上に
アイコン
が表示されます。
[つまみ 3]でテンポ
を変更します。
KIT.
P. 22
キット演奏の基本画面です。
FAVORITE.
P. 22
お気に入りのキットを登録/
呼び出します。
KIT.LIST.
P. 22
[つまみ 1]でキットを選択し
ます。
MULTI.EDIT
.
P. 24
各パッドのチューニングや音
量をエディットします。
FX.CTRL.
P. 41
エフェクトを[つまみ 1 3]
でコントロールします。
リスト画面の基本操作
リストの下の
つまみを回し
て項目を選択
[ボタン 3](OK)
を押して確定
[ボタン 1](CANCEL)を押すと
選択をキャンセル
15
1 2 3
QUICK MENU画面
右上に アイコンが表示される画面では、[QUICK]ボタンを押すと画面ごとに最適なクイックメニュー(QUICK.
MENU)が表示されます。ここでは KIT 画面で表示される QUICK.MENU を例に説明します。
本書では QUICK.MENU Kit.Name を選ぶ操作を「QUICK MENU Kit Name」と記述します。
アンビエンスをオン/オフします。
P. 42
キット・チェインをオン/オフします。
P. 37
キット・プロテクトをオン/オフします。
P. 34
.
[つまみ 2](SEL)で項目を
選び、[ボタン 3](OK)で
確定(画面移動)します。
[ボタン 1]
(CANCEL)を
押すと元の画面
に戻ります。
QUICK.MENU
画面ごとに最適なメニューです。
NAME.
P. 35
キットに名前を付けます。
COPY/PASTE
.
P. 35
キットまたはパッドのデータ
をコピー/ペーストします。
PAD.EXCHANGE
.
P. 36
パッドを入れ替えます。
※.『Kit.Protect』(P34) ON のときには、選択できないメニュー
があります。
16
PHRASE.LOOP
KIT
SETTINGS
MENU画面
[MENU]ボタンを押して表示されるメインメニュー画面です。どの画面からもアクセスすることができます。
本書では、MENU 画面から SYSTEM を選んで FRESET タブ
を選ぶ操作を、「MENU SYSTEM F.RESET を選びます」
と記述します。
各画面について詳しくは、
P.
.に記載のページをご覧ください。
.
[つまみ 1](SELECT)で
項目を選び、[ボタン 3]
(ENTER)で確定(画面移動)
します。
[ボタン 1](CANCEL)
を押すと元の画面に戻
ります。
MENU
メイン・メニュー画面です。
INST.
P. 30
インストをエディットします。
LIST.
P. 50
フレーズを選びます。
AMBIENCE
.
P. 42
アンビエンスに関する設定を
します。
各画面の基本操作
.
[ボタン 1][ボタン 2]でタブを左右に移動
[つまみ 1]
でパラメー
ター選択
[つまみ 3]
で値を変更
※.[BACK]ボタンを押すと前の画面に戻ります。
17
1 2 3
PHRASE.LOOP
KIT
SETTINGS
TOOLS
KIT.CHAIN.
P. 37
登録した順番にキットを切り
替えます。
SYSTEM.
P. 52
OCTAPAD 全体に共通のシス
テム設定をします。
USB.
P. 55
USB メモリーにデータをセー
ブ/ロードします。
PAD.
P. 59
パッドのセンス調整など、パッ
ドに関する設定をします。
SETUP.
P. 51
フレーズ・ループの設定をし
ます。
V-LINK.
P. 66
V-LINK に関する設定をしま
す。
FX.
P. 39
エフェクト(FX)の設定をし
ます。
MIDI.
P. 63
キットの MIDI の設定をしま
す。
OTHERS.
P. 34
キットの音量やテンポなど、
その他の設定をします。
MENU 画面での QUICK.MENU
MENU 画面で[QUICK]ボタンを押して QUICK.MENU を表示すると、「Force Save Data」という項目のみが表示
されます。ここで[ボタン 3](OK)を押すと現在のデータを保存します。
OCTAPAD は通常、電源オフ時にデータを自動保存しますが、この操作でデータを保存することもできます。
18
設定する
録音する
再生する
ストップする
スタンバイする
パッドを叩くと
録音スタート
PLAY.
P. 45
再生(PLAY)モードに切り
替わります。
ボタンを押している間表示
SETUP.
P. 43
小節、拍子、クリックを設定
します。
REC.
P. 45
フレーズを録音します。
STANDBY.
P. 44
クォンタイズとテンポを設定
して、録音を待機します。
QUICK.MENU
.
P. 44
フレーズの読み込み、保存、消
去などを行います。
PHRASE LOOP画面
フレーズ・ループは最初に[STANDBY]ボタンを押してから以下の流れでフレーズを作成します。
各画面について詳しくは、
P.
.に記載のページをご覧ください。
とりあえず操作を覚えたい場合は、基本操作編の『05.フレーズループを録音する(PHRASE.LOOP)(P26)
をご覧ください。
スタンバイ状
態(停止時)に
[STANDBY]
ボタンを押して
消灯すると、フ
レーズ・ループ・
モードを抜けて、
KIT 画面に戻り
ます。
[STANDBY]
ボタンを押す
と、フレーズ・
ループ・モード
に入ります。
19
1 2 3
フレーズを変化させる
録音する
再生する
ループ・ポイント設定 
P. 43
演奏を追加録音
フレーズ再生に
合わせて演奏
ループ録音
ループ再生
エフェクトのコントロール
ミュート(消音)する
イレース(消去)する
次の操作を予約する 
P. 47
FX.CONTROL
P. 41
エフェクトを[つまみ 1 3]
でコントロールします。
MUTE.
P. 46
選んだトラックをミュート(消
音)します。
ERASE.
P. 47
選んだトラックをイレース(消
去)します。
20
OCTAPAD を工場出荷時の状態に戻します。1 キット単位で工場出荷時の設定に戻すこともできます。
意 !
ファクトリー・リセットを行うと、OCTAPAD に保存されているキットやフレーズのデータが初期化され
ます。お気に入りのデータは、『USB メモリーにデータを保存する(USB-SAVE)(P56)に記載の手順で必
USB メモリーにバックアップしておきましょう。
1. MENU SYSTEM FRESET を選びます。
[MENU]ボタン
を押す
.
[つまみ 1]を回して「SYSTEM」を
選び、[ボタン 3](ENTER)を押す
[ボタン 2] )を押して
「FRESET」タブを選択
2.[つまみ 1](SEL)を回してリセットする項目を選び、[ボタン 3](ENTER)を押します。
Restore.ONE.Kit. 1 キット単位でリストア
Restore.ALL.Kits 全キットをリストア
Restore.ALL.Phrases 全フレーズをリストア
Factory.Reset 全データをファクトリー・リセット
※.『Write.Protect』(P52) ON のときには、メニューを選
ぶことができません。
3. 選んだ項目に従って以下のように操作します。
04 工場出荷時の状態に戻す(FACTORY RESET)
「Restore ONE Kit」を選んだ場合
プリセットのキットのデータをキット単位で
OCTAPAD の内蔵メモリーにコピーします。
3-1.[つまみ 1](SOURCE)で元になるキットを選択。
3-2.[つまみ 3](DEST)でリストア先のキットを選択。
3-3.[ボタン 3](RESTORE)でリストアを実行。
•[ボタン 1](CANCEL)はリストアをキャンセルします。
「Restore ONE Kit」以外を選んだ場合
以下のメッセージが表示されます。
3-1.[ボタン 3](RESTORE または RESET)でリス
トアを実行。
•[ボタン 2](BACKUP) USB-SAVE 画面(P.56)
移動します。
•[ボタン 1](CANCEL)はリストアをキャンセルします。
4. 確認メッセージが表示されたら[ボタン 3](OK)を押します。
リセットが実行されます。リセット中は絶対に電源を切らないでください。
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Roland OCTAPAD SPD-30 Version 2 取扱説明書

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