Roland TM-6 PROトリガーモジュールのクイックスタートガイドです。このガイドでは、TM-6 PROの基本的な使用方法、接続方法、トリガー設定、演奏方法、および基本的な設定方法について説明しています。アコースティックドラムや電子ドラムパッドを接続して、様々な音色で演奏することができます。
Roland TM-6 PROトリガーモジュールのクイックスタートガイドです。このガイドでは、TM-6 PROの基本的な使用方法、接続方法、トリガー設定、演奏方法、および基本的な設定方法について説明しています。アコースティックドラムや電子ドラムパッドを接続して、様々な音色で演奏することができます。
クイック・スタート（本書）
最初に読んでください。基本的な使いかたを説明し
ています。
PDF マニュアル（Web からダウンロード）
5
リファレンス・マニュアル
TM-6 PROのすべての機能について説明してい
ます。
5
デ ータ・リスト
TM-6 PROのパラメーターや音色について解説して
います。
5
MIDI インプリメンテーション
MIDIメッセージの詳細資料です。
本機を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」と「使用上のご注意」（『安全上のご注意』チラシと取扱説明
書（P.25））をよくご覧ください。お読みになったあとは、すぐに見られるところに保管しておいてください。
© 2018 ローランド株式会社
PDF マニュアルの入手方法
1.
パソコンなどで下記の URL を入
力します。
http://www.roland.co.jp/manuals/
I
2.
製品名「TM-6 PRO」を選んでください。
クイック・スタ ート
目次
操作の流れ
............................2
キ ットと イ ン スト
.........................3
準備する
..............................4
各部の名称とはたらき...................4
スタンドに 取り付 け る ....................7
電源を入れる／切る.....................7
基本操作............................8
接 続 で き るド ラ ム ・トリガ ー ................8
接 続 で き る フット ス イッ チ .................9
トリガーの設定をする（TRIG）
..............10
トリガー設定の基本操作 ..................10
ドラム・トリガーの種類を設定する...........10
ドラム・トリガーの最低感度（Threshold）を調
節する ..............................12
ドラム・トリガーの感度（Sensitivity）を調節する 12
ハイハットの設定をする..................12
演奏する
..............................13
キ ット を 選 ぶ ..........................13
クリック を 鳴 ら す .......................13
曲に合わせて演奏する................... 14
編集する
..............................16
インストを選ぶ／エディットする.............16
ドラム・トリガ ーごとにエフェクトをかける
（パッド・エフェクト）.....................16
サウンド・モディファイつまみで設定する.......17
キットの設定をする.....................18
オーディオ・ファイルを取り込む／鳴らす
（USER SAMPLE）......................19
設定する（MENU）
...................... 21
設定の基本操作.......................21
デ ー タをバックアップ する.................21
SD カードを初期化する...................22
パソコンと接続して鳴らす .................22
一定時間が経つと自動で電源が切れるようにする
（Auto O）..........................23
工場出荷時の設定に戻す................. 23
トラブ ルシューティング
...................24
安全上のご注意
.........................25
使用上のご注意
.........................25
主な仕様
..............................26
2
操作の流れ
接続
トリガー
設定
演奏
編集
電源の準備
AC アダプター
ドラム・トリガーのタイプを設定する
トリガー・タイプ
10
ページ
キット を 選 ぶ
［−］［＋］ボタン
13
ページ
サウンド・モ ディファイ
サ ウ ンド・ モ ディファイ
つまみ
17
ページ
バッキング・トラック（オーディオ・ファイル）
と演奏する
［SONG］ボタン
14
ページ
インストをアサイン
イ ン スト の エ デ ィット
16
ページ
クリック音を鳴らす
［CLICK］ボタン
13
ページ
WAV ファイルの取り込み
ユーザー・サンプル
のインポート
19
ページ
TRIGIN 端子／ HHCTRL 端子
アコースティック・ドラム・トリガー／
V パ ッド ／
ハイハット・コントロール・ペダル
8
ページ
OUTPUT 端子／ PHONES 端子
スピーカー／
ミキサー／
ヘ ッド ホ ン
※ 以降、アコースティック・ドラム･トリガーやパッド類の総称を、「ドラム・
トリガ ー 」と呼 びます 。
叩く強さと音の大きさのバランスを
調節する
感度（Sensitivity）
12
ページ
誤発音したときに感度を調節する
最低感度（Threshold）
12
ページ
ユーザー・サンプルを鳴らす
インストにユーザー・
サンプルを割り当てる
20
ページ
6
ページ
機能を素早く設定する
ショート カット 一 覧
8
ページ
データをバックアップする
S D カ ードに
バックアップ す る
21
ページ
3
キットとインスト
TM-6 PRO では、
接 続 し た ド ラ ム ・ト リ ガ ー
を叩いたときに鳴る音色を「インスト（INST）」と
呼びます。各トリガーに割り当てたインストのセットを「キット」と呼びます。
トリガ ー 1
イン スト
レイヤー A
レイヤー B
イン スト
レイヤー A
レイヤー B
EQ
EQ
MFXCOMPTRANSIENT
パッド ・ エ フェクト
ヘ ッド ・ シ ョット
リ ム ・ ショット
トリガ ー 2
イン スト
レイヤー A
レイヤー B
イン スト
レイヤー A
レイヤー B
EQ
EQ
MFXCOMPTRANSIENT
パッド ・ エ フェクト
ヘ ッド ・ シ ョット
リ ム ・ ショット
トリガ ー 3
イン スト
レイヤー A
レイヤー B
イン スト
レイヤー A
レイヤー B
EQ
EQ
MFXCOMPTRANSIENT
パッド ・ エ フェクト
ヘ ッド ・ シ ョット
リ ム ・ ショット
トリガ ー 4
イン スト
レイヤー A
レイヤー B
イン スト
レイヤー A
レイヤー B
EQ
EQ
MFXCOMPTRANSIENT
パッド ・ エ フェクト
ヘ ッド ・ シ ョット
リ ム ・ ショット
トリガ ー 5
イン スト
レイヤー A
レイヤー B
イン スト
レイヤー A
レイヤー B
EQ
EQ
MFXCOMPTRANSIENT
パッド ・ エ フェクト
ヘ ッド ・ シ ョット
リ ム ・ ショット
トリガ ー 6
イン スト
レイヤー A
レイヤー B
イン スト
レイヤー A
レイヤー B
EQ
EQ
MFXCOMPTRANSIENT
パッド ・ エ フェクト
ヘ ッド ・ シ ョット
リ ム ・ ショット
Transient
Attack
Transient
Release
MFXControl
キ ット ・ エ フ ェ クト
Volume Pitch Decay
REVERB SEND
キット 1 ～ 100
キット全体の設定
ミュート・グループ
キ ット ・ テ ン ポ
キ ット 名
キットの MIDI 設定
NOTE
GATE TIME
CH
REVERB
KITVOLUMEMASTEREQMASTERCOMP
イン スト
キ ット
サウンド・モディファイつまみ
4
準備する
各部の名称とはたらき
トップ・パネル
4
5
6
2
1
3
7
番号 操作子 説明 ページ
1
［MASTER］つまみ MASTER OUT 端子から出力される音量を調節します。 –
［CLICK］つまみ
クリックの音量を調節します。また、クリック・トラック（P.15）の音量を調節する
こともできます。
P.13
［CLICK］ボタン CLICK 画面を表示します。テンポなど、クリックに関する設定します。
［SONG］つまみ ソングの音量を調節します。
P.14
［SONG］ボタン SONG 画面を表示します。ソングに関する設定をします。
［
s
］ボタン
内蔵デモ・ソングや SD カードのソング（オーディオ・ファイル）を再生／停止します。
クリック・トラックの あるソング は 、クリック・トラックも 同 時 に 再 生 さ れます 。
2
サウンド・モディファイ・
ボタン
サウンド・モディファイつまみで調節するパラメーターのグループを選びます。
P.17
サ ウンド・ モ ディファイ
つまみ
サウンド・モディファイ・ボタンで選んだグループのパラメーターを調節します。
3
トリガ ー・ボタン
各トリガーに割り当てたインストの音を確認することができます。演奏や設定状態に
応じて点灯／点滅します。
P.10
［RIM］ボタン
［RIM］ボタンを押してボタンを点灯させるとリム側が選ばれ、リムのインストを設定
したり、トリガー・ボタンを押したときにリムのインストを鳴らしたりすることができ
ます。
P.10
4
［PHONES］つまみ PHONES 端子に接続したヘッドホンの音量を調節します。 –
5
［−］［＋］ボタン キットを切り替えたり、値を変えたりするときに使います。 P.8
8
9
5
準備する
番号 操作子 説明 ページ
6
［ ］［ ］［<］［>］ボタン
（カーソル・ボタン）
カーソルを移動します。 –
［EXIT］ボタン
一度押すと、1 つ上の階層の画面に戻ります。続けて何度か押すと、最終的に KIT
画面に戻ります。
–
［ENTER］ボタン
値の確定や操作を決定します。
［ENTER］ボタンを押しながら他のボタンを押すことで、さまざまな機能を設定する
ことができます。
P.8
7
［MENU］ボタン インストやエフェクトの設定、TM-6 PRO 全体に関する機能などの設定をします。 P.21
［USER SAMPLE］ボタン
ユーザー・サンプル機能を設定するときに押します。
ユーザー・サンプルは、パソコンで作成したオーディオ・ファイルを、SD カードから
TM-6 PRO に取り込み、インストとして鳴らすことができる機能です。
P.19
［TRIG］ボタン トリガー・パラメーターの設定をします。 P.10
8
ファンクション・ボ タン
ディスプレイの表示によって機能が変わるボタンです。ディス
プレイ下部に表示されているタブを切り替えたり、機能を設
定したりできます。
［F1］［F2］［F3］
P.8
9
ディスプレイ 操作に応じて、いろいろな情報を表示します。 –
サイド・パネル
A B C
パソコン
外部音源などの MIDI 機器
S D カード
番号 端子 説明 ページ
A
MIDI OUT 端子
外部音源などの MIDI 機器を接続します。
MIDI チャンネルやノート・ナンバーを設定して、外部 MIDI 機器をコントロールする
ことができます。
&
PDF
B
S D カ ード ・ ス ロ ット
市販の SD カード（SDHC カード（32GB）まで対応）を挿入します。
SD カードには、TM-6 PRO のデータを保存することができます。
また、ユーザー・サンプルの取り込みや、ソング（オーディオ・ファイル）の再生に
も使います。
※ 初めてSDカードを使うときは、必ずTM-6 PROでSDカードを初期化（フォーマット）
してください（P.22）。
※ 画面に「Processing...」と表示されている間は、絶対に電源を切ったり、SD カー
ドを抜いたりしないでください。
–
C
USB COMPUTER 端子
TM-6 PRO とパソコンを USB ケーブルで接続します。
DAW ソフトウェアを使って、TM-6 PRO の演奏をオーディオや MIDI で録音したり、
パソコンで再生した音を TM-6 PRO で鳴らしたりすることができます。
P.22
6
準備する
FOOT SW 端子
フットスイッチ（別売：
BOSS FS-5U、FS-6）を
接続して、さまざまな
コントロールができます
（
&
PDF）。
HH CTRL 端子
TRIGGER IN 6 端子と組
み合わせると、ハイハット
のオープン／クローズを
演奏できます。
※ ハ イ ハ ット ・ カ テ ゴ リ ー
のインストのみ対応し
ています。
TRIGGER IN 1 ～ 6 端子
アコースティック・ドラム・トリガー（別売：RT シリーズ）
／バー・トリガー・パッド（別売：BT-1）／パッド類
（別売：PD ／ PDX シリーズ）などを接続します（P.8）。
それぞれに付属しているケーブルで接続します。
PHONES 端子
ヘッドホンを接続します。
ヘッドホンを接続しても、
アウトプットの各端子から
は音が出力されます。
MASTER OUT 端子
音を出力します。アンプ内蔵
スピーカーやミキサーなどに
接続します。
モノ入力のアンプに接続する
ときは、Master Mono Sw
を設定します（
&
PDF）。
DIRECT OUT 1 ～ 4 端子
ミキサーなどに接続します。
各インストなどを DIRECT OUT 1
～ 4 のどの端子から出力するかは、
Output Assign（
［MENU］ボタ
ン
0
SYS
0
Output Assign）で
設定します（
&
PDF）。
DC IN 端子
付属の AC アダプターを接続します。
※ AC アダプターは、インジケーター（図参照）のある面が上になるように設置してく
ださい。AC アダプターをコンセントに接続すると、インジケーターが点灯します。
※ AC アダプターのコードは、図のようにコード・フックに固定してください。
［POWER］
スイッチ
電源をオン／オフ
します（P.7）。
リア・パネル（接続する）
※ 他の機器と接続するときは、誤動作や故障を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞り、すべての機器の電源を切ってください。
インジケーター
7
準備する
スタンドに 取り付 け る
オール・パーパス・クランプ（別売：APC-33）を使うと、
TM-6 PRO をハイハット・スタンドやシンバル・スタンドに
取り付けることができます。
また、パッド・スタンド（別売：PDS-10）に取り付けるこ
ともできます。
※ TM-6 PRO に付属のネジ以外は使わないでください。
故障の原因になります。
※ 本機を裏返すときは、破損を防ぐためボタンやつまみ
などを保護してください。また、落下や転倒を引き起
こさないよう取り扱いに注意してください。
オール・パーパス・クランプに取り付ける
広い
狭い
マウンティング・
プレート
※ マウンティング・プレートは、必ず図の向きで取り付け
てください。向きが合っていないとスタンドに接触し、
取り付けできません。
メモ
オール・パーパス・クランプの取り付け可能なパイプ
の直径は、10.5 ～ 28.6mm です。
パッド ・ ス タ ンド に 取 り 付 け る
電源を入れる／切る
電源を入れる
1.
接続したアンプ内蔵スピーカーの音量を最小
にします。
2.
リア・パネルの［POWER］スイッチをオンに
します。
電源を入れると、以下の画面が表示されます。
この画面では、Auto O 機能を有効にする／無効にす
るかを設定できます。
ボタン 説明
［F1］（OFF）ボタン 電源は自動的に切れません。
［F3］（4 HOURS）
ボタン
4 時間以内にドラム・トリガーを
叩かなかったり何も操作をしな
かったりすると、自動的に電源が
切れます。
Auto O 機能を「OFF」に設定していると、この画面
は表示されません。
3.
接続したアンプ内蔵スピーカーの電源を入れ、
音量を調節します。
電源を切る
1.
接続した機器の音量を最小にします。
2.
接続した機器の電源を切ります。
3.
［POWER］スイッチをオフにします。
画面に「Shutting Down」と表示され、しばらくする
と電源が切れます。
メモ
本機は、演奏や操作をやめてから一定時間経過すると
自動的に電源が切れます（Auto O 機能）。
自動的に電源が切れないようにするには、Auto O 機
能を解除してください（P.23）。
※ 電源を入れる／切るときは、音量を絞ってください。
音量を絞っても電源を入れる／切るときに音がするこ
とがありますが、故障ではありません。
8
準備する
基本操作
機能の切り替え／設定
（ファンクション・ボ タン ）
ディスプレイ下部に表示されているタ
ブを切り替えたり、機能を設定したり
できます。
カーソルの移動
（カーソル・ボタン）
カーソルは、画面上の設定可能な部
分を反転表示します。画面の中に設
定する内容がいくつかあるときは、
カーソル・ボタンを押して設定した
いところにカーソルを合わせます。
メモ
ある方向のカーソル・ボタンを押しながら反対方向の
カーソル・ボタンを押すと、カーソルの移動が速くなり
ます。
値の変更（［−］［＋］ボタン）
カーソルで反転表示された値を変更するには、［−］［＋］
ボタンを使います。
また、［ENTER］ボタンを押しながら操作すると、値の変
化が大きくなります。
メモ
［＋］ボタンを押しながら［−］ボタンを押すと値が高
速に大きくなり、［−］ボタンを押しながら［＋］ボタン
を押すと値が高速に小さくなります。
ショートカット一覧（［ENTER］ボタン）
［ENTER］ボタンを押しながら他のボタンを押すことで、
さまざまな機能の設定をすることができます。
操作 機能
［ENTER］+［−］［＋］ 値を大きく変化させます。
［ENTER］+［TRIG］ トリガー・ロック（P.11）
［ENTER］+［EXIT］
オ ー ル ・ サ ウ ンド・オ フ
発音中のドラムの演奏音や
ユーザー・サンプル（P.19）の
演奏音を停止します。
※ エフェクトの残響音、ソング、ク
リックは停止しません。
［ENTER］+［CLICK］クリックのオン／オフ（P.13）
［ENTER］+［MENU］ INST 画面（P.16）に移動
［ENTER］+ サウンド・
モディファイ・ボタン
サウンド・モディファイ・ロック
（P.18）
接 続 で き るドラ ム ・トリガ ー
TM-6 PRO では、さまざまなドラム・トリガーに対応して
います。
ドラ ム ・トリガ ー 説明
RT シリーズ
アコースティックドラムに取り付
けて使用します。
アコースティック・ドラムの音に、
TM-6 PRO のいろいろな音を重
ねたり、音に厚みを加えたりする
ことができます。
KD シリーズ
足で演奏します。市販のキック・
ペダルが必要です。
KT シリーズ
キック・ペダルです。
足で演奏します。
BT-1
ス ティック で 演 奏 す る 、 コ ン パ ク
ト な パッド で す 。
PD ／ PDX
シリーズ
パ ッド で す 。
ヘ ッド ・ ショット 、 リ ム ・ ショット
の奏法に対応しています。
VH-10、
VH-11
ハ イ ハ ット ・ パ ッド で す 。
オープン／クローズ、ボウ・ショッ
ト、エッジ・ショットの奏法に対
応しています。市販のハイハット・
スタンドが必要です。
FD シリーズ
ハイハット・ペダルです。
CY シリーズなどのパッドと組み
合わせることで、オープンから
クローズまでハイハットの音色を
連続的に変化させることができ
ます。
※ ハ イ ハ ット ・ カ テ ゴ リ ー の イ ン
ストのみ対応しています。
CY シリーズ
シ ン バ ル ・ パ ッド で す 。
ボ ウ ・ ショット 、 エッ ジ ・ ショット
の奏法に対応しています。
1つのTRIGGER IN端子に2つのドラム・
トリガーを接続する
接続ケーブル（ステレオ標準プラグ
#
標準プラグ× 2：
別売）を使うと、1 つの TRIGGER IN 端子に 2 つのドラム・
トリガーを接続できます。1つのTRIGGER IN 端子の、ヘッ
ド側とリム側それぞれの音色を、別々のパッドで鳴らし
ます。
参照
詳しくは 『 リファレン ス・
マニュアル』（PDF）を
ご覧ください。
ヘ ッド リム
9
準備する
奏法について
TM-6 PRO に接続できるドラム・トリガーでは、さまざま
な演奏／奏法に対応しています。
パッド（PD ／ PDX シリーズ）
奏法 説明
ヘッド ・ ショット
ヘ ッド
ヘッド部を叩きます。
リ ム ・ ショット
リム
ヘッド部とリム部を同時に叩きます。
ヘッド・ショット時とは異なる音色
（リム音色）が鳴ります。
※ 一部の音色のみ対応しています。
ハイハット（VH-10、VH-11）
奏法 説明
オープン／クローズ
ハイハット・スタンドのペダルの踏
み込み具合により、オープンからク
ローズまでハイハットの音色が連続
的に変化します。
フット・クローズ（ペダルを踏み込
ん で 鳴 ら す ） や フット・ ス プ ラッ シ ュ
（ペダルを踏み込んで瞬時にオー
プンして鳴らす）も可能です。
※ ハ イ ハ ット ・ カ テ ゴ リ ー の イ ン ス
トのみ対応しています。
ボ ウ ・ ショット
トップ・ハイハットの打面を叩く
奏法です。ヘッド側の音色が鳴り
ます。
エッ ジ ・ ショット
エッジ・センサ ー
トップ・ハイハットの エッジ（ 端 ）を
スティックのショルダー部で叩く奏
法です。図のエッジ・センサーの
位置が叩かれたときに、リム側の
音色が鳴ります。
※ エッジを真横から叩いても正し
く鳴りません。図のように叩い
てください。
※ トッ プ ・ ハ イ ハ ット の 裏 側 や ボト ム ・ ハ イ ハ ット は 叩 か な
いでください。故障の原因になります。
シンバル（CY シリーズ）
奏法 説明
ボ ウ ・ ショット
シンバルの打面を叩く最も一
般的な奏法です。ヘッド側の
音色に対応します。
エッ ジ ・ ショット
エッジ・センサ ー
エッジ（シンバルの端）をス
ティックのショルダー部で叩く
奏法です。図のエッジ・セン
サーの位置が叩かれたときに、
リム側の音色が鳴ります。
チョーク奏 法
ロ ー ラ ンド・ロ ゴ
エッジ・センサ ー
シンバルを叩いたあと、エッ
ジ・センサーを手でチョークす
る（つかむ）と、音が止まり
ます。
チョーク状態で叩くと、音が短
くなります。
接 続 で き る フット ス イッ チ
フット ス イッ チ を 使 っ て 、 キ ット や セット ・ リ スト の 切 り 替 え
などができます。
以下のフットスイッチ（別売）に対応しています。
フット ス イ ッ チ
説明
FS-5U
1 個、または 2 個接続できます。
接続ケーブル（別売：ステレオ標準
プラグ
#
標準プラグ×2）を使用
すると、FS-5Uを2 個接続できます。
FS-6
2 つのフットスイッチが一体化され
ています。
10
トリガーの設定をする（TRIG）
トリガー設定の基本操作
ドラム・トリガーからの信号を TM-6 PRO が確実に受け取
れるように、トリガーの設定をします。
参照
設定できるパラメーターについては、『データ・リスト』
（PDF）をご覧ください。
1.
［TRIG］ボタンを押します。
TRIGGER SETUP 画面が表示されます。
2.
カーソル・ボタンで設定したいメニューを選び、
［ENTER］ボタンを押します。
メニュー 説明
BANK
各ドラム・トリガーの種類を設定します。
その設定をひとまとめにして、トリガー・
バンクに記憶させることができます。
PARAM
ドラム・トリガーの最低感度（Threshold）
などを設定します（P.12）。
HI-HAT ハイ・ハットの設定をします（P.12）。
XTALK
他のパッドの振動による誤発音を防ぐ設
定をします（クロストーク・キャンセル）。
MONITOR
各
ドラ ム ・トリガ ー
のトリガー反応や履
歴を確認します。
LOCK
トリガー・ロックの設定をします
（P.11）。
3.
選んだメニューに応じて、設定を変更します。
4.
［EXIT］ボタンを数回押して、KIT 画面に戻り
ます。
参照
各メニューについて、詳しくは『リファレンス・マニュアル 』
（PDF）をご覧ください。
ドラム・トリガーの種類を設定する
トリガー・バンクで使用するドラム・トリガーの種類
（トリガー・タイプ）を、トリガー・インプットごとに指定
します。
トリガー・タイプ
トリガー・タイプ は 、さまざ まなトリガー の パ ラメー タ ー
を、各ドラム・トリガーに適した値に調整し、ひとまと
めにしたものです。各トリガー・インプットで使ってい
るドラム・トリガーに最適な設定をするために、接続
しているドラム・トリガーの型番（トリガー・タイプ）
を指定します。
トリガー・バンク
トリガー・バンクは 6 つ のトリガー・インプットの 設 定
を 1 つにまとめたものです。トリガー・バンクは 8 個
作成できます。
参照
トリガー・バンクについて、詳しくは『リファレンス・
マニュアル』（PDF）をご覧ください。
1.
［TRIG］ボタンを押します。
2.
カーソル・ボタンで「BANK」を選び、［ENTER］
ボタンを押します。
TRIGGER BANK 画面が表示されます。
トリガー・バンク番号、名前
トリガー・タイプ
（ヘッド側）
トリガー・タイプ
（リム側）
トリ ガ ー ・ イ ン プ ット 番 号 、 イ ン プ ット ・ タ イ プ
H&R
1 つの TRIGGER IN 端子に、1 つのドラム・ト
リガーを接続するとき（通常の設定）
PADx2
1 つの TRIGGER IN 端子に、2 つのドラム・ト
リガーを接続するとき（P.8）
ボタン 説明
［F2］（THRESHOLD）
ボタン
ドラム・トリガーの最低感
度を調節する画面に移動し
ます。（P.12）。
［F3］（NAME）
ボタン
トリガー・バンクの名前を変更し
ます。
3.
トリガー・バンク番号にカーソルを合わせ、［−］
［＋］ボタンでバンクを選びます。
11
トリガーの設定をする（TRIG）
4.
設定するドラム・トリガーを選びます。
カーソル・ボタンで選ぶこともできます。
5.
［−］［＋］ボタンを押して、トリガー・タイプ
を設定します。
6.
［EXIT］ボタンを数回押して、KIT 画面に戻り
ます。
参照
トリガーの設定について、詳しくは『リファレンス・マニュ
アル』（PDF）をご覧ください。
設定するドラム・トリガーを選ぶ
ドラム・トリガーを叩いて選ぶ
各ドラム・トリガーの設定をするときは、設定するド
ラム・トリガーを叩いて選びます。
ドラム・トリガーのリム側を選ぶときは、リムを叩き
ます。
トリガー・ボタンでドラム・トリガ ーを
選ぶ
トリガー・ボ タンを 使って 、 設 定 するドラム・トリガー
（トリガー・インプット番号）を選ぶこともできます。
［RIM］ボタンを押して点灯させると、リム側のドラム・
トリガーが選ばれます。
リム側を選んでいるときは、［RIM］ボタンが点灯し
ます。
設定するドラム・トリガーが切り替わら
ないようにする（Trig Lock）
［ENTER］ボタンを押しながら［TRIG］ボタンを押
すと、ドラム・トリガーを叩いても、設定するドラ
ム・トリガー が切り替わらないようにすることができ
ます。フレーズを演奏しながら設定するときに便利
で す （ ト リ ガ ー ・ ロ ッ ク ）。
トリガー・ロック中は、現在選ばれているトリガー・
インプット番号が点滅します。また、トリガー・ボタ
ンを押して、設定するドラム・トリガーを変更するこ
とができます。
電源を切ると、トリガー・ロックは解除されます。
ドラム・トリガーの接続／設定例
RT-30HR
RT-30KFD-8
CY-5 BT-1PD-8
TRIGGER BANK 画面（P.10）
接続端子
イ ン プ ット
トリガ ー・タイプ
番号 タイプ
TRIGGER IN 1 1 H&R RT30K
TRIGGER IN 2 2 H&R
RT30HR
TRIGGER IN 3 3 H&R BT1
TRIGGER IN 4 4 H&R BT1
TRIGGER IN 5（*1）5
PADx2
PD8（ヘッド側）、
PD8（リム側）
TRIGGER IN 6 6 H&R CY5
HH CTRL（*2） – – –
*1：上記の接続／設定例では、TRIGGER IN 5 端子のインプッ
ト・タイプを「PADx2」に設定し、1 つの TRIGGER IN
端子に 2 つのドラム・トリガーを接続しています。その場合、
TRIGGER IN 5 端子には、接続ケーブル（ステレオ標準
プラグ
#
標準プラグ×2：別売）を使って接続します。
*2：ハイハット・カテゴリーのインストのみ対応しています。
12
トリガーの設定をする（TRIG）
ドラム・トリガーの最低感度
（Threshold）を調節する
ある一定以上の強さで叩いたときだけ、トリガー信号を読
み込むように設 定します。
周囲の影響による誤発音を防ぐ
アコースティック・ドラムの生音やモニター・ス
ピーカーからの音の影響で、ドラム・トリガーが発
音してしまうことがあります。ドラム・トリガー の
Threshold の値を大きくするか、次の点に注意して
セッティングしてください 。
5
ドラム・トリガーをスピーカーから離して設置する
5
ドラム・トリガーに角度をつけて、音の影響を
受けにくい場所にセッティングする
TM-6 PRO は、ステージでの使用を想定しているた
め、ドラム・トリガーの Threshold の初期値は高め
に設定されています。弱打による表現を優先する場
合は、誤発音しない範囲で Threshold を下げて使
用してください。
1.
［TRIG］ボタンを押します。
2.
カーソル・ボタンで「PARAM」を選び、
［ENTER］ボタンを押します。
3.
［F1］または［F2］（THRESHOLD/SENS）
ボタンを押します。
TRIGGER THRESHOLD 画面が表示されます。
イ ン プ ット ・ タ イ プ
最低感度
トリガー・タイプ
叩く強さに対する音量変化
感度
4.
設定するドラム・トリガーを選びます（P.11）。
5.
カーソル・ボタンで「Threshold」を選び、［−］
［＋］ボタンで感度を調節します。
パラメーター 説明
Threshold
ドラム・トリガーが周囲の振動で誤発音
する場合に、値を大きくします。値をあ
まり大きくすると、弱く叩いたときに音
が鳴らなくなるので、誤発音しない範囲
でなるべく小さな 値にします。
下の図で、B は発音しますが、A、C は
発音しません。
スレッショルド
6.
［EXIT］ボタンを数回押して、KIT 画面に戻り
ます。
ドラム・トリガーの感度
（Sensitivity）を調節する
ドラム・トリガーの感度を調節し、叩く強さと音の大きさ
のバランスを調節します。
1.
TRIGGER THRESHOLD 画面を表示させます
（P.12）。
2.
設定するドラム・トリガーを選びます（P.11）。
3.
カーソル・ボタンで「Sensitivity」を選び、［−］
［＋］ボタンで感度を調節します。
4.
［EXIT］ボタンを数回押して、KIT 画面に戻り
ます。
参照
ドラム・トリガーのさらに進んだ設定について、詳しくは
『リファレンス・マニュアル』（PDF）をご覧ください。
ハイハットの設定をする
V ハイハット VH-10 または VH-11
（以下、「VH」と呼びます）を使うときは、TM-6 PRO で
オフセットの調整をしてください。
オープン、クローズやペダルの動きを正しく検出するため
に必要です。
1.
ハ イ ハット が モ ー ション ・ セ ン サ ー ・ ユ ニ ット
から完全に離れた状態で、TM-6 PRO の電源
を入れます。
2.
VH のクラッチ・スクリューをゆるめ、ハイハッ
トをモーション・センサー・ユニットの上に自
然に置いた状態にします。
3.
［TRIG］ボタンを押します。
4.
カーソル・ボタンで「HI-HAT」を選び、
［ENTER］ボタンを押します。
5.
TM-6 PRO の画面に表示されるメーターを見
ながら、VH のオフセット調整ネジを回して調
整します。
メーターに が表示されるように調整します。
フット ・ ス プ ラッ シ ュ の
鳴りやすさ（
&
PDF）
6.
［EXIT］ボタンを数回押して、KIT 画面に戻り
ます。
13
キ ット を 選 ぶ
1.
［EXIT］ボタンを数回押して、KIT 画面を表
示させます。
2.
［−］［＋］ボタンを押して、 キットを選びます。
KIT 画面について
この画面は、電源を入れると表示される、TM-6 PRO の基
本となる画面です。
テンポ（キット・テンポ
が「ON」のときのみ表示
（
&
PDF））
トリガー・メーター
（ドラム・トリガーを叩
い たとき に 受 信したト
リガー信号のレベル）
ユーザー・サンプル・アイコン
（ユーザー・サンプル（P.19）
を使っているキットを選んでい
るときのみ表示）
現在選ばれている
ドラ ム ・トリガ ー
例） 1H：ヘッド（トリガー 1）
1R：リム（トリガー 1）
H&R アイコン
（
H&R（P.16）
が「ON」のときのみ表示）
キットの番号、名前
［F1］（SETLIST）ボタン
［F1］（SETLIST）ボタンを押すと、セット・リストに登
録した順序で、キットを呼び出すことができます。
もう一度［F1］（SETLIST）ボタンを押すと、KIT 画面
に戻ることができます。
詳しくは『リファレンス・マニュアル』（PDF）をご覧く
ださい。
［F2］（TOOLS）ボタン
キットに関する以下の機能を呼び出します。詳しくは『リ
ファレンス・マニュアル』（PDF）をご覧ください。
Undo
キットやインストの変更を、キット選択
直後の状態まで戻すことができます。
Copy
キットやドラム・トリガーの設定をコ
ピーすることができます。
SETLIST Edit セット・リストの編集ができます。
1KIT Save
キット単体の設定を、SD カードにバッ
クアップ できます。
1KIT Load
SD カードに保存した 1 キット・バック
アップ・データをロードします。
［F3］（KIT VOL）ボタン
キットやハイハットの音量を、レベル・メーターを確認
しながら調節します（P.18）。
クリックを 鳴 ら す
クリックをオン／オフする
1.
［CLICK］ボタンを押します。
CLICK 画面が表示されます。
2.
［F3］（CLICK）ボタンを押します。
クリック が 鳴 りま す 。
［CLICK］つまみでクリックの音量を調節できます。
3.
もう一度、［F3］（CLICK）ボタンを押します。
クリック が 止 まりま す 。
メモ
5
［ENTER］ボタンを押しながら［CLICK］ボタンを
押しても、クリックをオン／オフすることができます。
5
クリックはヘッドホンだけに出力されますが
（初期設定）、出力先を自由に設定することもでき
ます。詳しくは『リファレンス・マニュアル』（PDF）
をご覧ください。
テンポを変更する
1.
CLICK 画面（TEMPO タブ）で［−］［＋］ボ
タンを押して、テンポを変更します。
メモ
ドラム・トリガーを叩く、またはトリガー・ボタンを押
す間隔で、テンポを設定（タップ入力）することがで
きます（SETUP タブ
0
Tap Sw、Tap Pad）。
拍子の設定を変更する
1.
CLICK 画面（SETUP タブ）を表示させます。
2.
カーソル・ボタンで「Beat」を選び、［−］［＋］
ボタンで拍子の設定を変更します。
メモ
その他の設定については、『データ・リスト』（PDF）
をご覧ください。
演奏する
14
演奏する
曲に合わせて演奏する
SD カードに入れたオーディオ・ファイル（WAV ／ MP3）
を再生することができます。
ソングに合わせて演奏してみましょう。
1.
SD カードを TM-6 PRO に挿入します
（P.5）。
2.
［SONG］ボタンを押します。
SONG 画面が表示されます。
ソング名
メトロノーム・アイコン
（クリック・トラック（P.15）
のある曲を選んでいるとき
に表示）
ループ・アイコン
（ループ再生時
&
PDF）
3.
［F3］（FOLDER）ボタンを押します。
SONG FOLDER 画面が表示されます。
4.
オーディオ・ファイルを選び、［F3］（SELECT）
ボタンを押します。
ボタン 機能
［
］［ ］ボタン カーソルの移動
［F1］（FOLDER UP）ボタン
／［<］ボタン
フォルダーを抜ける
［F2］（OPEN）ボタン／
［>］ボタン
フォルダーに入る
［F3］（SELECT）ボタン ファイルの決定
5.
［
s
］ボタンを押します。
選んだソングが再生されます。
再生中の操作
操作子 機能
［
s
］ボタン ソングの再生／停止
［F1］（
v
）ボタン
前の曲に移動
（ボタン長押し：ソングの早戻し）
［F2］（
w
）ボタン
次の曲に移動
（ボタン長押し：ソングの早送り）
［SONG］つまみ
ソング（オーディオ・ファイル）の音
量調節
［CLICK］つまみ（*1）
クリック・トラック（P.15）の音量
調節
［ENTER］ボタン（*2）
ソングやクリック・トラック（P.15）
の音量、ソングを繰り返して再生
（ループ再生）するなど、ソング再
生に関する設定をします。
*1：SD カードのオーディオ・ファイルをクリック・トラック
として出力することで、ソングに合わせてクリックを鳴
らすことができます（
P.15
）。
*2：詳しくは『リファレンス・マニュアル』（PDF）をご覧
ください。
パソコンから SD カードにオーディオ・
ファイルを保存するときは
SD カードのルート（一番上の階層）だけでなく、フォ
ルダー内に保存されたオーディオ・ファイルも再生
することができます。
※ 1 つのフォルダーに保存するファイルは 200 個
以内にしてください。
※ ファイル・サイズは、1 ファイルが 2GB 以内に
なるようにしてください 。
参照
詳しくは『リファレンス・マニュアル』（PDF）を
ご覧ください。
TM-6 PROで再生できるオーディオ・
ファイル
WAV ファイル MP3 ファイル
形式（拡張子） WAV（.wav） MP3（.mp3）
サンプリング
周波数
44.1kHz 44.1kHz
ビ ット 数 16、24 ビット 64kbps～ 320kbps
※ 14 文字以上のファイル名やフォルダー名は、正
しく表示されません。また、2 バイト文字を使っ
たファイルやフォルダーには対応していません。
15
演奏する
オ ー ディオ ・ファイ ル を クリックとし
て再 生 する（クリック・トラック）
クリック用に、ソングとは別のオーディオ・ファイル
（WAV ファイル）を用意することで、クリックとして再生
することができます（クリック・トラック）。
クリック・トラックは 、ソングと同 時 に再 生 することが でき
るため、ソングに合わせた好みのクリック音を再生したい
ときに便利です。
※ クリック・トラックを 再 生 するに は 、 必 ず
WAV ファイ
ル形式のソングとクリック音の入ったオーディオ・ファイ
ルを用意してください。
MP3 ファイルには対応してい
ません。
メモ
内蔵デモ・ソングには、クリック・トラックが用意され
ています。
クリック・トラックの オーディオ・ファイ
ルを準備する
1.
ソングとして再生するオーディオ・ファイル
（WAV ファイル）と、クリック・トラックとし
て再生するオーディオ・ファイル（WAV ファ
イル）を用意します。
クリック・トラックは、市販の DAW ソフトウェアなどで、
ソングのテンポに合わせて作成します。
2.
パソコンで、手順 1 で用意したファイルのファ
イル名を編集します。
クリック・トラックとして 再 生 するオー ディオ・ファイ ル
のファイル名を、「ソングのファイル名 +_Click」にし
ます。
例）「TM-6PRO.wav」というオーディオ・ファイルに
合 わ せ てクリック・トラックを 再 生 するとき は 、クリック・
トラックとして 再 生 するオー ディオ・ファイル のファイ
ル名を「TM-6PRO_Click.wav」にします。
3.
ソング のオーディオ・ファイルと、 クリック・ト
ラックのオーディオ・ファイルを、SD カード
の同じ階層に保存します。
例）の場合では、「TM-6PRO.wav」と「TM-6PRO_
Click.wav」を SD カードの同じ階層に保存します。
ソングに合わせてクリック・トラックを再
生する
1.
SONG 画面（P.14）で、クリック・トラック
と一緒に再生するソングを選びます。
例）の場合では、ソングに「TM-6PRO.wav」を選び
ます。
2.
［
s
］ボタンを押します。
ソングの再生と同時に、クリック・トラックも再生され
ます。
クリック・トラックの音量を調節するときは、［CLICK］
つまみを回します。
例）の場合では、［SONG］つまみで「TM-6PRO.
wav」、［CLICK］つまみで「TM-6PRO_Click.wav」
の音量を調節できます。
メモ
5
クリック・トラックは ヘッドホンだ けに 出 力 さ れます が
（初期設定）、出力先を自由に設定することもでき
ます。詳しくは『リファレンス・マニュアル』（PDF）
をご覧ください。
5
SONG 画面で［ENTER］ボタンを押すと、クリッ
ク・トラック再生のオン／オフ、ソングやクリック・
トラックの音量調節、ソング再生を繰り返し再生
（ループ再生）する、などを設定をすることができ
ます。
詳しくは『リファレンス・マニュアル』（PDF）をご
覧ください。
内蔵デモ・ソングを再生する
TM-6 PRO には、デモ・ソングが内蔵されています。
内蔵デモ・ソングには、クリック・トラックも用意されてい
ます。
※ TM-6 PRO に SD カードが挿入されていると、内蔵デ
モ・ソングは再生できません。
1.
S D カード・スロットから SD カードを抜きます
（P.5）。
2.
［SONG］ボタンを押します。
SONG 画面が表示されます。
3.
［−］［＋］ボタンを押して、 デモ・ソングを選
びます。
4.
［
s
］ボタンを押します。
選んだデモ・ソングが再生されます。
16
編集する
設定の保存
TM-6 PRO では、変更した値は自動的に保存される
ため、設定を保存する操作は必要ありません。
また、電源をオフにするときも設定が保存されます。
インストを選ぶ／エディットする
ドラム・トリガーで鳴らすインストを選びます。
1.
［MENU］ボタンを押します。
MENU 画面が表示されます。
2.
カーソル・ボタンで「INST」を選び、［ENTER］
ボタンを押します。
INST 画面が表示されます。
3.
設定するドラム・トリガーを選びます（P.11）。
4.
カーソル・ボタン／［−］［＋］ボタン／ファン
クション・ボタンでインストを設定します。
プレイ・タイプ・アイコン（P.20）
カテゴリー名
インスト B のカテゴリー、名前、番号
イ ン スト A
イ ン スト 名
イ ン スト 番 号
ボタン 説明
［F1］（H&R）ボタン
「ON」：ヘッド部とリム部などの
インストを、セットで選びます。
選んだインストに応じて、推奨の
イ ン スト が セット で 選 ば れ ま す 。
「OFF」：ヘッド部やリム部など、
叩き分ける場所ごとにインストを
設定することができます。
［F2］（B ON/OFF）
ボタン
「ON」にして設定にすると、通
常 の イ ン スト A に 加 え 、 イ ン スト
B を鳴らすことができます。 2 つ
のインストを重ねて鳴らしたり、
叩く強さに応じて切り替えたりで
きます。
［F3］（EDIT）ボタン インストの細かい設定をします。
メモ
5
［ENTER］ボタンを押しながら［MENU］ボタンを
押して、
INST 画面に移動することもできます。
5
設定できるパラメーターについては、『データ・リス
ト』（PDF）をご覧ください。
5
パソコンで作成したオーディオ・ファイルを、SD カー
ドから TM-6 PRO に取り込み、インストとして鳴ら
すことができます（P.19）。
5.
［EXIT］ボタンを数回押して、KIT 画面に戻り
ます。
ドラ ム ・トリガ ー ご とに エ フェクト
を か け る （ パ ッド ・ エ フェクト ）
ドラム・トリガーごとに、以下のエフェクトをかけることが
できます。
エ フェクト 説明
PAD EQ ヘッド、リムごとの 3 バンド・イコライザー
PAD
TRANSIENT
アタックとリリースのレベル・コントロール
PAD COMP シン グ ル ・ バ ンド・コ ン プ レッサ ー
PAD MFX マ ル チ ・ エ フェクト
参照
5
設定できるパラメーターについては、『データ・リス
ト』（PDF）をご覧ください。
5
キット全体に、リバーブ／コンプレッサー／イコラ
イザーをかけることができます（キット・エフェクト）。
詳しくは『リファレンス・マニュアル』（PDF）をご
覧ください。
1.
［MENU］ボタンを押します。
MENU 画面が表示されます。
2.
カーソル・ボタンで「PAD-FX」を選び、
［ENTER］ボタンを押します。
PAD EFFECT 画面が表示されます。
3.
カーソル・ボタンで設定したいパッド・エフェ
クトを選び、［ENTER］ボタンを押します。
パッド・エフェクトの設定画面が表示されます。
4.
エフェクトの設定を変更します。
5.
［EXIT］ボタンを数回押して、KIT 画面に戻り
ます。
17
編集する
例）PAD EQ を設定する
1.
PAD EFFECT 画面（P.16）で「EQ」を選
び、［ENTER］ボタンを押します。
PAD EQ 画面が表示されます。
2.
設定するドラム・トリガーを選びます（P.11）。
3.
［F3］ボタンを押して、オン／オフを切り替え
ます。
4.
カーソル・ボタンと［−］［＋］ボタンで、 設
定を変更します。
LOW（低域）、MID（中域）、HIGH（高域）をそれ
ぞれ調節します。
パラメーター 説明
Q（MID のみ）
周波数帯の幅
値を大きくするほど幅が狭くなり
ます。
Freq 基準周波数
Gain 増幅／減衰量
［F1］（H&R）ボタン
ヘッド部とリム部をセットで変更す
るか、別々に変更するかを設定し
ます（P.16）。
5.
［EXIT］ボタンを数回押して、KIT 画面に戻り
ます。
サウンド・モディファイつまみで設
定する
サウンド・モディファイつまみを使って、インストやパッド・
エフェクトのパラメーターを設定することができます。
1.
設定するドラム・トリガーを選びます（P.11）。
2.
サウンド・モディファイ・ボタンを押して、設
定するパラメーターを選びます。
インスト・パラメーター（上側インジケーター点灯）
パラメーター 説明
Volume インストの音量
Pitch イ ン スト の ピッチ
Decay インストの余韻の長さ
パッド・エフェクト・パラメーター（下側インジケーター点灯）
パラメーター 説明
Transient
Attack
アタックの調節
アタック部分を強調したり、抑えた
りできます。
Transient
Release
リリースの調節
リリース部分を強調したり、抑えた
りできます。
MFX Control
マ ル チ ・ エ フェクト の コ ント ロ ー ル
※ 選んでいるマルチ・エフェクトに
よって、調節できるパラメーター
は異なります。
メモ
5
サウンド・モディファイでは、インスト A と B の両
方のパラメーターを同時に変更します。
5
インスト・パラメーターは、インスト A と B それぞ
れ 設 定 す る こ と が で き ま す 。 詳 し く は 、『 リ フ ァ レ ン ス ・
マニュアル』（PDF）をご覧ください。
18
編集する
3.
サウンド・モディファイつまみを回して、パラ
メーターを設定します。
設定するパラメーターの設定値がポップアップ表示さ
れます。
ポップアップ表示中にファンクション・ボタンを押して、
インストの設定を変更することができます。
例）Pitch
ボタン 説明
［F1］（H&R）ボタン
ヘッド部とリム部をセットで変更す
るか、別々に変更するかを設定し
ます（P.16）。
［F2］（EDIT）ボタン
インスト・パラメーターの細かい
設定をする画面に移動します。
［F3］（INIT）ボタン
Pitch の設定を初期値「0」に戻
します。
メモ
ここで設定できるパラメーターは、インストやパッド・
エフェクトの設定画面でも設定することができます。
サウンド・モディファイつまみを無効にす
る（ サウンド・モディファイ・ロック）
ライブ中など、誤ってサウンド・モディファイつまみを触っ
てもパラメーターの値が変更されないよう、つまみをロッ
クすることができます（サウンド・モディファイ・ロック）。
［ENTER］ボタンを押しながらサウンド・モディファイ・ボ
タンを押すたびに、サウンド・モディファイ・ロックをオン
／オフすることができます。
ロック中にサウンド・モディファイつまみを回すと、現在の
パラメーターの設定値が表示されます。
点滅
参照
サウンド・モディファイ・ロックは、MENU から設定す
る こ と も で き ま す 。 詳 し く は『 リ フ ァ レ ン ス・マ ニ ュ ア ル 』
（PDF）をご覧ください。
キ ット の 設 定 を す る
キット全体の音量や、名前などを設定します。
参照
設定できるパラメーターについては、『データ・リスト』
（PDF）をご覧ください。
キットの音量を設定する
キットの音量を設定します。
メモ
KIT 画面で［F3］（KIT VOL）ボタンを押して、KIT
VOLUME 画面に移動することもできます。
1.
［MENU］ボタンを押します。
MENU 画面が表示されます。
2.
カーソル・ボタンで「KIT COMMON」を選び、
［ENTER］ボタンを押します。
KIT COMMON 画面が表示されます。
3.
カーソル・ボタンで「KIT VOLUME」を選び、
［ENTER］ボタンを押します。
4.
KIT VOLUME 画面（KITVOL タブ）で［−］［＋］
ボタンを押して、値を変更します。
ドラム・トリガーを叩いたときに、各アウトプットがクリッ
プ・レベル（0db）を超えないように調節します。
設定値 -INF ～ +6.0dB
5.
［EXIT］ボタンを数回押して、KIT 画面に戻り
ます。
19
編集する
キットの名前を変更する
現在選んでいるキットの名前を変更します。
1.
KIT COMMON 画面を表示させます（P.18）。
2.
カーソル・ボタンで「KIT NAME」を選び、
［ENTER］ボタンを押します。
KIT NAME 画面が表示されます。
3.
名前を変更します。
キット・ネーム（上段）は 11 文字、サブ・ネーム（下段）
は 16 文字まで入力できます。
操作子 説明
カーソル・ボタン
変更する文字にカーソルを合
わせます。
［−］［＋］ボタン 文字を変更します。
［F1］（INSERT）ボタン
カーソル位置に空白を挿入し
ます。
［F2］（DELETE）ボタン
カーソル位置の文字を削除し
ます。
［F3］（A
A
a
A
1 ）ボ タ ン
大文字／小文字／数字の先頭
に移動します。
4.
［EXIT］ボタンを数回押して、KIT 画面に戻り
ます。
オーディオ・ファイルを取り込む／
鳴らす（USER SAMPLE）
パソコンで作成したオーディオ・ファイルを、SD カードか
ら TM-6 PRO に取り込み、インストとして鳴らすことがで
きます（ユーザー・サンプル機能）。ユーザー・サンプル
は、他のインストと同じように、音色を調節したり、エフェ
クトをかけたりできます。
TM-6 PROに取り込めるオーディオ・
ファイル
WAV ファイル
形式（拡張子） WAV（.wav）
サンプリング周波数 44.1kHz
ビ ット 数 16、24 ビット
1 ファイルあたりの時間 最大 180 秒
ファイル数 最大 1,000 個
音の長さの合計（最大）
モノ：4 8 分
ステレオ：2 4 分
※ 14 文字以上のファイル名やフォルダー名は、正
しく表示されません。また、2 バイト文字を使っ
たファイルやフォルダーには対応していません。
オーディオ・ファイルを取り込む
オーディオ・ファイルをユーザー・サンプルとして、
TM-6 PRO に取り込みます。
1.
SD カードを TM-6 PRO に挿入します（P.5）。
2.
［USER SAMPLE］ボタンを押します。
3.
カーソル・ボタンで「IMPORT」を選び、
［ENTER］ボタンを押します。
SAMPLE IMPORT 画面が表示されます。
20
編集する
4.
オーディオ・ファイルを選び、［F3］（SELECT）
ボタンを押します。
ボタン 機能
［
］［ ］ボタン カーソルの移動
［<］［>］ボタン
フォル ダ ーを抜ける／フォ
ルダーに入る
［F1］（PREVIEW）ボタン
選んでいるオーディオ・
ファイルを再生することが
できます。
［F2］（FOLDER UP）ボタン フォルダーを抜ける
［F3］（SELECT）ボタン
フォルダーに入る／ファイ
ルの決定
5.
カーソル・ボタンでインポート先の番号を選び、
［F3］（IMPORT）ボタンを押します。
確認画面が表示されます。
中止するときは「CANCEL」を選び、［ENTER］ボタ
ンを押します。
※ すでにデータがある番号を選ぶと、「User Sample
Exists!」とメッセージが表示されます。データのない
番号を選んでください。
6.
「OK」を選び、［ENTER］ボタンを押します。
オーディオ・ファイルが取り込まれます。
※ 画面に「Processing...」と表示されている間は、絶対
に電源を切らないでください。
参照
フォルダー内のオーディオ・ファイルを、まとめてユー
ザー・サンプルとして取り込むことができます。詳しく
は『リファレンス・マニュアル』（PDF）をご覧ください。
ユーザー・サンプルをインストに割り
当てる／鳴らす
1.
［MENU］ボタンを押します。
2.
カーソル・ボタンで「INST」を選び、［ENTER］
ボタンを押します。
3.
インストを割り当てるドラム・トリガーを選び
ます（P.11）。
4.
割り当てたいレイヤーのインスト・カテゴリー
にカーソルを合わせ、［−］［＋］ボタンで「USER
SAMPLE」を選びます。
ユーザー・サンプル・
カテゴリー
5.
インスト名にカーソルを合わせ、［−］［＋］ボ
タンでユーザー・サンプルを選びます。
6.
［EXIT］ボタンを数回押して、KIT 画面に戻り
ます。
ユーザー・サンプルを割り当てたドラム・トリガーを叩
くと、ユーザー・サンプルが鳴ります。
参照
ユーザー・サンプルは、他のインストと同じように、音
色を調節したり、エフェクトをかけたりできます。 詳し
くは『リファレンス・マニュアル』（PDF）をご覧ください。
ユーザー・サンプルを一覧表示する
取り込んだすべてのユーザー・サンプルを一覧表示し
ます。
1.
［USER SAMPLE］ボタンを押します。
2.
カーソル・ボタンで「LIST」を選び、［ENTER］
ボタンを押します。
SAMPLE LIST 画面が表示されます。
プレイ・タイプ・
アイコン
：1 回再生（モノ）
：1 回再生（ポリ）
：ループ再生
ボタン 説明
［F1］（PREVIEW）
ボタン
選んでいるユーザー・サンプルを再
生することができます。再生中にも
う一度［F1］（PREVIEW）ボタン
を押すと、停止します。
［F2］（DELETE）
ボタン
選んでいるユーザー・サンプルを削
除することができます。
［F3］（EDIT）
ボタン
ユーザー・サンプルの編集（再生
／停止位置の設定、再生のしかた
（プレイ・タイプ））などを設定す
ることが できます 。 詳しくは『リファ
レンス・マニュアル』（PDF）をご
覧ください 。
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Roland TM-6 PROトリガーモジュールのクイックスタートガイドです。このガイドでは、TM-6 PROの基本的な使用方法、接続方法、トリガー設定、演奏方法、および基本的な設定方法について説明しています。アコースティックドラムや電子ドラムパッドを接続して、様々な音色で演奏することができます。