Roland TB-3 取扱説明書

カテゴリー
デジタルピアノ
タイプ
取扱説明書

Roland TB-3 は、忠実に再現された定番の TB-303 サウンドに加え、最新のシンセ・サウンドを搭載したベース・ライン・マシンです。ステップ・レコーディングやリアルタイム・レコーディング機能により、簡単にパターンを作成することができます。また、スキャッター機能を使えば、ループ再生にデジタル的なグルーブを加えることも可能です。TB-3 は、他の MIDI 機器との同期も可能で、TR-8 や DAW ソフトウェアと組み合わせて演奏することもできます。

TB-3 の主な特徴は以下の通りです。

  • ステップ・レコーディングとリアルタイム・レコーディング機能
  • スキャッター機能でループ再生にデジタル的なグルーブを加える
  • MIDI クロック(F8)を受信して、テンポ同期が可能
  • MIDI スタート(FA)、MIDI ストップ(FC)を受信して、スタート/ストップが可能
  • 8 つのバンクにそれぞれ 8

Roland TB-3 は、忠実に再現された定番の TB-303 サウンドに加え、最新のシンセ・サウンドを搭載したベース・ライン・マシンです。ステップ・レコーディングやリアルタイム・レコーディング機能により、簡単にパターンを作成することができます。また、スキャッター機能を使えば、ループ再生にデジタル的なグルーブを加えることも可能です。TB-3 は、他の MIDI 機器との同期も可能で、TR-8 や DAW ソフトウェアと組み合わせて演奏することもできます。

TB-3 の主な特徴は以下の通りです。

  • ステップ・レコーディングとリアルタイム・レコーディング機能
  • スキャッター機能でループ再生にデジタル的なグルーブを加える
  • MIDI クロック(F8)を受信して、テンポ同期が可能
  • MIDI スタート(FA)、MIDI ストップ(FC)を受信して、スタート/ストップが可能
  • 8 つのバンクにそれぞれ 8
日本語
取扱説明書
リアルタイム・レコーディング
ノート演奏をリアルタイムに録音する方法です。録音すると、現在のパターンは上書きされます。
1.[REALTIME REC]ボタンを押します。
]ボタンが点滅し、録音待機状態になります。キャンセルするには、[REALTIME REC]ボタ
ンを押して消灯します。
2.
]ボタンを押して、録音を開始します。
3. パッドを演奏して、録音します。
[CLEAR]を押している間、ループ再生中のノートが削除されます。
ノートを録音します。同じノート・パッドを押し続けると、タイが入力されます。
オクターブ・アップ
アクセント、スライドはステップ・レコーディ
ングで入力してください。
オクターブ・ダウン
4. リアルタイム・レコーディングを終了するには、[REALTIME REC]ボタンを押して消灯させます。
パターン再生になります。パターン再生を停止するには、
]ボタンを押します。
再生中に[REALTIME REC]ボタンを押すと、リアルタイム・レコーディングのオン/オフを切り
替えることができます。
パターンの再生/選択/演奏
パターンとは?
ステップ・レコーディングやリアルタイム・レコーディングで記録した演奏情報を「パターン」
呼びます。パターンは 64 個(8 パターン ×8 バンク)あります。パターン選択モードでは、ディス
プレイに現在のバンクとパターンが表示されます(例:
1-2
=バンク 1、パターン 2)
パターンを再生する
1. ]ボタンを押して、パターンを再生します。
パターンを選択する
1.[PTN SELECT]ボタンを押します。
2. パッドでパターンを選択します。
パターン選択(1 8)
バンク・アップ
バンク・ダウン
[VALUE]つまみでパターンを選択することもできます。
ンド
1.[KEY-BOARD][XY PLAY]または[ENV MOD]ボタンを押して、ディスプレイにサウンド・
ナンバー(例:
A01)を表示させます。
2.[VALUE]つまみを回して、サウンドを変更します。
[KEYBOARD] ボタンを押しながら [VALUE] つまみを回すと、サウンド・ナンバーが +/-10 ずつ変
化します。
TB-3 を「演奏」する
パターン再生に合わせて、つまみ
1
)、 パッドモードボタン
2
)、 タッチパッド
3
)を駆使して、
TB-3 を「演奏」してみましょう。
パタンの応用機能
機能 説明
パターン・
トランスポーズ
[KEY-BOARD]ボタンを押しながらキーパッドを押すと、パターンをトランスポー
ズ(移調)します(初期値:C)
パターンの
連続再生
パターン選択時に、パッドを押さえたまま指を移動すると、複数のパターンを選択
できます。選択したパターンは連続再生されます。再生中のパターンは点灯します。
ランダム・
パターン
[PTN SELECT]ボタンを押しながら[SCATTER]ボタンを押すと、現在のパターン
ナンバーにランダム・パターンを生成します。
ランダムパターンを保存したい場合は、[REALTIME REC]ボタン(点滅)を押します。
ランダム・パターンを破棄したい場合は、他のパターンを選択します。
ランダム・
パターン 2
[KEYBOARD] ボタンを押しながら [SCATTER] ボタンを押すと、現在のパターンか
らオクターブシフト、SLIDE、ACCENT をランダムに変化させることができ、パター
ンの調を変えずにバリエーションの作成ができます。
バリエーションもランダム・パターンと同様の操作で、保存/破棄が可能です。
パターンコピー
1.[PTN SELECT]ボタンを押しながらパッドを押して、コピー元のパターンを選
択します。
コピー元のパターンが点灯し、それ以外のパターンが点滅します。
2. コピー先のバンクとパターン(点滅パッド)を選択します。
パターンの削除
1. 削除したいパターンを選択します。
2.[PTN SELECT]ボタンを押しながら、パッドの[CLEAR]を押します。
ディスプレイに「
Clr
」と表示され、 ]ボタンが点滅します。
3.
]ボタンを押すと、パターンが削除されます。
他の MIDI 機器との同期
TB-3 MIDI クロック(F8)を受信して、テンポ同期することができます。また、MIDI スタート(FA)
MIDI ストップ(FC)を受信して、スタート/ストップすることもできます。
TR-8 と同期す
市販の MIDI ケーブルで接続することで、TR-8 と同期させることがで
きます。
USB でパソコン DAW と同期す
市販の USB2.0 ケーブルでパソコンに接続することで、USB MIDI
パソコンの DAW に同期したり、USB オーディオで TB-3 の音を DAW
のトラックに録音したりすることができます。
TR-8(マスター) TB-3(スレーブ)
MIDI OUT MIDI IN
各種設定
工場出荷時の設定に戻す(フ
TB-3 を工場出荷時の状態に戻します。
1.[REALTIME REC]ボタンを押しながら、電源を入れます。
ディスプレイに「
rSt
」と表示され、 ]ボタンが点滅します。
ファクトリー・リセットをキャンセルする場合は、電源を切ります。
2.
]ボタンを押して、ファクトリー・リセットを実行します。
3. ディスプレイに「
CNP
」と表示されたら、TB-3 の電源を入れなおします。
MIDI /その他の設定
1.[SCATTER]ボタンを押しながら、電源を入れます。
ディスプレイに現在の MIDI チャンネル(例:
C 2
)が表示され、 ]ボタンが点滅します。
設定をキャンセルする場合は、電源を切ります。
2.[VALUE]つまみとパッドで、設定します。
パラメーター 操作子 説明
MIDI
チャンネル
[VALUE]
つまみ
OFF
C 1
C16
MIDI 送受信チャンネルを設定します。ディスプレイにチャ
ンネルが表示されます。(初期値:
C 2
ONn
(オムニ)
すべてのチャンネルの MIDI 情報を受信します。
MIDI 送信チャンネルは 2 になります。
MIDI
クロック・
ソース
パッド
[C]
点灯
(オート)
MIDI IN 端子または USB 端子から MIDI クロックが入力さ
れた場合、自動的に MIDI クロックにテンポ同期します。(初
期値)
MIDI IN 端子と USB 端子から同時に MIDI クロックが
入力された場合は、USB 端子が優先されます。
消灯
インターナル
本体で設定したテンポで動作します。外部機器と同期した
くない場合は「インターナル」に設定します。
MIDI スルー
パッド
[D]
点灯(オン)
MIDI IN 端子から入力した情報を、MIDI OUT 端子に出力
する(オン、初期値)か、しない(オフ)かを設定します。
消灯(オフ)
パッド・アフ
タータッチ・
センス
[KEY-BOARD]ボタン
(押しながら)
+[VALUE]つまみ
パッドを押し込んだとき(アフタータッチ)の感度を設定
します。値が大きいほど、パッドを軽く押し込んだときの
効果がかかりやすくなります。(初期値:3)
3.
]ボタンを押して、設定を保存します。
設定が保存され、TB-3 が再起動します。
ステップ・レコーディング
各ステップに、ノート、休符、アクセント、スライド/タイを入力する録音方法です。
録音すると、現在のパターンは上書きされます。
ステップとは?
1 つのパターンを 16 分割したグリッドを「ステップ」と呼びます(ステップ数は 1 32 の範囲で
変更可能です)1 ステップの長さは 16 分音符
です。現在のステップは 16 ステップインジケー
ター
4
)に表示されます。
1.[STEP REC]ボタンを押します。
2. パッドと[VALUE]つまみを使って、ステップに演奏情報を入力します。
休符を入力して、次のステップに進みます。
ノートを入力して、次のステップに進みます。
オクターブ・アップ
アクセントのオン/オフを入力します。
スライド(前のステップが同じノートの場合は、
タイ)のオン/オフを入力します。
オクターブ・ダウン
ディスプレイに現在のステップ・ナンバー(
1
32
)が表示されます。[VALUE]つまみでステッ
プを移動することができます。
ステップ・レコーディング中でも、
]ボタンを押すとパターンを再生することができます。
3. ステップ・レコーディングを終了するには、[STEP REC]ボタンを押して消灯させます。
プの応用機能
機能 説明
パターンのス
テップ数変更
[STEP REC]ボタンを押しながら[VALUE]つまみを回すと、パターンのステップ
数を変更することができます(1 32、初期値:16)
3 連符グリッド
にする
[STEP REC]ボタンを押しながら[TEMPO]ボタンを押すと、3 連符グリッドの
オン/オフを切り替えることができます。
OFF
:1 ステップ= 16 分音符( (初期値)
On
:1 ステップ= 8 3 連符(
主な仕様
ローランド TB-3:TOUCH BASSLINE
電源 AC アダプター、USB 端子より取得(USB バス電源)
消費電流 500mA
外形寸法 240(幅)×173(奥行)×57(高さ)mm
質量 820g(AC アダプターを除く)
付属品
AC アダプター、取扱説明書、安全上のご注意チラシ、保証書、ローランド ユーザー登録
カード
製品の仕様や外観は、改良のため予告なく変更することがあります。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」チラシをよくお読みください。
また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読みください。取扱説
明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
© 2014 ローランド株式会社 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
4
16 ステップ・インジケーター
パターン再生やステップ・レコーディング時に、ステップ・ナンバー(1 16)が点灯します。
5
[TEMPO]ボタン
[TEMPO]ボタンを押すと、ディスプレイにテンポが表示されます。[VALUE]つまみで、テンポを変
更することができます。
タップ・テンポ:[TEMPO]ボタンを押しながら、リズムに合わせて[SCATTER]ボタンを複数回
押すことで、テンポを設定できます。
シャッフル:[TEMPO]ボタンを押しながら[VALUE]つまみを回すと、シャッフルを設定するこ
とができます(-50 0 50、0= シャッフル・オフ)
6
ディスプレイ
現在選択されているサウンド・ナンバー(例:
A01
)を表示します。またモードによって、パターン・
ナンバー(例:
1-1
、ステップ・ナンバー、テンポなどの値を表示します。
サウンドとは?
TB-3 は、最新技術で忠実に再現された定番の TB-303
ウンド(A01:TB-303 のノコギリ波、A02:TB-303
の矩形波)はもちろん、4 オシレーターとエフェクト
を駆使した最新のシンセ・サウンドを搭載しています。
TB-3 では、これらの音色のことを「サウンド」と呼びま
す。サウンドは[VALUE]つまみで簡単に選択すること
ができます。
サウンドをエディットすることはできません。
7
[VALUE]つまみ
ディスプレイに表示されている値を変更します。
8
[STEPREC]ボタン
「ステップ・レコーディング」参照
9
[REALTIMEREC]ボタン
「リアルタイム・レコーディング」参照
10
[
]ボタン
パターンを再生/停止します。
機器の接続
他の機器と接続するときは、誤動作や故障を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞り、すべての
機器の電源を切ってください。
A B C D E F
G
A
USB(
)端子
市販の USB2.0 ケーブルでパソコンに接続します。USB MIDI USB オーディオの情報をやりとり
することができます。パソコンに接続する前に USB ドライバーをインストールする必要があります。
USB ドライバーは、ローランドのホームページからダウンロードしてください。詳しくは、ダウンロー
ドしたファイルにある Readme.htm をお読みください。
http://www.roland.co.jp/support/
B
DCIN 端子
付属の AC アダプターを接続します。必ず付属の AC アダプターをお使いください。他のアダプターを
お使いになりますと、発熱・故障の原因となります。
USB 接続時は USB バス電源で動作するため、AC アダプターは接続不要です。
C
MIDI 端子
MIDI 機器を接続します。
D
OUT 端子
アンプやモニター・スピーカーに接続します。モノで使用するときは L/MONO 端子のみご使用くだ
さい。
E
PHONES 端子
ヘッドホン(別売)を接続します。
F
盗難防止用ロック(
SECURITYLOCK)
市販の盗難防止用セキュリティー・ワイヤーなどを接続することができます。
http://www.kensington.com/
電源を入
G
[POWER]スイッチ
電源をオン/オフします。
正しく接続したら、必ず本機→接続した機器の順に電源を入れてください。手順を間違えると、誤
動作をしたり故障したりすることがあります。電源を切るときは、接続した機器→本機の順に電源
を切ってください
本機は回路保護のため、電源をオンにしてからしばらくは動作しません。
電源を入れる/切るときは、音量を絞ってください。音量を絞っても電源を入れる/切るときに音
がすることがありますが、故障ではありません。
サウンド 説明
A 01
TB-303 サウンド
b 01
ベース・サウンド
C 01
リード・サウンド
d 01
SFX(効果音)
各部の名称とはたらき
8 9 10
5 6 7
1
2
3
4
1
つまみ
以下の値を調節します。
つまみ 説明
VOLUME 音量
CUTOFF フィルターのカットオフ(音の明るさ)
RESONANCE フィルターのレゾナンス(音のクセ)
ACCENT パターンに入力したアクセントの強さ
EFFECT
エフェクトのかかり具合
選択したサウンドに合わせて、最適なエフェクトがかかります。
2
パッド・モード・ボタン/
3
タッチパッド
パッド・モード・ボタンでタッチパッド(以下「パッド」と記載)のモードを切り替えます。
パッドは 2 箇所以上を同時にタッチしないでください、正しい位置を認識できません(マルチタッ
チには対応していませ )。
ボタン 説明
KEY-BOARD
パッドでノート演奏ができます。
ノート演奏
パッド押し込み:モジュレーション
オクターブ・アップ
オクターブ・ダウン
操作可能なキー・パッドが点灯します。
パターン再生中にパッドを押すと、パッドの音が優先して鳴ります(モノ再生)
XY PLAY
パッドのヨコ(X)/タテ(Y)方向で、ピッチ演奏ができます。
X 方向の位置が点灯
X 方向:ピッチ演奏(連続して変化)
Y 方向:音量
パッド押し込み:モジュレーション
選択したサウンドに合わせて、最適なパラメーターをコントロールします。基本的
に(多くのサウンドでは)、上記のパラメーターをコントロールします。
パターン再生中にパッドを押すと、パッドの音が優先して鳴ります(モノ再生)
[XY PLAY]ボタンを押しながら[VALUE]つまみを回すと、主音(キー)を変更
することができます。
ENV MOD
エンベロープモジュレーション(音色変化)とディケイ(音の長さ)をコントロールします。
X 方向エンベロープモジュレーション(音色変化)
Y 方向:ディケイ(音の長さ)
パッド押し込み:モジュレーション
選択したサウンドに合わせて、最適なパラメーターをコントロールします。基本的
に(多くのサウンドでは)、上記のパラメーターをコントロールします。
パターン停止時は、パッドを押しても音は鳴りません。
PTN SELECT
パターンを選択します。
「パターンの再生/選択/演奏」「パターンを選択する」参照
SCATTER
スキャッター機能を使って、デジタル的なグルーブを加えます。
X 方向:スキャッター・デプス
(スキャッターの深さ:10 段階)
スキャッターとは?
「スキャッター」は、ループ再生をステップごとに入れ替え、さらに再生方向やゲー
ト長を変化させることで、ループ再生にデジタル的なグルーブを加えます。
スキャッターは、パッドを押している間オンになります。パッドから指を離すと、
スキャッターはオフになります。
[VALUE]つまみを回すと、スキャッター・タイプ(
SC1
SC8
)を選択します。
スキャッターの効果は、1 周目のループにはかかりません。2 周目のループから効
果がかかります。
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Roland TB-3 取扱説明書

カテゴリー
デジタルピアノ
タイプ
取扱説明書

Roland TB-3 は、忠実に再現された定番の TB-303 サウンドに加え、最新のシンセ・サウンドを搭載したベース・ライン・マシンです。ステップ・レコーディングやリアルタイム・レコーディング機能により、簡単にパターンを作成することができます。また、スキャッター機能を使えば、ループ再生にデジタル的なグルーブを加えることも可能です。TB-3 は、他の MIDI 機器との同期も可能で、TR-8 や DAW ソフトウェアと組み合わせて演奏することもできます。

TB-3 の主な特徴は以下の通りです。

  • ステップ・レコーディングとリアルタイム・レコーディング機能
  • スキャッター機能でループ再生にデジタル的なグルーブを加える
  • MIDI クロック(F8)を受信して、テンポ同期が可能
  • MIDI スタート(FA)、MIDI ストップ(FC)を受信して、スタート/ストップが可能
  • 8 つのバンクにそれぞれ 8