Fujitsu AU-HM560K2, AU-HM710K2 Installation Notes

  • こんにちは!この富士通ゼネラル ルームエアコン室外ユニットの据付説明書について、何かご質問があればお気軽にお尋ねください。冷媒R32の使用上の注意、配管接続方法、電気工事、試運転、ポンプダウン作業など、説明書の内容を理解しており、的確にお答えします。
  • 冷媒R32の使用上の注意点は?
    電気工事に関する注意事項は?
    配管の長さに関する制限は?
    ポンプダウンの方法は?
    アース工事は必要ですか?
1
1. 安全上のご注意(必ずお守りください)
絵表示の意味
は次の通りで
す。
この絵表示は、しては
いけない「禁止」内容
です。
この絵表示は、必ず実行
していただく「強制」内
容です。
警告
取り扱いを誤った場合、死亡または重傷を負うおそれが
あるもの。
機器を正常に動作させるために、本据付説明書に従い正しく設置を行っ
てください。
室内ユニットと室外ユニットは、標準品として指定されているケーブル
および配管を使用して接続してください。本据付説明書では、説明書内
で指定している標準の付属品およびその他の部品を使用した正しい接続
方法について説明しています。
電気工事は、電気工事士の資格を持っている人が「電気設備に関する技
術基準」「内線規程」および据付説明書に従って施工し、必ず専用回路を
使用してください。電源回路容量不足や施工不備があると、感電、火災
などの原因になります。
据付作業は必ず工事業者様のみが行うようにしてください。
据付作業がすべて完了するまで、電源を入れないでください。
接続ケーブル、電源ケーブルが損傷した場合は、事故を防止するために、
メーカーまたはメーカーが指定するサービス業者、またはそれらと同等
の資格を有する担当者によって交換を行ってください。
注意
取り扱いを誤った場合、軽傷を負うおそれまたは物的損
害を生じるおそれがあるもの。
室外ユニットのアルミフィンに触れないでください。
本据付説明書は室外ユニットの据付方法のみについて記載しています。
室内ユニットの据付については、室内ユニットの据付説明書を参照して
ください。
・ 取り扱い時にエアコンに傷をつけないよう注意してください。
・ 据付作業が完了したら、取扱説明書を使用しながらお客様に正しい操作方法の
説明を行ってください。
・ お客様に本据付説明書を大切に保管していただくようお伝えください。据付場
所の移動を行う際に必要となります。
目次
1. 安全上のご注意(必ずお守りください) .............................................................. 1
2. 本製品について ................................................................................................ 1
3. 据付場所の選定 ................................................................................................ 2
4. 据付図 ............................................................................................................. 2
5. 据付 ................................................................................................................. 2
6. ポンプダウン .................................................................................................... 5
・ 配管長さは下表の通りとしてください。ユニットがこの規定よりも離れている
と、正常な運転の妨げとなるおそれがあります。
最大長さ 最大高さ
30m 20m
1.1. 冷媒R32使用時の注意
警告
冷凍サイクルには既定の冷媒以外の物質を入れないでください。
冷凍サイクル内に空気が混入すると、サイクル内の圧力が過度に上昇し、配管が
破裂するおそれがあります。
冷媒管の接続部やその他の場所から漏れた冷媒には触れないでください。冷媒に
直接触れると凍傷を負うおそれがあります。
作業中に冷媒漏れが発生した場合は、ただちに建物の中から避難するとともに、
現場を完全に換気してください。
冷媒が火気に触れると、有毒ガスが発生します。
1.2. 冷媒R32の専用工具
基本的な設置手順は従来の冷媒(R410、R22)と同様です。
ただし、以下の点に注意してください。
警告
冷媒R32はR22モデルの冷媒と比較して作動圧力が1.6倍と高いため、一部の配
管部材や据付/サービス用工具については、専用品を使用する必要があります。
特に、R22モデルの冷媒を新冷媒のR32モデルに取り替える場合には、従来の配
管部材および室外ユニット側のフレアナットを必ずR32およびR410Aモデル対応
のものに交換してください。
R32とR410Aについては、室外ユニット側のフレアナットと配管部材は共通です。
R32およびR410Aを使用するモデルでは、冷媒R22が誤って封入されるのを防い
で安全性を向上させるため、サービスバルブの直径が変更されています。冷媒の
注入前にご確認ください。
R32冷媒を使用する際には、配管への異物(油、水等)の混入がないことをR22
冷媒の使用時以上に注意してください。
また、配管を保管するときはピンチやテーピング等で開口部を確実にシールして
ください(R32の取り扱いはR410Aと同様です)
2. 本製品について
2.1. 電源
・ 電源は、必ず製品の定格電圧と合わせてください。
・ 異なる電圧の場合、内部の電気部品が破損し運転できなくなります。または正
常に動作しません。
警告
本製品の定格電圧は単相200V20Aです。
電源を入れる前に、必ず電圧値が200V±10%の範囲にあることを確認してくだ
さい。
必ず専用の分岐回路を使用し、ルームエアコンへの電源供給を行うための専用
ブレーカーを設置してください。
ヒューズおよびブレーカー容量は20Aです。
ブレーカーは、エアコンの容量に合ったものを使用してください。
漏電しゃ断器を設置してください。設置の際は関連する法律や規則、電力会社
の規格を遵守してください。
2.2. 電力要件
警告
電気工事は、電気工事士の資格を持っている人が「電気設備に関する技術基準」
「内線規程」および据付説明書に従って施工し、必ず専用回路を使用してくださ
い。電源回路容量不足や施工不備があると、感電、火災などの原因になります。
電源・接続ケーブルはVVFケーブル直径2.0mmを使用してください。
より線は絶対に使用しないでください。より線を使用すると火災の原因になり
ます。
・ ケーブル仕様は以下の通りです。
推奨ケーブル径 ケーブルタイプ 備考
電源ケーブル 直径2.0mm VVFケーブル 2芯
接続ケーブル 直径2.0mm VVFケーブル 3芯
・ ユニットの付近にブレーカーを設置してください。
・ 電源ケーブルの許容される最大ケーブル長は、電圧降下が2%未満に保たれる長
さです。(電圧降下が2%以上となる場合は、ケーブル径を大きくしてください。
ルームエアコン
室外ユニット
据付説明書
工事業者様用
9383489044-01
このエアコンは、地球のオゾン層を破壊しない、
冷媒 R32 を使用しています。
家庭用エアコン(冷媒 R32)には GWP (地球温暖化係数) が 675 のフ
ロン類が封入されています。地球温暖化防止のため、移設・修理・廃
棄等にあたってはフロン類の回収が必要です。
2
2.3. 運転範囲
冷房/除湿モード 暖房モード
約21 43℃ 約24℃以下
2.4. 追加充填
出荷時には15mの配管に対して十分な量の冷媒を室外ユニットに充填しています。
配管の長さが15mを超える場合は、追加充填が必要です。
配管の長さが15mを超え、表内に示されたのとは異なる接続配管を使用する場合に
は、基準として20g/1mずつ冷媒の追加充填を行ってください。
追加量については、下表を参照してください。
配管長さ 15m 20m 25m 30m 割合
追加冷媒 なし +100g +200g +300g 20g/m
最大長さ 最大高さ
30m 20m
注意
冷媒を追加するときは、作業完了後に冷媒をサービスバルブから追加するように
してください。
2.5. 付属品
以下の付属品が提供されています。必要に応じて使用してください。
ドレン排水管
1
本製品の据付には以下の部品一式が必要です。
接続配管アセンブリ ウォールキャップ
接続ケーブル サドル
壁面用配管 ドレンホース
化粧テープ タッピンネジ
ビニールテープ シール材
3. 据付場所の選定
・ 以下の事項に留意しながら、お客様と据付場所を決定してください。
・ 油煙が発生する場所や工場内でオイルを使用する場所、ユニットが海からの潮
風に当たる場所、硫化ガスが発生する場所(温泉地)腐食ガスが生成される場所、
動物の尿がかかったり、アンモニアが生成したりする場所、およびほこりの多
い場所を据付場所にすることはできません。
下記の条件が満たせる場所を選定してください。
・ 室外ユニットの周囲に「4.据付図」に示す間隔が取れる所。(室外ユニットの周
囲に開放された場所が選べず、やむを得ず壁などの障害がある場所に据え付け
る場合、冷暖房能力および消費電力が悪化する場合があります。
・ 雨や直射日光が当たりにくく、風通しの良い所。
・ 近くに熱源の発生、可燃性ガスの漏れ、またはたまるおそれのない所。
・ 蒸気、油煙、ちり、ホコリの排出される排気口、換気口などより離れている所。
・ テレビ、ラジオ、無線機などのアンテナより3m以上離れている所。
・ 強い風が直接吹きつけない所。
・ 暖房時のドレン水が排水されても支障のない所。
・ 室外ユニット吹出口からの風や騒音が隣家の迷惑にならない所。(特に隣家との
境界線では、公害対策基本法第9条の規定に基づく騒音に係る環境基準および都
道府県の条例などを満足するように据え付けてください。
・ 据え付けが規制されていない所。(地区によっては、屋根上などの据付が規制さ
れている場合があります。
警告
据付には、室外ユニットの重量を十分支えられる場所を選んでください。ユニッ
トは転倒したり落下したりすることがないように確実に固定してください。
室外ユニットをベランダの手すり近くに設置しないでください。
注意
燃焼ガスが漏れ出す危険のある場所には据付しないでください。
熱源の付近には据付しないでください。
4. 据付図
10cm以上
原則開放
(ベランダ天井据付の時は10cm以上)
10cm以上
30cm以上
25cm
以上
5cm以上
室内ユニット
・ 地面に直接据え付けると、故障の
原因になることがあります。
・ 効率の良い運転のために、室外ユ
ニット据え付けは正面・背面・右
側面・左側面のうち、2方向を開
放してください。
33cm
58cm
54cm
ドレンホース(市販のホース16mm用)
ドレン排水管
ドレン排水管
室外ユニット底面
ドレン排水管取付口
アース棒(現地手配)
室外ユニット底面
注意
氷点下の外気温が2 3日続く地域では、付属のドレン排水管を使用しないでく
ださい。ドレン排水管を使用すると、気温が非常に低くなった場合にドレン水が
配管内で凍結する可能性があります。
積雪が多い地域の場合、室外ユニットの吸込口および吹出口が雪でふさがると温
度上昇が妨げられて、故障の原因となる場合があります。
このような場所での据付を行う場合は、雪除けや台座を使用するか、高置台(現
地手配)を設置してください。
雪除け(現地手配)
高置台(現地手配)
5. 据付
5.1. 室外ユニットの据付
・ 衝撃や振動の伝達を最小限に抑えるため、室外ユニットはしっかりした置き台
に設置してください
・ 故障の原因となるので、ユニットを直接地面に置かないでください。
・ 振動が家屋に伝わるおそれのある場所では、防振ゴムなどの防振材(現地手配)
を室外ユニットの下に介して据え付けてください。
警告
5°以上の勾配のある場所にユニットを据付しないでください。
強風が吹きつける場所に室外ユニットを据付する場合は、しっかりと固定を行っ
てください。
3
5.2. 電装カバーの取り外し
リブ(裏側)
ツメ
ネジ
《はずしかた》
(1) ネジをはずします。
(2) 電装カバーを下側に押し下げてから、手前に引いてはずします。
《取り付けかた》
(1) 電装カバーのツメ(2 ヵ所)と上部のリブを挿入した後、上側に押し上げます。
(2) ネジを取り付けます。
注意
電装カバーで接続ケーブルをはさみ込まないでください。
5.3. 室外ユニットの配線
(1) 室外ユニットの電装カバーを取り外します。
(2)「5.4.ケーブルの端子への接続方法」を参照してケーブルを接続します。
(3) 配線押さえでケーブルの外装部を締め付けます。
(4) 電装カバーを取り付けます。
接続ケーブル
電源ケーブル
配線押さえ
20mm
25mm
20mm
接続ケーブル
接続ケーブル
電源ケーブル
電源ケーブル
配線押さえ
室内ユニット端子盤
室外ユニット端子盤
15mm
むき線部
ケーブルの配線
ケーブルは、矢印
A
の範囲内で室外ユニット後方に出します。
(ケーブルを範囲外に通すと、電装カバーが取り付けにくくなります。
A
10cm
ケーブル
5.4. ケーブルの端子への接続方法
5.4.1 接続ケーブルの接続方法
接続ケーブルの先端を端子盤に確実に差し込みます。
・ むき出し部の芯線は、まっすぐにしてむき線部が見えなくなるまで差し込んで
ください。
・ むき出し部の芯線が確実に挿入されているか、確認窓から確認してください。
確認窓
接続ケーブルの抜きかた
接続ケーブルを抜く場合は、マイナスドライバーで端子盤のボタンを押しながら接
続ケーブルを引き抜きます。
押す
マイナスドライバー
ボタン
5.4.2 電源ケーブルの接続方法
(1) 端子の接続を行う際は、ケーブル端部をループ状にして、以下の図のように接
続を行います。
(2) 専用ケーブルを使用して確実に接続して、端子部分に余分なストレス(応力)
をかけないように留めてください。
(3) 適切なドライバを使用して、端子ネジを締め付けます。
(4) 小さすぎるドライバを使用しないでください。ネジの頭が損傷し、適切に締め
付けられないおそれがあります。
(5) 端子ネジを締め付けすぎないでください。ネジが破損するおそれがあります。
(6) 端子ネジの締め付けトルクについては、表を参照してください。
(7) 1本のネジで2本の電源ケーブルを留めるのはやめてください。
締め付けトルク
M4ネジ 1.2 1.8N・m(12 18kgf・cm)
ループ
ネジ(専用ワッ
シャー付き)
ネジ(専用ワッ
シャー付き)
ケーブル端部
(ループ状)
ケーブル
ケーブル
端子盤
ケーブル端部
(ループ状)
注意
端子盤の番号および接続ケーブルの色を室内ユニットのものと合わせて配線を行
います。誤った配線を行うと電気部品が焼けるおそれがあります。
接続ケーブルは端子盤へ確実に接続してください。不完全な接続状態は、火災の
原因となるおそれがあります。
配線押さえでの固定は、必ず接続ケーブルの外装部を押さえてください(絶縁
材に擦れ等の損傷が生じると、漏電が発生するおそれがあります)
必ずアースを行ってください。
5.5. アース工事
警告
・ 必ずアース工事を行ってください。アース工事は、販売店または専門業者に依
頼してください。
・ アース線は、ガス管、水道管、避雷針、電話のアース線に接続しないでください。
アースが不確実な場合は、感電の原因になります(アースは内蔵されたイン
バーター(周波数変換装置)による誘導電気を吸収したり、テレビやラジオに
入るノイズを防止したりする効果があります。
5.5.1 接地の基準
接地の基準は、エアコンの電源電圧および設置場所により異なります。下表により
接地工事を行ってください。
4
電源の条件 エアコンの種類
エアコンの設置場所
水気のある場所
に設置する場合
湿気のある場所
に設置する場合
乾燥した場所に
設置する場合
対地電圧が
150V以
場合
100Vの種(
3線 式200V
の機種)
D種接地工事が
必要です。
D種接地工事は
法的には除外さ
れますが、安全
のため接地工事
を行ってくださ
い。
対地電圧が
150Vを
る場合
3相200V
および単相2線式
200Vの機種
漏電しゃ断器を取り付け、さらにD種接地工事が
必要です。
《D種接地工事について》
・ 接地工事は、電気工事士の資格を持っている人が行ってください。
・ 接地抵抗は、100Ω以下であることを確認してください。ただし漏電しゃ断器
を取り付けた場合は、500Ω以下であることを確認してください。
《乾燥した場所に設置する場合》
・ 接地抵抗は、100Ω以下になるようにしてください。
5.5.2 設置工事のしかた
・ アース工事は「電気設備に関する技術基準」に従って行ってください。アース
用ネジは、室内・室外ユニットにあります。
・ 室外ユニットからアースが取れない場合、室内ユニットからアースを取ってく
ださい。アースの接続は室外ユニットまたは室内ユニットのどちらか片方のみ
です。
室外ユニット
・ アース棒(現地手配)を取り付けてください。
・ アース線(現地手配)は配線押さえの中を通してください。
アース用ネジ
アース線(現地手配)
アース棒
(現地手配)
室内ユニット
・ 配線押さえをはずし、アース端子へ直径1.6㎜以上または断面積2.0m
2
以上のアー
ス線(現地手配)を取り付けてください。
・ アース線は室内ユニットから接続ケーブル用の穴を通して接続してください。
Y1 Y2
アース線
5.6. 配管の接続・エアパージ
銅管
R32(R410A)を使用するエアコンでは従来の冷媒を使用する場合と比較して高圧
になるため、適切な材料を使用することが重要です。
細管 太管
接続配管径[㎜(インチ)] 直径6.35(1/4") 直径12.7(1/2")
・ 必ずR32用もしくはR410A用の配管(肉厚0.8mm以上)をご用意ください。
・ 市場での取り扱いの有無にかかわらず、表内に示されている値よりも細い銅管
を使用することはできません。
・ 接続配管は必ず太管・細管共断熱してください。また、太管・細管は別々に断
熱してください。
警告
・ フレアナットは、トルクレンチで指定の方法で締め付けてください。フレアナッ
トの締め付け過ぎがあると、長期経過後フレアナットが割れ、冷媒漏れの原因
になります。また、漏れた冷媒が火気に触れると、有毒ガスが発生する原因に
なります。
・ 据付作業では、圧縮機を運転する前に確実に接続配管を取り付けてください。
接続配管が取り付けられておらず、かつサービスバルブが開放状態で圧縮機を運
転すると、空気などを吸引し、冷凍サイクル内が異常高圧となり、破裂、けがな
どの原因になります。
注意
他の冷凍サイクルや冷媒に使用した配管を再使用しないでください。
配管は、表面および内部が清潔で、故障の原因となる物質(硫黄、酸化物、粉塵、
切削屑、油分、または水分等)が混入していないものを使用してください。
配管は「JISH3300」に定める「リン脱酸銅継目無管(C1220T)」で、内部の付
着油量40mg/10m以下を使用してください。
潰れや変形、変色(特に内側表面)のある銅管は使用しないでください。膨張
弁やキャピラリーチューブの詰まりが発生するおそれがあります。
5.6.1 フレア加工
(1) パイプカッターで接続配管を必要な長さに切断します。
(2) 切粉が銅管に入らないよう下向きにしてバリを取ります。
(3) フレアナットを銅管に挿入し、フレア工具でフレア加工します。
ダイス ダイス
A
[L]が均一に広がっ
ているか、割れや
傷がないかチェッ
クしてください。
L
銅管
銅管外径
A(mm)
R32もしくはR410A用フレアツールクラッチ式
6.35mm(1/4")
0~0.59.52mm(3/8")
12.7mm(1/2")
5.6.2 配管の接続
・ 配管は折れ防止のため、急激に曲げたりせず半径70mm以上で曲げてください。
・ 配管は同じ箇所の曲げ伸ばしを何度も行いますと、折れるおそれがありますの
でご注意ください。
・ 本体のフレアナットは、配管接続の直前まではずさないでください。
・ フレア面への冷凍機油の塗布は行わないでください。
(1) 室外側ウォールキャップ(現地手配)を壁穴用パイプに取り付けます。
(2) 室内ユニットの配管と接続配管の中心を合わせ、手で十分フレアナットを締め
た後、トルクレンチを使用し、2丁スパナ方式で規定のトルクで締め付けます。
(3) 室外ユニットの弁部と接続配管の中心を合わせ、手で十分フレアナットを締め
た後、トルクレンチを使用して規定のトルクで締め付けます。
室内ユニットの配管
接続配管
フレアナット
トルクレンチ
2丁スパナ方式で締めてください。
スパナ(固定)
フレアナット 締付けトルク
6.35mm(1/4")用 16.0~18.0 N・m
9.52mm(3/8")用 32.0~42.0 N・m
12.7mm(1/2")用 49.0~61.0 N・m
5.6.3 エアパージおよびガス漏れ検査
* 地球環境保護のため、必ず真空ポンプ方式でエアパージしてください。
・ ゲージマニホールド・チャージホース・真空ポンプアダプターは、必ず冷媒R32
もしくはR410A専用工具を使用してください。
・ 真空ポンプおよびゲージマニホールドは、使用前に製品付属の説明書を読み
正しく使用してください。
・ 真空ポンプは、油がオイルゲージの指定線まで入っていることを確認してくだ
さい。
・ ゲージマニホールドの高圧側バルブは全閉で、以下の作業中は操作しません。
(1) 配管接続が確実に行われているかを確認します。
(2) サービスバルブ(液側・ガス側)の弁棒が全閉であることを確認します。
(3) サービスバルブ(ガス側)のチャージ口キャップをはずし、チャージ口にゲー
ジマニホールドのチャージホース(バルブコア押しの突起が出ている側)を接
続します。
(4) ゲージマニホールドの低圧側バルブを全開にします。
(5) 真空ポンプを運転して真空引きを開始します。
(6) サービスバルブ(ガス側)のフレアナットを少しゆるめ、空気が入ってゆくこ
とを確認し、フレアナットを再度締めます。(フレアナットをゆるめると真空
ポンプの運転音が変化し、連成計がマイナスから0になります。
(7) 真空引きを15分以上行い連成計が-0.1MPa(-76cmHg)になっていること
を確認します。
5
(8) 真空引きが終わったらゲージマニホールドの低圧側バルブを全閉にし、真空ポ
ンプの運転をやめます。1 2分間そのままの状態にして連成計の針が戻ら
ないことを確かめます。
(9) サービスバルブ(液側)の弁棒を90°開き、5 6秒後に閉じ、ガス漏れ検査
を行い、ガス漏れがないか調べます。
(10) サービスバルブ(ガス側)のチャージ口からチャージホースをはずしサービ
スバルブ(液側ガス側)の弁棒をストッパーに軽く当たるまで開けます。(そ
れ以上力を加えると、ガス漏れのおそれがあります。
(11) サービスバルブ(液側・ガス側)のキャップとチャージ口キャップを、トル
クレンチを使用して規定のトルクで締め付けます。
締付けトルク
キャップ
6.35mm(1/4")用
20.0 25.0N・m
9.52mm(3/8")用
12.7mm(1/2")用 28.0 32.0N・m
チャージ口キャップ 12.5 16.0N・m
(12) ガス漏れ検査を行い、ガス漏れがないか調べます。
ガス漏れ検査は、ガス漏れ検知器などにより配管接続箇所からのガス漏れがな
いか調べてください。[なお、HCFC系冷媒用(R22)ガス漏れ検知器では、HFC
系冷媒(R32)の検出能力が低いため、HFC系冷媒対応のガス漏れ検知器を使
用してください。
.Q *K
チャージ口キャップ
真空
ポンプ
チャージホース
真空ポンプ
アダプター
キャップ
弁棒
フレアナット
ゲージマニ
ホールド
高圧側バルブ(閉)
低圧側バルブ
チャージ
サービスバルブ
(液側)
サービスバル
ブ(ガス側)
連成計
0.1MPa
(ー 76cmHg)
弁棒の開閉は4mmの六角棒レン
チで行ってください。
5.7. 試運転(強制運転)
試運転前の確認
・ 電圧は正しいですか。「2.1.電源」を確認してください。
・ ケーブルの加工、中間接続を行っていませんか。
・ ケーブルは正しく接続されていますか。
・ ケーブルの取り付けは確実でゆるくないですか。
・ ケーブルは確実に固定されていますか。
・ アース線は確実に接続されていますか。
注意
新築物件やリフォームなどの内装工事、床面のワックスがけ時には、エアコンを
運転しないでください。
作業終了後は、エアコンを運転する前に十分な換気を行ってください。
(1) リモコンを使い、以下の設定で運転を開始します。
運転モード 冷房/暖房
風量 任意
風向 任意
(2) モニター画面の[メニュー ]をタッチします。「メニュー」画面が表示されます。
(3) [次ページ]をタッチして画面を切り替え、[メンテナンス]をタッチします。「メ
ンテナンス」画面が表示されます。
(4) [次ページ]をタッチして画面を切り替え、[試運転]をタッチします。パスワー
ド入力画面が表示された場合は、サービス用パスワードを入力し[決定]をタッ
チすると「試運転」画面が表示されます。
(5) [決定]をタッチすると試運転を開始します。モニター画面の設定温度の表示が
試運転に切り替わります。試運転は約60分で終了します。
10:00
・ 運転モード、風量、風向は試運転開始前の設定になります。ポンプダウン時は
冷房運転を設定して試運転を開始してください。
・ 完了前に試運転をキャンセルしたい場合は、モニター画面に戻り、運転/停止
ボタンを押します。
確認事項
(1) 運転中に異音や振動がないですか?
(2) ユニットから出るノイズや風、ドレン水が近隣の方のご迷惑になっていません
か?
(3) ガス漏れがないですか?
・ エアコンを試運転で長時間使用しないでください。
5.8. お客様への説明
取扱説明書の内容に従いながら、お客様へ下記に関する説明を行ってください。
(1) 運転の開始/停止方法、運転モード切替、温度調整、タイマー、気流切替、そ
の他のリモコン操作。
(2) エアフィルターの取り外しと清掃方法。
(3) 取扱説明書および据付説明書はお客様へお渡しください。
6. ポンプダウン
ポンプダウン作業
冷媒の大気へ放出を防ぐため、移設や廃棄の際には、下記の手順に従って冷媒の回
収を行ってください。(冬季等で冷房運転が開始されない場合は、試運転を利用し
てください)
(1) ゲージマニホールドのチャージホースを3方弁のサービスバルブに接続して低
圧側バルブをわずかに開き、チャージホースのエアパージを行います。
(2) 2方弁のバルブステムを全閉にします。
(3) リモコンを使って冷房試運転(強制冷房運転)を開始します。
(4) 連成計の表示値が0.05 0 Mpa(0.5 0 kg/cm
2
)になったら、3方弁のバ
ルブステムを閉じます。
(5) リモコンを使って運転を停止します。
警告
ポンプダウン前に、冷媒漏れのないことを確認し、冷媒漏れがある場合はポンプ
ダウンをしないでください。
配管折れなどにより、冷凍サイクル内に冷媒がない場合はポンプダウンをしない
でください。
ポンプダウン作業後は、必ずコンプレッサーの電源が切れていることを確認して
から冷媒管の取り外しを行ってください。
2方弁または3方弁が開いた状態でコンプレッサーが動作中に接続配管を取り外
さないでください。冷凍サイクル内で異常な圧力が発生し、故障やけがの原因と
なるおそれがあります。
/