Olympus PPO-EP03 ユーザーマニュアル

  • こんにちは!OLYMPUS PPO-EP03 レンズポートの取扱説明書の内容を読み込みました。このレンズポートは水深60mまでの水中撮影に対応しており、Oリングの適切なメンテナンスが防水性を保つ上で重要です。安全な使用方法や、様々な注意点も記載されています。PPO-EP03に関するご質問があれば、お気軽にお尋ねください!
  • PPO-EP03はどのくらいの水深で使用できますか?
    PPO-EP03を使用する際に注意すべきことは何ですか?
    PPO-EP03の洗浄にはどのような薬品を使用できますか?
    飛行機で移動する際は、どのような点に注意すれば良いですか?
    Oリングの交換はどのくらいの頻度で行うべきですか?
PPO-EP03 Instruction Manual
©2016
Printed in China WD193401
date of issue 2016.07.
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はじめに
z本書の内容の一部または全部を無断で複写することは、個人としてご
利用になる場合を除き禁止されています。また、無断転載は固くお断
りいたします
z本製品の不適切な使用により、万一、損害が発生した場合、逸失利益
に関し、または、第三者からのいかなる請求に対し、当社では一切そ
の責任を負いかねますのでご了承ください。
ご使用の前に必ずお読みください
このレンズポートは、水深60m以内の水中で使用するよう設計されてい
ます。取り扱いには十分ご注意ください。
対応するプロテクターの許容水深にご注意ください。本製品を取り付け
て使う防水プロテクターの許容水深以内でお使いください。
z本製品ご使用の際は、必ず本取扱説明書の記載事項に従って、正しく
ご利用ください。
zカメラやレンズの水没事故は当社では一切その責任を負いかねます。
また、水没による内部機材の損傷、記録内容や撮影に要した諸費用な
どの補償はいたしかねます。
ご使用になるカメラやレンズに保険をおかけいただくなど、お客様ご
自身での対処をお願いいたします。
z使用時の事故(人身・物損)の補償はいたしかねます。
このたびは、当社製品をお買上げいただき、ありがとうございます。
この説明書をよくお読みのうえ、安全に正しくお使いください。
た、この説明書はお読みになったあと、必ず保管してください
誤った使い方をされると水漏れにより中のカメラやレンズが破損
し、修理不能になる場合があります
ご使用前にはこの説明書にしたがって必ず事前チェックを実施し
てください。
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安全にお使いいただくために
この取扱説明書では、製品を正しくお使いいただき、お客様や他の人々
への危害と財産の損害を未然に防止するために、いろいろな絵表示をし
ています。その表示と意味は次のとおりです。
警告
1 本製品を乳児幼児子供の手の届く範囲に放置しないでください。
下のような事故発生の可能性があります。
高いところから身体の上に落下し、けがをする。
小さな部品、Oリング、シリコングリス、シリカゲルを飲み込む
万一飲み込んだ場合は直ちに医師にご相談ください。
2 岩などの固いものに強くぶつけると破損し、がをする可能性がありま
す。取り扱いには十分ご注意ください。
注意
1 本製品の分解改造はしないでください。水漏れや不具合発生の原因と
なることがあります。当社指定者以外の者による修理、分解、改造その
他の理由により生じた画像データの消失による損害及び逸失利益など
に関し、当社では一切その責任を負いかねます。
2 以下のような場所で本製品を使用または保管した場合、動作不良や故
障、破損、火災、内部の曇り、水漏れの原因となります。絶対に避けて
ください。
直射日光下や自動車の中など高温になるような場所
火気のある場
水深60mより深い水中
振動のある場
高温多湿や温度変化の激しい場所
揮発性物質のある場所
3 砂、ほこり、塵の多いところで開閉すると防水性能が損なわれ水漏れの
原因となることがあります。絶対に避けてください。
警告
この表示を無視して誤った取扱いをすると、人が死亡また
は重傷を負う可能性が想定される内容を示しています。
注意
この表示を無視して誤った取扱いをすると、人が傷害を負
う可能性が想定される内容および物的損害が想定され
内容を示しています
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4 本製品は装着されたプロテクターのカメラやレンズへの衝撃をやわら
げるケースではありません。製品をプロテクターに装着した状態で衝
撃を与えたり、重いものを載せたりするとカメラやレンズが故障する場
合があります。取り扱いには十分ご注意ください。
5 洗浄防錆防曇・補修等の目的で、下記の薬品類を使わないでくださ
い。レンズポートに直接、あるいは、間接的(薬剤が気化した状態)
使用した場合、高圧下でのひび割れなどの原因となります。
6 万一水中でご使用中に本製品に水漏れが発見された場合は、直ちに水
での使用を中止し製品に付着している水分を除去したうえで装填され
ているカメラやレンズを取出し、サービスステーションへご相談くださ
い。
7 飛行機で移動する場合はリングを取外してください。気圧の関係で
リアキャップが外れなくなることがあります。
8 本製品を安全にお使いいただくために、装着するプロテクターやカメラ
の取扱説明書をよくお読みください。
9 本製品をプロテクターに取付ける際 O リングおよびその接触面に異
物を挟みますと防水性が損なわれ水漏れの原因となることがありま
す。十分にご注意ください。
0 本製品をプロテクターへ取付ける際は、本書記載の取付け方法に従って
順序を間違えないよう注意して装着してください。
a 本製品をプロテクターから取外す際は、各製品が十分乾燥し水分が付着
していない事を確認したうえで取外してください。
使用できない薬品類 説明
揮発性の有機溶剤、
化学洗剤
レンズポートをアルコールガソリンシンナー
などの揮発性有機溶剤、または化学洗剤等で洗浄
しないでください。洗浄には真水、または、ぬる
ま湯を使用してください。
防錆剤 防錆剤を使用しないでください。洗浄には、真水
を使用してください。
市販防曇剤 市販の防曇剤を使用しないでください。必ず指定
の防曇剤シリカゲルを使用してください。
指定外のシリコングリ ングに指定品以外のシリコングリスを使用
しないでください。Oングの表面が変質して、
水漏れの原因となります。
補修などの目的で接着剤を使用しないでくださ
い。補修が必要な場合は、販売店または弊社サー
ビスステーションにご相談ください。
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b 本製品を保管する場合は、必ず本製品をプロテクターから取外し、フロ
ントキャップとリアキャップを取付けた状態で保管してください。
c 長期間使用しない場合は、Oリングの変形を避けるためにOリングを溝
からはずしてシリコングリスを薄く塗り、清潔なポリ袋などに入れて保
管してください。
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1. 準備をしましょう
箱の中を確認します
箱の中の付属品はすべてそろっていますか。
万一、付属品が不足していたり、破損している場合はお買上げの販売店
までご連絡ください。
1 PPO-EP03本体
2 Oリング(POL-E301
3 フロントキャップ(PRLC-17
4 リアキャップ(PRPC-EP02
5 シリコングリス(PSOLG-2
6 取扱説明書(本書)
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2. レンズポートの事前チェックをしましょう
リングを取外します
リアキャップを外し、レンズポートに装着されているリングを取外し
ます。
1 OリングとOリング溝の壁の間にOリングリムーバーを差し込みます。
2 差込んだ リングリムーバーの先端を リングの下にくぐらせるよう
にします。
(Oリングリムーバーの先端で溝を傷付けないよう注意してください)
3 浮き上がった リングを指先でつまんでレンズポートから外してくだ
さい。
リングリムーバーは、防水プロテクターで使用するものをお使いく
ださい。
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砂・ゴミなどを取り除きましょう
目視でOリングについたゴミを取り除いた後、リングを指でつまん
全周を軽くしごくと、砂などの異物の付着や傷・ヒビ割れの有無が確認
できます。
リング溝は繊維の出にくい清潔な布、またはかすの出にくい綿棒など
で付着した異物を取り除きます。プロテクター本体のリング密着面も
同様に付着した砂・ゴミを取り除きます。
リングを取外す時や溝内部をクリーニングする時に先端の鋭利なもの
を使用すると、Oリングやレンズポートに傷を付けて水漏れの原因とな
ることがあります。
リングを引き伸ばさないように注意してください。
リングを洗浄する際には、アルコール・シンナー・ベンジン等の溶剤、
または化学洗剤の使用は絶対に避けてください。これらの薬品を使用す
ると、Oリングに損傷を与えたり、劣化を早めるおそれがあります。
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リングへのグリス塗布方法
1
専用グリスをつけ
ます。
指やリングにゴミの付着がない
ことを確認し、Oリング全体にま
んべんなく行きわたる量の専用
リスを指に取り出します。15ミリ
程度を目安としてください
2
グリスを全体に伸
ばします。
指にとったグリスを3本の指で挟
むように全体に伸ばしていきま
す。力を入れて リングを引っ張
らないように注意してください。
3
傷や凹凸がないか
チェックします。
全体になじんだグリスを確認
て、手の感触と目で傷や凹凸がな
いかチェックしてください。傷が
あったら新品のリングに必ず交
換してください。
水中撮影ごとにプロテクターを開けた場合は防水機能のメンテナンス
必ず実施してください。防水機能のメンテナンスを怠ると水漏れの原因
となります。
長期間使用しない場合は、O リングの変形を避けるために ングを溝
からはずしてシリコングリスを薄く塗り、清潔なポリ袋などに入れて保
管してください。
Oリングへの異物付着の一例
髪の毛 繊維屑 砂粒
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リングを取付けます
溝に異物が無いことを確認後、Oリングをはめ込みます。この時、溝
らOングがはずれていないことを確認します。
本製品をプロテクターに装着する際にはリングだけではなくその接触
面(プロテクター側)にも髪の毛、繊維くず、砂粒等の異物がついてい
ないことを確認してください。たとえ髪の毛一本、砂粒一粒が挟まって
も水漏れの原因となります。特に念入りに確認してください。
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3.
プロテクターへの取付け方・取外し方
本製品は防水プロテクターに装着することでご使用いただけます。詳し
くはプロテクターの取り扱い説明書をご覧ください。
レンズが汚れたり傷ついたりするのを防ぐため、レンズポートの取付け
取外しの際はフロントキャップをつけたままにしてください。
製品に水滴などが付着している場合は、きれいに拭き取り、製品が乾燥
しているか確認します
取付け方
レンズポートの突起(①)をプロテクターの凹部(②)に合わせて奥ま
ではめ込み、ポートリングを回してロックします
レンズポートが抜けないことを確認してください
取外し方
プロテクターやレンズポートに水滴などが付着している場合は、きれい
に拭き取り、製品が乾燥しているか確認します。
ポートリングのスライドロックをスライド(③)させ、ポートリングを
回します(④
レンズポートを取外します。
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1
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防水プロテクター PT-EP14の場
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フロントキャップを取外す
使用前にフロントキャップを取外します。
フロントキャップはなくさないように、プロテクターのハンドストラッ
プの取り付け穴にストラップを通して留めてください。
本製品をプロテクターから取外す際、製品のOリング付近に水滴が残っ
ていて、水滴が飛び散り、レンズやカメラ本体へかかる場合があります。
万が一、水滴がレンズやカメラに付着した場合は、慌てずに乾いた布な
どで直ちに拭き取ってください。
本製品の取外しは、十分に製品が乾燥している事を確認のうえ、実施し
てください。
レンズポートのレンズ部に指紋などの汚れがつかないようにご注意くだ
さい。
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4. 別売品の使い方
遮光リング/反射防止リング
遮光/反射防止リングは、使用するレンズの乱反射を軽減する効果があ
りますのでご利用をお勧めします。
フォーカスギア
専用のフォーカスギアを使うと、使用するレンズの水中でのマニュアル
フォーカス(MF)操作が可能になります。
フラッシュ用ディフューザー
カメラに付属のフラッシュを使用して、フラッシュ撮影のできる防水プ
ロテクターを使用するときは、専用のフラッシュ用のディフューザーを
使用してください。
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5. 撮影終了後の取り扱い方法
プロテクターを真水で洗います
1 ご使用後のプロテクターやレンズポートは、できるだけ早く真水で十分
に洗います。
海水で使用した場合は、塩分を落とすために真水に一定時間30分~1
時間)浸けておきます。
2 水から上げ、真水で洗い流します。
水滴を拭き取りましょう
水中から陸にあがったらレンズポートをプロテクターから外したりプロテ
クターを開けたりせずに、プロテクター全体を真水で洗ってください
分解しての清掃は決してしないでください
塩分が付着したまま乾燥させた場合、機能に支障を来たすおそれがあり
ます。使用後は必ず塩分を洗い落としてください
プロテクターやレンズポートに付いている水滴を拭き取ります。プロテ
クターの前蓋・後蓋のすきま、パームグリップ、開閉ダイヤル、その他
の操作部等に付いている水滴などを繊維くずの出ない柔らかい布やエ
アーを使って丹念に除去します。
プロテクターの前蓋と後蓋の間に水滴が残っていると、プロテクターを
開けた際にその水滴がプロテクター内にこぼれるおそれがあります。特
に念入りに水滴を除去してください。
レンズポートをプロテクターから取外す際レンズポートのOリング付近
に水滴が残っていて、水滴が飛び散り、レンズやカメラ本体へかかる場
合があります。万が一、水滴がレンズやカメラに付着した場合は、慌て
ずに乾いた布などで直ちに拭き取ってください。
レンズポートの取外しは、十分に製品が乾燥している事を確認のうえ、
施してください
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6. 防水機能のメンテナンスをしましょう
Oリングは消耗品です。ご使用の都度メンテナンスをしてください。ま
た、本製品ご購入直後でも、メンテナンスは必ず行ってください。防水
機能のメンテナンスを怠ると水漏れの原因になります。
手をきれいに洗って乾かしてから、砂やほこりのない場所で行ってくだ
さい。
リングを取外します
P.7をご参照ください。
砂・ゴミなどを取り除きましょう
P.8をご参照ください。
リングへのグリス塗布方法
P.9をご参照ください。
リングを取付けます
P.10をご参照ください
消耗品は取り替えましょう
リングは消耗品です。レンズポートの使用回数にかかわらず、少なく
とも
1
年経過したら新品と交換されることをおすすめします。
使用状況、保管状況によっては リングの劣化が速まります。傷・ヒ
ビ割れが入っていたり弾力が低下していたら1年未満でも交換してく
ださい。
消耗品のシリコングリス、シリカゲル、本体 ングはオリンパス
正品をお使いください。
定期的な点検をおすすめします
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7. 仕様
外観・仕様は改善の為予告無く変更する場合があります。あらかじめご了承ください。
対応プロテクター PT-EP08PT-EP11PT-EP14
対応レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
許容水深 水深60m以内
主要材質 本体:アルミ合金
レンズ窓:ガラス ARコート
使用環境 0℃~40℃(動作時)/20℃~60℃(保存時)
サイズ 最大径112mm×奥行80mm
質量 330g(付属品含まず)
PPO-EP03_JP.book 16 ページ 2016年7月15日 金曜日 午後5時44
PPO-EP03_JP.book 17 ページ 2016年7月15日 金曜日 午後5時44
PPO-EP03_EN.book 33 ページ 2016年7月15日 金曜日 午後5時46
PPO-EP03_FR.book 49 ページ 2016年7月15日 金曜日 午後7時18
PPO-EP03_ES.book 81 ページ 2016年7月15日 金曜日 午後5時51
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