ACU-RITE VUE ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
VUE
読取りシステム
リファレンスマニュアル
VUE i
VUE キーレイアウト
VUE ソフトキー
オペレーティングモードから選択可能なソフトキー機能が 2 ページにわたっ
て表示されます。カーソルを各ページ間で移動するには、左/右矢印キーを
使用します。ステータスバーのページ表示は、ページの向きを示します。濃
い色で示されているページが現在作業しているページです。
ソフトキー機能 ソフトキー
の記号
オンラインヘルプを開きます。
単位をインチまたはミリメーターに切
り替えます(4 ページの「単位」を参
照)
直径表示と半径表示を切り替えます。
この機能は旋削アプリケーションでの
み有効です(24 ページを参照)
SET/ZERO 機能を切り替えます。各
軸キーで使用されます(6 ページを参
照)
表示
エリア
電源表示ライト
ソフトキー
クリアキー
軸キー
ENTER キー
上/下矢印キーはスク
リーンのコントラストの
調整にも使用します。
ソフトキー機能 ソフト
キーの記
Job Setup メニューを開きます。こ
こから installation Setup ソフトキー
にアクセスできます(4 ページを参
照)
リファレンスマークを定義する準
ができたら押します(4 ページを参
照)
工具表を開きます(ミリングの場
7 ページを参照、旋削の場合は 20
ページを参照)
TOOL
キーは、1
軸読み取り専用のソフトキーで
各軸の原点を設定するために原点
フォームを開きます(ミリングの
合は 8 ページを参照、旋削の場合は
22 ページを参照)
DATUM
キー
は、1 軸読み取り専用のソフト
キーです
数字キー
パッド
ハード機能キー
ページ
表示
Set/Zero
表示
ii
VUE iii
読取りパラメータアクセスコード
機械関連のインスタレーションパラメータを設定または変更するにはアクセスコードを
入力する必要があります。これは、インスタレーション設定パラメータを誤って調整して
しまうのを防ぐためです。
「設定」の項を参照してください キーを押してから
INSTALLATION SETUP ソフト
キーを押します。数字キーパッドを使用して、アクセスコード番号
を押してから キーを押します。読取りシステムでは、機
械パラメータ設定操作の準備が完了しました。
重要
アクセスコードは 8891 です。
重要
スーパーバイザーは、読取りシステムの初期設定を完了した後
で、このページをリファレンスマニュアルから取り外すことがで
きます。取り外したページは、今後の参照用に大切に保管してお
いてください。
iv
VUE v
はじめに
ソフトウェアバージョン
ソフトウェアバージョンは、初回起動スクリーンに表示されます。
VUE
DRO 軸の有効性。
注釈記号
注釈の左側に付いている記号は、その注釈の種類と重要度を示しま
す。
VUE フォント
この取扱説明書内で使用される変数(ソフトキー、ハードキー)を
次に示します。
ソフトキー - SETUP ソフトキー
ハードキー - ENTER ハードキー
この取扱説明書では、ミリングおよび旋削アプリケー
ションに関する VUE の機能について説明します。操作情
報は、「一般的操作」「ミリング加工」、および「旋削加
工」の 3 つの項に分かれています。
VUE DRO 1、2、および 3軸フォームで使用できます。
この取扱説明書内の図と機能キーは、3 VUE DRO を例
にして説明されています。
一般的操作
例:VUE の動作に関する場合。
警告
例:機能を実行するために特殊な工具が必要な場合。
注意 - 感電の危険性
例:筐体を開ける場合。
vi
VUE vii
ストレスフリー保証
www.acu-rite.com
viii
VUE ix
Table of Contents
I ñ 1 VUE の概要
スクリーンのレイアウト ................................................. 1
VUE ードキー .......................................................... 2
オペレーティングモード ................................................. 3
リファレンスマーク評価 ................................................. 3
ENABLE/DISABLE REF 機能 .............................................. 4
ジョブ設定パラメータ ................................................... 4
単位 ................................................................ 4
スケーリング係数 .................................................... 4
ミラー .............................................................. 4
直径軸 .............................................................. 5
ゼロ接近警告 ........................................................ 5
ステータスバー設定 .................................................. 5
ジョブクロック ...................................................... 5
コンソール調整 ...................................................... 5
言語 ................................................................ 6
インポート/エクスポート ............................................... 6
Set/Zero ソフトキー詳細 .................................................6
I ñ 2 ミリング加工の操作
キーの機能の詳細 ....................................................... 7
工具ハードキー ...................................................... 7
工具表 .............................................................. 7
工具補正 ............................................................7
工具表からの工具の呼び出し .......................................... 8
原点の設定 .......................................................... 8
工具を使用した原点の設定 ............................................ 9
プリセット ......................................................... 10
絶対距離のプリセット ............................................... 10
インクリメンタル距離のプリセット ................................... 12
1/2 ードキー ...................................................... 13
円パターンおよび線形パターンハードキー ............................. 13
ミリングパターンの機能 ............................................. 13
線形パターン ....................................................... 15
傾斜および円弧のミリング .............................................. 15
傾斜のミリング ..................................................... 16
円弧のミリング ..................................................... 18
I ñ 3 旋削加工の操作
工具表 .............................................................20
工具表示アイコン ................................................... 20
原点の設定 ......................................................... 22
x
テーパー計算機ハードキー ............................................ 23
プリセット .......................................................... 24
Radius/Diameter ソフトキー .......................................... 24
ベクトル化 .......................................................... 24
II ñ 1 インスタレーション設定
インスタレーション設定パラメータ....................................... 25
エンコーダ設定.........................................................25
表示設定............................................................... 26
カップリング........................................................... 26
Z ップリング(旋削アプリケーションのみ).............................. 26
Z カップリングの有効 .............................................. 27
Z カップリングの無効 .............................................. 27
エラー補正
............................................................. 27
線形エラー補正
...................................................... 28
非線形エラー補正
.................................................... 28
反動補正............................................................... 29
カウンタ設定........................................................... 30
診断................................................................... 30
キーパッドテスト .................................................... 30
ディスプレイテス .................................................. 30
II ñ 2 インスタレーションおよび電気的接続
インスタレーショ .................................................. 31
電気的要件 .......................................................... 31
環境 ................................................................ 31
予防保守 ............................................................31
II ñ 3 寸法
付属品 ID 番号 ....................................................... 32
アームを使用した DRO の取付け(参照情報)............................. 33
ベースを使用した DRO の取付け ........................................ 33
VUE 1
I ñ 1 VUE の概要
I ñ 1 VUE の概要
スクリーンのレイアウト
ACU-RITE VUE 読取りシステムには、手動機械工具による生産性を最大
に引き上げることのできるアプリケーション固有の機能が備わっています。
ステータスバー - 現在の原点、工具、送り速度、ジョブクロック
の時間、測定単位、オペレーティングモードの状態、ページ表示、
および set/zero が表示されます。ステータスバーのパラメータの
設定については、「ジョブ設定」を参照してください。
表示エリア - 各軸の現在の位置を示します。フォーム、フィール
ド、説明ボックス、エラーメッセージ、およびヘルプも表示され
ます。
軸ラベル - 対応する軸キーの軸を示します。
Ref 記号 - 現在のリファレンスマークの状態を示します。
ソフトキーラベル - 各種ミリングおよび旋削機能を示します。
ステータスバーの記号
原点 工具 送り速度 ジョブク
ロック
測定単位 オペレー
ティング
モード
ページ表示
Set/Zero
軸ラベル
表示エリア Ref 記号
ゼロ接近警
告(行程距
離モードで
のみ)
ソフトキー
ラベル
2 I
I ñ 1 VUE の概要
VUE ハードキー
VUE 読取りシステムのハードキーは、システムに含まれる軸の数によって異
なります。 1 軸読取りシステムには、次の表に示す最初の 3 つのハードキー
があります。 2 軸およ 3 軸読取りシステムには、次の表に示すすべての
ハードキーがあります。
最後の 2 つのキーは、VUE 読取りシステム固有で、ミリングまたは旋削用の
キーです。 この 2 つのキーのうち、1 番目のキーはミリング読取り用、2
目のキーは旋削読取り用です
ハードキーの機能 ハード
キーの記
オペレーティングモード(行程距離(インクリメ
ンタル)と現在値(絶対))の表示を切り替えま
す(
3 ページを参照)
現在の位置を 2 分割するために使用されます(13
ページを参照)
CALC ハードキーは、一般的な数学、三角法、RPM、
テーパー(旋削のみ)関数など、計算機能を開きます
(23 ページを参照)
原点ハードキーは、各軸の原点を設定するために
Datum フォームを開きます(ミリングの場合は 8 ージ
を参照、旋削の場合は 22 ページを参照)
ツールハードキーは、工具表を開きます(ミリングの
場合は 7 ページを参照、旋削の場合は 20 ページを
照)
円パターンハードキー(ミリングのみ)はCircle
Pattern フォームを開きます。 穴の位置が計算されます
(13 ページを参照)
線形パターンハードキー(ミリングのみ)はLinear
Pattern フォームを開きます。 穴の位置が計算されます
(13 ページを参照)
傾斜ミリングハードキー(ミリング)またはベクト
ル化
ハードキー(旋削)は、Incline milling フォーム
(16 ページを参照)または Vectoring フォーム(24 ペー
ジを参照)を開きます。
ミル円弧ハードキー(ミリング)またはテーパー計
算機
ハードキー(旋削)は、Arc milling フォーム(18
ページを参照)または Taper Calc フォーム(23 ージ
を参照)を開きます。
VUE 3
I ñ 1 VUE の概要
オペレーティングモード
VUE には、行程距離(インクリメンタル)モードと現在値絶対)モー
ドの 2 つのオペレーティングモードがあります。 行程距離機能を使用する
と、表示値がゼロになるまで走行するだけで公称位置に到達することができ
ます。インクリメンタルモードで作業する場合は、公称座標をインクリメン
タルまたは絶対的な寸法として入力することができます。 現在値機能では、
その時点での工具の現在位置が、アクティブな原点を基準として常に表示さ
れます。 このモードでは、指定された公称位置に表示が一致するまで走行す
ることによって、すべての動作が実行されます。
絶対(現在値)モードで、VUE がミリングアプリケーション用に設定されて
いる場合は、工具の長さのオフセットのみがアクティブになります。
インク
リメンタル
(行程距離)モードでは直径と長さのオフセットの両方が使
され、切削する工具のエッジを基準として目的の公称位置に到達するために
必要な行程距離が計算されます。
VUE が旋盤用に設定されている場合は、工具のすべてのオフセットが
絶対
モードとインクリメンタルモードの両方で使用されます。
これらの 2 つのモードを切り替えるには、
ABS/INC ハードキー(図図 I.1
参照)を押します。 絶対モードまたはインクリメンタルモードのいずれか
のソフトキー機能を表示するには、
左/右矢印キーを使用します。
旋削アプリケーションを使用すると、3 軸システムで簡単に Z 軸の位置を
カップリングできます。 詳細については、「カップリング」(26 ページ)を参
照してください。
リファレンスマーク評価
VUE のリファレンスマーク評価機能によって、軸スライド位置と、原点設定
時に定義した表示値との関係が自動的に再構築されます。
リファレンスマークがあるエンコーダを持つ各軸では、該当する軸の REF
示が点滅します(図図 I.2 を参照)ファレンスマークが交差した後、表示
の点滅が止まり、点滅しない REF に変わります。
リファレンスマークの評価を行わない作業
リファレンスマークを交差させずに、VUE を使用することもできます。その
場合は、
NO REF ソフトキーを押して、リファレンスマーク評価機能を終了
し、次に進みます。
停電後に再構築可能な原点を定義する必要が生じた場合は、後からリファレ
ンスマークを交差することもできます。 その場合は、
ENABLE REF ソフト
キーを押して、位置再現機能をアクティブにします。
I.1 行程距離(インクリメンタル Åj /現在値
(絶対)ハードキー
I.2 リファレンスマークの設定スクリーン
エンコーダがリファレンスマークなしで設定されている場合、
REF 表示は表示されません。また、電源を切ると、軸によっ
設定された原点は失われます。
4 I
I ñ 1 VUE の概要
ENABLE/DISABLE REF 機能
オペレーターは位置再現機能の実行中に表示される ENABLE/DISABLE ソフト
キーを切り替えることで、エンコーダ上の特定のリファレンスマークを選択
することができます。 この機能は、(Position-Trac 機能を持つエンコーダの
代わりに)固定のリファレンスマークがあるエンコーダで使用するときに重
要です。
DISABLE REF ソフトキーを押すと、再現機能は一時停止し、エン
コーダの動作中に交差したリファレンスマークはすべて無視されます。
ENABLE REF ソフトキーを押すと、再現機能が再びアクティブになり、次に交
差するリファレンスマークが選択されます。
すべてのエンコーダのリファレンスマークを交差する必要はありません。必
要なもののみを交差してください。目的のすべての軸のリファレンスマーク
を設定したら、
NO REF ソフトキーを押して機能をキャンセルします。 すべて
のリファレンスマークが検出されると、自動的に DRO 示スクリーンに戻り
ます。
ジョブ設定パラメータ
ジョブ設定パラメータを表示および変更するには、SETUP ソフトキーを押し
てから、上/下矢印キーを使用してパラメータを強調表示し、
ENTER キーを
押します。図図 I.3 を参照してください。
単位
Units フォームは、使用する表示単位と形式を指定するために使用されます。
測定単位は、絶対値モードまたは行程距離モードのいずれかで
INCH/MM ソフトキーを押して選択することもできます。
スケーリング係数
スケーリング係数は、該当する部分を拡大または縮小するために使用されま
す。 スケーリング係数が 1.0 の場合は、図面と性格に同じサイズの部分が作
成されます。 スケーリング係数 >1 は該当する部分を「拡大」し、<1 は「縮
小」します。
8 数字キーは、ゼロより大きい数値を入力するために使用されます。
数字の範囲は、0.1000 から 10.000 です。マイナスの値を入力す
ることもできます。
8 スケーリング係数設定は、電源を切るまで保持されます。
8 スケーリング係数が 1 以外の場合は、スケーリング記号 が軸の
上に表示されます。
8 ON/OFF ソフトキーは、現在のスケーリング係数を無効にするため
に使用されます。
ミラー
I.3 ミリング時のジョブ設定スクリーン
スケーリング係数が -1.00 の場合は、特定の部分のミラー画像
を生成します。部分のミラーとスケーリングは同時に行うこと
ができます。
VUE 5
I ñ 1 VUE の概要
直径軸
Diameter Axes を選択して、どの軸を半径または直径値で表示するかを設定
します。 ON は、軸位置が直径値で表示されることを示します。 OFF の場合は、
半径/直径機能は適用されません。図図 I.4 を参照してください。旋削アプ
リケーションの半径/直径機能については、「Radius/Diameter ソフトキー」
(24 ページ)を参照してください。
8 カーソルを Diameter Axes に移動し、ENTER を押します。
8 カーソルが X 軸フィールドに移動します。その軸に必要なパラメー
タに応じて、ON/OFF ソフトキーを押し、機能をオンまたはオフに
します。
8 ENTER を押します。
ゼロ接近警告
Near Zero Warning フォームは、行程距離モードの軸表示の下に表示されてい
る棒グラフを設定するために使用されます。軸にはそれぞれの範囲が決め
られています。
8 ON/OFF ソフトキーを押して有効にするか、数字キーを使用して数
値を入力します。現在位置ボックスは、位置が範囲内に入ると動
き始めます。
ステータスバー設定
ステータスバーは、スクリーン最上部の分割されたバーで、現在の原点、工
具、送り速度、ジョブクロック、およびページ表示が表示されます。
8 表示する各設定について、ON/OFF ソフトキーを押します。
ジョブクロック
ジョブクロックは、時間 (h)、分 (m)、秒 (s) を表示します。これは、経過
時間を表示するストップウォッチとして機能します (カウントは、0:00:00
から開始します)
経過時間フィールドには、各インターバルの合計時間が表示されます。
8 START/STOP ソフトキーを押します。 ステータスフィールドに
RUNNING と表示されます。もう一度押すと、経過時間のカウントが
停止します。
8 経過時間をリセットするには、RESET を押します。 リセットする
と、カウント中の場合は時計が停止します。
コンソール調整
LCD のコントラストは、このフォームでソフトキーを使用するか、いずれか
のオペレーティングモードでキーパッドの上/下矢印キーを使用して調整す
ることができます。コントラストは、周囲の明るさやオペレーターの好みに
応じて調整する必要がある場合があります。のフォームは、スクリーン
セーバーのアイドル(待ち)時間を設定する場合にも使用されます。スク
リーンセーバーの設定では、LCD のスイッチをスクリーンセーバーモードに
するまでのシステムのアイドル時間の長さを指定します。アイドル時間は、
30 120 分の範囲で設定できます。スクリーンセーバーは、電源を切るまで
の間は無効にすることができます。
I.4 Diameter Axes フォーム
オペレーティングモードで小数点(.)キーを押して、時計を停
止または開始することもできます。0 キーを押すと、時計は
セットされます。
6 I
I ñ 1 VUE の概要
言語
VUE では、複数の言語がサポートされています。言語の選択を変更するには:
8 使用する言語がソフトキーとフォームに表示されるまで、
LANGUAGE ソフトキーを押します。
8 ENTER を押して、選択を確定します。
インポート/エクスポート
ジョブ設定パラメータおよびインスタレーション設定パラメータは、「標準タ
イプ B」USB ポート経由でインポートまたはエクスポートすることができま
す。
8 Setup スクリーンの IMPORT/EXPORT ソフトキーを押します。
8 PC から操作パラメータをダウンロードする場合は、IMPORT を押し
ます。
8 現在の操作パラメータを PC にアップロードする場合は、EXPORT
押します。
8 終了するには、C キーを押します。
Set/Zero ソフトキー詳細
SET/ZERO ソフトキーは、軸キーを押したときの動作を決定します。この
キーはトグルキーで、Set 機能と Zero 機能を切り替えます。 現在の状態は、
ステータスバーに表示されます。
状態が Set(図図 I.5 を参照)で VUE が絶対値モードの場合は、軸キーを選
択するとその軸の Datum フォームが表示されます。 VUE が行程距離モードの
場合は、Preset フォームが開きます。
状態が Zero VUE 絶対値モードの場合は、軸キーを選択すると、その軸の
原点は現在の位置でゼロに設定されます。 行程距離モードの場合は、現在の
行程距離の値がゼロに設定されます。
I.5 Set/Zero 表示
Set/Zero の状態が zero VUE が絶対値モードの場合は、軸
キーを押すと現在の原点がその軸の現在の位置でゼロにリセッ
トされます。
VUE 7
I ñ 2 ミリング加工の操作
I ñ 2 ミリング加工の操作
この項では、ミリングアプリケーション固有の操作とソフトキー機能につい
て説明します。
キーの機能の詳細
工具ハードキー
このハードキーを押すと工具表が表示されます。また、このハードキーから
Tool フォームにアクセスして、工具のパラメータを入力することができます
(ソフトキーは 1 軸読取りシステムで使用されます)。VUE では、工具表に最
16 の工具を保存できます。
工具表
VUE 工具表は、よく使用する工具のそれぞれの直径と長さオフセットに関す
る情報を保存するための便利な方法を提供します。 最大 16 の工具を入力でき
ます (図図 I.6「ミリングの工具表」を参照)
次のソフトキーは、Tool Table フォームまたは個別の工具データフォーム
も使用できます。
工具補正
VUE には、工具補正機能が備わっています。この機能によって、図面から直
接ワークピースの寸法を入力することができます。 表示された行程距離は
工具半径の値の分だけ自動的に延長 (R+) または短縮 (R-) されます。
については、「プリセット」(10 ページ)を参照してください。
長さオフセットは、既知の値として入力される場合と、VUE によって自動的
にオフセットが設定される場合があります。工具の長さとは、工具と標準工
具の長さの差(L)です。長さの差は「」記号で示されます。 標準工具は
T1 で示されます。図図 I.8 を参照してください。
I.6 ミリングの工具表
機能 ソフトキー
オペレーターはこのキーを使用して、工具の長さオ
フセットを反映させる軸を選択することができま
す。 工具の直径値は、その後残りの 2 つの軸のオフ
セットに使用されます。
工具オフセット長を自動的に入力するときに押しま
す。 TOOL LENGTH フィールドでのみ使用できます。
タイプを選択するための TOOL TYPES フォームを開
きます。TYPE フィールドでのみ使用できます。
I.7 工具補正
8 I
I ñ 2 ミリング加工の操作
長さの差を示す記号 L
工具が標準工具より長い場合:L > 0 (+)
工具が標準工具より
短い場合:L < 0 (
上記のとおり、VUE で工具の長さオフセットを設定することもできます。こ
の方法には、各工具の先端を共通の標準表面に接触させる手順も含まれます。
これにより、VUE が各工具の長さの差を測定することができます。
工具の先端が標準表面に接触するまで工具を動かします。 TEACH LENGTH ソフ
トキーを押します。 VUE によって、この表面を基準にオフセットが計算され
ます。使用する各工具について、同じ標準表面を使用してこの手順を繰り返
します。
工具表からの工具の呼び出し
工具を呼び出すには、工具ハードキーを押します。 上/下矢印キーを使用し
て、工具(1 16)の上を移動します。目的の工具を強調表示します。 正し
い工具が呼び出されたことを確認してから、工具また C キーを押して終了
します。
原点の設定
原点の設定では、軸の位置と表示値の関係を定義します。
原点の設定には、工具の VUE ロービング機能を使用するのが最適です。
原点は、工具でワークピースのエッジに次々に接触し、工具の位置を手動で
原点として入力するという、従来の方法で設定することもできます。 図図
I.9 I.10
I.8 工具の長さと直径
I.9 エッジの接触
I.10 SET DATUM フォーム
同じ標準表面を使用した工具セットのみ、原点をリセットせず
に変更することができます。
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