この作業を開始すると、3回のキャリブレーションで一連の測定が行われます。最初のキャ
リブレーションでは、スチールシートを取り付けていない状態 で行います。ノズルがプリ
ントベッドに組み込まれている 4つのセンサーポイントを、プリントベッドに触れないよう
に注意深く検索しはじめます。2回目のキャリブレーションでは、センサーポイントの位置
が改善されています。3回目のキャリブレーションでは、スチールシートを取り付けた状態
で行い、9つのセンサーポイントより上の高さを測定し、測定値は参考のため、不揮発性メ
モリに保存されます。これで Z軸 のキャリブレーションは終了です。
XYZ軸 キャリブレーションの開始時には、X軸 Y軸 は一旦ホームポジションに戻ります。
その後、 Z軸 は上部フレーム両端のストッパー部分に当たるまで移動し始めます。
プリントヘッドが Z軸 の上にあることを確認し、Z軸 ステッパーモーター のスキップ音が
聞こえるのを確認してください。この作業で確認できることは、1) X軸 が完全に平行であ
ること、2) プリントノズルがプリントベッドからの距離を正確に認識することです。プリ
ントヘッドが Z軸 の上部ストッパーに接触しなかった場合、プリンターはプリントノズル
からプリントベッドまでの距離を認識することができず、1回目の XY軸 キャリブレーショ
ンを行なっているときに、プリントノズルがプリントベッドに当たってしまう可能性があり
ます。
XYZ軸 キャリブレーションの手順では、"Please clean the nozzle for calibration. Click
when done."
というメッセージが表示されます。
このメッセージに従わず、プリントノズルにプラスチックの破片が残っていると、破片がプ
リントベッドに触れたり、 PINDA プロープがプリントベッドから離れたり位置がずれてし
まい、正しく PINDA プロープが動作せず、キャリブレーションが失敗してしまう場合があ
ります。.
キャリブレーションが問題なく完了すると、測定値は後ほど調整できるために保存されま
す。もし軸が垂直、またはわずかに傾いている程度であれば、プリンターが最高の精度で作
動するため、調整する必要はありません。詳しくは、 8 高度なキャリブレーション のチャ
プター 8.3 XYZ軸 キャリブレーション詳細の表示 (オプション) を参照ください。
6.3.5.1 XYZ軸 キャリブレーション エラーメッセージ と解像度を調整する (キットのみ)
1) XYZ calibration failed. Bed calibration point was not found.
キャリブレーションのプロセスで、ベッドのセンサーポイントを見つけられません
でした。この場合、プリンターはセンサーポイントの近くで停止し、すべてのセン
サーポイントを検出できていません。プリンターが正しく組み立てられているこ
と、すべての軸が問題なく動いていること、プーリーが滑っていないこと、プリン
トノズルが汚れていないことを確認してください。すべて問題なければ、ノズルと
プリントベッドの間にコピー用紙を置き、XY軸 キャリブレーションを再実行し、プ
リントノズルとプリントベッドが触れていないことを確認します。ノズルが汚れて
いなくても、ノズルと紙の間に接触がある場合は、PINDA プローブのねじを緩め若
干下へずらし、XY軸 キャリブレーションを再実行する必要があります。
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