Dell PowerEdge VRTX クイックスタートガイド

タイプ
クイックスタートガイド
Dell PowerEdge VRTX システム
Fault Tolerant Shared PERC 8 をサポートする
ための PowerEdge VRTX のアップグレード
メモ、注意、警告
メモ: コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。
注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その問題を回避するための方法を説明して
います。
警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。
Copyright © 2014 Dell Inc. All rights reserved. この製品は、米国および国際著作権法、ならびに米国および国際知的財産
法で保護されています。Dell
、およびデルのロゴは、米国および / またはその他管轄区域における Dell Inc. の商標です。
本書で使用されているその他すべての商標および名称は、各社の商標である場合があります。
2014 - 04
Rev. A00
1
Shared PERC 8 カード設定の概要
このマニュアルは、Dell PowerEdge VRTX システムの単一のコントローラ設定からフォールトトレラント
Shared PowerEdge RAID コントローラ(PERC8 設定へのアップグレードの際にご利用ください。すべて
の手順には最大 6 時間かかる場合があります。
2 つのタイプのコントローラの設定は次の通りです。
単一の Shared PERC 8 カードの設定 - この設定では、PowerEdge VRTX システムに、単一の Shared
PERC 8 カードが取り付けられています。
Fault tolerant Shared PERC 8 カードの設定 - この設定では、PowerEdge VRTX システムに、2 つの
Shared PERC 8 カードが取り付けられています。2 つの Shared PERC 8 カードのうちいずれかがストレ
ージサブシステムにアクセスできます。1 つの Shared PERC 8 カードに障害が発生すると、もう 1 つの
Shared PERC 8 カードが、シームレスな移行をコントロールします。
安全に関する注意
警告: システムを持ち上げる必要がある場合は、必ずだれかの手を借りてください。けがを防ぐため、
決してシステムを一人で持ち上げようとしないでください。
警告: 感電の危険を避けるため、システムの電源がオンの時にコンポーネントの取り外しや取り付けを
行う際は注意してくさい。静電気放出(ESD)のコンプライアンスについては、dell.com/
regulatory_compliance を参照してください。
注意: 修理作業の多くは、認定されたサービス技術者のみが行うことができます。製品マニュアルで許
可されている範囲に限り、またはオンラインサービスもしくは電話サービスとサポートチームの指示に
よってのみ、トラブルシューティングと簡単な修理を行うようにしてください。デルで認められていな
い修理(内部作業)による損傷は、保証の対象となりません。製品に付属しているマニュアルの「安全
にお使いいただくために」をお読みになり、指示に従ってください。
注意: コンポーネントの取り外しまたは再取り付けを強い力で行わないでください。
注意: 最適な温度条件を保つため、エンクロージャ前後に通気を妨げる物がないことを確認してくださ
い。エンクロージャの前後には、それぞれ最低 30 cm12 インチ)および 61 cm24 インチ)の障害
物のない空間がある必要があります。
メモ: システムの正常な動作と冷却を助けるために、エンクロージャ内のすべてのベイにモジュールま
たはダミーを常時装着しておく必要があります。
3
2
作業を開始する前に
Fault Tolerant Shared PERC 8 をサポートするために PowerEdge VRTX をアップグレードするには、次の内
容を確認してください。
特定のオペレーティングシステムが要求する手順に従って、共有ストレージドライブからすべてのデータ
をパックアップします。
注意: アップグレードの手順は複雑ですので、失敗するとデータを危険にさらす恐れがあります。手
順を開始する前に、必ず重要なデータをバックアップしてください。
アップグレードキットの内容を確認します。
アップグレードキットには、Fault Tolerant Shared PERC 8
をサポートするための
PowerEdge VRTX
アップグレード」
マニュアル、Shared PERC 8 カード、上部バックプレーンエキスパンダ基板、2 つのバ
ックプレーンエキスパンダ基板のケーブルが含まれています。アップグレードキットに含まれているケ
ーブルは、ハードドライブバックプレーンの種類に応じて異なる場合があります。
1. 3.5 インチ(x12)ハードドライブバックプレーン用アップグレードキットの内容
1. 上部バックプレーンエキスパンダ基板 2. アップグレードガイド
3. SAS ケーブル 4. Shared PERC8 カード
PowerEdge VRTX ノードにはインストールするサポートオペレーティングシステムがあります。
dell.com/ossupport で最新の PowerEdge VRTX システム用のオペレーティングシステムのマトリクス
を参照してください。
管理ステーションを設定して、PowerEdge VRTX CMC ウェブインタフェースに接続します。
システムステータスとストレージのステータスが CMC GUI に正常であると表示されます。
4
システムかストレージのいずれかに問題がある場合は、問題を解決してからアップグレード手順を実行し
ます。詳細については、dell.com/support/manuals CMC ユーザーズガイド」を参照してくださ
い。
必要なすべてのドライバとファームウェアが使用可能です。
これらには、オペレーティングシステム固有の Shared PERC 8 デバイスドライバ、共有ハードドライブ
ファームウェア、シャーシ管理コントローラCMCファームウェア、Shared PERC 8 ファームウェア、
バックプレーンエキスパンダ基板ファームウェア、PowerEdge VRTX シャーシインフラストラクチャフ
ァームウェアが含まれます。ドライバとファームウェアの最新バージョンについては、ファームウェア、
およびドライバのダウンロード」を参照してください。
ファームウェア要件
メモ: ネットワーク接続が中断されていないことを確認します。プロセス中にネットワーク接続が中断
されると、アップデートできません。
各ファームウェアのアップグレードプロセスは、このマニュアルで詳しく説明されています。
1. アップグレード手順に必要なファームウェア
ファームウェア 最低バージョン ファイルタイプ インストール時間
各サーバーモジュー
ルの Shared PERC
8
デバイスドライバ
Windows
6.802.19.0
ESXi 5.1
06.802.71.00
オペレーティン
グシステムによ
って
最大 10 分かかります。
CMC ファームウェ
1.30 .bin
最大 10 分かかります。
セカンダリ CMC を取り付けている場合は、
プロセスに時間がかかる場合があります。
デュアル CMC では、2 本のネットワークケ
ーブルが接続されていることを確認してく
ださい。
共有ハードドライブ
ファームウェア
ハードドライブの種
類によって
.exe
最大 2 分かかります。
シャーシインフラス
トラクチャファーム
ウェア
1.30 .bin
最大 25 分かかります。
デュアル CMC では、プロセスに時間がかか
る場合があります。
Shared PERC 8
ァームウェア
23.8.10-0059 .exe
最大 10 分かかります。
両方の Shared PERC 8 カードのアップデー
トでは、プロセスに時間がかかる場合があ
ります。
バックプレーンエキ
スパンダ基板ファー
ムウェア
1.02 .exe
最大 2 分かかります。
5
ファームウェアおよびドライバのダウンロード
1. dell.com/support/drivers にアクセスします。
2. PowerEdge VRTX システムのサービスタグをサービスタグまたはエクスプレスサービスコードボック
スに入力して、
送信をクリックします。
3. 検索結果の絞込みでオペレーティングシステムを選択します。
正しいオペレーティングシステムを選択してください。
4. 必要なファームウェア、ドライバ、ソフトウェアをダウンロードします。
同じコンポーネントで複数のダウンロードが可能な場合があります。リリース日に基づいて最新のソフ
トウェアまたはファームウェアを確認し、ファイルのダウンロードをクリックします。
a. CMC ファームウェアをダウンロードするには、シャーシシステム管理を展開します。
b. Shared PERC 8 ファームウェアとドライバをダウンロードするには、SAS RAID を展開します。
VMware では、デルの最新のカスタム VMware .iso のインストール画像を、dell.com/support でご
覧いただけます。この画像には、
ESXi Shared PERC 8 デバイスドライバが含まれます。適切なブ
レードモデルを検索し、エンタープライズソリューション を展開します。または、ESXi システム用
Shared PERC 8 ドライバは vmware.com/downloads からダウンロードできます。Shared PERC
検索します。
c. ハードドライブのファームウェアアップデートをダウンロードするには、 SAS ドライブを展開しま
す。
d. PowerEdge VRTX シャーシインフラストラクチャファームウェアをダウンロードするには、 組み込
み型ソリューションを展開します。
e. PowerEdge VRTX バックプレーンエクスパンダボードファームウェアとハードドライブファームウ
ェアをダウンロードするには、
SAS RAID を展開します。
5. 選択したディレクトリにファイルを保存します。
利用可能なモジュラーサーバーのアップデートがある場合は、ダウンロードすることもできます。アップグ
レード手順の完了後にアップデートを適用できます。
6
3
お使いのシステムを Fault Tolerant Shared
PERC 8 にアップグレード
注意: この章の手順の順序は非常に重要です。順番を無視したり、手順を省略すると、アップグレード
できない場合があります。アップグレードを開始する前に、全プロセスに目を通してください。
メモ: マニュアルの前章の前提条件に記載されている条件がそろっていることを確認してください。
アップグレード手順
1. オペレーティングシステムが要求する手順に従って、共有ストレージドライブからすべてのデータをバ
ックアップします。
注意: アップグレードの手順は複雑ですので、失敗するとデータを危険にさらす恐れがあります。
手順を開始する前に、必ず重要なデータをバックアップしてください。
2. 次の手順で設定情報を入手したら、仮想ドライブ設定とマッピング情報を記録します。
CLI ターミナルから、コマンド racadm raid get vdisks-o を起動し、仮想ディスク設定とサー
バーノードマッピングを取得します。
結果ページのスクリーンショットを撮る、または結果をファイルにコピーします。いずれかのファイ
ルを安全性の高い場所を選択して保存します。
シャーシの概要ストレージ仮想ディスク割り当ての順にクリックして、CMC GUI で仮想
ディスクのマッピングを表示します。
結果ページのスクリーンショットを撮る、または結果をファイルにコピーします。いずれかのファイ
ルを安全性の高い場所を選択して保存します。
シャーシの概要ストレージ仮想ディスクの順にクリックして、CMC GUI で仮想ディスクの設
定情報を取得します。
結果ページのスクリーンショットを撮る、または結果をファイルにコピーします。いずれかのファイ
ルを安全性の高い場所を選択して保存します。
3. すべてのサーバーモジュールのオペレーティングシステム固有の Shared PERC 8 デバイスドライバを
アップデートします。
Windows オペレーティングシステムについては、 dell.com/storagecontrollermanuals の『Shared
PERC 8
ユーザーズガイド』を参照してください。VMware では、ドライバは Dell カスタマイズ ESXi
メージの一部です。詳細については、 kb.vmware.com の「
非同期ドライバのインストール
」を参照し
てください。
4. すべてのサーバモジュールの電源を切ります。
5. すべての共有ハードドライブのハードドライブファームウェアをアップデートします。
詳細については、共有ハードドライブファームウェアのアップデート」を参照してください。
6. PowerEdge VRTX システムの電源を切ります。
7. サーバーモジュールと共有ストレージハードドライブを PowerEdge VRTX システムから取り外します。
警告: 損傷を防ぐため、取り外した後にコンポーネントを積み重ねないでください。静電気放出
ESD)コンプライアンスについては、dell.com/regulatory_compliance を参照してください。
7
同じスロットに取り付けることができるように、取り外す前にすべてのサーバーモジュールとハードド
ライブにラベルを貼り付けます。
8. CMC ファームウェアをアップデートします。
詳細については、このマニュアルの「 CMC ファームウェアのアップデート」を参照してください。
CMC ファームウェアのアップデート中に、CMC がリセットされ新しいファームウェアが有効になりま
す。この場合、
OMC インタフェースは数分間使用できなくなります。
9. VRTX システムの電源を入れ、CMC GUI にログインします。
10. シャーシの概要電源制御の順にクリックし、 電源状態 を表示して電源が オンになっていること
を確認します。
PowerEdge VRTX ストレージサブシステムがオンラインになるのに、最大 25 分かかる場合があります。
11. PowerEdge VRTX シャーシインフラストラクチャファームウェア のアップデート
詳細については、このマニュアルの PowerEdge VRTX シャーシインフラストラクチャファームウェア
のアップデート」を参照してください。
PowerEdge VRTX シャーシインフラストラクチャファームウェアのアップデートプロセスの最後に、
ステムが自動的に電源リセットを実行し、新しいファームウェアが有効になります。ストレージサブシ
ステムがオンラインになるのに、最大 25 分かかる場合があり。
12. システムの既存の Shared PERC 8 カードの Shared PERC 8 ファームウェアをアップデートします。
詳細については、このマニュアルの「Shared PERC 8 ファームウェアのアップデート」を参照してくだ
さい。
メモ: 追加の Shared PERC 8 カードはまだインストールされていません。
13. PowerEdge VRTX バックプレーンエキスパンダ基板ファームウェアをアップデートします。
詳細については、バックプレーンエキスパンダ基板ファームウェアのアップデートを参照してくださ
い。
14. PowerEdge VRTX システムの電源を切ります。
15. アップグレードキットからハードウェアをインストールするために、PowerEdge VRTX を準備します。
詳細については、このマニュアルの「Fault Tolerant Shared PERC 8 をサポートするための PowerEdge
VRTX システムの準備」を参照してください。
16. 2 つ目の Shared PERC 8 と上部 PowerEdge VRTX エキスパンダ基板を PowerEdge VRTX システムにイ
ンストールします。
詳細については、このマニュアルの「アップグレードキットのコンテンツのインストール」を参照して
ください。
17. PowerEdge VRTX システムの電源を入れます。
18. シャーシの概要ストレージコントローラ の順にページを進めて、Shared PERC 8 カードにアップ
デート済みのファームウェアがあることと、有効でフォールトトレラントモードであることを確認しま
す。
メモ: 正常なフォールトトレラントステータスがない場合は、ラベルリンクをクリックして問題の
トラブルシューティングを行います。さらに、2 つ目の Shared PERC 8 カードが正しく装着され、
CMC GUI に表示されていることを確認します。
メモ: Shared PERC 8 カードまたはバックプレーンエキスパンダ基板に、ファームウェアの違うバ
ージョンがある場合は、ファームウェアをアップデートします。このマニュアルの関連する章を参
照してください。
19. システムの電源投入が完了したら、もう一度 PowerEdge VRTX システムの電源を切っていれなおしま
す。CMC シャーシの概要ページ で電源ステータスを確認します。
20. システムステータスとフォールトトレラントステータスがまだ正常であることを再確認します。
8
これは、共有ハードドライブとモジュラーサーバーを再度取り付ける前に、すべての新しいファームウ
ェアが初期化され、互換性があることを確認するために必要な作業です。
21. PowerEdge VRTX システムの電源を切ります。
22. 前に取り外した共有ストレージハードドライブを取り付けます。共有ハードドライブを元のスロットに
差し込みます。
23. PowerEdge VRTX システムの電源を入れます。
24. CMC GUI 仮想ディスクレイアウト仮想ディスク割り当てを確認します。仮想ディスクがない、あるい
はインポートされていない、または仮想ディスクの割り当てがない、あるいは間違っている場合は、デ
ルテクニカルサポートにご連絡ください。
25. PowerEdge VRTX システムの電源を切ります。
26. 前に取り外したサーバーモジュールを取り付けます。サーバーモジュールを元のスロットに差し込みま
す。
27. PowerEdge VRTX システムの電源を入れます。
28. サーバーモジュールの電源を入れます。
29. Windows のオペレーションシステム用のマルチパスを設定します。
マルチパスの詳細に関しては、マルチパスの設定に関する情報」を参照してください。
共有ハードドライブファームウェアのアップデート
シャーシの概要ストレージアップデートの順にクリックし、共有ハードドライブのファームウェアを
アップデートする必要があるかどうか確認します。最新のドライバおよびファームウェアのバージョンにつ
いては、dell.com/support/drivers を参照してください。
1. 管理ステーションを使用して、CMC GUI にログインします。
シャーシの概要 ページが表示されます。
2. 左ペインのストレージに移動し、右ペインのアップデートタブをクリックします。
ストレージコンポーネントのアップデート ページが表示されます。
3. アップデートパッケージの選択参照をクリックし、ファームウェアおよびドライバのダウンロード
の手順に従ってダウンロードした共有ハードドライブファームウェアを選択します。
4. ハードドライブコンポーネント(複数可)を選択して、アップデートをクリックします。
5. アップグレードに成功すると、ページのステータスがアップデートされたファームウェアに変わります。
シャーシの概要ストレージの順にクリックして、ファームウェアのバージョンを確認し、プロセスが成功
したかどうかを確認します。
CMC ファームウェアのアップデート
メモ: アプリケーションのスクリーンキャプチャは参照用です。このマニュアルの発行後に、アプリケ
ーションがアップデートされている場合があります。
シャーシの概要アップデートの順にクリックして、CMC ファームウェアをアップデートする必要がある
かどうかを確認します。
1. 管理ステーションを使用して、CMC GUI にログインします。
2. シャーシの概要で、右ペインの アップデート タブをクリックします。
ファームウェアのアップデート ページが表示されます。
9
2. CMC ファームウェアのアップデート
3. CMC ファームウェア の下のチェックボックスを選択して、CMC のアップデートを適用する をクリック
します。
メモ: CMC アプリケーションが 2 つある場合は、両方とも選択します。
4. 参照 をクリックして、ファームウェア、およびドライバのダウンロード の手順に従って、ダウンロード
した CMC ファームウェアのアップデートを選択します。
5. ファームウェアのアップデートを開始 をクリックします。
このプロセス中しばらくの間 CMC ソフトウェアはオフラインになります。
CMC ファームウェアのバージョンを再度確認して、アップデートできているか確認します。
PowerEdge VRTX シャーシインフラストラクチャファーム
ウェアのアップデート
シャーシの概要アップデートの順にクリックして、PowerEdge VRTX シャーシインフラストラクチャフ
ァームウェアをアップデートする必要があるか確認します。
1. 管理ステーションを使用して、CMC GUI にログインします。
2. シャーシの概要電源 PowerEdge VRTX シャーシの電源が オン なっていることを確認します。
3. サーバーの概要電源 でサーバーモジュールの電源がオフになっていることを確認します。
4. シャーシの概要に移動して、アップデート タブをクリックします。
ファームウェアのアップデート ページが表示されます。
5. シャーシインフラストラクチャファームウェアの下の、適用をクリックします。
6. 参照をクリックし、ファームウェア、およびドライバのダウンロードの手順に従ってダウンロードし
たシャーシインフラストラクチャファームウェアのアップデートを選択します。
7. ファームウェアのアップデートを開始 をクリックします。
ファームウェアのアップデートが完了したら、PowerEdge VRTX システムの電源を切って入れ直し、
ップデートされたファームウェアを初期化します。このプロセスには最大
25 分かかります。
8. シャーシの概要ページの更新 をクリックしてのファームウェアがアップデートされていることを確
認します。
10
Shared PERC 8 ファームウェアのアップデート
シャーシの概要 ストレージアップデート の順にクリックして、Shared PERC 8 ファームウェアをアッ
プデートする必要があるか確認します。
1. 管理ステーションを使用して、CMC GUI にログインします。
2. シャーシの概要電源 PowerEdge VRTX システムの電源がオンになっていることを確認します。
3. サーバーの概要電源でサーバーモジュールの電源がオフになっていることを確認します。
4. 左ペインのストレージ に移動し、 アップデート タブをクリックします。
ストレージコンポーネントのアップデート ページが表示されます。
3. Shared PERC 8 ファームウェアのアップデート
5. アップデートパッケージの選択 参照 をクリックし、ファームウェア、およびドライバのダウンロー
」の手順に従ってダウンロードした Shared PERC 8 ファームウェアを選択します。
CMC ソフトウェアはファームウェアファイルを分析し、Shared PERC 8 カード用の正しいパッケージ
をダウンロードをしている場合は、ストレージコンポーネントのアップデートのページに PERC コント
ローラが表示されます。
6. RAID コントローラを選択し、アップデートをクリックします。
PowerEdge VRTX システムの電源を切る必要があることを知らせるメッセージが表示されます。
7. OK をクリックして続行します。
Shared PERC 8 ファームウェアのアップデートが完了すると、コントローラ自身でリセットするため、
電源を切って入れ直す必要はありません。 Shared PERC 8 カードが 2 つあり、リビジョンの異なるファ
ームウェアが取り付けられている場合は、アップグレードの必要がある PERC カードを選択します。同
じリビジョンのファームウェアが取り付けられている場合は、両方のカードが
CMC GUI に単一コンポ
ーネントとして表示されます。
8. アップグレードに成功すると、ページのステータスがアップデートされたファームウェアの表示に変わ
ります。
バックプレーンエキスパンダ基板ファームウェアのアップデ
ート
シャーシの概要ストレージアップデート の順にクリックして、バックプレーンエキスパンダ基板ファ
ームウェアをアップデートする必要があるか確認します。
1. 管理ステーションを使用して、CMC GUI にログインします。
11
シャーシの概要 ページが表示されます。
2.
左ペインで、
ストレージ
をクリックし、次に右ペインの
アップデートタブをクリックします。
ストレージコンポーネントのアップデート ページが表示されます。
3. アップデートパッケージの選択 参照 をクリックして、ファームウェア、およびドライバのダウンロ
ード」の手順に従ってダウンロードしたファームウェアパッケージに移動します。
CMC ソフトウエアは、ファームウェアファイルを分析し、正しいパッケージをダウンロードしている場
合は、ストレージコンポーネントのアップデート ページにバックプレーンエキスパンダ基板のコンポー
ネントを表示します。
4. エキスパンダコンポーネントを選択し、アップデートをクリックします。
メモ: バックプレーンエキスパンダ基板が 2 つあり、異なるリビジョンのファームウェアが取り付
けられている場合は、すべて選択 をクリックします。
5. アップグレードに成功すると、ページのステータスがアップデートされたファームウェアバージョンの
表示に変わります。
これでアップグレードキットのコンポーネントをインストールする準備ができました。
Fault Tolerant Shared PERC 8 をサポートするための
PowerEdge VRTX システムの準備
注意: 取り外した後にコンポーネントを積み重ねないでください。静電気放出(ESD)コンプライアン
スについては、dell.com/regulatory_compliance を参照してください。
注意: SAS ケーブルコネクタに力をかけないでください。SAS ケーブルを外すには、中央のタブを押し
てから前方に押し、SAS ケーブルコネクタからケーブルを外します。ケーブルをゆっくりと後ろに引
き、コネクタから外します。
注意: バックプレーンエキスパンダ基板は、両手で注意して取り扱うようにしてください。
メモ: コンポーネントの取り外しと再取り付けの詳細については、dell.com/support/manuals Dell
PowerEdge VRTX
エンクロージャオーナーズマニュアル
を参照してください。
メモ: マニュアルの前章の指示に従っている場合、手順の 1 から 3 まではすでに完了しています。
1. オペレーティングシステムのコマンド、または CMC を使用して、サーバーモジュールの電源を切りま
す。
2. PowerEdge VRTX システムと接続されている周辺機器の電源を切り、システムをコンセントから外しま
す。
3. 次の順に以下のコンポーネントを取り外します。
a. 前面ベゼル
b. サーバーモジュール
c. ハードドライブ
同じスロットに取り付けることができるように、取り外す前にすべてのサーバーモジュールとハードド
ライブにラベルを貼り付けます。
4. 該当する場合は、システムスタビライザを内側に回し、カバーリリースラッチ側が上になるように、シ
ステムを平らで安定した面に横向きに置きます。
5. システムカバーを開きます。
6. 冷却用エアフローカバーを取り外します。
12
4. 冷却用エアフローカバーの取り外しと取り付け
1. ハードドライブバックプレーン上のリリー
スピン(2
2. 冷却用エアフローカバー
3. 冷却ファンアセンブリ上のピン
7. 冷却ファンアセンブリを取り外します。
13
5. 冷却ファンアセンブリの取り外しと取り付け
1. リリースレバー(2 2. 冷却ファンアセンブリ
3. 冷却ファン(6 4. 冷却ファンコネクタ(6
5. サポートブラケット(2
8. 2.5 インチハードドライブシャーシでは、SAS ケーブルをシステム基板とバックプレーンエキスパンダ基
板から外します。
メモ: 次の手順は、3.5 インチハードドライブシャーシにのみ適用されます。2.5 インチハードドラ
イブシャーシをお持ちの場合は、次の章の
アップグレードキットのコンテンツの取り付けに進
んでください。
9. バックプレーンエキスパンダ基板から SAS ケーブルを外します。
10. リリースレバーを外側に向けて回転させ、ハードドライブバックプレーンのコネクタからバックプレー
ンエキスパンダ基板コネクタを外します。
11. ハードドライブバックプレーン上のコネクタからバックプレーンエキスパンダ基板を取り外します。
14
6. 3.5 インチバックプレーンエキスパンダ基板の取り外しと取り付け
1. ハードドライブバックプレーン上のガイド
ピン(2
2. バックプレーンエキスパンダ基板コネク
タ(3
3. リリースレバー上の固定ネジ(エキスパン
ダ基板の下
2
4. リリースレバーのスタンドオフ(エキス
パンダ基板の下
5. エキスパンダ基板ブラケット 6. リリースレバー
7. SAS ケーブルコネクタ(2 8. バックプレーンエキスパンダ基板
9. ハードドライブバックプレーン
12. バックプレーン電源ケーブル、オプティカルドライブの SATA ケーブル、電源ケーブルをシステム基板
から外します。
13. バックプレーンリリースピンをシステム基板に向けて引き、シャーシからバックプレーンを持ち上げま
す。
EMI ガスケットのない SAS ケーブル近くのバックプレーンの下端を持って、バックプレーンを持ち上げ
ます。
15
7. 3.5 インチ(12 台)ハードドライブバックプレーンの取り外しと取り付け
1. ハードドライブコネクタ(12 2. リリースピン(2
3. バックプレーンエキスパンダ基板上の SAS
ケーブル(2
4. 電源ケーブル(2
5. バックプレーンエキスパンダ基板 6. ハードドライブバックプレーン
8. 3.5 インチ(12 台)ハードドライブバックプレーンの背面図
1. リリースピン(2 2. シャーシフック用のスロット(10
3. バックプレーンエキスパンダ基板コネクタ
6
4. バックプレーンエキスパンダ基板用のガ
イドピン(4
5. バックプレーンエキスパンダ基板ブラケッ
ト(2
6. 電源ケーブルコネクタ(2
14. SAS ケーブルをシステム基板から外します。
アップグレードキットの取り付け
注意: バックプレーンエキスパンダ基板の取り扱いには十分注意してください。
この章の手順を実行する前に、Fault Tolerant Shared PERC 8 をサポートするための PowerEdge VRTX シス
テムの準備」を参照してください。
16
システムコンポーネントの取り外しと再取り付けの詳細については、dell.com/support/manuals の「Dell
PowerEdge VRTX
エンクロージャオーナーズマニュアル
」を参照してください。
1. SAS ケーブルコネクタから保護キャップを取り外します。
2. SAS ケーブルの一方の端をシステム基板に差し込みます。
システム基板に接続している端には、MB SAS 1 AMB SAS 1BMB SAS 2AMB SAS 2 B というラベル
が貼られています。
システム基板の SAS ケーブルコネクタ、MB SAS 2A、および MB SAS 2B の灰色の保護キャップを取り
外します。
SAS ケーブルのもう一方の端が、シャーシの後方に配線されていることを確認します。
9. システム基板への SAS ケーブルの取り付け
1. システム基板
2. MB SAS1A
3. MB SAS1B 4. MB SAS2A
5. MB SAS2B
メモ: 手順 3 から 7 3.5 インチハードドライブ搭載 PowerEdge VRTX システムに適用されます。
2.5 インチハードドライブをお持ちの場合は、手順 8 をご覧ください。
3. ハードドライブのバックプレーンをシャーシのフックに固定されるまで、バックプレーンを下までリリ
ースピンの両方のスロットに合わせ、所定の位置にはめ込みます。
4. ハードドライブバックプレーンの電源ケーブル、オプティカルドライブ SATA ケーブル、電源ケーブル
をシステム基板に接続します。
5. 下部バックプレーンエキスパンダ基板を取り付けます。
両手を使ってバックプレーンエキスパンダ基板を取り付け、リリースレバーが固定された後でも、バッ
クプレーンエキスパンダ基板コネクタ(3)が正しく装着されていることを確認します。
a. バックプレーンエキスパンダボードのリリースレバーが完全に開いていることを確認します。
b. エキスパンダ基板の下の 2 つガイドレールがハードドライブバックプレーン上の 2 つのガイドポス
トの位置に合うように、バックプレーンエキスパンダ基板をセットします。
17
リリースレバー上の固定ネジおよびスタンドオフ(エキスパンダ基板の下)がハードドライブバック
プレーン上のエキスパンダ基板ブラケットのスロットに挿入されます。
c. リリースレバーがエキスパンダ基板と同じ高さになり、エキスパンダ基板コネクタがハードドライブ
バックプレーンコネクタに完全に装着されるまで、リリースレバーを内側に回します。エキスパンダ
をしっかりと押して、コネクタを完全にはめ込む必要がある場合があります。
6. SAS ケーブルを下部バックプレーンエキスパンダ基板に接続します。
両方の SAS コネクタが固定されていることを確認します。
メモ: 下部バックプレーンエキスパンダ基板に接続されている SAS ケーブルの端に LOW EXP SAS
A
LOW EXP SAS B と書かれたラベルが貼られています。
7. 上部バックプレーンエキスパンダ基板を取り付けます。
注意: バックプレーンエキスパンダ基板の取り扱いには十分注意して、コンポーネントを損傷しな
いようにします。
a. バックプレーンエキスパンダボードのリリースレバーが完全に開いていることを確認します。
b. エキスパンダ基板の下の 2 つガイドレールがハードドライブバックプレーン上の 2 つのガイドポス
トの位置に合うように、バックプレーンエキスパンダ基板をセットします。
リリースレバー上の固定ネジおよびスタンドオフ(エキスパンダ基板の下)がハードドライブバック
プレーン上のエキスパンダ基板ブラケットのスロットに挿入されます。
c. リリースレバーがエキスパンダ基板と同じ高さになり、エキスパンダ基板コネクタがハードドライブ
バックプレーンコネクタに完全に装着されるまで、リリースレバーを内側に回します。エキスパンダ
をしっかりと押して、コネクタを完全にはめ込む必要がある場合があります。
8. SAS ケーブルを上部バックプレーンエキスパンダ基板に接続します。
両方の SAS コネクタが固定されていることを確認します。
メモ: 上部バックプレーンエキスパンダ基板に接続されている SAS ケーブルの端に UP EXP SAS
A
UP EXP SAS B と書かれたラベルが貼られています。
10. バックプレーンエキスパンダ基板の取り付け
1. バックプレーン 2. ハードドライブバックプレーン上のガイ
ドピン(2
18
3. バックプレーンエキスパンダ基板コネクタ
3
4. バックプレーンエキスパンダ基板
5. 下部バックプレーンエキスパンダ基板 6. リリースレバー
7. LOW EXP SAS A 8. UP EXP SAS A
9. UP EXP SAS B
10. バックプレーンエキスパンダ基板の SAS
スロット
11. LOW EXP SAS B
11. 配線ダイアグラム
1. UP EXP SASA 2. UP EXP SASB
3. LOW EXP SASA 4. LOW EXP SASB
5. 上部バックプレーンエキスパンダ基板 6. 下部バックプレーンエキスパンダ基板
7. システム基板
8. MB SAS2B
9. MB SAS2A 10. MB SAS1B
11. MB SAS1A
9. 2 つ目の Shared PERC 8 を取り付けます。
Shared PERC 8 カードの左端を最初にカードホルダに差し込みます。左端を挿入したら、リリースレバ
ーがカードの端にかかるまで、もう一方の端のタッチポイントを押し下げます。
Shared PERC 8 カード
の端を持ちます。ヒートシンクを損傷しないようにししてください。
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12. 2 つ目の Shared PERC 8 カードの取り付け
1. Shared PERC 8 カードの左端 - 最初に挿入 2. Shared PERC 8 カードの右端(タッチポ
イントが
2 つ)
3. システム基板上のストレージコントローラ
カードコネクタ
4. システム基板
5. ストレージコントローラカードホルダ
10. 冷却ファンアセンブリを取り付けます。
11. 冷却ファンカバーを取り付けます。
冷却ファンカバーの取り付けでは、何の抵抗も感じません。冷却ファンカバーの取り付けが困難な場合
は、冷却ファンアセンブリを再装着して、すべての冷却ファンがしっかり装着されていることを確認し
ます。
12. システムカバーを閉じます。
13. システムをまっすぐに立てて、安定した平面に置き、システムのスタビライザを外側に開きます(該当
する場合)
14. システムをコンセントに再接続します。
マルチパスの設定に関する情報
マルチパスは、ストレージデバイスとオペレーティングシステムの間に代替データパスを提供することによ
りホストバスアダプタ(HBA)の障害の影響を軽減するために設計されたオペレーティングシステムレベル
のフレームワークです。
マルチパスは、Windows および VMware に設定することができます。
VMware をお使いの場合 — NMP(ネイティブマルチパス)は、VMware のマルチパスフレームワークで
す。ストレージへの複数のパスが見つかった場合、
NMP が自動的に設定されます。標準 VRTX のインス
トールでは、デフォルトの NMP 設定を使用できます。NMP のパスは、ESX サーバーを選択して、設定
ストレージに進み、データストアを選択すると vSphere で確認することができます。パス数およびヘ
ルスは下部パネルに表示されます。
Windows をお使いの場合 — MPIO(マルチパス I/O)は、Microsoft Windows のマルチパスサービスで
す。MPIO を設定するには、まず仮想ディスクを作成し、MPIO をサポートしているサーバーモジュール
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Dell PowerEdge VRTX クイックスタートガイド

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