Dell Embedded Box PC
3000
設置および操作マニュアル
規制モデル： N02PC
規制タイプ： N02PC001
メモ、注意、警告
メモ: 製品を使いやすくするための重要な情報を説明しています。
注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その危険を回避するための方法を説明しています。
警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。
© 2016-2019 Dell Inc. またはその関連会社。。Dell、EMC、およびその他の商標は、Dell Inc. またはその子会社の商標です。その他
の商標は、それぞれの所有者の商標である場合があります。
2019 - 09
Rev. A03
1 概要.............................................................................................................................................5
2 機能............................................................................................................................................ 6
上面図.....................................................................................................................................................................................6
底面図.....................................................................................................................................................................................6
VGA コネクタのマッピング.........................................................................................................................................7
RS232 コネクタのマッピング..................................................................................................................................... 8
RS485 コネクタのマッピング.....................................................................................................................................8
CANbus コネクタのマッピング.................................................................................................................................. 9
DC 電源ポート.................................................................................................................................................................9
RS422 コネクタのマッピング..................................................................................................................................... 9
システム LED.......................................................................................................................................................................10
3 Embedded Box PC のセットアップ................................................................................................ 11
壁取り付けブラケットを使用した壁への Embedded Box PC の取り付け............................................................. 13
DIN レールへの Embedded Box PC の取り付け............................................................................................................ 15
4 オペレーティングシステムのセットアップ...................................................................................... 17
Ubuntu Desktop....................................................................................................................................................................17
Ubuntu Desktop の再インストール............................................................................................................................ 17
Ubuntu Desktop の復元................................................................................................................................................ 18
リカバリ用 USB フラッシュドライブによる Embedded Box PC の Ubuntu Desktop の復元.......................18
ブータブル USB フラッシュドライブの作成.......................................................................................................... 18
リカバリ USB フラッシュドライブの作成............................................................................................................. 18
Windows OS......................................................................................................................................................................... 18
Windows 7 Professional SP1......................................................................................................................................... 18
Windows 7 Professional for Embedded Systems SP1.............................................................................................. 20
Windows Embedded Standard 7 P/E......................................................................................................................... 22
Windows 10 Professional.............................................................................................................................................. 24
Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2015.......................................................................................................................25
Windows オペレーティングシステムを実行している Embedded Box PC 用の推奨ドライバおよびア
プリケーション......................................................................................................................................................... 27
5 仕様.......................................................................................................................................... 30
6 モバイルブロードバンドサービスの有効化...................................................................................... 32
7 多機能ポートケーブルの使用......................................................................................................... 33
8 ZigBee ドングルのセットアップ................................................................................................... 36
9 コネクタキット........................................................................................................................... 37
目次
目次 3
概要
Embedded Box PC 3000 があれば、お使いのデバイス（有線または無線）をネットワーク対応デバイスに接続して、それらを既存
のネットワークエコシステムでリモートに管理できます。また、プロセス型生産およびディスクリート型生産、フリート管理、キオ
スク、デジタル看板、サーベイランス、自動小売ソリューションで使用されるデバイスと接続できます。Dell が承認した壁取り付け
キットを用いた壁への取り付けや、レールマウントを用いた既存のラックインフラストラクチャへの組み込みが可能です。
Windows 7 Professional SP1 64 ビット、Windows 7 Professional for Embedded Systems SP1 64 ビット、Windows Embedded Standard 7
P/E 64 ビット、Windows 10 Professional 64 ビット、Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2015 64 ビット、および Ubuntu Desktop 16.04
の各オペレーティングシステムをサポートします。
1
概要 5
機能
上面図
機能
1 前面アクセスドア 前面アクセスドアをシャーシに固定している拘束ネジを緩めま
す。前面アクセスドアを取り外して、ハードドライブ、ソリッド
ステートドライブ、または SIM カードスロットにアクセスします。
2 USB 3.0 ポート USB 対応デバイスを接続します。データ転送速度は最大で 5 Gbps
です。
3 ハードリセット ピンを使用してピンホールの中にあるボタンを押し、組み込み用
ボックス PC を再起動します。
4 電源ボタン 押して、組み込み用ボックス PC の電源をオンまたはオフにしま
す。
底面図
機能
1 ネットワークポート 1 ネットワークアクセス用の Ethernet（RJ45）ケーブルを接続しま
す。データ転送速度は最大で 10/100/1000 Mbps です。
2 USB 2.0 ポート（2） USB 対応デバイスを接続します。データ転送速度は最大で 480
Mbps です。
3 VGA ポート モニタまたはその他の VGA 対応デバイスを接続します。オーディ
オ出力を提供します。詳細については、「VGA コネクタのマッピン
グ」を参照してください。
4 多機能ポート（メス） 多機能ポート ケーブルを接続します（オプション）。詳細について
は、「多機能ポート ケーブルの使用」を参照してください。
5 RS232/RS485 ポート 1（BIOS で設定可能） RS232/RS485 ケーブルを Embedded Box PC に接続します。詳細
については、「RS232 コネクタのマッピング」/「RS485 コネクタの
マッピング」を参照してください。
2
6 機能
機能
6 12-26V DC 電源ポート 電力供給用の 12-26V DC 電源ケーブルを Embedded Box PC に接
続します。DC 電源ポートの外形寸法の詳細については、「DC 電源
ポート」を参照してください。
7 ワイヤレスアンテナポート 1 ワイヤレスアンテナを接続してワイヤレス信号の範囲と強さを増
加させます。
8 ワイヤレスアンテナポート 2 ワイヤレスアンテナを接続してワイヤレス信号の範囲と強さを増
加させます。
9 リモート電源スイッチ
1
リモート電源スイッチを取り付けます。
10 RS232/RS485 ポート 3（BIOS で設定可能） RS232/RS485 ケーブルを Embedded Box PC に接続します。詳細
については、「RS232 コネクタのマッピング」/「RS485 コネクタの
マッピング」を参照してください。
11 USB 2.0 ポート USB 対応デバイスを接続します。データ転送速度は最大で 480
Mbps です。
12 USB 2.0 ポート USB 対応デバイスを接続します。データ転送速度は最大で 480
Mbps です。
13 ネットワークポート 2 ネットワークアクセス用の Ethernet（RJ45）ケーブルを接続しま
す。データ転送速度は最大で 10/100/1000 Mbps です。
14 CANbus ポート（オプション） CANbus ポート対応デバイスまたはドングルに接続します。詳細
については、「CANbus コネクタのマッピング」を参照してくださ
い。
15 ディスプレイポート モニタまたはその他の DisplayPort 対応デバイスを接続します。ビ
デオおよびオーディオ出力を提供します。
16 モバイルブロードバンドアンテナポート 2 モバイルブロードバンドアンテナを接続してモバイルブロードバ
ンド信号の範囲と強さを増加させます。
17 モバイルブロードバンドアンテナポート 1 モバイルブロードバンドアンテナを接続してモバイルブロードバ
ンド信号の範囲と強さを増加させます。
1.これらのポートに対する接続は SELV 回路を使用して行う必要があり、ワイヤ（26 AWG～18 AWG）を DI（二重絶縁）または RI（強化絶縁）にして、あらゆる危険電圧か
ら保護する必要があります。2.88 kg-cm（2.5 ポンド-インチ）でネジを締め、ワイヤをコネクタに固定します。2 アンテナは個別の付属品ボックスに入れられ、Edge Gateway
と共に出荷されます。
VGA コネクタのマッピング
PIN 信号 PIN 信号 PIN 信号
1 RED 6 GND 11 NC
2 GREEN 7 GND 12 DDCDAT
3 BLUE 8 GND 13 HSYNC
4 NC 9 +5 V 14 VSYNS
5 GND 10 GND 15 DDCCLK
メーカーのパーツ番号 CCM C070242HR015M408ZR
http://ccm.sg/
機能 7
メモ: このパーツ番号は、あくまでも参照用であり、変更さ
れる可能性があります。
RS232 コネクタのマッピング
PIN 信号 PIN 信号
1 DCD 6 DSR
2 RXD 7 RTS
3 TXD 8 CTS
4 DTR 9 RI
5 GND
メーカーのパーツ番号 ACES 59131-0093C-P01
https://acesna.com/
メモ: このパーツ番号は、あくまでも参照用であり、変更さ
れる可能性があります。
RS485 コネクタのマッピング
PIN 信号 PIN 信号
1 DATA- 6 NC
2 DATA+ 7 NC
3 NC 8 NC
4 NC 9 NC
5 GND
メーカーのパーツ番号 ACES 59131-0093C-P01
https://acesna.com/
メモ: このパーツ番号は、あくまでも参照用であり、変更さ
れる可能性があります。
8 機能
CANbus コネクタのマッピング
PIN 信号 PIN 信号
1 NC 6 NC
2 CAN_L 7 CAN_H
3 GND 8 NC
4 NC 9 NC
5 NC
メーカーのパーツ番号 ACES 59131-0093C-P01
https://acesna.com/
メモ: このパーツ番号は、あくまでも参照用であり、変更さ
れる可能性があります。
DC 電源ポート
次の図は、DC 電源ポートの外形寸法を示しています。
PIN 極性
1 DC 入力
2 アース
メーカーのパーツ番号 ACES 59130-0023C-P01
https://acesna.com/
メモ: このパーツ番号は、あくまでも参照用であり、変更さ
れる可能性があります。
RS422 コネクタのマッピング
機能 9
PIN 信号 PIN 信号
1 TX- 6 NC
2 TX+ 7 NC
3 RX+ 8 NC
4 RX- 9 NC
5 GND
メーカーのパーツ番号 ACES 59131-0093C-P01
https://acesna.com/
メモ: このパーツ番号は、あくまでも参照用であり、変更さ
れる可能性があります。
システム LED
機能
1 ネットワークステータスライト 1 ネットワークポート 1 のネットワークアクティビティを示します。
2 ネットワークステータスライト 2 ネットワークポート 2 のネットワークアクティビティを示します。
3 ハードドライブアクティビティライト 内蔵ストレージデバイスからの読み取り / 書き込みアクティビティを
示します。
10 機能
Embedded Box PC のセットアップ
警告: Embedded Box PC の取り付け中は、責任のある担当者またはインテグレータが Embedded Box PC に付属の電源アダプ
タを使用する必要があります。使用可能な電源が Embedded Box PC の必要な入力電源に一致することを必ず確認してくだ
さい。接続を行う前に、電源コネクタの横にある入力電源のマーキングを確認してください。
警告: 本項の手順を開始する前に、Embedded Box PC に付属の「安全にお使いいただくための注意事項」をお読みください。
ベストプラクティスの詳細については、www.dell.com/regulatory_compliance にアクセスしてください。
メモ: Embedded Box PC が提供する保護が正常に機能するようにするには、このマニュアルで指定された以外の方法で
Embedded Box PC を使用したり、取り付けたりしないでください。
メモ: メインネットワークに追加の電源接続を行うには、IEC 60227 または IEC 60245 のいずれかに適合する、90°C（194°F）
で定格 15 A の 3 コアケーブルなどの負荷電流に適したケーブルを使用します。Embedded Box PC は 0.8 mm ～ 2.5 mm（18
AWG ～ 14 AWG）のケーブルに対応しています。
警告: 記号 は通常使用中に温度が上昇しやけどの原因となる恐れのある、高温面または隣接する高温面を示しています。
やけどの危険を減らすため、機器が冷えてから、または防護手袋を着用してお取り扱いください。
警告: この製品は特定用途向けに設計されており、RF および規制に関する知識を持つ資格のある担当者が設置する必要があり
ます。一般ユーザーが設置したり、設定を変更したりしないでください。
警告: 規制上の RF 被ばく要件を満たすため、通常動作状況で放射アンテナが近くの人から 20 cm 離れるような場所に製品を
設置してください。
警告: デルが承認したアンテナのみを使用してください。
メモ: 設置場所を慎重に選択し、最終的な出力電力が関連する規則の制限を超えないようにしてください。これらの規則に違
反すると、重い処罰につながる可能性があります。
警告: 認定 SELV 電源を Embedded Box PC に接続します。
警告: お使いの機器またはアクセサリに付属の取り外し可能な主電源コードセットを交換する必要がある場合は、交換用のコー
ドセットが機器を設置する国の定格電圧、電流、温度に適合することを確認してください。コードセットは、地域の安全規定、
規制、法律に従う必要があります。
専門的な取り付け説明
取り付け担当者
この製品は特定用途向けに設計されており、RF および規制に関する知識を持つ資格のある担当者が取り付ける必要があります。一
般ユーザーが取り付けたり、設定を変更したりしないでください。
取り付け場所
規制上の RF 被ばく要件を満たすため、通常動作状況で放射アンテナが近くの人から 20 cm 離れるような場所に製品を取り付けて
ください。
外部アンテナ
申込者が承認したアンテナのみを使用してください。承認されていないアンテナを使用すると、FCC/IC 制限に違反し使用が禁止
される恐れのある、不要な、または過剰な RF 送信電力を生み出す場合があります。
コンポーネント 周波数（MHz） アンテナのタイプ Brand（ブランド）
ゲイン（dBi）
メイン 補助
WLAN 2412～2462 ダイポール Laird 2.9 2.9
5180～5240 4.0 4.0
3
Embedded Box PC のセットアップ 11
コンポーネント 周波数（MHz） アンテナのタイプ Brand（ブランド）
ゲイン（dBi）
メイン 補助
5260～5320 4.0 4.0
5500～5700 4.0 4.0
5745～5825 3.9 3.9
Bluetooth 2402～2480 2.9 2.9
WLAN 2412～2462 モノポール Taoglas Antenna
Solution Ltd.
2.82 2.79
5180～5240 4.11 4.51
5260～5320 4.11 4.51
5500～5700 4.11 4.51
5745～5825 4.11 4.51
Bluetooth 2402～2480 2.82 2.79
取り付け手順
詳細については、ユーザーズマニュアルを参照してください。
メモ: 取り付け位置を慎重に選択し、最終的な出力電力が関連規則で規定されている制限を超えないようにしてください。こ
れらの規則に違反すると、重い処罰につながる可能性があります。
FCC（連邦通信委員会）電波干渉声明
本装置は FCC 規定の第 15 項に準拠しています。操作には以下の 2 つの条件があります。（1）本装置が有害な電波障害を引き起こ
さないこと。および（2）本装置は、好ましくない操作を引き起こす可能性のある電波障害を含め、あらゆる電波障害を受け入れ
ること。
本装置はテストの結果、FCC 規定の第 15 条に準拠したクラス B のデジタルデバイスに対する制限を満たすことが確認されていま
す。この規制は、個人の家に取り付けた場合に、有害な障害に対する適正な保護を提供するよう設計されています。本装置は、無
線周波エネルギーを発生、使用し、放射することがあります。指示に従って設置および使用されない場合、無線通信に電波障害を
引き起こすことがあります。ただし、特定の設置方法で電波障害が発生しないという保証はありません。本装置がラジオまたはテ
レビの受信に 電波障害を引き起こす場合（これは本装置の電源のオン/ オフを切り替えることで確認可能）、次の解決方法を試行
することが推奨されます。
• 受信アンテナの方向または場所を変える。
• 装置と受信機の距離を離す。
• 受信機が接続されているものとは別の回路上のコンセントに装置を接続する。
• 代理店やラジオ / テレビ技術者に相談する。
FCC による注意：
• コンプライアンス責任者の明示的な承諾を得ることなく、本装置に対して変更または改造を行った場合、本装置に対するユー
ザーの操作権限が無効になる可能性があります。
• 本送信機を他のアンテナまたは送信機と同じ場所に置いたり、一緒に動作させないでください。
放射線被ばくについての声明：
本装置は制御不能な環境に対する FCC の放射線被ばくに関する制限に準拠しています。本装置は、放射体とユーザーとの間隔が少
なくとも 20 cm 離れるように取り付け、その状態で操作する必要があります。
メモ: 国コードの選択は米国モデル以外の装置でのみ使用可能であり、米国モデルでは使用できません。FCC 規定によって、
米国で販売されている Wi-Fi 製品はすべて米国の操作チャネルにのみ固定する必要があります。
カナダ産業省の声明
本装置はカナダ産業省の免許免除 RSS 規格に準拠しています。次の 2 つの条件にしたがって使用してください。
1. 本装置により電波障害を生じさせないこと。
2. 本装置は、好ましくない操作を引き起こす可能性のある電波障害を含め、あらゆる電波障害を受け入れること。
Embedded Box PC のセットアップ
1. Embedded Box PC を 壁取り付けブラケット または DIN レールブラケット を使用して、壁などの垂直面に取り付けます。
2. 次の方法のいずれかで、ネットワークに接続します。
• ネットワークケーブルを接続します。
12 Embedded Box PC のセットアップ
• ワイヤレスアンテナ（WLAN 1 および WLAN 2）を取り付けて、ワイヤレス接続を有効にします。
• モバイルブロードバンドキット（WWAN 1 および WWAN 2）を取り付けて、モバイルブロードバンド接続を有効にします。
メモ: Dell Embedded Box PC へのワイヤレスアンテナの接続に関する詳細については、ワイヤレスアンテナに付属のマニ
ュアルを参照してください。
メモ: Embedded Box PC への WWAN カードの取り付けの詳細については、www.dell.com/support の
『Embedded Box
PC Service Manual』
を参照してください。
メモ: ワイヤレスアンテナ、キーボード、マウスなどの周辺機器は別売りです。
3. デバイスを Embedded Box PC の I/O ポートに接続します。
4. 電源アダプタを接続してアダプタピンのスリーブを締め、Embedded Box PC に固定します。
5. Embedded Box PC の電源を入れ、オペレーティング システムのセットアップを完了します。
6. Embedded Box PC の I/O ポートを設定します。
トピック：
• 壁取り付けブラケットを使用した壁への Embedded Box PC の取り付け
• DIN レールへの Embedded Box PC の取り付け
壁取り付けブラケットを使用した壁への Embedded
Box PC の取り付け
壁取り付けブラケットを使用して、Embedded Box PC を壁に取り付けます。
メモ: 取り付けブラケットには、Embedded Box PC の背面に取り付けブラケットを固定する際に必要なネジのみ付属していま
す。
1. Embedded Box PC の背面に取り付けブラケットを差し込みます。
Embedded Box PC のセットアップ 13
2. 2 本の M3x5 ネジを使用して、2 つの取り付けブラケットを Embedded Box PC の背面に固定します。
メモ: ネジを 3 ～ 3.4 kg-cm（2.6 ～ 3.0 ポンド - インチ）で締め付けます。
3. 壁に取り付けブラケットの穴に対応する 4 つの穴を開けます。
4. Embedded Box PC を壁に当てて、取り付けブラケットの穴を壁の穴に合わせます。
14 Embedded Box PC のセットアップ
5. Embedded Box PC を壁に固定します。
メモ: ネジ（M4x6）を 5 ～ 5.4 kg-cm（4.3 ～ 4.7 ポンド - インチ）で締め付けます。
DIN レールへの Embedded Box PC の取り付け
Embedded Box PC は、DIN レールクリップを使用して DIN レールに取り付けることができます。
DIN レールに必要なハードウェア
• DIN レールクリップ x 2
• M4x7 ネジ（ネジ間隔 18 mm） x 2
DIN レール取り付け穴
Embedded Box PC のセットアップ 15
16 Embedded Box PC のセットアップ
オペレーティングシステムのセットアップ
警告: 突然の電力損失からオペレーティング システムの破損を防ぐため、オペレーティング システムを使用して Embedded
Box PC をグレースフル シャットダウンします。
Embedded Box PC には次のオペレーティングシステムのいずれかが装備されています。
• Windows 7 Professional SP1 64 ビット
• Windows 7 Professional for Embedded Systems SP1 64 ビット
• Windows Embedded Standard 7 P 64 ビット
• Windows Embedded Standard 7 E 64 ビット
• Windows 10 Professional（64 ビット）
• Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2015 64 ビット
• Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2016 64 ビット
• Ubuntu Desktop 16.04
メモ: Windows オペレーティングシステムの詳細については、msdn.microsoft.com を参照してください。
メモ: Ubuntu Desktop オペレーティングシステムの詳細については、www.ubuntu.com/desktop を参照してください。
トピック：
• Ubuntu Desktop
• Windows OS
Ubuntu Desktop
Ubuntu Desktop の再インストール
Ubuntu Desktop を再インストールする前に、以下を確認してください。
• キーボード、マウス、モニターを Embedded Box PC に接続するか、KVM セッション、Dell Wyse Cloud Client Manager（CCM）、
または Dell Command | Monitor（DCM）を通じて Embedded Box PC に接続します。
• ブータブル USB フラッシュドライブを作成します。
メモ: CCM の使用に関する詳細については、www.cloudclientmanager.com で入手可能な CCM マニュアルを参照してくださ
い。
メモ: DCM の使用に関する詳細については、www.dell.com/clientsystemsmanagement で入手可能な DCM マニュアルを参
照してください。
メモ: Ubuntu Desktop を初めてインストールする前に、リカバリ用 USB フラッシュドライブを作成することをお勧めします。
以下の手順に従って Ubuntu Desktop を再インストールします。
1. ブータブル Ubuntu Desktop USB フラッシュドライブを挿入します。
2. Embedded Box PC の電源を入れます。
3. <F12> を押して起動メニューにアクセスします。
4. セットアップユーティリティで UEFI 起動モード を有効にして、Ubuntu Desktop USB フラッシュドライブから起動します。
5. Dell リカバリ を選択して Ubuntu Desktop のインストールを開始します。
6. Ubuntu Desktop オペレーティングシステムをインストールするドライブを選択します。
7. インストールが完了したら、Embedded Box PC を再起動します。
8. 画面の指示に従って、言語、 ライセンス契約、場所、キーボードのレイアウト、ユーザー名 / パスワード の設定を行います。
Embedded Box PC が再起動し、Ubuntu Desktop が正常に起動します。
4
オペレーティングシステムのセットアップ 17
Ubuntu Desktop の復元
次の状況のいずれかが発生した場合は、Embedded Box PC の Ubuntu Desktop を新しい状態に復元することができます。
• Ubuntu Desktop を起動できない場合
• Ubuntu Desktop のオペレーティングシステムが損傷している場合
復元する前に、バックアップイメージを含むリカバリ用の USB フラッシュドライブを作成してください。
リカバリ用 USB フラッシュドライブによる Embedded Box
PC の Ubuntu Desktop の復元
1. リカバリ用 USB フラッシュドライブを Embedded Box PC に挿入します。
2. Embedded Box PC の電源を入れます。
3. <F12> を押して起動メニューにアクセスします。
4. セットアップユーティリティで UEFI 起動モード を有効にして、Ubuntu Desktop USB フラッシュドライブから起動します。
5. Dell リカバリ を選択して Ubuntu Desktop のリカバリを開始します。
6. Ubuntu Desktop オペレーティングシステムをインストールするディスクを選択します。
7. インストールが完了したら、Embedded Box PC を再起動します。
8. 画面の指示に従って、言語、 ライセンス契約、場所、キーボードのレイアウト、ユーザー名 / パスワード の設定を完了します。
Embedded Box PC が再起動し、Ubuntu Desktop が正常に起動します。
ブータブル USB フラッシュドライブの作成
1. www.ubuntu.com/download/desktop から Ubuntu Desktop ISO イメージをダウンロードします。
2. www.ubuntu.com/download/desktop/create-a-usb-stick-on-windows に記載されている手順に従います。
3. Ubuntu Desktop オペレーティングシステムをブータブル USB フラッシュドライブから再インストールします。
リカバリ USB フラッシュドライブの作成
初めて Ubuntu Desktop をインストールする場合は、リカバリディスクを作成します。
1. Embedded Box PC の電源を入れます。
2. 初めて Embedded Box PC を起動する場合は、画面の指示に従います。
3. Language（言語） を選択して、Continue（続行） をクリックします。
4. ライセンス契約に同意して、Continue（続行） をクリックします。
5. 場所を選択して、Continue（続行） をクリックします。
6. キーボードのレイアウトを選択して、Continue（続行） をクリックします。
7. ユーザー名とパスワードを入力して、Continue（続行）をクリックします。
8. 2 GB 以上の容量のある USB フラッシュドライブを挿入してリカバリ USB フラッシュドライブを作成して、Continue（続行）
をクリックします。
9. 起動ディスクを作成するには、USB stick user plugged（接続されている USB スティック） を選択して、Make Startup Disk
（起動ディスクの作成） をクリックします。
リカバリ USB フラッシュドライブを作成しました。
Windows OS
Windows 7 Professional SP1
概要
Embedded Box PC には Windows 7 Professional SP1 が標準搭載されています。詳細については、https://support.microsoft.com/en-us
を参照してください。
18 オペレーティングシステムのセットアップ
起動とログイン
Windows 7 Professional SP1 を設定する前に、キーボード、マウス、モニターを Embedded Box PC に接続します。Embedded Box PC
の電源を入れ、Windows を起動します。
1. 地域設定を選択します。
2. ユーザーアカウントを作成します。
3. 「End User License Agreement」（エンドユーザーライセンス契約）を読んで、同意します。
4. お好みの設定を選択します。
メモ: ワイヤレスネットワークに接続します（ワイヤレスネットワークが利用可能な場合）。
Windows 7 Professional SP1 の復元
起動パーティションにあるリカバリ OS イメージを使用して、Embedded Box PC 上の Windows 7 Professional SP1 を復元できます（リ
カバリ OS イメージは、ランタイムイメージを工場出荷時のイメージにリセットします）。
キーボード、マウス、モニターを Embedded Box PC に接続します。次のステップに従って、リカバリ環境を起動します。
1. コンピュータの電源を切ります。
2. Embedded Box PC の電源を入れます。
3. Dell ロゴが画面に表示されたら、<F8> を数回押して Advanced Boot Options（詳細起動オプション） メニューを開きます。
4. 矢印キーを使用して Repair Your Computer（コンピュータの修復） を選択し、<ENTER> を押します。
5. System Recovery Options（システムリカバリオプション） メニューでキーボードレイアウトを選択し、Next（次へ） をクリ
ックします。
6. 次の画面で、ローカルユーザーまたは管理者としてログインします。
7. Recovery options（リカバリオプション） メニューで Factory Image Restore（工場出荷時のイメージの復元） を選択します。
8. Next（次へ） をクリックして、Confirm Data Deletion（データ削除の確認） メニューを開きます。
9. Yes, reformat hard drive and restore system software to factory condition（はい、ハードドライブを再フォーマットして、
システムソフトウェアを工場出荷時の状態に復元します） チェックボックスを選択し、Next（次へ） をクリックします。
10. 復元操作が終了したら、Finish（完了） をクリックしてコンピュータを再起動します。
Windows 7 Professional SP1 の基本機能
BIOS のアップデート
Embedded Box PC 用の BIOS のアップデートは、dell.com/support からダウンロードできます。ダウンロードには、ローカルマシン
から実行できる実行ファイルが含まれます。
Watchdog Timer
Windows 7 Professional SP1 のウォッチドッグタイマーは、BIOS 設定を通じて制御されます。起動中に <F2> を押して BIOS を起動
します。BIOS セットアッププログラムで、System Configuration（システム構成） > Watchdog Timer Support（ウォッチドッ
グタイマーサポート） > Enable Watchdog Timer（ウォッチドッグタイマーを有効にする） を選択します。
ウォッチドッグタイマー機能は、次の状況のときに、オペレーティングシステムをリカバリするために使用されます。
• コンピュータの初期化が BIOS/UEFI によって正しく完了されたかを確認するために、コンピュータの POST を実行していると
き。
• オペレーティングシステムのウォッチドッグタイマードライバを通じて、BIOS/UEFI からオペレーティングシステムに移行して
いるとき。
どちらの状況でも、コンピュータが応答しない場合は、ウォッチドッグタイマーがユーザーの操作を必要とせずに対処します。BIOS
設定の ウォッチドッグタイマー でウォッチドッグタイマーの有効と無効を切り替えます。
TPM support（TPM サポート）
Windows 7 Professional SP1 は TPM 1.2 をサポートします。TPM リソースの詳細については、https://technet.microsoft.com/en-us/
library/cc749022(v=ws.10).aspx を参照してください。
システムのシャットダウン
スタート をクリックし、 シャットダウン をクリックして、Embedded Box PC をシャットダウンします。
オペレーティングシステムのセットアップ 19
システムの再起動
スタート をクリックします。次に、シャットダウン の横にある矢印をクリックし、再起動 を選択して Embedded Box PC を再起動
します。
LAN ネットワークの設定
1. スタート をクリックし、検索ボックスに ネットワーク と入力します。
2. 検索結果で ネットワークと共有センター をクリックします。
ネットワークと共有センター ウィンドウが表示されます。
3. 左パネルで、アダプタの設定の変更 をクリックします。
WLAN ネットワークの設定
1. スタート をクリックし、検索ボックスに ネットワーク と入力します。
2. 検索結果で ネットワークと共有センター をクリックします。
ネットワークと共有センター ウィンドウが表示されます。
3. 左パネルで、アダプタの設定の変更 をクリックします。
Bluetooth の設定
1. スタート をクリックし、検索ボックスに Bluetooth と入力します。
2. 検索結果で Bluetooth 設定の変更 をクリックします。
Bluetooth 設定 ダイアログボックスが表示されます。
DW5580 ネットワークの設定
『
サ
ー
ビスマニュアル
』に従って、システムの DW5580 モジュールとそれに対応するキャリア SIM カードを取り付けて設定します。
モジュールと SIM カードを取り付けたあと、以下の手順に従って、WWAN との接続および切断を行います。
1. スタート をクリックし、検索ボックスに ネットワーク と入力します。
2. 検索結果で ネットワークと共有センター をクリックします。
ネットワークと共有センター ウィンドウが表示されます。
3. 左パネルで、アダプタの設定の変更 をクリックします。
4. 目的の WWAN 接続を見つけます。
5. WWAN 接続を右クリックし、接続 または 切断 を選択して、WWAN アダプタとの接続または切断をそれぞれ行います。
共通ポートのマッピング
シリアルポートのマッピング
次の表は、Embedded Box PC 3000（Dell の工場出荷時にインストールされた Windows 7 Professional SP1 OS イメージを搭載）の底
部にあるシリアルポートのマッピングを示します。
表 1. シリアルポートのマッピング
番号 ポートタイプ コネクタ デバイスノード
1 RS232/485 DB9 COM 1
2 多機能ポート（RS232/422） 7-in-1 ケーブル COM2
3 RS232/485 DB9 COM3
Windows 7 Professional for Embedded Systems SP1
概要
Embedded Box PC には、Windows 7 Professional for Embedded Systems が標準装備されています。詳細については、https://
docs.microsoft.com/en-us/windows/iot-core/を参照してください。
20 オペレーティングシステムのセットアップ
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