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取扱説明書
Drumatix
TR-06
© 2020 Roland Corporation
本機を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」と「使用上のご注意」(『安全上のご注意』チラシ)をよくお読みください。お読みになったあとは、すぐに見られるところに保管して
おいてください。
はじめに
※TR-06 は電池または USB バス電源で動作します。電池で使用するときは、電池の向きに注意して、単 3
電池を 4 本入れてください。
※電池の使いかたを間違えると、破裂したり、液漏れしたりする恐れがあります。「安全上のご注意」「使用
上のご注意」(『安全上のご注意』チラシ)に記載の電池に関する注意事項を守って正しくお使いください。
※本機を裏返すときは、破損を防ぐためボタンやつまみなどを保護してください。また、落下や転倒を引き
起こさないよう取り扱いに注意してください。
※電池が消耗すると画面に「Bt.Lo」と表示されます。新しい電池と交換してください。
※本機は、演奏や操作をやめてから一定時間経過すると自動的に電源が切れます(オート・オフ機能)。
自動的に電源が切れないようにするには、オート・オフ機能を解除してください。
電源を再びオンにするときは、電源を入れ直してください。
Boutique Dock DK-01(付属品)と組み合わせて使う
&
取り付け/取り外し/角度の調節については、DK-01 の取扱説明書をご覧ください。
※角度調節や取り付けなど、サウンド・モジュールを操作するときは、可動部と本体の間に指をはさま
ないように注意してください。お子様のいる場所で使用する場合は、必ず大人のかたが監視/指導し
てください。
MIDI や USB で鳴らす
TR-06 は、MIDI や USB で演奏することもできます。詳しくは「機器の接続」をご覧ください。
機器の接続
※他の機器と接続するときは、誤動作や故障を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞り、すべての機器
の電源を切ってください。
A B C D E F
G
A Micro USB(
O
)端子
市販の USB2.0 ケーブル(A-microB タイプ)でパソコンに接続
します。USBMIDI と USB オーディオの情報をやりとりすること
ができます。パソコンに接続するにはUSBドライバーをインストー
ルする必要があります。USBドライバーは、ローランドのホームページからダウンロードしてください。
詳しくは、ダウンロードしたファイルにある Readme.htm をお読みください。
&
https://www.roland.com/jp/support/
※充電専用のマイクロ USB ケーブルは使用しないでください。データ通信ができません。
B [VOLUME]つまみ
音量を調節します。
C PHONES 端子(ステレオ・ミ二)
ヘッドホン(別売)を接続します。
D OUTPUT 端子(ステレオ・ミ二)
アンプやモニター・スピーカーに接続します。
E MIX IN 端子(ステレオ・ミ二)
オーディオ入力端子です。接続した機器の音が、OUTPUT 端子と
PHONES 端子から出力されます。TR-06 内蔵のエフェクトをかける
こともできます。
F MIDI 端子
市販の MIDI ケーブルで MIDI 機器を接続すると、TR-06 と MIDI
機器を同期演奏できます。
電源を入れる/切る
G [POWER]スイッチ
電源をオン/オフします。
※正しく接続したら、必ず本機→接続した機器の順に電源を入れてください。手順を間違えると、誤動作を
したり故障したりすることがあります。電源を切るときは、接続した機器→本機の順に電源を切ってくだ
さい。
※電源を入れる/切るときは、音量を絞ってください。音量を絞っても電源を入れる/切るときに音がする
ことがありますが、故障ではありません。
データ・バックアップ/リストア
バックアップ
1.
TR-06 とパソコンを USB ケーブルで接続します。
2.
[RUN/STOP]ボタンを押しながら電源を入れます。
ドライブの準備に 1 分程度かかります。準備の進み具合は、ステップ[1]~[16]インジケーターで
確認することができます。
3.
パソコンで「TR-06」ドライブを開きます。
「TR-06」ドライブの「BACKUP」フォルダー内にバックアップ・ファイルがあります。
4.
バックアップ・ファイルをパソコンへコピーします。
「BACKUP」フォルダーの中のすべてのファイルをコピーします。
5.
コピーが完了したら、パソコン上で USBドライブの取り出しをします。
Windows 10/8/7
「TR-06」アイコンを右クリックして「取り出し」を実行します。
Mac OS
「TR-06」アイコンをドックにあるゴミ箱アイコンにドラッグします。
6.
電源をオフにします。
リストア
1.
「バックアップ」の 1 〜 3 の手順で、パソコンで「TR-06」ドライブを開きます。
2.
「TR-06」ドライブの「RESTORE」フォルダー内にバックアップ・ファイルをコピーします。
3.
コピーが完了したら、パソコン上で USBドライブの取り出しをして、[TAP]ボタンを押します。
4.
LED の点滅が完全に終わってから、電源をオフにします。
各部の名称とはたらき
6 7
1
2
9 8
11
12
13
14
15
16
17
18
19
3
4
10
5
MODE /ディスプレイ・セクション
操作子 説明
[MODE]つまみ
動作モードを切り替えます。
TRACK WRITE(トラック・ライト)
トラック(曲)の編集をするモードです。
TRACK PLAY(トラック・プレイ)
トラック(曲)を再生するモードです。
PATTERN PLAY(パターン・プレイ)
パターンを再生するモードです。
PATTERN WRITE(パターン・ライト)
パターンの編集をするモードです。
[ INSTRUMENT]つまみ
インストの切り替えや、再生/編集するトラックを切り替
えます。
AC(ACCENT)、BD(BASSDRUM)、SD(SNARE
DRUM)、LT(LOWTOM)、HT(HITOM)、CY
(CYMBAL)、OH(OPENHIHAT)、CH(CLOSED
HIHAT)
[MENU](SUB STEP)ボタン
メニューを表示したり、ステップ・ボタン[1]~[16]
と組み合わせて、サブステップを入力したりします
[STEP LOOP]ボタン
ステップ・ループ・モードに切り替えます。
ステップ・ループ・モードでは、ステップ・ボタン[1]~[16]
を押している間、指定したステップを繰り返し再生します。
[TEMPO]ボタン テンポを設定します。
ディスプレイ テンポの値や、さまざまな情報を表示します。
[VALUE]つまみ ディスプレイに表示された値を編集します。
パターンとトラックとは?
記録した演奏情報を「パターン」と呼びます。
TR-06 には 128 個の「パターン」と、パターンを並べた 8 個の「トラック」があります。
トラック
(8 トラック)
トラック 1 トラック 8
パターン
(128 パターン)
パターンを並べて 1 曲
分に組み立てることが
できます。
プレイするときに読み書
きする単位です。
パターン・グループ 1
パターン 1 〜 16
パターン・グループ 8
パターン 1 〜 16
INST エディット・セクション
操作子 説明
イン スト つ ま み 各インストの音量を調節します。
[ACCENT]
つまみ
アクセントの強さを調節します。
TRIGGER セクション
操作子 説明
TRIGGER IN 端子
TRIGGEROUT 端子を備えた機器(TR-08 など)を、ミニ・プラグ(モノ)
のケーブルで接続します。
この端子にプラグを差し込むと、TR-06 は内部クロックから切り離され、トリ
ガー・パルスを端子から受信するタイミングで、ステップが進むようになり
ます。
その他にもこの端子からの入力で、ランダム機能やノート・シフト機能を
実行することができます。実行する内容はメニューで設定します。
TRIGGER OUT
端子
各インストの発音タイミングでトリガーを出力します。
TRIGGER OUT
[AC]端子
ACC のタイミングや、パターンの始めや終わりにトリガーを出力します。
トリガーを出力するタイミングは、メニューで設定します。
※TRIGGER セクションの各端子は「ミ二・プラグ(モノ)」のケーブルで接続してください。「ステレオ・ミニ・
プラグ」のケーブルは使用しないでください。正しく動作しません。
エフェクト・セクション
操作子 説明
[DRIVE]つまみ
オーバードライブを調節します。左に回しきるとオフになります。
ドライブのタイプはシステム設定で選べます。
•[MENU]ボタンと組み合わせると、インストの TUNE を設定できます
•[STEPLOOP]ボタンと組み合わせると、インストの DRIVE のオン/オフ
を設定できます
[TIME]つまみ
ディレイ・タイムを設定します。
ディレイのタイプは、メニューで変更できます。
•[MENU]ボタンと組み合わせると、インストの DECAY を設定できます
•[STEPLOOP]ボタンと組み合わせると、ディレイ・エフェクトのテンポシン
クのオン/オフを設定できます
[DEPTH]つまみ
ディレイの繰り返し回数を設定します。
ディレイ・エフェクトのタイプは、システム設定で変更できます。
•[MENU]ボタンと組み合わせると、インストの音色を設定できます。設定
するパラメーターは、インストにより異なります。
•[STEPLOOP]ボタンと組み合わせると、インストのディレイ・エフェクトへ
のセンド量を設定できます。
シーケン サ ー・セクション
操作子 説明
[RUN/STOP]ボタン パターン/トラックを再生/停止します。
[PATTERN CLEAR]ボタン
パターンの消去や、トラックの編集位置を先頭に戻す操作、
ダ・カーポの入力に使用します。
[PATTERN GROUP]ボタン
再生するパターンの、グループの切り替え、編集する小節
の切り替え、セーニョの入力に使用します。
[TAP]ボタン
押したタイミングでの、ノートの入力や、再生位置のリセット、
メニューの決定、ダル・セーニョなどに使用します。
[SCALE]スイッチ
設定するステップの、音の長さを選びます。
1:16 分音符 3:8分3連符
2:32 分音符 4:16分3連符
ステップ[1]〜[16]ボタン パターンの選択や、ノートの編集に使用します。
[FUNCTION]ボタン
PATTERNWRITEMODE で、SCALE の適応や、ステップ
[1]~[16]ボタンと組み合わせて LASTSTEP を設定
します。
音色の切り替え
1.
[MENU]ボタンと [STEP LOOP]ボタンを同時に押します。
インスト・セレクト・モードに切り替わります。
2.
ステップ[2]〜[6]ボタンを押して、音色を変更するインストを選びます。
3.
[VALUE]つまみで音色を選びます。
イン スト 1 2 3 4 5
BD(ステップ[2])
TR-606BD RICH FAT
SD(ステップ[3])
TR-606SD RICH FAT
LT(ステップ[4])
TR-606LT SynthPercussion NOISETOM CP RS
HT(ステップ[5])
TR-606HT SynthPercussion NOISETOM CP RS
CY(ステップ[6])
TR-606CY GATECYMBAL CP RS
パターンの再生と書き込み
パターンの再生(PATTERN PLAY モード)
基本操作
1.
[MODE]つまみを、「PATTERN PLAY」にします。
2.
[PATTERN GROUP]ボタンで、パターン・グループ(I または II)を選びます。
3.
ステップ[1]〜[16]ボタンで、パターンを選びます。
再生中でも、ステップ[1]~[16]ボタンでパターンを選ぶことができます。
パターン・グループの 3 ~ 8 を選ぶには
1.
[PATTERN GROUP]ボタンを押しながらステップ[3]〜[8]ボタンを押して、グループを選びます。
2.
[PATTERN GROUP]ボタンを押したままステップ[1]〜[16]ボタンを押して、パターンを選び
ます。
パターン・グループは 1 / 2、3 / 4、5 / 6、7 / 8 が対になっており、[PATTERNGROUP]ボタ
ンを押すたびに、交互にグループが切り替わります。
パターンの連続再生
パターン選択時に、2 つのボタンを同時に押すことで、複数のパターンを選ぶことができます。選んだパ
ターンは、連続再生されます。再生中のパターンは点滅します。
1.
[RUN/STOP]ボタンを押して、パターンを再生/停止します。
テンポの変更
パターン・プレイ・モードではディスプレイにテンポが表示されます。
1.
[TEMPO]ボタンを押します。
テンポの小数点以下 2 桁を表示します。
2.
[VALUE]つまみで、テンポを変更します。
フィル・インを挿入する
1.
再生中に
[MENU]ボタンを押しながら、 ステップ[1]〜[16]ボタンを押して、挿入するパター
ンを選びます。
イントロ を 挿 入 す る
1.
停止中に
[MENU]ボタンを押しながら、 ステップ[1]〜[16]ボタンを押して、挿入するパター
ンを選びます。
パターンの書き込み(PATTERN WRITE モード)
基本操作
1.
[MODE]つまみを、「PATTERN WRITE」にします。
2.
[PATTERN GROUP]ボタンで、パターン・グループ(I または II)を選びます。
3.
ステップ[1]〜[16]ボタンで、パターンを選びます。
パターン・グループの 3 ~ 8 を選ぶには
1.
[PATTERN GROUP]ボタンを押しながらステップ[3]〜[8]ボタンを押して、グループを選びます。
2.
[PATTERN GROUP]ボタンを押したままステップ[1]〜[16]ボタンを押して、パターンを選び
ます。
パターン・グループは 1 / 2、3 / 4、5 / 6、7 / 8 が対になっており、[PATTERNGROUP]ボタ
ンを押すたびに、交互にグループが切り替わります。
4.
[INSTRUMENT]つまみでインストを選びます。
5.
[RUN/STOP]ボタンを押してパターンを再生します。
6.
ステップ[1]〜[16]ボタンで、インストを鳴らすか鳴らさないかを指定します。
[TAP]ボタンでノートを入力する
1.
再生中に
[TAP]ボタンを押して、選ばれているインストにノートを入力します。
シャッフル/フラムの設定
1.
[TEMPO]ボタンを長押します。
ステップ[1]~[7]ボタンにシャッフルの値が、 ステップ[9]~[16]ボタンにフラムの値が
表示されます。
2.
[TEMPO]ボタンを押しながら ステップ[1]〜[7]ボタンを押して、シャッフルの値を変更し
ます。
[VALUE]つまみでも変更できます。
3.
[TEMPO]ボタンを押しながら ステップ[9]〜[16]ボタンを押して、フラムの値(間隔)を
変更します。
パターンの消去(すべてを消去)
1.
停止中に、
ステップ[1]〜[16]ボタンを押しながら [PATTERN CLEAR]ボタンを押します。
パターンの消去(一部分だけ消去)
1.
再生中に
[PATTERN CLEAR]ボタンを押すと、押している間だけ、 [INSTRUMENT]つまみ
で選ばれているインストのノートが削除されます。
パターンのコピー
1.
コピー先のパターンを選んだ状態で、
[TAP]ボタンを押したままにします。
2.
[TAP]ボタンを押したまま ステップ[1]〜[16]ボタンを押して、コピー元のパターンを選
びます。
3.
[TAP]ボタンを押したまま [RUN/STOP]ボタンを押すと、コピーを実行します。
※
コピー操作中は[TAP]ボタンを押したまま操作してください。[TAP]ボタンを離すと操作がキャンセル
されます。
ラスト・ステップの設定
パターンの長さ(ステップ数)を設定します。
1.
再生中に、
[FUNCTION]ボタンを押しながら、 ステップ[1]〜[16]ボタンを押します。
スケールの設定
1.
[SCALE]スイッチで、設定したいスケールを選びます。
2.
再生中に
[FUNCTION]ボタンを押します。
ステップを 32 ステップに拡張する
1.
再生中に
[FUNCTION]ボタンを押しながら [PATTERN GROUP]ボタンを押します。
ステップが 32 ステップに拡張されます。
再生中に[PATTERNGROUP]ボタンを押すと、書き込むステップ(1 ~ 16 または 17 ~ 32)を切
り替えます。
ベロシティーの設定
ベロシティー(音の強弱)を入力します。
1.
再生中に、
ステップ[1]〜[16]ボタンを押しながら [ACCENT]つまみを回します。
プロバビリティーの設定
ノートを再生する確率を設定します。プロバビリティーを設定することで、同じパターンを鳴らし続けていても、
パターンにバリエーションをつけることができます。
1.
再生中に、
ステップ[1]〜[16]ボタンを押しながら [VALUE]つまみを回します。
ベロシティーとプロバビリティーの設定を確認する
1.
再生中に、
ステップ[1]〜[16]ボタンを長押しします。
プロバビリティーの設定値が表示されます。
2.
[TAP]ボタンを押します。
ベロシティーの設定値が表示されます。
TR-06MIDI 機器
MIDIINMIDIOUT