Dell E03J ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル

このマニュアルも適しています

Dell PowerVault MD3200
および MD3220
ストレージアレイ
はじめに
規制モデルシリーズ
E03J
および
E04J
メモ、注意、警告
メモ
: コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。
注意
: 手順に従わないと、ハードウェアの損傷やデータの損失につながる可能性が
あることを示しています。
警告:
物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示し
ています。
____________________
本書の内容は予告なく変更されることがあります。
© 2011 すべての著作権は Dell Inc. にあります。
Dell Inc. の書面による許可のない複製は、いかなる形態においても厳重に禁じられています。
本書に使用されている商標:
DellDELL のロゴ、および PowerVault Dell Inc. の商標です。
Microsoft
®
および Windows Server
®
は米国およびその他の国における Microsoft Corporation の商標ま
たは登録商標です。
Red Hat
®
および Red Hat Enterprise Linux
®
は、米国およびその他の国における
Red Hat, Inc.
の登録商標です。SUSE
®
は米国およびその他の国における Novell, Inc. の登録商標です。
VMware
®
は米国その他の法域における VMware, Inc. の登録商標です。
商標または製品の権利を主張する事業体を表すためにその他の商標および社名が使用されていること
があります。それらの商標や会社名は、一切
Dell Inc. に帰属するものではありません。
規制モデルシリーズ
E03J
および
E04J
2011 - 08 P/N 7JRX7 Rev. A02
はじめに 53
作業を開始する前に
メモ
: 本書において、Dell PowerVault MD3200 シリーズストレージアレイとは
Dell PowerVault MD3200
および Dell PowerVault MD3220 の両方を指します。
Dell PowerVault MD1200 シリーズ拡張エンクロージャとは Dell PowerVault
MD1200
および Dell PowerVault MD1220 の両方を指します。
Dell PowerVault MD3200
シリーズストレージアレイをセットアップする前に、
特定のベストプラクティスを考慮して、ご使用のストレージアレイが最高の効率
で動作し、完全な冗長性(必要な場合)が提供されることを確認することが必要
です。
ネットワーク全体を通して、常にカテゴリ
5e
(またはそれ以上)のイーサ
ネットケーブルを使用します。
ホストサーバーとストレージアレイ間のケーブルを接続する前に、各ポート
およびコネクタにラベルを貼っておきます。
ネットワーク全体で動力サイクルをする場合、常に正しいパワーアップとパ
ワーダウンの手順に従います。また、重要なネットワークコンポーネントは
別々の電源回路に置くようにします。
必要なその他のマニュアルおよびメディア
警告:
システムに付属のマニュアルで
安全および認可に関する情報
を参照
してください。保証に関する情報は、このマニュアルに含まれている場合
と、別の文書として付属されている場合があります。
メモ
: PowerVault MD3200 シリーズのマニュアルはすべて
support.dell.com/manuals
でご覧いただけます。
ラックソリューションに付属のマニュアルでは、システムをラックに取り付
ける方法について説明しています。
『オーナーズマニュアル』では、システムの機能、システムのトラブル
シューティング方法、およびシステムコンポーネントの取り付けや交換の方
法について説明しています。
『導入ガイド』
はソフトウェアおよびハードウェアのインストールと設定の
情報を提供します。
CLI
ガイド』はコマンドラインインタフェース(
CLI
)を使用した
ストレー
ジアレイの設定と管理に関する情報を提供します。
SMI-S
プログラマガイド』は
SMI-S
プロバイダおよび
SMI-S
プログラミ
ングの使い方に関する情報を提供します。
システムに付属のメディアには、オペレーティングシステム、システム管理
ソフトウェア、システムアップデート、およびシステムと同時に購入したシ
ステムコンポーネントに関するものを含め、システムの設定と管理用のマ
ニュアルとツールが収録されています。
54 はじめに
メモ
: アップデートには他の文書の内容を差し替える情報が含まれている場合
がよくありますので、
support.dell.com/manuals でアップデートがないか
どうかを常に確認し、初めにお読みください。
対応オペレーティングシステム
Microsoft Windows Server
Red Hat Enterprise Linux
SUSE Linux Enterprise Server
•VMware
メモ
: サポートされる、すべてのオペレーティングシステムバージョンの最新情報
は、
support.dell.com/manuals で『サポートマトリックス』 を参照してくださ
い。
一般的な設定
直接接続ホストの配線
サーバー 1 サーバー 2
企業、パブリック、
またはプライベート
ネットワーク
サーバー
3 サーバー 4
PowerVault MD3200
シリーズストレージ
アレイ
はじめに 55
取り付けと設定
警告:
次の手順を実行する前に、システムに付属しているマニュアルの
「安全にお使いいただくために」をお読みください。
システムの開梱
システムを開梱して、システムに同梱の納品書リストと照らし合わせながら、各
アイテムを確認します。
ラックへのレールとシステムの取り付け
レールの組み立てとラックへのシステムの取り付けの際は、システムに付属して
いるマニュアルの「安全にお使いいただくために」およびラックへの取り付け手
順に従ってください。
メモ
: 重量負荷のバランスを取るため、PowerVault MD3200 シリーズストレージ
アレイをラックの最下位置に取り付け、その上に
PowerVault MD1200 シリーズ拡
張エンクロージャを取り付けることをお勧めします。
56 はじめに
電源ケーブルの接続
電源ケーブルを接続する前に、電源スイッチがオフになっていることを確認して
ください。システムに電源コードを接続します。
電源ケーブルの固定
同梱のストラップでケーブルをブラケットにしっかりと固定します。
電源ケーブルのもう一方の端をアースされた電源コンセントまたは
UPS
(無停電
電源装置)や配電装置(
PDU
)などの電源に接続します。各電源装置は別々の電
気回路に接続します。
はじめに 57
拡張エンクロージャの配線
エンクロージャへの電源投入
次の順序でコンポーネントに電源を入れます。
1
PowerVault MD1200
シリーズ拡張エンクロージャ(使用する場合)
メモ
: ストレージアレイに電源を入れる前に拡張エンクロージャステータス
LED
が青色であることを確認します。
PowerVault MD3200
リーズストレージアレイ
PowerVault MD1200
リーズ拡張エンクロー
ジャ
1(オプション)
PowerVault MD1200
リーズ拡張エンクロー
ジャ
2(オプション)
58 はじめに
2
PowerVault MD3200
シリーズストレージアレイ
メモ
: RAID エンクロージャーに電源を入れる前に、RAID エンクロージャス
テータス
LED が青色であることを確認します。
3
ホストサーバー
ベゼルの取り付け
ベゼルを取り付けます(オプション)
MD ストレージソフトウェアのインストール
メモ
: MD ストレージソフトウェアのインストール、エンクロージャのセットアッ
プ、およびインストール後のタスクに関する詳細手順は『導入ガイド』を参照して
ください。
MD
ストレージ管理アプリケーションは、ストレージアレイを設定、管理、およ
び監視します。
MD
ストレージソフトウェアをインストールするには、次の手順
を実行します。
1
MD
シリーズリソースメディアを挿入します。
お使いのオペレーティングシステムによっては、インストーラが自動的に起
動する場合があります。インストーラーが自動的に起動しない場合は、イン
ストールメディア(またはダウンロードしたインストーライメージ)のルー
トディレクトリに移動し、
md_launcher.exe
ファイルを実行してくださ
い。
Linux
ベースのシステムでは、リソースメディアのルートに移動し、
autorun
ファイルを実行します。
はじめに 59
メモ
: Red Hat Enterprise Linux オペレーティングシステムは、デフォルトで
リソースメディアを
–noexec mount オプションでマウントします。このオ
プションでは実行可能ファイルを実行できません。この設定を変更するには、
インストールメディアのルートディレクトリにある
readme ファイルを参照
してください。
2
MD Storage
ソフトウェアのインストール
を選択します。
3
ライセンス契約を読み、それに合意します。
4
インストール設定
ドロップダウンメニューから、次のインストールオプ
ションのいずれかを選択します。
完全(推奨)
— MD Storage Manager
(クライアント)ソフトウェ
ア、ホストベースのストレージエージェント、マルチパスドライバ、お
よびハードウェアプロバイダをインストールします。
ホストのみ
ホストベースのストレージエージェントおよびマルチパ
スドライバをインストールします。
管理
管理ソフトウェアおよびハードウェアプロバイダをインストー
ルします。
カスタム
特定のコンポーネントを選択することができます。
5
このホストサーバー用のデータストレージとして機能するようにセットアッ
プしている
MD
ストレージアレイのモデルを選択します。
6
イベント監視サービスを、ホストサーバーの再起動時に自動で開始するか、
手動で開始するかを選択します。
メモ
: このオプションは、Windows クライアントソフトウェアのインストー
ルに限り適用可能です。
7
インストール先を確認して、
インストール
をクリックします。
8
インストールが完了したら、プロンプト表示に従ってホストサーバーを再起
動します。
9
MD Storage Manager
を起動してアレイを検出します。
10
該当する場合、お使いのストレージアレイと併せてご購入いただいたプレミ
アム機能をアクティブ化します。プレミアム機能をご購入いただいた場合
は、お使いのストレージアレイに同梱の印刷アクティベーションカードを参
照してください。
メモ
: MD Storage Manager のインストーラは、ストレージアレイの動作に必要
なドライバ、ファームウェア、およびオペレーティングシステムのパッチ
/ ホット
フィックスを自動でインストールします。またこれらのドライバおよびファーム
ウェアは、
support.dell.com からも入手可能です。さらに、特定のストレージア
レイに必要な追加設定および
/ またはソフトウェアについては、
support.dell.com/manuals で『サポートマトリクス』を参照してください。
60 はじめに
サービスタグの位置
お使いのシステムは固有のエクスプレスサービスコードとサービスタグ番号で識
別されます。エクスプレスサービスコードおよびサービスタグは、システムの前
面およびシステムの背面の
RAID
コントローラモジュール横にあります。この情
報は、デルが受けたサポート宛ての電話を、適切な担当者にするために使用
されます。
NOM 情報(メキシコのみ)
次の情報は、メシコの公式規格
NOM
)の要に従い、書で取り上ている
装置に関して提供されています。
輸入者:
モデル番号:
E03J および E04J
供給電圧: 100 240 V CA
周波数:
50/60 Hz
消費電流:
8.6 A
はじめに 61
仕様
ドライブ
PowerVault MD3200
最大 12 台のホットスワップ対応 3.5 インチ SAS ハー
ドディスクドライブ(
3.0 Gbps および 6.0 Gbps
PowerVault MD3220
最大 24 台のホットスワップ対応 2.5 インチ SAS ハー
ドディスクドライブ(
3.0 Gbps および 6.0 Gbps
RAID コントローラモジュール
RAID コントローラモジュール
温度センサー付きホットスワップ対応モジュール、
1
個または
2
コントローラ毎に
2 GB
キャッシュ
背面パネルコネクタ(RAID コントローラモジュール毎)
SAS コネクタ
ホスト接続用の
SAS IN
ポート
4
追加
PowerVault MD1200
シリーズエンクロー
ジャ拡張用
SAS OUT
ポート
1
メモ
: SAS コネクタは SFF-8088 に準拠しています。
シリアルコネクタ
6 ピン ミニ DIN コネクタ 1
メモ
: テクニカルサポート専用です。
管理イーサネットコネクタ エンクロージャの帯域外管理用
100/1000 Base-T
ポートイーサネット 1
メモ
: プライマリおよびセカンダリ RAID コントロー
ラモジュール用のデフォルト管理ポート
IP アドレスは
それぞれ、
192.168.128.101 および
192.168.128.102
です。管理ポートはデフォルトで
DHCP
(ダイナミックホスト設定プロトコル)に設定
されています。コントローラが
特定のタイムアウト時
間内(約
3 分)に DHCP サーバーから IP アドレス設
定を取得できない場合、
デフォルトの静的 IP アドレス
指定に戻ります。詳細については、
『導入ガイド』を
参照してください。
拡張
PowerVault MD1200
シリーズ
PowerVault MD1200
または PowerVault
MD1220
拡張エンクロージャのどの組み合わせでも
最大
192 台のハードディスクドライブをサポートし
ます。
192 台のハードディスクドライブのサポートは
プレミアム機能で、機能のアクティブ化が必要です。
プレミアム機能を使用せずにサポートできるハード
ディスクドライブの最大数は
120 台です。
冗長パス接続性は、各ハードディスクドライブに冗長
データパスを提供します。
62 はじめに
バックプレーンボード
コネクタ
12
または
24 SAS
ハードディスクドライブコネクタ
電源装置
/
冷却ファンモジュールのコネクタ
2
RAID
コントローラモジュールコネクタ
2
セット
前面
LED
およびシステム識別ボタン用コントロール
パネルコネクタ
1
センサー 温度センサー 2
LED インジケータ
フロントパネル
システムスの状態を示す
2
色の
LED
インジケータ
1
電源とエンクロージャモード用の単色
LED
インジ
ケータ
2
メモ
: エンクロージャモード LED PowerVault
MD3200
シリーズストレージアレイには適用されま
せん。
ハードディスクドライブキャ
リア
単色のアクティビティ
LED 1
各ドライブにつき
2
色の
LED
ステータスインジケー
1
電源装置 / 冷却ファンの障害 電源装置のステータス、電源装置 / ファン障害、およ
AC のステータスを示す LED ステータスインジ
ケータ
3
RAID コントローラモジュール 単色 LED 6 :
バッテリ障害
1
キャッシュアクティブ
1
コントローラ障害
1
コントローラ電源
1
システム識別
1
管理イーサネットアクティビティ
1
2 LED 6 個:
SAS IN
リンクまたは障害
4
•SAS OUT
リンクまたは障害
1
管理イーサネットリンクスピード
1
はじめに 63
スイッチ
システム識別ボタン
前面コントロールパネル上にあります。このボタンは、
ラック内でのシステムの位置確認に使用されます。
エンクロージャモードスイッチ システムの前面にあります。このスイッチは
PowerVault MD3200
シリーズストレージアレイに
は適用されません。
パスワードリセットスイッチ
RAID コントローラモジュールの背面パネルにありま
す。このスイッチはストレージアレイパスワードのリ
セットに使用します。
電源 装置
AC 電源装置(各電源装置につき)
ワット数
600 W
電圧
100 240 VAC8.6 A 4.3 A
熱消費
100 W
最大流入電流
通常のラインコンディションのもと、システムの動作
環境全範囲で、電源装置
1 台に付き 10 ミリ秒以下で
突入電流が最高
55 A に達する場合があります。
ハードディスクドライブで利用可能な電力(スロット
1 個あたり)
PowerVault MD3200 25 W
PowerVault MD3220 12 W
RAID
コントローラモジュール電力(スロット 1 個あたり)
最高電力消費量
100 W
サイズと重量
PowerVault MD3200
縦幅
8.68 cm
横幅
44.63 cm
奥行き
60.20 cm
重量(最大構成)
29.30 kg
重量(空の状態)
8.84 kg
PowerVault MD3220
縦幅
8.68 cm
64 はじめに
横幅
44.63 cm
奥行き
54.90 cm
重量(最大構成)
24.22 kg
重量(空の状態)
8.61 kg
環境
メモ
: 特定のシステム構成でのその他の環境条件の詳細については、
www.dell.com/environmental_datasheets を参照してください。
温度
動作時
1
時間当たり最大
10
°
C
の温度変化で
10
35
°
C
メモ
:
高度が
2950
フィートを超えると、動作時の許容
最大温度は、
550
フィーとごとに
1
°
F
ずつ低下します。
保管時
1 時間当たり最大 20°C の温度変化で -40 65°C
相対湿度
動作時
1 時間当たり最大 10 パーセントの湿度変化で 20
80%(結露しないこと)
保管時
5 95 パーセント(結露しないこと)
最大振動
動作時
15 分間にわたり 3-200 Hz 0.25 G
保管時
15 分間にわたり 3-200 Hz 0.5 G
最大衝撃
動作時
z 軸の正方向に 2.6 ミリ秒で 31 G 1 衝撃パルス
(システムの各面に対して
1 パルス)
保管時
x
y
z
軸の正および負方向に
6
連続衝撃パルス(シス
テムの各面に対して
1
パルス)
2
ミリ秒以下で
71 G
高度
動作時
-16 3,048 m
メモ
:
高度が
2950
フィートを超えると、動作時の許容
最大温度は、
550
フィーとごとに
1
°
F
ずつ低下します。
保管時
-16 10,600 m
空気汚染物質レベル
クラス
G1ISA-S71.04-1985 の定義による)
サイズと重量
(続き)
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