主な特長
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ドラム・スティックや手で叩いたり、足で踏んだりして演奏できる、電子パーカッション・パッドです。
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パソコンで作成したドラム・サウンドや効果音、曲などのオーディオ・ファイル(ウェーブ)を本機に取り込んで、鳴らすことができます。
5
クリック用にウェーブとは別のオーディオ・ファイルを用意することで、クリック音をリズム・ガイドとして利用することができます。
5
演奏の邪魔にならないコンパクトなデザインで、市販のパーカッション・ホルダーに取り付けて使えます。
各部の名称とはたらき
トップ・パネル
裏面
[ALL SOUND OFF]ボタン
鳴っているすべての音を停止します。
TRIG インジケーター
インジケーターの表示で、パッドを叩いたときに点灯す
るほか、電源のオン/オフやバッテリー残量などの状態
を確認できます。
電源投入時
点滅
0
弱点灯
電源オン時
弱点灯
ウェーブの切り替え時/オー
ディオ・ファイル の 取り込 み 時
(ビジー状態)
点滅
パ ッド を 叩 く
打撃時に点灯
バッテリー残量が少ない
常に点滅
電池ボックス(裏面)
電池で使用するときは、電池の向きに注意して、単 3
形電池を 4 本入れてください。
※TRIG インジケーターが常に点滅しているときは、
電池が消耗しています。新しい電池と交換してくだ
さい。
※電池の使いかたを間違えると、破裂したり、液漏れ
したりする恐れ があります。「安全上のご注意」「使
用上のご注意」チラシに記載の電池に関する注意事
項を守って正しくお使いください。
パ ッド
ドラム・スティックや手で叩いたり足で踏んだりして、
ウェーブを鳴らします。
[MIX]つまみ
ヘッドホンから聞こえるウェーブとクリック音の音量バランスを
調節します。
CLICK 側に回す
ヘッドホンから聞こえるウェーブの再生音
が小さくなります。
MASTER 側に回す
ヘッドホンから聞こえるクリック音が小さく
なります。
[MASTER]つまみ
MASTER OUT(STEREO)端子から
出力される音量を調節します。
ウェーブつまみ
ウェーブを選びます。つまみを回してウェー
ブを切り替えます。
※ウェーブの切り替え時
(インジケーター点滅中)は、音が鳴
りません。
[PHONES]つまみ
PHONES 端子に接続した
ヘッドホンの音量を調節し
ます。
リア・パネル
DCIN 端子
AC アダプター(PSA-100S: 別売)を接続
します。AC アダプターを使用すれば、電池切れの心
配をせずに長時間の演奏ができます。
※AC アダプターは、必ず指定のもの
(PSA-100S:別売)を、AC100V の電源で使用
してください 。
※プラグの 先をしっかり奥まで差し込んでください 。
※電池が入っている状態で AC アダプターを接続する
と、電源は AC アダプター側から供給されます。
※AC アダプターを使用する場合でも電池を入れてお
くと、万一製品本体から AC アダプターのコードが
抜けても演奏が続けられます。
※他の機器と接続するときは、誤動作や故障を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞り、すべての機器の電源を切ってください。
※TRIG インジケーターが点滅している間は、電池や DCIN 端子に差したプラグを抜かないでください。
[POWER]スイッチ
電源をオン/オフします。
※電源を入れる/切るときは、音量を絞ってください。
音量を絞っても電源を入れる/切るときに音がする
ことがありますが、故障ではありません。
PHONES 端子
ヘッドホンを接続します。
MASTEROUT(STEREO)端子
アンプ内蔵スピーカーやミキサーなどに接続します。
サイド・パネル
MicroUSB 端子
本機とパソコンをマイクロUSBケーブルでつなぎます。
パソコンから本機にオーディオ・ファイルを取り込み
ます。
[ALL SOUND OFF]ボタンを押しながら本機とパソ
コンを接続すると、MIDI を送受信します。
※打撃でケーブルを破損しないようご注意ください。
※充電専用のマイクロ USB ケーブルは使用しないで
ください。データ通信ができません。
[THRES]つまみ
ある一定以上の強さで叩いたときだけ反応するように、パッ
ドの最低感度(THRESHOLD)を調節します。
※調節のしかたについては、「使いかたのヒント」をご覧ください。
左に回す 最低感度が低くなります。
右に回す
最低感度が高くなります。
(強く叩いたときだけ反応します)
[SENS]つまみ
パッドの感度(SENSITIVITY)を調節します。
左に回す
感度が低くなります。
右に回す
感度が高くなります。
(弱く叩いても大きな音量で鳴ります)
ウェーブを用意する
パソコンのオーディオ・ファイルを本機に取り込んで、ウェーブにします。
※ 本機とパソコンをマイクロ USB ケーブルで接続してください。
1.
本 機に取り込 むオーディオ・ファイルを 用 意します。
本機で再生できるオーディオ・ファイル
(WAV 形式ファイル、44.1kHz、16 ビット)
2.
パソコン画面のローカルに表示される Roland フォルダー内
に、 オー ディオ・ファイル をコピ ーします 。
ウェーブつまみの番号に対応しています。
12
1
Roland
Master
Click
Master
Click
ウェーブとして使うオーディオ・ファイル(曲など)
を保存します。
クリック音にしたいオーディオ・ファイルを保存し
ます。
※誤再生を防ぐため、フォルダーには鳴らしたい
ファイルのみを入れてください。
※ Click フォルダーに保存したオーディオ・ファイルは MASTER OUT
(STEREO)端子からは出力されません。
メモ
ウェーブとクリック音は同時再生されるので、クリック音を用意しておけば、ウェー
ブの再生に合わせて(同期して)ドラムを演奏したいときに、クリック音をリズム・
ガイドとして 利 用 す ることが で きます 。
音を重ねて鳴らすなど、より複雑な鳴らしかたをしたい場合は、以下の
URL から「追補」マニュアルをご覧ください。
http://www.roland.co.jp/manuals/
3.
ウェーブの鳴らしかたを設定します。
手順 2 でコピーしたオーディオ・ファイルの名前をパソコンで編集するこ
とで、鳴らしかたを以下のように設定できます。
※ 鳴らしかたの設定をしない場合は、自動的に ONE-SHOT POLY が適
用されます。
プレイ・タイプ ファイル 名 説明
ONE-SHOT
POLY
XXX_p.wav パッドを連打したとき、前の音に重なって発音します。
ONE-SHOT
MONO
XXX_m.wav
パッドを叩いたとき、前の音を消音して発音します。音を
重ねずに発音します。
PHRASEALT
XXX_ph.wav
パッドを叩くと再生し、もう一度叩くと停止します。曲の
再生/停止に最適です。
LOOPALT
XXX_l.wav
ウェーブを繰り返し鳴らします。パッドを叩くと再生し、も
う一度叩くまで繰り返し再生します。
※ ONE-SHOT POLY / ONE-SHOT MONO は、叩く強さに応じて音
量が変わります。
※ PHRASE ALT / LOOP ALT は、誤発音防止のため最低感度が自動
的に最適な値になります。
4.
本機とパソコンの接続を解除します。
※ 必ずパソコンとの接続を解除してからマイクロ USB ケーブルを抜いて
ください。パソコンの処理中にケーブルを抜くと、データが破損する
場合があります。
使 い か た の ヒ ント
5
ドラム・スティックで叩く場合と手で叩く/足で踏む場合とで、パッドの
感度(SENSITIVITY)を変える必要があります。
ドラム・スティックで叩く 感度(SENSITIVITY)を下げる
手で叩く/足で踏む 感度(SENSITIVITY)を上げる
5
アコースティック・ドラムを使うなど、大音量の音が鳴る環境では、外
部からの音や振動で、叩いていないときに音が鳴ることがあります。
以下の方法で、誤発音を防ぐことができます。
5
パーカッション・ホルダーを取り付ける位置や角度を調節して、振動の元から距離をとる
5
最低感度(THRESHOLD)を上げる
ス タ ンドに 取り付 け る
本機をシンバル・スタンドなどに固定して使う場合は、付属のアタッチメ
ントを取り付け、市販のパーカッション・ホルダーに固定してください。
1.
付属のアタッチメントを、本機に取り付けます。
アタッチメントの向きによって、パーカッション・ホルダーに固定す
るサイドを選べます。パーカッション・ホルダー取り付けネジ一式
(ナット、ボルト、ワッシャー)をアタッチメントに取り付け、付属の取り
付けネジ(2 つ)で確実に固定します。
※本機の右側をパーカッション・
ホルダーに固定する場合の図
ア タッチメント
パーカッション・ホルダー
取り付けネジ一式
アタッチメント取り付けネジ
2.
本機を固定したい場所(シンバル・スタンドなど)に、市販
のパーカッション・ホルダーを取り付けます。
※ 取り付け可能なパーカッション・ホルダーのロッド径:8.0 ~ 12.7mm
3.
本機をパーカッション・ホルダーに固定します。
ボルトの輪の中に、パーカッション・ホルダーのロッドを通して、ナットで
固定します。
コ ードフックを 使う
AC アダプターは、図のようにコード・フック
を使って固定してください。ドラム・スティッ
クとの接触や打撃の衝撃により、意図せずプ
ラグが抜けることがあります。
故 障 か な?と 思 っ た ら
症状 対処
音が鳴らない
電源([POWER]スイッチ)、ボリューム([MASTER]/
[PHONES]/[MIX]つまみ)を確認してください。
TRIG インジケーターが高速点滅し続ける場合は、メモリー
エラーです。お買い上げのお店、または、ローランドお客様
相談センターにお問い合わせください。
パソコンから取り込んだオーディオ・ファイルの置き場所は正
し い で す か?「ウェーブを用意する」の手順を確認してくだ
さい。
弱く叩いたときに反応しない
最低感度(THRESHOLD)を下げてください。
MASTEROUT(STEREO)
端子に接続した機器の音が鳴
らない/小さい
接続しているアンプ内蔵スピーカーの電源、ボリュームを確
認してください 。
接続しているケーブルが断線している可能性があります。
ケーブルを交換してください。
主な仕様
ローランド SPD::ONEWAVPAD(SPD-1W):電子パーカッション・パッド
連続使用時
の電池寿命
充電式ニッケル水素電池
約 7 時間(通常演奏での使用時)
約 4 時間(最大負荷での使用時)
アルカリ電池
約 6 時間(通常演奏での使用時)
約 3 時間(最大負荷での使用時)
※電池の仕様、容量、使用状態によって異なります。
外形寸法
140(幅)×160(奥行)×56(高さ)mm(アタッチメント含まず)
質量
900g(電池含む、アタッチメント含まず)
付属品
取扱説明書(本書)、『安全上のご注意』チラシ、アタッチメント、
アタッチメント取り付けネジ× 2、パーカッション・ホルダー取り付けネジ一式(ナッ
ト× 1、ボルト×1、ワッシャー×2)、アルカリ電池(単 3 形)×4
別売品 AC アダプター(PSA-100S)、マイクロ USB ケーブル
本書は、発行時点での製品仕様を説明しています。最新情報についてはロー
ランド・ホームページをご覧ください。
セッティング完成図
ボ ルト
ナット
取扱説明書
日本語
©2017ローランド株式会社
本機を正しくお使いいただくために、ご使用前に別紙の『安全上のご注意』と『使用上のご注意』をよくお読みください。
お読みになったあとは、すぐに見られるところに保管しておいてください。
WAV PAD(SPD-1W)