BT-1

Roland BT-1 取扱説明書

  • こんにちは!Roland BT-1 バー・トリガー・パッドの取扱説明書を読み終えました。BT-1の取り付け方法、ドラム音源との接続、トラブルシューティングなど、あらゆる疑問にお答えします。どんな質問でもお気軽にご相談ください!
  • BT-1をドラム・フープに取り付けた場合、BT-1を叩いたときに、他のパッドも共振して音が鳴ってしまいます。どうすれば良いですか?
    BT-1を叩くと、他のパッドの音も鳴ってしまいます。
    1回叩くと、2回以上音が鳴ってしまいます。
    ヘッド側の音が鳴らず、リムの音が鳴ってしまいます。
    BT-1の接続に使用するケーブルは何ですか?
* 5 1 0 0 0 3 1 5 6 4 - 0 2 *
2
安全上のご注意
警告
分解や改造をしない
本機を分解したり、改造したりしない
でください。
個人で修理や部品交換はしない
修理/部品の交換などで、取扱説明書
に書かれていないことは、絶対にしな
いでください。必ずお買い上げ店また
はローランドお客様相談センターに相
談してください。
次のような場所で使用や保管はしない
•温度が極端に高い場所(直射日光の当
たる場所、暖房機器の近く、発熱する
機器の上など)
•水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた
床など)や湿度の高い場所
•湯気や油煙が当たる場所
•塩害の恐れがある場所
•雨に濡れる場所
•ほこりや砂ぼこりの多い場所
•振動や揺れの多い場所
警告
取り付けるときの注意
取扱説明書の指示どおりに取り付けて
ください(P.5)
正しく取り付けないと、不安定な状態
となって落下し、けがをする恐れがあ
ります。
異物や液体を入れない
本機に、異物(燃えやすいもの、硬貨、
針金など)や液体(水、ジュースなど)
を絶対に入れないでください。ショー
トや誤動作など、故障の原因となるこ
とがあります。
お子様の取り扱いに注意する
お子様のいる場所で使用する場合、お
子様の取り扱いやいたずらに注意して
ください。必ず大人のかたが、監視/
指導してあげてください。
落としたり、強い衝撃を与えたりしない
本機を落としたり、本機に強い衝撃を
与えたりしないでください。
本機を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」と「使用上のご注意」をよくお読
みください。また、本機の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読みくださ
い。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
使用上のご注意
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使用上のご注意
注意
上に乗ったり、重いものを置いたりし
ない
本機の上に乗ったり、機器の上に重いも
のを置いたりしないでください。
注意
小さな部品はお子様の手の届かないと
ころに置く
下記の部品はお子様が誤って飲み込ん
だりすることのないよう手の届かない
ところへ保管してください。
•付属品
ネジ類、スペーサー(P.4)
設置について
•直射日光の当たる場所や発熱する機器の近く、閉
め切った車内などに放置しないでください。変形、
変色することがあります。
•極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水
滴がつく(結露する)ことがあります。そのまま
使用すると故障の原因になります。数時間放置し
て、結露がなくなってから使用してください。
•本機の上にゴム製品やビニール製品を長時間放置
しないでください。変形、変色することがありま
す。
お手入れについて
•通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、
固く絞った布で汚れを拭き取ってください。汚れ
が激しいときは、中性洗剤を含んだ布で汚れを拭
き取ってから、柔らかい布で乾拭きしてください。
•変色や変形の原因となる、ベンジン、シンナー、
アルコール類は使用しないでください。
修理について
•お客様が本機を分解、改造された場合、以後の性
能について保証できなくなります。また、修理を
お断りする場合もあります。
•当社では、本機の補修用性能部品(製品の機能
を維持するために必要な部品)を、製造打切後 6
年間保有しています。この部品保有期間を修理可
能の期間とさせていただきます。なお、保有期間
を過ぎたあとでも、故障箇所によっては修理可能
の場合がありますので、お買い上げ店、またはロー
ランドお客様相談センターにご相談ください。
その他の注意について
•故障の原因になりますので、出力端子などに過度
の力を加えないでください。
•ケーブルを抜くときは、ショートや断線を防ぐた
め、プラグ部分を持って引き抜いてください。
•本機は、演奏時の打撃音を小さくする設計になっ
ていますが、床や壁を通じての振動は意外によく
伝わります。特にヘッドホン使用時の演奏は、隣
近所に迷惑がかからないように注意しましょう。
•本機が入っていた梱包箱や緩衝材を廃棄するとき
は、各地域のゴミの分別基準に従ってください。
•打面部のゴム部品には、性能維持のために劣化防
止剤などを塗布してあります。時間経過に伴い、
これらの添加剤が表面に現れて、白く汚れたよう
に見えたり、製品検査時のスティック痕が見えた
りする場合がありますが、製品の性能や機能には
影響ありませんので、安心してお使いください。
•ご使用の年月とともに、パッドのゴム表面が変色
することがありますが、使用上影響はありません。
Roland、V-Drums、OCTAPAD は、日本国およびその他の国におけるローランド株式会社の登録商標ま
たは商標です。
©2013ローランド株式会社本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
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主な特長
• スティックのショルダーで叩くことができる、バー・タイプのシングル・トリガー・パッド
•V-Drums のメッシュ・パッドやアコースティック・ドラムのフープに取り付け可能
さらに市販のスタンドや、V-Drums 用スタンドのパッド・マウントにも対応
•誤動作しにくい構造により、演奏はもちろん、キット切り替えやソングの
スタート/ストップなどにも最適
•演奏の邪魔にならないコンパクトなデザイン
ケージにてい
•BT-1 本体
•アタッチメント(ロッド取り付け用)
•アタッチメント取り付けネジ ×2
•スペーサー(S)×1、(L)×1
•接続ケーブル
•取扱説明書(本書)
•保証書
各部の名称
アタッチメント
スペーサー(S) スペーサー(L)
アタッチメント
取り付けネジ
アウトプット端子
取り付け穴
アタッチメント
取り付け穴
打面
スペーサーつい
製品出荷時はあらかじめスペーサー(S)が取り付けられています。通
常はこのままご使用ください。BT-1 PDX-100 または PD-85 のフー
プに取り付けるときは、スペーサー(S)をスペーサー(L)に交換します。
5
2.
BT-1 の取り付け穴を、フープの
ボルト穴の上に重ねます。
1.
BT-1 を取り付けたい位置のチューニ
ング・ボルトを取り外します。
※ヘッドの張りが強いときは、全体的に
少しゆるめてから作業します。
3.
チューニング・ボルトを取り付けま
す。
BT-1 V-Drums のメッシュ・パッドや、アコースティックのスネア、タムなどの
フープ(チューニング・ボルト)に取り付けることができます。
付属のアタッチメントを使うと、市販のスタンド(ロッド・タイプ)や、V-Drums 用スタ
ンドのパッド・マウントにも取り付けることができます。
フーに取付け
ドラム・フープに取り付けた場合、BT-1 を叩いたときに、BT-1 を取り付けたスネア・
ドラムやタム、または V-Drums のパッドも共振して音が鳴ります。これが問題となる
場合は、スタンドへの取り付け(P.6)をお勧めします。
※フープの形状によっては、正しく取り付けできないことがあります(P.12)
※バス・ドラムのフープには取り付けできません。
※PDX-8、PDX-6 には取り付けできません。
※PDX-100 または PD-85 に取り付けるときは、スペーサー(L)をあらかじめ取り付け
ておきます。
1
2
3
4.
ヘッドの張り具合を調整します。
※BT-1 への打撃により、ヘッドの張り
具合が変わることがあります。
6
付け
スタンド(ロッド・タイプ)に取り付けるには、まずはじめに付属のアタッチメントを
BT-1 に取り付けます。
の取付け
1.
図のようにアタッチメントを BT-1 に取り付けます。
付属のアタッチメント取り付けネジで確実に固定します。
※スペーサーは取り外してください。
※締め付けには、お手持ちのドラム・キーをご使用ください。
1.
BT-1 をスタンドのロッドに取り付け、スタンド取り付けネジを締めます。
※スタンド取り付けネジは確実に締めてください。締め付けが不十分だと演奏中にゆるん
だり、パッドが落下してけがをする恐れがあります。
BT-1 を市販のロッド・タイプのスタンドなどに取り付けるときは、ロッドの形状を確
認してください。ロッドの形状によっては取り付けできないことがあります。
取り付け可能なロッド径:8.0 12.5mm
アタッチメント
取り付けネジ
ドラム・キー
しまる ゆるむ
スタンド取り付けネジ
7
音源接続
BT-1 とドラム音源などを付属のケーブルで接続します。
※他の機器と接続するときは、誤動作や故障を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞り、
すべての機器の電源を切ってください。
1.
BT-1 のアウトプット端子と、ドラム音源のトリガー・インプット端子を、付属
のケーブルで接続します。
※必ずステレオ・ケーブルで接続します。それ以外のケーブルでは正常に動作しません。
※TD-15、TD-11、TD-9、TD-4 に接続する場合は、ドラム音源に付属のケーブルで接続
することもできます。
2.
ドラム音源のトリガー・パラメーターを設定します。
各音源の推奨パラメーター値については、P.8 をご覧ください。
3.
BT-1 を叩いて、正常に動作することを確認します。
•BT-1 はシングル・トリガー・パッドです。ヘッドとリムの叩き分けはできません。
•一部のドラム音源では、パッドのリム側として動作します。この場合、BT-1 を接続し
ているトリガーインプットのヘッド側は、インストや各種コントロール機能(パッド
パターンなど)を必ずオフにしてください。
ドラム音源
L 字型のプラグを
BT-1 に接続します。
接続ケーブル(付属)
8
音源のパラー設定
BT-1 を正しく動作させるために、お使いのドラム音源に最適なトリガー・パラメーターの
値を設定してください。
※詳しい設定方法については、ドラム音源の取扱説明書をご覧ください。
※BT-1 の取り付けかたやセッティングによっては、トリガー・パラメーター値の調整が
必要となる場合があります。
TD-30
Trig Type BT1
XTALK
20 40
※BT-1 V-Drums のパッドのフープ
に取り付けた場合のみ、そのパッドの
XTALK 値を設定します。
※ヘッド側のみ動作します。
※TrigType に「BT1」が表示されない場合は、システム・プログラ
ムをアップデートしてください。
TD-15、TD-11
Pad Type BT-1
Xtalk Cancel
20 40
※BT-1 V-Drums のパッドのフープ
に取り付けた場合のみ、そのパッドの
XtalkCancel 値を設定します。
※ヘッド側のみ動作します。
※トリガー・インプットの「KIK」「RDB」は対応していません。
※PadType に「BT-1」が表示されない場合は、システム・プログラ
ムをアップデートしてください。
・プグラムのアプデーについ
TD-30、TD-15、TD-11、Octapad SPD-30、SPD-SX
これらの機種では、製品のシステム・プログラムをアップデートすることで、TrigType(または
PadType)に「BT-1」が表示されるようになります。
アップデートの方法など、詳しくは以下の URL をご覧ください。
http://www.roland.co.jp/support/
ム音源のパラー設定
9
Octapad SPD-30
Pad Type BT-1
X-Talk Cancel Rate
20 40
※BT-1 V-Drums のパッドのフープ
に取り付けた場合のみ、そのパッドの
X-TalkCancelRate 値を設定します。
※ヘッド側のみ動作します。
※PadType に「BT-1」が表示されない場合は、システム・プログラ
ムをアップデートしてください(P.8)
SPD-SX
INPUT MODE HEAD&RIM
TRIG TYPE BT-1
XTALK CANCEL
20 40
※BT-1 V-Drums のパッドのフープ
に取り付けた場合のみ、そのパッドの
XTALKCANCEL 値を設定します。
※ヘッド側のみ動作します。
※INPUTMODE TRIGx2 にすると正常に動作しません。
※TRIGTYPE に「BT-1」が表示されない場合は、システム・プログ
ラムをアップデートしてください(P.8)
TD-20X、TD-20、TDW-20、TD-12
Trig Type PAD1
Sensitivity 12
XTALK CANCEL 25
MOUNT TYPE PAD
XTALK CANCEL
20 60
※BT-1 V-Drums のパッドのフープ
に取り付けた場合のみ、そのパッドの
XTALKCANCEL 値を設定します。
※パッドのリム側として動作します。BT-1 を接続しているトリガー・
インプットのヘッド側は、インストや各種コントロール機能(パッド
パターンなど)を必ずオフにしてください。
ム音源のパラー設定
10
TD-9
Trig Type PD8
Sensitivity 12
Threshold 8
Scan Time 1.6
Retrig Cancel 4
Mask Time 8
XTalk Cancel 25
Rim Gain 1.0
XTalk Cancel
20 40
※BT-1 V-Drums のパッドのフープ
に取り付けた場合のみ、そのパッドの
XTalkCancel 値を設定します。
※トリガー・インプットの「KIK」「RDB」は対応していません。
※パッドのリム側として動作します。BT-1 を接続しているトリガー・
インプットのヘッド側は、インストや各種コントロール機能(パッド
パターンなど)を必ずオフにしてください。
TD-4
Pad Type PD-8
Sensitivity 12
Threshold 8
Scan Time 1.6ms
Retrig Cancel 4
Mask Time 8ms
Xtalk Cancel 25%
Rim Gain 1.0
Xtalk Cancel
20 40%
※BT-1 V-Drums のパッドのフープ
に取り付けた場合のみ、そのパッドの
XtalkCancel 値を設定します。
※トリガーインプットの「KIK」「T1」「T2」「T3」は対応していません。
※パッドのリム側として動作します。BT-1 を接続しているトリガー・
インプットのヘッド側は、インストや各種コントロール機能(パッド
パターンなど)を必ずオフにしてください。
11
ブル
動作がおかしいと思ったら、まず次の点をチェックしてください。
次のチェックをしても直らないときは、お買い上げ店、またはお客様相談センターにお問
い合わせください。
症状 確認/対策
音が鳴らない
接続を確認してください。(P.7)
接続ケーブルのプラグはしっかりと奥まで差し込んでください。
ステレオ・ケーブルを使用してください。(P.7)
ボリュームを適正なレベルに調節してください。
ヘッド側(またはリム側)に割り当てられているインストを確認して
ください。
ドラム音源のトリガー・インジケーターなどを確認して、トリガー信
号を受信していることを確認してください。
ドラム音源によっては、各種コントロール機能をアサインすると、イ
ンストが鳴らない場合があります。詳しくはドラム音源の取扱説明書
をご覧ください。
BT-1 を叩くと、他のパッドの音も
鳴ってしまう
ドラム・フープに取り付けた場合、BT-1 を叩いたときに、BT-1 を取
り付けた V-Drums のパッドも共振して音が鳴ります。これが問題とな
る場合は、スタンドへの取り付けをお勧めします。
ドラム音源のクロストーク・キャンセル値を調整してください。
取り付け位置を変更してください。
1 度叩くと、2 回以上音が鳴る
フープやスタンドにしっかりと取り付けてください。
アタッチメントはしっかりと取り付けてください。
ドラム音源のリトリガー・キャンセル値を大きくしてください。効果
がない場合は、マスク・タイム値を大きくしてください。
ヘッドの音が鳴らず、リムの音が
鳴ってしまう
一部のドラム音源との接続では、ヘッド側の音は鳴りません。リム側
のみ動作します。故障ではありません。
他のパッドやドラムを叩くと、
BT-1 が鳴ってしまう
ステレオ・ケーブルを使用してください。(P.7)
BT-1 がリム側として動作するドラム音源の場合、ヘッド側はインスト
や各種コントロール機能を必ずオフにしてください。(P.8)
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主な仕様
ローランド BT-1:バー・トリガー・パッド
トリガー 1
接続端子 OUTPUT 端子(ステレオ標準タイプ)
外形寸法 170(幅)×53(奥行)×60(高さ)mm
質量 300g
付属品
取扱説明書、アタッチメント、アタッチメント取り付けネジ、スペーサー、
接続ケーブル(ステレオ)、保証書
対応 V-Drums 用パッド PD-128S、PD-128、PD-108、PD-125、PD-105、PDX-100、PD-85
取り付け可能
フープ・サイズ
12mm 以内
13 16mm
※フープの形状によっては、正しく取り付けできないことがあります。
取り付け可能ロッド径 8.0 12.5mm
別売品 パッド・マウント(MDH シリーズ)
※製品の仕様や外観は、改良のため予告なく変更することがあります。
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