Roland HS-5 取扱説明書

タイプ
取扱説明書
各部の名称とはたらき
..2
トップ/サイド・パネル..2
リア・パネル..2
HS-5 の使いかた
..3
接続のしかた..3
基本的な使いかた ..4
インプット・タイプを選ぶ..5
インプット・タイプの切り替え..5
効果
(アンプ・シミュレーター/エフェクト)
の変更とパラメーターの調整..5
ヘッドホン出力を調整する..6
自分の演奏と他の人の演奏の音量バラン
ス調整(MY MIX)..6
ヘッドホン出力の音量調整..6
クリック音を鳴らす..6
クリックのオン/オフとテンポの設定. .6
クリック音の音量調節 ..6
エフェクトをかける..7
リバーブ(響き)をかける..7
リバーブ・タイプの変更とパラメーター
の調整 ..7
演奏を録音/再生する..8
演奏の録音..8
演奏の再生..8
詳細な設定をしたいときは..9
サブ・ミキサーの設定 ..9
サブ・ミキサー設定の共有..9
ソロ機能..9
設定の保存と読み込み
(スナップ・ショット).. 10
音量リミッターの設定 .. 10
2 台の HS-5 をつないで使う.. 11
スタンドに取り付ける.. 11
パソコンと接続する.. 11
安全上のご注意
.. 12
Auto O󰮏 の設定方法.. 12
使用上のご注意
.. 12
工場出荷時の状態に戻す
(ファクトリー・リセット).. 12
主な仕様
.. 13
目次
© 2014 ローランド株式会社 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
取扱説明書
本機を正しくお使いいただくために、ご使用前に『安全上のご注意』『使用上のご注意』『安全上のご注意』チラシと取扱説明書(P.12)
をよくお読みください。また、本機の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要
なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
* 5 1 0 0 0 4 1 9 9 5 - 0 5 *
2
リア・パネル
トップ/サイド・パネル
各部の名称とはたらき
DC IN 端子
付属の AC アダプターを接続し
ます。
MEMORY 端子
USB メモリーを接続します。
COMPUTER 端子
パソコンと USB ケーブルで接
続する場合に使用します。
[CLICK/TAP]ボタン
クリック音のオン/オフと
鳴らすテンポを設定します。
マイク・ゲイン調整つまみ
セクション A D のマイク・
ゲイン(感度)を調整します。
LINE IN L、R STEREO 端子
キーボードやオーディオプレーヤー
などのライン出力機器を接続します。
MAIN MIX OUT L、R
ヘッドホン端子
セクション A E の音がミックスさ
れて出力されます。
[A]〜[E]つまみ
セクション A E のミックスバランスを調整します。
また、インプットタイプで選んだ効果のかかり具合、
クリック音のテンポや音量を調整します。
ボタン
HS-5 の電源をオン/オフ
します。
セクション A D
ヘッドホンを接続して、音量の調整や自分の演奏と他
の人の演奏の音量バランスを調整します。また、演奏
に適した効果や響き(リバーブ)を加えることができ
ます。
ボタン
USB メモリーに演奏を録音したり、
録音した演奏を再生したりします。
ギター(L/MONO)/ R 端子
ギターやベース、電子ドラムなど、演奏する
楽器を接続します。ギターを接続するときは、
HS-5 を裏返して、自分のセクションの[Hi-Z]
スイッチ(A D)をオンにします。
接地端子
『接地端子について』(P.12)
をご覧ください。
[MAIN MIX OUT]つまみ
MAIN MIX OUT L、R /ヘッドホン
端子の出力音量を調整します。
[MAIN MIX]ボタン
メイン・ミキサーの音量バランスを
調整したい場合に使用します。
MIC 端子
ダイナミック・マイクを接続します。
本機はバランス(XLR)タイプの端子を装備し
ており、次のように配線されています。
接続する機器の配線をご確認の上、接続してく
ださい。
1: GND2: HOT
3: COLD
1: GND 2: HOT
3: COLD
TIP: HOT
RING: COLD
SLEEVE: GND
[MIX A D]ボタン
サブ・ミキサーをオンにして、自分
の演奏と他の人の演奏の音量バラン
スを調整します。
3
接続のしかた
HS-5 AC アダプター、マイクやギターなどの機器の接続方法を紹介します。
HS-5 の使いかた
1.
付属の AC アダプターを、DC IN 端子に
つなぎます。
2.
接続する機器の音量が絞られていること
を確認します。
3.
マイクやギターなどの演奏に使用する機
器を接続します。
4.
ボタンを長押しして、HS-5 の電源
を入れます。
5.
接続した機器の電源を入れます。
本機は回路保護のため、電源をオンに
してからしばらくは動作しません。
本機は、USB 接続がない状態で、操作
をやめてから 600 分経過すると自動
的に電源が切れます。
&
「Auto O󰮏 機能について」(P.12)
電源を切るときは、5
&
4
&
3 の順で機器
の電源を切ります。
AC アダプターは、インジケーター(図参
照)のある面が上になるように設置してく
ださい。AC アダプターをコンセントに接
続すると、インジケーターが点灯します。
電源の入れかた/切りかた
使用する楽器によって接続する端子、設定
が異なります。以下を参照し、正しく接続
してください。
ヘッドホンをつなぐ
5
セクション A D には、標準タイプとス
テレオ・ミニ・タイプのヘッドホン端子
があります。使用するヘッドホンの端子
タイプを確認して、接続します。
5
セクション E は、MAIN MIX OUT にあ
るステレオミニタイプの
端子にヘッ
ドホンを接続します。
ダイナミック・マイクをつなぐ
1.
マイク・ゲイン調整つまみを左に回し、
位置を最小にします。
2.
マイク入力端子に、ダイナミック・マイ
クをつなぎます。
ギターをつなぐ
1.
本体裏面にある、[Hi-Z]
スイッチをオンにします。
2.
ギター(L/MONO)端子に、
ギターをつなぎます。
電子ドラムやシンセサイザーをつなぐ
1.
本体裏面にある、[Hi-Z]
スイッチをオフにします。
2.
ギター(L/MONO)端子
R 端子に、楽器をつなぎ
ます。
機器の接続について
他の機器と接続するときは、誤動作や故障を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞り、すべての機器の電源を切ってください。
正しく接続したら『電源の入れかた/切りかた』の手順で電源を入り/切りしてください。手順を間違えると、誤動作をしたり故障した
りすることがあります。
電源を入れる/切るときは、音量を絞ってください。音量を絞っても電源を入れる/切るときに音がすることがありますが、故障ではあ
りません。
抵抗入りの接続ケーブルを使用すると、インプット(MIC 端子、ギター(L/MONO)/ R 端子、LINE IN L、R STEREO 端子)に接
続した機器の音量が小さくなることがあります。抵抗の入っていない接続ケーブルを使用してください。
マイクとスピーカーの位置によっては、ハウリング音(キーンという音)が出ることがあります。その場合は、次のように対処してください。
セクション A
セクション B
セクション C
PA
セクション E
セクション D
図中のプラグについて
標準(ステレオ)
ステレオ・ミニ
標準(モノラル)
XLR
音量を下げる マイクの向きを変える • マイクをスピーカーから遠ざける
4
基本的な使いかた
全員の演奏の音量バランスを調整します。
1.
[MAIN MIX]ボタンを押して、点灯させます。
2.
[A]〜[E]つまみを真ん中の位置に合わせます。
3.
[A]〜[E]で、各セクションの音量を調整します。
演奏者全員で音を鳴らしながらつまみの操作すると、全体の音量調
整がしやすくなります。
[A][E]
(LEVEL)
つまみ
[MAIN MIX]
ボタン
. 全体の音量バランスを調整する
3
各セクションの[MY
MIX]つまみで自分の演
奏と他の人の演奏の音量
バランス、[PHONES]
つまみでヘッドホンの音
量調整をします。
本機は、大音量での出力
が可能です。耳を痛めな
いよう、音量にご注意く
ださい。
[MY MIX]
つまみ
[PHONES]
つまみ
. ヘッドホン出力を調整する
4
&
P6
[REVERB]つまみで、ボー
カルや演奏音にリバーブ(響
き)を加えます。
[REVERB]
つまみ
. リバーブ(響き)をかける
5
&
P7
HS-5 は、MEMORY 端子につないだ
USB メモリーに、演奏を録音すること
ができます。
ボタン 操作
再生、録音を停止します。
演奏の再生をします。
録音を開始します。
をすばやく 2 回押す(タップ)1 つ前のデータを選びます。
+ 次のデータを選びます。
+[MIX A] 早戻しします。
+[MIX D] 早送りします。
. 演奏を録音/再生する
6
歌声や演奏の音が歪まないように適切な入力レベルに調整し
ます。
1.
[PHONES]つまみと[MY MIX]つまみを真ん中の位置に
合わせます。
2.
音声、演奏音が歪まないように、適切な入力レベルに調整
します。
音声、演奏音を入力した際、自分のセクショ
ンに対応するつまみ(A E)のインジケー
ターが、赤く点灯しないように調整します。
マイクの調整方法
マイクに音声を入力しながら、自分のセクションに対応す
るマイク・ゲイン調整つまみを回します。
ギターやキーボード、ドラムの調整方法
演奏する楽器の出力音量を大きく/小さくして調整します。
マイク・ゲイン
調整つまみ
. 入力のレベルを調整する
1
HS-5 の使いかた
[INPUT]ボタンで、インプッ
ト・タイプを選びます。タイ
プごとに適した効果を加える
ことができます。
効果を加えたくない場合は、
「LINE」を選びます。
[INPUT]
ボタン
インプット・タイプ
. インプット・タイプを選ぶ
2
&
P5
%
& &
$
$
1
3
62
4
5
&
P8
5
HS-5 の使いかた
インプット・タイプを選ぶ
セクションごとに、ギターやベース、ボーカルに適したアンプ・シミュレーター/エフェクトの
効果を加えることができます。また演奏に合わせて、加える効果を変更することも可能です。
インプット・タイプの切り替え
インプット・タイプは、[INPUT]ボタン押して切り替えます。
タイプ 説明
LINE
楽器の音に効果を加えず、そのままの音で聴くことができます。
GTR
ギター用のアンプ・シミュレーターの効果を加えることができます。
ナチュラルな響きのサウンドから、ファットな歪みのサウンドまで表現することできます。
(L/MONO)/R 端子からの入力信号に効果がかかります。
BASS
ベース用のアンプ・シミュレーターの効果を加えることができます。
低音の音をより大きく、太くすることができます。
(L/MONO)/R 端子からの入力信号に効果がかかります。
MIC
ボーカル用のエフェクトをかけることができます。
音圧を上げ、ボーカルの存在感を出すことができます。
マイク端子からの入力信号に効果がかかります。
ギター、ベース、ボーカルに効果を加えたくない場合は、「LINE」を選びます。
また、加える効果は変更することができます。詳しくは次項をお読みください。
効果(アンプシミュレーター/エフェクト)の変更とパラメー
ターの調整
HS-5 は、ギター、ベース、ボーカル用のアンプ・シミュレーター/エフェクトが複数用意されて
います。演奏に合わせて変更することができます。
パラメーターの調整
選択したアンプシミュレーター/エフェクトは、[A]〜[E]つまみを動かして、パラメーター
を調整することができます。各つまみで調整できるパラメーターは、つまみの下側に印字されて
います。
1.
自分のセクションの[INPUT]ボタンを長
押しします。
[INPUT]ボタンが点滅します。
2.
[A]〜[E]つまみで、パラメーターを調整
します。
効果(アンプ・シミュレーター/エフェクト)の変更
インプット・タイプで加える効果は、演奏に合わせて変更することができます。
1.
[INPUT]ボタンを押して、インプット・タイプを切り替えます。
2.
自分のセクションの [INPUT] ボタンを長押しします。
3.
[INPUT]ボタンを押しながら[A]つまみを回して、加える効果(アンプシミュレー
ター/エフェクト)を変更します。
タイプ
インジケー
ター
効果(アンプ・シミュレーター/エフェクト)
LINE
LINE 楽器の音に効果を加えず、そのままの音で聴くことができます。
GTR
1 JC-120 ローランド JC-120 のサウンドをモデリングしています。
2
CLEAN
TWIN
Fender Twin Reverb をモデリングしています。
3 TWEED Fender Bassman 4x10”Combo をモデリングしています。
4
DELUXE
CRUNCH
Fender Deluxe Reverb をモデリングしています。
5 VO DRIVE
VOX AC-30TB のドライブ・サウンドをモデリングしています。60 年代
ブリティッシュ・ロックに適したサウンドです。
6
MS
HIGAIN
ビンテージ Marshall に COSM ならではのモデリング技術によって特別
な改造を施した、ハイ・ゲイン・サウンドです。
7 BG LEAD
Mesa/Boogie コンボ・アンプのリード・サウンドをモデリングしていま
す。70 年代後半〜 80 年代を代表する真空管アンプのサウンドです。
8
MS1959
I+II
Marshall 1959 のインプット I II をパラレル接続したサウンドをモデ
リングしています。
9
R FIER
VNT
MESA/Boogie DUAL Rectier のチャンネル 2 VINTAGE モードをモデ
リングしています。
10 T AMP Hughes & Kettner Triamp AMP3 をモデリングしています。
BASS
1
COMP
BASS
ベース用コンプレッサー
2
COMP
SLAP
スラップ・ベース用コンプレッサー
3
AMP
CLEAN
ベースに適したクリーン・サウンドです。
4
AMP
CRUNCH
ベースに適した、自然な歪みが得られるクランチ・サウンドです。
5
AMP
HIGAIN
ベースに適したハイ・ゲインなサウンドです。
MIC
1 コンプレッサー
2 コンプレッサー + エコー
3 コンプレッサー + ディレイ 1
4 コンプレッサー + ディレイ 2
5 コンプレッサー + ショート・ディレイ
音の定位
低域、中域、高域の音量
エフェクトのかかり具合
6
HS-5 の使いかた
ヘッドホン出力を調整する
ヘッドホンの出力は、各セクションの[PHONES]つまみと[MY MIX]つまみで調整します。
自分の演奏と他の人の演奏の音量バランス調整(MY MIX)
セクション A D につないだヘッドホンからは、自分の演奏と他の人の演奏がミックスされた状
態で聞こえます。自身の演奏が聞き取りやすくなるように、[MY MIX]つまみで音量のバランス
を調整します。
[MY MIX]つまみは、右に回すと他の人の演奏の音は小さくなり、左に回すと自分の演奏の音が
小さくなります。
自分の音が
小さくなる
他の人の音が
小さくなる
ヘッドホン出力の音量調整
音量バランスの調整ができたら、[PHONES]つまみでヘッドホンの出力音量を調整します。
[PHONES]つまみの音量は、[MY MIX]つまみで調整したバランスのまま変化します。
クリック音を鳴らす
HS-5 は、クリック音を鳴らしながら演奏をすることができます。クリック音の音量は、セクショ
ンごとに調整することが可能です。初期設定では、テンポは 120 BPM に設定されています。
クリックのオン/オフとテンポの設定
1.
[CLICK/TAP]ボタンを押します。
[CLICK/TAP]ボタンが点滅し、クリック音が鳴り始めます。
2.
曲のテンポに合わせて[CLICK/TAP]ボタンを繰り返しタップ(押す)します。
ボタンをタップしたテンポに合わせて、クリック音が鳴ります。
設定したテンポは、本体の電源を切っても記憶されています。
テンポを確認する
設定したテンポは、[A]〜[C]つまみのインジケーターの点灯で確認することができます。
1.
[CLICK/TAP]ボタンを長押しします。
[A][C]つまみのインジケーターが点灯して、現在のテンポが表示されます。また、[A][C]
つまみを回すと、テンポを変更することができます。
つまみ 表示する値
[A] 百の位
[B] 十の位
[C] 一の位
3.
[CLICK/TAP] 以外のボタンを押して、テンポの設定を終了します。
[A]〜[E]つまみのインジケーターが、通常の表示に戻ります。
4.
クリック音を停止する場合は、[CLICK/TAP]ボタンを押します。
[CLICK/TAP]ボタンが消灯します。
クリック音の音量調節
クリック音の音量は、[CLICK/TAP]ボタンを押しながら、自分のセクション([A]〜[E])の
つまみを回して調整します。
1 2 0
(例)テンポ 120 BPM
7
HS-5 の使いかた
エフェクトをかける
HS-5 の各セクションには、歌声や演奏の音に残響を加えるリバーブが用意されています。
リバーブ(響き)をかける
歌声や演奏にリバーブ(響き)を加えると、音が柔らかになり、演奏全体のバランスをよくする
ことができます。
リバーブは、かけすぎると歌声や演奏の音が残響音に埋もれてしまい、聞こえにくくなります。
はじめは、少しだけリバーブをかけて調整するとよいでしょう。
残響音
残響音
リバーブ・タイプの変更とパラメーターの調整
リバーブのタイプと響きかたを変更することができます。
1.
セクション B とセクション C の[INPUT]ボタンを長押しします。
[INPUT]ボタンが点滅します。
2.
[A]〜[D]つまみでタイプとパラメーターを変更します。
リバーブ・タイプ
プリ・ディレイ・タイム
リバーブ・タイム
リバーブ・レベル
インジケーター
の数
リバーブ・タイプ 説明
1 ECHO やまびこのような効果をシミュレートしています。
2 ROOM 室内で演奏しているような残響をシミュレートしています。
3 SMALL HALL 小ホールで演奏しているような残響をシミュレートしています。
4 LARGE HALL 大ホールで演奏しているような残響をシミュレートしています。
5 PLATE
プレート・エコー(金属板の振動を利用したリバーブ)をシミュレー
トしています。
HS-5 の使いかた
8
演奏を録音/再生する
HS-5 は、MEMORY 端子につないだ USB メモリーに演奏を録音することができます。
ご注意!
メイン・ミキサーからの出力が録音されます。
各セクションの[PHONES]つまみ、[MY MIX]つまみの調整、[MAIN MIX OUT]つまみ
の設定は反映されません。
演奏の録音
以下の手順で、USB メモリーに演奏を録音することができます。
1.
MEMORY 端子に USB メモリー(別売)をつなぎます。
USB メモリーは、あらかじめパソコンでフォーマット(FAT 形式)してください。
フォーマットをすると、USB メモリー内のデータは消去されます。必要なデータが記録されて
いる場合は、バックアップを取ってからつないでください。
2.
ボタンを押し、演奏の録音を開始します。
3.
演奏が終わったら、 ボタンを押し録音を停止します。
演奏の再生
USB メモリーに記録した演奏を聴いて確認をしたり、聴きながら練習をしたりすることができ
ます。
1.
MEMORY 端子に USB メモリー(別売)をつなぎます。
2.
再生するデータを選び、 ボタンを押します。
3.
再生を停止する場合は、 ボタンを押します。
5
クリック音を聞きながら演奏の再生をしていた場合は、クリック音も合わせて止まります。
5
[CLICK/TAP]ボタンを押しながら
ボタンを押すと、クリック音だけ止めることができ
ます。
録音レベルと再生レベルの調整
通常は調整する必要はありません。
録音レベルの調整
1.
録音レベルを確認する。
録音中に音が歪むと、
ボタンが点滅します。
2.
録音レベルを調整する。
ボタンを押したまま LEVEL つまみ[A]を回してレベルを調整します。
再生レベルの調整
再生音量が大きい場合は、次の手順で再生レベルを調整することができます。
1.
再生レベルを調整する。
ボタンを押したまま LEVEL つまみ[A]を回してレベルを調整します。
(工場出荷時の値)
ボタン 操作
再生、録音を停止します。
演奏の再生をします。
録音を開始します。
をすばやく 2 回押す(タップ)1 つ前のデータを選びます。
+ 次のデータを選びます。
+[MIX A] 早戻しします。
+[MIX D] 早送りします。
録音データについて
録音データは、16 ビット 44.1kHz、ステレオの Wav 形式で記録
され、1 回の録音で最大 200 分まで記録することができます。
また、録音データは USB メモリーの「HS-5」というフォルダーに
HS5_****.wav(**** は作成順)というファイル名で格納されます。
HS5_0003.WAV
HS5_0001.WAV
HS5_0002.WAV
HS-5
/Root
9
HS-5 の使いかた
詳細な設定をしたいときは
HS-5 のより進んだ使用方法を説明します。
サブ・ミキサーの設定
HS-5 は、メインミキサーと 4 系統のサブミキサー(MIX A D)を持っています。サブミキサー
は、メイン・ミキサーから独立しており、自分の演奏がよりしやすくなるよう、個別の調整をす
ることが可能です。
サブ・ミキサーの使用例
あなたはベーシストでセクション B を使用し、ドラマーがセクション D を使用しているとします。
「あなた(セクション B)はドラム(セクション D)の音は大きくしたいけど、ドラマーはメイン・
ミキサーの設定(バランス)を変えて欲しくない」というような場合に、サブ・ミキサーを使用す
るとよいでしょう。
1.
サブ・ミキサーを設定するセクションの[MIX A D]ボタンを押し、点灯させま
す。
2.
[A]〜[E]つまみで各セクションの
音量バランスを調整します。
サブ・ミキサーの使用を止める場合は、
[MIX A D]ボタンを点灯させてから、
もう一度ボタンを押して消灯させます。
[MIX A D] ボタンの点灯状態について
サブ・ミキサーの設定をする際、[MIX A D] ボタンの点灯のしかたで、サブ・ミキサー設定の状
態を確認することができます。
[MIX A D] ボタンの状態 説明
点灯 サブ・ミキサーがオンで、[A] [E] つまみで調整ができます。
淡く点灯
サブ・ミキサーがオンで、[A] [E] つまみで調整ができません。
サブ・ミキサー設定の共有をする際、共有元にすることができます。
消灯 サブ・ミキサーがオフです。
点滅 ソロ機能が有効になっています。
信号の流れ
セクション A D
MAIN MIX OUT
メインミキサー
入力音
MIX A D ボタン
セクション A E の入力音
メイン・ミキサーで調整した音
サブ・ミキサーで調整した音
各セクションで調整した音
サブ・ミキサー A D
オン(点灯)
オフ(消灯)
サブ・ミキサー設定の共有
複数のセクションで、1 つのサブミキサーを共有することができます。共有をすると、セクショ
A と同じサブ・ミキサーの設定をセクション B C でも使用することが可能です。
1.
自分のセクションの[MIX A D]ボタンを押しながら、共有元セクションの[MIX
A D]ボタン(淡く点灯)を押します。
共有元のサブ・ミキサーが、自分のセクションにアサインされます。
消灯している [MIX A D] ボタンからは、設定を共有できません。
共有を解除する場合は、解除するセクションの[MIX A D]ボタンを押して点灯させてから、
もう一度ボタンを押して消灯させます。
ソロ機能
自分のセクションの演奏音だけを聴くことができます。また、ソロ機能を使用している際は、他
のセクションへ音が出力されなくなります。チューニングをしたり、個人練習したりするときに
便利な機能です。
ソロ機能を有効にするには、自分のセクションの[MIX A D]ボタンを長押しして点滅させます。
HS-5 の使いかた
10
設定の保存と読み込み(スナップ・ショット)
スナップ・ショットを使用すると、現在の設定を USB メモリーに保存することができます。演奏
場所を変更する場合や時間をおいて練習する場合など、設定を保存しておくと簡単に演奏の再開
をすることができます。
本体の設定は、USB メモリーに 1 つだけ保存することができます。
設定の保存方法
1.
MEMORY 端子に USB メモリー(別売)をつなぎます。
2.
セクション C とセクション D の[INPUT]ボタンを長押しします。
[INPUT]ボタンが点滅します。
3.
ボタンを押し、設定を保存/上書き保存します。
ボタンの点滅が消えると、保存は完了です。完了後は、通常の状態に戻ります。
保存/上書き保存をせずに、通常の状態に戻る場合は、
ボタンを押します。
設定の読み込み方法
1.
MEMORY 端子に USB メモリー(別売)をつなぎます。
2.
セクション C とセクション D の[INPUT]ボタンを押します。
3.
ボタンを押し、設定を読み込みます。
ボタンの点滅が消えると、読み込みは完了です。完了後は、通常の状態に戻ります。
読み込みをせずに、通常の状態に戻る場合は、
ボタンを押します。
音量リミッターの設定
HS-5 は、あらかじめ出力できる最大音量を制限することができます。
初期設定では、大音量で演奏が聞けるよう、出力音量に制限をかけていません(音量リミッター
オフ 0dBFS)
1.
セクション B とセクション D の[INPUT]ボタンを長押しします。
[INPUT]ボタンが点滅します。
2.
[A]つまみで、最大音量(-30dBFS 0dBFS)を設定します。
オフ(0dBFS)
-30dBFS
11
HS-5 の使いかた
2 台の HS-5 をつないで使う
HS-5 は、2 台つないで最大 8 人同時に演奏をすることができます。
1.
本体底面にある[LINK]スイッチを、それぞれ ON にします。
[LINK]スイッチを ON にすると、[MAIN MIX OUT]つまみの調整が無効になります。
[LINK]スイッチを OFF にすると、[MAIN MIX OUT]つまみの調整が有効になります。
つまみの位置によっては大きな音になることがありますので、[MAIN MIX OUT]つまみを絞っ
てから[LINK]スイッチを OFF にしてください。
2.
セクション E STEREO 端子(入力) MAIN MIX OUT ヘッドホン端子(出力)
を、相互にステレオ・ミニ・ケーブルでつなぎます。
2 台目の HS-5 からの出力は、セクション E にミックスされた状態で入力されます。
[MAIN MIX OUT] つまみ
[MAIN MIX OUT] つまみ
スタンドに取り付ける
HS-5 は、スタンド(別売;PDS-10)に取り付けて、使用することができます。
1.
HS-5 の底面にあるネジを使って、図のよう
PDS-10 のスタンド・ホルダーを取り付
けます。
2.
スタンド・ホルダーを PDS-10 に取り付け、
固定します。
PDS-10 の組み立てかたやスタンド・ホルダー
の取り付けかたについては、PDS-10 の取扱説
明書をご覧ください。
パッド・スタンドに付属しているネジは使用し
ないでください。
パソコンと接続する
HS-5 とパソコンを市販の USB2.0 ケーブルで接続すると、演奏をパソコンの録音/編集ソフト
(DAW)で録音することができます。セクション A E を個別のトラックに録音(マルチトラッ
ク・レコーディング)することや、セクション A E をミックスした音(MAIN MIX)を録音す
ることが可能です。
また録音だけではなく、パソコンで再生したステレオの曲や音声を、HS-5 で聴くこともできます。
パソコンにつなぐ前に USB ドライバーをインストールする必要があります。USB ドライバー
は、ローランドのホームページからダウンロードしてください。詳しくは、ダウンロードした
ファイルにある Readme.htm をお読みください。
ローランド・ホームページ:http://www.roland.co.jp/support/
DAW の設定や録音の手順については、お使いの DAW の取扱説明書をお読みください。
スタンドホルダー
12
設置について
設置条件(設置面の材質、温度など)によっては、本
機のゴム足が設置した台などの表面を変色または変質
させることがあります。ゴム足の下にフェルトなどの
布を敷くと、安心してお使いいただけます。この場合、
本機が滑って動いたりしないことを確認してからお使
いください。
接地端子について
設置条件によっては、本機や本機に接続した機器(マ
イクやギターなど)の金属部に触れると、ピリピリと
した感じがする場合があります。これは人体にまった
く害のない極めて微量の帯電によるものですが、気に
なるかたは接地端子(図参照)を使って外部のアース
か大地に接地してお使いください。このとき、わずか
にハム(うなり)が混じる場合があります。なお、接
続方法がわからないときはローランドお客様相談セン
ターにご相談ください。
接続してはいけないところ
水道管(感電の原因になります)
ガス管(爆発や引火の原因になります)
電話線のアースや避雷針(落雷のとき危険です)
お手入れについて
通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、固く
絞った布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しい
ときは、中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、
柔らかい布で乾拭きしてください。
修理について
当社では、本機の補修用性能部品(製品の機能を維持
するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有し
ています。この部品保有期間を修理可能の期間とさせ
ていただきます。なお、保有期間を過ぎたあとでも、
故障箇所によっては修理可能の場合がありますので、
お買い上げ店、またはローランドお客様相談センター
にご相談ください。
その他の注意について
本機を裏返すときは、破損を防ぐためボタンやつまみ
などを保護してください。また、落下や転倒を引き起
こさないよう取り扱いに注意してください。
録音中やコンピューターに接続されているときは、絶
対に電源を切ったり、USB メモリー、USB ケーブルを
抜いたりしないでください。
失われた記憶内容の修復に関しましては、補償を含め
ご容赦願います。
外部メモリーの取り扱い
外部メモリーを使うときは次の点に注意してください。
また、外部メモリーに付属の注意事項を守ってお使い
ください。
読み込み中や書き込み中には取りはずさない。
静電気による破損を防ぐため、取り扱う前に身体に
帯電している静電気を放電しておく。
USB メモリーは挿入方向や表裏に注意して、確実に奥
まで差し込んでください。また無理な挿入はしないで
ください。
著作権について
第三者の著作物(音楽作品、映像作品、放送、実演、
その他)の一部または全部を、権利者に無断で録音、
録画、複製あるいは改変し、配布、販売、貸与、上演、
放送などを行うことは法律で禁じられています。
第三者の著作権を侵害する恐れのある用途に、本製品を
使用しないでください。お客様が本製品を用いて他者の
著作権を侵害しても、当社は一切責任を負いません。
商標/ライセンスについて
MMP(Moore Microprocessor Portfolio)はマイ
クロプロセッサーのアーキテクチャーに関する TPL
(Technology Properties Limited)社の特許ポート
フォリオです。当社は、TPL 社よりライセンスを得て
います。
ASIO は、Steinberg Media Technologies GmbH
の商標およびソフトウェアです。
本製品には、イーソル株式会社のソフトウェアプラッ
トフォーム「eCROS™」が搭載されています。
Roland は、日本国およびその他の国におけるローラ
ンド株式会社の登録商標または商標です。
文中記載の会社名および製品名は、各社の登録商標ま
たは商標です。
使用上のご注意
警告
完全に電源を切るときは、コンセントからプラ
グを抜く
電源スイッチを切っても、本機は主電源から
完全に遮断されてはいません。完全に電源
を切る必要があるときは、本機の電源スイッ
チを切ったあと、コンセントからプラグを
抜いてください。そのため、電源コードのプラグを差
し込むコンセントは、本機にできるだけ近い、すぐ手
の届くところのものを使用してください。
Auto O󰮏 機能について
本機は、USB 接続がない状態で、操作をや
めてから 600 分経過すると自動的に電源が
切れます(Auto O󰮏 機能)。自動的に電源が
切れないようにするには、Auto O󰮏 機能を
解除してください。
指定のスタンドを使用する
本機の設置には、ローランドが推奨するスタ
ンド(型番:PDS-10)を使用してください
(P.11)
不安定な場所に設置しない
本機の設置にスタンド(型番:PDS-10)を
使用する場合、ぐらつくような場所や傾い
た場所に設置せず、安定した水平な場所に
設置してください。機器を単独で設置する場
合も、同様に安定した水平な場所に設置してください。
警告
スタンドへ設置するときの注意
取扱説明書の指示どおりに設置してくださ
い(P.11)
正しく設置しないと、不安定な状態となっ
て落下や転倒を引き起こし、けがをする恐
れがあります。
付属の AC アダプターを AC100V
使用する
AC アダプターは、必ず付属のものを、
AC100V の電源で使用してください。
付属の電源コードを使用する
電源コードは、必ず付属のものを使用して
ください。また、付属の電源コードを他の
製品に使用しないでください。
Auto O󰮏 の設定方法
1.セクション B とセクション D [INPUT]
ボタンを長押しします。
[INPUT]ボタンが点滅します。
2.[B]つまみで、Auto O󰮏をオン(インジケー
ター全点灯)/オフ(左端インジケーター
のみ点灯)します。
ご注意 !
電源が切れると編集中の設定は失われま
す。残しておきたい設定はあらかじめ保存
しておいてください。
電源をオンにするときは、電源を入れ直し
てください(P.3)
工場出荷時の状態に戻す
(ファクトリー・リセット)
HS-5 は、セクション A B の[INPUT]ボタンを同
時に押しながら電源をオンにすると、HS-5 を工場出
荷時の状態に戻すことができます。
ご注意!
ファクトリー・リセットをすると、HS-5 の設定が
すべて初期化されます。設定を残しておきたい場合
は、「設定の保存と読み込み(スナップ・ショット)
(P.10)に記載の手順で設定を保存してください。
注意
指定のスタンドのみ使用する
本機は当社製のスタンド(PDS-10)とのみ、
組み合わせて使用できるよう設計されてい
ます。他のスタンドと組み合わせて使うと、
不安定な状態となって落下や転倒を引き起
こし、けがをする恐れがあります。
スタンドを使う前に安全を確認する
取扱説明書に記載の注意事項が守られてい
ても、取り扱いによってはスタンドから本機
が落下したりスタンドが転倒したりする可
能性があります。使用にあたっては事前に安
全を確認した上でお使いください。
小さな部品はお子様の手の届かないところに置く
下記の部品はお子様が誤って飲み込んだり
することのないよう手の届かないところへ
保管してください。
取りはずしが可能な部品
PDS-10 取り付け用ネジ(P.11)
接地端子の取り扱いに注意する
接地端子ネジは、お子様が誤って飲み込んだ
りすることのないよう取りはずした状態で
放置しないでください。再度ネジを取り付け
る際は、ゆるんではずれないように確実に取
り付けてください。
安全上のご注意
13
ローランド HS-5:オーディオミキサー
[内部処理]
●サンプリング周波数
44.1kHz
●信号処理
AD DA 変換:24 ビット
[レコーダー]
●トラック数:2 トラック(ステレオ)
●レコーディング・モード
USB メモリー:WAV(44.1kHz、16 ビット)
●記憶メディア
USB メモリー(512MB 32GB)
●録音時間(単位:時間)
2GB:3
4GB:6
8GB:12
16GB:24
32GB:48
録音時間は目安です。USB メモリーの仕様などにより変わるこ
とがあります。
録音されたファイルが複数ある場合、合計の録音時間はこれより
小さくなります。
1 曲あたりの録音時間は最大 200 分です。
●録音曲数
512
[エフェクト]
●ギター用
アンプ(Amp):10 種類
●ベース用
アンプ(Amp):5 種類
●ボーカル用
コンプレッサー、イコライザー、ディレイ
リバーブ(Reverb):5 種類
[入出力]
●オーディオ入力
セクション A D MIC 端子:XLR タイプ(バランス)、INPUT
L/R 端子:標準タイプ(アンバランス)※ 1
セクション E INPUT L/R 端子:標準タイプ(アンバランス)、ス
テレオ・ミニ・タイプ
1 INPUT L 端子はハイ・インピーダンスに対応
●オーディオ出力
セクション A D PHONES 端子:ステレオ・標準タイプ、ステ
レオ・ミニ・タイプ
セクション E PHONES 端子:ステレオ・ミニタイプ、OUTPUT
L/R 端子:標準タイプ(アンバランス)
●周波数特性
20Hz 20kHz(+0dB -2dB)
[その他]
●外形寸法
257(幅)× 248(奥行き)× 68(高さ)mm
●質量(AC アダプターを除く)
1.1kg
●電源
AC アダプター
●消費電流
1.2A
●付属品
取扱説明書
「安全上のご注意」チラシ
AC アダプター
電源コード
ローランド ユーザー登録カード
保証書
●別売品
スタンド:Roland PDS-10
0dBu 0.775Vrms
主な仕様
製品の仕様や外観は、改良のため予告なく変更することがあります。
'16. 10. 01 現在(Roland)
製品に関するお問い合わせ先
050-3101-2555
ローランド・ホームページ
https://www.roland.com/jp/
電話受付時間: 月曜日~金曜日 10:00~17:00(弊社規定の休日を除く)
※IP電話かおかけになて繋がらない場合にはお手数ですが、電話番号の前“0000”
 (ゼロ4回)をつけてNTTの一般回線かおかけいただ携帯電話をご利用さい。
※上記窓口の名称、電話番号等は、予告なく変更することがありますのでご了承ください。
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製品情報、イベント/キャンペーン情報、サポートに関する情報など
ローランドお客様相談センター
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https://www.boss.info/jp/
ローランド株式会社
431-1304 静岡県浜松市北区細江町中川 2036-1
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Roland HS-5 取扱説明書

タイプ
取扱説明書

その他のドキュメント