Dell EMC SmartFabric OS10 のインストール、
アップグレード、ダウングレード ガイド
ドキュメント バージョン 1
3 月 2021 年
Rev. A00
メモ、注意、警告
メモ: 製品を使いやすくするための重要な情報を説明しています。
注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その危険を回避するための方法を説明しています。
警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。
©2020 年 ～2021 年 Dell Inc.またはその関連会社。All rights reserved.（不許複製・禁無断転載）Dell、EMC、およびその他の商標は、Dell Inc. または
その子会社の商標です。その他の商標は、それぞれの所有者の商標である場合があります。
章 1: このガイドについて.................................................................................................................. 4
関連文書.................................................................................................................................................................................4
マニュアルのフィードバック........................................................................................................................................... 4
章 2: SmartFabric OS10 のインストール............................................................................................ 6
既存の OS のアンインストール........................................................................................................................................6
OS10 イメージのダウンロード......................................................................................................................................... 6
OS10 のインストール.......................................................................................................................................................... 7
自動インストール.......................................................................................................................................................... 8
手動インストール.......................................................................................................................................................... 9
OS10 スイッチへのログ イン...........................................................................................................................................10
OS10 ライセンスのインストール.................................................................................................................................... 11
章 3: アップグレードの準備............................................................................................................. 14
サポートされるアップグレード パス：フル スイッチ モードの導入環境............................................................14
サポートされるアップグレード パス：Dell EMC VxRail 導入環境の SFS モード................................................ 15
サポートされるアップグレード パス：Dell EMC PowerEdge MX 導入環境の SFS モード............................... 16
その他の関連するソフトウェアとハードウェアのコンポーネントのアップグレード......................................16
SmartFabric OS10 導入環境の前提条件..........................................................................................................................17
ソリューション導入の前提条件......................................................................................................................................17
章 4: OS10 ソフトウェアのアップグレード........................................................................................ 19
ZTD を使用した OS10 の自動アップグレード............................................................................................................. 19
CLI からの OS10 の手動アップグレード.......................................................................................................................20
アップグレード用の OS10 イメージのダウンロード...........................................................................................20
OS10 アップグレードの実行..................................................................................................................................... 20
最小限のトラフィック損失で VLT ノードの OS10 をアップグレード.................................................................. 23
最小限の損失で VLT を 10.5.0.5 以前のリリースから 10.5.1.1 以降のリリースにアップグレード.............26
ネットワーク ステートメントを使用して BGP プレフィックスをアドバタイズしている場合に
VLT または VXLAN トポロジーで最小限の損失で VLT をアップグレード.................................................26
OS9 から OS10 へのアップグレード............................................................................................................................. 27
章 5: OS10 ソフトウェアのダウングレード........................................................................................28
OS10 リリース 10.5.0.0 以前にダウングレード...........................................................................................................28
OS10 リリース 10.5.1.0 以降にダウングレード........................................................................................................... 30
OS10 リリース 10.5.2.0 以降から 10.5.0.x 以前にロールバック...............................................................................32
OS10 リリース 10.5.2.0 以降から 10.5.1.0 以降にロールバック............................................................................... 32
章 6: よくある質問 / FAQ................................................................................................................34
目次
目次 3
このガイドについて
このガイドは、ネットワークのインストール、アップグレード、管理を担当するシステム管理者を対象としています。このガイド
は次の章で構成されます。
● SmartFabric OS10 のインストール
● アップグレードの準備
● OS10 ソフトウェアのアップグレード
● OS10 ソフトウェアのダウングレード
● よくある質問 / FAQ
関連文書
次の表は、関連マニュアルのリストです。
表 1. 関連マニュアル
関連マニュアル 説明 リンク
Dell EMC SmartFabric OS10
リリー
ス
ノート
このドキュメントの内容：
● 新機能の情報
● 既知および解決済みの注意事項
Dell EMC Networking OS10 の情報ハ
ブ
Dell EMC SmartFabric OS10
ユーザ
ー
ガイド
このドキュメントの内容：
● Dell EMC SmartFabric OS10 のインストールとセッ
トアップ。
● 説明、設定情報、制限と制約、SmartFabric OS10 で
サポートされる機能の例。
● プロトコルの設定に関する参考情報と例。プロト
コルの詳細については、インターネット技術タス
ク フォース（IETF）、Request For Comments（RFC）
などの関連ドキュメントを参照してください。
● すべての SmartFabric OS10 CLI コマンドのコマン
ド リファレンス情報。
Dell EMC SmartFabric OS10
クイッ
ク
スタート
ガイド
このドキュメントには、インストール、アップグレー
ド、インバンド管理、帯域外管理、認証、Dell デバイ
スと Dell デバイスの間および Dell デバイスと OEM デ
バイスの間の相互運用性のセットアップを支援するた
めのクイック スタート情報と相互運用性情報が記載
されています。
Dell EMC SmartFabric OS10
セキュ
リティ
ガイド
このドキュメントには、Dell EMC SmartFabric OS10 を
実行しているスイッチを保護するための推奨事項が記
載されています。
マニュアルのフィードバック
デル・テクノロジーズでは、正確で包括的なマニュアルの提供に努めており、皆様からのご意見、ご感想をお待ちしております。
次の方法でフィードバックをお寄せください。
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バックを記入してください。
● E メール：フィードバックを [email protected] に送信してください。フィードバック対象のマニュアル名、リ
リース番号、章名、セクション名をお知らせください。
1
4 このガイドについて
SmartFabric OS10 のインストール
この章では、Dell EMC ONIE 対応のスイッチに SmartFabric OS10 をインストールする手順について説明します。
スイッチにデフォルトの OS がインストールされていない場合、Dell Digital Locker から OS10 ソフトウェア イメージをダウンロー
ドし、ONIE を使用してそのイメージをインストールしてください。次に示す場合も、後述の手順を使用して Dell EMC ONIE デバイ
スに OS10 をインストールできます。
● OS9 またはサードパーティーの OS からスイッチを変換する場合
● Dell EMC RMA（返品承認）から交換用デバイスを受け取った場合（交換用スイッチは、OS またはライセンスがインストールさ
れていない状態で納品されます）交換用スイッチを受け取った場合は、DDL で交換用スイッチのサービス タグ（STAG）を SW
資格に割り当て、OS10 のソフトウェアとライセンスをインストールする必要があります。
ダウンロードする OS10 イメージには 120 日間のトライアル ライセンスが付属していて、トライアル期間の経過後も実行するには
永久ライセンスが必要です。スイッチのインストール方法の詳細については、デバイスに付属のセットアップ ガイドと次の FAQ
を参照してください。
● よくある質問 / FAQ
● マイ アカウントに関する FAQ
OS がインストールされていない Dell EMC ONIE スイッチに OS10 イメージをインストールし、トライアル期間後に OS10 ライセン
スの期間を延長する場合は、指定の順序で次のタスクを実行してください。
1. （省略可能）スイッチに OS9 など別の OS がインストールされている場合は、既存の OS をアンインストールしてください。詳
細については、「既存の OS のアンインストール」を参照してください。
2. OS10 イメージをダウンロードします。
3. ONIE を使用して OS10 をインストールします。
4. OS10 スイッチにログ インします。
5. OS10 ライセンスをインストールします。
既存の OS のアンインストール
注意: OS9 またはサードパーティーの別の OS を実行しているスイッチに OS10 をインストールするには、最初に既存の OS
をアンインストールする必要があります。Uninstall オプションを使用すると、スイッチの設定とすべてのディスク パーティ
ションが削除されます。
OS9 またはサードパーティーの OS を Dell EMC ONIE スイッチからアンインストールするには、スイッチを起動し、ONIE ブート メ
ニューが表示されるまで待ちます。すばやく矢印キーを使用してアスタリスクをスクロールし、［ONIE: Uninstall OS］オプシ
ョンを選択してスイッチがデフォルトで ONIE: Install OS から起動しないようにします。
+--------------------------------------------------------+
| ONIE: Install OS |
| ONIE: Rescue |
|*ONIE: Uninstall OS |
| ONIE: Update ONIE |
| ONIE: Embed ONIE |
| ONIE: Diag ONIE |
+--------------------------------------------------------+
ONIE アンインストール プロセスが完了すると、スイッチは ONIE: Install OS モードから起動します。
OS10 イメージのダウンロード
After-Point-of-Sales 注文で OS10 Enterprise Edition イメージを購入した場合、OS10 の購入では、所有権を取得してから最初の 90 日
以内に投稿されたソフトウェア イメージをダウンロードできます。注文が完了すると、ソフトウェア資格 ID、注文番号、DDL への
リンクが記載された E メール通知が送信されます。
2
6 SmartFabric OS10 のインストール
ソフトウェアで許可されたダウンロード期間を延長するには、ハードウェアに関して Dell EMC ProSupport 契約または ProSupport
Plus 契約を結んでいる必要があります。サポート契約と同時になるようにソフトウェア資格をスイッチのサービス タグに結び付
けてください。
メモ: MX シリーズの Ethernet I/O モジュールでは、10.5.0.1 以降のリリースの OS10 をサポートします。OS10 イメージは Dell
Upgrade Package（DUP）としてパッケージ化されており、www.dell.com/support/からダウンロードされます。IOM のアップ
グレード方法については、『Dell EMC MX Networking 導入ガイド』を参照してください。
1. アカウントの認証情報を使用して DDL にサイン インします。
2. E メールで送信された資格 ID と注文番号を見つけ、製品名を選択します。
3. ［製品］ページで［製品］タブの Assigned To フィールドは空白です。［ダウンロード可能なキー］をクリックします。
4. Bind to フィールドと Re-enter ID フィールドに OS10 Enterprise Edition を購入したデバイスのサービス タグを入力しま
す。この手順により、ソフトウェア資格がスイッチのサービス タグと結び付けられます。
5. ライセンス キーを E メールで受け取るのか、ローカル デバイスにダウンロードするのかを選択します。
6. ［送信］をクリックして License.zip ファイルをダウンロードします。
7. ［使用可能なダウンロード］タブを選択します。
8. ダウンロードする OS10 Enterprise Edition リリースを選択し、［ダウンロード］をクリックします。
9. Dell のエンド ユーザー ライセンス契約を読みます。契約の最後までスクロールして、［同意する］をクリックします。
10. ソフトウェア ファイルのダウンロード方法を選択し、［今すぐダウンロード］をクリックします。
11. OS10 Enterprise Edition イメージをダウンロードしたら、.tar ファイルを展開し、OS10 バイナリー イメージをローカル サーバー
に保存します。.tar ファイルを展開するときは、次のガイドラインを守ってください。
● .tar ファイルから OS10 バイナリー ファイルを抽出します。たとえば、ONIE プロンプトから Linux サーバーに.tar ファイル
を展開するには、次のように入力します。
tar -xf tar_filename
● イメージ ファイルで md5sum コマンドを実行し、ダウンロードした OS10 バイナリー イメージのチェックサムを生成しま
す。生成されたチェックサムが.tar ファイルから抽出されたイメージの MD5 ファイルのチェックサムと一致することを確
認します。
md5sum image_filename
12.「OS10 のインストール」と「OS10 ライセンスのインストール」の手順に従って、OS10 Enterprise Edition のイメージとライセン
スをインストールします。
OS10 のインストール
注意: ONIE を使用して OS10 をインストールすると、スイッチのすべてのソフトウェア設定が消去されます。設定はリカバリ
ーできません。OS のアップデートまたは変更を実行する前に、スイッチのすべてのソフトウェア設定とインストール済みラ
イセンスをバックアップしてください。スイッチ設定の定例バックアップをスイッチ以外の場所に保存してください。
既存の OS を置き換える場合は、「OS10 イメージのダウンロード」の手順に従って OS10 イメージをダウンロードしてください。
次に ONIE ベースの自動検出または手動インストールを使用して OS10 ソフトウェア イメージをインストールしてください。
● ［自動インストール］：ONIE によって、Dynamic Host Configuration Protocol（DHCP）サーバーなどのネットワーク情報が検出さ
れ、ONIE がイメージ サーバーに接続し、イメージが自動的にダウンロードおよびインストールされます。
● ［手動インストール］：DHCP サーバーを利用できない場合や、USB メディアを使用して OS10 ソフトウェア イメージをインス
トールする場合はネットワーク情報を手動で設定してください。
［セットアップユーティリティ］
インストールする前に、システムが次のように正しく接続されていることを確認してください。
● シリアル ケーブルとターミナル エミュレーターをコンソールのシリアル ポートに接続します。シリアル ポートの設定は、
115200 ボー レート、8 データ ビット、パリティーなしです。
● ネットワークを経由してイメージをダウンロードするには、管理ポートをネットワークに接続します。コンソール ポートと管
理ポートの位置については、www.dell.com/support でプラットフォーム別の
インストール
ガイド
を参照してください。
［OS10 のインストール］
ONIE のブート メニューに移動します。ONIE 対応スイッチが、事前にロードされた診断（DIAG）と ONIE ソフトウェアを使用して
起動します。
+--------------------------------------------------------+
|*ONIE: Install OS |
SmartFabric OS10 のインストール 7
| ONIE: Rescue |
| ONIE: Uninstall OS |
| ONIE: Update ONIE |
| ONIE: Embed ONIE |
| ONIE: Diag ONIE |
+--------------------------------------------------------+
● Install OS：ONIE プロンプトから起動し、自動検出プロセスを使用して OS10 イメージがインストールされます。ONIE によって
新しい OS イメージがインストールされるときに、以前にインストールされたイメージと OS10 の設定は削除されます。
● Rescue：ONIE プロンプトから起動し、OS10 イメージまたは ONIE アップデートを手動でインストールできます。
● Uninstall OS：OS10 の設定を含むすべてのディスク パーティションの内容を削除します。ただし、ONIE と診断は削除しません。
● Update ONIE：新しい ONIE バージョンをインストールします。
● Embed ONIE：ディスクをフォーマットし、ONIE をインストールします。
● EDA DIAG：システムの診断を実行します。
ONIE のプロセスによって OS10 イメージがインストールされた後、ONIE: Install OS モード（デフォルト）でスイッチを再起
動すると、ONIE がシステムの所有権を取得し、OS10 イメージが再び正常にインストールされるまでインストール モードのままで
す（ONIE のインストール モードは持続性があります）。インストール以外の理由でスイッチを ONIE から起動するには、ONIE ブー
ト メニューから［ONIE: Rescue］オプションまたは［ONIE: Update ONIE］オプションを選択してください。
注意: 自動または手動で OS10 をインストールしているときにエラー状態が発生してインストールが成功しなかった場合と、
デバイスに既存の OS がある場合は、［Uninstall OS］を選択してパーティションを消去してください。問題が解消されな
い場合は、Dell EMC テクニカル サポートにお問い合わせください。
自動インストール
OS10 イメージは Dell EMC ONIE 対応デバイスに自動的にインストールできます。このプロセスは、ゼロタッチ インストールと呼
ばれます。デバイスが ONIE: Install OS から起動したら、ONIE の自動検出によって次の手順が実行され、インストーラー フ
ァイルが検出されます。次に最初に成功した方法が使用されます。
1. ブート ローダーから渡される静的に設定されたパスを使用します。
2. USB など、ローカルに接続されているデバイス上のファイル システムを検索します。
3. DHCPv4 サーバーから正確な URL を検索します。
4. DHCP 応答に基づいて正しくない URL を検索します。
5. IPv6 ネイバーを検索します。
6. TFTP ウォーターフォールを開始します。
ONIE 自動検出プロセスでは、保存されているソフトウェア イメージを見つけ、そのイメージをダウンロードしてインストールし
た後、新しいイメージでデバイスを再起動します。自動検出では、ソフトウェア イメージのインストールが成功するまで処理を繰
り返し、スイッチを再起動します。
［ONIE の検出：使用情報］
● すべての ONIE 自動検出方法では、onie-installer などのサポートされているデフォルトのファイル名のみをダウンロード
し、実行します。必要なファイル名と検索順序については、Open Network Install Environment Web サイトの「Image Discovery
and Execution」を参照してください。詳細については、Dell EMC サポート サイトにある『Open Networking
ハードウェア診
断
ガイド
』を参照してください。
● DHCPv4 サーバーを使用している場合、ONIE 自動検出ではホスト名、ドメイン名、管理インターフェイスの IP アドレス、ドメ
イン ネーム サーバー（DNS）の IP アドレスを DHCP サーバーと DHCP のオプションから取得します。また、ONIE サーバーの
デフォルトの DNS で SCP サーバー、FTP サーバー、または TFTP サーバーを検索します。サーバーの IP を提供するために
DHCP のオプションは使用されません。
● USB ストレージ デバイスを使用している場合、ONIE では FAT32 ファイル システムまたは EXT2 ファイル システムでのみ
OS10 イメージを検索します。
［例：OS10 の自動インストール］
1. TFTP サーバーで、mv image-name default-filename コマンドを使用して、OS10 イメージの名前をサポートされるイン
ストーラー ファイル名（onie-installer など）に変更します。
mv PKGS_OS10-Base-10.3.1B.144-installer-x86_64.bin onie-installer
2. スイッチを ONIE: Install モードで起動し、OS10 イメージをインストールします。
Starting: discover... done.
ONIE:/ # Info: eth0: Checking link... up.
8 SmartFabric OS10 のインストール
Info: Trying DHCPv4 on interface: eth0
ONIE: Using DHCPv4 addr: eth0: 10.10.10.17 / 255.0.0.0
Info: eth1: Checking link... down.
ONIE: eth1: link down. Skipping configuration.
ONIE: Failed to configure eth1 interface
ONIE: Starting ONIE Service Discovery
Info: Fetching tftp://10.10.10.2/onie-installer-x86_64-dellemc_s4148fe_c2338 ...
Info: Fetching tftp://10.10.10.2/onie-installer-dellemc_s4148fe_c2338 ...
Info: Fetching tftp://10.10.10.2/onie-installer-x86_64-bcm ...
Info: Fetching tftp://10.10.10.2/onie-installer-x86_64 ...
Info: Fetching tftp://10.10.10.2/onie-installer ...
ONIE: Executing installer: tftp://10.10.10.2/onie-installer
...
...
...
Press <DEL> or <F2> to enter setup.
Welcome to GRUB!
GNU GRUB version 2.02~beta2+e4a1fe391
OS10-B
EDA-DIAG
ONIE Booting `OS10-A'
Loading OS10 ...
[ 3.883826] kvm: already loaded the other module
[ 3.967628] dummy-irq: no IRQ given. Use irq=N
[ 3.973212] mic_init not running on X100 ret -19
[ 3.980168] esas2r: driver will not be loaded because no ATTO esas2r devices were found
[ 4.021676] mtdoops: mtd device (mtddev=name/number) must be supplied
[ 5.092316] i8042: No controller found
[ 5.108356] fmc_write_eeprom fake-design-for-testing-f001: fmc_write_eeprom: no busid
passed, refusing all cards
[ 5.120111] intel_rapl: driver does not support CPU family 6 model 77
[ 4.226593] systemd-fsck[493]: OS10-SYSROOT1: clean, 23571/426544 files, 312838/1704960
blocks
Debian GNU/Linux 8 OS10 ttyS0
Dell EMC Networking Operating System (OS10)
OS10 login:
手動インストール
OS10 イメージの ONIE ベースの自動インストールを使用しない場合や、DHCP サーバーを利用できない場合は、イメージを手動で
インストールできます。管理ポートを設定し、ソフトウェア イメージ ファイルを用意して、インストールを開始してください。
1. OS10 ソフトウェア イメージを SCP/TFTP/FTP サーバーに保存します。
2. スイッチの電源を入れ、手動でインストールするために［ONIE Rescue］を選択します。
3. DHCP 検出を停止します。
$ onie-discovery-stop
4. 管理ポートで IP アドレスを設定します。x.x.x.x は内部の IP アドレスです。管理ポートを設定すると、応答が up になります。
$ ifconfig eth0 x.x.x.x netmask 255.255.0.0 up
5. デバイスにソフトウェアをインストールします。インストール コマンドによって指定した SCP、TFTP、または FTP の URL か
ら OS10 ソフトウェアにアクセスし、パーティションが作成され、インストールが検証され、再起動します。
$ onie-nos-install image_url
たとえば、次のように入力します。
ONIE:/ # onie-nos-install ftp://a.b.c.d/PKGS_OS10–Enterprise-x.x.xx.bin
SmartFabric OS10 のインストール 9
6. a.b.c.d は、イメージ ファイルのダウンロード元となる場所で、x.x.xx は、インストールするソフトウェアのバージョン番号で
す。
OS10 インストーラー イメージによってパーティションが作成され、OS10 ソフトウェアがインストールされます。インストールが
完了すると、スイッチは自動的に再起動し、OS10 をロードします。アクティブ イメージ。もう一方のイメージはスタンバイ イメ
ージになります。
USB ドライブを使用した手動インストール
USB デバイスを使用して OS10 ソフトウェア イメージを手動でインストールできます。USB デバイスで FAT32 ファイル システム
または EXT2 ファイル システムがサポートされていることを確認してください。FAT32 フォーマットまたは EXT2 フォーマットで
USB デバイスをフォーマットする方法については、付属の FAT32 のフォーマットに関する Windows マニュアルまたは FAT32、
EXT2 のフォーマットに関する Linux のマニュアルを参照してください。
1. USB ストレージ デバイスをスイッチの USB ストレージ ポートに接続します。
2. スイッチの電源を入れ、ONIE: Rescue オプションを使用して自動的に起動します。
3. （省略可能）デバイスが ONIE: Install から起動した場合は、ONIE 検出を停止します。
$ onie-discovery-stop
4. システムに USB マウントの場所を作成します。
$ mkdir /mnt/media
5. USB ドライブへのパスを指定します。
$ fdisk -l
6. デバイスの USB ポートに接続されている USB メディアをマウントします。
$ mount -t vfat usb-drive-path /mnt/media
7. ソフトウェアを USB からインストールします。/mnt/media には、USB パーティションをマウントするパスを指定します。
$ onie-nos-install /mnt/media/image_file
ONIE 自動検出プロセスでは、指定された USB パスでイメージ ファイルを検出し、ソフトウェア イメージをロードし、スイッチを
再起動します。詳細については、ONIE ユーザー ガイドを参照してください。
OS10 スイッチへのログ イン
シリアル ケーブルを使用して、ターミナル エミュレーターをスイッチのコンソール シリアル ポートに接続します。シリアル ポー
トの設定は、115200 ボー レート、8 データ ビット、パリティーなしです。
OS10 スイッチにログ インするには、電源投入し、システムによる電源投入時自己診断テスト（POST）が完了するのを待ちます。
デフォルトのユーザー名とユーザー パスワードの両方に「admin」と入力します。
デフォルトの admin パスワードは、OS10 に初めてログインしたときに変更してください。システムによって今後のログインのた
めに新しいパスワードが保存されます。CLI でパスワードを変更したら、write memory コマンドを使用して設定を保存します。
例えば次のようになります。
OS10 login: admin
Password: admin
Last login: Sat Oct 6 00:25:33 UTC 2018 on ttyS0
Linux OS10 4.9.110 #1 SMP Debian 4.9.110-3+deb9u4 x86_64
The programs included with the Debian GNU/Linux system are free software;
the exact distribution terms for each program are described in the
individual files in /usr/share/doc/*/copyright.
Debian GNU/Linux comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY, to the extent
permitted by applicable law.
10 SmartFabric OS10 のインストール
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
-* Dell EMC Network Operating System (OS10) *-
-* *-
-* Copyright (c) 1999-2018 by Dell Inc. All Rights Reserved. *-
-* *-
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
This product is protected by U.S. and international copyright and
intellectual property laws. Dell EMC and the Dell EMC logo are
trademarks of Dell Inc. in the United States and/or other
jurisdictions. All other marks and names mentioned herein may be
trademarks of their respective companies.
OS10# configure terminal
OS10# configure terminal
OS10(config)# username admin password alpha404! role sysadmin
OS10(config)# exit
OS10# write memory
スイッチにログインしてから CLI プロンプトが表示されるまで、6～10 秒かかることがあります。OS10 に初めてログインしたとき
に、OS10 CLI から linuxadmin ユーザー パスワードを変更してください。詳細については、『Dell EMC SmartFabric OS10 ユーザー
ガイド』の「ユーザー管理」セクションを参照してください。
OS10 ライセンスのインストール
OS10 が工場出荷時にスイッチにロードされている場合、永久ライセンスで事前にロードされているため、OS10 のライセンスをイ
ンストールする必要はありません。トライアル版の OS10 をダウンロードした場合、その OS10 には 120 日間の試用ライセンスが付
属しています。工場出荷時にロードされた Dell EMC スイッチの ONIE インストール環境では、ライセンス パーティションが消去さ
れます。このため、スイッチをリロードすると、デフォルトの 120 日間試用ライセンスで起動します。トライアル期間が終了した
ら、永久ライセンスを購入してインストールしてください。中断なしで使用し続けるには、永久ライセンスを購入してインストー
ルし、120 日後に OS10 デバイスが 72 時間おきに再起動するのを回避してください。
OS10 をインストールしてログ インしたら、永久ライセンスをインストールし、トライアル期間終了後は OS10 Enterprise Edition を
実行してください。OS10 ライセンスは/mnt/license ディレクトリーにインストールされます。
1. 「OS10 イメージのダウンロード」に記載されている手順に従って、DDL から License.zip ファイルをダウンロードします。
2. zip ファイルを開き、Dell フォルダーでライセンス ファイルを探します。ライセンス ファイルをローカルまたはリモートのワー
クステーションにコピーします。
3. EXEC モードで、ワークステーションからライセンス ファイルをインストールします。
license install {ftp: | http: | localfs: | scp: | sftp: | tftp: | usb:} filepath/filename
● ftp://userid:passwd@hostip/filepath：リモート FTP サーバーからコピーします。
● http://hostip/filepath：リモート HTTP サーバーからコピーします。
● http://hostip：リクエストをリモート HTTP サーバーに送信します。
● localfs://filepath：ローカル ファイルのディレクトリーからインストールします。
● scp://userid:passwd@hostip/filepath ：リモート SCP サーバーからコピーします。
● sftp://userid:passwd@hostip/filepath：リモート SFTP サーバーからコピーします。
● tftp://hostip/filepath ：リモート TFTP サーバーからコピーします。
● usb://filepath：スイッチの USB ストレージ ポートに接続されたストレージ デバイスでファイル ディレクトリーから
インストールします。
● filepath/filename：ライセンス ファイルが保存されているディレクトリー パスを入力します。
メモ: VRF インスタンスからライセンスをインストールする場合、OS10 では一部のファイル転送方式のみをサポートしていま
す。次の表に、デフォルト VRF、管理 VRF、デフォルト以外の VRF でサポートされるファイル転送方式を示します。
表 2. VRF を使用したライセンスのインストール
ファイル転送方式 デフォルト VRF 管理 VRF¹ デフォルト以外の VRF
FTP あり あり 無
HTTP あり あり 無
SmartFabric OS10 のインストール 11
表 2. VRF を使用したライセンスのインストール （続き）
ファイル転送方式 デフォルト VRF 管理 VRF¹ デフォルト以外の VRF
localfs あり あり あり
SCP あり あり 無
SFTP あり あり 無
TFTP あり あり 無
USB あり あり あり
¹OS10 ライセンス インストール環境で使用するために管理 VRF を設定する前に、管理インターフェイスからすべての IP アドレ
スと IPv6 アドレスを削除してください。
［ライセンスのインストール：SCP］
OS10# license install scp://user:[email protected]/0A900Q2-NOSEnterprise-License.xml
License installation success.
［ライセンスのインストール：localfs］
ローカルのファイル ディレクトリーからライセンスをインストールするには、次の手順を実行してください。
1. ライセンス ファイルを FTP サーバーの場所からシステムのホーム ディレクトリーにコピーします。
OS10# copy ftp://admin:[email protected]//home/admin/LADF/0A900Q2-NOSEnterprise-
License.XML home://7B900Q2-NOSEnterprise-License.XML
2. （省略可能）show copy-file status コマンドを使用してファイル コピーのステータスを確認します。
OS10# show copy-file status
File Transfer State: idle
--------------------------------------------------
State Detail: idle
Task Start: 2019-02-15T00:46:35Z
Task End: 2019-02-15T00:46:36Z
Transfer Progress: 100 %
Transfer Bytes: 3795 bytes
File Size: 3795 bytes
Transfer Rate: 8 kbps
3. ライセンスがシステムのホーム ディレクトリーに格納されていることを確認します。
OS10# dir home
Directory contents for folder: home
Date (modified) Size (bytes) Name
--------------------- ------------ -----------------------
2019-02-15T00:47:25Z 3795 0A900Q2-NOSEnterprise-License.XML
4. 手順 1 でライセンスをダウンロードしたホーム ディレクトリーの場所を示すパスを指定して license install コマンドを
入力します。
OS10# license install localfs://home/admin/0A900Q2-NOSEnterprise-License.XML
[ 5784.994389] EXT4-fs error (device dm-0): ext4_has_uninit_itable:3039: comm
CPS_API_instanc: Inode table for bg 0 marked as needing zeroing
License installation success.
［管理 VRF を使用したライセンスのインストール］
OS10(config)# ip vrf management
OS10(conf-vrf)# interface management
OS10(conf-vrf)# exit
OS10(config)# ip sftp vrf management
OS10(config)# exit
OS10# license install sftp://user:[email protected]/0ANNX42-NOSEnterprise-License.xml
License installation success.
12 SmartFabric OS10 のインストール
［ライセンスのインストールの確認］
OS10# show license status
System Information
---------------------------------------------------------
Vendor Name : DELL EMC
Product Name : S4148F-ON
Hardware Version : X01
Platform Name : x86_64-dell_s4100_c2338-r0
PPID : TW09H9MN282987130026
Service Tag : 9531XC2
Product Base :
Product Serial Number:
Product Part Number :
License Details
----------------
Software : OS10-Enterprise
Version : 10.5.1.0
License Type : PERPETUAL
License Duration: Unlimited
License Status : Active
License location: /mnt/license/9531XC2.lic
---------------------------------------------------------
［ライセンスのインストールに失敗した場合のトラブルシューティング］
インストールが失敗した場合は、エラー メッセージが表示されます。
License installation failed
1. ライセンスが格納されているローカルまたはリモートの場所を示すインストール パスを確認します。
2. リモート サーバーのログを調べて、FTP または TFTP のファイル転送が失敗した理由を確認します。
3. スイッチからリモート サーバーに Ping を実行します。ping コマンドと traceroute コマンドを使用して、ネットワーク接続
をテストします。Ping が失敗した場合は、次のことを確認します。
● 管理ルートからリモート サーバーに到達できる場合、管理ルートが正しく設定されていることを確認します。
● フロントパネル ポートからリモート サーバーに到達できる場合、静的ルートまたは動的ルートがあることを確認します。
● Ping は成功しても、リモート サーバーへの FTP ログ オンまたは TFTP ログ オンによって応答が登録されない場合、転送パ
スにあるファイアウォールによって転送プロトコルがブロックされていないかどうかを確認します。
4. スイッチと同じサブネットでライセンス ファイルを使用してサーバーをインストールします。
5. サーバーが稼働していることを確認します。
SmartFabric OS10 のインストール 13
アップグレードの準備
この章では、ネットワーク内の SmartFabric OS10 ノードをアップグレードする前に満たす必要がある前提条件について説明しま
す。次の情報を慎重に確認し、アップグレードの計画を立ててください。
● フル スイッチ モード導入環境でサポートされるアップグレード パス
● Dell EMC VxRail 導入環境で SFS モードに対してサポートされるアップグレード パス
● Dell EMC PowerEdge MX 導入環境で SFS モードに対してサポートされるアップグレード パス
● その他のハードウェアとソフトウェアのコンポーネントのアップグレード
● SmartFabric OS10 導入環境の前提条件
● ソリューション導入の前提条件
サポートされるアップグレード パス：フル スイッチ モー
ドの導入環境
次の表に、フル スイッチ モードの導入環境でサポートされる SmartFabric OS10 のアップグレード パスを示します。
メモ: 最新のリリースにアップグレードする前に、この表に記載されている検証済みアップグレード パスに従ってください。
設定データとライセンス ファイルを外部ストレージにバックアップしていることを確認してください。A » B という表記
は、OS10 でリリース A からリリース B への直接アップグレードをサポートしていることを意味します。
メモ: VLT ノードのペアで OS10 をアップグレードする手順については、「最小限のトラフィック損失で VLT ノードの OS10 を
アップグレード」を参照してください。
メモ: 工場出荷時にロードされた古いバージョンの OS10 ソフトウェアが搭載された OS10 スイッチを導入している場合、ソフ
トウェアの最新バージョンをダウンロードし、新規インストールを実行することをお勧めします。詳細については、
「SmartFabric OS10 のインストール」セクションを参照してください。
表 3. フル スイッチ モードの導入環境
リリース VLT 以外の導入環境でサポートされるアップグレー
ド パス
VLT 導入環境でサポートされるアップグレード パス
10.5.1.x 10.5.2.x に直接アップグレードできます。 10.5.2.x に直接アップグレードできます。
10.5.0.x 10.5.2.x に直接アップグレードできます。 ● 10.5.0.5 以前 » 10.5.0.6 » 10.5.2.x
● 10.5.0.6 以降 » 10.5.2.x
10.4.3.x
次のバージョンに直接アップグレードできます。
● 10.5.0.x
● 10.5.1.x
最新リリースにアップグレードするには、次のパス
を使用します。
10.4.3.x » 10.5.1.x » 10.5.2.x
10.4.3.x » 10.5.0.6 » 10.5.2.x
10.4.2.x
次のバージョンに直接アップグレードできます。
● 10.4.3.x
● 10.5.0.x
最新リリースにアップグレードするには、次のパス
を使用します。
10.4.2.x » 10.5.0.x » 10.5.2.x
10.4.2.x » 10.5.0.6 » 10.5.2.x
3
14 アップグレードの準備
表 3. フル スイッチ モードの導入環境 （続き）
リリース VLT 以外の導入環境でサポートされるアップグレー
ド パス
VLT 導入環境でサポートされるアップグレード パス
10.4.1.x
次のバージョンに直接アップグレードできます。
● 10.4.2.x
● 10.4.3.x
最新リリースにアップグレードするには、次のパス
を使用します。
10.4.1.x » 10.4.3.x » 10.5.1.x » 10.5.2.x
10.4.1.x » 10.4.3.x » 10.5.0.6 » 10.5.2.x
10.4.0E
次のバージョンに直接アップグレードできます。
● 10.4.1.x
● 10.4.2.x
最新リリースにアップグレードするには、次のパス
を使用します。
10.4.0E » 10.4.2.x » 10.5.0.x » 10.5.2.x
10.4.0.E » 10.4.2.x » 10.5.0.6 » 10.5.2.x
メモ: VLT ピアを 10.4.0E（R2）以前のリリースから
10.4.2.x にアップグレードするには、メンテナンス時
間中に両方の VLT ノードを同時にアップグレード
してください。ノードを 1 つずつアップグレードす
ると、アップグレード中にトラフィックに影響が生
じる可能性があります。この注記は、10.4.0E（R3）
以降のリリースを実行しているスイッチには当ては
まりません。10.4.0E（R3）以降のリリースでは、影
響を与えることなく 10.4.2.x にアップグレードでき
ます。
10.4.0E よりも前
最新リリースにアップグレードするには、次のパス
を使用します。
10.4.0E 以前 » 10.4.1.x » 10.4.3.x » 10.5.1.x » 10.5.2.x
10.4.0E 以前 » 10.4.1.x » 10.4.3.x » 10.5.0.6 » 10.5.2.x
メモ: VLT ピアを 10.4.0E（R2）以前のリリースから
10.4.1.x にアップグレードするには、メンテナンス時
間中に両方の VLT ノードを同時にアップグレード
してください。ノードを 1 つずつアップグレードす
ると、アップグレード中にトラフィックに影響が生
じる可能性があります。この注記は、10.4.0E（R3）
以降のリリースを実行しているスイッチには当ては
まりません。10.4.0E（R3）以降のリリースでは、影
響を与えることなく 10.4.1.x にアップグレードでき
ます。
サポートされるアップグレード パス：Dell EMC VxRail 導
入環境の SFS モード
次の表に、SFS モード（VxRail）の導入環境でサポートされる SmartFabric OS10 のアップグレード パスを示します。
メモ: 最新のリリースにアップグレードする前に、この表に記載されている検証済みアップグレード パスに従ってください。
A » B という表記は、OS10 でリリース A からリリース B への直接アップグレードをサポートしていることを意味します。
表 4. VxRail 導入環境の SmartFabric サービス モード
リリース サポートされるアップグレード パス
● 10.5.0.0P5
● 10.5.0.2
● 10.5.0.5
● 10.5.0.5P2
● 10.5.0.7P3
● 10.5.0.0P5 » 10.5.0.7P3 » 10.5.2.3
● 10.5.0.2 » 10.5.0.7P3 » 10.5.2.3
● 10.5.0.5 » 10.5.0.7P3 » 10.5.2.3
● 10.5.0.5P2 » 10.5.0.7P3 » 10.5.2.3
● 10.5.0.7P3 » 10.5.2.3
10.4.3.x
最新リリースにアップグレードするには、次のパスを使用しま
す。
● 10.4.3.4 » 10.4.3.6P3 » 10.5.0.7P3 » 10.5.2.3
アップグレードの準備 15
表 4. VxRail 導入環境の SmartFabric サービス モード （続き）
リリース サポートされるアップグレード パス
● 10.4.3.6P3 » 10.5.0.7P3 » 10.5.2.3
10.4.1.x
10.4.3.4 または 10.4.3.6P3 に直接アップグレードできます。
最新リリースにアップグレードするには、次のパスを使用しま
す。
10.4.1.4 » 10.4.3.4 または 10.4.3.6P3 » 10.5.0.7P3 » 10.5.2.3
サポートされるアップグレード パス：Dell EMC
PowerEdge MX 導入環境の SFS モード
PowerEdge MX 導入環境でサポートされる OS10 のアップグレード パスのリストについては、『Dell EMC OpenManage Enterprise-
Modular Edition Version 1.20.10 for PowerEdge MX7000 Chassis ユーザーズ ガイド』を参照してください。
その他の関連するソフトウェアとハードウェアのコンポー
ネントのアップグレード
次のいずれかのスイッチ プラットフォームで OS10 をアップグレードする場合は、次の情報を確認して、その他の関連するハード
ウェアとソフトウェアのコンポーネントをアップグレードしてください。
● S4100-ON シリーズ：OS10 をリリース 10.5.2.3 にアップグレードする前に、スイッチ プラットフォームの次のコンポーネント
をアップグレードすることを強くお勧めします。
表 5. S4100-ON シリーズ
プラットフォーム ONIE のバージョン ONIE のファームウェア バージョン
S4112F-ON 3.33.1.1～9 3.33.5.1～23
S4112T-ON
S4128F-ON
S4128T-ON
S4148F-ON
S4148FE-ON
S4148T-ON
S4148U-ON
● S5200-ON シリーズ：OS10 をリリース 10.5.2.3 にアップグレードする前にスイッチ プラットフォームの次のコンポーネントを
アップグレードする必要があります。
表 6. S5200-ON シリーズ
プラットフォーム ONIE のバージョン ONIE のファームウェア バ
ージョン
PCIe のバージョン
S5212F-ON 3.40.1.1～6 3.40.5.1～14 2.6
S5224F–ON 3.40.1.1～6 3.40.5.1～13 2.6
S5232F-ON
S5248F-ON
S5296F-ON
16 アップグレードの準備
これらのコンポーネントは、次の順序でアップグレードしてください。
1. PCIe
2. ONIE
3. ONIE ファームウェア：ONIE ファームウェアのアップデート中、ファームウェア インストーラー プロセスが実行され、完了す
るまでに約 20 分かかります。
4. OS10
PCIe、ONIE、ONIE ファームウェアをアップグレードするには、プラットフォーム別のリリース ノートに記載されている手順に従
ってください。
● Dell EMC PowerSwitch S4100-ON Series ONIE Firmware Updater リリース ノート
● Dell EMC PowerSwitch S5200F-ON Series ONIE Firmware Updater リリース ノート
プラットフォーム別の推奨ファームウェア バージョンの最新リストについては、Dell EMC サポート サイトでプラットフォーム別
の ONIE Firmware Updater リリース ノートを参照してください。
SmartFabric OS10 導入環境の前提条件
アップグレードする前に、次の前提条件が満たされていることを確認してください。
● 設定データとライセンス ファイルを外部ストレージにバックアップしていることを確認してください。
● Z9100-ON スイッチでは、OS10 ソフトウェアをアップグレードしないでください。代わりに、ONIE の新規インストールを実行
してください。「ONIE-Install OS オプションを使用した OS9 から OS10 へのアップグレード」の手順に従ってください。
ソリューション導入の前提条件
アップグレードする前に、次の前提条件が満たされていることを確認してください。
サポートされるバージョンのリストについては、「Networking Solutions Support Matrix」を参照してください。
● S シリーズと Z シリーズのスイッチに SFS を導入している場合、リリース 10.5.1.1 以降にアップグレードする前にリリース
10.5.0.7P3 にアップグレードしてください。
● MX を導入している場合、OME-M コンソールを使用してファブリックの IOM をアップグレードしてください。IOM のアップグ
レード方法については、『Dell EMC MX Networking
導入ガイド
』を参照してください。
● VxRail ソリューションの場合、OS10 ノードをアップグレードする前に次の手順を実行してください。
1. 設定済みのすべてのポートグループでフェールバックを無効にします。
a. vCenter で［ネットワーク］タブに移動し、各ポート グループで次のように設定します。
i. ［アクション］＞［設定の編集］＞［チーミングとフェールオーバー］の順にクリックし、［フェールバック］を［い
いえ］に設定します。
2. OMNI をメンテナンス モードにします。
a. OMNI 1.2 以上の場合、［ホーム］＞［サポート］に移動し、［メンテナンス モードの有効化］をクリックします。
b. OMNI 1.x バージョンの場合、root として OMNI シェルにログインします。
c. systemctl stop dellvcenterapp.service を使用して Dell vCenter App サービスを停止します。
d. systemctl status dellvcenterapp.service を使用してサービスが停止しているかどうかを確認します。
3. この手順は S4112-ON スイッチにのみ適用されます。
a. CLI を使用して、すべてのスイッチを 10.4.3.x から 10.4.3.6P3 にアップグレードします。最初にバックアップ スイッチを
アップグレードします。
4. OMNI を使用して、すべてのスイッチを 10.5.0.7P3 にアップグレードします。
5. OMNI メンテナンス モードを無効にします。
a. OMNI 1.2 以上の場合、［ホーム］＞［サポート］に移動し、［メンテナンス モードの無効化］をクリックします。
b. OMNI 1.x バージョンの場合、systemctl start dellvcenterapp.service を使用して Dell vCenter App サー
ビスを開始します。
c. systemctl status dellvcenterapp.service を使用してサービスが開始されているかどうかを確認します。
6. 設定済みのすべてのポートグループでフェールバックを有効にします。
a. vCenter で［ネットワーク］タブに移動し、各ポート グループで次のように設定します。
i. ［アクション］＞［設定の編集］＞［チーミングとフェールオーバー］の順にクリックし、［フェールバック］を［は
い］に設定します。
● ［アップリンク接続でブレークアウトが設定されている場合のリリース 10.5.0.7P3 から 10.5.2.2 または 10.5.2.3 への単一ラック
SFS のアップグレード］
アップグレードの準備 17
2 台のリーフ スイッチで構成される VxRail 単一ラック導入環境で、アップリンク接続にブレークアウト設定がある場合、アッ
プグレードに OMNI GUI を使用しないでください。OS10 CLI を使用し、次の手順を実行してスイッチをアップグレードしてく
ださい。
1. CLI から SFS スタンバイ ノードをアップグレードします。SFS スタンバイ ノードをアップグレードし、クラスターに参加
したら、Linux シェルからスイッチオーバーを実行し、このノードを SFS プライマリー ノード（マスター）に変更します。
これを行うには、次のコマンドを入力する必要があります。
system sudo -i
python /opt/dell/os10/bin/rest-service/tool/dnv_cli.py
dnv$ switchover
dnv$ exit
2. スイッチオーバー後、2 番目のノードをアップグレードします。
● ［アップリンク接続でブレークアウトが設定されていない場合のリリース 10.5.0.7P3 から 10.5.2.2 または 10.5.2.3 への単一ラッ
ク SFS のアップグレード］
2 台のリーフ スイッチで構成される VxRail 単一ラック導入環境で、アップリンク接続にブレークアウト設定がない場合、OMNI
GUI を使用して通常のアップグレード手順を実行してください。
18 アップグレードの準備
OS10 ソフトウェアのアップグレード
この章では、Dell EMC PowerSwitch で SmartFabric OS10 ソフトウェア（OS10）をアップグレードする方法について説明します。
OS10 ソフトウェアはスタンドアロンの OS10 ノードまたは VLT セットアップ内の OS10 ノードでアップグレードできます。また、
スイッチを OS9 から OS10 にアップグレードすることもできます。OS10 のアップグレードは、Dell Digital Locker（DDL）からダウ
ンロードできます。工場出荷時にロードされた OS10 イメージには、永久ライセンスが含まれています。
［要件］
サーバー（HTTP、FTP、SCP、SFTP、TFTP）またはユニバーサル シリアル バス（USB）メディアにある SmartFabric OS10 ソフト
ウェア イメージ
表 7. アップグレード手順
タスク セクション
スイッチで OS10 をアップグレードする 次のいずれかの方法を使用できます。
● ZTD を使用した OS10 の自動アップグレード
● CLI からの OS10 の手動アップグレード
VLT ノードのペアで OS10 をアップグレードする 最小限のトラフィック損失で VLT ノードの OS10 をアップグレ
ード
OS9 から OS10 にアップグレードする OS9 から OS10 へのアップグレード
メモ:
● ONIE ファームウェアと OS10 イメージは同時にアップグレードしないでください。ONIE ファームウェアをアップグレー
ドしてから、OS10 イメージをアップグレードしてください。
● Z9100-ON スイッチで OS10 をアップグレードする場合は、ONIE の新規インストールを実行することをお勧めします。詳細
については、「ONIE を使用した OS10 ソフトウェアのインストール」を参照してください。OS10 をインストールした後に、
設定データとライセンス ファイルを外部ストレージにバックアップしていることを確認してください。
ZTD を使用した OS10 の自動アップグレード
ゼロ タッチ導入（ZTD）プロセスはデフォルトで有効になり、ONIE の検出プロセスと同様の自動検出プロセスを開始します。
ZTD は、管理ポートとフロントパネル ポートを含むすべてのインターフェイスで Dynamic Host Configuration Protocol（DHCP）ク
ライアントを起動します。ZTD は、すべてのインターフェイスで DHCP オプション 60（ベンダークラス指定子）を使用して DHCP
検出パケットを送信し、DHCP オファーをリッスンします。DHCP サーバーはその応答（DHCP オファー）でオプション 240 を使
用して応答します。オプション 240 には、有効な OS10 イメージと設定ファイルが含まれています。システムは ZTD を続行し、
OS10 イメージをインストールして設定ファイルを実行します。
メモ: オプション 240 を含んだ DHCP サーバーの応答は、管理ポートまたはフロントパネル ポートで受信します。
ZTD 自動検出は検出方法が完了するか、ztd cancel コマンドを使用して ZTD プロセスをキャンセルするか、CONFIGURATION
モードに入るまで実行されます。
［例：OS10 の自動インストール］
<165>1 2021-11-07T09:20:04.313553+00:00 OS10 dn-app-ztd 835
- - Node.1-Unit.1:PRI [event], Dell EMC (OS10) %ZTD-START: DHCP callback
received, starting Zero Touch Deployment
ZTD が完了したら、show ztd-status コマンドを使用して ZTD のステータスを確認してください。次のようなメッセージが表
示されます。
OS10# show ztd-status
-----------------------------------
4
OS10 ソフトウェアのアップグレード 19
ZTD Status : disabled
ZTD State : completed
Protocol State : idle
Reason : ZTD process completed successfully at Sun Nov 7 09:42:52 2021
-----------------------------------
スイッチの導入を自動化する方法については、『Dell EMC SmartFabric OS10
ユーザー
ガイド
』を参照してください。
CLI からの OS10 の手動アップグレード
OS10 イメージをアップグレードするには、「アップグレード用の OS10 イメージのダウンロード」の手順に従って最初に新しい
OS10 バイナリー イメージをダウンロードし、展開してください。次に、バイナリー イメージ ファイルをローカル サーバーにコ
ピーし、「OS10 アップグレードの実行」の手順を実行してください。
メモ: OS9 またはその他のネットワーク オペレーティング システム（NOS）から OS10 に Dell EMC ONIE スイッチをアップグ
レードするには、「ONIE-Install OS を使用した OS9 から OS10 へのアップグレード」の手順に従ってください。
アップグレード用の OS10 イメージのダウンロード
メモ: MX シリーズの Ethernet I/O モジュールの場合、OS10 のアップデートは Dell Upgrade Packages（DUP）としてパッケー
ジ化されており、www.dell.com/support/からダウンロードします。DUP ファイルをダウンロードして MX9116n スイッチと
MX5108n スイッチで OS10 をアップグレードする方法の詳細については、『Dell EMC PowerEdge MX Networking
導入ガイド
』
を参照してください。
既存の OS10 イメージをアップグレードするには、最初に新しい OS10 Enterprise Edition イメージを DDL からダウンロードしてくだ
さい。
1. アカウントの認証情報を使用して DDL にサイン インします。
2. 資格 ID と注文番号の項目を見つけ、製品名を選択します。
3. ［製品］ページで［Available Downloads］タブを選択します。
4. ダウンロードする OS10 Enterprise Edition イメージを選択し、［Download］をクリックします。
5. Dell のエンド ユーザー ライセンス契約を読み、契約の最後にスクロールして［Yes, I agree］をクリックします。
6. ソフトウェア ファイルのダウンロード方法を選択し、［Download Now］をクリックします。
7. OS10 Enterprise Edition イメージをダウンロードしたら、.tar ファイルを展開し、OS10 バイナリー イメージをローカル サーバー
に保存します。.tar ファイルを展開するときは、次のガイドラインを守ってください。
● .tar ファイルから OS10 バイナリー ファイルを抽出します。たとえば、ONIE プロンプトから Linux サーバーに.tar ファイル
を展開するには、次のように入力します。
tar -xf tar_filename
メモ: 一部の Windows 解凍アプリケーションで、.tar ファイルの内容を抽出するときに余分なキャリッジ リターン
（CR）またライン フィード（LF）が挿入されることがあります。この余分な CR と LF によってダウンロードした OS10
バイナリー イメージが破損する可能性があります。Windows ベースのツールを使用して OS10 バイナリー ファイルを
解凍する場合はこのオプションをオフにしてください。たとえば、WinRAR の［詳細オプション］タブで、.tar ファイ
ルのスマート CR/LF 変換機能をオフにします。
● イメージ ファイルで md5sum コマンドを使用し、ダウンロードした OS10 バイナリー イメージのチェックサムを生成しま
す。生成されたチェックサムが.tar ファイルから抽出されたイメージの MD5 ファイルのチェックサムと一致することを確
認します。
md5sum image_filename
8. 「OS10 アップグレードの実行」の手順を実行します。
OS10 アップグレードの実行
「アップグレード用の OS10 イメージのダウンロード」の手順に従って新しい OS10 バイナリー イメージをダウンロードして展開し
たら、次の手順を実行してください。
メモ:
20 OS10 ソフトウェアのアップグレード
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