SonicWALL SonicPoint Series クイックスタートガイド

SonicWall™ SonicPoint N2

導入ガイド

規定のモデル番号:APL26-0B3

SonicWall は、 SonicWall Inc. および/またはその関連会社の米国および/またはその他の国における商標または登録商標です。その他の商標または登録商標は、各社の所

有物です。

本文書の情報は、 SonicWall Inc. およびその関連会社の製品に関連して提供されたものです。明示的、黙示的、または禁反言などを問わず、本書または SonicWall 製品の

販売に関連して、いかなる知的所有権のライセンスも供与されません。本製品のライセンス契約で定義される契約条件で明示的に規定される場合を除き、 SONICWALL

および/またはその関連会社は一切の責任を負わず、商品性、特定目的への適合性、あるいは権利を侵害しないことの暗示的な保証を含む (ただしこれに限定されない

)、製品に関する明示的、暗示的、または法定的な責任を放棄します。いかなる場合においても、 SONICWALL および/またはその関連会社が事前にこのような損害の可

能性を認識していた場合でも、 SONICWALL および/またはその関連会社は、本文書の使用または使用できないことから生じる、直接的、間接的、結果的、懲罰的、特殊

的、または付随的な損害 (利益の損失、事業の中断、または情報の損失を含むが、これに限定されない) について一切の責任を負わないものとします。 SonicWall および/

またはその関連会社は、本文書の内容の正確性または完全性に関していかなる表明または保証も行いません。また、事前の通知なく、いつでも仕様および製品説明を

変更する権利を留保するものとします。 SonicWall Inc. および/またはその関連会社は、本文書に記載されている情報を更新する義務を負わないものとします。

詳細については、 https://www.sonicwall.com/jp-ja/legal/ を参照してください。

SonicPoint N2 導入ガイド

更新日 - 2017 年 3 月

232-003415-50 Rev A

凡例

警告: 物的損害、けが、または死亡に至る可能性があることを示しています。

注意: 手順に従わないとハードウェアの破損やデータの消失が生じる恐れがあることを示しています。

重要、メモ、ヒント、モバイル、またはビデオ: 補足情報があることを示す表示です。

SonicWall SonicPoint N2 導入ガイド

3

1

はじめに

このガイドについて

この

導入ガイド

では、単一または複数の装置で構成する無線配備における SonicWall™ SonicPoint N2 無線アクセスポイントの基本的な

設置と設定の手順を説明します。

第 1 章

トピック

はじめに (3 ページ)

• 無線の概要 (5 ページ)

4

SonicWall SonicPoint N2 導入ガイド

第 2 章

トピック

初期セットアップ (9 ページ)

• パッケージ内容の確認 (9 ページ)

• 配備に関する要件 (10 ページ)

• SonicPoint N2 で使用可能なポート /ステータス LED (11

ページ)

• アンテナの取り付け (13 ページ)

• イーサネットケーブルの接続 (14 ページ)

• 無線アクセスポイントの配置に関する考慮事項 (15 ページ)

• SonicPoint N2 の取り付け (17 ページ)

第 3 章

トピック

無線アクセス用の SonicOS の設定 (21 ページ)

• SonicPoint N2 用の SonicOS の設定 (21 ページ)

• SonicPoint の動作確認 (26 ページ)

• トラブルシューティングのヒント (26 ページ)

第 4 章

トピック

サポートと製品登録 (29 ページ)

• 登録とサポート (29 ページ)

• オンラインサポートとトレーニング (30 ページ)

SonicWall SonicPoint N2 導入ガイド

5

無線の概要

SonicPoint N2 は、 SonicWall SonicPoint N および NDR の後継となるべく進化を遂げた次世代の無線アクセスポイントです。

SonicPoint N2 は、物理層を拡張してスループットを向上させ、 450 Mbps の最大データ速度を実現します。そのために、 SonicPoint

N2 では以下を使用します。

• より多くのアンテナ - 5 GHz 無線用の 3 本のアンテナと、 2.4 GHz 用の 3 本のアンテナを使用

• より広いチャンネル - 802.11n 無線モジュール用の 40 MHz 帯チャンネルも使用。

• より空間的に広いストリーム - 802.11n 無線モジュール用の 3 x 3 MIMO (多入力多出力) により、マルチパス伝搬を使用した無

線リンク容量の倍増化が可能。

第 5 章

トピック

製品の安全性と規定に関する情報 (33 ページ)

• 装置の取り付け (34 ページ)

6

SonicWall SonicPoint N2 導入ガイド

SonicWall 無線ファイアウォール処理

ある無線機器が SonicWall SonicPoint N2 無線アクセスポイント

を使用して別のサブネットまたはまったく別のネットワーク上

の無線機器と通信する場合、機器間のトラフィックは SonicWall

ネットワークセキュリティ装置の通過を強いられます。こう

した誘導は、 SonicOS によるセキュリティサービスの強制的な

適用を可能にします。

無線ファイアウォール処理の標準的な実践法 (1 つの無線クラ

イアントが別のクライアントと通信する場合) は、重要なセ

キュリティサービスの多くをバイパスします。次の図は、無

線ファイアウォール処理の標準的な実践法を示しています。

標準的な無線ファイアウォール処理

販売されている多くのセキュリティ製品には、一般的なハブま

たは無線アクセスポイントによって接続された 2 人のユーザが

データを交換しようとすると、こうした潜在的な脆弱性が発生

するという共通点があります。

SonicWall では、 SonicPoint アクセスポイントをネットワークセ

キュリティ装置から管理することにより、このセキュリティ上

の欠点に対処しています。こうすることで、セキュリティ

サービスのゾーン執行やすべてが揃ったファイアウォール処理

機能など、無線空間の完全な制御が可能になります。

保護された無線ファイアウォール処理

SonicWall SonicPoint N2 導入ガイド

7

周波数帯とチャンネル

現在、 802.11 無線ネットワークの種別には、広く採用されている 5 つの規格 a、 b、 g、 n、 ac があります。 802.11n と 802.11ac は最

新かつ処理能力が最大の規格ですが、古いクライアント装置ではこれらの新しい規格を利用できないことがあります。

それぞれの周波数帯で、距離の範囲が異なり、信号の強度や品質はその範囲にわたって変化します。 2.4 GHz 帯の信号は、物理的な

バリア (障害物) を通過するので 5 GHz 帯の信号よりも遠くまで届く傾向がありますが、データ速度はそれほど高速ではありませ

ん。 5 GHz 帯の信号は、データ速度に優れていてより高いスループットを実現できますが、信号の減衰が早いのでオープンスペー

スでの使用に最も適しています。

無線規格

802.11 (x)

周波数の規格最大データ速度

802.11a 5 GHz 54 Mbps

802.11b 2.4 GHz 11 Mbps

802.11g 2.4 GHz 54 Mbps

802.11n

2.4 GHz および 5 GHz

450 Mbps

802.11ac

5 GHz + マルチチャンネル + マルチパス

1.3 Gbps

5 GHz と 2.4 GHz の各信号の長所と短所

5 GHz 2.4 GHz

長所高速、チャンネル数が多い長距離まで届く、信号の貫通性が高い

短所壁面に対する貫通性に制限あり、クライアントとの互

換性

干渉の原因となるもの (干渉源) が多い

8

SonicWall SonicPoint N2 導入ガイド

RF (無線周波数) バリアと干渉の詳細については、 RF (無線周波数) バリアおよび RF 干渉 (16 ページ) を参照してください。

共有された閉空間で複数の分離された無線ネットワークを実現するには、 RF 媒体を複数のチャンネルに分割します。 5 GHz 帯の機

器 (802.11a/n/ac) の場合、最大で 23 の分離されたチャンネルを実現できることになります。

2.4 GHz 帯を使用する機器 (802.11b/g/n) の場合は、同じ無線空間で最大で 14 の

重複がある

チャンネルしか実現できません。このよ

うにチャンネルに一部重複があるため、 2.4 GHz 帯の技術では、完全に分離されたチャンネルが合計 3 つしか得られません。

802.11 比較表

802.11 信号の特徴

802.11a 802.11b 802.11g 802.11n 802.11ac

米国でのチャンネル数

23 11 11 11 21

EU でのチャンネル数

23 13 13 13 16

日本でのチャンネル数

15 14 14 14 19

周波数帯

5 GHz 2.4 GHz 2.4 GHz 2.4/5 GHz 5 GHz

最大データ速度

54 Mbps 11 Mbps 54 Mbps 450 Mbps (3 x 3

MIMO の場合)

1.3 Gbps (QAM-64、 3 x

3 MIMO、 80 MHz チャ

ンネルの場合)

半径 (範囲) 90 フィート/2 5 m 1 2 0 フィート/35 m 120 フィート/35 m 300 フィート/90 m 120 フィート/35 m

メモ: 802.11b/g/n 規格では 11 ～ 14 チャンネルを実現できますが、そのうち完全に分離された (重複のない) チャ

ンネルは 3 つだけです。

SonicWall SonicPoint N2 導入ガイド

9

2

初期セットアップ

このセクションでは、梱包品の基本的なチェックリストとハードウェアに関する情報を提供し、 SonicWall SonicPoint N2 の物理的な

要素 (アンテナ、ケーブル、取り付け部品) を接続および設定する方法を説明します。

• パッケージ内容の確認 (9 ページ)

• 配備に関する要件 (10 ページ)

• SonicPoint N2 で使用可能なポート /ステータス LED (11 ページ)

• アンテナの取り付け (13 ページ)

• イーサネットケーブルの接続 (14 ページ)

• 無線アクセスポイントの配置に関する考慮事項 (15 ページ)

• SonicPoint N2 の取り付け (17 ページ)

パッケージ内容の確認

次の手順に進む前に、 SonicPoint N2 のパッケージに以下のものが含まれていることを確認してください。

10

SonicWall SonicPoint N2 導入ガイド

足りないものはありませんか?

もしパッケージに足りないものがある場合は、下記のテクニカ

ルサポートまでお問い合わせください。

https://support.sonicwall.com/ja-jp/contact-support

最新のサポートドキュメントのリストは、下記の URL で参照で

きます。

https://support.sonicwall.com/ja-jp/sonicwall-sonicpoint-series/N2/

release-notes-guides

配備に関する要件

SonicOS ファームウェア

• SonicWall SonicPoint N2 アクセスポイントは、以下のバー

ジョンの SonicOS を実行している SonicWall ネットワー

クセキュリティ装置によって集中管理されます。

• SonicOS 5.9.1.6 またはそれ以降の 5.9 リリース

• SonicOS 6.2.5.1 以上

PoE (Power over Ethernet)

• 各 SonicPoint N2 に 25 ワットの電力を供給できる 802.3at

準拠の PoE インジェクターまたは PoE 対応スイッチが必

要です。

インターネット接続

• ファイアウォールが最新の SonicPoint ファームウェアを

ダウンロードするために、アクティブなインターネット

接続が必要です。

ギガビットイーサネット接続

• 802.11n 無線ハードウェアには、シングル (またはデュアル)

10/100 イーサネット接続で処理できるよりも多くの帯域幅

が必要です。 802.11n の速度を十分に活用するには、 WLAN

と LAN の間にギガビットイーサネット接続が必要です。

製品の安全性と規定に関する情報 (33 ページ)を参照してくだ

さい。

SonicPoint N2 装置のチェックリスト

SonicWall SonicPoint N2 装置

アンテナ (6 本)

取り付けキット (天井ブラケット、アンカーおよびねじ一式)

導入ガイド

SonicWall SonicPoint N2 導入ガイド

11

SonicPoint N2 で使用可能なポート /ステータス LED

使用可能なポート

LAN1/PoE ポート :

イーサネットまたは PoE

(Power over Ethernet) の

ケーブルを接続します。

LAN2 ポート :

追加のイーサネット接続に対応できます。使用例につい

ては、『SonicOS 管理ガイド』を参照してください。

コンソールポート :

CLI > DB9 ケーブルを使用した管理用の接続

を提供します ( コマンドライン管理専用)。

12

SonicWall SonicPoint N2 導入ガイド

ステータス LED

LED (lan2)

- オン (黄色または緑色の点灯、イーサネット

リンク)

- 黄色の点滅 (1 GHz イーサネットのアクティ

ビティ)

- 緑色の点滅 (10/100 M イーサネットのアク

ティビティ)

LED (lan1)

- オン (黄色または緑色の点灯、イーサネットリンク)

- 黄色の点滅 (1 GHz イーサネットのアクティビティ)

- 緑色の点滅 (10/100 M イーサネットのアクティビティ)

LED (5G)

- オン (緑に点灯、 5 GHz 無線リンク)

- 緑の点滅 (5 GHz 無線のアクティビティ )

LED (2.4G)

- オン (緑に点灯、 2.4 GHz 無線リンク )

- 点滅 (2.4 GHz 無線のアクティビティ )

LED (ツール)

- オン (黄色に点灯、エラー)

- 点滅 (セーフモード)

LED (電源)

- オン (青に点灯、電源)

- 点滅 (起動中/ ファームウェアアップ

グレード)

SonicWall SonicPoint N2 導入ガイド

13

アンテナの取り付け

SonicPoint N2

にアンテナを取り付けるには

16 本のアンテナすべてを袋から取り出し、各コネクタに 1

つずつ取り付けます。アンテナの形状に合うコネクタに

取り付けてください。それぞれのタイプのものが 3 本ず

つあります。

2 注意しながら手でしっかりと差し込みます。

3 最適な受信ができるようにアンテナを調整します。

通常は、最適な無線通信範囲が得られるように、 SonicPoint N2

アンテナを垂直に立ててください。 SonicPoint の円形デザイン

は、強力な多方向の無線信号パターンを生成するのに役立って

います。ほとんどの場合は、 (図に示すように) アンテナを真上

に立てておけば全体として最適な無線通信範囲が得られます。

ヒント：アンテナの向きが装置に対して垂直になった状態

で SonicPoint N2 を天井に取り付けると、装置の直下に

「デッド」ゾーンができる場合があります。この問題は、

アンテナに若干の角度を付けることで緩和できます。

注意： SonicPoint N2 では、 5 GHz で 5.5 dBi 、 2.4 GHz で 3.5

dBi のダイポールアンテナを使用しています。 SonicPoint

N2 では、 SonicWall によって提供されたアンテナの使用の

みが認可されています。その他のアンテナを使用する場

合には、地域の規制に注意してください。

14

SonicWall SonicPoint N2 導入ガイド

イーサネットケーブルの接続

SonicPoint N2 は CAT5、 CAT5e、または CAT6 のイーサネット

ケーブルを使って配線できます。

SonicPoint N2 の電力は、 PoE (Power over Ethernet) を使用して供

給されます。 SonicWall802.3at 規格に準拠した PoE ラインイン

ジェクター (別売) 、あるいは 802.3at 準拠のスイッチが、各

SonicPoint N2 への電力供給のために必要です。

PoE

を

SonicPoint N2

に接続するには

1 イーサネットケーブルを使用して、 SonicWall PoE イン

ジェクターの Data In ポートを既存の WLAN ゾーンイン

ターフェース、または SonicOS で後ほど設定する未使用

のインターフェースに接続します。

22 本目のイーサネットケーブルを使用して、 SonicWall

PoE インジェクターの PoE OUT ポートを SonicPoint N2 の

LAN1/PoE ポートに接続します。

3SonicWall PoE インジェクターの電源コードを適切な電源

コンセントに接続します。

4 SonicPoint N2 の LAN1 LED が緑色に光るまで待ちます。

これは接続がアクティブになったことを示します。

製品の安全性と規定に関する情報 (33 ページ)を参照してくださ

い。

注意：各 SonicPoint N2 に 25 ワットの電力を供給できる

802.3at 準拠の PoE インジェクターまたは PoE 対応スイッ

チが必要です。

SonicPoint N2 に対する 25 ワットの電力供給を維持する

場合、 802.3at PoE インジェクターと SonicPoint N2 の接続

に用いる CAT5e ケーブルの最大長は 30 メートルです。

SonicWall SonicPoint N2 導入ガイド

15

無線アクセスポイントの配置

に関する考慮事項

SonicPoint N2 無線アクセスポイントの物理的な配置は、ユーザが

無線信号にアクセスできるかどうか大きな影響を及ぼします。

アクセスポイントは、 RF (無線周波数) 干渉源の近くには配置

しないでください。複数のアクセスポイントを配備すると、

RF バリア (障害物) を迂回できます。

実地調査は最適な無線アクセスポイントの配置を探るうえで

役立ちますが、実地調査をしなくても有効な場所を探すことは

できます。

考慮すべき点は次のとおりです。

• アクセスポイント数に対するユーザ密度 - 1 つのアクセ

スポイントからサービスを受けるユーザが増えすぎる

と、最大転送速度に達し、そのアクセスポイントがシ

ステム全体のボトルネックになる可能性があります。

• 帯域幅 - 特定のユーザ種別で、アップストリームおよび

ダウンストリーム方向に移動するデータの量はどれくら

いですか。

• イーサネットケーブルの配線 - 電力を供給するイーサネッ

ト (PoE) ケーブルの取り回しをどんな場所で行い、その

ケーブルをどのように保護しますか。使用する PoE ス

イッチは 802.3at 準拠で、すべてのアクセスポイントに

それぞれ 25 ワットの電力を供給できますか。

SonicPoint N2 に対する 25 ワットの電力供給を維持

する場合、 802.3at PoE インジェクターと SonicPoint

N2 の接続に用いる CAT5e ケーブルの最大長は 30

メートルです。

• ハブ/スイッチ - 無線の配備は、ご利用のネットワークセ

キュリティ装置や LAN リソースに関連付ける必要があ

ります。主要なネットワーキング機器がどこに配備され

ているか、また無線装置との接続を効率的に行うにはど

うすればよいかを考慮してください。設置するアクセス

ポイントの数に対応するには、ご利用のイーサネットで

どれくらいの速度が必要になりますか。 SonicPoint N2 と

ご利用の SonicWall ネットワークセキュリティ装置との

接続には、ギガビットイーサネットインターフェース

が推奨されます。

• 旧来のクライアント - 古いラップトップやモバイル機器

は、 802.11n をサポートしていない場合があります。

802.11a/g/b ハードウェアを搭載したクライアントは

SonicWall SonicPoint N2 でサポートされていますが、こう

した旧来のクライアントが無線ネットワークの範囲内に

存在すると、 802.11n クライアントの接続速度に影響を

与えることがあります。

たとえば、ある 802.11b 機器が SonicPoint N2 に対

して認証されると、その無線に接続しているすべ

てのクライアントのデータ速度の上限が 802.11b

のデータ速度になる可能性があります。

16

SonicWall SonicPoint N2 導入ガイド

RF (無線周波数) バリア

RF バリアをどのようにして迂回するかの決定が、配置プロセ

スの難しい部分になることがあります。しかし、 RF バリア

は、通信から除外したい信号の遮断を試みるうえで有効利用す

ることもできます。 5 GHz 帯の周波数は、 RF バリアの影響をよ

り強く受けます。 2.4 GHz の無線ネットワークの運用には支障

のない壁によって、 5 GHz の無線信号が遮断されることがあり

ます。

RF 干渉

家庭、オフィス、および医療用の機器による RF 干渉は、無線

配備における一般的な課題になっています。

RF 干渉源について考える際には、ほとんどの携帯/無線電話や

Bluetooth 機器が 2.4 GHz 周波数帯のみを利用していることを念

頭に置いてください。そのため、こうした機器が 5 GHz 周波数

帯で動作する無線ネットワークとの間に大きな干渉を起こすこ

とはないはずです。

一般的な RF バリアの種別

バリアの種別

RF 信号の遮断性

戸外非常に低い

ガラス、木材、乾式壁、キューブパー

ティション

低い

床、外壁、水槽

(レンガ/大理石/花崗岩/水)

中間

コンクリート、防犯ガラス、金網、山

積みの本/書類

高い

金属製パーティション、机、鉄筋コン

クリート

非常に高い

一般的な RF 干渉源

干渉源

干渉が生じ得る

範囲

影響を受ける帯域

2.4 GHz 帯の電話 100 フィート

(約 35 メートル)

2.4 GHz

(802.11 b/g/n)

Bluetooth 機器 30 フィート

(約 10 メートル)

2.4 GHz

(802.11 b/g/n)

電子レンジ 10 ～ 20 フィート

(約 3 ～ 7 メートル)

2.4 GHz および 5 GHz

(シールド処理

による)

科学および医療

機器

短い距離 (機器に

よってさまざま)

2.4 GHz および 5 GHz

(シールド処理

による)

SonicWall SonicPoint N2 導入ガイド

17

SonicPoint N2 の取り付け

SonicWall SonicPoint N2 は、壁や天井に取り付けたり、あるいは

そのまま平面上に置いたりできます。

SonicPoint N2 を取り付ける際の安全上のヒントについては、製品

の安全性と規定に関する情報 (33 ページ) を参照してください。

天井ブラケットを使用した取り付け

取り付けキットには、ブラケット (大) x 1、ブラケット (小) x

2、アンカーねじ、ねじが含まれています。

天井ブラケット (大)

天井ブラケット (小)

SonicPoint N2 の裏面には、ねじを差し込む箇所が 2 つありま

す。これらのねじ穴を使用して、ブラケット (大) または 2 つの

ブラケット (小) のどちらかを SonicPoint N2 に取り付けます。

ねじ穴

18

SonicWall SonicPoint N2 導入ガイド

ブラケット

(

大

)

を使用して

SonicPoint N2

を天井パ

ネル間のクロスバーに取り付けるには

1 同梱のねじを使用してブラケット (大) を SonicPoint の裏

面に取り付けます。

2 片手で SonicPoint を支えながら、ブラケットの端にあるク

リップの位置を天井のクロスバーの端に合わせ、ブラケッ

トがクロスバーにしっかりと固定されるまで SonicPoint を

反時計回りに

(下から見て左に) 回転させます。

SonicPoint N2 を天井のクロスバーから取り外すに

は、クロスバーから外れるまでブラケットを

時計

回りに

(下から見て右に) 回転させます。

ねじを締めて天井ブラケット (大)

をしっかりと固定します。

SonicWall SonicPoint N2 導入ガイド

19

天井ブラケット

(

小

)

を使用して

SonicPoint N2

を天

井パネル間のクロスバーに取り付けるには

1 同梱のねじを使用して 2 つのブラケット (小) を互いに平

行になるように SonicPoint の裏面に取り付けます。

2 片手で SonicPoint を支えながら、各ブラケットの端をクロ

スバーの端に合わせてクリップで固定します (次の図を

参照)。 SonicPoint から手を離す前に、クロスバーにしっ

かりと固定されていることを確認してください。

20

SonicWall SonicPoint N2 導入ガイド

アンカーねじを使用した取り付け

アンカーねじを使用して

SonicPoint N2

を取り付け

るには

1 取り付け面に、ねじ穴を作る 2 つの場所の印を付けます。

2 つの印は、互いに平行になるようにしてください。

2 アンカーねじを回しながら、天井面または乾式壁に最後

までねじ込みます。

3 ねじをアンカー内に差し込み、ねじの頭と壁面との間の

スペースが十分に小さくなるまでねじを回します。

4 SonicPoint を両手で持ちながら、 SonicPoint の裏面にある

スロットをねじの頭に合わせてしっかりと固定します。

ページが読み込まれています...

SonicWALL SonicPoint Series クイックスタートガイド

SonicWALL SonicPoint Series クイックスタートガイド

関連論文

その他のドキュメント