Sea-doo Repair and Care 取扱説明書

  • こんにちは!Sea-Doo ウォータークラフトの技術サービス手順書の内容を理解しています。アクリル表面の修理方法から、推奨される洗浄剤、禁止されている製品、様々なモデルの船体・デッキの識別方法まで、様々な質問にお答えできます。お気軽にご質問ください!
  • アクリル表面の洗浄には、どのような製品が適していますか?
    アクリル表面に絶対に使用してはいけない製品はありますか?
    デカールを剥がす際にヒートガンを使用しても良いですか?
    燃料がこぼれた場合はどうすれば良いですか?
    微小な傷の除去にはどうすれば良いですか?
技術サービス手順
ボディ
修理とお手入れ
全表面
バージョンの日付:2023 54
重要
BRP は、アクリルの表面で良い結果が得られるよう
に、利用するボディショップに本書のコピーを提供し
てから修理を行うよう強く推奨しています
2
無断複写・転載を禁じます。本書のいずれの部分も、Bombardier Recreational Products Inc.
の書面による事前の許可を得ることで、任意の形態で複製することが可能です。
© Bombardier Recreational Products Inc. (BRP) 2023
技術出版
Bombardier Recreational Products Inc. (BRP) Valcourt (Quebec)
Canada
TM®で示される以下の商標は、BRP またはその関連会社が所有しています。以下の商標は、
Bombardier Recreational Products Inc.またはその子会社に帰属します。法域によっては、
商標が登録されていない場合があります:
ACE
GTS
WAKE
FISH PRO
RXT
X™
GTI
Sea-Doo®
XPS
GTR
SPARK
RXP®
本書には以下の会社の商標が含まれています。
303 AEROSPACE PROTECTANT GOLD EAGLE CO.の商標です。
3M 3M の商標です
FABULOSO COLGATE-PALMOLIVE COMPANY の商標です。
FANTASTIK S.C.JOHNSON & SON, INC.の商標です。GTX Castrol
Ltd.の商標です。ライセンスの下で使用されている GOO GONE
WEIMAN PRODUCTS, LLC.の商標です。
KLEEN-FLO KLEEN-FLO TUMBLER INDUSTRIES LIMITED.の商標です。
SIMPLE GREEN CLEAN FINISH Sunshine Makers, Inc.の商標です。
Spray Nine Illinois Tool Work,s Inc.の商標です。
SUPERCLEAN PHILLIPS 66 COMPANY の商標およびブランドです。
TURTLE WAX Turtle Wax, Inc.の商標です。
WD-40 WD-40 Manufacturing Company の商標です。WINDEX S. C.
Johnson & Son, Inc.の商標です。
アクリル表面 - お手入れおよび修理
®™および BRP ロゴBombardier Recreational Products Inc.またはその子会社商標です。
©2020 Bombardier Recreational Products Inc.および BRP US Inc. 無断複写・転載を禁じます。
3
目次
船体およびデッキ識別
識別表
.................................................................................................................. 6
アクリル表面
概要
..................................................................................................................... 9
お手入れおよび製品
特殊なお手入れ
-
一般推奨事項
........................................................................ 11
デカールまたは接着剤の残滓の除去 .............................................................. 11
燃料のこぼれ .................................................................................................. 11
洗浄 ................................................................................................................ 11
研磨 ................................................................................................................ 11
悪影響を与える液体および溶剤 ..................................................................... 11
ヒートガン ...................................................................................................... 11
保管用の収縮ラップ ....................................................................................... 12
アクリル表面で安全な製品
............................................................................... 13
使用時に注意を要する製品
............................................................................... 14
禁止されている製品
.......................................................................................... 15
表面の修理
微小な傷
............................................................................................................ 17
微小な傷の除去 .............................................................................................. 17
アクリル
/ABS
の修理
.................................................................................... 18
一般的な推奨 .................................................................................................. 18
BASF
承認の塗装システム
............................................................................... 19
BASF
塗装手順
................................................................................................. 21
塗装の修理 ...................................................................................................... 21
MIPA
塗装システム
........................................................................................... 27
MIPA
塗装手順
.................................................................................................. 29
塗料コード
........................................................................................................ 33
構造修理に進んでください。手順
Cm-tec
複合材の修理
........................................................................................ 35
修復エリアにパッチを当てる ......................................................................... 35
CM-tec
ハルの構造部材とトンネル部複合材のひび割れ、
MY2018
以降
........... 36
MY2018
以降のモデルの、船首部の
CM-tec
ハル複合材のひび割れ(
ST3
. 40
CM-Tec
アクリル表面の膨れ
............................................................................ 45
ポリテック表面
概要
................................................................................................................... 50
外観の損傷 .............................................................................................. 50
構造部の損傷 .................................................................................................. 50
損傷箇所
............................................................................................................ 51
お手入れおよび製品
ポリテック表面の特殊なお手入れ
.................................................................... 53
4
燃料のこぼれ .................................................................................................. 53
洗浄 ................................................................................................................ 53
悪影響を与える液体および溶剤 ..................................................................... 53
ヒートガン ...................................................................................................... 53
火炎処理 ......................................................................................................... 53
保管用の収縮ラップ ....................................................................................... 53
ポリテック表面で使用しても安全な製品
......................................................... 54
ポリテック表面で使用するのに注意を要する製品
........................................... 55
ポリテック表面での使用が禁止されている製品
............................................... 56
修理手順
クイックリファレンスガイド
............................................................................ 58
樹脂溶着
............................................................................................................ 59
ポリテック表面補修テクニック
........................................................................ 60
5
船体およびデッキ識別
6
識別表
モデル
モデル番号
ハル
デッキ
すべて
すべて
SPARK を除
く)
全て
Polytec
Polytec
2017
GTR-X
全て
ゲルコート
アクリル/ABS
WAKE 155
35HC35HD
GTS
25HC25HD
Polytec
GTI (900 ACE)
37HC37HD
RXP-X
21HE21HF
ゲルコート
2018
GTI900
ACE)、GTI SE
900 ACE
GTS WAKE 155
全て
Polytec
ゲルコート
(黒および
白)
アクリル/ABS
(その他の
色)
GTI900 ACE
を除く)GTR
全て
ゲルコート
RXP-X
全て
ゲルコート
アクリル/ABS
GTX RXT
WAKE PRO
全て
アクリル/ABS
2019
GTI WAKE 155
全て
Polytec
アクリル/ABS
GTI SE
GTI Pro GTR
RXP-X
全て
ゲルコート
GTX RXT
Fish Pro Wake
Pro
全て
アクリル/ABS
7
モデル
モデル番号
ハル
デッキ
2020
GTI Pro
RXP-X
全て
ゲルコート
アクリル/ABS
GTI
WAKE 155
GTI SE
GTR
全て
Polytec
アクリル/ABS
GTX RXT
Fish Pro
Wake Pro
全て
アクリル/ABS
アクリル/ABS
2021
GTX Pro RXP-X
全て
Polytec
アクリル/ABS
GTI
WAKE 170
GTI SE
GTR
全て
Polytec
アクリル/ABS
GTX RXTRXP
Fish Pro
Wake Pro
全て
アクリル/ABS
アクリル/ABS
2022
GTX Pro
全て
Polytec
アクリル/ABS
GTI
WAKE 170
GTI SE
GTR
全て
Polytec
アクリル/ABS
GTX RXTRXP
Fish Pro
Wake Pro
全て
アクリル/ABS
アクリル/ABS
2023
GTX Pro
全て
Polytec
アクリル/ABS
GTI
WAKE 170
GTI SE
GTR
全て
Polytec
アクリル/ABS
GTX
RXTRXP
Fish Pro
Wake Pro
エクスプローラー
全て
アクリル/ABS
アクリル/ABS
8
アクリル表面
9
概要
2017 年から Sea-Doo®の一部のモデルに、熱成形されたアクリルおよび ABS 製のアウターパネ
ル、ならびにグラスファイバーおよびポリエステル樹脂の内層両者とも密着成形CM-tec
されたものでできた船体とデッキを導入しました。
アクリルの表面は塗装および修理が可能です。手順と修理用製品は、自動車業界で使用されている
ものと類似しています。
アクリルの表面で良い結果が得られるように、本書に記載の推奨事項に従ってください。
推奨事項に従わないと、修理の出来映えが悪くなったり、アクリル/ABS の表面が損傷する
ことも考えられます。
最も良い結果を得るために、自動車または船舶のボディショップのサービスをご利用いた
だくよう強く推奨します。
仕上がりは修理箇所によって異なる場合があります。
通知
重要
BRP では、アクリルの表面で良い結果が得られるよに、利用するボディショップに本書のコ
ピーを提供してから修理を行うよう強く推奨しています。
10
お手入れおよび製品
11
通知
特殊なお手入れ - 一般推奨事項
デカールまたは接着剤の残滓の除去
デカールの取り外しにヒートガンを使用しないでください。
BRP
では、水と弱めの洗浄剤
の混合物または
WD-40
の使用を推奨しています。
ここに示すのは、アクリル表面に合しない製品による損傷のです。
燃料のこぼれ
こぼれたガソリンは、布などで拭いてしっかり除去してください。こぼれた燃料を
拭き取らないと、表面を弱めて「クレージング」と呼ばれる細かな表面損傷を引き起こす場
合があります。
洗浄
中性石鹸または洗浄剤とるまの混合を使って、ウータークラフトを洗浄します。
きれいでらかいを使用して、すようにしてください。きれいな水ですす湿
たはセームき取ってかします。
研磨
アクリル表面にしたクリーや研磨剤で時々研磨します。らかいきれいなを使用して
し、綿きます
新しいクリーナーや研磨剤をご使用の場合は、見えない表面部分で試し拭きし
てみると良いでしょう。
悪影響を与える液体および溶剤
洗浄または有溶剤を使用する場合は、アクリル面化学的影響止するためにできるだ
乾燥要があります。非常い時乾燥てください。
き取ってから以内にクレーングが発生する場合があります。
中性石鹸または洗浄剤とるまの混合を使って洗浄すると、クレーングをえるまた
はなくすことができます。
ヒートガン
デカールを除去しようとしてヒートガンを使用したり、修理しながらヒートガンを使用し
たりしないでください。
-
カーットの交換
-
ポンプポートの取り外し
-
ライドプレートの取り外し
-
通知
通知
通知
12
保管用の収縮ラップ
体を収縮ラップで装するときに、仕上の損傷を止するため、いくかの注意事項に従っ
てください。
1.
水と弱めの洗浄剤の混合物で艇体を洗浄します。
すすぎ用の洗剤や艶出し用製品を使用しないでください。このの製品には仕
面に合しない品が含まれている場合があり、保管中にアクリル部でクレー
ングが発生する原因になります。
1.
体を全に乾燥ます。
2.
ラップを取り付け収縮ます。
3.
収縮適度換気が行えるようにントを取り付けます。
収縮プロセス中にトーチフレームをアクリル表面に接触させたり、特定部分を長
時間加熱しないでください。
通知
通知
13
アクリル表面で安全な製品
各地で使用されている全製品のテストを行うことはできないものの、BRP では、試験室のいく
かのプセスにおいて、一部の通製品のテストを行っています。
の製品を使用する場合は、必ず製品上のえない部してください。
BRP はアクリル製船体およびデッキ表面に以下のクリーニング製品を使用することを推奨します。
- 3M Marine Cleaner and Wax
- Carnauba Meguiars Gold Wax
- 食器用洗剤
- Fabuloso All-Purpose Cleaner Liquid Solution
- Fantastik Original All Purpose Cleaner
- KLEEN-FLO Glass Kleen
- Pre-Kleano 900
- WD-40
- XPS PRO C1 - クリーーおよび脂剤(カナダおよび米国 -
りしていまん)
- XPS PRO C2 - クリーー表面(カナダおよび米国 - りしていまん)
- XPS PRO C4 - クリーーエクストラフング(カナダおよび米国 -
りしていまん)
- XPS クリーーおよび脂剤(部品番号 779313
- XPS チサーフスおよびガラスクリーー(部品番号 779316
- XPS Wash and Wax部品番号 779310
- XPS ポリー入りスプレーックス部品番号 779320
- XPS ニールおよびプラスック用 UV 保護部品番号 779317
- XPS Sea-Doo® ハルクリー部品番号 779309
通知
14
使用時に注意を要する製品
各地で使用されている全製品のテストを行うことはできないものの、BRP では、試験室のプ
スにおいて、一部の通製品のテストを行っています。
これらの製品は下記のときに安全に使用できます。
- ーカーのおりに使用されている。
- アクリル表面に間残されない。
また、製品を間暴露るいくかの試験室試験環境では、これらの製品がえることもわ
かっています。
- 推奨されるーカーの示に必ず従ってください。
- これらの製品を表面に塗したまま間放置しないでください。使用直ち
き取ってください。
- 特にの製品を使用する場合は、必ず洗浄用製品をえない部
してください。
アクリルの船体デッキ表面で下記の洗浄用製品を使用するときは注意してください。
- 303 Products Aerospace Protectant
- ピルアルコール(濃度 50%以下)
- Sea-Doo 耐腐食スプレー
- Simple Green All-Purpose Cleaner
- Spray-Nine Boat Bottom Cleaner
- SuperClean Cleaner-Degreaser
- XPS クリー
- XPS Boat and Watercraft Wash and Wax
- XPS Spray Cleaner and Polish
通知
15
禁止されている製品
各地で使用されている全製品のテストを行うことはできないものの、BRP では、試験室のプ
スにおいて、一部の通製品のテストを行っています。
下記の製品はアクリル表面で絶対に使用しないでください。
- BRP Heavy Duty Cleaner
- 濃度50%えるイピルアルコール
- Goo Gone 着剤リムーバー
- メチルアルコール
- Pre-Kleano 902
- Pre-Kleano 909
- Turtle Wax Label and Sticker Remover
- Windex
- XPS Parts Cleaner
- XPS Vinyl Cleaner
また、下記のものを含クリー製品を絶対に使用しないでください。
- アセトンなトン類
- アルコール
- アンモニア
- 塩素系溶剤
- ネラルスピリット
- 塗料用シン
- 石油系クリー
- トルエンな芳香族溶剤
通知
16
表面の修理
17
微小な傷
微小な傷の除去
この業で微小な傷を取りくことができない場合は、
アクリル
/ABS
の修理
の手順を
することになります。
一部の微小な傷はくの場合、下記に示すようにアクリル表面のウットンディングと研磨によっ
除去することが可能です。
仕上がりは修理箇所によって異なる場合があります。
推奨事項
ーパーが
ステップ 1
1500 湿式サンドーパーを使用して、対象
くように傷が目立たなくなるまで手で研磨します。
ステップ 2
2500 湿式サンドーパーを使用して、対象
くように傷がえなくなるまで手で研磨します。
自動車向けの標準的な手順を行います。
られない場合これ以上の業は要です。
られたり、仕上がりが不十分な場合は、
アクリル
/ABS
の修理
の手順を実施してください。
通知
18
アクリル/ABS の修理
一般的な推奨
操作
推奨事項
準備
対象部分のサンディングを行って損傷や不具合を除去し、対象表面の準備を行い
ます。 アクリル/ABS 表面を完全に取り除く必要はありません。
清掃
蒸留水と混合したイソプロピルアルコール(最大濃度は 50%)を使用します。
ボディ用充填材
(必要な場合)
標準的なポリエステルベースまたはビニルエステルベースのボディ用充填材を使
用してください。より深い損傷部に充填するときは、少なくとも 12:1 の比率で面
取りを行ってください。ボディ用充填材を複合材またはアクリル/ABS に塗布して
均一な面にします。
プライマー
参照先:BASF
または
MIPA
承認の塗装システム
ペーパーがけ
参照先:BASF
または
MIPA
の塗装手順
塗装前の洗浄
蒸留水と混合したイソプロピルアルコール(最大濃度は 50%)を使用します。
適切な布と手法を利用して、部品の静電気を除去してください。
シーラー
必要な場合
参照先BASF
または
MIPA
承認の塗装システム
ベースコート
参照先:BASF
または
MIPA
承認の塗装システム
パールコート
参照先:BASF
または
MIPA
承認の塗装システム
クリアコート
参照先:BASF
または
MIPA
承認の塗装システム
ぼかし剤の使用
(必要な場合)
参照先:BASF
または
MIPA
承認の塗装システム
研磨
自動車向けの標準的な手順を行います。
フラッシュ時間
(空気乾燥)
下記に従ってください:
研磨前:参照先:BASF
または
MIPA
の塗装手順
走行/牽引前 10
デカールの貼り付け前: 1 週間以上
19
BASF 承認の塗装システム
BASF および BRP では、アクリル/ABS 表面に対応する詳細修理手順を用いて塗装システムの
認を行っています。
BASF は、各地で利用でき、かさままな域の各種規制満足する塗装システムを
しています。
確認済みの
BASF
塗装システム
規制
国内規定
VOC
欧州
塗装システム
RM Diamont
シリーズ
RM Onyx
水ベース
RM Onyx HD
溶剤ベース
Glasurit Line 90
水ベース
プライマー
RMP または DP
シリーズ
DP シリーズ
Glasurit 285-270
シリーズ
クリアコート
DC5600 または
DC92
RMC2400
Glasurit 923-335
ぼかし剤
UBR200
シーラー
スポット修理用
該当無し
該当無し
Glasurit 285-270
(透明/無着色)
本書に記載の推奨事項に従わないと、修理の出来映えが悪くなったり、
アクリル表面が損傷することも考えられます。
重要
BRP では、アクリルの表面で良い結果が得られるよに、利用するボディショップに本書
のコピーを提供してから修理を行うよう強く推奨しています。
混合および
-北米の場合は www.basfrefinish.com ご覧ください
-EU およびオーストラリアの場合は www.Glasurit.com ご覧ください
通知
20
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