Vinten Pro-5Plus System Operator Guide

タイプ
Operator Guide
Vinten
Camera Control Solutions
操作ガイド
protouch
PRO-5
Plus
System
protouch
PRO-5
Plus
System
Publication Part No. V4057-4980-JP
Issue 1
Original Instructions
Copyright © The Vitec Group plc 2009
All rights reserved throughout the world. No part of this document may be stored in a retrieval system, transmitted, copied
or reproduced in any way including, but not limited to, photocopy, photograph, magnetic or other record without the prior
agreement and permission in writing from the Vitec Group plc.
Vinten® is a registered trademark of The Vitec Group plc.
Back
3
はじめに
ヴィンテン社の新しい Protouch PRO-5
plus
システムをお買い上げいただき、あ
りがとうございます
新しい PRO-5
plus
システムを最大限に活用していただくためにも、この取扱説明書をお読みにな
り、新機能を含む多彩な機能をご利用ください。この説明書には、健康および安全に関する重
要な情報、ならびにこの新製品を完全な状態に保つための保守に関する項目が記載されていま
す。
ヴィンテンのホームページ www.vinten.com/register でユーザー登録をしていただくと、さま
ざまなメリットがあります(24 保証の詳細および契約の条件を参照)
新しい PRO-5
plus
システムの機能と特長
PRO-5plus システムは、最新世代の小型デジタルビデオカメラや DSLR を使ったあらゆるタイプ
のビデオカメラ撮影に最適です。
曾 重置55mmで0~4.5kg9.9ポ
2 段(ゼロおよび 1)ばねカウンターバランスシステムによる積極的なカメラのコント
ロール
上部に「サイドローディング」クイックリリーススライドプレートを搭載。最新世代の
デジタルビデオカメラや DSLR を搭載可能な 1/4 インチ、3/8 インチのカメラ用ねじと位
置決めピン付き。
75mm 一体化ボールベースで安定したレベリングを実現。
90° 回転式のオンオフ機能で使いやすい Pozi-Loc 三脚クランプシステム。三脚の固定
状態の確認が容易。
アルミニウム製 1 Pozi-Loc 三脚で優れたねじり剛性を実現。延長可能で組み立てや
持ち運びが簡単。
Protouch ブランドの Petrol システムケース。
PRO-5
plus
システムをお買い上げいただき、重ねてお礼申し上げます。
本製品を末永くご愛用ください。
Back
4
安全のために - 最初にお読みください
本取扱説明書の警告表示について
使用時に人的傷害の危険性がある場合については、「警告」の文字と警告を示
す三角形の記号と共に説明文を表示しています。
本製品、関連機器、操作工程または周辺への損傷の危険性がある場合につい
ては、警告の文字と説明文が表示されます。
用途
Pro-5
plus
システムはイベントなどのビデオカメラ撮影や企業向けに設計されており、最大 4.5
kg(9.9 ポンド)までのカメラや付属機器を支持して均衡をとることが可能です。Pro-5
plus
ステムはプロカメラマン仕様の製品です。
詳細情報
保守およびスペアパーツの詳細については、『Protouch PRO-5
plus
System - Maintenance Manual
and Illustrated Parts List (Publication Part No. V4057-4990)』を参照してください。この
文書は、ヴィンテンまたはお近くのヴィンテン代理店でご用意しています。オンライン情報に
ついては弊社の Web サイトをご参照ください。
www.vinten.com.
警告
1. 操作方法のわからない方は使用しないでください。
2. 上記「用途」以外の目的には一切使用しないでください。
3. 本取扱説明書の記載範囲外の保守については、保守マニュアルに
指定された手順に従って、適格な担当者が行う必要があります。
Back
5
技術仕様
PRO-5
plus
パン・チルトヘッド
重量
ボウルクランプ付きヘッド 1.65 kg(3.63 ポンド)
パンバー 0.2 kg(0.44 ポンド)
マウント面までの高さ 11.2 cm(4.4 インチ)
長さ 12.1 cm(4.8 インチ)
15.3 cm(6.0 インチ)
搭載荷重(重心位置 55 mm) 4.5 kg(9.9 ポンド)
カウンターバランス オン / オフ
チルト範囲 +90° -60°
パン範囲 360°
三脚の固定 75 mm ボール
作動温度 -10°C 60°C
Pozi-Loc 三脚
レベリングボウル直径 75 mm
フロアスプレッダを取り付けた状態での最大高さ 156.2 cm(61.5 インチ)
フロアスプレッダを取り付けた状態での最小高さ 41.6 cm(16.4 インチ)
重量 3.2 kg(7.0 ポンド)
移動時の長さ 71 cm(28.0 インチ)
推奨最大搭載荷重 25 kg(55 ポンド)
フロアスプレッダ
最大脚半径 77 cm(22.5 インチ)
最小脚半径 38 cm(15 インチ)
重量 0.7 kg(1.5 ポンド)
Back
6
目次
Page
はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3
安全のために - 最初にお読みください. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4
技術仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
用途. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4
詳細情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4
はじめに
PRO-5plus パン・チルトヘッド . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11
Pozi-Loc 三脚 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 12
三脚スプレッダ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 12
操作
カメラのマウント . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14
カメラバランスの点検. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15
パンブレーキとチルトブレーキ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 17
パンとチルトのドラッグ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 17
オプション機器
キャリングストラップ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18
ドリー . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18
メンテナンス
概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20
クリーニング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20
日常の保守. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20
調整 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 21
パーツリスト . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 23
保証の詳細および契約の条件 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 24
関連書籍
Protouch PRO-5
plus
System - Maintenance Manual
Publication Part No. V4057-4990
Back
7
Fig. 1 PRO-5
plus
パン・チルトヘッド
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(7)
(6)
(8)
(9)(11)
(13)
(14)
(16)
(17)
(15)
(10)
(12)
Back
8
(1) チルトドラッグコントロール
(2) 1/4 インチカメラねじ
(3) 3/8 インチカメラねじ容器
(4) 3/8 インチカメラねじ
(5) パンバー
(6) カメラスライドプレート用栓
(7) 水準器
(8) パンドラッグコントロール
(9) パンバーマウント
(10) パンブレーキ
(11) ボウルクランプ
(12) バランスセレクタ
(13) チルトブレーキ
(14) カメラスライドプレート用リリース
(15) カメラスライドプレート用クランプ
(16) 位置決めピン
(17) カメラスライドプレート
Back
9
Fig. 2 Pozi-Loc 三脚とフロアスプレッダ
(18)
(19)
(20)
(21)
(23)
(22)
(24)
(25)
Back
10
(18) 三脚ボウル
(19) クランプノブ
(20) フロアスプレッダ
(21) フロアスプレッダアジャスタ
(22) 足部固定用ストラップ
(23) 脚固定用ストラップ
(24) ミッドレベルスプレッダ用取り付けポイント
(25) 固定フック
Back
11
はじめに
ヴィンテン社の protouch PRO-5
plus
システムは、PRO-5
plus
パン・チルトヘッド、Pozi-Loc 1
三脚、フロアスプレッダ、ソフトケースで構成されています。
PRO-5
plus
パン・チルトヘッド
PRO-5
plus
パン・チルトヘッド (Fig. 1) は、最大重量 .5 kg(9.9 ポンド)までの最新のプロ
向けデジタルビデオカメラを支持できるように設計されています。このヘッドには、パンおよ
びチルトモーションの流体抗力アセンブリが組み込まれており、各軸にはブレーキが備えられ
ヘッドを必要な位置で固定できます。 また、ヘッド後部に水準器が取り付けられ、カメラのマ
ウント用にサイドローディングのクイックリリース式のスライドプレートが搭載されています。
固定パンバーが 1 つ用意されています。
バランス
PRO-5
plus
パン・チルトヘッドの 2 段バランスシステムは、重心位置(C of G)55 mm(2.2 イン
チ)で最高 4.5 kg(9.9 ポンド)までの搭載荷重に対応して設定されており、設定を解除して
チルト軸を自由に回転にすることも可能です。グラフ (Fig. 4) に、最適な性能を得るための
心位置と搭載荷重の関係を示しています。
パンとチルトのドラッグ
パン/チルト両方のメカニズムにこれらの軸を中心としたカメラ動きを滑らかにするための流
体ドラッグアセンブリが搭載され、ドラッグ設定を調整するための (1)(8) 制御ノブが備わっ
ています。
パンブレーキとチルトブレーキ
各軸上にあるブレーキ (10) (13) により、ヘッドを必要な位置で固定することができます。
水準器
ヘッドを水平に保つための照明付き水準器 (7) がヘッド後部に取り付けられています。
カメラのマウント
カメラはスライドプレート (17) ヘッドに取り付けます。スライドプレートには、ばね位置決
めピン (16)、1/4 インチねじ (2)、3/8 インチねじ (4) が付属しています。ねじは、使用しない
ときはマウントプラットフォーム (3) に収容できます。スライドプレー (17) は上部からサイ
ドローディングクランプメカニズムに取り付け、クランプ (15) を使用して正しい位置に保持し
ます。リリースボタン (14) で、スライドプレート (17) をヘッドから取り外すことができます。
Back
12
パンバー
パンバーの取り付け箇所 (9) はヘッドの後部、カメラマウントプラットフォームのどちらの側
にもあります。パンバー (5) はパンバークランプを使用して取り付け、雲台にあるのこぎり歯
状の部分で角度調節ができます。付属の固定パンバー (5) 1 つですが、もう 1 つ取り付ける
ことも可能です。
Pozi-Loc 三脚
Pozi-Loc (Fig. 2) 1 段三脚には、アルミニウム製の脚と 75 mm のレベリングボウル (18)
あります。レベリングボウルには高性能の Pozi-Loc レッグクランプ (19) が取り付けられてい
るため、セットアップと調節が簡単です。
三脚スプレッダ
三脚には剛性を高めるためのフロアスプレッダ (Fig. 2) が付属しています。このフロアスプ
レッダは柔軟性に優れているため起伏のある地面の影響を軽減し、床やカーペットを保護して、
地面が柔らかい場合でも三脚の脚がめり込むのを防ぎます。フロアスプレッダは常に使用して
ください。
スプレッダの各アームは長さ (21) の調整が可能で、三脚の足部はゴム製のストラップ (22)
使用して固定します。スプレッダを最大限に延長してすべての脚を完全に収縮させると、三脚
を最も低い位置(高さ)で操作することができます。
警告!
スプレッダを使用せずに三脚を低い位置に設定すると、三脚が不安定になり
ます。
注:スプレッダを外してドリーを取り付けることも可能です。
Back
13
操作
組み立て
組み立てが済んでいない場合には、以下のとおりシステムを組み立てます。
三脚とフロアスプレッダ
フロアスプレッダを取り付けるに(Fig. 2):
上部クランプのすぐ下にある指穴を使用して、三脚を箱から持ち上げて取り出します
脚固定用ストラップ (23) を緩めて脚を広げます。
ゴム製ストラップ (22) を使用して、スプレッダを三脚の足部に固定します
三脚を調節するには:
操作高さを調節するには、レッグクランプ (19) を取り外し、三脚を適切な高さに設定し
ます。必要に応じてスプレッ (21) を調節します。
クランプ (19) をカチっと音がするまで締め、ノブを水平の固定位置にします。
うまく固定されない場合には、固定フック (25) を使用して三脚を固定するか、ウェイト
を固定フックにぶら下げてください。
注:組み立てが終わっても、スプレッダは三脚に取り付けたままにしてください。
警告!
1. フロアスプレッダは常に最大限の幅に設定して安定性を確保します。
三脚を最大限に延長してフロアスプレッダを閉じた状態にすると、不
安定になるので注意してください。
2. パンバーハンドルには物をぶら下げないようにしてください。(5). 三
脚の安定性が大きく損なわれます。
3. 特に階段など、平坦でない場所に三脚を設定する場合は、不安定にな
りやすいため注意が必要です。階段などでは、中レベルのスプレッダ
の使用をお勧めします(オプションのアクセサリ(23 ページ)を
参照)
4. プラットフォームやガントリーなどカメラマンより高い場所に設置す
る場合は、固定フック (25) を使用して三脚を固定します。
Back
14
パン・チルトヘッド
PRO-5
plus
(Fig. 1) パン・チルトヘッドには 75 mm のボールマウントが用意されています。ヘッ
ドを三脚または他のマウントで取り付けた台に取り付け可能なアダプタを使用することができ
ます。これらのアダプタについては「オプションのアクセサリ」に記載されています。
ヘッドを取り付けるには、ボウルクランプアセンブリ (11) をヘッドから取り外し、三脚の上に
配置してからボウルクランプアセンブリを下から取り付け直します。水準器 (7) を使用して
ヘッドを水平にし、ボウルクラン (11) を締めます。
カメラのマウント
スライドプレートのクランプ (15) を緩め、スライドロックリリース (14) を押します。スライ
ドプレートを持ち上げ、スライドプレート (17) を取り外します。
適切なカメラ固定ねじ (2) または (4) をスライドプレートに取り付けて、ゴム栓 (6) を保持しま
す。使用しないねじはプラットフォームの容器 (3) に保管します。
固定ねじ (2) または (4) と位置決めピン (16)(必要な場合)で、スライドプレート (17) をカメ
ラまたはカメラマウントプレートの重心に取り付けます。
プラットフォームの高さを設定し、パンブレーキ (10) とチルトブレーキ (13) の両方をかけま
す。
カメラをプラットフォーム (Fig. 3) まで下げ、スライドクランプの反対側にあるスライドプ
レートの端がかみ合うようにしてから、押し下げてスライドクランプを正しい位置に音がする
まではめます。
スライドプレートのクランプ (15) を締めます。
Fig. 3
1
2
(15)
Back
15
カメラバランスの点検
PRO-5
plus
ヘッドのバランスシステムはオンオフを切り替えることができ、重心位置 55 mm(2.2
インチ)のとき搭載荷重 4.5kg(9.9 ポンド)に設定されています。グラフ (Fig. 4) に、最適
な性能を得るための重心高さと搭載荷重の関係を示しています。
バランスセレクタ (12) を使用すると、2 つのバランスレベルを利用できます。セレックタ (12)
を下方 (Fig. 5) に押し下げると、カウンターバランスシステムなしでチルト軸を自由に回転で
きます。セレクタ (12) を上方 (Fig. 5) に持ち上げると、バランス調整機能は最大になります。
(Fig. 4)
Fig. 4
警告!
1. ヘッドまたは三脚の最大容量を超過しないように注意してください。
不安定になり、故障する恐れがあります。
2. カウンターバランスシステムを取り外す際は、落下しないように必ず
カメラを支えて行います。
3. 指を挟まないよう、動作中のプラットフォームには手を近づけないで
ください。
mm
kg
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
110
120
130
140
150
0 12345678
Payload
Centre of Gravity (C of G) Height
Back
16
カメラバランスは、パンバー (5) やすべての補助機器を適切に取り付けた状態で以下のとおり
点検してください。
チルトドラッグ (1) を最低レベルに下げます。
チルトブレーキ (13) を解除します。
パンバー (5) を使用してヘッドを前後にチルトさせ、カメラ位置のバランスが両方向で
均等になるように調整します。プラットフォームの高さを設定し、チルトブレーキ (13)
をかけます。スライドプレートのクランプ (15) を緩め、水平方向にバランスが取れるま
で前後にカメラをスライドさせて正しくヘッドに配置しますスライドプレートのクラ
(15) を締めます。再度確認し、必要に応じて調節してください。
Fig. 5
注: 設定を変更すると、プラットフォームが水平に移動するとき選択したバランスレベル
(12) になります。
警告 !
パンバーを使用してカメラを安定させます。ヘッドが落下しないように防止し
てください。指を挟まないよう、動作中のプラットフォームには手を近づけな
いでください。
(12)
Back
17
パンバー (5) を使用して、ヘッドを前後にチルトさせます。ヘッドがはね返る傾向があ
る場合は、バランススステム (12) を解除して十分にチルトドラッグ (1) してカメラチル
トを適切にコントロールします。ヘッドが落下しやすい場合は、搭載荷重がヘッドの
(Fig. 4) を超えています。可能であれば、すべての補助機器の重心位置を下げるか、
またはすべて取り外してください。
パンブレーキとチルトブレーキ
各軸上にあるブレーキにより、ヘッドを適切な位置で固定することができます。パンブレーキ
(10) の操作レバーはヘッド後部にあります。チルトブレーキ (13) は、ヘッド左側にあるレバー
で操作します。
パンブレーキをかけるには、レバ (10) を時計回りに回します。ブレーキを解除するには、レ
バーを反時計回りに回します。
チルトブレーキをかけるには、レバー (13) を時計回りに回します。ブレーキを解除するには、
レバーを反時計回りに回します。
パンとチルトのドラッグ
パンとチルトのメカニズムにはいずれも流体抗力システムが組み込まれており、カメラが軸の
周囲をなめらかに移動できるようになっています。
チルトドラッグ調節ノブ (1) はヘッドの左側、パンドラッグノブ (8) はプラットフォーム下の本
体上部にあります。
ドラッグを締めるには、ノブを時計回りに回します。ドラッグを緩めるには、ノブを反時計回
りに回します。
警告 !
バランス調整が完了したら、スライドプレートのクランプ (15) を固く締めてカ
メラが落下しないようにします
警告!ドラッグにブレーキを使用しないでください。ヘッドが破損する恐れがあります。
ブレーキを使用していないときは、常に完全に解除した状態にしてください。
警告!ヘッドを長期間使用しない場合は、ドラッグ部品の摩耗を最小限に抑えるためにド
ラッグを緩めておいてください。
Back
18
オプション機器
キャリングストラップ
オプションアクセサリのキャリングストラップ (26) 使用できます。取り付け方は以下のとお
りです (Fig. 6)
ストラップのある脚の下側の取り付け部で、適切な工具を使用して「ノックアウト」
(23.1) を動かします。可能であれば、取り付け部内の隙間を無くし、がたつきが起こら
ないようにします。
ブラインド圧入ナット (26.4) を下部取り付け部の穴に押し込みます。
適切な M5 ねじを使用して、ブラインド圧入ナットを完全に締め込みます。その後、M5
ねじを取り外します。
ワッシャ (26.3) を下部ストラップアンカー (26.2) に取り付けて、圧力ナット (26.4) に締
め込みます。ストラップアンカーの穴がカラビナ (26.1) を取り付けられる向きになって
いることを確認します。
三脚ボウル (18) の下部の、対応するレッグクランプ (18.2) 固定しているねじ (26.5)
取り外して廃棄します。ワッシャ (18.1) は外さないでください。
向きに注意して、ボウルストラップアンカー (26.6) をレッグクランプに取り付けます。
Loctite 221 を使用して、ボウルストラップアンカー(26.6) をストラップに付属の 25 mm
M6 ねじ (26.5) で固定します。4.5 Nm(40 lbf in.)のトルクでねじを締めます。
カラビナ (26.1) で、ストラップ (26) をストラップアンカーに取り付け、長さを調節しま
す。
ドリー
PRO-5
plus
システムは、さまざまな OB およびスタジオドリーにマウント可能です。これらのド
リーは 23 ページの「オプションのアクセサリ」に記載されています。
Back
19
Fig. 6
(26.3)
(26.2)
(26)
(26.4)
(23.1)
(26.5)
(26.6)
(18.1)
(26.1)
(26.1)
(18)
(18.2)
Back
20
メンテナンス
概要
Protouch 製品は高度なエンジニアリングで堅牢に製造されているので、機能を維持するため定
期的なクリーニング以外にはほとんどメンテナンスを必要としません。以下の点に留意すれば、
故障を最小限にして寿命を長くすることができます。
クリーニング
室内で使用している場合には、クリーニングはけばのない布で定期的に拭くだけで十分です。
保管中にたまったほこりは、硬めのブラシを使用して取り除いてください。ヘッドのボールマ
ウント面、チルトアセンブリと台座の間の空間、三脚のマウントボウル部は特に丁寧にクリー
ニングしてください。
悪条件下での屋外の使用は、特に注意が必要です。潮風を浴びた場合は、清潔な水で極力早め
に洗い流してください。砂やほこりは傷の原因となるので、硬めのブラシまたは掃除機で取り
除いてください。
日常の保守
使用中に以下のことを点検してください。
パンブレーキとチルトブレーキ性能を点検します。必要に応じて設定し直してください。
三脚のレッグクランプの性能を点検します。 必要に応じて設定し直してください。
スプレッダ上のゴム製の足部固定ストラップの経年変化と割れを点検し、必要に応じ
交換してください。
それ以上の定期的な保守は必要ありません。
警告!たまった汚れを落とす際に、溶剤や油を主成分とするクリーナー、研磨剤、ワイヤブ
ラシを使用しないでください。保護面を損傷するおそれがあります。
洗剤を主成分とするクリーナーのみを使用してください。
  • Page 1 1
  • Page 2 2
  • Page 3 3
  • Page 4 4
  • Page 5 5
  • Page 6 6
  • Page 7 7
  • Page 8 8
  • Page 9 9
  • Page 10 10
  • Page 11 11
  • Page 12 12
  • Page 13 13
  • Page 14 14
  • Page 15 15
  • Page 16 16
  • Page 17 17
  • Page 18 18
  • Page 19 19
  • Page 20 20
  • Page 21 21
  • Page 22 22
  • Page 23 23
  • Page 24 24
  • Page 25 25
  • Page 26 26

Vinten Pro-5Plus System Operator Guide

タイプ
Operator Guide