360°ビデオは、家電製品からフィルムスタジオまで、あらゆ
るレベルのアプリケーションにますます普及しています。
360°のコンテンツを作成するには、複数のカメラ・イメージ
セ ン サ か ら の ビ デ オ 出 力 を 合 成 す る こ と が 重 要 で す 。
Argon360 は、次世代のカメラやスマートフォン SoC 用に設計
した IP コアで、高品質の合成映像を極小遅延で作成します。
この機能をハードウエアで実現することで、低消費電力や小
型化を図り、バッテリ駆動の携帯製品に最適です。Argon360
を使ったデバイスではハードウエア・ベースで瞬時に合成映
像を見ることができ、リアルタイムのストリームや、後で表示・
編集、アップロードするために単一のファイルとして保存でき
る高品質の 360°パノラマ仮想現実ビデオを作成します。
即時・極小遅延
Argon360 の基本機能は、イメージ・センサ・プロセッサ(ISP)からのビデオ入
力がわずか 1 フレームの遅延で合成した映像が出力されることです。360°
プレビューや縫目の見えないビデオの即時再生など、映像体験の簡素化と
充実を図った高品質の合成映像が瞬時に利用できるので、臨場感あふれる
映像をソーシャルメディアなどでの交流やクラウドへのアップロードなどに利
用できます。
高品質
Argon360 は強力なマルチバンド・ブレンド技術と露出補正技術を使用してい
ます。 合成したパノラマ出力は、解像度を保ちつつ、継ぎ目が目立ない映像
を継続して得られます。
柔軟性
Argon360 テクノロジーは、製品ニーズに合わせて実行時間を制御できるよ
うに設計しており、1台から6台までのセンサを任意の配置で処理できます。
合成された出力は、30フレーム毎秒で最大 8192 x 4320 の分解能を持つ等
角、円筒、または直線モードで出力できます。 リアルタイムのパン、チルト、ズ
ームもサポートされています。Argon360 では較正ツールを使用して、カメラ・
システムのレンズ特性およびセンサの相対位置に合わせて設定できます。
低消費電力、狭メモリ帯域
Argon360 はハードウエアに実装されているため、極小消費電力で高性能を
実現しています。 中間データを圧縮して SDRAM の帯域幅も削減しています。
適用例
Argon360 は以下のようなアプリケーションを想定して設計しました。
アクション・カメラ
放送用機器
防犯カメラ
医療機器
ドローン
高画質映像合成 IP コア
次世代カメラ・スマートフォンSoC用 IP
超極小遅延 – 1フレーム
低消費電力 – バッテリ駆動製品に最適
継目のない合成のための露出補正と6段階
マルチバンド・ブレンド
最大入力カメラ・センサ数 – 6台
最大出力解像度:30フレーム毎秒で 8192X4320
出力 : 等角、円筒、または直線モード
任意の出力サイズ、ズーム、三次元回転