Roland JUNO-Gi 取扱説明書

タイプ
取扱説明書
かんたんクイック・ガイド
この本は JUNO-Gi を使い始めるときに読んでください。
JUNO-Gi はライブ・パフォーマンスに優れたシンセサイザーと、曲を作るデジタル・レコーダー機能を持っています。
この本では、JUNO-Gi を「ライブで使う場合」と「曲を作る場合」に分けて、基本的な使いかたをわかりやすく解説しています。
それでは、さっそく始めてみましょう!
目次
JUNO-Gi の基本.
3
設定を変更したら保存しましょう!. 4
シンセ編(ライブで使う).
5
基本的な演奏.
6
ライブ・セットを選ぶ. 6
よく使うライブ・セットをフェイバリットに登録する. 7
トーンを選ぶ. 8
鍵盤を分割して異なるトーンで演奏する(スプリット). 9
演奏の設定.
10
鍵域をオクターブ高く/低くする . 10
鍵域を半音単位で高く/低くする . 10
ピッチ・ベンド・レバーを使う. 10
D ビーム・コントローラーを使う. 11
つまみで音色を変化させる . 11
応用的な演奏.
12
アルペジオ演奏をする. 12
コード演奏をする(コード・メモリー). 12
レコーダー編(曲を作る).
13
デモ・ソングを聴く.
14
レコーダー(RECORDER)画面を表示する. 14
新しいソングを作る.
15
リズム・パターンを鳴らす.
16
リズム・パターンをオンにする. 16
リズム・パターンを選ぶ. 16
レコーダー・テンポを設定する. 17
シンセの演奏を録音する .
18
ピアノの音を選ぶ. 18
入力音を選ぶ. 18
録音する. 19
ギターやボーカルを録音する.
20
入力音を選ぶ. 20
録音する機材をつないで、アナログ入力レベルを調節する. 20
インサート・エフェクトをかける . 21
内部入力レベルを調節する . 21
録音する. 21
各トラックの音量バランスやエフェクトを調節する.
22
トラックの音量を調節する . 22
パン、リバーブ、EQ などを設定する . 22
リバーブの種類を選ぶ. 23
マスタリングしてソングを仕上げる.
24
マスタリング結果を確認する. 25
完成した曲をパソコンで CD にする.
26
USB メモリー・ソング・プレーヤー編.
27
USB メモリーのソング・ファイルを再生する .
27
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(取扱説明書)と「使用上のご注意」(取扱説明書)をよくお読みください。また、この機器
の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
3
JUNO-Gi の基本
JUNO-Gi は大きく分けて、「シンセサイザー」「デジタル・レコーダー」「USB メモリー・ソング・プレーヤー」の 3 つで構成されています。
USB メモリー・.
ソング・プレーヤー
シンセサイザー デジタル・レコーダー
シンセサイザーとは?(→ P. 5)
シンセサイザーは、音を選んで、鍵盤を弾いて演奏することができます。
ライブ演奏で使いやすいように、大きな文字で音色名が表示され、専用ボタンで簡単に音色を選ぶことがで
きます。さまざまなシーンでの演奏に使える音色(ライブ・セット)を 1,000 音色以上搭載しています。
デジタル・レコーダーとは?(→ P. 13)
JUNO-Gi のデジタル・レコーダーは、JUNO-Gi の演奏はもちろん、ボーカルやギターの演奏を録音するこ
とができるので、JUNO-Gi 一台で本格的なレコーディングをすることができます。
デジタルレコーダーには 8 つのトラックがあります。さらに各トラックには 8 つの仮想トラック(V トラッ
ク)があり、その中からどれか 1 つを選んで録音/再生することができます。つまり最大で 8×8 64
ラックの演奏を録音して、その中から 8 トラックを選んで再生することができます。
USB メモリー・ソング・プレーヤーとは?(→ P. 27)
オーディオ・ファイル(MP3、WAV、AIFF)や、MIDI ファイル(SMF)を USB メモリー(別売)に入
れて JUNO-Gi に接続するだけで、それらを再生することができます(デジタル・レコーダーとは別に独立
して動作します)
SD カードについて
SD カードは以下のデータを記録します。
• デジタル・レコーダーの録音データ
• JUNO-Gi のバックアップ・データ
市販の大きな容量の SD SDHC カードを使用することで、
より長時間の録音ができるようになります。JUNO-Gi は最大
32GB までの SDHC SD カードに対応しています。最新の動
作確認情報はローランド・サポート・ページの「製品別サポート
(JUNO-Gi)」にご案内しています。
http://www.roland.co.jp/support/
USB メモリーについて
USB メモリーは、USB メモリーソングプレー
ヤーの再生メディアとして使用します。USB
モリーにデジタル・レコーダーの録音データや、
JUNO-Gi のバックアップ・データを保存するこ
とはできません。
※.必ずローランド製の USB メモリーをご使用ください。
INTRO
4
設定を変更したら保存しましょう!
音色(ライブ・セット)の保存
オリジナルの音色(ライブ・セット)を作ったら、次回使用するときのためにユーザー・ライブ・セットとして保存しておきます。
※.作ったライブセットを保存しないで別のライブセットを選んだり、電源を切ったりすると、設定した内容が消えてしまいます!
ユーザー・ライブ・セットとは「USER.001.INITIAL.LIVE.SET」のように名前の前に「USER」が付いているものをいいます。ここに
は自分専用の音色を保存しておくことができます。
下の図は保存操作の概要です。ライブ・セットの保存について詳しくは「取扱説明書」の 35 ページをご覧ください。
1.[WRITE]ボタンを押します。
2. 名前を付けます。
3. 保存先を決めます。
4. 保存を実行します。
ソングの保存
デジタル・レコーダーのミキサーの状態や、エフェクト、リズム・パターンの設定は録音操作後に自動で保存されます。.
録音をせずにミキサーなどを操作しただけでは保存されませんので、以下の手順で保存してください。
1.[RECORDER.VIEW]ボタンを押して、RECORDER 画面を表示します。
2.[WRITE]ボタンを押します。
3. 保存を実行します。
ソングの保存について詳しくは「取扱説明書」の 104 ページをご覧ください。
シンセ編(ライブで使う)
6
01
基本的な演奏
ライブ・セットを選ぶ
ライブ・セットとは?
JUNO-Gi では音色の単位を「ライブ・セット」と呼びます。
スペシャル・ライブ・セットとは?
「スペシャル・ライブ・セット」は、JUNO-Gi の性能をフル
に使ってレイヤーを駆使した、豪華なサウンドのライブセッ
トです。
1. カテゴリー・グループ・ボタンを押して、カテゴリー・グループを選びます。
カテゴリー・グループ 説明
RHYTHM リズム楽器
PIANO ピアノ
KEYBOARD ORGAN キーボード/オルガン
BASS ベース
GUITAR PLUCKED ギター
STRINGS ORCHESTRA ストリングス/オーケストラ
BRASS WIND 金管/木管楽器
VOCAL CHOIR ボーカル/クワイヤ
SYNTH PAD シンセサイザー/パッド
FX OTHERS 効果音/その他
[SPECIAL.LIVE.SET]ボタンを押すとスペシャル・ライブ・セットが選ばれます。
[PIANO][KEYBOARD ORGAN]
ボタンなどは 2 回連続で押すと、同じカ
テゴリー・グループ内の別のカテゴリー
を選ぶことができます。
2.[ENTER](LIST)ボタンを押して、LIVE.SET.LIST を表示します。
3. バリュー・ダイヤルでライブ・セットを選び、[ENTER]ボタンを押します。
鍵盤を弾いてみましょう。選んだライブ・セットの音が鳴ります。
詳しくは「取扱説明書」の 22 ページをご覧ください。
ライブ・セットを試聴する
[PREVIEW]ボタンを押している間、選んだライブ・セットに最適なフレーズを JUNO-Gi がデモ演奏します。
ライブ・セット
7
よく使うライブ・セットをフェイバリットに登録する
フェイバリットとは?
よく使うライブ・セットを「フェイバリット」に登録しておくと、ディスプ
レイの下の 10 個のボタンを押すだけで、音色を即座に呼び出すことができ
ます。
1 つのバンクに、ライブ・セットを 10 個登録することができます。
さらにこのバンクを 10 個作成することができます。
バンク 10
バンク 4
バンク 3
バンク 2
バンク 1
ライブ・
セット
ライブ・
セット
1. 登録したいライブ・セットを選びます。
2. FAVORITE[ON OFF]ボタンを押しながら、登録したいフェイバリットナンバーに対応するボタン[0][9]ボタン)を押します。
選んだフェイバリット・ナンバーにライブ・セットが登録されます。
曲やライブの進行などによって、並び順を考慮しながら登録すると良いでしょう。
バンクを切り替えるときは、FAVORITE[BANK]ボタンを押して、呼び出すバンクに対応するボタン[0][9]ボタン)を押します。
フェイバリットを呼び出す
FAVORITE[ON OFF]ボタンをオンにしておくと、[0][9]ボタンを押すことで、連続してフェイバリットを切り替えて演奏できます。
1. FAVORITE[ON OFF]ボタンを押して、ボタンを点灯させます。
2.[0]〜[9]ボタンでフェイバリットを選びます。
バンクを切り替えるときは、FAVORITE[BANK]ボタンを押して、呼び出すバンクに対応するボタン[0][9]ボタン)を押します。
詳しくは「取扱説明書」の 24 ページをご覧ください。
8
トーンを選ぶ
トーンとは?
ライブ・セットには 4 つの「レイヤー」(アッパー 1、2、
ロワー 1、2)があり、それぞれにトーンを割り当てて鳴らす
ことができます。
「トーン」は音の最小単位で、トーンのみで演奏することはで
きません。
ライブ・セット
レイヤー:アッパー 1
レイヤー:アッパー 2
レイヤー:ロワー 1
レイヤー:ロワー 2
トーン
1.[SHIFT]ボタンを押しながら[SPLIT]ボタンを押します。
LAYER SPLIT 画面が表示されます。
[SHIFT]ボタンを押しながら[1]〜[4]ボタンを押すことで、.
各レイヤーをオン/オフできます。
2. カーソルボタンで変更したいトーンナンバー欄にカーソルを移動して、バリューダイヤルでトーンナンバーを選びます。
レイヤー・.
スイッチ
トーン・.
ナンバー
トーン・.
グループ
トーン・.
タイプ
音量
(LEVEL)
• トーン・ナンバー欄にカーソルを移動して[ENTER](LIST)ボタンを押すと、トーン・リストを表示することができます。
• トーン・リスト画面で[PREVIEW]ボタンを押すと、ボタンを押している間、トーンを試聴できます。
• LAYER SPLIT 画面では、バリューダイヤルで各トーンのトーングループやトーンタイプや音量(LEVEL)を変えることもできます。
3.[EXIT]ボタンを押すと元の画面に戻ります。
詳しくは「取扱説明書」の 25 ページをご覧ください。
※.設定を変更した場合は、ライブ・セットを保存しましょう(P.4)
レイヤー別にオクターブの設定をする
LAYER SPLIT 画面で OCTAVE[DOWN]ボタンまた
は[UP]ボタンを押すことで、カーソルがある位置のレイ
ヤーの鍵域をオクターブ高く/低くすることができます。
9
鍵盤を分割して異なるトーンで演奏する(スプリット)
スプリットとは?
ある鍵を境に鍵盤を右手側と左手側に分けて、それぞれで違
うトーンを鳴らすことを「スプリット」といい、鍵盤が分か
れる位置を「スプリット・ポイント」といいます。
スプリットをオンにすると、鍵盤右側でアッパー・トーンが
鳴り、鍵盤左側でロワー・トーンが鳴ります。
ロワー 2 ロワー 1 アッパー 2 アッパー 1
トーン トーン トーン トーン
1.[SPLIT]ボタンを押して、ボタンを点灯させます。
LAYER SPLIT 画面が表示されます。鍵盤右手側はアッパー・トーン、鍵盤左手側はロワー・トーンが鳴ります。
スプリット・ポイント スプリット・スイッチ.
4 はオンの意味)
2. スプリットを解除するときは、[SPLIT]ボタンを押して、ボタンを消灯させます。
• スプリットをオンにしたまま LAYER SPLIT 画面を閉じたいときは、[EXIT]ボタンを押します。
•[SHIFT]ボタンを押しながら[SPLIT]ボタンを押すと、スプリットのオン/オフを変えずに、LAYER SPLIT 画面を表示できます。
詳しくは「取扱説明書」の 26 ページをご覧ください。
スプリット・ポイントを変える
スプリットのときの、鍵盤の分かれる位置(スプリット・ポイント)を変えます。
1.[SPLIT]ボタンを押しながら、スプリット・ポイントにする鍵を押します。
押した鍵がスプリット・ポイントになります。
スプリット・ポイントの鍵は、アッパーに含まれます。
2. 設定ウィンドウを閉じるときは、[EXIT]ボタンを押します。
※.設定を変更した場合は、ライブ・セットを保存しましょう(P.4)
10
02
演奏の設定
鍵域をオクターブ高く/低くする
1. OCTAVE[DOWN]ボタンまたは[UP]ボタンを押します。
• 最大 ±3 オクターブまで設定できます。
• 元に戻すには OCTAVE[DOWN]ボタンと[UP]ボタンを同時に押します。
詳しくは「取扱説明書」の 27 ページをご覧ください。
鍵域を半音単位で高く/低くする
1.[TRANSPOSE]ボタンを押しながら、[−]ボタンまたは[+]ボタンを押します。
• -5 +6 半音まで設定できます。
• 元に戻すには[TRANSPOSE]ボタンを押しながら、[−]ボタン、[+]ボタンを同時に押します。
詳しくは「取扱説明書」の 27 ページをご覧ください。
ピッチ・ベンド・レバーを使う
1. 鍵盤を弾きながらレバーを左に倒すとピッチ(音程)が下がり、右に倒すとピッチが上がります。
2. レバーを向こう側に倒すとビブラートがかかります。
レバーを左または右に倒しながら向こう側に倒したときは、両方の効果が同時に得られます。
詳しくは「取扱説明書」の 29 ページをご覧ください。
11
Dビーム・コントローラーを使う
1. ボタンを押して D ビームの効果を選びます。
ボタン 説明
[SOLO.SYNTH]ボタン D ビーム・コントローラーにかざした手の動きにしたがって、モノフォニック・シンセサイザーを鳴らすことができます。
[EXPRESSION]ボタン 抑揚を付けます(エクスプレッション)
[ASSIGNABLE]ボタン 好きな効果を割り当てることができます。詳しくは「取扱説明書」の 28 ページをご覧ください。
D ビーム・コントローラーをオフにするときは、点灯しているボタンを押して消灯させます。
2. 鍵盤を弾いて音を出しながら、D ビーム・コントローラーに手をかざし、ゆっくりと上下させます。
詳しくは「取扱説明書」の 28 ページをご覧ください。
つまみで音色を変化させる
1.[SOUND.MODIFY]つまみを回すと、音色が変化します。
つまみ/ボタン 説明
[REVERB]つまみ 音に残響を加えるリバーブ効果のかかり具合を変えます。右に回すと残響が大きくなります。
[CUTOFF]つまみ 音の明るさを設定します。右に回すと音が明るくなり、左に回すと音が暗くなります。
[RESONANCE]つまみ 音色にクセを付けます。右に回すと音色のクセが強くなり、左に回すと音色のクセが弱くなります。
[EQ]ボタン
イコライザーをオン/オフします。.
イコライザーはシンセだけでなく、レコーダーや USB メモリー・ソング・プレイヤーの音にも効きます。
EQ[LOW]つまみ 低域の音を調節します。右に回すと低域の音が大きくなります。
EQ[MID]つまみ 中域の音を調節します。右に回すと中域の音が大きくなります。
EQ[HIGH]つまみ 高域の音を調節します。右に回すと高域の音が大きくなります。
詳しくは「取扱説明書」の 29 ページをご覧ください。
※.ライブ・セットの設定によっては、効果が得られないものがあります。
12
応用的な演奏
03
アルペジオ演奏をする
アルペジオは、和音を押さえることでアルペジオ演奏ができる機能です。
1.[ARPEGGIO]ボタンを押して、ボタンを点灯させます。
ARPEGGIO.STYLE 画面が開きます。
2. 鍵盤で和音を弾きます。
• 押さえた和音の構成音にしたがって、アルペジオ演奏が始まります。
• バリュー・ダイヤルを回すと、アルペジオのスタイルを変更することができます。
•[1](HOLD)ボタンを押してチェック・マーク(
4
)を付けると、鍵盤を離してもアルペジオ音が持続します。
3. オフにするときは、もう一度[ARPEGGIO]ボタンを押して、ボタンを消灯させます。
テンポを変更する
1.[TEMPO]ボタンを押します。
テンポ設定ウィンドウが開きます。
2. 以下のいずれかの方法でテンポを設定します。
•[4](TAP)ボタンを変更したいテンポで 3 回以上押す(ボタンを押した間隔でテンポが決まります)
• バリュー・ダイヤルで値を変える。
テンポについて
JUNO-Gi には「キーボードテンポ」と「レコーダーテンポ」の 2 種類のテンポがあります。キーボードテンポはシンセサイザー
のアルペジオ演奏などのテンポで、レコーダー・テンポはデジタル・レコーダーのテンポです。
• カーソル[ ]ボタンを押して変更するテンポ(Keyboard.Tempo、Recorder.Tempo)を選ぶことができます。
•[5](LINK)ボタンを押してチェックマーク(4)を付けると、キーボードテンポがレコーダーテンポと同じテンポになります。
レコーダーのソングのテンポに合わせて、アルペジオ演奏したい場合などに便利です。
•[5](LINK)ボタンがオフのときに USB メモリー・ソング・プレーヤーで MIDI データ(SMF)を再生すると、キーボード・テ
ンポが SMF データのテンポになります。
• TEMPO ウィンドウを表示しているときに[WRITE]ボタンを押すと、現在のキーボード・テンポを保存することができます。
3. 設定ウィンドウを閉じるときは、[6](CLOSE)ボタンを押します。
詳しくは「取扱説明書」の 32 ページをご覧ください。
コード演奏をする(コード・メモリー)
コード・メモリーは、指 1 本であらかじめ登録されているコード・フォームにしたがって和音を鳴らすことができる機能です。
1.[CHORD.MEMORY]ボタンを押して、コード・メモリー機能をオンにします。
CHORD.MEMORY 画面が開きます。
2. 鍵盤を弾きます。
• そのとき選ばれているコード・フォームにしたがって和音が鳴ります。.
コード・フォームについて詳しくは『コード・メモリー一覧』(取扱説明書:P136)を
ご覧ください。
• バリュー・ダイヤルを回すと、コード・フォームを変更することができます。
詳しくは「取扱説明書」の 31 ページをご覧ください。
レコーダー編(曲を作る)
ソング制作の大まかな流れは以下のようになります。
本書は実際にソング制作の流れに沿って解説します。
1.新しいソングを作る(P.15)
2.テンポを決めて、リズム・パターンを選んで鳴らす(P.16)
3.シンセの演奏を録音する(P.18)
4.ギターやボーカルを録音する(P.20)
5.各トラックの音量バランスやエフェクトを調節する(P.22)
6.ソングをマスタリングして仕上げる(P.24)
7.完成した曲をパソコンで CD にする(P.26)
14
デモ・ソングを聴く
レコーダー(RECORDER)画面を表示する
1.[RECORDER.VIEW]ボタンを押して点灯させます。
RECORDER 画面が表示されます。
シンセサイザー画面(LIVE.SET.PLAY)に戻るときは、[RECORDER.VIEW]ボタンを押して消灯させるか、[EXIT]ボタンを押します。
シンセサイザー画面.
(LIVE.SET.PLAY)
デジタル・レコーダー画面.
(RECORDER)
デモ・ソングを聴く
本製品に付属の SD カードにはデジタルレコーダーのデモソングが収録されています。はじめて電源をオンしたときは、自動的にソング
データ形式のデモ・ソングが読み込まれます。
1. (PLAY)ボタンを押します。
デモ・ソングの再生が始まります。
ソングの現在位置を移動するには、次のような方法があります。
動作 説明
早送り
]ボタンを押している間はソングが早送りになります。
巻き戻し
]ボタンを押している間はソングが巻き戻しになります。
ソングの先頭へ移動
]ボタンを押します。
2.[■](STOP)ボタンを押して、デモ・ソングの再生を停止します。
• 再生がソングの終わりになっても、自動では止まりません。
• 本製品に付属の SD カードにはデモソングが収録されています。はじめて電源をオンしたときは、自動的にソングデータ形式のデモ
ソングが読み込まれます。
• 本製品に付属しているデモ・ソングを個人で楽しむ以外に権利者の許諾なく使用することは、法律で禁じられています。権利者に無断で
これらのデータの複製を作ったり、二次的著作物で利用したりしてはいけません。
SD カードにはデモ・ソングが 3 曲収録されています。ソングの選び方について詳しくは「取扱説明書」の 87 ページをご覧ください。
04
15
デジタル・レコーダーでは、「ソング」という単位で曲を管理しています。最初に新しいソングを作ります。
1.[RECORDER.VIEW]ボタンを押して点灯させます。
RECORDER 画面が表示されます。
2. RECORDER 画面で、[3](MENU)ボタンを押します。
3. バリュー・ダイヤルで「1.Song.Edit」を選んで、[ENTER]ボタンを押します。
SONG.EDIT.MENU が表示されます。
4. バリュー・ダイヤルで「Create.New.Song」を選んで、[ENTER]ボタンを押します。
5.[5](EXEC)ボタンを押します。
新しいソングができると、元の画面に戻ります。
詳しくは「取扱説明書」の 91 ページをご覧ください。
新しいソングを作る
05
16
リズム・パターンを鳴らす
06
リズム・パターンとは?
デジタルレコーダーには、8 つのトラックとは別に、リズムマシー
ンのようにリズム・パターンを鳴らす機能があります。
録音時のガイドとして 1 つのリズム・パターンを演奏させることはも
ちろん、リズム・パターンをソングの構成に合わせて並べることもで
きます。
リズム・パターンをオンにする
1.[RHYTHM.PATTERN]ボタンを押して点灯させます。
2.
(PLAY)ボタンを押すとリズム・パターンが鳴ります。
3.[RHYTHM.PATTERN]スライダーで音量を調節します。
リズム・パターンを選ぶ
1. RECORDER 画面で、[5](RHYTHM)ボタンを押し
ます。
RHYTHM.PATTERN 画面が表示されます。
「Pattern Arrange」欄が「Pattern」
になっていることを確認してくださ
い。「Arrange」になっている場合は、
「Pattern」に変更してください。
2. カーソル・ボタンを使ってパターン・ナンバー欄にカーソ.
ルを移動して。バリュー・ダイヤルでパターンを選びます。
ドラムの音色(リズム・セット)を選ぶ
3. カーソル・ボタンを使って「Rhythm.Set」欄にカーソルを移動して、バリュー・ダイヤルでリズム・セット・ナンバーを
選びます。
詳しくは「取扱説明書」の 121 ページをご覧ください。
[SHIFT]ボタンを押しながら[RHYTHM.PATTERN]ボタンを
押しても、RHYTHM.PATTERN 画面を表示することができます。
JUNO-Gi は、イントロ用/バース用/フィル用/エンディング用につく
られたプリセットパターンを内蔵しています。パターンの種類は、パター
ン名の末尾の文字で確認することができます。
パターン 説明
IN(イントロ) イントロ(前奏)を受け持つ演奏パターンです。
V(バース)1、2
主となる演奏パターンです。1 が基本パターン、2 が.1
応用パターンです。
F(フィル)1、2
フレーズのつなぎ目などに入れる装飾的な演奏パターンで
す。フィルの次に演奏されるパターンによって.1 または.2
を選びます。
E(エンディング) 楽曲の終わりの部分を受け持つ演奏パターンです。
1 2 3 4 5 6 7 8
リズム・パターン
17
レコーダー・テンポを設定する
テンポについて
JUNO-Gi には「キーボードテンポ」と「レコーダーテンポ」の 2 種類のテンポがあります。キーボードテンポはシンセサイザー
のアルペジオ演奏などのテンポで、レコーダー・テンポはデジタル・レコーダーのテンポです。
レコーダー・テンポ変更の注意点
レコーダーテンポを変更すると、リズムパターンの再生テンポは変わりますが、デジタルレコーダーで録音したオーディオデー
タの再生テンポは変わりません。このため、録音後にテンポを変更すると、トラックの音とリズムパターンの音がずれて再生されます。
レコーダー・テンポは最初にトラックに録音する前に決定して、録音後は変更しない方が良いでしょう。
1. カーソル・ボタンを使って「 =」(Recorder.Tempo)欄にカーソルを移動して、バリュー・ダイヤルでレコーダー・テン
ポを設定します。
[TEMPO]ボタンを押して表示される TEMPO ウィンドウでもレコーダー・テンポを設定することができます(P.12)
2.
パターンを並べてアレンジを作成する場合は…
イントロ〜エンディングの流れに沿ってパターンを好みの順番で並べたアレンジを作成することができます。作成したアレンジはソ
ングに保存されます。
1. RHYTHM.PATTERN 画面で、カーソル・ボタンを使って「Pattern Arrange」欄にカーソルを移動します。
2. バリュー・ダイヤルで「Pattern Arrange」欄を「Arrange」に設定します。
3. RHYTHM.PATTERN 画面で、[1](ARG.EDIT)ボタンを押します。
ARRANGE.EDIT 画面が表示されます。
4. ARRANGE.EDIT 画面でパターンを並べていきます。
ARRANGE.EDIT 画面について詳しくは、取扱説明書の『パターンを並べてアレンジを作成する(ARRANGE.EDIT)(P123)
をご覧ください。
18
それでは、トラック 1 2 にステレオでピアノの音を録音してみましょう。
トラックと V トラックとは?
デジタル・レコーダーには 8 つのトラックがあります。さら
に各トラックには 8 つの仮想トラック(V トラック)があり、
その中からどれか 1 つを選んで録音/再生することができま
す。つまり最大で 8×8 64 トラックの演奏を録音して、
その中から 8 トラックを選んで再生することができます。
1
V-Track 1
V-Track 2
V-Track 3
V-Track 4
V-Track 5
V-Track 6
V-Track 7
V-Track 8
2 3 4 5 6 7 8
ピアノの音を選ぶ
『ライブ・セットを選ぶ』(P6)の手順でピアノの音を選びます。
1.[RECORDER.VIEW]ボタンを押して消灯させて、シンセサイザー画面(LIVE.SET.PLAY)に戻ります。
2. カテゴリー・グループ[PIANO]ボタンを押して、PIANO カテゴリー・グループを選びます。
3.[ENTER](LIST)ボタンを押して、LIVE.SET.LIST を表示します。
4. バリュー・ダイヤルでお好みのライブ・セットを選び、[ENTER]ボタンを押します。
鍵盤を弾くとピアノの音が鳴ります。[RHYTHM.PATTERN]ボタンを点灯させた状態で[ (PLAY)ボタンを押して、再生されるリ
ズム・パターンに合わせてピアノを練習してみましょう。
入力音を選ぶ
1. シンセサイザーの演奏を録音するので、[KEYBOARD]ボタンを押して点灯させます。
KEYBOARD.INPUT ウィンドウが開きます。
2. バリュー・ダイヤルを回して、内部入力レベル(Input.Level)を調節します。
鍵盤を弾いて最大音量のときにレベルメーターが振り切れないように(レベルメーターが振り切れると、メーターに「CLIP」と表示されま
す)、内部入力レベル(Input.Level)を調節します。
3.[6](CLOSE)ボタンを押すと、KEYBOARD.INPUT ウィンドウが閉じます。
シンセの演奏を録音する
07
19
録音する
1.[RECORDER.VIEW]ボタンを押して点灯させます。
ディスプレイに「BOUNCE」「MASTERING」が表示されていないことを確認します。もしもこれらが表示されていた場合は、[1](MODE)
ボタンを何度か押して「BOUNCE」や「MASTERING」の表示を消してください。
モード表示([1](MODE)ボタンで切り替え)
(なし) 通常のレコーディング・モード
BOUNCE バウンス・モード
MASTERING マスタリング・モード
録音トラックを選択する
2. ]ボタンを押してソングを先頭に戻します。
3.[●](REC)ボタンを押します。
[●](REC)ボタンが点滅して録音待機状態になります。
録音待機状態では、TRACK[1 5]と[2 6]ボタンが赤色で点滅します。
4. 録音トラックを選択します。今回はトラック 1、2 を選択しますので、特にボタンは押しません。
入力にキーボードを選んだ場合は、基本的には 2 トラックを使用したステレオ録音となります。TRACK[1 5]または[2 6]ボ
タンを押すとトラック 1 2 にステレオ録音されます。
ただし、入力の L チャンネルと R チャンネルの音をミックスしてトラック 1 に録音したい場合は、トラック 1 2 が選ばれている状態
でもう一度 TRACK[1 5]ボタンを押します。トラック 1 が録音先に選ばれます。
録音する
5. (PLAY)ボタンを押します。
[●](REC)ボタンと[ (PLAY)ボタンが点灯し、録音が始まります。
6. 鍵盤を弾いて演奏を録音します。
7. 録音を終了するときは、[■](STOP)ボタンを押します。
[●](REC)ボタンと[ (PLAY)ボタンが消灯します。
※.録音時間が 1 秒より短い音を再生することはできません。
録音を失敗した場合(アンドゥ/リドゥ)
演奏を録音する際、思ったように録音できなかったり、編集の設定が間違っていたりして、操作をやり直したいことがあります。
このようなときは[UNDO REDO]ボタンを押して「アンドゥ」します。
アンドゥとは、操作を取り消して 1 つ前の状態に戻すことをいいます。
アンドゥについて詳しくは「取扱説明書」の 96 ページをご覧ください。
20
それでは、トラック 3 にギターまたはマイクの音を録音してみましょう。
入力音を選ぶ
1.[AUDIO.INPUT]ボタンを押します。
AUDIO.INPUT.SELECT ウィンドウが開きます。
※.[KEYBOARD]ボタンが点灯しているときは、[KEYBOARD].
ボタンを押して消灯させます。
2.[1](GUITAR)または[2](MIC)ボタンを押して入力する音を選択します。
• ボタンを押すと、押したボタンの入力がオンになります。
• もう一度同じボタンを押すと、入力がオフになります。
• 何も録音しないときには、すべての入力をオフにしておくと、入力端子からのノイズを抑えることができます。
3.[6](CLOSE)ボタンを押すと、AUDIO.INPUT.SELECT ウィンドウが閉じます。
録音する機材をつないで、アナログ入力レベルを調節する
1. マイクやギターを下図に従って、GUITAR MIC 端子につなぎます。
2. 下図に従って[LEVEL]つまみで、アナログ入力レベルを調節します。
本機はバランス(XLR TRS)タイプの端子を装備し
ており、図のように配線されています。接続する機器の
配線をご確認のうえ、接続してください。
ギターやベースの場合は「GUITAR」
設定します。
コンデンサー・マイクの場合は、バランス
(XLR)プラグでつないで「PHANTOM
ON」に設定します(標準プラグにはファ
ンタム電源は供給されません)
ダイナミック・マイクの場合は、
「PHANTOM OFF」に設定します。
※.ファンタム電源供給の必要なコンデンサー・マイクを
接続したとき以外は、ファンタム電源を必ずオフにし
てください。ダイナミック・マイクやオーディオ再生
装置などにファンタム電源を供給すると故障の原因に
なります。マイクの仕様については、お使いのマイク
の取扱説明書をお読みください。(本機のファンタム電
源:DC.48V、10mA.Max)
入力レベルは端子左側の
[LEVEL]つまみで調節しま
す。最大音量のときに、フロ
ント・パネルの PEAK イン
ジケーターがオレンジ色に
なるように[LEVEL]つま
みを調節します。赤色になる
とレベル・オーバーです。
マイクとスピーカーの位置によっては、ハウリング音
(キーンという音)が出ることがあります。その場合は、
以下のように対処してください。
• マイクの向きを変える
• マイクをスピーカーから遠ざける
• 音量を下げる
!
• 他の機器とつなぐときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞り、電源を切った状態で行ってくだ
さい。
• 抵抗入りの接続ケーブルを使用すると、AUDIO.INPUT 端子に接続した機器の音量が小さくなることがあります。このときは、抵抗の入っ
ていない接続ケーブルをご使用ください。
ギターやボーカルを録音する
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Roland JUNO-Gi 取扱説明書

タイプ
取扱説明書