A-88MKII は、システム・プログラム Ver. 2.00 から MIDI 2.0 に対応になり、これに伴って MIDI 2.0 モードが追加されました。
本書では、MIDI 2.0 によって A-88MKII で可能になる動作と、MIDI 1.0 / MIDI 2.0 モードの切り替え方法について説明します。
MIDI2.0 とは
MIDI 機器間の情報交換により、既存の MIDI 1.0 対応機器との互換性を維持しながら、チャンネル・メッセージの分解能向上、ノー
トごとの制御、タイミング精度など、演奏の表現力やデータ再現性を大きく向上させる規格です。
MIDI 2.0 によって、現行の MIDI 1.0 対応機器とともに MIDI の世界がさらに広がります。
※「MIDI 2.0 ロゴ」は、一般社団法人音楽電子事業協会(AMEI)と THE MIDI MANUFACTURERS ASSOCIATION
INCORPORATED (MMA) の商標、または登録商標です。
MIDI 2.0 モード時の動作について
A-88MKII を MIDI 2.0 モードにすると、MIDI 2.0 のチャンネル・メッ
セージに対応して以下の操作子の機能(分解能)が向上します。
鍵 盤 ベ ロシティー
MIDI 2.0 に対応したソフトウェア音源
を、表現力豊かに演奏することができま
す。
アサイナブル・コントロール
[1]~[8]つまみ
MIDI 2.0 に対応したソフトウェア音源の
フィルターやレゾナンスなどのパラメー
ターを、なめらかに変化させることがで
きます。
※上記以外の操作子の機能は、MIDI 1.0 の分解能のまま MIDI
2.0 通信規格に変換して送信します。
A-88MKII のシステム・プログラムを最新にする
MIDI 2.0 をお使いいただくためには、A-88MKII のシステム・プロ
グラムを Ver. 2.00 以降にする必要があります。
以下の URL から最新版のシステム・プログラムをダウンロードし
て、記載されている手順に従って A-88MKII をアップデートしてくだ
さい。
https://www.roland.com/jp/products/a-88mk2/downloads/
モ ードを 切り替 える(MIDI 1.0 / MIDI 2.0)
※工場出荷時の設定は、MIDI 1.0 モードです。
MIDI 2.0 モードに切り替える
1. BANK[Ë]ボタンを押しながら電源を入れます。
BANK インジケーター、PAD[1]~[8]、アサイナブル・コントロー
ル[1]~[8]つまみがすべて青点灯し、1 ~ 2 秒後に操作で
きる状態になります。
押しながら押しながら
1122
※MIDI 2.0 に対応していない機器や DAW と接続する場合は、
MIDI 1.0 モードを使用してください。
※この設定は、電源を切っても記憶しています。
※次回起動時も上記インジケーターが青点灯(1 ~ 2 秒)します。
※MIDI 2.0 モードのときは、USBドライバーの設定は無効になり
ます(常に GENERIC で動作)。
MIDI 1.0 モードに切り替える
1. BANK[Í]ボタンを押しながら電源を入れます。
BANK インジケーター、PAD[1]~[8]、アサイナブル・コントロー
ル[1]~[8]つまみがすべて緑点灯し、1 ~ 2 秒後に操作で
きる状態になります。
押しながら押しながら
1122
※次回起動時も上記インジケーターが緑点灯(1 ~ 2 秒)します。
A-88MKII Ver. 2.00 追加機能のお知らせ
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