Extech Instruments TKG250 ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
ユーザーガイド
モデル TKG250
超音波シックネスゲージ
Extech Instruments
2 TKG250-ja-JP_V2.4 12/15
保証
FLIR システムズ・インクは、この〈Extech Instruments〉というブランドの器
具が出荷の日か 2 年間、パーツについても技術について(センサーとケーブ
ルについては 6 ヶ月間)瑕疵がないことを保証します。上述の保証期間中、もし
くはその後にこの器具を修理のために返送する必要が生じた場合は、 カスタマ
ーサービス部に連絡を取って、許可を求めてください。連絡先は、当社ウェブ
サイト(www.extech.com)をご参照ください。いかなる製品を返送する場合も、
事前に返送許可(RA)番号を発行してもらってください。送料、保険、輸送
費、保険および輸送中の損傷を防ぐために適当な梱包についての責任は、送り
主が負います。この保証は、使用の誤り、不適切な配線、仕様の範囲外の操作
もしくは無許可の改変など、ユーザーの行為からもたらされた瑕疵には適用さ
れません。FLIR システムズ・インクは、いかなるものであれ黙示の保証、商品
性、もしくは特定目的への適合性のいずれをもとくに否認し、かつ直接的、間
接的、偶発的もしくは結果的のいずれの損害についても支払い責任を負いませ
ん。FLIR システムズ・インクの支払責任は、'製品の交換もしくは修理をもって
全てとします。上述の保証は包括的であり、口頭によるも文書によるも、これ
以外の保証は一切明示もしくは黙示されません。
この文書内の情報は予告なく変更されることがあり、この文献の冒頭で定義さ
れた製品についてのみ言及しています。この文書は Extech Instruments (Flir シス
テムズ・インクのブランド名)の顧客だけが、この文書が準拠して提出されるこ
とになった合意の趣旨のために使用することを意図しており、この文書のいか
なる部分も、事前の書面による許可無くして複製または送信することはできま
せん。情報を求めるための住所は以下の通りです。アメリカ合衆国 03063
ューハンプシャー州ナシュア市タウンゼントウェスト 9 番地 Flir システムズ・
インク
变述されているハードウェア製品もしくはソフトウェア製品の適切性、能力も
しくは性能に関連してこの文書において与えられた情報や陳述は拘束力がある
と見なすことはできませんが、Flir システムズ・インクとその顧客の間で締結さ
れた合意において定義されるものとします。しかしながら Flir システムズ・イン
クは、この文書に記載されている取扱説明が適切であり重大な誤謬や割愛が皆
無であることを確実化するためにあらゆる妥当な努力を行いました。Flir システ
ムズ・インクは、この文書が取り上げていない問題については、必要であれば
説明します。
本書類内で言及されたその他の商品名は、それら個々の企業の商標である可能
性があり、それらは識別目的に限り言及されています。
2013 Flir Systems, Inc.,著作権、全ての版権所有
アメリカ合衆国内で印刷
TKG250 超音波シックネスゲージ
3
責任
超音波テストは、検査の目的で、このマニュアル、取扱説明書、器具および全ての構成手順を
知っている有資格の操作者のために、適当な装置(電子機器、トランスデューサー、ケーブル
およびカプラントの組み合わせ)を用いる機能です。この装置の不適切な使用は不適切な較正
とともに、大構造品や工場施設の重大な損傷、あるいは人的損傷、人の死亡さえに引き起こす
可能性があります
FLIR システムズ・インクの超音波測定器はすべて、本質的に安全なものではなく 、いかなる場
所であれ危険であったり爆発する可能性のある場所では使用すべきではありません。
この装置の操作者は、社内あるいは社外において、超音波理論について 40 時間の講義を受けて
よく訓練され、Ultrasonic Level I の資格を付与された検査者であると理解されています。FLIR
ステムズ・インクおよびその被用者、あるいはその代表は、この器具の意図された使用を目的
にしたこの器具を不適切な使用については、一切の責任を負わない物とします。適当な訓練、
超音波伝の完全な解、このニュアル徹底解、適当トランスューサー選択
トランスューサー正しいゼ化、正し音速、適なテストロック、当なケール長
適当なカプラントの選択のすべてが、適切な濃度測定を成功させる因子となります。テスト物
体の表面が荒れていたり、塗装されていたりする時、とくに最初にテストする物体が薄い部分
への塗料の塗布がある場合は、特別の注意が払われるべきです。トランスデューサーが望みの
濃度を測定できる場合は、エコーが二重になる可能性があるからです。トランスデューサーは
摩耗したり熱くなったりするので、結果は感度の欠如から薄くなったり、トランスデューサー
の加熱か濃すぎたする可能がありま。こうし誤差は「リフト」言われてます
Extech Instruments
4 TKG250-ja-JP_V2.4 12/15
目次
目次 .................................................................................................................................... 4
1 はじめに ......................................................................................................................... 7
TKG250 の音波について ................................................. 7
プローブゼロ.......................................................... 8
キーパッド機能........................................................ 8
機能キー.............................................................. 9
ディスプレイ画面...................................................... 9
バッテリーパックの使用............................................... 11
ディスプレイ画面からのバッテリー容量の監視....................................................... 11
バッテリー交換............................................................................................................... 11
2 基本ゲージ操 ........................................................................................................... 12
ゲージの電源を入れる................................................. 12
リセット実行......................................................... 13
データベースリセット................................................................................................... 13
パラメータリセット....................................................................................................... 14
データベース/パラメータリセット........................................................................... 15
バックライト......................................................... 15
画面について......................................................... 16
3 ゲージの校正と計測 ................................................................................................... 17
速度校正のみ......................................................... 17
速度とゼロ校正....................................................... 17
ゼロ校正のみ......................................................... 18
遅延線校正........................................................... 18
自動ゼロ............................................................. 19
データロガーによる計測モード................................................................................... 20
4 A-scan モード内パラメータ調整: ............................................................................. 21
5 ゲージのセットアップモード ................................................................................... 23
時計使用............................................................. 26
TKG250 超音波シックネスゲージ
5
LOS 表示解説 ......................................................... 27
ホールドオプションの使用............................................. 27
FAST プションの使用 .................................................. 27
ゲインオプションの使用............................................... 30
Diff オプションの使用 ................................................ 31
アラームオプションの使用............................................. 32
視覚アラームと音アラームの設定............................................................................... 35
Vibra Alarm の設定 ......................................................................................................... 36
エコー・エコーオプションの使用....................................... 37
6 ゲージ特殊機 ........................................................................................................... 40
保存オプションの使用................................................. 40
フリーズオプションの使用............................................. 41
7 データロガーディレクトリモードの使用 ............................................................... 43
データロガーファイルシステム管理..................................... 46
新規ファイル作成..................................................... 48
カスタムリニアファイルの選択................................................................................... 50
カスタムファイル選択................................................................................................... 50
ファイルの再確認..................................................... 51
リニアファイルの再確認............................................................................................... 52
グリッドファイルの再確認........................................................................................... 53
ファイルのリネーム................................................... 53
ファイル内の全ての数値のクリア....................................... 56
ファイルのコピー..................................................... 57
ファイルの削除....................................................... 59
整流化............................................................... 66
ブランキング......................................................... 70
8 テクニカルスペック ................................................................................................... 74
色付波形超音波シックネスゲージのスペック............................. 70
9 ソフトオプション ....................................................................................................... 74
エコー・エコー....................................................... 74
Extech Instruments
6 TKG250-ja-JP_V2.4 12/15
B-Scan
.............................................................. 74
B-scan のメモリへの保存 .............................................. 75
10 テクニカルアシスタンス ......................................................................................... 76
TKG250 超音波シックネスゲージ
7
1 はじめに
TKG250 の音波について
TKG250 は、持ち運び可能な、デジタル手持ち式シックネスゲージです。主に鉄鋼製建造物の残
存する壁の厚みを測ることに特化して設計されています。
振動アラーム (振動ゲージ 下部/上部 最小/最大 厚み 数値)
厚み数値を決定か中止かを決めるのを簡易にする照明キーパッド(特許申請中)
内臓の自動トランスデューサー交換インテリジェンス(特許申請中)
独自のプログラム可能な左利き、右利き作業オプション(特許申請中)
AA バッテリーによる最大 50 時間のバッテリー寿命
小型、簡易持ち運び、人間工学の、カスタム鋳造の丈夫なゴム製キーパッド付きケース
オート0機能
ゲインブースト
複数の単発と二つの高温を含む環境トランスデューサーオプション
TKG250 カスタム鋳造された高密度プラスチックケースの中に搭載された簡単なユーザーイン
ターフェースを提供します。ゲージは、大部分が鉄鋼製の建造物に単一側面からのアクセスで
信頼できる正確な厚み表示を提供します。TKG250 はライブ形式で色つき波形(A-scan)を提供
します。
TKG250 はゲイン調整、振動アラーム、照明キーパッド条件、自動化変換機交換通知の特徴を提
供します。
TKG の先進的な特徴は下記を含みます:
ゲイン、範囲、整流化調整付ライブ形式色付波形
完全なセットアップ記録の 50000100,000 まで拡張可能)数値(5000 波形)のデータロ
ガー容量
直線、グリッド(列進行)、グリッド(柱進行)の 3 つのプリセットファイル
反響から反響
B スキャン
Extech Instruments
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ベルトクリップと伸縮ストラップ付カスタム鋳造携帯ポーチ
プローブゼロ
TKG250 の起動時、ゲージは変換機を自動でゼロにし、ゼロ校正の必要を排除します。さらに
通常作業中のパワーアップと特定のタイミングで変換機を電子的にゼロにします。この特徴は
変換機が電子ゼロ工程と強調して動作していることを保証します。材質が高温な際や変換機が
消耗してきたときに特に本特徴は重要です。
重要な通知: ゲージが最初に起動された場合に試験片に変換機がつながれていないことを確実に
してください。また、伝達媒質が変換機の端にないようにしてください。また変換機は室温
に、また顕著な磨耗のない清潔でなければなりません。
より確実な校正の“間隔”のために、Flir システムはさらにゼロ校正と音速校正を推奨します。
ゲージの初回起動において、変換機の変換機背面の部品番号を画面上で合致させ、伝達媒質を
表面からふき取り、MENU OK を押下することが可能です。下記が初期画面です。追加詳細の
為には、リセットとバックライト項目を見てください。
キーパッド機能
下図はキーパッドの全体です。キーパッド上の各々のキーの機能をまとめた下記表をご参照下
さい。
TKG250 超音波シックネスゲージ
9
キー
機能
上矢印キー
下矢印キー
左矢印キー
右矢印キー
On/Off (F1 キーの下 )
OK キー
F1 キー
F2 キー
F3 キー
機能キー
F1, F2, F3 といった機能キーもしくは F キーは様々な測定機能を持ち、ディスプレイ画面に依存
して変化する場合があります。適切な F キーに対応する機能をディスプレイ画面の下部で見て
ください。例えば、F1 は保存機能に対応し、F2 は停止機能、F3 デゖレクトリ機能に対応して
いるでしょう。
ディスプレイ画
ゲージは 270*220 ピクセル解像度の TFT 描画形式です。画面を見るには側面からよりも、正面
上若しくは若干表面下部からが最適です。外部温度が 32F (0C)を下回った場合、画面は情報更
新をするのに遅くなる可能性があります。
ディスプレイ画面の上部右コーナーは“使用可能キーモード”です。
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色付厚み表示
エコーからエコーの色付の波形、ファイル名、ID、最小値、大きな厚み数値、エコー・エコーの範囲、エコー、空
白、ゲイン、調整、バッテリー寿命、保存、停止、ディレクト
ズームモード“Z”による RF
ディスプレイ画面上部に円柱と列のグリッドのファイル名、ID No.,AA 0001 が表示されてい
ます。ディスプレイ下部は、画面に表示されている情報をどのように処理するか決めることの
出来る相互的なツールとして機能します。画面中央には、厚み数値、インチ、mm またはマイ
クロ秒、エコー・エコーマーク、シグナル消失の LOS、フリーズ、Fast Min または Max、アラ
ーム表示、差異モード、低、中、高ゲインそして残存バッテリー寿命が表示されています。
F1 F2 F3
TKG250 超音波シックネスゲージ
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バッテリーパックの使用
ディスプレイ画面からのバッテリー容量の監視
TKG250 は計測ディスプレイ画面の右側下部に常にバッテリー寿命を表示しています。ゲージ
10%を下回ると、表示が緑より赤に変わり、5%では点滅をします。
注記: 保存データが内部へ保存されているのを確認するために TKG250 の電源を切ることが必
要です。
バッテリー交
バッテリーパックの交換をするためには、ゲージ下部のバッテリードアのねじを外し、AA バッ
テリーをスライドして取り出してください。2 つの AA バッテリーが両方とも+端子側がゲージ
上部を向くように注意しながら交換してください。
F1 F2 F3
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2 基本ゲージ操作
ゲージの電源を入れる
TKG250 シックネスゲージの電源を入れるためには下記手順を踏んで下さい:
1. F1 キーを 3 秒以上長押ししてください。F1 キーの下にキーパッドに印刷されている電源
マークが下に示すようになります。
2. 会社情報画面がシックネスゲージのディスプレイ画面に表示されます。
3. 自動で表示される次の画面は Xducer(トランスデューサー)選択画面で、本マニュアル
ではホーム画面とも呼んでいます。
4. 上下の矢印キーを使用し、トランスデューサーを選択して OK キーを押下してください。
(トランスデューサー選択は自動的に電源を切断する前の最後のトランスデューサーが表示さ
れることを覚えておいて下さい。)下記デフォルトトランスデューサー選択が利用可能です:
USER 5.0MHz
DC110 1.0MHz
DC175 1.0MHz
DK250 2.0MHz
DC250 2.0MHz
DK525(s) 5.0MHz
DC525 5.0MHz
DK550 5.0MHz
DC550 5.0MHz
DK537 5.0MHz
DC537 5.0MHz
DHT537 5.0MHz
DK718 7.5MHz
DK1025 10.0MHz
DC1025 10.0MHz
5. F1 を押してセットアップオプションを選択してください。
6. F2 を押してリセットオプションを選択してください。
7. F3 を押してバックライトオプションを選択してください。
F1 キー下の
電源マーク
TKG250 超音波シックネスゲージ
13
リセット実行
ゲージリセットを実行することによってゲージ設定をデフォルト設定にリセットすることが可
能です。
注記: リセットの実行はゲージで保存したパラメータすべてを永久に消去し、設定をデフォルト
数値と置き換えます。
リセットの実行には下記手順を踏んでください:
1. ホーム画面より、F1-リセットキーを押下してください。下記のリセット画面が表示され
ます。:
2. 上下矢印キーを使用しデータベース、パラメータまたはデータベース/パラメータオプ
ションを選択し、メニューOK を押下して選択を決定して下さい。下記項目を参照し、下記のリ
セット設定を実行してください。
データベースリセット
データベースリセット実行によってデータベース内のすべてのファイルがクリアされ、クリア
済み表示の直線、インクリメント、柱インクリメントの 3 つが残ります。データベース内のユ
ーザー作成のすべてのダイルはクリアされ、消去されます。データベースリセットを実行する
ためには下記手順を踏んでください:
1. ホーム画面より、F1-リセットキーを押下して下さい。リセット画面が表示されます。
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2. データベースオプションを選択し、OK キーを押下して下さい。下記画面が表示されます:
本画面を終了したい場合は F1-EXIT キーまたは F3-No キーを押下し、何もせずホーム画面に戻
ります。
3. F2-Yes キーを押下し、データベースを実行してください。
データベース実行の後、ホーム画面が自動的に表示されます。
パラメータリセット
パラメータリセット実行デフォルトパラメータを工場出荷時設定に戻します。パラメータリセ
ットを実行するためには下記手順を踏んでください:
1. ホーム画面より F1-Reset キーを押下して下さい。リセットスクリーンが表示されます。
2. パラメータオプションを選択し、OK キーを押下して下さい。下記画面が表示されます:
本画面を終了した場合は、F1-Exit キーまたは F3-No キーを押下し、何もせずホーム画面へ戻
ります。
3. F2-Yes キーを押下して、パラメータリセットを実行します。
パラメータリセットを実行したのち、ホーム画面が自動的に表示されます。
TKG250 超音波シックネスゲージ
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データベース/パラメータリセット
データベースリセット実行によってデータベース内のすべてのファイルがクリアされ、クリア
済み表示の直線、列インクリメント、柱インクリメントの 3 つが残ります。データベース内の
ユーザー作成のすべてのファイルは消去され、デフォルトパラメータも同時にリストアされま
す。本選択は機器のマスターリセットと同等で、工場出荷時の状態へ復元されます。データベ
ース/パラメータリセット実行のためには下記手順を踏んでください:
1. ホーム画面より F1-Reset キーを押下して下さい。リセット画面が表示されます。
2. データベースオプションを選択し、OK キーを押下して下さい。下記画面が表示されます:
本画面を終了したい場合 F1-Exit または F3-No キーを押して、何もせずホーム画面へ戻ります。
3. F2-Yes キーを押下し、データベース/パラメータリセット実行して下さい。
データベース/パラメータリセット実行した後、ホーム画面が自動的に表示されます。
バックライト
F3-Bklite を押すことによって、バックライトをつけたり消したりすることが可能です。セッ
トアップメニュー/ディスプレイメニュー内のバックライトオプションを使用し、バックライ
トをオン、オフ、オートに設定することができます。オートに設定されたバックライトととも
に波形は自動的に消え、さまざまな照明方法によって最大限に鑑賞を利用し、バッテリー寿命
を保存します。
注記: バックライトをつけたままにすることは、バッテリー寿命を減尐させます。
バックライトをオートに設定した場合、アクティブな表示中にバックライトは点灯し、規定さ
れていない場合 12 秒間点灯し続けます。
注記: バックライトがオートに設定され、ゲージが保留状態の場合、バックライトは 12 秒後に
自動的に切れます。保留状態でも照明を保持した場合には、オート使用ではなくバックライト
オンを有効にしなければなりません。
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画面について
TKG250 シックネスゲージの型番、バージョン番号、問い合わせ情報などの情報をゲージの
About 画面から得ることができます。About 画面へ行くためには下記手順を踏んでください:
1. ホーム画面より F1-Reset キーを押下して下さい。下記のリセット画面が表示されます:
2. F3-About キーを押してください。About 画面が表示され、会社名や問い合わせ情報が表
示されます。
3. F1-Exit キーを押して Reset 選択画面へ戻ります。
TKG250 超音波シックネスゲージ
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3 ゲージの校正と計測
校正は、特定の材料のためのゲージ調整と、すべての計測が正確であることを確実にするため
に行う、材料を試験する前のトランスデューサーの調整です。基準の精度のためには材料計測
の前にいつも必ず校正しなければなりません。
不明な材料の厚みを計測するためには、その材質内の音速を知る必要があります。その音速を
知るためには下記の方法の一つを使用することができます:
速度校正のみ
速度とゼロ校正
ゼロ校正のみ
遅延線校正
速度校正のみ
既知の厚みで不明な材料の試験片を扱う場合、メインバングから最初に返ってきたエコーの飛
行時間の測定によって、不明材内の音速を校正することが可能です。既知の厚みを使用するこ
とにより、不明材の音速を計算することが可能です。
あらゆる校正を実行するために、計測モードへまず行って、Menu/OK を押下して下さい。そし
てメニュー画面内の Cal オプションへ行き、OK を押下して下さい。下記の Cal モード画面が表示さ
れるはずです。校正を実行せずに Cal 画面を終了するためには、OK を押してください。速度
cal へ進むためには、下記インストラクションへ従ってください。
非データロガー版の Cal 画面
厚みステップの測定中に F3 を押下して VEL を選択します。VEL 選択後、トランスデューサーを
試験ブロックから取り外します。表示された計測値が既知のステップの数値と異なる場合、上
または下矢印キーを使用し既知のステップの数値へと調整して下さい。OK を押して校正を実行
してください。機器は一時的に校正された速度数値を画面上部へ表示するので、計測モードへ
戻ってください。
Extech Instruments
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速度とゼロ校正
厚みのわかる試験ステップブロックがあり材質が不明の場合、薄いステップから厚いステップ
のメインバングから最初のエコーの反響までの飛行時間を測定することにより、不明材料の音
速とゼロ校正をすることができます。
速度とゼロの両方を同時に校正するためには、まず速度校正のみ項目で示した Cal モードへ行
ってください。厚いステップを測定している間、F3 を押して VEL を選択してください。VEL
選択した後試験ブロックよりトランスデューサーを外してください。表示された数値がステッ
プの既知の数値と違う場合、上または下矢印キーを使用し、F1/CAL を押し数値を調整してくだ
さい。薄いステップを計測中に F2 を押し、ZERO を選択してください。ZERO 選択後、トランス
デューサーを試験ブロックから外してください。表示された数値がステップの既知の数値と違
う場合、上または下矢印キーを使用し、OK を押し数値を調整してください。機器は一時的に校
正されたゼロ数値を表示し、計測モードへ戻ります。速度とゼロ校正は反対に指示することも
可能です。速度校正がゼロ校正の後に実行された場合、校正された速度数値が校正プロセスの
最後に表示されます。
ゼロ校正のみ
既知の厚みで材質のわかっている試験ステップブロックがある場合、薄いステップのメインバ
ングからの最初のエコーの反響までの飛行時間の計測によってゼロ校正が可能です。校正され
たゼロは、計算されたゼロから計測のゼロを差し引いたものです。
正確に不明材質の厚みを計測するために、不明材質内の音速とケーブルと電気の誤差を知る必
要がありす。これ遅延線とわれるもで、トラスデューーのゼロ正後の数です
ゼロ校正の実行のためには、速度校正のみの項で示したように Cal モードへ行ってください。
薄いステップを計測中に、F2 を押して ZERO を選択してください。ZERO 選択後、トランスデュ
ーサーを試験ブロックより外してください。表示された数値が既知のステップの数値と違う場
合、上または下矢印キーを使用して表示された数値が既知のステップの数値になるよう調節し
てください。OK を押して校正を実行してください。機器は一時的に校正されたゼロ数値を画面
上部の表示した後計測モードへ戻ります。
遅延線校正
遅延線校正はシックネスゲージの電源を入れ、トランスデューサーが選択された、または別の
トランスデューサーが通常作業中に選択された際にいつも行われます。
遅延線校正は、トランスデューサーがいかなる材料にも触れておらず、トランスデューサー表
面になんの音響整合もないときにトランスデューサーのエコーを計測することによって実行さ
れます。
通常使用下で、トランスデューサー表面は経年务化し、トランスデューサーの感度を減尐させ
ます。シックネスゲージの電源を入れ、トランスデューサーを選択した際、ゲージは自動的に
計算を行い、トランスデューサーの感度が過度に低いくトランスデューサーが交換されなけれ
ばならないかどうか警告をします(特許申請中)。
TKG250 超音波シックネスゲージ
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自動ゼロ
自動ゼロまたはオートゼロを実行するためには、Xducer 選択画面より OK キーを押してトラン
スデューサーオプションをまず選択してください。
オートゼロを続行するためには下記手順を踏んでください:
1. 各画面で与えられるインストラクションに従います。第一に、あらゆる音響整合をトラ
ンスデューサーからふき取り、3 秒待機を指示されます。待機時間は、ディスプレイ画面のパ
イ時計図が変わり表示されます。
2. 3 秒後、ゲージは自動的にトランスデューサーをゼロにすることを開始します。遅延線
校正の間、画面は”オートゼロを実行中です”のメッセージを表示します。
3. 遅延線が、正確な厚み計測のための許容限界を下回っている場合、警告メッセージがデ
ィスプレイ画面に表示されます。トランスデューサーを交換するか、F1 キーを押して警告メッ
セージを確認し、表面の摩耗している可能性のある同じトランスデューサーの使用を続行しま
す。
4. 3 秒後または警告メッセージを確認した後、ディスプレイは、計測モードへ移行する前
に計器パラメータを 3 秒間表示します。
Extech Instruments
20 TKG250-ja-JP_V2.4 12/15
データロガーによる計測モード
TKG250 シックネスゲージはデータロガーが搭載されています。計測モードのディスプレイ画面
は下記のようになります:
計測モードを続行するためには下記手順を踏んでください:
1. F1 キーを押して保存オプションを選択してください。(参照:データロガーバージョン
の保存項目)
2. F2 キーを押して停止オプションを選択して下さい。(参照:停止項目)
3. F3 キーを押して Dir(ディレクトリ)オプションを選択してください。(参照:ディレク
トリ項目)
4. Menu=OK キーを押してメニューオプションを選択してください。(参照:メニュー項
目)
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Extech Instruments TKG250 ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル