Dell R2, Microsoft Windows 2008 Server R2 仕様

  • こんにちは!このDell PowerEdgeシステム向けMicrosoft Windows Server 2008 R2 with Hyper-Vの重要な情報ガイドについて、ご質問にお答えします。このガイドには、Hyper-Vの機能、サポートされるハードウェア、およびよくある問題とその解決策などが記載されています。どのようなご質問でもお気軽にお尋ねください。
  • SCSIハードドライブに接続された場合、仮想マシンの接続が失われる可能性はありますか?
    Hyper-V仮想マシンの作成に失敗する場合はどうすればよいですか?
    Dellリカバリメディアを使用してインストールしたゲストOSがアクティベーションを求める場合はどうすればよいですか?
    Windows Server 2008 R2のエディションをアップグレードする際に、仮想マシンの構成が失われるのを防ぐにはどうすればよいですか?
    DRAC/iDRAC経由でのHyper-VゲストOSのインストールが失敗する原因は何ですか?
メモおよび注意
メモ: コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。
注意: 注意は、手順に従わない場合は、ハードウェアの損傷やデータの損
失の可能性があることを示しています。
___________________
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2011 1 Rev.A00
重要情報 63
概要
本書では、Dell PowerEdge システム用 Microsoft Windows Server 2008
R2 での Hyper-V の役割について説明します。特に指示がない限り、本
書の情報は OS のすべてのサービスパックに適用されます。
Windows Server 2008 R2 with Hyper-V は、ハイパーバイザベースの仮
想化ソリューションを含む OS です。
Windows Server 2008 R2 with Hyper-V 機能
Windows Server 2008 R2 with Hyper-V 主に次の点で Windows
Server 2008 Hyper-V よりも機能が拡張されています。
ライブマイグレーション
ダイナミック仮想マシンストレージ
プロセッササポートの拡張
ネットワークサポートの拡張
Windows Server 2008 R2 SP1 以降、追加で 2 つの機能拡張がありました。
ダイナミックメモリ
ホストコンピュータ上のメモリをプールし
て、必要に応じて仮想コンピュータに動的に割り当てることができま
す。仮想コンピュータの現在の負荷に応じて、メモリは動的に追加ま
たは削除されます。動的なメモリ割り当ては、サービスを中断するこ
となく実行されます。
RemoteFX —
リモートユーザー向けに新しい機能セットを提供しま
す。仮想デスクトップ、セッションベースのデスクトップ、およびリ
モートアプリケーションのためにさまざまなメディアに対応した
ユーザー環境が実現されます。
RemoteFX
では、
3D
アダプタおよび
USB
リダイレクションにより、仮想コンピュータユーザーは、機能性
豊かなデスクトップ操作環境を体験できます仮想デスクトップの
3D
シナリオでは仮想コンピュータ内で仮想化された
GPU
(グ
フィックプロセッシングユニットが提供されます
RemoteFX
は、仮想デスクトップとセッションベースのデスクトップの両方で
ユーザーの最適な操作環境に適応するインテリジェントなキャプ
チャ機能および圧縮機能が備わっています。
64 重要情報
サポートされているハードウェア
本項では、Windows Server 2008 R2 With Hyper-V をサポートするため
PowerEdge システムのハードウェア要件について説明します。
メモ: Hyper-V 対応のハードウェアに関する最新情報は、
dell.com/microsoft/virtualization を参照してください。
1 サポートされている Dell システム(搭載プロセッサとソケットの
詳細を含む)
システムのモデル プロセッサ ソケット 備考
PowerEdge R910 Intel 4
PowerEdge R900 Intel 4
PowerEdge R810 Intel 4
PowerEdge R710 Intel 2
PowerEdge R610 Intel 2
PowerEdge R510 Intel 2
PowerEdge R410 Intel 2
PowerEdge R310 Intel 1
PowerEdge R300 Intel 1
Intel Xeon のみ
PowerEdge R210 Intel 1
PowerEdge R210 II Intel 1
PowerEdge R200 Intel 1
Xeon のみ
PowerEdge R905 AMD 4
PowerEdge R815 AMD 4
PowerEdge R805 AMD 2
PowerEdge R715 AMD 2
PowerEdge R515 AMD 2
PowerEdge R415 AMD 2
PowerEdge T710 Intel 2
PowerEdge T610 Intel 2
PowerEdge T410 Intel 2
PowerEdge T310 Intel 1
PowerEdge T300 Intel 1
Xeon のみ
PowerEdge T110 Intel 1
PowerEdge T100 Intel 1
Xeon のみ
PowerEdge T605 AMD 2
PowerEdge T105 AMD 1
66 重要情報
メモ: 最新の BIOS バージョンを support.dell.com からダウンロードしてく
ださい。
メモ: 11 世代以降の PowerEdge 全機種が Hyper-V に対応しています。
Hyper-V をサポートするためのハードウェア
機能を有効にする方法
Hyper-V の設定には、以下のプロセッサ機能が必要です。
Extended Memory 64 Technology
EM64T
データ実行防止(
DEP
メモ: デフォルトでは、DEP はすべての Dell システムの BIOS で有効
に設定されています。
ハードウェアによる仮想化支援機能
Intel-VT または AMD-V
メモ: PowerEdge T105 システムでは、ハードウェアによる仮想化支
援機能はデフォルトで有効に設定されています。
Dell システムでハードウェアによる仮想化支援機能を有効にするには、
次の手順に従います。
1 POST 画面で <F2> を押して、BIOS セットアップを開きます。
2 CPU InformationCPU 情報)画面に移動します。
3 <Enter> を押して Virtualization Technology(仮想化テクノロジ)
移動します。
4 左右の矢印キーを押して、Enabled(有効)を選択します。
5 選択を保存し、BIOS セットアップを終了します。
PowerEdge 6950 AMD 4
PowerEdge 2970 AMD 2
PowerEdge SC440 Intel 1
Xeon のみ
PowerEdge SC1430 Intel 1
Xeon のみ
PowerEdge SC1435 AMD 2
1
プロセッサ ID F48 Intel プロセッサを搭載した PowerEdge 6800/6850 システム
Hyper-V に対応しています。プロセッサ ID 情報を表示するには、起動中に <F2> を押
してシステムの BIOS にアクセスし、CPU InformationCPU 情報)の順に進みます。
1 サポートされている Dell システム(搭載プロセッサとソケットの
詳細を含む) (続き)
システムのモデル プロセッサ ソケット 備考
重要情報 67
Hyper-V のリソース
情報の入手方法は次のとおりです。
Windows Server 2008 R2 with Hyper V
については、
microsoft.com/hyper-v
を参照してください。
Hyper-V in Windows Server 2008 R2
の新機能については、
technet.microsoft.com
を参照してください。
Windows Server 2008 R2
および
Windows Server 2008 R2 Server
Core
Hyper-V
の役割をインストールする手順については
technet.microsoft.com
で『
Hyper-V Getting Started Guide
(は
めに)を参照してください。
Windows Server 2008 Hyper-V
から
Windows Server 2008 R2 with
Hyper-V
へのアップグレードについては、
support.microsoft.com
技術情報
957256
を参照してください。
以下の文書は、technet.microsoft.com で入手できるその他の Hyper-V
関連の文書です。
Microsoft Hyper-V Server 2008 R2 Getting Started Guide
(はじめに)
Server Core Getting Started Guide
(はじめに)
Hyper-V: Using Live Migration with Cluster Shared Volumes in
Windows Server 2008 R2
Hyper-V
Windows Server 2008 R2
ラスタ共有ボリュームにライブマイグレーションを使用する方法)
Hyper-V: Using Hyper-V and Failover Clustering
Hyper-V: Hyper-
V
とフェイルオーバークラスタリングの使い方)
Hyper-V Planning and Deployment Guide
Hyper-V
の計画と導入
ガイド)
Hyper-V Getting Started Guide
(はじめに)
Getting to Know Hyper-V: A Walkthrough from Initial Setup to
Common Scenarios
Hyper-V
入門:初期セットアップから一般的
なシナリオまでの詳述)
Hyper-V: Using Live Migration with Cluster Shared Volumes in
Windows Server 2008 R2
Hyper-V
Windows Server 2008 R2
ラスタ共有ボリュームにライブマイグレーションを使用する方法)
Configuring Virtual Networks
(仮想ネットワークの設定)
ディスクとストレージの設定
68 重要情報
既知の問題とその解決
メモ: 本項では、Hyper-V 固有の問題について説明しています。Windows
Server 2008 R2 に関する問題についてはdell.com/ostechsheets Dell
PowerEdge システム用
Microsoft Windows Server 2008 R2 『重要情報』
参照してください。
SCSI ハードドライブに接続すると仮想コンピュータ(VM)の接続が失われる
説明 Hyper-V では、VM は仮想ディスクへの接続に IDE または SCSI
ドドライブを使用できます。
SCSI アダプタで Windows Server 2003 VM iSCSI ターゲット上
のディスクに接続する場合、VM との接続に問題が発生することが
あります。Pass through Disk(パススルーディスクオプションで
接続しており、後からターゲットへのネットワーク接続が失われた
場合、問題が発生します。
ターゲットを再接続しても、VM SCSI ディスクの間の内部接続は
復元しません。ディスクの管理コンソールを開いて接続を復元しよ
うとすると、ディスクの初期化を求めるエラーメッセージが表示さ
れます。
対処方法
この問題を回避するには、VM を再起動します。
Hyper-V VM を作成できない
説明 ハードウェアによる仮想化支援機能は、Hyper-V をインストール
する際の前提条件の 1 つです。Hyper-V Role Configuration
Hyper-V の役割の設定)ウィザードを使用すれば、システム BIOS
Hardware Assisted Virtualization(ハードウェアによる仮想化
支援機能)Intel-VT または AMD-V)が無効に設定されていても、
Hyper-V の役割をインストールすることができます。仮想コン
ピュータの作成または起動を試みると、次のエラーメッセージが
表示される場合があります。
Virtual machine failed to initialize.(仮想コン
ピュータの初期化に失敗しました。
対処方法 この問題を解決するには、BIOS Virtualization Technology(仮
想化テクノロジ)機能を有効に設定し、システムを再起動します。
Hyper-V ハイパーバイザが正常にロードされます。
重要情報 69
デルのリカバリメディアを使用してインストールしたゲスト OS がライセンス
認証を求める
説明
メモ: 本項で説明しているライセンス認証の手続きは、デルのリ
カバリメディアを使用して行われるゲスト OS のインストールにの
み適用されます。
仮想化環境でゲスト OS をインストールする際には、仮想 PID キー
を入力する必要があります。
対処方法 デルのリカバリメディアを使用して Windows Server 2008 R2
OS のライセンス認証を行うには、次の手順を実行します。
1
ゲスト
OS
を起動し、新しい
Product Key
(プロダクトキー)を入
力するオプションを選択します。
2
システムの
COA
ラベルの右側にある仮想キーを入力します。
仮想キーは
Product Key
(プロダクトキー)とは別です。どちらも
COA
ラベルに記載されています。
3
Microsoft
の通常のライセンス認証方法で
Windows Server 2008
R2
ゲスト
OS
のライセンス認証を行います。仮想コンピュータが
インターネットに直接アクセスできる場合は、インターネット経由
で自動的に認証できます。または、電話で行うことも可能です。
Windows Server 2008 R2
のライセンス認証の詳細については
microsoft.com/windowsserver2008
を参照してください。
Windows Server 2008 R2 Edition のアップグレード時に VM 設定の損失を防止
する方法
説明
注意 Windows Server 2008 R2 Edition のアップグレードを行
うと、既存の Hyper-V 仮想コンピュータの仮想コンピュータ設
定が失われるおそれがあります。
デルでは親パーティション内のホスト OS を、あ Windows
Server 2008 R2 Edition から別の Edition にアップグレードする処
理をサポートしています。
対処方法 仮想コンピュータ設定が失われないようにするには、アップグレー
ドを行う前に、Hyper-V ManagerHyper-V マネージャ) Export/
Import(エクスポート / インポート)機能を使用して、既存の仮想
コンピュータをエクスポートします。アップグレードが完了したら、
設定と共に仮想コンピュータをインポートします。
70 重要情報
Hyper-V のゲスト OS のインストールを DRAC/iDRAC 経由で行うと失敗する
説明 Dell Remote Access ControllerDRAC4 または DRAC 5
メディアにリモートから取り付けた OS ISO イメージを使用し
て、Hyper-V を実行しているシステムに Windows VistaWindows
Server 2008または Windows Server 2008 R2 のゲスト OS
ストールしようとすると、インストールが失敗し、次のメッセージ
が表示される場合があります。
A required CD/DVD drive device driver is missing.
If you have a driver floppy disk, CD, DVD, or USB
flash drive, please insert it now(必要な CD/DVD
ライブのデバイスドライバが見つかりませんドライバのフロッ
ピーディスク、CDDVD、ま USB フラッシュドライブがある
場合は、挿入してください。
対処方法 この問題を解決するには、DRAC 4 にはファームウェアバージョン
1.61DRAC 5 にはファームウェアバージョン 1.4.0
support.dell.com からダウンロードします。
Hyper-V 仮想ネットワークの作成時にリモートネットワーク接続が失われる
説明 外部仮想ネットワークを物理ネットワークアダプタにバインドす
ると、仮想ネットワークの作成中にリモートネットワーク接続が
一時的に失われる場合があります。この問題は、新しい仮想ネッ
トワークがバインドされている物理ネットワークアダプタが
Hyper-V ホストへのリモートネットワーク接続によって使用され
る場合に発生します。
対処方法 これは設計どおりの正常な動作です。ほとんどの場合、リモート
接続は自動的に再確立されます。この問題を解決するには、親
パーティション内の特定のネットワークアダプタを厳密にシステ
ム管理専用とすることをお勧めします。管理ネットワークアダプ
タは、どの Hyper-V 仮想ネットワークにもバインドしないでくだ
さい。また、リモート接続が必要な場合は、この管理アダプタの
IP アドレスを使用して親パーティションへのリモート接続を設定
する必要があります。
重要情報 71
Hyper-V 仮想コンピュータが TOE をサポートしない
説明 Windows Server 2008 R2 は、サポートされているゲスト OS
パーティション上で TCP オフロードエンジン(TOEを活用する機
能をサポートすることが見込まれています。この機能は、現在なお
テスト中であり、有効に設定する場合は注意が必要です。
対処方法 これは既知の問題であり、将来の Microsoft リリースでは解決され
る予定です。この問題を回避するには、IP アドレスを書き留めて、
Remote-FX 3D 機能を有効にする前に、システムのリモートデスク
トップを有効にします。コンソールの接続が切断された場合は、シ
ステムの IP アドレスを使用して、クライアントからリモートデスク
トップオプションで再接続を行います。
RemoteFX 3D が有効な場合に DRAC 仮想コンソールの接続が切断される
説明 Dell DRAC 仮想コンソールを使用してクライアントからシステム
に接続しているときに、Windows Server 2008 R2 SP1 Remote-
FX 機能の 3D オプションを有効にしようとすると、コンソールの接
続が切断されます。
対処方法 これは既知の問題であり、将来の Microsoft リリースでは解決され
る予定です。この問題を回避するにはIP アドレスを書き留めて、
Remote-FX 3D 機能を有効にする前に、システムのリモートデスク
トップを有効にします。コンソールの接続が切断された場合は、シ
ステムの IP アドレスを使用して、クライアントからリモートデスク
トップオプションで再接続を行います。
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