1
MIDI インプリメンテーション
※ このインプリメンテーションでは、TD-20X のボタンを押す手順を次のよ
うに表しています。
たとえば、［SETUP］-［MIDI］-［MIDICH］は「［SETUP］ボタンを押して、
［MIDI］ボタンを押して、［MIDICH］ボタンを押す」ことを示しています。
1.受信データ
■チャンネル・ボイス・メッセージ
※ 以下のチャンネル・ボイス・メッセージは、［SETUP］-［MIDI］-［MIDI
CH］の Tx/RxChannel で設定されたチャンネルで受信可能です。
※［SETUP］-［MIDI］-［MIDICH］の Tx/RxSwitch が「OFF」に設定さ
れているときには受信しません。
●ノート・オフ
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
8nH kkH vvH
9nH kkH 00H
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
kk ＝ノート・ナンバー： 00H-7FH（0-127）
vv ＝ノート・オフ・ベロシティー： 00H-7FH（0-127）
※ バッキング・パートにアサインされているチャンネルのみ受信します。
※ ノート・オフ・メッセージのベロシティーの値は無視します。
※ レコーディング時、シーケンサーのデータ本体に記憶します。
●ノート・オン
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
9nH kkH vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
kk ＝ノート・ナンバー： 00H-7FH（0-127）
vv ＝ノート・オン・ベロシティー： 01H-7FH（1-127）
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルでは、ドラム・キットで設
定されているノート・ナンバーのみ受信します。ノート・ナンバーについて
は取扱説明書の「ノート・ナンバー設定（工場出荷時）」をご覧ください。
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルでは、［KIT］-［FUNC］-
［BRUSH］の BrushSwitch が「ON」に設定されているとき、［INST］-
［CONTROL］-［MIDI］-［BRMIDI］の BrushNoteNo. に設定されて
いるノート・ナンバーを受信します。（ブラシ奏法に対応したインストが、
SNARE パッドのヘッドに設定されている場合）
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルでは、［INST］-［CONTROL］
-［MIDI］-［BRMIDI］の XStickNoteNo. に設定されているノート・ナンバー
を受信します。（クロス・スティック奏法に対応したインストが、SNARE パッ
ドのリムに設定されている場合）
※ レコーディング時、シーケンサーのデータ本体に記憶します。
●ポリフォニック・キー・プレッシャー
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
AnH kkH vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
kk ＝ノート・ナンバー： 00H-7FH（0-127）
vv ＝バリュー： 00H-7FH（0-127）
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルで、ドラム・キットで設定
されているノート・ナンバーのみ受信します。ノート・ナンバーについては
取扱説明書の「ノート・ナンバー設定（工場出荷時）」をご覧ください。
※ バリューが 40H（64）以上であった場合、受信したノート・ナンバーで発
音している音のディケイを短くします（チョーク奏法に使用）。
※ レコーディング時、シーケンサーのデータ本体に記憶します。
●コントロール・チェンジ
○ バンク・セレクト（コントローラー・ナンバー 0、32）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 00H mmH
BnH 20H llH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
mm ＝バンク・ナンバー MSB： 00H-7FH（bank.1-bank.128）
ll= バンク・ナンバー LSB： 00H として処理します
※ バッキング・パートにアサインされているチャンネルのみ受信します。取扱
説明書の「バッキング・インスト・リスト」をご覧ください。
※ プログラム・チェンジを受信するまでバンク・セレクトの処理は保留されま
す。
※ レコーディング時、シーケンサーには記憶されません。
○ モジュレーション（コントローラー・ナンバー 1）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 01H vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝コントロール値： 00H-7FH（0-127）
ペダル位置：オープン-クローズ
ヘッド打点位置：中央-外部
リム打点位置：深い-浅い
※ パーカッション・パートにアサインされているチャンネル以外で受信します。
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルでは、［SETUP］-［MIDI］
-［CTRL］の PedalCC が MODULATION に設定されている場合、ハイハッ
ト・コントロール・ペダルの位置が変化します。
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルでは、［SETUP］-［MIDI］
-［CTRL］の SnareCC（SNARE パッドのヘッド、リム用）、RideCC（RIDE
パッドのボウ用）、TomsCC（TOM1-4、AUX1-4パッドのリム用）の
いずれかが MODULATION に設定されている場合、直後に受信したノート・
ナンバーに対応するパッドの打点位置が変化します。
※ レコーディング時、上記の設定に従い「PedalCC 情報」、「SnareCC 情報」、
「RideCC 情報」、「TomsCC 情報」としてシーケンサーのデータ本体に記
憶します。
※ バッキング・パートにアサインされているチャンネルでは、モジュレーショ
ン効果がかかります。レコーディング時、シーケンサーには記憶しません。
Model： TD-20X
Date： July01,2009
Version： 1.00
©2010 ローランド株式会社 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
1PS
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MIDI インプリメンテーション
○ ブレス・コントローラー（コントローラー・ナンバー 2）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 02H vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝コントロール値： 00H-7FH（0-127）
ペダル位置：オープン-クローズ
ヘッド打点位置：中央-外部
リム打点位置：深い-浅い
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルのみ受信します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の PedalCC が BREATH に設定されてい
る場合、ハイハット・コントロール・ペダルの位置が変化します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の SnareCC（SNARE パッドのヘッ
ド、リム用）、RideCC（RIDEパッドのボウ用）、TomsCC（TOM1-4、
AUX1-4 パッドのリム用）のいずれかがBREATH に設定されている場合、
直後に受信したノート・ナンバーに対応するパッドの打点位置が変化します。
※ レコーディング時、上記の設定に従い「PedalCC 情報」、「SnareCC 情報」、
「RideCC 情報」、「TomsCC 情報」としてシーケンサーのデータ本体に記
憶します。
○ フット・コントローラー（コントローラー・ナンバー 4）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 04H vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝コントロール値： 00H-7FH（0-127）
ペダル位置：オープン-クローズ
ヘッド打点位置：中央-外部
リム打点位置：深い-浅い
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルのみ受信します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の PedalCC が FOOT に設定されている場合、
ハイハット・コントロール・ペダルの位置が変化します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の SnareCC（SNARE パッドのヘッ
ド、リム用）、RideCC（RIDE パッドのボウ用）、TomsCC（TOM1-4、
AUX1-4 パッドのリム用）のいずれかが FOOT に設定されている場合、直
後に受信したノート・ナンバーに対応するパッドの打点位置が変化します。
※ レコーディング時、上記の設定に従い「PedalCC 情報」、「SnareCC 情報」、
「RideCC 情報」、「TomsCC 情報」としてシーケンサーのデータ本体に記
憶します。
○ データ・エントリー（コントローラー・ナンバー 6、38）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 06H mmH
BnH 26H llH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
mm,ll=RPN で指定されたパラメーターに対する値
mm= 上位バイト（MSB）
ll= 下位バイト（LSB）
※ バッキング・パートにアサインされているチャンネルのみ受信します。
※ RPN（P.4）をご覧ください。
※ レコーディング時、シーケンサーには記憶しません。
○ ボリューム（コントローラー・ナンバー 7）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 07H vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝ボリューム： 00H-7FH（0-127）
※ パートの音量が変化します。表示には反映されません。
※ レコーディング時、シーケンサーには記憶しません。
○ パンポット（コントローラー・ナンバー 10）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 0AH vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝パンポット： 00H-40H-7FH（左-中央-右）
※ バッキング・パートにアサインされているチャンネルのみ受信します。
※ パートのパン（［PATTERN］-［PART］-［MIXER］-［PAN］）が変化します。
表示には反映されません。
※ レコーディング時、シーケンサーには記憶しません。
○ エクスプレッション（コントローラー・ナンバー 11）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 0BH vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝エクスプレッション： 00H-7FH（0-127）
ペダル位置：オープン-クローズ
ヘッド打点位置：中央-外部
リム打点位置：深い-浅い
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルのみ受信します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の PedalCC が EXPRESSION に設定さ
れている場合、ハイハット・コントロール・ペダルの位置が変化します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の SnareCC（SNARE パッドのヘッ
ド、リム用）、RideCC（RIDE パッドのボウ用）、TomsCC（TOM1-4、
AUX1-4 パッドのリム用）のいずれかが EXPRESSION に設定されてい
る場合、直後に受信したノート・ナンバーに対応するパッドの打点位置が変
化します。
※ レコーディング時、上記の設定に従い「PedalCC 情報」、「SnareCC 情報」、
「RideCC 情報」、「TomsCC 情報」としてシーケンサーのデータ本体に記
憶します。
○ 汎用操作子 1（コントローラー・ナンバー 16）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 10H vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝ボリューム： 00H-7FH（0-127）
ペダル位置：オープン-クローズ
ヘッド打点位置：中央-外部
リム打点位置：深い-浅い
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルのみ受信します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の PedalCC が GENERAL1 に設定され
ている場合、ハイハット・コントロール・ペダルの位置が変化します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の SnareCC（SNARE パッドのヘッ
ド、リム用）、RideCC（RIDE パッドのボウ用）、TomsCC（TOM1-4、
AUX1-4 パッドのリム用）のいずれかが GENERAL1 に設定されている場
合、直後に受信したノート・ナンバーに対応するパッドの打点位置が変化し
ます。
※ レコーディング時、上記の設定に従い「PedalCC 情報」、「SnareCC 情報」、
「RideCC 情報」、「TomsCC 情報」としてシーケンサーのデータ本体に記
憶します。
3
MIDI インプリメンテーション
○ 汎用操作子 2（コントローラー・ナンバー 17）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 11H vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝ボリューム： 00H-7FH（0-127）
ペダル位置：オープン-クローズ
ヘッド打点位置：中央-外部
リム打点位置：深い-浅い
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルのみ受信します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の PedalCC が GENERAL2 に設定され
ている場合、ハイハット・コントロール・ペダルの位置が変化します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の SnareCC（SNARE パッドのヘッ
ド、リム用）、RideCC（RIDE パッドのボウ用）、TomsCC（TOM1-4、
AUX1-4 パッドのリム用）のいずれかが GENERAL2 に設定されている場
合、直後に受信したノート・ナンバーに対応するパッドの打点位置が変化し
ます。
※ レコーディング時、上記の設定に従い「PedalCC 情報」、「SnareCC 情報」、
「RideCC 情報」、「TomsCC 情報」としてシーケンサーのデータ本体に記
憶します。
○ 汎用操作子 3（コントローラー・ナンバー 18）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 12H vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝ボリューム： 00H-7FH（0-127）
ペダル位置：オープン-クローズ
ヘッド打点位置：中央-外部
リム打点位置：深い-浅い
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルのみ受信します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の PedalCC が GENERAL3 に設定され
ている場合、ハイハット・コントロール・ペダルの位置が変化します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の SnareCC（SNARE パッドのヘッ
ド、リム用）、RideCC（RIDE パッドのボウ用）、TomsCC（TOM1-4、
AUX1-4 パッドのリム用）のいずれかが GENERAL3 に設定されている場
合、直後に受信したノート・ナンバーに対応するパッドの打点位置が変化し
ます。
※ レコーディング時、上記の設定に従い「PedalCC 情報」、「SnareCC 情報」、
「RideCC 情報」、「TomsCC 情報」としてシーケンサーのデータ本体に記
憶します。
○ 汎用操作子 4（コントローラー・ナンバー 19）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 13H vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝ボリューム： 00H-7FH（0-127）
ペダル位置：オープン-クローズ
ヘッド打点位置：中央-外部
リム打点位置：深い-浅い
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルのみ受信します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の PedalCC が GENERAL4 に設定され
ている場合、ハイハット・コントロール・ペダルの位置が変化します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の SnareCC（SNARE パッドのヘッ
ド、リム用）、RideCC（RIDE パッドのボウ用）、TomsCC（TOM1-4、
AUX1-4 パッドのリム用）のいずれかが GENERAL4 に設定されている場
合、直後に受信したノート・ナンバーに対応するパッドの打点位置が変化し
ます。
※ レコーディング時、上記の設定に従い「PedalCC 情報」、「SnareCC 情報」、
「RideCC 情報」、「TomsCC 情報」としてシーケンサーのデータ本体に記
憶します。
○ ホールド 1（コントローラー・ナンバー 64）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 40H vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝コントロール値： 00H-7FH（0-127）
0-63 ＝ OFF、64-127 ＝ ON
※ バッキング・パートにアサインされているチャンネルのみ受信します。
※ レコーディング時、シーケンサーのデータ本体に記憶します。
○ エフェクト 1（リバーブ・センド・レベル）
（コントローラー・ナンバー 91）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 5BH vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝リバーブ・センド・レベル： 00H-7FH（0-127）
※ バッキング・パートにアサインされているチャンネルのみ受信します。
※ パートのリバーブ・センド・レベル（［PATTERN］-［PART］-［MIXER］
-［REVSND］）が変化します。表示には反映されません。
※ レコーディング時、シーケンサーには記憶しません。
○ エフェクト 2（コーラス・センド・レベル）
（コントローラー・ナンバー 93）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 5DH vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝コーラス・センド・レベル： 00H-7FH（0-127）
※ バッキング・パートにアサインされているチャンネルのみ受信します。
※ パートのコーラス・センド・レベル（［PATTERN］-［PART］-［MIXER］
-［CHOSND］）が変化します。表示には反映されません。
※ レコーディング時、シーケンサーには記憶しません。
4
MIDI インプリメンテーション
○ RPNMSB/LSB（コントローラー・ナンバー 101、100）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 65H mmH
BnH 64H llH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
mm=RPN で指定するパラメーター・ナンバーの上位バイト（MSB）
ll=RPN で指定するパラメーター・ナンバーの下位バイト（LSB）
<<RPN>>
コントロール・チェンジには、RPN（レジスタード・パラメーター・ナンバー）、
すなわち MIDI 規格で機能が定義されている拡張パラメーターがあります。
実際の使用にあたっては、まず RPN（コントローラー・ナンバー 100 および
101、順番はどちらからでもよい）を送信して制御するパラメーターを指定し、
その後データ・エントリー（コントローラー・ナンバー 6、38）で指定パラメー
ターの値を設定します。
一度 RPN のパラメーターが指定されると、その後同一チャンネルで受信する
データ・エントリーはすべてそのパラメーターに対する値の変更とみなされま
す。
誤動作を防止するために、必要なパラメーターとその値の設定が終わったら、
RPN ヌルを設定することをお勧めします。
「■実際の MIDI メッセージの例」＜例 4 ＞（P.14）をご覧ください。
本機は以下に示す RPN を受信します。
RPN Dataentry
MSB,LSB MSB,LSB 解説
00H,00H mmH,--- ピッチ・ベンド・センシティビティー
mm：00H-18H（0-24 半音）
ll：無視します（00H として処理します）
半音ステップで 2 オクターブまで指定
可能です。
7FH,7FH ---,--- RPN ヌル
mm,ll：無視します。
RPN ヌルに設定後受信したデータ・エ
ントリーは無視します。（RPN ヌルの
設定にはデータ・エントリーの送信は
不要です。）
すでに設定済みの設定値は変化しませ
ん。
※ バッキング・パートにアサインされているチャンネルのみ受信します。
※ パートのベンド・レンジ（［PATTERN］-［PART］-［BACKING］の
BendRange）が変化します。表示には反映されません。
※ レコーディング時、シーケンサーには記憶しません。
●プログラム・チェンジ
ステータス 第 2 バイト
CnH ppH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
pp ＝プログラム・ナンバー： 00H-7FH（prog.1-prog.128）
※［SETUP］-［MIDI］-［PROG］の RXSwitch が「OFF」のときは無視します。
※ プログラム・チェンジ受信後の新たなノート・オンから音色が変わります。
プログラム・チェンジ受信前からすでに発音中のボイスは影響を受けません。
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルでは、［SETUP］-［MIDI］
-［PROG］-［DRMKIT］で設定されているプログラム・ナンバーのみ受
信します。
※ パーカッション・パートにアサインされているチャンネルでは、［SETUP］
-［MIDI］-［PROG］-［PRCSET］で設定されているプログラム・ナンバー
のみ受信します。
※ バッキング・パートにアサインされているチャンネルについては、取扱説明
書の「バッキング・インスト・リスト」をご覧ください。バンク・セレクト
（MSB、LSB）とプログラム・チェンジの 3 つのメッセージを使用して音
色を指定するようにしてください。
※ レコーディング時、シーケンサーには記憶しません。
●ピッチ・ベンド・チェンジ
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
EnH llH mmH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
mm,ll ＝ピッチ・ベンド値： 0000H-4000H-7F7FH
（-8192-0-+8191）
※ バッキング・パートにアサインされているチャンネルのみ受信します。
※ レコーディング時、シーケンサーのデータ本体に記憶します。
■チャンネル・モード・メッセージ
※ 以下のチャンネル・モード・メッセージは、［SETUP］-［MIDI］-［MIDI
CH］の Tx/RxChannel で設定されたチャンネルで受信可能です。
※［SETUP］-［MIDI］-［MIDICH］の Tx/RxSwitch が「OFF」に設定さ
れているときには受信しません。
●オール・サウンド・オフ
（コントローラー・ナンバー 120）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 78H 00H
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
※ このメッセージを受信すると、該当チャンネルの発音中の音をすべて消音し
ます。ただし、チャンネル・メッセージの状態は変化しません。
※ レコーディング時、シーケンサーのデータ本体に記憶します。
5
MIDI インプリメンテーション
●リセット・オール・コントローラー
（コントローラー・ナンバー 121）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 79H 00H
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
※ このメッセージを受信すると、以下のコントローラーがリセット値に設定さ
れます。
コントローラー リセット値
ピッチ・ベンド・チェンジ ±0（中点）
ポリフォニック・キー・プレッシャー 0（オフ）
モジュレーション 0
ブレス・コントローラー 0
フット・コントローラー 0
エクスプレッション 0
汎用操作子 1-4 0
ホールド 1 0（オフ）
RPN 未設定状態、設定済みのデータは変化
しません
※ レコーディング時には、リセット値を持つコントロール・メッセージを生成
し、記録します。
●オール・ノート・オフ
（コントローラー・ナンバー 123）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 7BH 00H
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
※ オール・ノート・オフを受信すると、該当チャンネルのオンになっているノー
トをすべてオフします。ただし、ホールド 1 がオンの場合は、それらがオフ
になるまで発音は終了しません。
※ レコーディング時には、ノート・メッセージに対してノート・オフを生成し、
記録します。
●OMNIOFF（コントローラー・ナンバー 124）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 7CH 00H
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
※ オール・ノート・オフを受信したときと同じ処理を行います。
●OMNION（コントローラー・ナンバー 125）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 7DH 00H
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
※ オール・ノート・オフを受信したときと同じ処理を行います。
●MONO（コントローラー・ナンバー 126）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 7EH mmH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
mm ＝モノ数： 00H-10H（0-16）
※ オール・サウンド・オフおよびオール・ノート・オフを受信したときと同じ
処理を行います。
●POLY（コントローラー・ナンバー 127）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 7FH 00H
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
※ オール・サウンド・オフおよびオール・ノート・オフを受信したときと同じ
処理を行います。
■システム・リアルタイム・メッセージ
※ 以下のメッセージは、シーケンサーには記憶しません。
●タイミング・クロック
ステータス
F8H
※［TEMPO］-［SYNC］の SyncMode が EXTERNAL、AUTO のときの
み認識します。
●スタート
ステータス
FAH
※［TEMPO］-［SYNC］の SyncMode が EXTERNAL、AUTO、
REMOTE のときのみ認識します。
●コンティニュー
ステータス
FBH
※［TEMPO］-［SYNC］の SyncMode が EXTERNAL、AUTO、
REMOTE のときのみ認識します。
●ストップ
ステータス
FCH
※［TEMPO］-［SYNC］の SyncMode が EXTERNAL、AUTO、
REMOTE のときのみ認識します。
6
MIDI インプリメンテーション
●アクティブ・センシング
ステータス
FEH
※ アクティブ・センシングを受信すると、それ以降のすべてのメッセージ間隔
を監視する状態になります。監視している状態では、メッセージ間隔が約
500ms を超えると、オール・サウンド・オフ / オール・ノート・オフ / リ
セット・オール・コントローラーを受信したときと同じ処理をして、メッセー
ジ間隔を監視しない状態に戻ります。
■システム・エクスクルーシブ・メッセージ
※ システム・エクスクルーシブ・メッセージは、シーケンサーには記憶しません。
ステータス データ・バイト ステータス
F0H iiH,ddH,......,eeH F7H
F0H： システム・エクスクルーシブ・メッセージのステータス
ii ＝ ID ナンバー： どのメーカーのエクスクルーシブ・メッセージであるか
の識別をするための ID ナンバー（マニファクチャラー
ID）です。ローランドのマニファクチャラー ID は 41H
です。
7EH と 7FH の ID ナンバーは、ユニバーサル・ノンリ
アルタイム・メッセージ（7EH）、ユニバーサル・リア
ルタイム・メッセージ（7FH）として MIDI 規格の拡張
として使用されます。
dd,...,ee ＝データ： 00H-7FH（0-127）
F7H： EOX（エンド・オブ・エクスクルーシブ）
本機が受信するシステム・エクスクルーシブ・メッセージには、ユニバーサル・
ノンリアルタイム・システム・エクスクルーシブ・メッセージ、データ・セッ
ト（DT1）があります。
●ユニバーサル・ノンリアルタイム・システム・エク
スクルーシブ・メッセージ
○ アイデンティティー・リクエスト
ステータス データ・バイト ステータス
F0H 7EH,dev,06H,01H F7H
バイト 解説
F0H エクスクルーシブ・ステータス
7EH ID ナンバー（ユニバーサル・ノンリアルタイム・メッセージ）
dev デバイス ID（00H-1FH（1-32）,7FH
初期設定値は 10H（17）
06H サブ ID ＃ 1（GeneralInformation）
01H サブ ID ＃ 2（IdentityRequest）
F7H EOX（エンド・オブ・エクスクルーシブ）
※ このメッセージを受信すると、本機は所定のアイデンティティ・リプライを
送信します（P.11）。
※［SETUP］-［MIDI］-［GLOBAL］のDeviceIDの設定がデバイスIDに
使われます。
●データ転送
本機は、エクスクルーシブ・メッセージを使用して、機器内部のさまざまな設
定や機器間のデータ転送を行うことができます。
本機のデータ転送に使用するエクスクルーシブ・メッセージのモデル ID は
00H00H35H、デバイス ID は 10H です。（本機ではデバイス ID を変更設
定することができます。）
○ データ・セット 1（DT1）
実際のデータの転送を行うメッセージで、機器に対してデータを設定したい場
合に使用します。
ステータス データ・バイト ステータス
F0H 41H,dev,00H,00H,35H,12H,
aaH,bbH,ccH,ddH,eeH,...ffH,
sum
F7H
バイト 解説
F0H エクスクルーシブ・ステータス
41H ID ナンバー（Roland）
dev デバイス ID（00H-1FH（1-32）,7FH）
初期設定値は 10H（17）
00H モデル ID ＃ 1（TD-20X）
00H モデル ID ＃ 2（TD-20X）
35H モデル ID ＃ 3（TD-20X）
12H コマンド ID（DT1）
aaH アドレス上位バイト（MSB）：送信するデータの先頭アド
レスの上位バイト
bbH アドレス第 2 バイト：送信するデータの先頭アドレスの第
2 バイト
ccH アドレス第 3 バイト：送信するデータの先頭アドレスの第
3 バイト
ddH アドレス下位バイト（LSB）：送信するデータの先頭アド
レスの下位バイト
eeH データ：送信するデータの本体。複数バイトのデータはア
ドレス順に送信します
： ：
ffH データ
sum チェックサム
F7H EOX（エンド・オブ・エクスクルーシブ）
※ データの種類により一度に転送するデータの量は決まっており、決められた
先頭アドレスとサイズのデータ以外は受信しません。「3.パラメータ・アド
レス・マップ」（P.13）に記載されたアドレスを参照してください。
※「データ・セット 1」を続けて送る場合、パケット間は 40ms 以上の時間間
隔をあけてください。
※［SETUP］-［MIDI］-［GLOBAL］の DeviceID の設定がデバイス ID に
使われます。
※ チェックサムについては P.14 を参照してください。
7
MIDI インプリメンテーション
2.送信データ
※［SETUP］-［MIDI］-［GLOBAL］の SoftThru が「ON」のときは、以下のメッ
セージ以外にも、受信したメッセージを送信します。
■チャンネル・ボイス・メッセージ
※ 以下のチャンネル・ボイス・メッセージは、［SETUP］-［MIDI］-［MIDI
CH］の Tx/RxChannel で設定されたチャンネルで送信します。
※［SETUP］-［MIDI］-［MIDICH］の Tx/RxSwitch が「OFF」に設定さ
れているときには送信しません。
※［SETUP］-［MIDI］-［GLOBAL］の LocalControl が「ON(PERC)」
以外に設定されているとき、パッドを演奏するとドラム・パートにアサイン
されているチャンネルでメッセージを送信します。「ON(PERC)」に設定さ
れているとき、パーカッション・パートにアサインされているチャンネルで
送信します。
※［INST］-［CONTROL］-［MIDI］-［MIDI］の TxChannel が GLOBAL
以外に設定されている場合、ドラム・キットのパッドごとに設定されたチャ
ンネルで送信します。（LocalControl が「ON(DRUM)」に設定されてい
る場合）
※ プレビュー・スイッチを押すと、対応するパッドをたたいたときと同じメッ
セージを送信します。
●ノート・オフ
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
8nH kkH vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
kk ＝ノート・ナンバー： 00H-7FH（0-127）
vv ＝ノート・オフ・ベロシティー： 40H（64）固定
※ ドラム・パート（およびパーカッション・パート）にアサインされている
チャンネルでは、パッドをたたく、またはハイハット・コントロール・ペ
ダルをフット・クローズ（スプラッシュ）してから GateTime（［INST］-
［CONTROL］-［MIDI］-［MIDI］または［INST］-［CONTROL］-［MIDI］
-［HHMIDI］）で設定された時間後にノート・オフを送信します。
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルでは、［KIT］-［FUNC］-
［BRUSH］の BrushSwitch が「ON」に設定されているとき、SNARE パッ
ドをブラシ・スィープ奏法すると、演奏に伴って［INST］-［CONTROL］
-［MIDI］-［BRMIDI］の BrushNoteNo. に設定されているノート・ナ
ンバーを送信します。
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルでは、［KIT］-［XSTICK］
の XStickSwitch が「ON」に設定されているとき、SNARE パッドをクロス・
スティック奏法すると、GateTime 後に［INST］-［CONTROL］-［MIDI］
-［BRMIDI］の XStickNoteNo. に設定されているノート・ナンバーを送
信します。
※ シーケンサーのデータ本体にノート・オフが記憶されていれば、演奏時に送
信します。
●ノート・オン
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
9nH kkH vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
kk ＝ノート・ナンバー： 00H-7FH（0-127）
vv ＝ノート・オン・ベロシティー： 01H-7FH（1-127）
※ ドラム・パート（およびパーカッション・パート）にアサインされているチャ
ンネルでは、パッドをたたく、またはハイハット・コントロール・ペダルを
フット・クローズ（スプラッシュ）すると、ドラム・キットで設定されてい
るノート・ナンバーを送信します。
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルでは、［KIT］-［FUNC］-
［BRUSH］の BrushSwitch が「ON」に設定されているとき、SNARE パッ
ドをブラシ・スィープ奏法すると、演奏に伴って［INST］-［CONTROL］
-［MIDI］-［BRMIDI］の BrushNoteNo. に設定されているノート・ナ
ンバーを送信します。
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルでは、［KIT］-［XSTICK］
の XStickSwitch が「ON」に設定されているとき、SNARE パッドをクロス・
スティック奏法すると、［INST］-［CONTROL］-［MIDI］-［BRMIDI］
の XStickNoteNo. に設定されているノート・ナンバーを送信します。
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルでは、ハイハット・ペダル
の踏み込み位置によって、ハイハットのパッドを叩いたときに送信される
ノート・ナンバー（オープン、クローズド）が、［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］
の HHNote#Border で設定された値（PedalCC のコントロール値）で
切り替わります。
※ シーケンサーのデータ本体にノート・オンが記憶されていれば、演奏時に送
信されます。
●ポリフォニック・キー・プレッシャー
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
AnH kkH vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
kk ＝ノート・ナンバー： 00H-7FH（0-127）
vv ＝バリュー： 00H,7FH（0,127）
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルで、パッドのリムを押さえ
たときに 7FH を、リムを放したときに 00H を、ヘッドとリムに設定され
たノート・ナンバーで送信します。（チョーク奏法に対応したパッドを使用し、
［TRIGGER］-［BASIC］の TrigType が対応する値に設定されている場合）
※ シーケンサーのデータ本体にポリフォニック・キー・プレッシャーが記憶さ
れていれば、演奏時に送信されます。
●コントロール・チェンジ
○ バンク・セレクト（コントローラー・ナンバー 0、32）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 00H mmH
BnH 20H llH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
mm ＝バンク・ナンバー MSB： 00H-7FH（bank.1-bank.128）
ll= バンク・ナンバー LSB： 00H固定
※［SETUP］-［MIDI］-［PROG］の TXSwitch が「OFF」のときは送信し
ません。
※ ドラム・キット選択時に、対応するバンク・セレクト（00H00H）を送信
します。
※ パーカッション・セット選択時に、対応するバンク・セレクト（00H
00H）を送信します。
※ バッキング・パートのインスト選択時に、対応するバンク・セレクトを送信
します。取扱説明書の「バッキング・インスト・リスト」を参照してください。
※ パターン選択時に、各パートのインストに対応したバンク・セレクトを送信
します（ドラム・パートは除く）。
8
MIDI インプリメンテーション
○ モジュレーション（コントローラー・ナンバー 1）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 01H vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝モジュレーション・デプス： 00H-7FH（0-127）
ペダル位置：オープン-クローズ
ヘッド打点位置：中央-外部
リム打点位置：深い-浅い
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルのみ送信します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の PedalCC が MODULATION に設定さ
れている場合、ハイハット・コントロール・ペダルを操作すると送信します。
HI-HAT パッドをたたくと、ペダル位置情報としてノート・オンの前に送信
します。
※ 次の 4 点が設定されているとき、パッドをたたくとノート・オンの前に打点
位置情報として送信します。
•［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の SnareCC（SNARE パッドのヘッド、
リム用）、RideCC（RIDEパッドのボウ用）、TomsCC（TOM1-4、
AUX1-4 パッドのリム用）のいずれかが MODULATION に設定されて
いる。
•［TRIGGER］-［BASIC］の TrigType が、打点位置を検出できるタイプ
に設定されている。
•［TRIGGER］-［ADVANCE］-［POSI］の PositionDetect の Head
と Rim が「ON」に設定されている。
•［INST］-［CONTROL］-［MIDI］-［MIDI］の PositionCtrl が「ON」
に設定されている。
※ シーケンサーのデータ本体に「PedalCC 情報」、「SnareCC 情報」、「Ride
CC 情報」、「TomsCC 情報」が記憶されていれば、上記の設定に従い演奏
時に送信します。
○ ブレス・コントローラー（コントローラー・ナンバー 2）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 02H vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝モジュレーション・デプス： 00H-7FH（0-127）
ペダル位置：オープン-クローズ
ヘッド打点位置：中央-外部
リム打点位置：深い-浅い
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルのみ送信します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の PedalCC が BREATH に設定されてい
る場合、ハイハット・コントロール・ペダルを操作すると送信します。HI-
HAT パッドをたたくと、ペダル位置情報としてノート・オンの前に送信し
ます。
※ 次の 4 点が設定されているとき、パッドをたたくとノート・オンの前に打点
位置情報として送信します。
•［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の SnareCC（SNARE パッドのヘッド、
リム用）、RideCC（RIDEパッドのボウ用）、TomsCC（TOM1-4、
AUX1-4 パッドのリム用）のいずれかが BREATH に設定されている。
•［TRIGGER］-［BASIC］の TrigType が、打点位置を検出できるタイプ
に設定されている。
•［TRIGGER］-［ADVANCE］-［POSI］の PositionDetect の Head
と Rim が「ON」に設定されている。
•［INST］-［CONTROL］-［MIDI］-［MIDI］の PositionCtrl が「ON」
に設定されている。
※ シーケンサーのデータ本体に「PedalCC 情報」、「SnareCC 情報」、「Ride
CC 情報」、「TomsCC 情報」が記憶されていれば、上記の設定に従い演奏
時に送信します。
○ フット・コントローラー（コントローラー・ナンバー 4）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 04H vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝モジュレーション・デプス： 00H-7FH（0-127）
ペダル位置：オープン-クローズ
ヘッド打点位置：中央-外部
リム打点位置：深い-浅い
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルのみ送信します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の PedalCC が FOOT に設定されている場合、
ハイハット・コントロール・ペダルを操作すると送信します。HI-HAT パッ
ドをたたくと、ペダル位置情報としてノート・オンの前に送信します。
※ 次の 4 点が設定されているとき、パッドをたたくとノート・オンの前に打点
位置情報として送信します。
•［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の SnareCC（SNARE パッドのヘッド、
リム用）、RideCC（RIDEパッドのボウ用）、TomsCC（TOM1-4、
AUX1-4 パッドのリム用）のいずれかが FOOT に設定されている。
•［TRIGGER］-［BASIC］の TrigType が、打点位置を検出できるタイプ
に設定されている。
•［TRIGGER］-［ADVANCE］-［POSI］の PositionDetect の Head
と Rim が「ON」に設定されている。
•［INST］-［CONTROL］-［MIDI］-［MIDI］の PositionCtrl が「ON」
に設定されている。
※ シーケンサーのデータ本体に「PedalCC 情報」、「SnareCC 情報」、「Ride
CC 情報」、「TomsCC 情報」が記憶されていれば、上記の設定に従い演奏
時に送信します。
○ データ・エントリー（コントローラー・ナンバー 6、38）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 06H mmH
BnH 26H llH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
mm,ll=RPN で指定されたパラメーターに対する値
mm= 上位バイト（MSB）
ll= 下位バイト（LSB）
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルのみ送信します。
※ RPNの項を参照してください。
○ ボリューム（コントローラー・ナンバー 7）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 07H vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝ボリューム： 00H-7FH（0-127）
※ パートの音量（［PATTERN］-［PART］-［MIXER］-［VOLUME］）を設
定したときに送信します。
※ パターン選択時に、各パートの音量を送信します。（ドラム・パートは除く）
○ パンポット（コントローラー・ナンバー 10）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 0AH vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝パンポット： 00H-40H-7FH（左-中央-右）
※ バッキング・パートにアサインされているチャンネルのみ送信します。
※ バッキング・パートのパン（［PATTERN］-［PART］-［MIXER］-［PAN］）
を設定したときに送信します。
※ パターン選択時に、バッキング・パートのパンを送信します。
9
MIDI インプリメンテーション
○ エクスプレッション（コントローラー・ナンバー 11）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 0BH vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝エクスプレッション： 00H-7FH（0-127）
ペダル位置：オープン-クローズ
ヘッド打点位置：中央-外部
リム打点位置：深い-浅い
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルのみ送信します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の PedalCC が EXPRESSION に設定さ
れている場合、ハイハット・コントロール・ペダルを操作すると送信します。
HI-HAT パッドをたたくと、ペダル位置情報としてノート・オンの前に送信
します。
※ 次の 4 点が設定されているとき、パッドをたたくとノート・オンの前に打点
位置情報として送信します。
•［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の SnareCC（SNARE パッドのヘッド、
リム用）、RideCC（RIDEパッドのボウ用）、TomsCC（TOM1-4、
AUX1-4 パッドのリム用）のいずれかが EXPRESSION に設定されてい
る。
•［TRIGGER］-［BASIC］の TrigType が、打点位置を検出できるタイプ
に設定されている。
•［TRIGGER］-［ADVANCE］-［POSI］の PositionDetect の Head
と Rim が「ON」に設定されている。
•［INST］-［CONTROL］-［MIDI］-［MIDI］の PositionCtrl が「ON」
に設定されている。
※ シーケンサーのデータ本体に「PedalCC 情報」、「SnareCC 情報」、「Ride
CC 情報」、「TomsCC 情報」が記憶されていれば、上記の設定に従い演奏
時に送信します。
○ 汎用操作子 1（コントローラー・ナンバー 16）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 10H vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝ボリューム： 00H-7FH（0-127）
ペダル位置：オープン-クローズ
ヘッド打点位置：中央-外部
リム打点位置：深い-浅い
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルのみ送信します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の PedalCC が GENERAL1 に設定され
ている場合、ハイハット・コントロール・ペダルを操作すると送信します。
HI-HAT パッドをたたくと、ペダル位置情報としてノート・オンの前に送信
します。
※ 次の 4 点が設定されているとき、パッドをたたくとノート・オンの前に打点
位置情報として送信します。
•［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の SnareCC（SNARE パッドのヘッド、
リム用）、RideCC（RIDEパッドのボウ用）、TomsCC（TOM1-4、
AUX1-4 パッドのリム用）のいずれかが GENERAL1 に設定されている。
•［TRIGGER］-［BASIC］の TrigType が、打点位置を検出できるタイプ
に設定されている。
•［TRIGGER］-［ADVANCE］-［POSI］の PositionDetect の Head
と Rim が「ON」に設定されている。
•［INST］-［CONTROL］-［MIDI］-［MIDI］の PositionCtrl が「ON」
に設定されている。
※ シーケンサーのデータ本体に「PedalCC 情報」、「SnareCC 情報」、「Ride
CC 情報」、「TomsCC 情報」が記憶されていれば、上記の設定に従い演奏
時に送信します。
○ 汎用操作子 2（コントローラー・ナンバー 17）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 11H vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝ボリューム： 00H-7FH（0-127）
ペダル位置：オープン-クローズ
ヘッド打点位置：中央-外部
リム打点位置：深い-浅い
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルのみ送信します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の PedalCC が GENERAL2 に設定され
ている場合、ハイハット・コントロール・ペダルを操作すると送信します。
HI-HAT パッドをたたくと、ペダル位置情報としてノート・オンの前に送信
します。
※ 次の 4 点が設定されているとき、パッドをたたくとノート・オンの前に打点
位置情報として送信します。
•［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の SnareCC（SNARE パッドのヘッド、
リム用）、RideCC（RIDEパッドのボウ用）、TomsCC（TOM1-4、
AUX1-4 パッドのリム用）のいずれかが GENERAL2 に設定されている。
•［TRIGGER］-［BASIC］の TrigType が、打点位置を検出できるタイプ
に設定されている。
•［TRIGGER］-［ADVANCE］-［POSI］の PositionDetect の Head
と Rim が「ON」に設定されている。
•［INST］-［CONTROL］-［MIDI］-［MIDI］の PositionCtrl が「ON」
に設定されている。
※ シーケンサーのデータ本体に「PedalCC 情報」、「SnareCC 情報」、「Ride
CC 情報」、「TomsCC 情報」が記憶されていれば、上記の設定に従い演奏
時に送信します。
○ 汎用操作子 3（コントローラー・ナンバー 18）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 12H vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝ボリューム： 00H-7FH（0-127）
ペダル位置：オープン-クローズ
ヘッド打点位置：中央-外部
リム打点位置：深い-浅い
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルのみ送信します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の PedalCC が GENERAL3 に設定され
ている場合、ハイハット・コントロール・ペダルを操作すると送信します。
HI-HAT パッドをたたくと、ペダル位置情報としてノート・オンの前に送信
します。
※ 次の 4 点が設定されているとき、パッドをたたくとノート・オンの前に打点
位置情報として送信します。
•［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の SnareCC（SNARE パッドのヘッド、
リム用）、RideCC（RIDEパッドのボウ用）、TomsCC（TOM1-4、
AUX1-4 パッドのリム用）のいずれかが GENERAL3 に設定されている。
•［TRIGGER］-［BASIC］の TrigType が、打点位置を検出できるタイプ
に設定されている。
•［TRIGGER］-［ADVANCE］-［POSI］の PositionDetect の Head
と Rim が「ON」に設定されている。
•［INST］-［CONTROL］-［MIDI］-［MIDI］の PositionCtrl が「ON」
に設定されている。
※ シーケンサーのデータ本体に「PedalCC 情報」、「SnareCC 情報」、「Ride
CC 情報」、「TomsCC 情報」が記憶されていれば、上記の設定に従い演奏
時に送信します。
10
MIDI インプリメンテーション
○ 汎用操作子 4（コントローラー・ナンバー 19）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 13H vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝ボリューム： 00H-7FH（0-127）
ペダル位置：オープン-クローズ
ヘッド打点位置：中央-外部
リム打点位置：深い-浅い
※ ドラム・パートにアサインされているチャンネルのみ送信します。
※［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の PedalCC が GENERAL4 に設定され
ている場合、ハイハット・コントロール・ペダルを操作すると送信します。
HI-HAT パッドをたたくと、ペダル位置情報としてノート・オンの前に送信
します。
※ 次の 4 点が設定されているとき、パッドをたたくとノート・オンの前に打点
位置情報として送信します。
•［SETUP］-［MIDI］-［CTRL］の SnareCC（SNARE パッドのヘッド、
リム用）、RideCC（RIDEパッドのボウ用）、TomsCC（TOM1-4、
AUX1-4 パッドのリム用）のいずれかが GENERAL4 に設定されている。
•［TRIGGER］-［BASIC］の TrigType が、打点位置を検出できるタイプ
に設定されている。
•［TRIGGER］-［ADVANCE］-［POSI］の PositionDetect の Head
と Rim が「ON」に設定されている。
•［INST］-［CONTROL］-［MIDI］-［MIDI］の PositionCtrl が「ON」
に設定されている。
※ シーケンサーのデータ本体に「PedalCC 情報」、「SnareCC 情報」、「Ride
CC 情報」、「TomsCC 情報」が記憶されていれば、上記の設定に従い演奏
時に送信します。
○ ホールド 1（コントローラー・ナンバー 64）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 40H vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝コントロール値： 00H-7FH（0-127）
0-63 ＝ OFF、64-127 ＝ ON
※ バッキング・パートにアサインされているチャンネルのみ送信します。
※ シーケンサーのデータ本体にホールド 1 が記憶されていれば、演奏時に送信
します。
○ エフェクト 1（リバーブ・センド・レベル）
（コントローラー・ナンバー 91）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 5BH vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝リバーブ・センド・レベル： 00H-7FH（0-127）
※ バッキング・パートにアサインされているチャンネルのみ送信します。
※ バッキング・パートのリバーブ・センド・レベル（［PATTERN］-［PART］
-［MIXER］-［REVSND］）を設定したときに送信します。
※ パターン選択時に、バッキング・パートのリバーブ・センド・レベルを送信
します。
○ エフェクト 2（コーラス・センド・レベル）
（コントローラー・ナンバー 93）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 5DH vvH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
vv ＝コーラス・センド・レベル： 00H-7FH（0-127）
※ バッキング・パートにアサインされているチャンネルのみ送信します。
※ バッキング・パートのコーラス・センド・レベル（［PATTERN］-［PART］
-［MIXER］-［CHOSND］）を設定したときに送信します。
※ パターン選択時に、バッキング・パートのコーラス・センド・レベルを送信
します。
○ RPNMSB/LSB（コントローラー・ナンバー 101、100）
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
BnH 65H mmH
BnH 64H llH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
mm=RPN で指定するパラメーター・ナンバーの上位バイト（MSB）
ll=RPN で指定するパラメーター・ナンバーの下位バイト（LSB）
本機は以下に示す RPN を送信します。
RPN Dataentry
MSB,LSB MSB,LSB 解説
00H,00H mmH,00H ピッチ・ベンド・センシティビティー
mm：00H-18H（0-24 半音）
7FH,7FH ---,--- RPN ヌル
mm,ll：無視します。
RPN が指定されていない状態にしま
す。
※ バッキング・パートにアサインされているチャンネルのみ送信します。
※ バッキング・パートのベンド・レンジ（［PATTERN］-［PART］-［BACKING］
のBendRange）を設定したときに送信します。
※ パターン選択時に、バッキング・パートのベンド・レンジを送信します。
●プログラム・チェンジ
ステータス 第 2 バイト
CnH ppH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
pp ＝プログラム・ナンバー： 00H-7FH（prog.1-prog.128）
※［SETUP］-［MIDI］-［PROG］の TXSwitch が「OFF」のときは送信し
ません。
※ ドラム・キット選択時に、対応するプログラム・ナンバー（［SETUP］-［MIDI］
-［PROG］-［DRMKIT］）を送信します。
※ パーカッション・セット選択時に、対応するプログラム・ナンバー（［SETUP］
-［MIDI］-［PROG］-［PRCSET］）を送信します。
※ バッキング・パートのインスト選択時に、対応するプログラム・ナンバーを
送信します。取扱説明書の「バッキング・インスト・リスト」をご覧ください。
※ パターン選択時に、各パートのインストに対応するプログラム・ナンバーを
送信します（ドラム・パートは除く）。
11
MIDI インプリメンテーション
●ピッチ・ベンド・チェンジ
ステータス 第 2 バイト 第 3 バイト
EnH llH mmH
n ＝ MIDI チャンネル・ナンバー： 0H-FH（ch.1-ch.16）
mm,ll ＝ピッチ・ベンド値： 0000H-4000H-7F7FH
（-8192-0-+8191）
※ バッキング・パートにアサインされているチャンネルのみ送信します。
※ シーケンサーのデータ本体にピッチ・ベンド・チェンジが記憶されていれば、
演奏時に送信します。
■システム・リアルタイム・メッセージ
●タイミング・クロック
ステータス
F8H
●スタート
ステータス
FAH
●コンティニュー
ステータス
FBH
●ストップ
ステータス
FCH
●アクティブ・センシング
ステータス
FEH
※ 約 250msec 間隔で送信します。
■システム・エクスクルーシブ・メッセージ
本機が送信するシステム・エクスクルーシブ・メッセージは、アイデンティティ・
リプライとデータ・セット（DT1）のみです。
●ユニバーサル・ノンリアルタイム・システム・エク
スクルーシブ・メッセージ
○ アイデンティティー・リプライ
ステータス データ・バイト ステータス
F0H 7EH,dev,06H,02H,41H,35H,
02H,00H,00H,01H,02H,00H,
00H
F7H
バイト 解説
F0H エクスクルーシブ・ステータス
7EH ID ナンバー（ユニバーサル・ノンリアルタイム・メッ
セージ）
dev デバイス ID（00H-1FH（1-32）,7FH）
初期設定値は 10H（17）
06H サブ ID ＃ 1（GeneralInformation）
02H サブ ID ＃ 2（IdentityReply）
41H ID ナンバー（Roland）
35H02H デバイス・ファミリー・コード
00H00H デバイス・ファミリー・ナンバー・コード
01H02H00H00H ソフトウェアー・リビジョン・レベル
F7H EOX（エンド・オブ・エクスクルーシブ）
※ アイデンティティ・リクエスト（P.6）を受信した場合、上記のアイデンティ
ティ・リプライを送信します。
※［SETUP］-［MIDI］-［GLOBAL］の DeviceID の設定がデバイス ID に
使われます。
12
MIDI インプリメンテーション
●データ転送
○ データ・セット 1（DT1）
ステータス データ・バイト ステータス
F0H 41H,dev,00H,00H,35H,12H,
aaH,bbH,ccH,ddH,eeH,...ffH,
sum
F7H
バイト 解説
F0H エクスクルーシブ・ステータス
41H ID ナンバー（Roland）
dev デバイス ID（00H-1FH（1-32）,7FH）
初期設定値は 10H（17）
00H モデル ID ＃ 1（TD-20X）
00H モデル ID ＃ 2（TD-20X）
35H モデル ID ＃ 3（TD-20X）
12H コマンド ID（DT1）
aaH アドレス上位バイト（MSB）：送信するデータの先頭アド
レスの上位バイト
bbH アドレス第 2 バイト：送信するデータの先頭アドレスの第
2 バイト
ccH アドレス第 3 バイト：送信するデータの先頭アドレスの第
3 バイト
ddH アドレス下位バイト（LSB）：送信するデータの先頭アド
レスの下位バイト
eeH データ：送信するデータの本体。複数バイトのデータはア
ドレス順に送信します。
： ：
ffH データ
sum チェックサム
F7H EOX（エンド・オブ・エクスクルーシブ）
※ バルク・ダンプ機能を実行したときに対応する「データ・セット（DT1）」メッ
セージを送信します。
※ データの種類により、一度に転送するデータの量が決まっており、定められ
た先頭アドレスとサイズでデータ送信をします。「3.パラメータ・アドレス・
マップ」（P.13）に記載されたアドレスを参照してください。
※ サイズの大きなデータは 128 バイト以下のパケットに区切り、約 40ms
の時間間隔をあけて送信します。
※［SETUP］-［MIDI］-［GLOBAL］のDeviceIDの設定がデバイスIDに
使われます。
※ チェックサムについては P.14 を参照してください。
●V-LINKメッセージ
○ V-LINKON
V-LINK モードに入るときに送信されます。
ステータス データ・バイト ステータス
F0H 41H,dev,00H,51H,12H,10H,
00H,00H,01H,nnH,10H,sum
F7H
バイト 解説
F0H エクスクルーシブ・ステータス
41H IDナンバー（Roland）
dev デバイス ID（00H-1FH（1-32）,7FH）
初期設定値は 7FH（128）
00H モデル ID ＃ 1（V-LINK）
51H モデル ID ＃ 2（V-LINK）
12H コマンド ID（DT1）
10H00H00H アドレス
01H V-LINKON
nnH ClipControlRxMIDICh.（00H-0FH（ch.1-
ch.16））
初期設定値は 0FH（ch.16）
10H ColorControlRxMIDICh.（OFF）
01H NoteMessageEnabled(49Keys)
sum チェックサム
F7H EOX（エンド・オブ・エクスクルーシブ）
※［TOOLS］-［V-LINK］の V-LINKSwitch を「ON」に設定すると V-LINK モー
ドに入ります。
※［SETUP］-［MIDI］-［GLOBAL］の V-LINKDeviceID の設定がデバイ
ス ID に使われます。
※［SETUP］-［MIDI］-［GLOBAL］の V-LINKMIDICh の設定が Clip
ControlRxMIDICh. に使われます。
※ V-LINK モードのとき［SETUP］-［MIDI］-［GLOBAL］の V-LINKMIDI
Ch を設定すると、ClipControlRxMIDICh. のアドレス（10H00H
01H）とデータのみ送信します。
○ V-LINKOFF
V-LINKモードから抜ける時に送信されます。
ステータス データ・バイト ステータス
F0H 41H,dev,00H,51H,12H,10H,
00H,00H,00H,70H
F7H
バイト 解説
F0H エクスクルーシブ・ステータス
41H IDナンバー（Roland）
dev デバイス ID（00H-1FH（1-32）,7FH）
初期設定値は 7FH（128）
00H モデル ID ＃ 1（V-LINK）
51H モデル ID ＃ 2（V-LINK）
12H コマンド ID（DT1）
10H00H00H アドレス
00H V-LINKOFF
70H チェックサム
F7H EOX（エンド・オブ・エクスクルーシブ）
※［TOOLS］-［V-LINK］の V-LINKSwitch を「OFF」に設定すると V-LINK モー
ドを抜けます。
※［SETUP］-［MIDI］-［GLOBAL］の V-LINKDeviceID の設定がデバイ
ス ID に使われます。
13
MIDI インプリメンテーション
3.パラメーター・アドレス・マップ
このマップは、エクスクルーシブ・メッセージの「データ・セット1」によりデー
タ転送を行う際の、アドレス、パラメーター（データの種類）を記述したものです。
アドレスの記述はすべて 16 進表示、説明の欄は 10 進表記です。
■ParameterAddressBlock
TD-20X（ModelID=00H00H35H）
+----------------------------------------------------------------+
| Start | |
| Address | Description |
|-------------+--------------------------------------------------|
| 70 00 00 00 | SETUP (Bulk) (*1) |
|-------------+--------------------------------------------------|
| 71 00 00 00 | TRIGGER BANK 1 (Bulk) |
| 71 01 00 00 | TRIGGER BANK 2 (Bulk) |
| 71 02 00 00 | TRIGGER BANK 3 (Bulk) |
| 71 03 00 00 | TRIGGER BANK 4 (Bulk) |
|-------------+--------------------------------------------------|
| 72 00 00 00 | DRUM KIT 1 (Bulk) |
| 72 01 00 00 | DRUM KIT 2 (Bulk) |
| : | |
| 72 63 00 00 | DRUM KIT 100 (Bulk) |
|-------------+--------------------------------------------------|
| 73 00 00 00 | PERCUSSION SET 1 (Bulk) |
| 73 01 00 00 | PERCUSSION SET 2 (Bulk) |
| : | |
| 73 07 00 00 | PERCUSSION SET 8 (Bulk) |
|-------------+--------------------------------------------------|
| 74 00 00 00 | PATTERN INFORMATION (Bulk) (*2) |
| 75 00 00 00 | PATTERN DATA (Bulk) |
+----------------------------------------------------------------+
(*1) DeviceID、LCDContrast を除く
(*2) ユーザー・パターンU151-U250
4.参考資料
■10 進数と 16 進数の対応表
MIDI では、データ・バリューや、エクスクルーシブ・メッセージのアドレス／
サイズなどには、7 ビットごとの 16 進表記が使用されます。
10 進数との対応表は次の通りです。
※ 16 進数表記の数字の後ろには“H”を付けています。
+------+------++------+------++------+------++------+------+
| D | H || D | H || D | H || D | H |
+------+------++------+------++------+------++------+------+
| 0 | 00H || 32 | 20H || 64 | 40H || 96 | 60H |
| 1 | 01H || 33 | 21H || 65 | 41H || 97 | 61H |
| 2 | 02H || 34 | 22H || 66 | 42H || 98 | 62H |
| 3 | 03H || 35 | 23H || 67 | 43H || 99 | 63H |
| 4 | 04H || 36 | 24H || 68 | 44H || 100 | 64H |
| 5 | 05H || 37 | 25H || 69 | 45H || 101 | 65H |
| 6 | 06H || 38 | 26H || 70 | 46H || 102 | 66H |
| 7 | 07H || 39 | 27H || 71 | 47H || 103 | 67H |
| 8 | 08H || 40 | 28H || 72 | 48H || 104 | 68H |
| 9 | 09H || 41 | 29H || 73 | 49H || 105 | 69H |
| 10 | 0AH || 42 | 2AH || 74 | 4AH || 106 | 6AH |
| 11 | 0BH || 43 | 2BH || 75 | 4BH || 107 | 6BH |
| 12 | 0CH || 44 | 2CH || 76 | 4CH || 108 | 6CH |
| 13 | 0DH || 45 | 2DH || 77 | 4DH || 109 | 6DH |
| 14 | 0EH || 46 | 2EH || 78 | 4EH || 110 | 6EH |
| 15 | 0FH || 47 | 2FH || 79 | 4FH || 111 | 6FH |
| 16 | 10H || 48 | 30H || 80 | 50H || 112 | 70H |
| 17 | 11H || 49 | 31H || 81 | 51H || 113 | 71H |
| 18 | 12H || 50 | 32H || 82 | 52H || 114 | 72H |
| 19 | 13H || 51 | 33H || 83 | 53H || 115 | 73H |
| 20 | 14H || 52 | 34H || 84 | 54H || 116 | 74H |
| 21 | 15H || 53 | 35H || 85 | 55H || 117 | 75H |
| 22 | 16H || 54 | 36H || 86 | 56H || 118 | 76H |
| 23 | 17H || 55 | 37H || 87 | 57H || 119 | 77H |
| 24 | 18H || 56 | 38H || 88 | 58H || 120 | 78H |
| 25 | 19H || 57 | 39H || 89 | 59H || 121 | 79H |
| 26 | 1AH || 58 | 3AH || 90 | 5AH || 122 | 7AH |
| 27 | 1BH || 59 | 3BH || 91 | 5BH || 123 | 7BH |
| 28 | 1CH || 60 | 3CH || 92 | 5CH || 124 | 7CH |
| 29 | 1DH || 61 | 3DH || 93 | 5DH || 125 | 7DH |
| 30 | 1EH || 62 | 3EH || 94 | 5EH || 126 | 7EH |
| 31 | 1FH || 63 | 3FH || 95 | 5FH || 127 | 7FH |
+------+------++------+------++------+------++------+------+
D：10 進数（decimal）
H：16 進数（hexadecimal）
※ MIDI チャンネル、バンク・セレクト、プログラム・チェンジなどの 10 進
表記は、前表の 10 進数に 1 を足した値になっています。
※ 7 ビットごとの 16 進表記では、1 バイトのデータで表せる値は最大 128
段階です。それ以上の分解能のデータは複数のバイトを使います。たとえば、
aabbH と 2 バイトの 7 ビットごとの 16 進表記された値は、aa×128 ＋
bb となります。
※ ± の符号のある値は、00H ＝ -64、40H ＝ ±0、7FH ＝ +63 となり、
10 進表記には上表の 10 進数から 64 引いた値を使います。2 バイトの場
合は、0000H ＝ -8192、4000H ＝ ±0、7F7FH ＝ +8191となり、
たとえば、aabbH を 10 進表記すると aabbH-4000H ＝ aa×128
＋ bb − 64×128 となります。
＜例 1 ＞ 5AH の 10 進表記は？
前表より 5AH ＝ 90 となります。
＜例 2 ＞ 7 ビットごとの 16 進表記された値 1234H の 10 進表記は？
前表より 12H ＝ 18、34H ＝ 52 ですから
18×128 ＋ 52 ＝ 2356
となります。
14
MIDI インプリメンテーション
■実際の MIDI メッセージの例
＜例 1 ＞923E5F
9nH はノート・オンのステータスで、n は MIDI チャンネル・ナンバーです。
2H ＝ 2、3EH ＝ 62、5FH ＝ 95 ですから、これは MIDICH ＝ 3、ノート・
ナンバー 62（音名は D4）、ベロシティー 95 のノート・オン・メッセージです。
＜例 2 ＞C920
CnH はプログラム・チェンジのステータスで、n は MIDI チャンネル・ナンバー
です。9H ＝ 9、20H ＝ 32 ですから、これは MIDICH ＝ 10、プログラム・
ナンバー 33 のプログラム・チェンジ・メッセージです。
＜例 3 ＞E10028
EnH はピッチ・ベンド・チェンジのステータスで、n は MIDI チャンネル・ナンバー
です。第 2 バイト（00H ＝ 0）がピッチ・ベンド値の下位バイト、第 3 バイト（28H
＝ 40）が上位バイトですが、ピッチ・ベンド値は 4000H（＝ 64×128 ＋
0 ＝ 8192）を 0 とする符号のある値ですから、この場合のピッチ・ベンド値は、
2800H − 4000H ＝ 40×128 ＋ 0 −（64×128 ＋ 0）＝ 5120 −
8192 ＝ -3072 です。
ピッチ・ベンド・センシティビティーが 2 半音になっているとすると、-8192
（0000H）で -200 セントだけピッチを変化させますから、この場合は -200
×（-3072）÷（-8192）＝ -75 セントのピッチ・ベンドを MIDICH ＝ 2
に指示していることになります。
＜例 4 ＞B364006500060C2600647F657F
BnH はコントロール・チェンジのステータスで、n は MIDI チャンネル・ナン
バーです。コントロール・チェンジは、第 2 バイトがコントローラー・ナンバー、
第 3 バイトはそのパラメーターの値です。MIDI では、ランニング・ステータス
といって、同じステータスのメッセージが連続する場合は、2 つめ以降のステー
タスを省略してもよいことになっていますから、このメッセージは以下の情報
が順番に送られています。
B36400 MIDICH ＝ 4 に RPN パラメーター・ナンバー
の下位バイト：00H
（B3）6500 MIDICH ＝ 4 に RPN パラメーター・ナンバー
の上位バイト：00H
（B3）060C MIDICH ＝ 4 にパラメーター値の上位バイト： 0CH
（B3）2600 MIDICH ＝ 4 にパラメーター値の下位バイト： 00H
（B3）647F MIDICH ＝ 4 に RPN パラメーター・ナンバー
の下位バイト：7FH
（B3）657F MIDICH ＝ 4 に RPN パラメーター・ナンバー
の上位バイト：7FH
つまり、MIDICH ＝ 4 の RPN パラメーター・ナンバー 0000H に 0C00H
のパラメーター値を送り、その後 RPN パラメーター・ナンバー 7F7FH に設
定するメッセージです。
RPN パラメーター・ナンバー 0000H の機能はピッチ・ベンド・センシティ
ビティーで、パラメーター値の上位バイトが半音単位を示しています。この例
ではパラメーター値の上位バイトは 0CH ＝ 12 ですから、ピッチベンドの最大
変化幅を ±12 半音（1 オクターブ）に設定しています。（本機ではピッチ・ベ
ンド・センシティビティーの下位バイトは無視されますが、どの機器でも正し
く動作させるために下位バイト（パラメーター値は 0）も一緒に送りましょう。）
RPN は一度パラメーター・ナンバーを設定すると、その後同一チャンネルに送
られたデータ・エントリーがすべて有効になってしまうため、必要なパラメー
ター値を送った後でパラメーター・ナンバーを 7F7FH に設定して誤動作を防
止することが推奨されています。最後の（B3）647F（B3）657F はそのた
めのものです。
曲データ（たとえばスタンダード MIDI ファイルのデータ）中では＜例 4 ＞の
ように多くのイベントをランニング・ステータスで記述することは好ましくあ
りません。曲中で、ポーズ／早送り／巻き戻し、などの操作を行った場合に、シー
ケンサーが正しいステータスを出力できず、音源が誤った解釈をしてしまう可
能性があります。すべてのイベントにそれぞれステータスを付けるようにして
ください。
また、RPN はパラメーター・ナンバーの設定とパラメーター値の送信が正し
い順序で行われなければなりません。シーケンサーによっては、同一（または
近接した）クロックに記述されたイベントの送信順序がデータに記載されてい
る順序と変わってしまうものもありますから、各イベントの時刻を（TPQN ＝
96 で 1-Tick、TPQN ＝ 480なら 5-Ticks 程度）ずらして記述するのがよい
でしょう。
※ TPQN：TicksPerQuarterNote（4 分音符あたりのティック数）
＜例 5 ＞992C7FB9047F0440
9n はノート・オンのステータスで、n は MIDI チャンネル・ナンバーです。
BnH はコントロール・チェンジのステータスで、n は MIDI チャンネル・ナンバー
です。このメッセージは以下の情報が順番に送られています。
992C7F MIDICH ＝ 10 にノート・オン・メッセージ
B9047F MIDICH ＝ 10 にフット・コントローラー：7FH
（B9）0440 MIDICH ＝ 10 にフット・コントローラー：40H
つまり、MIDICH ＝ 10 にノート・ナンバー 44（音名は G#2）、ベロシティー
127 のノート・オン・メッセージを送り、その後フット・コントローラー値を
127から64に設定するメッセージです。
本機の工場出荷時には、MIDICH ＝ 10 はドラム・パート、ノート・ナンバー
44 はペダル・ハイハット、フット・コントローラーは PedalCC に設定され
ており、このメッセージを受信するとフット・スプラッシュが鳴ります。
■エクスクルーシブ・メッセージの例とチェックサム
の計算
ローランドのエクスクルーシブ・メッセージ（DT1）では、メッセージが正し
く受信できているかどうかのチェックを行うために、データの後ろ（F7 の前）
にチェックサムを付けてメッセージを送ります。チェックサムの値は、送られ
るエクスクルーシブ・メッセージのアドレス、データによって決まります。
●チェックサムの計算のしかた
（16 進表記の数字の後ろには H を付けています。）
チェックサムは、アドレス、サイズ、およびチェックサム自身を加算した値の
下位 7 ビットがゼロになる値です。
具体的な計算は、送りたいエクスクルーシブ・メッセージのアドレスは aabb
ccddH、データが eeffgghhH とすると、以下のようになります。
aa+bb+cc+dd+ee+ff+gg+hh=合計
合計 ÷128 ＝商…余り
128 −余り＝チェックサム
（ただし、余りが 0 のときはチェックサムは 0 とします。）
-
1
-
2
-
3
-
4
-
5
-
6
-
7
-
8
-
9
-
10
-
11
-
12
-
13
-
14
