HFS Heat Flux Sensor Instruction Manual
4
熱流束電圧の測定
センサーの熱流束の吸収により発生するによるセンサーの出力電圧(ΔV
q
”
)を
測定するには、電圧測定装置のプラス(+)端子を薄い赤の線に接続し、マイナス(-)
端子を白い線に接続します。熱流束は、センサーの方向に応じてプラスかマイナスにな
るため、これらの線の極性を気にする必要はありません。
熱電対電圧の測定
センサーの表面温度を測定するために、熱電対が各 HFS 熱流束センサーに組み
込まれています。熱電対からの電圧出力を測定することで、センサー表面上部の温度測
定位置と電圧測定位置の温度差がわかります。電圧測定位置の追加温度測定には、セン
サーの絶対温度を決定する必要があります。この基準温度は冷接点補償ともいい、一般
的にはデータ収集システムに組み込まれています。
濃い赤のコンスタンタン線を電圧測定装置のマイナス(-)端子に接続します。
プラス(+)の電圧測定装置のリート線は、青い銅線に接続する必要があります。
HFS センサーの機能の確認方法とトラブルシューティング
いくつかの異なるサンプル試験を実施して、HFS が適切に動作していることを確認し
ます。センサーの取り付け前後にこれらの試験を実施することを推奨します。これによ
り、取り扱い時に損傷した可能性のある不具合のあるセンサーを使用して不正確な測定
値が誤って計測されないようにします。
1.
熱流束センサーの電気抵抗の確認
抵抗計を薄い赤のリード線と白いリード線に接続し、熱流束センサーの電気抵抗
を確認します。HFS-5 センサーの場合は、1000 Ω 未満、HFS-6/UHFS-09 セン
サーの場合は、5 kΩ 未満である必要があります。抵抗がこれらの値を大きく超
えている場合、センサーに異常が発生している可能性があります。標準的な 3 m
のリード線より長いリード線を使用しているセンサーの場合、抵抗がわずかに
大きくなる場合があります。電気抵抗が無制限に超過している場合(断絶)、
熱流束センサーが破損しています。
2.
熱電対の電気抵抗の確認:
電気抵抗計を暗い赤のコンスタンタン線と青い銅線に接続します。当社の標準的
な 3 m のリード線の場合、電気抵抗は約 50 Ω になる必要があります。リード線
が長くなるほど、抵抗が大きくなります。 リード線の通常の抵抗は、1 フィー
トあたり 5 Ω、1 メートルあたり 16 Ω になります。電気抵抗が無制限に超過し
ている場合(断絶)、熱電対が破損しています。
3.
センサーを移動するゼロ熱流束による出力電圧の確認
電圧測定装置を熱流束リード線に接続して、センサーでゼロ吸収熱流束が発生し
ているときに、出力熱流束電圧を測定します(可能な場合)。これは、何もな
いテーブルの上などの周囲条件で装置を配置したままにすると簡単に実行でき